JP3359192B2 - 画像伝送装置、画像伝送システム - Google Patents

画像伝送装置、画像伝送システム

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JP3359192B2 JP18928295A JP18928295A JP3359192B2 JP 3359192 B2 JP3359192 B2 JP 3359192B2 JP 18928295 A JP18928295 A JP 18928295A JP 18928295 A JP18928295 A JP 18928295A JP 3359192 B2 JP3359192 B2 JP 3359192B2
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像伝送装置に関
し、特に、伝送路を介して伝送したMPEGデータにお
けるIフレーム、Pフレーム及びBフレームの使用態
様、及び暗号化処理に応じて課金を行うために用いて好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、幹線通信網における光ファイバネ
ットワークの装備、ケーブルテレビシステムの普及、衛
星通信の実用化、ローカルエリアネットワークの普及等
に伴い、いわゆる情報サービス産業が増大している。上
記情報サービス産業は、上述したような通信網を利用し
て様々な情報を提供し、その情報の内容および情報の量
に応じて料金を徴収するようにしている。このような情
報サービス産業においては、提供した情報に対する課金
を適切に行うことが重要な問題である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
情報サービス産業において行われていた課金方式は、例
えば、ケーブルテレビシステムや衛星放送のように、使
用頻度に無関係な月極の課金方式であったり、またはコ
ンピュータの利用サービスのように、情報の種類や質に
無関係な使用頻度(または使用時間)のみを計数した課
金方式であったりすることが多かった。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑み、情報やサー
ビスの種類、および情報の質を考慮した課金を行うこと
ができるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の画像伝送装置
は、MPEGデータを構成するIフレーム、Pフレーム
及びBフレームのいずれかを、伝送路のトラフィックに
応じて選択的に送出する画像伝送装置において、上記伝
送路のトラフィックを検出する検出手段と、上記トラフ
ィックに応じて上記MPEGデータの各フレームのう
ち、Iフレームのみを送出する第1のモード、Iフレー
ム及びPフレームを送出する第2のモード、或いはIフ
レーム、Pフレーム及びBフレームを送出する第3のモ
ードの何れかに設定するモード設定手段と、上記モード
設定手段により設定したモード毎に独立した暗号化処理
を行う暗号化手段と、上記暗号化手段により暗号化され
たフレームを出力する出力手段と、上記各モードに応じ
た料金及び上記暗号化処理の動作時間及び上記暗号化処
理した画像の情報量に基づいた料金に基づいて課金処理
を行う課金手段と、上記各モードに応じた料金及び上記
暗号化処理の動作時間及び上記暗号化処理した画像の情
報量に基づいた料金を記憶する料金情報記憶手段とを備
えたことを特徴としている。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】本発明は上記技術手段を有するので、伝送路の
トラフィックに応じて伝送するMPEGデータのフレー
ムを設定し、上記設定したフレームの内容に応じて画像
の料金を課すことができるようになる。
【0017】また、本発明の他の特徴によれば、伝送す
るフレームの内容の他に、画像の情報量を考慮した料金
体系で課金処理を行うことができるようになる。
【0018】
【0019】また、本発明のその他の特徴によれば、盗
聴や改ざんから情報を守り公正な課金を行うことができ
るようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像伝送装置を用
いた画像伝送システムの実施の形態を図面を参照して説
明する。以下に示す第1〜第8の技術例は、伝送路を介
してMPEGデータを伝送する伝送システムにおいて、
上記MPEGデータの特徴を考慮し、伝送路のトラフィ
ックに応じて伝送するMPEGデータのフレームを設定
し、上記フレームに応じて画像の料金を課すことを可能
とするために適用するものである。
【0021】特に、第1の技術例では、Iフレームのみ
伝送する場合、IフレームとPフレームを伝送する場
合、IフレームとPフレームとBフレームを伝送する場
合について、各々料金を定める料金体系としたときの課
金処理を行う課金処理手段について詳細に説明する。
【0022】第2の技術例では、Iフレームのみ伝送す
る場合、IフレームとPフレームを伝送する場合、Iフ
レームとPフレームとBフレームを伝送する場合の他
に、画像の情報量を考慮した料金体系としたときの課金
処理手段について詳細に説明する。
【0023】第3の技術例では、第1の技術例および第
2の技術例において、一定期間毎に料金の精算を行うよ
うにする課金処理手段について詳細に説明する。
【0024】第4の技術例では、画像提供側が第1の
術例〜第3の技術例に示した課金処理手段を有する場合
について詳細に説明する。
【0025】第5の技術例では、画像受信側が第1の
術例〜第3の技術例に示した課金処理手段を有する場合
について詳細に説明する。
【0026】第6の技術例では、画像提供側と画像受信
側の双方が第1の技術例〜第3の技術例に示した課金処
理手段を有する場合について詳細に説明する。
【0027】第7の技術例では、上記第1の技術例から
第6の技術例に示した課金処理手段をローカルエリアネ
ットワークに接続された機器同志の通信に適用した場合
について詳細に説明する。
【0028】第8の技術例では、上記第1の技術例から
第6の技術例に示した課金処理手段をワイドエリアネッ
トワークに接続された機器同志の通信に適用した場合に
ついて詳細に説明する。
【0029】
【0030】以下に、本発明の画像伝送装置の実施の形
態を説明する。本実施の形態の画像伝送装置は、盗聴や
改ざんから情報を守り公正な課金を行うために、上記第
4の技術例から第8の技術例に示した課金処理手段に対
して暗号手段を組み合わせた場合について詳細に説明す
る。なお、本実施の形態を詳細に説明する前に、動画情
報を効率良く蓄積・伝送するための符号化方式として用
いられているMPEG(Moving Picture
Experts Group)について説明する。
【0031】MPEGデータは、動画像の高能率符号化
を行うことを目的とした国際標準であり、データの周波
数特性や人間の視覚特性を利用するとともに、動画像特
有の時間軸方向の冗長度を利用して一層の高能率符号化
を行う方式である。
【0032】このMPEG方式は、ディジタルストレー
ジメディア用に転送レートを最大1.5Mbpsとした
MPEG1と、伝送レートの上限をなくし双方向ディジ
タルマルチメディア機器、ディジタルVTR、ATV
(Advanced Television)、光ファ
イバネットワーク等の全ての伝送系で用いられることを
企図したMPEG2とがあるが、基本的なアルゴリズム
はほぼ同様である。そこで、以下においては、MPEG
1をベースとしてその符号化方式の原理およびデータ構
造について説明する。
【0033】まず、このMPEGによる高能率符号化方
式の原理について説明する。この高能率符号化方式にお
いては、フレーム間の差分を取ることで時間軸方向の冗
長度を落とし、これによって得られた差分データをDC
Tおよび可変長符号化処理して空間方向の冗長度を落と
すことによって、全体として高能率符号化を実現するよ
うにしている。
【0034】上記時間軸方向の冗長度については、動画
の場合には連続したフレームの相関が高いことに着目
し、符号化しようとするフレームと時間的に先行または
後行するフレームとの差分を取ることによって冗長度を
落とすことが可能となる。
【0035】そこで、図20に示すように、MPEGで
は、専らフレーム内で符号化する符号化モードで得られ
るイントラ符号化画像の他に、時間的に先行するフレー
ムとの差分値を符号化する前方予測符号化画像(P−ピ
クチャ)と、時間的に先行するフレーム、または後行す
るフレームとの差分値、或いはそれら両フレームからの
補間フレームとの差分値の内、最もデータ量が少ないも
のを符号化する両方向予測符号化画像(B−ピクチャ)
とを有し、これらの符号化モードによる各フレームを所
定の順序で組み合わせている。
【0036】MPEGにおいては、上述のI−ピクチ
ャ、P−ピクチャ、B−ピクチャを夫々1枚、4枚、1
0枚で1単位(GOP:Group Of Pictu
res)とし、先頭にI−ピクチャを配し、2枚のB−
ピクチャとP−ピクチャとを繰り返し配する組み合わせ
を推奨しており、一定周期でI−ピクチャを置くことに
よって、逆再生等の特殊再生や上記GOPを単位とした
部分再生を可能とするとともに、エラー伝播の防止を図
っている。
【0037】なお、フレーム中で新たな物体が現れた場
合には、時間的に先行するフレームとの差分を取るより
も、後行するフレームとの差分を取った方がその差分値
が少なくなる場合がある。そこで、MPEGでは上述の
ような両方向予測符号化を行い、より高能率な圧縮を行
うようにしている。
【0038】また、MPEGでは動き補償を行う。すな
わち、先の8画素×8画素のブロックを輝度データにつ
いて4ブロック、色差データについて2ブロック集めた
所定ブロック(マクロブロック)単位で、先行フレーム
または後行フレームの対応ブロック近傍のマクロブロッ
クとの差分をとり、一番差が少ないマクロブロックを探
索することによって動きベクトルを検出し、この動きベ
クトルをデータとして符号化するようにしている。
【0039】そして、復号の際には、この動きベクトル
を用いて先行または後行フレームの対応マクロブロック
データを抽出し、これによって動き補償を用いて符号化
された符号化データの復号を行うようにしている。
【0040】上述のような動き補償に際しては、時間的
に先行するフレームを一旦符号化した後、再度復号した
フレームを得て先行フレームとし、このフレームにおけ
るマクロブロックと符号化しようとするフレームのマク
ロブロックとを用いて動き補償が行われる。
【0041】なお、MPEG1はフレーム間の動き補償
を行うが、MPEG2においてはフィールド間の動き補
償が行われる。上述のような動き補償によって得られた
差分データおよび動きベクトルは、先に説明したような
DCT変換およびハフマン符号化によって更に高能率符
号化される。
【0042】次に、このMPEG方式のデータ構造につ
いて説明する。このMPEG方式のデータ構造は、図2
1に示すようにビデオシーケンス層、GOP層、ピクチ
ャ層、スライス層、マクロブロック層、ブロック層から
なる階層構造で構成されている。
【0043】以下、各層について、図中下の方に記載し
た層から順に説明する。先ず、ブロック層はJPEGと
同様に、輝度データおよび色差データ毎に8画素×8画
素で各々構成され、この単位毎にDCTが行われる。
【0044】上記マクロブロック層は、上述した8画素
×8画素のブロックを、輝度データについては4ブロッ
ク、色データについては各1ブロックまとめ、マクロブ
ロックヘッダを付したものである。MPEG方式では、
このマクロブロックを後述する動き補償および符号化の
単位とする。
【0045】また、上記マクロブロックヘッダは、各マ
クロブロック単位の動き補償および量子化ステップの各
データ、および各マクロブロック内の6つDCTブロッ
ク(Y0,Y1,Y2,Y3,Cr,Cb)がデータを
有するか否かのデータを含んでいる。
【0046】上記スライス層は、画像の走査順に連なる
1つ以上のマクロブロック、およびスライスヘッダで構
成され、同一スライス層内の一連のマクロブロックにお
ける量子化ステップを一定とすることができる。
【0047】なお、上記スライスヘッダは各スライス層
内の量子化ステップに関するデータを有し、各マクロブ
ロックに固有の量子化ステップデータがない場合にはそ
のスライス層内の量子化ステップを一定とする。また、
先頭のマクロブロックは直流成分の差分値をリセットす
る。
【0048】上記ピクチャ層は、上述のスライス層を1
フレーム単位で複数集めたものであり、ピクチャスター
トコード等からなるヘッダと、これに続く1つまたは複
数のスライス層とから構成される。また、上記ヘッダに
は画像の符号化モードを示すコードや動き検出の精度
(画素単位か半画素単位か)を示すコードを含んでい
る。
【0049】上記GOP層は、グループスタートコード
やシーケンスの最初からの時間を示すタイムコード等の
ヘッダと、これに続く複数のIフレーム、Bフレームま
たはPフレームから構成される。
【0050】上記ビデオシーケンス層は、シーケンスス
タートコードから始まってシーケンスエンドコードで終
了し、その間に画像サイズやアスペクト比等の復号に必
要な制御データおよび画像サイズ等が同じ複数のGOP
が配列される。このようなデータ構造を持つMPEG方
式は、その規格にてビットストリームが規定されてい
る。このような符号化技術は、マルチメディアネットワ
ークにおいてよく用いられる技術である。
【0051】上述のように、MPEGではIフレームは
PフレームやBフレームに係わりなく、ある動画像を大
まかな動きで再現し、PフレームはIフレームとともに
復号することにより、動画像をよりスムーズな動きで再
現できるようにしている。また、BフレームはIフレー
ムとPフレームとともに復号することにより、さらにス
ムーズな動きを再現できるようにしている。
【0052】このような点に着目すると、MPEGは画
像の動きを階層的に扱っている符号化と見なすことがで
きる。また、IフレームのみよりもIフレームとPフレ
ームを伝送する方が必要となる伝送容量が大きく、さら
にIフレームとPフレームとBフレームを伝送する方
が、必要となる伝送容量が大きくなる。
【0053】したがって、MPEGデータを伝送する
際、以下に示すような伝送方法が考えられる。すなわ
ち、最初に伝送する画像に対して上述のMPEG符号化
を行う。次に、伝送路の使用状況を検査し、十分な空き
容量があれば、上記画像情報の全てのフレームを伝送す
る。
【0054】また、全フレームを送るために必要となる
十分な空き容量がなければ、IフレームとPフレームを
伝送する。さらに、空き容量が不足している場合には、
Iフレームのみを伝送する。このような伝送方法は、L
AN(Local AreaNetwork)などでマ
ルチメディアを扱う場合には重要な要素技術となる。
【0055】本実施の形態は、伝送路を介してMPEG
データを伝送する画像伝送システムにおいて、MPEG
データの特徴を考慮し、伝送路のトラフィックに応じて
伝送するMPEGデータのフレームを選択する。そし
て、各画像毎に伝送したフレームに応じて定めた料金体
系で課金を行うようにする課金処理手段を実現するため
に適用するものである。
【0056】なお、本実施の形態においては、MPEG
データの伝送モードとして、Iフレームのみ伝送する場
合をモード1と定め、IフレームとPフレームとを伝送
する場合をモード2と定め、IフレームとPフレームと
Bフレームとを伝送する場合をモード3と定める。
【0057】図1は、本実施の形態の画像伝送システム
に係わる課金処理手段の要部を示す機能ブロック図であ
る。図1において、100は画像伝送システムが具備す
るための課金処理手段である。101は制御部であり、
上記画像伝送システム内で送受信される利用者の画像送
信要求を取り込み、トラフィック検査部102、伝送モ
ード選択部103、課金部104の動作制御を行うとと
もに、伝送モード選択部103、課金部104に要求さ
れている画像の識別子(画像を特定するための名前や符
号等)を通知する制御を行う。
【0058】102は、画像伝送システム110(また
は伝送路)をモニタするか、または上記画像伝送システ
ム110で管理しているトラフィックに関する情報など
を画像伝送システム110に問い合わせることにより、
その時点での伝送可能容量(トラフィック情報)を検査
し、上記検査結果を伝送モード選択部103に通知する
トラフィック検査部である。
【0059】103は、制御部101から要求されてい
る画像の識別子、およびトラフィック検査部102から
画像伝送システムのトラフィック情報を受取り、そのト
ラフィック情報に応じて画像を伝送する際の伝送モード
を選択し、課金処理を行う課金部104および画像伝送
システム110に通知する伝送モード選択部である。
【0060】104は課金部であり、制御部101から
画像識別子を取り込み、また、伝送モード選択部103
から伝送モード情報を取り込む。そして、上記取り込ん
だ画像識別子と伝送モード情報とに対応する料金を記憶
部105から読み出し、画像伝送システム110に通知
する。
【0061】105は、課金制御部101が参照する画
像の料金情報を記憶するための記憶部である。次いで、
110は画像伝送システムであり、ネットワークおよび
上記ネットワークに有線または無線を介して接続された
コンピュータ、受信機、プリンタ、モニタ等の端末によ
って構成される。なお、各機能を上述のように分割する
ことなく、複数の機能ブロックを1個の機能ブロックと
したり、または上述の任意の機能ブロックが複数にした
りしてもよい。
【0062】以下に、上記トラフィック検査部102に
おけるトラフィック検査方法の一例を、画像伝送システ
ム110がATM(Asynchronous Tra
nsfer Mode)で実現されている場合を例に挙
げて説明する。
【0063】上記トラフィック検査部102は、ある伝
送レートCrで伝送可能であるかを画像伝送システム1
10に問い合わせる。そして、上記画像伝送システム1
10が上記伝送レートCrで伝送することに許可を与え
なければ、許可が与えられるまでC’r<CrなるC’
rを画像伝送システム110に問い合わせる。また、上
記画像伝送システム110が上記伝送レートCrで伝送
することに許可を与えれば、上記伝送レートCrを検査
値とする。
【0064】また、他のネットワークシステムで構築さ
れた画像伝送システムでは、そのネットワークに応じて
上述以外のトラフィック検査方法が行われる場合もあ
る。すなわち、本実施の形態のトラフィック検査方法は
上述のATMの例に限定されるものではない。
【0065】次に、伝送モード選択部103における伝
送モード選択方法の一例を説明する。上記伝送モード選
択部103は、まず、上記トラフィック検査部102か
ら画像伝送システム110のトラフィックに関する情報
を受け取り、また、要求されている画像の識別子を制御
部101から受け取る。
【0066】そして、記憶部105にアクセスして要求
されている画像を各伝送モードで伝送するために必要な
伝送容量(記憶部105に記憶されている情報について
は、図3を用いて後で説明する)と、画像伝送システム
のトラフィック(伝送可能容量)とを比較して、以下の
手順で上記画像を伝送する際の伝送モードを決定する。
【0067】トラフィック検査部102において求めら
れた伝送可能容量をCr、あるMPEGデータを伝送モ
ード1で伝送するために必要な伝送容量をC1、伝送モ
ード2で伝送するために必要な伝送容量をC2、伝送モ
ード3で伝送するために必要な伝送容量をC3とすると
き、Cr≧C3ならば伝送モード3を選択する。
【0068】また、C3>Cr≧C2ならば伝送モード
2を選択し、C2>Cr≧C1ならば伝送モード1を選
択するようにする。なお、C1>Crの場合には伝送モ
ード1でも十分な伝送容量が得られないことを画像伝送
システムに通知する。
【0069】ただし、伝送モード選択部103の動作は
上述したものに限らず、Crが伝送モードi(i=1,
2,…)で画像を伝送するために十分でなくても(Cr
<Ci)、Crで伝送モードiの画像を伝送したり、十
分な容量Cr(≧Ci)が得られるまで待つなどの処理
を行ってもよい。
【0070】図3は、記憶装置102に記憶される料金
テーブルの一例を示している。図3の料金テーブルにお
いて、例えばInfo 1という情報は、伝送モード1
で提供した場合の料金が料金11で、そのとき必要な伝
送容量はC11であることを示している。
【0071】また、伝送モード2で提供した場合の料金
が料金12で、必要な伝送容量がC12であることを示
し、伝送モード3で提供した場合の料金が料金13で、
必要な伝送容量がC13、であることを意味している。
【0072】以下に、本実施の形態の課金処理手段によ
り伝送モード毎に定められた料金体系で課金を行うとき
の動作を、利用者(また利用者の利用端末)が画像In
fo1を提供者に要求しており、そのときの画像伝送シ
ステムの伝送可能容量がCr(C13>Cr≧C12)
の場合を例として示す。
【0073】まず、第1の動作手順において、上記制御
部101は、画像伝送システムで送受信されているメッ
セージを監視するか、画像伝送システムからメッセージ
を受け取ることにより、利用者が画像Info 1を送
信することを要求するための情報を取り込む。
【0074】次に、第2の動作手順において、トラフィ
ック検査部102は、その時点での画像伝送システム1
10のトラフィックの検査を行い、伝送可能容量Crを
得る。
【0075】次に、第3の動作手順において、制御部1
01は伝送モード選択部103に要求されている画像の
識別子Info 1を通知する。また、トラフィック検
査部102は上記伝送可能容量Crを伝送モード選択部
103に通知する。さらに、伝送モード選択部103
は、Info 1を各伝送モードで伝送するために必要
な伝送容量を記憶部105から読み出して、これらを上
記伝送可能容量Crと比較することにより、トラフィッ
クに応じた画像伝送モード2を選択し、画像伝送システ
ム110に通知する。
【0076】次に、第4の動作手順において、制御部1
01は要求されている画像の識別子Info 1を課金
部104に通知する。伝送モード選択部103は、選択
した伝送モード2を課金部104に通知する。
【0077】課金部104は、記憶装置105に記憶さ
れている料金テーブル、すなわち、図3に示した料金テ
ーブルから、制御部101から通知された画像識別子I
nfo 1と、伝送モード選択部103から通知された
伝送モード2とから対応する料金12を読み出し、画像
伝送システム110に通知する。
【0078】図2は、図1の機能ブロック図に示した課
金処理手段100の具体的な構成例を示すブロック図で
ある。図2において、200は課金処理手段であり、図
1に示した課金処理手段100に相当するものである。
201はCPUであり、ROM204またはRAM20
3に格納されているプログラムに従い、I/Oインタフ
ェース202からの入力を処理したり、外部装置への命
令を発したりするためのものである。
【0079】202はI/Oインタフェースであり、画
像伝送システムとの情報のやりとりや、記憶装置206
との入出力を行うためのものである。203はRAMで
あり、CPU201が一時メモリとして用いたり、プロ
グラムを記憶したりするためのものである。
【0080】204はROMであり、上記CPU201
で実行するためのプログラムを記憶している。ただし、
課金処理手段200の外部からプログラムを読み込んだ
り、RAM203にプログラムを記憶させたりする場合
には省略してもよい。
【0081】205はCPU201〜ROM204がデ
ータのやりとりを行うためのバスであり、206は画像
毎に伝送モード別の料金を記憶するための記憶装置であ
り、例えば、磁気、光、半導体素子などによって構成さ
れるものである。
【0082】図2において、図1に示した制御部10
1、トラフィック検査部102、伝送モード選択部10
3、課金部104の各機能は、CPU201、I/Oイ
ンタフェース202、RAM203、ROM204、B
US205によって実現することができる。
【0083】例えば、上述の動作手順の制御、トラフィ
ック検査、伝送モード選択および課金処理等は、CPU
201によって行われ、そのための動作手順、トラフィ
ック検査方法、伝送モード選択方法、課金処理方法はR
AM203またはROM204に記憶されている。第1
の動作手順におけるトラフィック検査、第2の動作手順
における伝送モードの通知、第4の動作手順における料
金通知はI/Oインタフェース202を介して行われ
る。
【0084】ただし、図1の機能ブロックを実現する構
成は、図2の構成に限定されるものではなく、図1の各
機能ブロックのうちの1個以上を1個の装置として構成
したり、図1の全機能ブロックを1個の装置として構成
してもよい。また、動作に関しても上述の動作に限ら
ず、以下のような場合も本実施の形態に含んでいる。
【0085】すなわち、第2の動作手順と第3の動作手
順とを一つの手順とし、伝送モード選択部103は、I
nfo 1をある伝送モードiで伝送する際に必要とな
る伝送容量Ciを読み出す。そして、上記伝送容量Ci
をトラフィック検査部に通知した後、トラフィック検査
部は上記伝送モードiで伝送可能かどうか検査する。
【0086】そして、伝送できない場合には、伝送モー
ド選択部103は、上記伝送モードiよりも低い伝送モ
ード(例えば、伝送モードi−1)で必要となる伝送容
量を読み出し、上述の動作を繰り返し、伝送可能であれ
ば伝送モード選択部は、その伝送モードを画像伝送シス
テムと課金部に通知する。
【0087】また、第1の動作手順において、利用者が
画像を要求する際に伝送モードを指定し、本実施の形態
の課金処理手段は 第2の動作手順から第4の動作手順
において、指定した伝送モードで画像を伝送可能な場合
には、伝送モード選択部103は指定された伝送モード
で伝送する指示を画像伝送システムに通知するととも
に、課金部104は上記伝送モードでの課金処理を行
う。
【0088】そして、伝送モード選択部103は伝送で
きない場合には、伝送可能なレートで伝送するか、また
は伝送できるようになるまで待つ。もしくは、伝送モー
ドを落として伝送するか、要求を取り消すなどの処理を
行うことを画像伝送システムに通知する。課金部104
は、それぞれの処理に応じた課金処理を行う。
【0089】以下に示す実施の形態においては、MPE
Gデータを伝送路を介して伝送する画像伝送システムに
おいて、MPEGデータの特徴を考慮し、伝送路のトラ
フィックに応じて伝送するMPEGデータのフレームを
選択し、各画像毎に伝送したフレームに応じて単位情報
量あたりの単位料金を定め、上記単位料金と伝送した画
像の情報量から料金を決定する料金体系の課金処理手段
を実現するために適用するものである。
【0090】本実施の形態において、MPEGデータの
伝送モードとして、Iフレームのみ伝送する場合をモー
ド1、IフレームとPフレームを伝送する場合をモード
2、IフレームとPフレームとBフレームを伝送する場
合をモード3と定める。なお、以下の説明において、以
前に説明した図面に記載されている部分と異なる部分の
み詳細に説明し、実質的に同じ部分については詳細な説
明を省略する。
【0091】図4は、本実施の形態の画像伝送システム
に係わる課金処理手段の要部を示す機能ブロック図であ
り、第1の技術例における図1に対応する図である。図
4において、400は画像伝送システムが具備するため
の課金処理手段であり、図1の課金処理手段100に対
応する。
【0092】401は制御部であり、図1の制御部10
1に対応する。402はトラフィック検査部であり、図
1のトラフィック検査部102に対応する。403は伝
送モード選択部であり、図1の伝送モード選択部103
に対応する。
【0093】404は課金部であり、図1の課金部10
4に対応する。405は、制御部401が参照する画像
の料金情報を記憶するための記憶装置であり、図1の記
憶装置105に対応する。410は画像伝送システムで
あり、図1の画像伝送システム110に対応する。
【0094】また、406は画像伝送システム410で
送受信される画像情報の情報量を計測するための計測部
であり、上述した第1の技術例には設けられていなかっ
たものである。
【0095】図6は、記憶装置402に記憶される料金
テーブルの一例を示している。図6の料金テーブルにお
いて、例えばInfo 1という情報は、伝送モード1
で提供した場合の単位情報量当たりの料金が料金11あ
ることを示している。
【0096】また、伝送モード2で提供した場合の単位
情報量当たりの料金が料金12あることを示し、伝送モ
ード3で提供した場合の料金が料金13であることを意
味している。
【0097】以下に、本実施の形態の課金処理手段によ
り伝送モード毎に定められた単位情報量当たりの料金を
定め、単位情報量と伝送した画像の情報量とから料金を
決定する料金体系で課金を行うときの動作を、利用者
(また利用者の利用端末)が画像Info 1を提供者
に要求しており、そのときの画像伝送システムの伝送可
能容量がCr(C13>Cr≧C12)の場合を例とし
て示す。なお、この場合、第1の動作手順〜第4の動作
手順は、上述した第1の技術例における第1の動作手順
〜第4の動作手順と同様なので、以下の説明では省略す
る。
【0098】本実施の形態においては、上述した第4の
動作手順が終了すると、次に、第5の動作手順におい
て、計測部406は画像伝送システム410がInfo
1を伝送している間、その情報量をカウントし、In
fo 1の伝送終了後、課金部404で単位料金12と
カウントした情報量とから料金を決定して画像伝送シス
テム410に通知する。
【0099】図5は、図4の機能ブロック図に示した課
金処理手段400の具体的な構成例を示すブロック図で
ある。図5において、500は課金処理手段であり、図
2に示した課金処理手段200に相当するものである。
501はCPUであり、図2に示したCPU201に相
当するものである。502はI/Oインタフェースであ
り、図2に示したI/Oインタフェース202に相当す
るものである。
【0100】503はRAMであり、図2に示したRA
M203に相当するものである。504はROMであ
り、図2に示したROM204に相当するものである。
505はCPU501〜ROM504がデータのやりと
りを行うためのバスであり、図2に示したバス205に
相当するものである。
【0101】506は画像毎に伝送モード別の料金を記
憶するための記憶装置であり、図2に示した記憶装置2
06に相当するものである。
【0102】図5において、図4に示した制御部40
1、トラフィック検査部402、伝送モード選択部10
3、課金部104の各機能は、CPU501、I/O5
02、RAM503、ROM504、BUS505、計
測器507(ただし、時間計測の場合は計測器507は
省略してもよい)によって実現することができる。
【0103】これは、第1の技術例において述べた通り
である。なお、本実施の形態の場合には、画像伝送中の
任意のタイミングで第5の動作手順のような方法により
その時点での料金を求めて、課金部404は画像伝送シ
ステムに上記料金を通知する。
【0104】以下、本発明の画像伝送装置の課金処理に
係わる技術を図を参照して説明する。本実施の形態は、
第1の技術例および第2の技術例において、累積料金の
計算を行うことにより一定期間毎の料金精算を可能とす
るために適用するものである。
【0105】本実施の形態においては、MPEGデータ
の伝送モードとして、Iフレームのみ伝送する場合をモ
ード1、IフレームとPフレームを伝送する場合をモー
ド2、IフレームとPフレームとBフレームを伝送する
場合をモード3と定める。
【0106】図7は、本実施の形態の課金処理手段を説
明するための機能ブロック図である。図7において、7
01は制御部であり、図4に示した制御部401に相当
するものである。
【0107】702はトラフィック検査部であり、図4
に示したトラフィック検査部402に相当するものであ
る。703は伝送モード選択部であり、図4に示した伝
送モード選択部403に相当するものである。
【0108】704は課金部であり、図4に示した課金
部404に相当するものである。705は記憶装置であ
り、図4に示した記憶装置405に相当するものであ
る。706は計測部であり、図4に示した計測部406
に相当するものである。
【0109】図9は、記憶部702に記憶される累積金
額テーブルの例を示している。例えば図9(a)のテー
ブルは、課金処理手段700が画像提供者側の端末に具
備された場合の累積金額テーブルを示している。図9
(a)において、User Aという利用者に提供した
画像の料金のうち、料金Charge Aだけが未精算
であり、User Bという利用者に提供した画像の料
金のうち、料金Charge Bだけが未精算であると
いうことを意味している。
【0110】また、例えば図9(b)は、課金処理手段
が利用者側の端末に具備された場合の累積金額テーブル
を示している。図9(b)において、提供者Aから提供
された画像の料金のうち、料金Charge Aだけが
未精算であり、提供者Bから提供された画像の料金のう
ち料金Charge Bだけが未精算であるということ
を意味している。
【0111】以下に、本実施の形態の課金処理手段によ
り、単位料金と画像の情報量とから求めた料金の累積料
金を求める手順を利用者(または利用者の利用端末)U
ser Lが画像Info 1を提供者Aに要求してお
り、そのときの画像伝送システムの伝送可能容量がCr
(C13>Cr≧C12)の場合を例として示す。
【0112】なお、本実施の形態の動作手順における第
1の動作手順〜第5の動作手順は、上述した第1の動作
手順〜第5の動作手順と同様なので、詳細な説明を省略
する。本実施の形態においては、第5の動作手順が終了
すると、次に、第6の動作手順において、課金部704
は記憶部705からUser Lの累積料金を読み出
し、第5の動作手順において求めた料金を上記累積料金
に加算して記憶部705に記録する。
【0113】図8は、図7の機能ブロック図に対応する
課金手段の具体的な構成例を示している。図8におい
て、800は課金処理手段であり、図5に示した課金処
理手段500に相当するものである。801はCPUで
あり、図5に示したCPU501に相当するものであ
る。802はI/Oインタフェースであり、図5に示し
たI/Oインタフェース502に相当するものである。
【0114】803はRAMであり、図5に示したRA
M503に相当するものである。804はROMであ
り、図5に示したROM504に相当するものである。
805はCPU801〜ROM804がデータのやりと
りを行うためのバスであり、図5に示したバス505に
相当するものである。
【0115】806は画像毎に伝送モード別の料金を記
憶するための記憶装置であり、図5に示した記憶装置5
06に相当するものである。
【0116】図8において、図7に示した制御部70
1、トラフィック検査部702、伝送モード選択部70
3、課金部704の各機能は、CPU801、I/O8
02、RAM803、ROM804、BUS805、計
測器807(ただし、時間計測の場合は計測器807は
省略してもよい)によって実現することができる。
【0117】これは、第1の技術例において述べた通り
である。なお、本実施の形態の場合には、画像伝送中の
任意のタイミングで第5の動作手順のような方法により
その時点での料金を求めて、課金部704は画像伝送シ
ステムに上記料金を通知する。
【0118】本実施の形態においては、料金テーブルを
図6の料金テーブルから図3の料金テーブルに変更す
る。そして、第4の動作手順において、単位料金でなく
画像毎の均一料金(料金13)を読み出す。次に、第5
の動作手順における情報量のカウントを行わず、第6の
動作手順において、第4の動作手順で読み出した累積料
金と料金13との和を新たな累積料金とする。
【0119】そして、画像伝送中の任意のタイミング
で、第5の動作手順のような方法により、その時点での
料金を求める。そして、課金部704は、上記料金を画
像伝送システムに通知する。
【0120】また、次のような処理を行う。すなわち、
第6の動作手順を第4の動作手順、第5の動作手順と並
行して行う。第5の動作手順において、料金通知を行わ
ない。第6の動作手順において、累積料金の通知を行
う。
【0121】以下、本発明に係わる第4の技術例を図を
参照して説明する。図10は、第1の技術例〜第3の技
術例において示した課金処理手段を画像提供者(または
その端末装置)が有する場合を示しているブロック図で
ある。
【0122】なお、本実施の形態において、MPEGデ
ータの伝送モードとして、Iフレームのみ伝送する場合
をモード1、IフレームとPフレームを伝送する場合を
モード2、IフレームとPフレームとBフレームを伝送
する場合をモード3と定める。
【0123】図10において、1001は送信端末装置
であり、課金処理手段を具備する画像提供者側のパソコ
ン、ワークステーション、その他のコンピュータや画像
送信器などの装置である。
【0124】1002は、第1の技術例〜第3の技術例
に示した課金処理手段、1003は利用者側のパソコ
ン、ワークステーション、その他のコンピュータや画像
受信器などの受信端末装置である。
【0125】以下に、図11に従って、第2の技術例
課金処理手段およびそのための装置を適用したときにU
ser L(受信端末装置1003)が画像Info
1を提供者A(送信端末装置1001)に要求してお
り、そのときの画像伝送システムの伝送可能容量がCr
(C13>Cr≧C12)である場合を例として、本実
施の形態の動作を説明する。
【0126】まず、第1の動作手順において、User
Lは提供者Aに画像Info 1を要求するメッセー
ジを伝送路を介して提供者Aに送信する(以降上記メッ
セージを画像送信要求メッセージと呼ぶ)。提供者Aの
端末装置1001においては、上記画像送信要求メッセ
ージが受信されると、課金処理手段1002は上記画像
送信要求メッセージを送信端末装置1001から取り込
む。
【0127】次に、第2の動作手順において、課金処理
手段1002は、送信端末装置1001を介して伝送路
のトラフィックを検査して伝送可能容量Crを得た後、
図6の料金テーブルでC11〜C13を参照し、伝送可
能容量CrとC11〜C13とを比較し、Info 1
を伝送モード2で伝送することを決定し、送信端末装置
1001に伝送モード2を通知する。
【0128】次に、第3の動作手順において、送信端末
装置1001は伝送路を介してInfo 1を伝送モー
ド2でUser Lに送信する。また、これと同時に、
課金処理手段1002では、送信端末装置1001が送
信しているInfo 1の情報量を計測する。
【0129】次に、第4の動作手順において、課金処理
手段1002は送信中のInfo1を監視し、画像の終
端を示すビットパターンを検出するか、または送信端末
1001からUser LへのInfo 1の送信が終
了したことを示すメッセージを受けてUser Lへの
Info 1の送信が終了したことを認識すると、図6
に示す料金テーブルから単位料金12を読み出し、Us
er Lに提供したInfo 1の情報量と単位料金1
2とからUser Lに課する料金を決定する。
【0130】次に、第5の動作手順において、課金処理
手段1002は 第4の動作手順において求めた料金を
送信端末装置1001に対して出力する。次に、第6の
動作手順において、料金の支払を行う。
【0131】なお、以下のような場合も本実施の形態に
含む。まず、第1の動作手順において利用者が画像を要
求する際、伝送モードも指定する。なお、指定された伝
送モードで伝送するために十分な伝送容量Crが得られ
ない場合には、課金処理手段は伝送容量Crで指定され
た伝送モードで伝送する。または、十分な伝送容量が確
保できるまで待つ。または、伝送容量Crで伝送できる
伝送モードで伝送する。
【0132】または、要求を取り消すなどの指示を画像
送信装置に通知し、上記指示に応じた課金処理を行うと
ともに、画像送信装置は画像受信装置との間で上記指示
に従って画像伝送の処理、または要求取り消しなどの処
理を行う。なお、以上の処理を利用者に問い合わせて選
択させてもよい。
【0133】また、第1の動作手順において、利用者は
画像提供者に画像を要求する際、画像の出力先の端末装
置(または画像処理装置)も指定し、提供者Aは指定さ
れた出力先に画像情報を送信する。
【0134】第3の動作手順において、単位料金12を
読み出しておき、上記単位料金12とその時点での情報
量からその時点までの料金を計算し、上記計算した料金
を送信端末装置1001に出力し、提供者AやUser
Lなどに知らせる。
【0135】第4の動作手順において、単位料金12を
読み出した後に、送信端末装置1001に出力し、上記
送信端末装置1001から伝送路を介して単位料金12
をUser Lに送信する。
【0136】第5の動作手順において、送信端末装置1
001はUser Lに上記料金を伝送路を介して知ら
せる。課金処理手段1002を、送信端末装置1001
が有するCPU、メモリ、記憶装置などを利用して実現
する。
【0137】なお、本実施の形態においては、上述した
例の他に、下記のような変形例を考慮することができ
る。すなわち、第1の技術例の課金処理手段を適用す
る。第3の技術例の課金処理手段を適用する等の変形例
を本実施の形態に含むことができる。
【0138】以下、本発明に係わる第5の技術例を、図
面を参照して説明する。図12は、第1の技術例〜第3
技術例に示した課金処理手段を利用者(またはその端
末装置)が有する場合を示している。
【0139】本実施の形態において、MPEGデータの
伝送モードとして、Iフレームのみ伝送する場合をモー
ド1、IフレームとPフレームを伝送する場合をモード
2、IフレームとPフレームとBフレームを伝送する場
合をモード3と定める。
【0140】図12において、1201は課金処理手段
を具備する画像提供者側のパソコン、ワークステーショ
ン、その他のコンピュータや画像送信器などの送信端末
装置、1202は第1の技術例〜第3の技術例に示した
課金処理手段、1203は受信者側のパソコン、ワーク
ステーション、その他のコンピュータ、画像受信器など
の受信端末装置である。
【0141】以下に、図13に従って、第2の技術例
課金処理手段を適用したときに、User L(受信端
末装置1203)が画像Info 1を提供者A(送信
端末装置1201)に要求しており、そのときの画像伝
送システムの伝送可能容量Cr(C13>Cr≧C1
2)である場合を例として本実施の形態の動作を説明す
る。
【0142】まず、第1の動作手順〔S1〕において、
User Lは提供者Aに画像Info 1を送信する
ことを要求するメッセージを受信端末装置1203内に
生成する。(以降上記メッセージを画像送信要求メッセ
ージと呼ぶ)。課金処理手段1202は、受信端末装置
1203から上記画像送信要求メッセージを取り込む。
【0143】次に、第2の動作手順〔S2〕において、
課金処理手段1202は、受信端末装置1203を介し
て伝送路のトラフィックを検査して伝送可能容量Crを
得た後、図6の料金テーブルでC11〜C13を参照す
る。そして、伝送可能容量CrとC11〜C13とを比
較し、Info 1を伝送モード2で伝送することを決
定して受信端末装置1203に伝送モード2を通知す
る。
【0144】受信端末装置1203は、「User L
が提供者Aに画像Info 1を伝送モード2で送信す
ることを要求している」ことを伝送路を介して送信端末
装置1201に通知する。
【0145】次に、第3の動作手順〔S3〕において、
送信端末装置1201は受信端末装置1203からの通
知を受けて、伝送路を介してInfo 1を伝送モード
2でUser Lに送信する。また、これと同時に、課
金処理手段1202では、受信端末装置1203が受信
しているInfo 1の情報量を計測する。
【0146】次に、第4の動作手順〔S4〕において、
課金処理手段1202は受信中のInfo 1を監視し
画像の終端を示すビットパターンを検出するか、または
受信端末装置1203から提供者AからのInfo 1
の受信が終了したことを示すメッセージを受けて提供者
AからのInfo 1の受信が終了したことを認識す
る。
【0147】課金処理手段1202は、上記のようにし
て受信が終了したことを認識すると、図6に示す料金テ
ーブルから単位料金12を読み出し、提供者Aから受信
したInfo 1の情報量と単位料金12とから提供者
Aから課せられる料金を決定し、受信端末装置1203
に対して出力する。次に、第5の動作手順〔S5〕にお
いて、料金の支払を行う。
【0148】なお、以下のような場合も本実施の形態に
含む。第1の動作手順において、利用者は画像を要求す
る際、伝送モードも指定する。なお、指定された伝送モ
ードで伝送するために十分な伝送容量Crが得られない
場合には、課金処理手段1202は伝送容量Crで指定
された伝送モードで伝送する。または、十分な伝送容量
が確保できるまで待つ。または伝送容量Crで伝送でき
る伝送モードで伝送する。
【0149】または、要求を取り消すなどの指示を画像
受信装置に通知し、上記指示に応じた課金処理を行うと
ともに、画像受信装置は画像送信装置との間で上記指示
に従って画像伝送または要求取り消しなどの処理を行
う。以上の処理を利用者に問い合わせて選択させてもよ
い。
【0150】また、第1の動作手順において、利用者は
画像提供者に画像を要求する際、画像の出力先の端末装
置(または画像処理装置)を指定し、提供者Aは指定さ
れた出力先に画像情報を送信する。このとき、以下の2
通りを含む。
【0151】まず、第1の場合は、利用者が課金処理手
段を有する場合である。この場合には、利用者(または
利用者が有する課金処理手段)は、出力先または画像提
供者から画像提供開始時、第3の動作手順の前に画像の
送信を開始したと通知したことを通知してもらい、課金
動作を開始する。
【0152】また、画像提供終了時、第4の動作手順に
おいては、画像の送信を終了したことを通知してもら
い、課金動作を終了する。また、画像の情報量に関して
も利用者は出力先または提供者から通知してもらう。
【0153】第2の場合は、利用者が指定する出力先が
課金処理手段を有する場合である。この場合、利用者は
第1の動作手順で画像送信要求メッセージを出力先にも
送信し、出力先の課金処理手段が上記画像送信要求メッ
セージを取り込む。また、出力先の課金処理手段は、第
4の動作手順において、料金を提供者または利用者に通
知する。
【0154】第1の動作手順において、受信端末装置1
203から画像送信要求メッセージを送信し、送信端末
装置1201で課金処理手段1202と同様の方法で伝
送モード2を選択する。
【0155】第3の動作手順において、単位料金12を
読み出しておき、上記単位料金12とその時点までに受
信済みのInfo 1の情報量とからその時点までの料
金を計算し、上記計算した料金を受信端末装置1203
に出力して表示し、UserLに知らせる。
【0156】なお、以下の変形例を考慮することができ
る。すなわち、課金処理手段1202を、受信端末装置
1203が有するCPU、メモリ、記憶装置などを利用
して実現する。また、第1の技術例の課金処理手段を適
用する。さらに、第3の技術例の課金処理手段を適用す
る等の変形例を本実施の形態に含むことができる。
【0157】以下、本発明に係わる第6の技術例を図を
参照して説明する。図14は、第1の技術例〜第3の
術例に示した課金処理手段を、画像提供者(またはその
端末装置)と利用者(またはその端末装置)との双方が
有する場合を示している。
【0158】なお、本実施の形態においては、MPEG
データの伝送モードとして、Iフレームのみ伝送する場
合をモード1、IフレームとPフレームを伝送する場合
をモード1、IフレームとPフレームとBフレームを伝
送する場合をモード3と定める。
【0159】図14において、1401は課金処理手段
を具備する画像提供者側のパソコン、ワークステーショ
ン、その他のコンピュータや画像送信器などの送信端末
装置、1402は第1の技術例〜第3の技術例に示した
課金処理手段、1403は課金処理手段を具備する利用
者側のパソコン、ワークステーション、その他のコンピ
ュータや画像受信器などの受信端末装置、1404は第
1の技術例〜第3の技術例に示した課金処理手段であ
る。
【0160】以下に、図15に従って、上述した第2の
技術例の課金処理手段およびそのための装置を適用した
ときに、User L(受信端末装置1403)が画像
Info 1を提供者A(送信端末装置1401)に要
求しており、そのときの画像伝送システムの伝送可能容
量がCr(C13>Cr≧C12)である場合を例とし
て、本実施の形態の動作を説明する。
【0161】まず、第1の動作手順〔S1〕において、
User L(受信端末装置1403)は提供者A(送
信端末装置1401)に画像Info 1の送信を要求
するメッセージを伝送路を介して送信する(以降上記送
信を要求するメッセージを、画像送信要求メッセージと
呼ぶ)。課金処理手段1404は、受信端末装置140
3から上記画像送信要求メッセージを取り込む。そし
て、送信端末装置1401が上記画像送信要求メッセー
ジを受信すると、課金処理手段1402は送信端末装置
1401から上記画像送信要求メッセージを取り込む。
【0162】次に、第2の動作手順〔S2〕において、
課金処理手段1402は、送信端末装置1401を介し
て伝送路のトラフィックを検査し伝送可能容量Crを得
た後、図6の料金テーブルでC11〜C13を参照し、
伝送可能容量CrとC11〜C13とを比較し、Inf
o 1を伝送モード2で伝送することを決定して送信端
末装置1401に伝送モード2を通知する。課金処理手
段1404も課金処理手段1402と同様に伝送モード
2を得て、受信端末装置1403に通知する。
【0163】次に、第3の動作手順〔S3〕において、
送信端末装置1401は伝送路を介してInfo 1を
伝送モード2で受信端末装置1403に送信する。課金
処理手段1402では、送信端末装置1401が送信し
ているInfo 1の情報量を計測する。
【0164】受信端末装置1403は、伝送路を介して
送られてきたInfo 1を受信する。一方、課金処理
手段1404では、受信端末装置1403が受信してい
るInfo 1の情報量を計測する。
【0165】次に、第4の動作手順〔S4〕において、
課金処理手段1402は、送信中のInfo 1を監視
し画像の終端を示すビットパターンを検出するか、また
は送信端末1401からUser LへのInfo 1
の送信が終了したことを示すメッセージを受けてUse
r LへのInfo 1の送信が終了したことを認識す
ると、図6に示す料金テーブルから単位料金12を読み
出す。そして、User Lに提供したInfo 1の
情報量と単位料金12とからUser Lに課する料金
を計算して送信端末1401に通知する。
【0166】課金処理手段1404は、受信中のInf
o 1を監視し、画像の終端を示すビットパターンを検
出するか、または受信端末1403から提供者Aからの
Info 1の受信が終了したことを示すメッセージを
受けて提供者AからのInfo 1の受信が終了したこ
とを認識すると、図6に示す料金テーブルから単位料金
12を読み出す。
【0167】そして、提供者Aから受信Info 1の
情報量と単位料金12とから提供者Aから課せられる料
金を計算して受信端末1403に通知する。次に、第5
の動作手順〔S5〕において、料金の支払を行う。
【0168】なお、以下のような場合も本実施の形態に
含む。すなわち、第1の動作手順〔S1〕において、利
用者は画像を要求する際、伝送モードも指定する。
【0169】なお、上記指定された伝送モードで伝送す
るために十分な伝送容量Crが得られない場合には、課
金処理手段1402(または1404)は伝送容量Cr
で指定された伝送モードで伝送する。または、十分な伝
送容量が確保できるまで待つ。または、伝送容量Crで
伝送できる伝送モードで伝送する。
【0170】または、要求を取り消すなどの指示を画像
送信装置(課金処理手段1404の場合画像受信装置)
に通知し、上記指示に応じた課金処理を行うとともに、
画像送信装置および画像受信装置は上記指示に従って画
像伝送または要求取り消しなどの処理を行うようにす
る。以上の処理を利用者に問い合わせて選択させてもよ
い。
【0171】第1の動作手順〔S1〕において、利用者
は画像提供者に画像を要求する際、画像の出力先の端末
装置(また画像処理装置)を指定し、提供者Aは指定さ
れた出力先に画像情報を送信する。このとき、以下の2
通りを含む。
【0172】すなわち、第1の場合は、提供者と利用者
が課金処理手段を有する場合である。この場合には利用
者(または利用者が有する課金処理手段)は、出力先ま
たは画像提供者から画像提供開始時 第3の動作手順
〔S3〕において、の前に画像の送信を開始したことを
通知してもらい、課金動作を開始し、画像提供終了時第
4の動作手順〔S4〕では、画像の送信を終了したこと
を通知してもらい、課金動作を終了する。また、画像の
情報量に関しても利用者は出力先または提供者から通知
してもらう。
【0173】第2の場合は、提供者と利用者が指定する
出力先が課金処理手段を有する場合である。この場合
は、利用者は第1の動作手順〔S1〕で画像送信要求メ
ッセージを出力先にも送信し、出力先の課金処理手段が
上記画像送信要求メッセージを取り込む。また、出力先
の課金処理手段は第4の動作手順〔S4〕において料金
を利用者に通知してもよい。
【0174】また、第2の動作手順〔S2〕の段階で、
課金処理手段1402は単位料金12を読み出し、送信
端末装置1401に通知し、送信端末装置1401で表
示し提供者Aに知らせる。
【0175】さらに、第2の動作手順〔S2〕の段階
で、課金処理手段1404は単位料金12を読み出し、
受信端末装置1403に通知し、受信端末装置1403
で表示しUser Lに知らせる。
【0176】第3の動作手順〔S3〕において、課金処
理手段1404は単位料金12を読み出しおき、単位料
金12とその時点までに受信済みのInfo 1の情報
量からその時点までの料金を計算し、上記料金を受信端
末装置1403に出力する。
【0177】課金処理手段1402を、送信端末装置1
401が有するCPU、メモリ、記憶装置などを利用し
て実現する。また、課金処理手段1404を、受信端末
装置1403が有するCPU、メモリ、記憶装置などを
利用して実現する。さらに、第1の技術例の課金処理手
段を適用したり、第3の技術例の課金処理手段を適用し
たりする。以上、説明した課金処理手段を用いるネット
ワークは全て本発明に係わる実施の形態であるが、特
に、本発明による課金処理手段を用いた好適な実施の形
態を以下に示す。
【0178】以下、本発明に係わる第7の技術例を図を
参照して説明する。図16は、本実施の形態のネットワ
ーク全体の構成を示すブロック図である。図16におい
て、1601は後述するATM(Asynchrono
us Transfer Mode:非同期転送モー
ド)にてデータを転送するATMネットワークである。
【0179】1602と1603は、ATM以外のモー
ドにてデータを転送するイーサネット等を用いたローカ
ルエリアネットワーク(LAN)である。これらのネッ
トワーク1601、1602および1603には、例え
ば、以下のような各種装置が接続されている。
【0180】1604はファクシミリ装置、1605は
内部にページメモリを有するカラープリンタ、1606
はカラースキャナ、カラープリンタを含むカラー複写機
であり、カラースキャナで読み取った原稿の画像データ
が書き込まれるページメモリ、ページメモリに書き込ま
れたデータを読み出してプリンタに供給する回路を含ん
でいる。
【0181】1607は、上記ATMネットワークを介
して入力される画像データを一旦蓄えるファイルサー
バ、1608はこのファイルサーバにデータを入出力す
るためのワークステーションである。
【0182】1609は、上記ATMネットワークと接
続される端末装置であり、この端末装置1609は上述
のローカルエリアネットワーク1602、1603との
間でもデータの授受を行い、各種画像データの編集等の
各種処理を行う。また、この端末装置1609は、上記
プリンタ1605等と上記ネットワーク回線1603、
または専用線を介して接続されている。
【0183】1610は、サーバ1607と同様のサー
バであって、上記サーバ1607と同様の構成である。
このようなサーバ1610には、上述のカラー複写機1
606と同様のカラー複写機1611と接続されてい
る。
【0184】1612は、ATMネットワークに接続さ
れているディジタルテレビであり、このディジタルテレ
ビは上記ATMネットワークを介してデータを受信し、
これを可視像としてディスプレイ装置に表示する。
【0185】1613は、上記ATMネットワークを介
して画像データを受信するVTRである。1614は、
ATMネットワークに各種ソフトデータや画像データを
送出するCATV局などのセンタ局である。1615
は、ATMネットワークに他のATMネットワークを接
続するための第1のルータ、1616は他のローカルエ
リアネットワークと接続するための第2のルータであ
る。
【0186】また、ファクシミリ装置1604、プリン
タ1605、カラー複写機1607等のATMネットワ
ークに接続されている機器と、ATMネットワークとの
間に不図示のATMネットワークスイッチが設けられて
いる。さらに、これらの機器には、必要に応じて第1の
技術例〜第3の技術例に示したような課金処理手段が具
備されている。
【0187】以上の構成における課金動作を説明するた
めに、センタ局1614が課金処理手段を有しており
(第4の技術例)、利用者であるところの端末装置16
09が、画像出力先としてディジタルテレビ1612を
指定して、送信側であるところのセンタ局1614に要
求を出す場合を一例として、図17を参照しながら説明
する。
【0188】まず、第1の動作手順〔S1〕において、
端末装置1609はセンタ局1614に送信要求を行
い、要求する画像とその伝送モードおよび出力先として
ディジタルテレビ1612を指定する。このとき、課金
処理手段は上記送信要求を受信したセンタ局1614か
ら上記送信要求を取り込む。
【0189】次に、第2の動作手順〔S2〕において、
センタ局1614は画像データをディジタルテレビ16
12に対して送信し、ディジタルテレビ1612は画像
データを受信する。このとき、上述した第4の技術例
示したように、課金動作が実行され、端末装置1609
(またはその利用者)がセンタ局1614に支払うべき
料金の導出が進行する。
【0190】次に、第3の動作手順〔S3〕において、
端末装置1609またはディジタルテレビ1612はデ
ータの受信を途中で終了したいとき、上記センタ局16
14に送信終了要求を送る。
【0191】次に、第4の動作手順〔S4〕において、
センタ局1614は上記送信終了要求に応じて画像デー
タの供給を終了する。また、それを検知して課金処理手
段は課金動作を終了する。
【0192】次に、第5の動作手順〔S5〕において、
センタ局1614は課金処理手段を用いて導出した料金
を端末装置1609に通知する。
【0193】次に、第6の動作手順〔S6〕において、
センタ局1614と端末装置1609との間で料金の支
払を行う。双方向のデータ転送がある場合は、送受信が
逆転した形で同様の課金が行われる。
【0194】なお、以下の場合も本実施の形態に含む。
すなわち、センタ局1614に課金処理手段を設けず、
端末装置1609に課金処理手段を設ける場合、第1の
動作手順〔S1〕において、課金処理手段は送信要求を
端末装置1609から取り込む。
【0195】また、画像の提供を開始する際に、センタ
局1614またはディジタルテレビ1612から画像提
供開始を知らせるメッセージを端末装置1609に通知
し、画像の提供を終了する際には、センタ局1614ま
たはディジタルテレビ1612から画像提供終了を知ら
せるメッセージを端末装置1609に通知する。
【0196】課金処理手段は画像提供開始のメッセージ
を検出すると第4の技術例に示したような課金動作を開
始し、画像提供終了のメッセージを検出すると課金動作
を終了する。なお、この場合は、本実施の形態の手順の
説明における第5の動作手順〔S5〕は省略される。
【0197】センタ局1614、端末装置1609に課
金処理手段を設けず、ディジタルテレビ1612に課金
処理手段を設ける場合、第1の動作手順〔S1〕におい
て、課金処理手段は送信要求をディジタルテレビ161
2から取り込む。
【0198】また、課金動作は第5の技術例に示したよ
うになり、本実施の形態の第5の動作手順〔S5〕にお
いては、ディジタルテレビ1612からセンタ局161
4、または端末装置1609、またはセンタ局1614
と端末装置1609双方に料金が通知される。
【0199】また、少なくとも、センタ局1614と端
末装置1609の双方が課金処理手段を有する場合の動
作は、第6の技術例に示した動作例から明らかである。
これがセンタ局とディジタルテレビのみならず、他の端
末同士でもデータのやりとりに課金できることは明らか
である。
【0200】以下、本発明に係わる第8の技術例を図を
参照して説明する。図18は、本発明が適用されるマル
チメディアネットワークシステムの概念の一例を示す図
である。図18において、1801は高速公衆回線を用
いたB−ISDN網、1802はケーブルテレビ(CT
AV)網、1803および1804はローカルエリアネ
ットワーク(LAN)、1805は通信衛星である。
【0201】1811と1812は通信衛星を介して情
報通信を行う地上局、1821と1822はこれらの通
信網を利用して映像情報、音声情報、その他様々なマル
チメディア情報を提供してその対価を受け取る情報提供
者、1831から1839は情報提供者から提供される
情報を利用して対価を支払う利用者である。
【0202】B−ISDN網1801、CATV網18
02、LAN1803および1804、通信衛星180
5は互いに接続され、相互に情報のやり取り(双方向通
信)が可能である。また、情報提供者1821および1
822、利用者1831〜1839は、これらの通信網
のいずれかに接続されている。情報提供者1821およ
び1822は、第1の技術例から第3の技術例に示した
課金処理手段を有している。
【0203】ただし、双方向通信が可能であるので、情
報提供者1821および1822と利用者1831〜1
839とが共に課金処理手段を有していれば、情報提供
者が利用者になったり、利用者が情報提供者となったり
することができる。また、上記課金処理手段は、各装置
に内蔵されていたり、各装置とネットワークの間に挿入
する形で設置されていたり、各装置の外付け装置として
各装置に接続されていたりする。
【0204】以下に、利用者1839が情報提供者18
21に対して利用の申込みを行い、情報提供者1821
が提供者した情報に応じて、利用者1839から課金す
る動作を例にして、提供者のみが課金処理手段を有する
場合について、図19を用いて以下に説明する。
【0205】なお、以下の説明において、伝送路は第2
のLAN1804、B−ISDN網1801、CATV
網1802、第1のLAN1803を指している。
【0206】まず、第1の動作手順〔S1〕において、
利用者1839は情報提供者1821に対して画像を送
信してもらうための要求を伝送路を介して送る。
【0207】次に、第2の動作手順〔S2〕において、
情報提供者1821は利用者1839からの要求に従っ
てMPEG符号化された画像情報を伝送路を介して利用
者1839に提供する。この間、第4の技術例に示した
ような課金動作が実行される。
【0208】次に、第3の動作手順〔S3〕において、
利用者1839は途中で画像の送信を終了してもらいた
いときには送信終了要求を送る。
【0209】次に、第4の動作手順〔S4〕において、
情報提供者は送信終了要求に応じて画像の送信を終了す
る。また、課金処理手段も上述の課金動作を終了する。
【0210】次に、第5の動作手順〔S5〕において、
料金の支払いが行われる。上述のネットワークにおい
て、課金処理手段を利用者が有している場合、第5の
術例に示した課金処理手段が動作する。また、課金処理
手段を提供者と利用者の双方が有している場合、第6の
技術例に示した課金処理手段が動作することは明らかで
ある。以上から、他の利用者、他の情報提供者に対して
も同様の課金が可能であることは明らかである。
【0211】次に、本発明の画像伝送装置の主要部の構
成要約してを説明する。送信局と受信局との間で伝送路
を介して情報(画像を要求する信号、画像情報、課金に
関する情報等)の伝送を行う場合、例えば、 1.第3者が対価を支払わずに、画像情報を傍受する。 2.第3者が他の受信局を偽装して情報の要求と受信を
行う。 3.受信局が情報受信後、料金請求の情報を改ざんす
る。 4.受信局が、対価を支払わずに領収情報を偽造する。 などの不正行為を行う恐れがある。
【0212】このような不正行為に対する対策として、
第1の技術例から第8の技術例に示した課金処理手段、
またはそれを用いたシステムに、以下に示すような暗号
手段を組み合わせることもできる。
【0213】この場合、図10、図12または図14に
おいて、送信端末装置および受信端末装置が、以下に示
すような暗号手段を具備すればよい。また、画像データ
に階層別に暗号・復号手段を割り当て、上記暗号・復号
手段の動作時間や上記暗号・復号手段で処理した画像の
情報量などを料金計算のための一要素としてもよい。
【0214】ところで、暗号技術は、以下の共通鍵暗号
方式と公開鍵暗号方式とに大別できる。以下に共通鍵暗
号と公開鍵暗号について述べる。
【0215】まず、共通鍵暗号方式について述べる。上
記共通鍵暗号方式は、送信者と受信者で同一の暗号鍵を
秘密に共有する暗号方式(秘密鍵暗号方式、対称暗号方
式、慣用暗号方式とも呼ばれる)である。
【0216】共通鍵暗号方式は、適当な長さの文字列
(ブロック)ごとに同じ鍵で暗号化するブロック暗号
と、文字列またはビットごとに鍵を変えていくストリー
ム暗号とに分けることができる。また、上記ブロック暗
号には文字の順序を置き換えて暗号化する転置式暗号
や、文字を他の文字に換える換字式暗号等がある。
【0217】この場合、転置や換字の対応表が暗号鍵と
なる。上記ストリーム暗号には多表を用いるビジネル暗
号や、1回限りの使い捨ての鍵を用いるバーナム暗号等
が知られている(各暗号の詳細は池野、小山著「現代暗
号理論」電子情報通信学会,1986.の第2章および
第4章参照)。
【0218】また、ブロック暗号のなかでもアルゴリズ
ムが公開されているDES(Data Encrypt
ion Standard)や、FEAL(Fast
data Encipherment ALgorit
hm)といった暗号(詳細は辻井,笠原著「暗号と情報
セキュリティ」昭晃堂,1990.の第2章参照)が商
用暗号として広く用いられている。
【0219】公開鍵暗号は、暗号鍵と復号鍵とが異な
り、暗号鍵を公開、復号鍵を秘密に保持する暗号方式で
ある。上記公開鍵暗号の特徴は、以下(1)、(2)、
(3)に述べる通りである。
【0220】(1)暗号鍵と復号鍵とは異なり、暗号鍵
を公開できるため、暗号鍵を秘密に配送する必要がな
く、鍵配送が容易である。
【0221】(2)各利用者の暗号鍵は公開されている
ので、利用者は各自の復号鍵のみ秘密に記憶しておけば
よい。
【0222】(3)送られてきた通信文の送信者が偽者
でないこと、およびその通信文が改ざんされていないこ
とを受信者が確認するための認証機能を実現できる。こ
の機能のことをディジタル署名ともいう。代表的な方式
として以下に挙げるようなものが提案されている。
【0223】RSA暗号、R暗号、W暗号、MI暗号、
MH暗号、GS暗号、CR暗号、M暗号、E暗号、T暗
号、S暗号、L暗号、GMY暗号、GMR暗号、OSS
暗号、OS暗号。(各暗号の詳細は池野,小山著「現代
暗号理論」電子情報通信学会,1986.の第5章〜第
8章参照)。
【0224】
【発明の効果】本発明は上述したように、本発明によれ
ば、伝送路のトラフィックに応じて、MPEGデータの
各フレームを送出するモードを設定するとともに、上記
設定したモード毎に独立した暗号化処理を行い、上記設
定した各モードに応じた料金及び上記暗号化処理に応じ
た料金に基づいて課金処理を行うようにしたので、情報
やサービスの種類や質といった特徴を生かした課金方式
を実現することが、多様な情報やサービスに対応するこ
とができる。
【0225】また、本発明の他の特徴によれば、伝送す
るフレームの内容の他に、画像の情報量を考慮した料金
体系で課金処理を行うことができる。
【0226】また、本発明のその他の特徴によれば、階
層符号化技術に対応した課金を行うことができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の技術例の課金処理手段を示す機能構成図
である。
【図2】第1の技術例の課金処理手段の具体的な構成例
を示すブロック図である。
【図3】第1の技術例の課金処理手段が用いる料金テー
ブルの一例を示す図である。
【図4】第2の技術例の課金処理手段を示す機能構成図
である。
【図5】第2の技術例の課金処理手段の具体的な構成例
を示すブロック図である。
【図6】第2の技術例の課金処理手段が用いる料金テー
ブルの一例を示す図である。
【図7】第3の技術例の課金処理手段を示す機能構成図
である。
【図8】第3の技術例の課金処理手段の具体的な構成例
を示すブロック図である。
【図9】第3の技術例の課金処理手段が用いる累積料金
テーブルの一例を示す図である。
【図10】第4の技術例の画像伝送システムの要部構成
を示すブロック図である。
【図11】第4の技術例の画像伝送システムの動作を説
明する図である。
【図12】第5の技術例の画像伝送システムの要部構成
を示すブロック図である。
【図13】第5の技術例の画像伝送システムの動作を説
明する図である。
【図14】第6の技術例の画像伝送システムの要部構成
を示すブロック図である。
【図15】第6の技術例の画像伝送システムの動作を説
明する図である。
【図16】第7の技術例のシステムを示す図である。
【図17】第7の技術例のシステムにおける課金手順を
説明する図である。
【図18】第8の技術例のシステムを示す図である。
【図19】第8の技術例のシステムにおける課金手順を
説明する図である。
【図20】MPEGのフレーム構成を示す図である。
【図21】MPEG符号化された画像データのフォーマ
ットの概要を示す図である。
【符号の説明】
100 課金処理手段 101 制御部 102 トラフィック検査部 103 伝送モード選択部 104 課金部 105 記憶装置 110 画像伝送システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−126393(JP,A) 特開 平1−231490(JP,A) 特開 昭62−108686(JP,A) 特開 平6−351006(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MPEGデータを構成するIフレーム、
    Pフレーム及びBフレームのいずれかを、伝送路のトラ
    フィックに応じて選択的に送出する画像伝送装置におい
    て、 上記伝送路のトラフィックを検出する検出手段と、 上記トラフィックに応じて上記MPEGデータの各フレ
    ームのうち、Iフレームのみを送出する第1のモード、
    Iフレーム及びPフレームを送出する第2のモード、或
    いはIフレーム、Pフレーム及びBフレームを送出する
    第3のモードの何れかに設定するモード設定手段と、 上記モード設定手段により設定したモード毎に独立した
    暗号化処理を行う暗号化手段と、 上記暗号化手段により暗号化されたフレームを出力する
    出力手段と、 上記各モードに応じた料金及び上記暗号化処理の動作時
    間及び上記暗号化処理した画像の情報量に基づいた料金
    に基づいて課金処理を行う課金手段と、上記各モードに応じた料金及び上記暗号化処理の動作時
    間及び上記暗号化処理した画像の情報量に基づいた料金
    を記憶する料金情報記憶手段 とを備えたことを特徴とす
    る画像伝送装置。
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