JP3362241B2 - エンジンバルブの製造方法 - Google Patents

エンジンバルブの製造方法

Info

Publication number
JP3362241B2
JP3362241B2 JP19305394A JP19305394A JP3362241B2 JP 3362241 B2 JP3362241 B2 JP 3362241B2 JP 19305394 A JP19305394 A JP 19305394A JP 19305394 A JP19305394 A JP 19305394A JP 3362241 B2 JP3362241 B2 JP 3362241B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine valve
hard
manufacturing
main body
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19305394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0861025A (ja
Inventor
正仁 廣瀬
一文 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oozx Inc
Original Assignee
Fuji Oozx Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Oozx Inc filed Critical Fuji Oozx Inc
Priority to JP19305394A priority Critical patent/JP3362241B2/ja
Publication of JPH0861025A publication Critical patent/JPH0861025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3362241B2 publication Critical patent/JP3362241B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forging (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に用いられる
エンジンバルブを製造する方法に関し、特に、他の構成
部材に当接するバルブフェースやステムの軸端を硬質材
料で形成して、摩耗を防止するようにしたエンジンバル
ブの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエンジンバルブは、素材の圧延線
材を所要の長さに切断したのち、熱間鍛造により概略の
形状に成形し、熱処理、歪み矯正、焼鈍等の工程や機械
加工工程を経て所望のエンジンバルブに形成される。
【0003】エンジンバルブにおけるバルブフェースや
ステムの軸端は、エンジンの運転中にバルブシートやロ
ッカアームに反復して接触するため、比較的摩耗しやす
い部分である。この部分の摩耗を防止するために、バル
ブフェースやステムの軸端を、エンジンバルブの本体を
形成する金属材料よりも、耐摩耗性に優れた硬質材料、
例えばステライト等により形成することが知られてい
る。
【0004】このような硬質材料は、通常、エンジンバ
ルブの本体を所定形状に成形したのち、肉盛溶接や抵抗
加熱溶接等により所要部に固着している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、エンジ
ンバルブの本体を成形したのち、硬質材料を固着したの
では、エンジンバルブの製造工程が増加し、製造コスト
が高価となる問題がある。
【0006】また、バルブ本体の金属材料と硬質金属材
料とを、充分に一体化するように溶着する作業は、高度
の熟練を必要とし、ともすれば接合が不完全になって、
品質が不安定になる問題がある。
【0007】本発明は、これらの問題点を解決するため
になされたもので、バルブフェースやステムの軸端を硬
質金属材料で形成したエンジンバルブを、容易かつ確実
に製造する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) エンジンバルブの本体形成用の金属粉末の上部
に、所要厚さの硬質の金属粉末の層を形成して、円柱状
をなす圧粉体を圧縮成形したのち、該圧粉体を焼結し、
焼結後の素材をエンジンバルブ成形用のダイに挿入して
熱間搾出鍛造をする。
【0009】(2) 上記(1)項において、本体形成
用の金属粉末の下部に、ステムの端部形成用の硬質の金
属粉末の層を形成する。
【0010】
【作用】本体形成用の金属粉末とその上端部の硬質の金
属粉末の層とを圧粉体として焼結し、焼結後の素材を熱
間搾出鍛造することにより、製造されたエンジンバルブ
におけるフェース部に相当する上端部に、硬質金属層が
形成される。
【0011】
【実施例】図1〜図3は、本発明によるエンジンバルブ
の製造工程の一例を示す説明図で、この実施例は、内燃
機関の排気用のエンジンバルブを製造する場合のもので
ある。
【0012】本発明に適用される素材(10)は、図1に示
すように、エンジンバルブの本体を形成するためのオー
ステナイト系の耐熱鋼よりなる本体部(11)の両端に、C
o、Ni、Fe基の硬質金属材料、たとえばステライ
ト、トリバロイ、NiCr等の硬質層(12)及び(13)をそ
れぞれ接合して、円柱状に形成されている。
【0013】本体部(11)及び各硬質層(12)(13)は、それ
ぞれの金属材料の粉末を圧縮成型することにより、円柱
状の圧粉体を形成した後、焼結処理により一体的に結合
されている。
【0014】図2は、図1の素材(10)を加熱したのち、
中間成型用ダイ(25)へ挿入し、プレス装置により中間成
型品を形成する第1次熱間搾出鍛造工程を示す。
【0015】この第1次熱間搾出鍛造により、図示のよ
うに、本体部(11)により大径のヘッド(21)と小径のステ
ム(24)とが形成され、また素材(10)の上端側に接合され
た硬質層(12)は、ヘッド(21)の上面において薄肉に圧縮
された硬質層(22)を形成する。
【0016】一方、素材(10)の下端側に接合された硬質
層(13)は、ステム(24)の軸端に接合された硬質層(23)を
形成する。
【0017】第1次熱間搾出鍛造工程に際して、ヘッド
(21)及びステム(24)の部分は、高度に圧縮されるため、
焼結により発生した素材(10)の内部の空孔が圧壊され、
組織が緻密になって密度が高くなり、充分な強度を備え
るようになる。
【0018】次いで、図3に示すように、第2次鍛造工
程により、上記中間成型品をエンジンバルブ成形用のダ
イ(26)に挿入し、プレスによりヘッド(21)を強圧するこ
とにより、傘形をなすバルブヘツド(32)の上端部、すな
わちバルブフェースに相当する部分が硬質金属層(32)と
なったエンジンバルブが得られる。
【0019】第2次鍛造工程により、必要部分が硬化さ
れた、ほぼ最終的な形状のエンジンバルブに成形するこ
とができるので、その後の機械加工を削減することがで
き、かつ従来のように、後工程において硬質材料を固着
する手間が省けるので、バルブの製造工程を著しく短縮
することができる。
【0020】上述した実施例は、排気用のエンジンバル
ブを製造する場合のものであり、この場合、図1の本体
部(11)は、オーステナイト系(たとえば、SUH36
等)の合金粉末の圧粉体で構成されている。
【0021】吸気用のエンジンバルブの場合は、本体部
(11)をマルテンサイト系(たとえば、SUH3等)の合
金粉末の圧粉体とすればよい。この際、ステムの軸端は
焼入れにより硬化しうるので、硬質層(13)は不要とな
る。
【0022】すなわち、吸気用のエンジンバルブを製造
する場合は、図1における本体部(11)をマルテンサイト
系の材料の圧粉体で構成し、その一端に硬質層(12)のみ
を接合した素材を、上述した第1次熱間搾出鍛造工程及
び第2次鍛造工程により成形すればよい。
【0023】なお、上述した実施例は、第1次工程によ
り中間成型品を成型し、次いで第2次工程により所望の
エンジンバルブを成型する2段階の工程として説明した
が、中間成型品を成型する工程を省略して、図1の円柱
形圧粉体の素材から、図3に示すエンジンバルブを直接
に鍛造成型することも可能である。
【0024】
【発明の効果】
(a)バルブフェースが硬質金属の層で形成されたエンジ
ンバルブを、通常の熱間搾出鍛造工程により簡単に製造
することができる。
【0025】(b)硬質金属層を形成する金属材料は、圧
粉体及びその焼結工程において、本体部に強固に接合さ
れるので、鍛造工程中やエンジンの運転中に、本体部か
ら剥離するおそれがなく、耐久性に優れたエンジンバル
ブが得られる。
【0026】(c)素材は、圧粉体を焼結したものである
ため、素材の組成を原料粉の段階で任意に選択すること
ができ、所望の特性(強度、耐熱性等)を備えるエンジ
ンバルブを容易に製造することができる。
【0027】(d)素材を焼結により形成すると、所要の
規格に合致した重量ムラのないものが容易に得られるた
め、これを鍛造成型したエンジンバルブは、長さ寸法等
に大きな誤差がなく、不良品の発生率が減少し、材料の
歩留まりを向上させることができる。
【0028】(e)総合効果として、エンジンバルブの製
造コストの低減、及び製品の品質向上を図ることが可能
になる。
【0029】(f)請求項2記載の発明によれば、ステム
の軸端に硬質金属層を容易に形成しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に適用される焼結後の素材を示す
縦断面図である。
【図2】第1次熱間搾出鍛造工程により成型された中間
成型品を示す縦断面図である。
【図3】第2次鍛造工程により成型されたエンジンバル
ブを示す縦断面図である。
【符号の説明】
(10) 素材 (11) 本体部 (12) 硬質層 (13) 硬質層 (21) ヘッド (22) 硬質層 (23) 硬質層 (24) ステム (25) 中間成型用ダイ (26) ダイ (31) バルブヘッド (32) 硬質層 (33) 硬質層 (34) ステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F01L 3/24 F01L 3/24 D (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 3/02 - 3/24 B21J 5/02 B21K 1/22 B22F 3/24 B22F 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンバルブの本体形成用の金属粉末
    の上部に、所要厚さの硬質の金属粉末の層を形成して、
    円柱状をなす圧粉体を圧縮成形したのち、該圧粉体を焼
    結し、焼結後の素材をエンジンバルブ成形用のダイに挿
    入して熱間搾出鍛造をすることを特徴とするエンジンバ
    ルブの製造方法。
  2. 【請求項2】 本体形成用の金属粉末の下部に、ステム
    の端部形成用の硬質の金属粉末の層を形成することを特
    徴とする請求項1記載のエンジンバルブの製造方法。
JP19305394A 1994-08-17 1994-08-17 エンジンバルブの製造方法 Expired - Fee Related JP3362241B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19305394A JP3362241B2 (ja) 1994-08-17 1994-08-17 エンジンバルブの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19305394A JP3362241B2 (ja) 1994-08-17 1994-08-17 エンジンバルブの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0861025A JPH0861025A (ja) 1996-03-05
JP3362241B2 true JP3362241B2 (ja) 2003-01-07

Family

ID=16301407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19305394A Expired - Fee Related JP3362241B2 (ja) 1994-08-17 1994-08-17 エンジンバルブの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3362241B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3559717B2 (ja) 1998-10-29 2004-09-02 トヨタ自動車株式会社 エンジンバルブの製造方法
DK177071B1 (en) * 2009-10-30 2011-05-30 Man Diesel & Turbo Deutschland Exhaust valve spindle for an internal combustion engine and a method of manufacture thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0861025A (ja) 1996-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4317355A (en) Forging of a camshaft
US6354001B1 (en) Method of manufacturing a Ti alloy poppet value
US4399681A (en) Forging of an article having a plurality of longitudinally arranged protuberances
JP3774625B2 (ja) 焼結部材の鍛造方法
JP3389590B2 (ja) コンロッドの製造方法
JP3362241B2 (ja) エンジンバルブの製造方法
US5609128A (en) Tappet in an internal combustion engine and a method of manufacturing it
JPS59155660A (ja) 中空カムシヤフトおよびその製造方法
JPH024763B2 (ja)
JPH09276976A (ja) 組立カムシャフト用カムピースの製造方法及びそれに用いる熱間鍛造金型
JPH09324615A (ja) 接合型バルブシート
EP1094202A2 (en) Method of hardening a valve face in a poppet valve
JP2843661B2 (ja) Ti―Al系複合材
JPH03275907A (ja) カムシャフトの製造方法
JP3668125B2 (ja) エンジンバルブの製造方法
JP3763796B2 (ja) 同軸度精度に優れた内孔付き焼結部材の製造方法
JPS631080Y2 (ja)
JPH09296708A (ja) 内燃機関用バルブシート及びその製造方法
JP3164143B2 (ja) 焼結部品の製造方法
JPH1061417A (ja) 内燃機関用バルブガイドの製造方法
JPH10266816A (ja) 焼結バルブシート部材及びその製造方法
EP0698727B1 (en) A tappet for use in an internal combustion engine
JPS6030592A (ja) 複合バルブシ−トの製造方法
JP3308048B2 (ja) 異種材焼結部品の製造方法
JPH0633114A (ja) 内燃エンジン排気バルブとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees