JP3361000B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置

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JP3361000B2
JP3361000B2 JP33073095A JP33073095A JP3361000B2 JP 3361000 B2 JP3361000 B2 JP 3361000B2 JP 33073095 A JP33073095 A JP 33073095A JP 33073095 A JP33073095 A JP 33073095A JP 3361000 B2 JP3361000 B2 JP 3361000B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種冷凍機械や冷
蔵装置,空気調和機等に備えられる冷凍サイクル装置に
係わり、特に、アキュムレータを備えた冷凍サイクル装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種冷凍機械や冷蔵庫,空気調
和機等に備えられる冷凍サイクル装置は、圧縮機、凝縮
器、減圧機構(絞り機構)、蒸発器、及びアキュムレー
タを順次接続して構成している。この冷凍サイクル装置
では、サイクル内に封入され圧縮機により圧縮された高
温・高圧冷媒は、凝縮器に吐出され、ここで放熱して凝
縮される。凝縮された冷媒は、膨張機構の断熱膨張によ
り減圧された後、蒸発器に案内され、この蒸発器で周囲
の熱を奪って(吸熱して)蒸発する。蒸発した冷媒は、
アキュムレータに送られて気液分離された後圧縮機に還
流し、以下、サイクル内で上述した循環を続けるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た冷凍サイクル装置では、圧縮機の起動停止中に、低圧
・低温状態のアキュムレータ内に液状冷媒が滞留する場
合がある。このため、圧縮機起動開始時に、その圧縮機
がアキュムレータに滞留した液状冷媒を急激に吸込んで
液圧縮を行ない、圧縮機にかじりロック(焼き付き)が
生じる恐れがあった。また、圧縮機が滞留した液状冷媒
を急激に吸込む(液バックする)ため、圧縮機潤滑油と
液状冷媒とが急激に混合し、この混合の結果、吐出油量
が増大して圧縮機の油面が低下する。この圧縮機の油面
低下は給油不足を招き、圧縮機の回転軸が焼き付く(軸
かじりロックする)恐れがあった。
【0004】上記問題を解決するために、特開平6−3
23636号公報に記載されたように、アキュムレータ
の底部に連絡管及び電磁弁を設け、アキュムレータに滞
留する液状冷媒を冷凍サイクルにおける凝縮器と蒸発器
との間に設けられた受液器に流下させる構成の冷凍サイ
クル装置がある。しかしながら、上記公報記載の冷凍サ
イクル装置では、電磁弁そのものが非常に高価であり、
また、電磁弁の開閉制御に伴う複雑な回路を必要とする
ため、冷凍サイクル装置全体のコスト増大及び冷凍サイ
クル装置に係わる部品数の増大を招いてしまった。
【0005】さらに、上記公報記載の冷凍サイクル装置
では、停電時やサイクル全体の元電源をOFFした場合
には電磁弁が閉じたままとなり、上述した滞留冷媒流下
作用を得ることができず、信頼性が低下した。
【0006】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、アキュムレータに滞留した液状冷媒を凝縮器
出口へ流下させて圧縮機の焼き付きを防止可能な冷凍サ
イクル装置を低コスト及び高信頼性を維持しながら実現
することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載した冷凍サイクル装置は、圧縮
機、凝縮器、絞り機構、蒸発器、及びアキュムレータを
順次接続して構成された冷凍サイクル装置において、前
記アキュムレータをその底部が前記凝縮器の冷媒出口よ
り高くなるように配設し、前記アキュムレータから前記
凝縮器の冷媒出口側へ当該アキュムレータ内の冷媒を流
下させるバイパス配管部を設けるとともに、前記バイパ
ス配管部の冷媒流路途中に、前記凝縮器出口側から前記
アキュムレータへの冷媒の流通を阻止する逆止弁を設
け、前記バイパス配管部は、前記アキュムレータの所定
位置に当該アキュムレータ内部と連通状に設けられた冷
媒出口管と、この冷媒出口管と前記凝縮器出口側とを接
続する接続配管とを有し、前記逆止弁を前記接続配管の
途中に設け、この接続配管の途中に、冷凍サイクル運転
停止時にアキュムレータに滞留した液状冷媒を凝縮器出
口側に流下させる一方、アキュムレータに滞留した油を
凝縮器出口側に殆ど流下させない流路抵抗を有する減圧
機構を設けている。
【0008】請求項2に記載した冷凍サイクル装置は、
前記凝縮器と前記絞り機構との間に冷媒貯留用のリキッ
ドタンクを設け、前記接続配管は、前記冷媒出口管と前
記リキッドタンクの入口側とを接続するようにしてい
る。
【0009】請求項3に記載した冷凍サイクル装置は、
前記アキュムレータは、容器と、この容器内に軸方向に
沿って立設され、その一方の端部は容器から突出して前
記圧縮機に接続され他方の端部は容器内部に位置したU
パイプと、前記容器の軸方向に沿って独立に配設され、
一方の端部は容器から突出して前記蒸発器に接続され他
方の端部は容器内部に位置したSパイプとを備え、前記
Uパイプの途中の所定位置に短穴径の均圧穴を複数個設
け、前記SパイプとUパイプの前記蒸発器側端部とを溶
接部により接合している。
【0010】請求項1〜3に記載した冷凍サイクル装置
によれば、アキュムレータ内の冷媒は、そのアキュムレ
ータの底部が凝縮器の冷媒出口より高く位置しているた
め、アキュムレータ内部と連通状に設けられた冷媒出口
管,この冷媒出口管と凝縮器出口側とを接続する接続配
管,及びこの接続配管の途中に設けられた逆止弁等から
構成されたバイパス配管部を介して重力作用により凝縮
器の冷媒出口側(又はリキッドタンク入口側あるいはリ
キッドタンク内)へ流下する。したがって、圧縮機が停
止中でも、アキュムレータ内に液状冷媒が滞留すること
がない。
【0011】また、冷房運転中等による凝縮器出口側か
らアキュムレータへの冷媒の流入は、凝縮器の冷媒出口
側(高圧)と冷媒出口管(低圧)との圧力差により閉塞
される逆止弁により阻止される。つまり、電磁弁等の高
価な部品を用いることなく、アキュムレータ内の冷媒滞
留を防止し、さらに、凝縮器からアキュムレータへの冷
媒の流入を阻止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る冷凍サイクル
装置の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0013】(第1実施形態) 図1に示した冷凍サイクル装置は、圧縮機1、凝縮器
2、絞り機構(減圧機構)である膨張弁3、蒸発器4、
及びアキュムレータ5を順次接続して冷凍サイクルを構
成している。
【0014】アキュムレータ5の詳細を図2に示す。図
2によれば、アキュムレータ5は、例えば円柱あるいは
角柱状の容器5a(図2では円柱状である)と、この容
器5a内に当該容器5aの軸方向(深さ方向)に沿って
立設されたUパイプ5bと、このUパイプ5bを容器5
aに対して上述した立設状に固定する振れ止め板5c
と、Uパイプ5bの蒸発器4側端部に補強板5dにより
固定され、容器5aの軸方向に沿って配設されたSパイ
プ5eとを備えている。
【0015】Uパイプ5bの一方の端部は容器5aから
突出して圧縮機1に接続され、また他方の端部は容器5
a内部に位置している。また、Sパイプ5eの一方の端
部は容器5aから突出して蒸発器4に接続され、また他
方の端部は容器5a内部に位置している。さらに、Uパ
イプ5bの途中の所定位置に、当該Uパイプ5bを流れ
る冷媒を均圧にさせるための均圧穴5fを1個設けてい
る。この均圧穴5fの穴径は、所望の均圧機能を維持す
るために予め定められている。
【0016】上記冷凍サイクル装置による冷房運転時に
は、圧縮機1により圧縮された高温・高圧冷媒は、凝縮
器2へ送られ、そこで放熱して凝縮される。凝縮された
冷媒は、膨張弁3を介して減圧された後蒸発器4へ送ら
れ、外気を吸熱して蒸発することにより、室内を冷房す
る。蒸発した冷媒は、アキュムレータ5を介して気液分
離された後で圧縮機1へ送られ、以下、上述した冷房サ
イクルが順次行なわれる。
【0017】一方、本実施形態の冷凍サイクル装置で
は、図1に示すように、アキュムレータ5を、その容器
5aの底部が凝縮器2の冷媒出口よりも上方に位置する
ように配設する。そして、アキュムレータ5の容器5a
の底部と凝縮器2及び膨張弁3を接続する配管6との間
に、アキュムレータ5内に蓄積された液冷媒を凝縮器2
側(膨張弁3側)へ流下させるバイパス配管部7を設け
ている。
【0018】バイパス配管部7は、アキュムレータ5の
容器5aの底部に連通状に設けられ、当該アキュムレー
タ5に蓄積された液冷媒を流出させるためのバイパス出
口管8と、このバイパス出口管8と配管6とを接続する
接続配管9と、この接続配管9の途中に、配管6側から
アキュムレータ5側への冷媒の流れを阻止するように配
設された逆止弁10とを備えている。
【0019】次に、上述した冷凍サイクル装置の作用効
果について説明する。
【0020】圧縮機1の運転停止中ではアキュムレータ
5は低温となるため、冷凍サイクル内に封入された冷媒
は、アキュムレータ5内に液状冷媒として滞留し始め
る。このとき、アキュムレータ5内に滞留した液状冷媒
は、当該アキュムレータ5の底部が凝縮器2の冷媒出口
よりも上方に位置されているため、重力によりバイパス
配管部7のバイパス出口管8を通ってアキュムレータ5
から流出する。アキュムレータ5から流出された液状冷
媒は、逆止弁6及び接続配管9を介して凝縮器2の冷媒
出口側へ流下バイパスし、凝縮器2内や膨張弁3を介し
て蒸発器4側へ流動する。
【0021】すなわち、圧縮機1が停止中でも、アキュ
ムレータ5内に液状冷媒が滞留することがなく、そのア
キュムレータ5内は空の状態となっている。
【0022】したがって、圧縮機1を起動させて例えば
冷房運転を開始させても、アキュムレータ5内に滞留し
た液状冷媒が無いため、圧縮機1が液圧縮する可能性を
排除し、当該圧縮機1におけるかじりロック(焼き付
き)の発生を防止することができる。
【0023】また、アキュムレータ5内に滞留した液状
冷媒が無いため、液状冷媒の吸い込みにより圧縮機潤滑
油と液状冷媒とが急激に混合する恐れが無くなり、圧縮
機1の油面低下及び給油不足を起こすことなく、スムー
ズな起動特性を得ることができる。
【0024】さらに、従来アキュムレータ5内に滞留し
ていた液状冷媒が凝縮器2出口側及び(あるいは)蒸発
器4側へ流動しているため、冷房運転開始時には即座に
蒸発器4による蒸発が行なわれるため、冷凍サイクルの
立ち上がり能力を向上させることができる。
【0025】なお、圧縮機1の例えば冷房運転中は、凝
縮器2の冷媒出口側は高圧になり、また、アキュムレー
タ5に設けられたバイパス出口配管8が低圧となるた
め、その圧力差により逆止弁10は閉じる。この結果、
凝縮器2からアキュムレータ5への冷媒の流入を阻止し
て、冷凍サイクルは従来同様閉ループとなり、当該アキ
ュムレータ5で冷凍サイクルを循環する冷媒の気液分離
が従来と同様に行なわれる。
【0026】このように、本実施形態では、上述した多
大な作用・効果を得ることができる冷凍サイクル装置
を、従来のような電磁弁及びこの電磁弁の開閉制御回路
等の複雑且つ高価な部品を用いることなく、バイパス配
管部7(バイパス出口管8、接続配管9、逆止弁10)
という簡単且つ安価な部品で構成することができる。し
かも、上述した凝縮器2からアキュムレータ5への冷媒
流入阻止を、電磁開閉制御を行なう必要の無い逆止弁の
みを用いて実現することができる。したがって、冷凍サ
イクル装置全体のコスト増及び冷凍サイクル装置に係わ
る部品数増大を招くことなく、焼き付き等による圧縮機
の故障発生を防止することができ、その効果は、停電時
や装置の元電源をOFFした時でも維持可能である。
【0027】(第2実施形態) 図3は本発明に係る冷凍サイクル装置の第2実施形態を
示す図である。
【0028】図3に示した冷凍サイクル装置は、凝縮器
2と膨張弁3との間に受液器(リキッドタンク)20を
設けている。そして、アキュムレータ5の底部を、リキ
ッドタンク20よりも上方に位置するごとく配設し、ア
キュムレータ5の容器5aの底部と凝縮器2及びリキッ
ドタンク20を接続する配管6Aとの間に、アキュムレ
ータ5内に蓄積された液冷媒をリキッドタンク20側へ
流下させるバイパス配管部7Aを設けている。
【0029】バイパス配管部7Aは、第1実施形態と同
様に、アキュムレータ5の容器5aの底部に連通状に設
けられ、当該アキュムレータ5に蓄積された液冷媒を流
出させるためのバイパス出口管8Aと、このバイパス出
口管8Aと配管6とを接続する接続配管9Aと、この接
続配管9Aの途中に、配管6側からアキュムレータ5側
への冷媒の流れを阻止するように配設された逆止弁10
Aとを備えている。
【0030】また、リキッドタンク20は、例えば円柱
状あるいは角柱状の容器21と、凝縮器2に接続された
配管6Aと接続され、冷房時に凝縮器2からタンク20
内へ送られる冷媒の入口となる入口管22と、膨張弁3
に接続された配管6Bと接続され、冷房時にタンク20
から膨張弁3へ送られる冷媒の出口となる出口管23と
を備えている。
【0031】本実施形態では、凝縮器2と膨張弁3との
間にリキッドタンク20を設けているため、アキュムレ
ータ5から流出し、バイパス配管部7Aを介して膨張弁
3側へ流動した液状冷媒は、入口管22を介して当該タ
ンク20内に貯留される。つまり、冷凍サイクル内への
冷媒封入量が多いと、上述したようにバイパス配管部7
Aから流出して蒸発器4側へ流れる液状冷媒の量も多く
なり、この液状冷媒が蒸発器4を介して圧縮機1へ流入
することにより、圧縮機起動時に液バックを起こす可能
性がある。しかしながら、本構成によれば、バイパス配
管部7Aから流出して蒸発器4側へ流れる液状冷媒はリ
キッドタンク20へ貯留されるため、圧縮機1起動時の
液バックを防止し、圧縮機1の故障を防止することがで
きる。
【0032】また、第1実施形態と同様に、圧縮機1起
動時(冷房運転開始時)には、タンク20内に貯留され
た液状冷媒が即座に出口管23を介して蒸発器4に供給
され、その蒸発器4で蒸発が行なわれるため、冷凍サイ
クルの立ち上がり能力を向上させることができる。な
お、その他の作用・効果は第1実施形態と略同様である
ため、その説明は省略する。
【0033】ところで、本実施形態ではリキッドタンク
20及びその周辺の配管群を図3に示したように構成し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば、図4に示すように、リキッドタンク20の容器21
内に、その容器21へ流入する流体の入口となるバイパ
ス入口管30を新たに設け、このバイパス入口管30に
バイパス配管部7Aの接続配管9Aのリキッドタンク2
0側端部を接続してもよい。
【0034】本構成によれば、バイパス配管部7Aを通
って流下した液状冷媒はバイパス入口管30を介してリ
キッドタンク20のみに供給されるため、流下液状冷媒
が凝縮器2側へ流入して圧縮機1への吐出側に到達する
ことが無くなる。つまり、圧縮機1に液状冷媒が到達す
ると、圧縮機1が液ハンマとなって異常音が発生した
り、圧縮機1の装置寿命を短縮する恐れがあったが、本
構成によれば、上述した流下液状冷媒の凝縮器2側への
流入を完全に排除できるため、上述した効果に加えて、
圧縮機1の液ハンマ音や圧縮機1の装置寿命低下を防止
することができる。
【0035】(第3実施形態) 図5は本発明に係る冷凍サイクル装置の第3実施形態を
示す図である。
【0036】本実施形態によれば、図3に示した冷凍サ
イクル装置において、アキュムレータ5Aの底面がリキ
ッドタンク20の底面と略同一の高さとなるように当該
アキュムレータ5A及びリキッドタンク20をそれぞれ
配設している。また、バイパス出口管8Bを、アキュム
レータ5Aの容器5aの側面(側壁)に連通状且つその
リキッドタンク側端部が当該アキュムレータ5Aの軸方
向に垂直な方向(水平方向)に沿って設けているが、そ
の設置位置は、アキュムレータ5Aの容器5aにおける
最低部より所定長さだけ高い位置になっている。また、
バイパス出口管8Aに接続された接続配管9Aも水平方
向に沿って配設されている。
【0037】さらに、本実施形態では、図4に示したよ
うに、リキッドタンク20の容器21Aを、その深さ方
向の長さより径方向の長さが長いような例えば円柱形状
あるいは角柱形状を成し、その容器21A内に、その容
器21へ流入する流体の入口となるバイパス入口管30
を設け、このバイパス入口管30にバイパス配管部7A
の接続配管9Aのリキッドタンク20側端部を接続して
いる。このとき、バイパス入口管30の設置位置を、バ
イパス出口管8Bの設置位置より所定長さだけ低い位置
としている。
【0038】次に、上述した冷凍サイクル装置の作用効
果について説明する。
【0039】一般に、冷凍サイクル装置を有する空気調
和装置等では、消費者のニーズに答えるために、装置全
体をコンパクト化することが重要課題の一つである。し
たがって、冷凍サイクル装置全体を収納する筐体にも、
高さ方向に制限があることが多い。このように、冷凍サ
イクル収納筐体の高さに制限がある場合には、リキッド
タンク20より高い位置にアキュムレータ5を配置する
ことが難しい場合も想定される。本構成はそのような場
合に有効な構成であり、アキュムレータ5Aとリキッド
タンク20とを略同じ高さとすることで、上述した筐体
の高さ制限に対応可能にしている。この場合、本発明の
特徴であるアキュムレータ5Aからリキッドタンク20
への液状冷媒流下作用を維持するために、バイパス出口
管8Bを、アキュムレータ5Aの容器5aの側壁に連通
状に設けるとともに、バイパス入口管30の設置位置
を、バイパス出口管8Bの設置位置より所定長さだけ低
い位置としているため、その高低差に基づく重力により
液状冷媒流下作用は、維持される。
【0040】すなわち、本実施形態によれば、圧縮機1
の運転停止中ではアキュムレータ5Aは低温となるた
め、冷凍サイクル内に封入された冷媒は、アキュムレー
タ5A内に液状冷媒として滞留し始める。このとき、ア
キュムレータ5A内に滞留した液状冷媒の液面がバイパ
ス出口管8Bが設置された高さに到達すると、上述した
液状冷媒流下作用により、液状冷媒は逆止弁10A、接
続配管9A及びバイパス入口管30を介してリキッドタ
ンク20内に流下して貯留される。
【0041】アキュムレータ5内に液状冷媒が滞留する
のは、バイパス出口管8Bが設置された高さまでであ
り、この高さを適宜に設定すれば、圧縮機1の起動時に
タンク5A内で急激に蒸発するため液バックを生じるこ
とがない。また、リキッドタンク20の容器21Aの径
方向の長さを深さ方向の長さより長くしているため、よ
り低い位置でアキュムレータ5Aから流下される液状冷
媒の貯留が可能になる。
【0042】以上述べたように、本実施形態によれば、
冷凍サイクル装置を収納する空気調和装置や冷凍装置等
の装置筐体の高さに制限があっても、上記筐体高さ制限
に対し、第1実施形態及び第2実施形態で述べた液状冷
媒流下作用及びこの流下作用に伴う効果を全て維持し、
しかも何等複雑な構成の改変や新たな構成要素の付加等
を行なうことなく非常に容易に対応することができる。
【0043】なお、第1乃至第3実施形態及びその変形
例においては、アキュムレータ(5,5A)に設けられ
たバイパス出口管(8,8A,8B)と配管6(あるい
はバイパス入口管30)とを、逆止弁(10,10A)
を介して接続配管(9,9A)により接続したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば、図6に示
すように、バイパス出口管8と配管6(あるいはバイパ
ス入口管30)とを逆止弁10及び減圧機構としてのキ
ャピラリチューブ40を介して接続配管9により接続し
てもよい。
【0044】上記キャピラリチューブを用いた構成によ
れば、圧縮機1の運転停止中にアキュムレータ5内に液
状冷媒に加えて、圧縮機1に供給される油が滞留した場
合でも、バイパス出口管8を介して流出した油は、低温
下における流動性の劣化及び細径管であるキャピラリチ
ューブ40の流路抵抗の増大により、凝縮器2出口側
(あるいはバイパス入口管30)へはほとんど流下せず
に、圧縮機1側へ戻ることになる。なお、液状冷媒は上
述した各実施形態と同様に凝縮器2出口側(あるいはバ
イパス入口管30)へ流下する。
【0045】圧縮機1に供給される油の圧縮機1への油
戻りが低下すると、圧縮機1の圧縮機構の各構成要素の
潤滑不足により当該圧縮機1の装置寿命の低下や油切れ
ロック破損等を招く恐れがあるが、本構成によれば、上
述した各実施形態で述べた液状冷媒流下作用及びこの流
下作用に伴う効果を全て維持しながら、圧縮機1への油
戻りを良好にすることができるため、圧縮機1の装置寿
命の低下や油切れロック破損等を防止することができ
る。
【0046】また、第1乃至第3実施形態では、アキュ
ムレータを図2に示したように構成したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、アキュムレータを図7及
び図8に示すように構成してもよい。
【0047】図7に示すアキュムレータ5Bは、図2に
示した構成から振れ止め板を省くとともに、図2の均圧
穴に比べてその穴径を短くした均圧穴を複数個(5f
1、5f2)設けている。また、複数個の均圧穴(5f
1、5f2)の全体の穴面積が図2における均圧穴5f
の穴面積と略同一となるように、当該複数個の均圧穴
(5f1、5f2)の穴径を定めている。
【0048】また、図8に示すアキュムレータ5Cは、
図7に示した構成から、さらに補強板5dを省き、Sパ
イプ5eとUパイプ5bの蒸発器4側端部とを溶接によ
り接合(接合部分を図中Aで示す)している。
【0049】図7及び図8に示した構成によれば、振れ
止め板または振れ止め板及び補強板を省略した構成とし
たため、従来のアキュムレータと比べて構成部品を削減
することができ、部品コストを減少させることができ
る。なお、振れ止め板を省略した構成としたためUパイ
プが振れることになり、この振れによりUパイプが、そ
の均圧穴部分から折損する恐れが生じる。しかしなが
ら、本構成によれば、従来に比べて穴径を小さくした均
圧穴を複数個設けているため、Uパイプの均圧穴部分の
強度が向上し、振れ止め板を省略してもUパイプが折損
する恐れが無くなる。また、図8では補強板を省略した
構成としたが、Sパイプ5eとUパイプ5bの蒸発器4
側端部とを溶接により接合しているため、Sパイプ5e
とUパイプ5との接合強度は低下することがない。
【0050】さらに、本構成では、複数個の均圧穴全体
の穴面積が従来の単一の均圧穴の穴面積と略同一となる
ため、均圧穴自体の効果は従来と同様に維持される。
【0051】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係る請求項
1〜3記載の冷凍サイクル装置によれば、アキュムレー
タ内の冷媒をバイパス配管部を介して重力作用により凝
縮器の冷媒出口側(又はリキッドタンク入口側あるいは
リキッドタンク内)へ流下させることができ、また、凝
縮器出口側からアキュムレータへの冷媒の流入をバイパ
ス配管部冷媒流路途中に設けられた逆止弁により阻止す
ることができるため、液圧縮によるかじりロックや圧縮
機潤滑油と液状冷媒との急激な混合による圧縮機油面低
下等を起こすことがなくなり、運転安定性及び信頼性の
向上した冷凍サイクル装置を提供することができる。
【0052】特に、本発明に係る請求項1〜3記載の冷
凍サイクル装置では、上述したアキュムレータから凝縮
器出口側等への冷媒の流下作用及び凝縮器出口側からア
キュムレータへの冷媒流入防止作用を、従来のような電
磁弁及びこの電磁弁の開閉制御回路等の複雑且つ高価な
部品を用いることなく、バイパス配管部(冷媒出口管、
接続配管、逆止弁等)という簡単且つ安価な部品で実現
することができる。
【0053】さらに、凝縮器出口側からアキュムレータ
への冷媒流入防止作用を実現する構成要素として、電磁
制御による電磁弁ではなく逆止弁を用いたため、停電時
や装置の元電源をOFFした時でも上記作用が中断する
ことがないため、装置の信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる冷凍サイクル装
置を示す図。
【図2】図1におけるアキュムレータの詳細を示す図。
【図3】本発明の第2実施形態に係わる冷凍サイクル装
置を示す図。
【図4】第2実施形態の変形例に係わるリキッドタンク
の詳細を示す図。
【図5】本発明の第3実施形態に係わる冷凍サイクル装
置を示す図。
【図6】第1乃至第3実施形態及びその変形例に係わる
バイパス配管部のその他の構成例を示す図。
【図7】第1乃至第3実施形態及びその変形例に係わる
アキュムレータのその他の構成を示す図。
【図8】第1乃至第3実施形態及びその変形例に係わる
アキュムレータのその他の構成を示す図。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 凝縮器 3 絞り機構(膨張弁) 4 蒸発器 5,5A アキュムレータ 5a 容器 5b Uパイプ 5c 振れ止め板 5d 補強板 5e Sパイプ 5f,5f1,5f2 均圧穴 6,6A,6B 配管 7,7A バイパス配管部 8,8A,8B バイパス出口管 9,9A 接続配管 10,10A 逆止弁 20 リキッドタンク 21 容器 22 入口管 23 出口管 30 バイパス入口管 40 キャピラリチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 F25B 43/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、絞り機構、蒸発器、及
    びアキュムレータを順次接続して構成された冷凍サイク
    ル装置において、前記アキュムレータをその底部が前記
    凝縮器の冷媒出口より高くなるように配設し、前記アキ
    ュムレータから前記凝縮器の冷媒出口側へ当該アキュム
    レータ内の冷媒を流下させるバイパス配管部を設けると
    ともに、前記バイパス配管部の冷媒流路途中に、前記凝
    縮器出口側から前記アキュムレータへの冷媒の流通を阻
    止する逆止弁を設け、前記バイパス配管部は、前記アキ
    ュムレータの所定位置に当該アキュムレータ内部と連通
    状に設けられた冷媒出口管と、この冷媒出口管と前記凝
    縮器出口側とを接続する接続配管とを有し、前記逆止弁
    を前記接続配管の途中に設け、この接続配管の途中に、
    冷凍サイクル運転停止時にアキュムレータに滞留した液
    状冷媒を凝縮器出口側に流下させる一方、アキュムレー
    タに滞留した油を凝縮器出口側に殆ど流下させない流路
    抵抗を有する減圧機構を設けたことを特徴とする冷凍サ
    イクル装置。
  2. 【請求項2】 前記凝縮器と前記絞り機構との間に冷媒
    貯留用のリキッドタンクを設け、前記接続配管は、前記
    冷媒出口管と前記リキッドタンクの入口側とを接続する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の冷凍サイク
    ル装置。
  3. 【請求項3】 前記アキュムレータは、容器と、この容
    器内に軸方向に沿って立設され、その一方の端部は容器
    から突出して前記圧縮機に接続され他方の端部は容器内
    部に位置したUパイプと、前記容器の軸方向に沿って独
    立に配設され、一方の端部は容器から突出して前記蒸発
    器に接続され他方の端部は容器内部に位置したSパイプ
    とを備え、前記Uパイプの途中の所定位置に短穴径の均
    圧穴を複数個設け、前記SパイプとUパイプの前記蒸発
    器側端部とを溶接部により接合した請求項1または2記
    載の冷凍サイクル装置。
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