JP3360248B2 - ホック - Google Patents

ホック

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JP3360248B2
JP3360248B2 JP22418198A JP22418198A JP3360248B2 JP 3360248 B2 JP3360248 B2 JP 3360248B2 JP 22418198 A JP22418198 A JP 22418198A JP 22418198 A JP22418198 A JP 22418198A JP 3360248 B2 JP3360248 B2 JP 3360248B2
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male hook
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寿章 伊奈
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてズボンや
スカート等の衣服等のウェストサイズ調整用に装備さ
れ、これらのサイズを一定範囲において自動的に調整可
能とするホックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ズボンやスカートなどの衣服等
(以下「衣服等」という)のウェストの開放端部には、
着脱の便宜のため、鈎状体を有する雄ホックとこれに掛
止する掛止部を有する雌ホックとからなる雌雄一対のホ
ックが使用されており、着用者のウェストサイズの変動
に適合して調節できるようにするために、雌ホックを開
放端部の一端に複数列設し、開放端部の他端に装着した
雄ホックを任意の雌ホックに掛止する手段があり、これ
らの掛止離脱により衣服等の一部を開放自在にすると同
時にサイズ調節を一定範囲において行うことができるよ
うにしている。
【0003】また、衣服等のウェストの一部にゴム製ベ
ルト等の弾性部材を装着し、該ゴム製ベルト等の伸縮に
より着脱の便宜及び着用者のウェストサイズに適合する
ようにした衣服等も開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ホックの
雌ホックを複数列設し、雄ホックを適宜そのいずれかと
掛止する手段によれば、雌ホックを列設するピッチは一
定間隔以下にすることが縫製上困難であり、また多数の
雌ホックを接近させて取り付けた場合、雄ホックの先端
及び掛けようとする雌ホックを確認しながら掛けない
と、誤った位置に掛止して適切なウェストサイズとなら
ないため、雌ホックを一定間隔以下のピッチで列設でき
ず、従って衣服等のウェストサイズを細かく調節するこ
とができなかった。
【0005】また、食事後等の腹部膨満状態や腹部に力
を入れた際には腹圧が強まり、衣服等のウェストサイズ
が適合しなくなって、腹部に苦痛を感じる場合があり、
ホックを緩めたり、外すことで対応していたが、このよ
うな作業は手数を要して面倒であるだけでなく、衣服等
に乱れを生じて他人に不快感を与えるという問題があっ
た。
【0006】また、衣服等のウェストの一部にゴム製ベ
ルト等の弾性部材を装着し、伸縮性を付与して着脱の便
宜及び着用者のウェストサイズに適合するようにした衣
服等は、弾性部材の近傍の生地に多数の皺が発生して衣
服等の外観体裁を損なわせるため、使用対象が限定さ
れ、スーツや礼服等には使用できないという問題があっ
た。
【0007】さらに、衣服等の縫製において多数の雌ホ
ックを取り付ける場合は、雌ホックが所定のピッチで列
設されるように個別にウェストに沿って縫着しており、
衣服等の一部に弾性部材を装着する場合には、弾性部材
を広範囲に渡って縫着しなければならず、いずれも縫製
能率が低く、縫製コストの高騰を招いていた。
【0008】そこで本発明は、衣服等の開放端部の掛止
手段自体に腹圧に応じて作用するサイズ調整機能を付与
して自動的にサイズを調整し、衣服等に取り付けた際及
び着用した際にも衣服等の生地に皺を生じさせることが
なく、さらに衣服等の縫製段階における装着の手数を削
減して縫製コストを低減できるホックの提供を目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、衣服等の開放端部の一
端に取り付けられる雄ホックと、開放端部の他端に取り
付けられ、前記雄ホックと着脱自在に掛止する雌ホック
で構成され、雄ホック(1)は後記弾性体(31)を収装する
溝(12)を長手方向に形成し、両側縁に摺動レール(14)を
具備した雄ホック基体(11)と、雌ホック(4)に掛止する
鈎状体(22)を具備した雄ホック主体(21)とからなり、雄
ホック主体(21)の両側縁を一方の面側に折返して、前記
摺動レール(14)を摺動自在に抱持する抱持腕(23)を形成
し、摺動レール(14)に抱持腕(23)を抱持させて雄ホック
基体(11)に雄ホック主体(21)を摺動自在に係着した構成
のホックであって、 摺動レール(14)は、溝底部(13)の両
端に突出した舌片に縫着用穴(17)を穿設し、更に該溝底
部(13)の一端縁部に切り込みを入れ、溝(12)上に突出す
るように屈曲させて衝止突起(15)を形成し、且つ前記摺
動レール(14)の他端側の縁部を対向する位置でコ字形に
切り欠いて抜脱防止片(16)を形成し、 雄ホック基体(11)
の雄ホック主体(21)は、収装空間内に突出する押動突起
(24)を具備し、溝(12)に収装した弾性体(31)の両端を前
記衝止突起(15)及び押動突起(24)で圧縮させて摺動レー
ル(14)に形成した抜脱防止片(16)を上方に屈曲させるこ
とにより雄ホック主体(21)が摺動レール(14)から抜脱し
ないようにして雄ホック基体(11)に対する雄ホック主体
(21)の摺動を弾力的に制御することを特徴とするホック
を基本とする。
【0010】また、上記雄ホック基体(11)は、溝底部(1
3)の両端に各2本ずつ突出した舌片を溝底部(13)の裏面
方向に屈曲させてカシメ脚(26)を形成し、更に該溝底部
(13)の一端縁部に切り込みを入れ、溝(12)上に突出する
ように屈曲させて弾性体(31)の端部を掛止する掛止突起
(25)を形成し、且つ他端側の前記摺動レール(14)の縁部
を対向する位置でコ字形に切り欠いて抜脱防止片(16)を
形成する構成としても よい。
【0011】前記弾性体(31)は、両端部には雄ホック基
体(11)及び雄ホック主体(21)に各々形成された掛止突起
(25)に掛止されるように引掛環(32)を具備した構成とし
てもよい。
【0012】また、前記雌ホック(4)は、雄ホック主体
(21)の鈎状体(22)に掛止し得る巾を有した掛止部(41)
と、該掛止部(41)の両端に雄ホック基体(11)と同様なカ
シメ脚(26)を形成するようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明に係るホックによれば、雄ホック
(1)は後記弾性体(31)を収装する溝(12)を長手方向に形
成し、両側縁に摺動レール(14)を具備した雄ホック基体
(11)と、雌ホック(4)に掛止する鈎状体(22)を具備した
雄ホック主体(21)とからなり、雄ホック主体(21)の両側
縁を一方の面側に折返して、前記摺動レール(14)を摺動
自在に抱持する抱持腕(23)を形成し、摺動レール(14)に
抱持腕(23)を抱持させて雄ホック基体(11)に雄ホック主
体(21)を摺動自在に係着した構成のホックであって、
ホック基体(11)の摺動レール(14)は、溝底部(13)の両端
に突出した舌片に縫着用穴(17)を穿設し、更に該溝底部
(13)の一端縁部に切り込みを入れ、溝(12)上に突出する
ように屈曲させて衝止突起(15)を形成し、且つ前記摺動
レール(14)の他端側の縁部を対向する位置でコ字形に切
り欠いて抜脱防止片(16)を形成し、 雄ホック主体(21)
は、収装空間内に突出する押動突起(24)を具備し、溝(1
2)に収装した弾性体(31)の両端を前記衝止突起(15)及び
押動突起(24)で圧縮させて摺動レール(14)に形成した抜
脱防止片(16)を上方に屈曲させることにより雄ホック主
体(21)が摺動レール(14)から抜脱しないようにして雄ホ
ック基体(11)に対する雄ホック主体(21)の摺動を弾力的
に制御することにより、腹圧に応じて作用するサイズ調
整機能を備え、衣服等(F)の開放端部を締める方向に常
に弾性力が作用して、着用者にとっての最適サイズとな
るように自動的且つ無段階にウェストサイズが調整され
る。
【0014】従って、食事後等の腹部膨満状態や腹部に
力を入れた際には、ウェストサイズの変動に合わせて弾
性体(31)が圧縮又は伸長し、衣服等(F)のサイズがウェ
ストのサイズに適合して、腹部に苦痛を感じることがな
く、ホックを緩めたり、外す手数を不要とし、衣服等
(F)の乱れを惹起することなく他人に不快感を与える問
題もない。
【0015】また、ホック自体に伸縮性を付与し、衣服
等(F)自体には伸縮機能を持たせないため、衣服等(F)の
生地に皺が発生せず、衣服等(F)の外観体裁を損なわせ
る虞がない。従って使用対象が限定されず、外観体裁を
特に重視するスーツや礼服等に使用することができる。
【0016】さらに、衣服等(F)の縫製においては、多
数の雌ホック(4)の取り付け、ゴム製ベルト等の広範囲
に渡る縫着を不要とし、雄ホック(1)と雌ホック(4)を取
り付けるだけで伸縮機能を付与することができるため、
縫製能率が高く、縫製コストを低減することができる。
【0017】また雄ホック(1)に収装される弾性体(31)
を、金属帯状部材を溝(12)に収装される巾で蛇腹形状に
屈曲して形成した場合、十分な伸縮機能を確保しながら
雄ホック(1)の厚さを極めて薄くすることができ、また
該弾性体(31)は容易に製造することもできるため、使用
感が良好で、衣服等(F)の外観体裁を損なわないホック
とすることができる。
【0018】以上により、衣服等の開放端部の掛止手段
自体に腹圧に応じて作用するサイズ調整機能を付与して
自動的にサイズを調整し、衣服等に取り付けた際及び着
用した際にも衣服等の生地に皺を生じさせることがな
く、さらに衣服等の縫製段階における装着の手数を削減
して縫製コストを低減できるホックを提供することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】及び
【実施例】(実施例1) 本発明の実施例1に係るホックを図を用いて説明する
と、図1はホックの組み立て状態の斜視図、図2は雄ホ
ック(1)の斜視図、図3は衣服等(F)の開口端部に取り付
けたホックの長手方向中央断面図、図4は図3の雄ホッ
ク主体(21)が摺動した状態の長手方向中央断面図であっ
て、衣服等(F)の開放端部の一端に取り付けられる雄ホ
ック(1)と、開放端部の他端に取り付けられ、前記雄ホ
ック(1)と着脱自在に掛止する雌ホック(4)とから構成さ
れるホックであって、前記雄ホック(1)は、縫着手段に
より衣服等(F)の開放縁部の一端に取り付けられる雄ホ
ック基体(11)、該雄ホック基体(11)と摺動自在に係着
し、且つ雄ホック基体(11)との間に後記弾性体(31)の収
装空間を確保する雄ホック主体(21)、及び前記収装空間
に収装され前記雄ホック基体(11)に対する雄ホック主体
(21)の摺動を圧縮により弾力的に制御する弾性体(31)か
ら構成されている。
【0020】図1に示すように、上記雄ホック基体(11)
は厚さ0.6mmのステンレス製薄板を打抜き及びプレス加
工手段により屈曲して長手方向中央部に断面形状が一様
な、巾6.0mm、深さ1.8mmの凹形の溝(12)を形成した、巾
11.5mm、長さ31mm、厚さ2.4mmの外形輪郭形状であり、
該溝(12)の両側縁に前記雄ホック主体(21)が摺動するガ
イド部材となる摺動レール(14)を具備するとともに、溝
底部(13)の両端に突出した舌片に縫着用穴(17)を穿設
し、更に該溝底部(13)の一端縁部に切り込みを入れ、溝
(12)上に突出するように屈曲させて衝止突起(15)を形成
し、且つ前記摺動レール(14)の他端側の縁部を対向する
位置でコ字形に切り欠いて抜脱防止片(16)を形成する。
【0021】次に前記雄ホック主体(21)は、同じく厚さ
0.6mmのステンレス製薄板を雄ホック基体(11)と同様の
手段で屈曲して形成されたものであって、前記雄ホック
基体(11)の摺動レール(14)を摺動自在に抱持するよう
に、内巾12.6mm、間隙1.2mmを確保しつつ、両側部を一
方の面側に折返して抱持腕(23)を形成し、一端部に形成
した舌片を抱持腕(23)と反対の面側に折返して、前記雌
ホック(4)と掛止する鈎状体(22)を形成し、他端部に形
成した舌片を抱持腕(23)と同じ面側に屈曲させて前記収
装空間内に突出し、前記弾性体(31)を押動する押動突起
(24)を形成する。
【0022】そして前記弾性体(31)は高さ1.2mm、厚さ
0.3mmの金属帯体を前記雄ホック(1)に形成した溝(12)に
収装されるように幅5.0mmで蛇腹状に屈曲させて形成し
た板バネである。
【0023】また、前記雌ホック(4)は、ステンレス製
の薄板を屈曲して形成され、雄ホック主体(21)の鈎状体
(22)に掛止し得る巾を有した掛止部(41)と、該掛止部(4
1)の両端に衣服等(F)の開放端部に装着するための縫着
用穴(17)を具備している。
【0024】次に本発明に係るホックの組立について説
明すると、図1乃至図3に示すように、前記雄ホック基
体(11)の溝(12)に弾性体(31)を収装して衝止突起(15)に
当接し、次いで雄ホック主体(21)を鈎状体(22)を形成し
た方向から、抱持腕(23)で摺動レール(14)を抱持するよ
うに係着し、雄ホック主体(21)に形成した押動突起(24)
で弾性体(31)を圧縮した状態で摺動レール(14)に形成し
た抜脱防止片(16)を上方に屈曲させて雄ホック(1)が摺
動レール(14)から抜脱しないようにして組み立てる。
【0025】次に図4に示すように、衣服等(F)のウェ
ストの開放端部に装着した雌ホック(4)及び該雌ホック
(4)に係着した雄ホック主体(21)が弾性体(31)の弾性力
に抗して引かれると、弾性体(31)が衝止突起(15)と押動
突起(24)により圧縮されて雄ホック主体(21)が雄ホック
基体(11)に対して移動して、衣服等(F)のウェストのサ
イズを増加することとなり、反対に雄ホック主体(21)を
引く力が減少すると弾性体(31)の弾性力により雄ホック
主体(21)が衣服等(F)のウェストのサイズを減少させる
方向に引き寄せられて自動的に最適なサイズに調整され
る。
【0026】(実施例2) 次に本発明の実施例2に係るホックについて説明する
と、図5はホックの組み立て状態の斜視図、図6は衣服
等(F)の開口端部に取り付けたホックの長手方向中央断
面図、図7は図6の雄ホック主体(21)が摺動した状態の
長手方向中央断面図であって、衣服等(F)の開放端部の
一端に取り付けられる雄ホック(1)と、開放端部の他端
に取り付けられ、前記雄ホック(1)と着脱自在に掛止す
る雌ホック(4)とから構成されるホックであって、前記
雄ホック(1)は、カシメ取り付け手段により衣服等(F)の
開放縁部の一端に取り付けられる雄ホック基体(11)、該
雄ホック基体(11)と摺動自在に係着し、且つ雄ホック基
体(11)との間に後記弾性体(31)の収装空間を確保する雄
ホック主体(21)、及び前記収装空間に収装され前記雄ホ
ック基体(11)に対する雄ホック主体(21)の摺動を圧縮に
より弾力的に制御する弾性体(31)から構成されている。
【0027】図5に示すように、上記雄ホック基体(11)
は厚さ0.6mmの真鍮製薄板を打抜き及びプレス加工手段
により屈曲して長手方向中央部に断面形状が一様な、巾
6.0mm、深さ3.0mmの凹形の溝(12)を形成した、巾11.5m
m、長さ31mm、厚さ3.6mmの外形輪郭形状であり、該溝(1
2)の両側縁を前記雄ホック主体(21)が摺動するガイド部
材となる摺動レール(14)を具備するとともに、溝底部(1
3)の両端に各2本ずつ突出した舌片を溝底部(13)の裏面
方向に屈曲させてカシメ脚(26)を形成し、更に該溝底部
(13)の一端縁部に切り込みを入れ、溝(12)上に突出する
ように屈曲させて弾性体(31)の端部を掛止する掛止突起
(25)を形成し、且つ他端側の前記摺動レール(14)の縁部
を対向する位置でコ字形に切り欠いて抜脱防止片(16)を
形成する。
【0028】次に前記雄ホック主体(21)は、同じく厚さ
0.6mmの真鍮製薄板を雄ホック基体(11)と同様の手段で
屈曲して形成したものであって、前記雄ホック(1)の摺
動レール(14)を摺動自在に抱持するように、内巾12.6m
m、間隙1.2mmを確保しつつ、両側部を一方の面側に折返
して抱持腕(23)を形成し、一端部に形成した舌片を抱持
腕(23)と反対の面側に折返して、前記雌ホック(4)と掛
止する鈎状体(22)を形成するとともに、中央部に切り込
みを入れ、抱持腕(23)と同じ面側に屈曲して、前記弾性
体(31)の端部を掛止する掛止突起(25)を形成する。
【0029】次に前記弾性体(31)は巾5.0mm、高さ2.7mm
の扁平に形成されたコイルバネであり、両端部には雄ホ
ック基体(11)及び雄ホック主体(21)に各々形成された掛
止突起(25)に掛止されるように引掛環(32)を具備してい
る。
【0030】また、前記雌ホック(4)は、真鍮製の薄板
を屈曲して形成され、雄ホック主体(21)の鈎状体(22)に
掛止し得る巾を有した掛止部(41)と、該掛止部(41)の両
端に雄ホック基体(11)と同様なカシメ脚(26)を形成し、
衣服等(F)の開放端部を貫通して該カシメ脚(26)を折り
曲げて装着する。
【0031】次に本発明に係るホックの組立について説
明すると、図5及び図6に示すように、前記雄ホック基
体(11)の掛止突起(25)に弾性体(31)の一端を掛止して溝
(12)に収装し、該弾性体(31)の他端を伸長してその端部
に、前記雄ホック主体(21)の中央部に形成した掛止突起
(25)を掛止しながら、鈎状体(22)を形成した方向と逆の
方向から、抱持腕(23)で摺動レール(14)を抱持するよう
に係着し、摺動レール(14)に形成した抜脱防止片(16)を
上方に屈曲させて雄ホック(1)が摺動レール(14)から抜
脱しないようにして組み立てる。
【0032】次に図7に示すように、衣服等(F)のウェ
ストの開放端部に装着した雌ホック(4)及び該雌ホック
(4)に係着した雄ホック主体(21)が弾性体(31)の弾性力
に抗して引かれると、弾性体(31)が引かれて伸長し、雄
ホック主体(21)が雄ホック基体(11)に対して移動して衣
服等(F)のウェストのサイズを増加することとなり、反
対に雄ホック主体(21)を引く力が減少すると弾性体(31)
の収縮力により雄ホック主体(21)が衣服等(F)のウェス
トのサイズを減少させる方向に引き寄せられて自動的に
最適なサイズに調整されることとなる。
【0033】上記説明した本発明に係るホックは上記実
施例に限定されるものではなく、使用対象や目的に応じ
て、寸法や形状を変更できることはいうまでもない。例
えば雄ホック基体(11)及び弾性体(31)を長手方向に延長
した形状として、雄ホック主体(21)の摺動可能距離を長
くする手段、あるいは雌ホック(4)を雄ホック(1)と同様
の構成として伸縮機能を付与することにより自動調整範
囲を大きくすることもでき、雄ホック基体(11)と雄ホッ
ク主体(21)の側面形状を緩やかな湾曲形状として、着用
者の身体に沿う滑らかな外観形状とすれば、身体や操作
する手先に対しても、また取り付け対象となる布生地等
に対しても優しく、また安全性の高いものとすることが
でき、着用者の使用感及び衣服等(F)の外観体裁を更に
向上させることができる。
【0034】また、雄ホック基体(11)と雄ホック主体(2
1)により形成される収装空間に収装される弾性体(31)
は、金属帯状部材を蛇腹形状に屈曲して形成した板バネ
やコイルバネに限定されるものではなく、衣服等(F)の
サイズを着用者のウェストサイズに確実に適合させる弾
性力と、長期間着用してもヘタリを生じない耐久性を有
する弾性体、例えば合成ゴム製の弾性部材や、皿バネと
同様の断面形状を有した金属薄板製の弾性部材を使用す
ることができ、雄ホック基体(11)や雄ホック主体(21)等
の構成部品を真鍮、ステンレス等の金属薄板とするほ
か、他の金属素材や合成樹脂素材を用いて製造すること
もできる。
【0035】さらに、ホックを衣服等(F)の開放端部に
装着する手段として、縫着手段やカシメ取り付け手段の
他、公知の装着手段を用いることができ、合成樹脂製の
ホックの場合は、衣服等(F)の開放端部に溶着手段によ
り装着する手段や、雄ホック基体(11)等に突出させた薄
い舌片を衣服等(F)の開放端部と共に縫着することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るホックの組み立て状態の斜視図
である。
【図2】雄ホックの斜視図である。
【図3】衣服等の開口端部に取り付けたホックの長手方
向中央断面図である。
【図4】図3の雄ホック主体が摺動した状態の長手方向
中央断面図である。
【図5】実施例2に係るホックの組み立て状態の斜視図
である。
【図6】衣服等の開口端部に取り付けたホックの長手方
向中央断面図である。
【図7】図6の雄ホック主体が摺動した状態の長手方向
中央断面図である。
【符号の説明】
(1) 雄ホック (11) 雄ホック基体 (12) 溝 (13) 溝底部 (14) 摺動レール (15) 衝止突起 (16) 抜脱防止片 (17) 縫着用 (21) 雄ホック主体 (22) 鈎状体 (23) 抱持腕 (24) 押動突起 (25) 掛止突起 (26) カシメ脚 (31) 弾性体 (32) 引掛環 (4) 雌ホック (41) 掛止部 (F) 衣服等
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A44B 13/02 A41D 1/06 A41D 1/14 A41F 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣服等(F)の開放端部の一端に取り付け
    られる雄ホック(1)と、開放端部の他端に取り付けら
    れ、前記雄ホック(1)と着脱自在に掛止する雌ホック(4)
    で構成され、雄ホック(1)は後記弾性体(31)を収装する
    溝(12)を長手方向に形成し、両側縁に摺動レール(14)を
    具備した雄ホック基体(11)と、雌ホック(4)に掛止する
    鈎状体(22)を具備した雄ホック主体(21)とからなり、雄
    ホック主体(21)の両側縁を一方の面側に折返して、前記
    摺動レール(14)を摺動自在に抱持する抱持腕(23)を形成
    し、摺動レール(14)に抱持腕(23)を抱持させて雄ホック
    基体(11)に雄ホック主体(21)を摺動自在に係着した構成
    のホックであって、 雄ホック基体(11)の摺動レール(14)は、溝底部(13)の両
    端に突出した舌片に縫着用穴(17)を穿設し、更に該溝底
    部(13)の一端縁部に切り込みを入れ、溝(12)上に突出す
    るように屈曲させて衝止突起(15)を形成し、且つ前記摺
    動レール(14)の他端側の縁部を対向する位置でコ字形に
    切り欠いて抜脱防止片(16)を形成し、 雄ホック主体(21)は、収装空間内に突出する押動突起(2
    4)を具備し、溝(12)に収装した弾性体(31)の両端を前記
    衝止突起(15)及び押動突起(24)で圧縮させて摺動レール
    (14)に形成した抜脱防止片(16)を上方に屈曲させること
    により雄ホック主体(21)が摺動レール(14)から抜脱しな
    いようにして雄ホック基体(11)に対する雄ホック主体(2
    1)の摺動を弾力的に制御することを特徴とするホック
  2. 【請求項2】 衣服等(F)の開放端部の一端に取り付け
    られる雄ホック(1)と、開放端部の他端に取り付けら
    れ、前記雄ホック(1)と着脱自在に掛止する雌ホック(4)
    で構成され、雄ホック(1)は後記弾性体(31)を収装する
    溝(12)を長手方向に形成し、両側縁に摺動レール(14)を
    具備した雄ホック基体(11)と、雌ホック(4)に掛止する
    鈎状体(22)を具備した雄ホック主体(21)とからなり、雄
    ホック主体(21)の両側縁を一方の面側に折返して、前記
    摺動レール(14)を摺動自在に抱持する抱持腕(23)を形成
    し、摺動レール(14)に抱持腕(23)を抱持させて雄ホック
    基体(11)に雄ホック主体(21)を摺動自在に係着した構成
    のホックであって、 雄ホック基体(11)の摺動レール(14)は、溝底部(13)の両
    端に各2本ずつ突出し た舌片を溝底部(13)の裏面方向に
    屈曲させてカシメ脚(26)を形成し、更に該溝底部(13)の
    一端縁部に切り込みを入れ、溝(12)上に突出するように
    屈曲させて弾性体(31)の端部を掛止する掛止突起(25)を
    形成し、且つ他端側の前記摺動レール(14)の縁部を対向
    する位置でコ字形に切り欠いて抜脱防止片(16)を形成
    し、 前記弾性体(31)は、両端部には雄ホック基体(11)及び雄
    ホック主体(21)に各々形成された掛止突起(25)に掛止さ
    れるように引掛環(32)を具備し、 前記雌ホック(4)は、雄ホック主体(21)の鈎状体(22)に
    掛止し得る巾を有した掛止部(41)と、該掛止部(41)の両
    端に雄ホック基体(11)と同様なカシメ脚(26)を形成した
    ことを特徴とするホック。
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