JP3358881B2 - 熱可塑性合成樹脂薄膜の製造装置 - Google Patents

熱可塑性合成樹脂薄膜の製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性合成樹脂でも特
にフッ素樹脂等の滑り易い樹脂、収縮性の高い樹脂で形
成される合成樹脂薄膜(フィルム、シート)の製造装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の樹脂フィルム、シートの製造装置
では、例えば実開平2−31718号公報に示す考案が
ある。これは図3、図4に示すように、エアチャンバ1
04のフィルム101の移動方向の下流側で、フィルム
101の温度が80℃〜140℃の範囲に冷却される位
置に、フィルム101の両端を冷却ローラ103に押圧
する押圧ローラ106が設けられており、同ローラ10
6は、製膜される樹脂によって、ゴム、金属、セラミッ
ク等の材料を適宜選択して使用することができる。この
場合、Tダイ102より押し出された直後の溶融樹脂温
度は200℃〜250℃で、冷却ローラ103に接して
から、エアノズル105、エアチャンバ104等により
順次冷却され、エアチャンバ104を通過後の樹脂温度
は80℃〜140℃の範囲に冷却されており、延伸可能
な状態のフィルムとなっている。このように延伸可能な
フィルムの両端を押圧ローラ106によって冷却ローラ
103に押圧することにより、ネックイン(図4中符号
Sで示す)したフィルム両端は押しひろげられ、中央部
のフィルム厚みと同じか、やや薄く製膜される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、樹脂の成形
温度が比較的低い場合は前記の製膜技術でも問題はない
が、成形温度が高く摩擦係数の低い溶融樹脂等の場合
は、エアチャンバ等を通過した後では既にネックインが
完了しており、その後に押圧ローラを設けても、両端を
中央部と同等の厚さに拡げることは不可能である。また
特に摩擦係数の低い収縮性の高い樹脂の場合には、押圧
ローラがあっても滑ってフィルムの収縮を防ぐことはで
きず、エアノズルや静電ビーニングにしても、ネックイ
ンを安定して適切な寸法に保持することは力不足で不可
能である。そこで本発明の目的は、成形温度が高く摩擦
係数の低い、かつ収縮性の高い樹脂の場合でも、巾方向
の収縮を抑えた状態でフィルム等の薄膜を形成すること
ができる熱可塑性合成樹脂薄膜の製造装置を提供しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、熱可
塑性溶融樹脂をTダイよりシート状に押し出し冷却ロー
ラ上で冷却固化させる熱可塑性合成樹脂薄膜の製造装置
において、溶融樹脂の端部を冷却ローラとの間で押えて
樹脂フィルムの巾方向収縮を抑えながら樹脂の成膜を行
う押えローラを、冷却ローラとの間でローラ軸直角方
向、ローラ巾方向、高さ方向の3方向において調整可能
に配置してなるもので、これを課題解決のための手段と
するものである。また本発明は、前記押えローラを冷却
水を通して樹脂フィルムの収縮抑えに対応して予め設定
した温度以下に保持可能にしてなるものであり、また押
えローラ外周に、樹脂フィルムに食い込んで樹脂フィル
ムの巾方向収縮を阻止する溝を形成してなるものであ
り、更に押えローラ外周に形成した溝が、円周方向に任
意の本数形成されているもので、これを課題解決のため
の手段とするものである。
【0005】
【作用】このように構成された熱可塑性合成樹脂薄膜の
製造装置の場合、先ず装置全体の運転初期において、押
えローラと冷却ローラとの間隔と位置を、ローラ軸直角
方向とローラ巾方向と高さ方向との3方向調整によっ
て、薄膜の巾方向収縮抑えに最も適した間隔と位置に設
定する。この設定終了状態において、Tダイから押し出
された溶融樹脂は、冷却ローラと接触して薄膜状態で固
化を開始する時点であると同時に、薄膜が収縮してネッ
クインが生成される時点で、押えローラによって冷却ロ
ーラ上に押え付けられる。この時押えローラに溝がない
場合は、押えローラ自体を薄膜端部に食い込ませた状態
で冷却ローラ上に押え付けられ、溝がある場合は押えロ
ーラ自体と溝を薄膜端部に食い込ませた状態で冷却ロー
ラ上に押え付けられる。その結果、溶融樹脂は薄膜成形
時点でのネックインの生成を最小限にすることができる
と共に、特に成形温度が高く摩擦係数の低い、かつ収縮
性の高い樹脂の場合でも、ネックインの生成を抑止した
状態で、巾方向の収縮を抑えながらフィルム等の薄膜を
形成することができる。しかも押えローラは通水冷却し
ているため、押えローラに対する樹脂の巻き付きを有効
に防止し、これによって安定した薄膜成形を行うことが
できる。
【0006】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1及び図2は本発明の実施例を示す。図において
5は樹脂フィルム4を製造する熱可塑性合成樹脂薄膜の
製造装置であり、この装置により熱可塑性合成樹脂1を
Tダイ2よりシート状に押し出し、冷却ローラ3上で冷
却固化させて熱可塑性合成樹脂薄膜を製造することがで
きる。同装置において、溶融樹脂1が冷却ローラ3と接
触する点には、樹脂フィルム4の両端部6を冷却ローラ
3との間で押えて樹脂フィルム4の巾方向収縮を抑えな
がら樹脂の成膜を行う押えローラ7が、冷却ローラ3と
の間でローラ軸直角方向、ローラ巾方向、高さ方向の3
方向調整可能に設置されている。具体的には、製造装置
5の本体フレーム8上には、高さ方向調整リング12を
介して下部ブロック18が取付けられており、同下部ブ
ロック18上には中間ブロック19が摺動可能に取付け
られている。中間ブロック19はハンドル11の操作に
より、冷却ローラ3に向けて進退でき、これにより後述
する押えローラ7の押圧を調整することができる。また
中間ブロック19上にはブロック17が摺動可能に支持
され、ブロック17にはホルダ9が固定されている。ブ
ロック17はハンドル10を操作することにより、押え
ローラ7を冷却ローラ3の軸方向に進退させることがで
きる。またホルダ9には軸受部材16を介して、押えロ
ーラ7が回転可能に支持されている。
【0007】このためローラ巾方向調整ハンドル10の
回転により、ブロック17、ホルダ9、押えローラ7が
軸方向に移動してネックイン寸法Lを調整することがで
きる。またローラ軸の直角方向調整は、ブロック17を
摺動可能に支持すると共に、下部ブロック18上を摺動
可能な中間ブロック19をハンドル11の回転により進
退させるようにして、行うことができる。さらに高さ方
向の調整は、本体フレーム8と下部ブロック18間に取
付けられた高さ方向調整リング12により押えローラ7
の冷却ローラ3への接触位置を調整して行うことができ
る。なお、ハンドル10,11は夫々図示しないボール
ねじ等に連結されており、調整リング12はボルトと一
体になっていて止めナット等によって位置固定可能であ
る。また押えローラ7には、ホース13とロータリジョ
イント14を介して冷却水が供給され、これによって押
えローラ7は、冷却水を通して樹脂フィルム4の収縮抑
えと、樹脂の巻き付き防止に対応して予め設定した温度
以下に保持可能に保持されている。この場合において、
押えローラ7の外周には、樹脂フィルム4に食い込んで
樹脂フィルム4の巾方向収縮を積極的に阻止する溝、例
えば押えローラ7の展開面上に互いに交差する斜線が交
錯する模様、いわゆる綾状等の溝や、図2に示す場合の
ように円周方向に延びる任意本数(この場合は2本)の
断面コの字状溝15が形成されている。
【0008】次に以上の如く構成された本実施例につい
て作用を説明すると、前記のように構成された熱可塑性
合成樹脂薄膜の製造装置5において、まず装置5全体の
運転初期時、押えローラ7と冷却ローラ3との間隔と位
置を、ローラ巾方向調整ハンドル10と、ローラ軸直角
方向調整ハンドル11と、高さ方向調整リング12との
3方向調整によって、薄膜の巾方向収縮抑えに最も適し
た間隔と位置に設定する。この設定終了状態において、
Tダイ2から押し出された溶融樹脂1は、冷却ローラ3
と接触して薄膜状態で固化を開始する時点(この時点
は、同時に薄膜が収縮してネックインが生成される時点
でもある)で、押えローラ7によって冷却ローラ3上に
押さえ付けられる。この時押えローラ7上に溝15がな
い場合は、押えローラ7自体を薄膜フィルム4の端部6
に食い込ませた状態で冷却ローラ3上に押さえ付け、一
方溝15がある場合は、押えローラ7自体と溝15を薄
膜フィルム4の端部6に食い込ませた状態で冷却ローラ
3上に押さえ付ける。その結果、溶融樹脂1は薄膜フィ
ルム4を形成時点でのネックインの生成が最小限に押さ
えられ、特に成形温度が高く摩擦係数の低い収縮性の高
い樹脂の場合でも、ネックインの生成を抑止した状態
で、巾方向の収縮を押さえながら樹脂フィルム4等の薄
膜を形成することができる。しかも押えローラ7は通水
冷却しているため、押えローラ7に対する樹脂の巻き付
きを有効に防止し、安定した薄膜成形を行うことができ
る。
【0009】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明によれ
ば、成形温度が高く摩擦係数の低い、かつ収縮性の高い
樹脂の場合でも、巾方向の収縮を抑えた状態でフィルム
等の薄膜を安定した状態で形成することができる等の優
れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜の製造装置の実施例の側面図
である。
【図2】図1の要部の詳細平面図である。
【図3】従来の薄膜製造装置の側面図である。
【図4】図3のA視図である。
【符号の説明】
1 溶融樹脂 2 Tダイ 3 冷却ローラ 4 樹脂フィルム 5 製造装置 6 フィルム端部 7 押えローラ 8 本体フレーム 9 ホルダ 10 ローラ巾方向調整ハンドル 11 ローラ軸直角方向調整ハンドル 12 高さ方向調整リング 13 ホース 14 ロータリジョイント 15 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/00 - 47/96

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性溶融樹脂をTダイよりシート状
    に押し出して、冷却ローラ上で冷却固化させる熱可塑性
    合成樹脂薄膜の製造装置において、溶融樹脂の端部を冷
    却ローラとの間で押さえ、樹脂フィルムの巾方向収縮を
    抑えながら樹脂の成膜を行う押えローラを、前記冷却ロ
    ーラとの間でローラ軸直角方向、ローラ巾方向、高さ方
    向の3方向において調整可能に配置したことを特徴とす
    る熱可塑性合成樹脂薄膜の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記押えローラを冷却水を通して樹脂フ
    ィルムの収縮抑えに対応して予め設定した温度以下に保
    持可能にしたことを特徴とする請求項1記載の熱可塑性
    合成樹脂薄膜の製造装置。
  3. 【請求項3】 押えローラ外周に、樹脂フィルムに食い
    込んで樹脂フィルムの巾方向収縮を阻止する溝を形成し
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の熱可塑
    性合成樹脂薄膜の製造装置。
  4. 【請求項4】 押えローラ外周に形成した溝が、押えロ
    ーラ展開面に対して綾状に形成されていることを特徴と
    する請求項3記載の熱可塑性合成樹脂薄膜の製造装置。
  5. 【請求項5】 押えローラ外周に形成した溝が、円周方
    向に任意の本数形成されていることを特徴とする請求項
    3記載の熱可塑性合成樹脂薄膜の製造装置。
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KR20170045959A (ko) * 2015-10-20 2017-04-28 삼성에스디아이 주식회사 위상차 필름 제조방치 및 이를 이용한 위상차 필름의 제조방법
BR112021014727A2 (pt) * 2019-02-19 2021-09-28 Colines S.P.A. Método para ancorar as bordas de uma massa polimérica extrusada, grupo de ancoragem de borda em uma extrusora de filme plástico e extrusora de filme plástico

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