JP3360207B2 - 自走式異物分別装置 - Google Patents

自走式異物分別装置

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JP3360207B2
JP3360207B2 JP20586098A JP20586098A JP3360207B2 JP 3360207 B2 JP3360207 B2 JP 3360207B2 JP 20586098 A JP20586098 A JP 20586098A JP 20586098 A JP20586098 A JP 20586098A JP 3360207 B2 JP3360207 B2 JP 3360207B2
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晃一 吉村
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株式会社ヴィプコーポレーション
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として公園、保
育園、学校等に設置されている砂場、海辺、ゴルフ場の
バンカー、更には田畑等の砂や土中に混入する石、ガラ
ス片或いは根菜類等の固形異物を分別して清掃或いは収
穫すると同時に、殺菌、消毒、肥料・種子散布等に広く
活用できる小型の自走式異物分別装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来は、大型のトラクターを活用する他
に、パワーシャベル等で砂や土を振い機、或いは選別機
にかけて分別する以外になかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大型の
トラクターやパワーシャベル等を用いて、砂場、海辺、
ゴルフ場のバンカー、更には田畑等の砂や土中に混入す
る石、ガラス片或いは根菜類等の固形異物を振い機、或
いは選別機にかけて分別して、清掃或いは収穫するよう
にしていたため、大型で重量も重く、大規模作業になら
ざるを得ず、中小規模面積地での清掃、収穫に係る時間
が長くかかるばかりでなく、これらに費やすエネルギー
も無駄で、費用も膨大にかかっていた。
【0004】そこで、本発明の課題は、上述のような観
点に鑑みて創出されたもので、自走しながらローターで
砂や土、異物を掬い上げ、揺動振いカゴで異物のみを分
別・収納して、砂や土は地上に戻し、同時に殺菌、消
毒、肥料・種子散布等にも広く活用できるようにして、
従来より遥かに小型、軽量で、中小規模面積地での清
掃、収穫に係る時間の短縮、省力化、費用の軽減を著し
く図れるような自走式異物分別装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の自走式異物分別
装置は、上述のような課題を解決するために、自走しな
がら砂や土中に混入する石、ガラス片或いは根菜類等の
固形異物を分別或いは収穫することを可能にした自走式
異物分別装置で、砂や土をほぐし、撹拌し、掻き寄せる
と共に砂や土と一緒に異物を掬い上げるローターと、こ
のローターで掬い上げた砂や土が飛ぶ方向に配設した揺
動振いカゴとからなり、該揺動振いカゴの上面前後方向
略中央部に網状の異物塞止板を進行方向と直角に立設す
ると共に、その後側の揺動振いカゴの上部を落下防止板
で覆い、これらを自走式の走行車体に連結して、この走
行車体の動力出力軸或いは独立動力によって駆動し、ロ
ータ1によって掬い上げられた、砂や土の飛び方向を規
制するよう前記ロータ及び該揺動振いカゴの前方から上
方にかけて配設されるガイド板に沿って飛ぶ一部の砂や
土を、揺動振いカゴの後方へ直接飛ばすと同時に、異物
のみを塞き止めて揺動振いカゴ前部の開口部に落下させ
て揺動振いカゴ内に収納するようにしたものである。
【0006】それに、揺動振いカゴの後側上部を遮断す
る落下防止板により、揺動振いカゴの内部の監視が阻害
されるのを防止するため、前記落下防止板の適宜位置に
監視窓を設け、この監視窓の前側周囲には、この監視窓
から砂や土が内部に落下するのを防止するための砂混入
防止カバーを設けたものである。
【0007】更に、自走式の走行車体の動輪軸に、タイ
ヤ等に代えて、前記ローターを装着し、同時に揺動振い
カゴに代えて、一方を砂や土に差込み、他方を後方へ向
って斜め上方へ傾斜させて固定した網状の砂土落し板
と、この砂土落し板をこするように回転し、砂や土をそ
ぎ落しながら連続して異物のみを上方に設けられた異物
収納カゴ或いは袋に移動させるブラシ状、ブレード状、
螺旋状等の砂掻落し板とを配設したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、公園、保育園、学校等に設置されている砂場、海
辺、ゴルフ場のバンカー、更には田畑等の砂や土中に混
入する石、ガラス片或いは根菜類等の固形異物を分別す
る状態を図面に基づいて説明する。
【0009】本発明の自走式異物分別装置は、図1乃至
図3に示すように、自走しながら砂や土中に混入する
石、ガラス片或いは根菜類等の固形異物を分別或いは収
穫することを可能にした自走式異物分別装置で、砂や土
をほぐし、撹拌し、掻き寄せると共に砂や土と一緒に異
物を掬い上げるローター1と、このローター1で掬い上
げた砂や土が飛ぶ方向に配設した揺動振いカゴ2とから
なり、これらを自走式の走行車体に連結して、この走行
車体の動力出力軸或いは独立動力によって駆動するよう
に形成する。この場合、走行車体のタイヤ等の動輪軸1
2にタイヤ等に代えて、砂や土の掬い上げ、撹拌、ほぐ
し、掻き寄せ等を行うローター1を装着して同様に作動
させるようにしても良い。
【0010】即ち、前記揺動振いカゴ2は、図1に示す
ように、上面前後方向略中央部に縦或いは斜め角度の網
状の異物塞止板5を進行方向と直角に立設すると共に、
その後側の揺動振いカゴ2の上部を落下防止板6で覆う
ことにより、砂や土の飛び方向を規制するようロータ1
及び揺動振いカゴ3の前方から上方にかけて配設される
ガイド板4に沿って飛ぶ一部の砂や土を、揺動振いカゴ
2の後方へ直接飛ばすと同時に、異物のみを塞き止め
て、揺動振いカゴ2前部の開口部3に落下させて、揺動
振いカゴ2内に収納するようにし、更に、後側上部を遮
断する落下防止板6により、揺動振いカゴ2の内部の監
視が阻害されるのを防止するため、前記落下防止板6の
適宜位置に監視窓7を設け、更に、この監視窓7の前側
周囲には、この監視窓7から砂や土が内部に落下するの
を防止するための砂混入防止カバー8を設けるように形
成されている。
【0011】それに、本発明の自走式異物分別装置は、
図2及び図3に示すように、自走式の走行車体の動輪軸
12に、タイヤ等に代えて、ローター1を装着し、同時
に揺動振いカゴ2に代えて、一方を砂や土に差込み、他
方を後方へ向って斜め上方へ傾斜させて固定した網状の
砂土落し板9と、この砂土落し板9をこするように回転
し、砂や土をそぎ落しながら連続して異物のみを上方に
設けられた異物収納カゴ10或いは袋に移動させるブラ
シ状、ブレード状、螺旋状等の砂掻落し板11とを配設
するようにしたものでも良い。
【0012】この自走式異物分別装置は、一対の駆動輪
13の動輪軸12と異物収納カゴ10又は袋の上部とに
左右一対ずつのスプロケット14を介して回転するコン
ベヤー15、その外周面側に適宜間隔に配設したブラシ
状、ブレード状、螺旋状等の砂掻落し板11等からな
り、コンベヤー15の下部は網状の砂土落し板9、左右
側面、上部は網状或いは板状のカバー16を設けるよう
に形成されている。
【0013】
【発明の効果】本発明の自走式異物分別装置は、上述の
ように、自走しながら砂や土中に混入する石、ガラス片
或いは根菜類等の固形異物を分別或いは収穫することを
可能にした自走式異物分別装置で、砂や土をほぐし、撹
拌し、掻き寄せると共に砂や土と一緒に異物を掬い上げ
るローター1と、このローター1で掬い上げた砂や土が
飛ぶ方向に配設した揺動振いカゴ2とからなり、これら
を自走式の走行車体に連結して、この走行車体の動力出
力軸或いは独立動力によって駆動するようにしたから、
自走しながらローター1で砂や土、異物を掬い上げ、揺
動振いカゴ2で異物のみを分別・収納して、砂や土は地
上に戻し、同時に殺菌、消毒、肥料・種子散布等にも広
く活用できるため、従来より遥かに小型、軽量で、中小
規模面積地での清掃、収穫に係る時間の短縮、省力化、
費用の軽減を著しく図ることができる。
【0014】しかも、揺動振いカゴ2の上面前後方向略
中央部に網状の異物塞止板5を進行方向と直角に立設す
ると共に、その後側の揺動振いカゴ2の上部を落下防止
板6で覆うことにより、砂や土の飛び方向を規制するよ
うロータ1及び揺動振いカゴ3の前方から上方にかけて
配設されるガイド板4に沿って飛ぶ一部の砂や土を、揺
動振いカゴ2の後方へ直接飛ばすと同時に、異物のみを
塞き止めて、揺動振いカゴ2前部の開口部3に落下させ
て、揺動振いカゴ2内に収納するようにしたから、揺動
振いカゴ2による異物の分別・収納能力を著しく向上さ
せることができる。
【0015】また、揺動振いカゴ2の後側上部を遮断す
る落下防止板6により、揺動振いカゴ2の内部の監視が
阻害されるのを防止するため、前記落下防止板6の適宜
位置に監視窓7を設け、この監視窓7の前側周囲には、
この監視窓7から砂や土が内部に落下するのを防止する
ための砂混入防止カバー8を設けたことによって、砂や
土が監視窓7から混入するのを防止して、揺動振いカゴ
2の内部状況を常時目視で確認することができるため、
揺動振いカゴ2内に異物を円滑に分別・収納することが
できる。
【0016】それに、自走式の走行車体の動輪軸12
に、タイヤ等に代えて、ローター1を装着し、同時に揺
動振いカゴ2に代えて、一方を砂や土に差込み、他方を
後方へ向って斜め上方へ傾斜させて固定した網状の砂土
落し板9と、この砂土落し板9をこするように回転し、
砂や土をそぎ落しながら連続して異物のみを上方に設け
られた異物収納カゴ10或いは袋に移動させるブラシ
状、ブレード状、螺旋状等の砂掻落し板11とを配設し
たから、砂や土の状況によっては自走式の走行車体の前
進力によって駆動する駆動輪13の回転力のみで、コン
ベヤー15が回転するため、更に小型化、軽量化が可能
であるため、更に省エネルギーを図ることができる他、
高速回転部、揺動部がなくなるため、振動、騒音等が著
しく減少すると共に安全性もより高くなる。
【0017】更に、本発明の自走式異物分別装置の適宜
側面、或いは上面に、液状又は粒状の消毒、殺菌剤、肥
料、種子等を収納するタンクを載架して、自然落下或い
は強制散布する装置を取付けるようにすれば、異物の分
別と同時に、消毒、殺菌剤、肥料、種子等を砂や土中に
混入させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自走式異物分別装置の一実施例を示
す概略縦断側面図である。
【図2】 本発明の自走式異物分別装置の他の実施例を
示す概略側面図である。
【図3】 同じく図2の概略正面図である。
【符号の説明】
1 ローター 2 揺動振いカゴ 3 開口部 4 ガイド板 5 異物塞止板 6 落下防止板 7 監視窓 8 砂混入防止カバー 9 砂土落し板 10 異物収納カゴ 11 砂掻落し板 12 動輪軸 13 駆動輪 14 スプロケット 15 コンベヤー 16 カバー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自走しながら砂や土中に混入する石、ガラ
    ス片或いは根菜類等の固形異物を分別或いは収穫するこ
    とを可能にした自走式異物分別装置で、砂や土をほぐ
    し、撹拌し、掻き寄せると共に砂や土と一緒に異物を掬
    い上げるローターと、このローターで掬い上げた砂や土
    が飛ぶ方向に配設した揺動振いカゴとからなり、該揺動
    振いカゴの上面前後方向略中央部に網状の異物塞止板を
    進行方向と直角に立設すると共に、その後側の揺動振い
    カゴの上部を落下防止板で覆い、これらを自走式の走行
    車体に連結して、この走行車体の動力出力軸或いは独立
    動力によって駆動し、ロータ1によって掬い上げられ
    た、砂や土の飛び方向を規制するよう前記ロータ及び該
    揺動振いカゴの前方から上方にかけて配設されるガイド
    板に沿って飛ぶ一部の砂や土を、揺動振いカゴの後方へ
    直接飛ばすと同時に、異物のみを塞き止めて揺動振いカ
    ゴ前部の開口部に落下させて揺動振いカゴ内に収納する
    ことを特徴とする自走式異物分別装置。
  2. 【請求項2】揺動振いカゴの後側上部を遮断する落下防
    止板により、揺動振いカゴの内部の監視が阻害されるの
    を防止するため、前記落下防止板の適宜位置に監視窓を
    設け、この監視窓の前側周囲には、この監視窓から砂や
    土が内部に落下するのを防止するための砂混入防止カバ
    ーを設けた請求項1記載の自走式異物分別装置。
  3. 【請求項3】自走式の走行車体の動輪軸に、タイヤ等に
    代えて、前記ローターを装着し、同時に揺動振いカゴに
    代えて、一方を砂や土に差込み、他方を後方へ向って斜
    め上方へ傾斜させて固定した網状の砂土落し板と、この
    砂土落し板をこするように回転し、砂や土をそぎ落しな
    がら連続して異物のみを上方に設けられた異物収納カゴ
    或いは袋に移動させるブラシ状、ブレード状、螺旋状等
    の砂掻落し板とを配設した請求項1記載の自走式異物分
    別装置。
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