JP3357739B2 - 形状検出方法 - Google Patents

形状検出方法

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JP3357739B2
JP3357739B2 JP02688394A JP2688394A JP3357739B2 JP 3357739 B2 JP3357739 B2 JP 3357739B2 JP 02688394 A JP02688394 A JP 02688394A JP 2688394 A JP2688394 A JP 2688394A JP 3357739 B2 JP3357739 B2 JP 3357739B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、スリット光を用いて
物体の形状を検出する形状検出方法及びその装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、対象物の形状検出(即ち、対
象物の三次元位置の検出)を行う場合の方法の一つとし
て、対象物にグレーコードに基づく異なる複数の格子パ
ターンをもつスリット光を順次投影するとともに該対象
物からの反射光をスリット光の照射方向と異なる方向か
ら順次撮像し、これを順次2値化して複数の2値化画像
を得るとともにこれら複数の2値化画像を合成して一つ
の多値化画像(即ち、グレーコード画像)を生成し、さら
にこの多値化画像は照度情報に基づく画像であるため、
これを後述の演算式を用いた距離変換処理にて距離情報
に基づく距離画像とし、この距離画像によって対象物の
三次元位置、即ち、形状を認識する方法が知られてお
り、近年その開発が盛んである。このようなスリット光
の照射による物体の三次元位置を知るための技術の一つ
として、例えば、特開昭62−32582号公報には物
体の高さ判定を行うものが提案されている。
【0003】尚、複数の格子パターンのスリット光を得
る方法として、液晶スリットを用いることも知られてお
り、かかる液晶スリットを用いた場合には極く短時間で
格子パターンの切換が可能であることから、計測時間の
短縮化という点において利点がある。
【0004】ここで、多値画像に距離変換処理をして距
離画像を得る場合の演算処理について説明する。先ず、
撮像システムの位置関係を三次元座標として図4に示す
ように設定する。ここで符号2は液晶スリットであり、
その後方に配置される光源1からの照射光を所定の格子
パターンとしてレンズ22を介して対象物21に投影す
る。また、符号3はCCDカメラであって、スリット光
の反射光をレンズ23を介して取り込んでこれを撮像す
る。
【0005】また、図4において、Cp(y)及びCp(x)は
CCDカメラ3上の座標、Cfはカメラ原点P2からCC
Dカメラ3までの距離、Sp(y)は液晶スリット2上の座
標、Sfはスリット原点P1から液晶スリット2までの距
離、θは液晶スリット2の設置角度、Sy及びSzは液晶
スリット2とCCDカメラ3とのY軸及びZ軸方向の距
離、である。
【0006】かかる三次元座標上の位置関係において、
多値化画像に次式を適用することで各画素の三次元座標
(X,Y,Z)が求められ、この各画素の三次元座標値に基
づいて距離画像が生成される。そして、この場合、下記
(6式)で求められる座標(Z)が距離情報として出力され
る。
【0007】尚、距離変換処理の演算式は次の通りであ
る。
【0008】 Y/Z=Cp(y)/Cf・・・・・・・・・(1式) X/Z=Cp(x)/Cf・・・・・・・・・(2式) tan(φ)=(Y+Sy)/(Z−Sz)・・・・(3式) 但し、φ=θ+1/tan(Sp(y)/Sf)) ここで、 (1式)より、 Y=Z×Cp(y)/Cf・・・・・・・・・(4式) (2式)より、 X=Z×Cp(x)/Cf (3式)より、 (Z−Sz)×tan(φ)=Y+Sy・・・・・(5式) (5式)に(4式)を代入して、 (Z−Sz)×tan(φ)=Z×Cp(y)/Cf+Sy (tan(φ)−Cp(y)/Cf)×Z=Sy+Sz×tan(φ) Z=(Sy+Sz×tan(φ))/(tan(φ)−Cp(y)/Cf)・・・・(6式)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如き
距離変換を行う場合、従来は上記演算式の全てをプログ
ラム言語によるソフト処理にて行うようにしていたた
め、画像の入力から距離変換して距離情報を得るまでの
処理時間が比較的長くなるという問題があり、かかる処
理時間の短縮化が要請されているところである。
【0010】そこで本願発明は、かかる問題に鑑み、照
度情報に基づく画像の入力から距離情報に基づく画像を
得るまでの処理時間の短縮化を実現し得る形状検出方法
及びその装置を提案せんとしてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明では、上記の演
算式を用いた距離変換処理に際して、該演算式の各演算
パラメータのうち、予じめ算出して数値として保有して
おくことのできる演算パラメータについてはこれを予じ
め算出して変換テーブルとし、、演算処理中に随時これ
をルックアップテーブルにより参照して求めることで処
理全体に占める演算の割合を減じて距離変換処理時間の
短縮化を図るようにしたものであって、このための具体
的手段としては次の通りである。
【0012】即ち、本願発明の形状検出方法は、対象物
にスリット光を投影するとともに該対象物からの反射光
を撮像して照度情報に基づくバイナリー画像を生成した
後、該バイナリー画像に距離変換処理をして距離情報を
求めて距離画像を生成する形状検出方法であって、上記
バイナリー画像は、入力画像を2値化して生成したグレ
ーコード画像に濃度階調変換処理をすることで生成する
と共に、上記距離変換処理に際して、予じめ設定した変
換テーブルを使用し、該変換テーブルを参照して距離情
報を求めることを基本的な特徴とするものである。
【0013】この場合の具体的手法としては、距離変換
処理の演算パラメータのうちの特定の演算パラメータ
(例えば、上記演算式におけるtanφ)を予じめ求めてこ
れを変換テーブルとし、該変換テーブルを参照して求め
た上記特定の演算パラメータを用いて距離情報(上記演
算式における座標(Z))を求める手法とか、距離変換処
理の演算パラメータのうちの特定の演算パラメータ(例
えば、上記演算式におけるtanφ)と該演算パラメータに
対応して求められる距離変換情報(上記演算式における
座標(Z))とをそれぞれ変換テーブルとし、上記特定の
演算パラメータ(tanφ)を変換テーブルで求めた後、さ
らにこの特定の演算パラメータを用いて変換テーブルか
ら距離情報(座標(Z))を求める手法とか、距離変換処理
の演算パラメータのうち特定の演算パラメータ(例え
ば、上記演算式におけるtanφ)に対応して求められる距
離変換情報(上記演算式における座標(Z))を変換テーブ
ルとし、該特定の演算パラメータを演算により算出した
後、この特定の演算パラメータに基づき上記変換テーブ
ルを参照して距離情報を求める手法とかが考えられる。
【0014】また、画像情報を格納するメモリーとし
て、スリット光の基準画像情報を格納するメモリーと生
成画像を格納する二つのメモリーの少なくとも三つのメ
モリーを備え、グレーコード画像からバイナリー画像を
経て距離画像を生成する場合に上記二つのメモリーを書
き替えて使用することも可能である
【0015】
【作用】本願発明ではかかる構成とすることにより次の
ような作用が得られる。
【0016】即ち、距離情報を得て距離画像を生成する
に際して、予じめ設定した変換テーブルを使用し、該変
換テーブルを参照して距離情報を求めることで、変換テ
ーブル参照による処理分だけ距離変換処理全体に占める
演算回数が減少し、全体としての距離変換処理時間が短
くなる。
【0017】この場合の変換テーブルの使用の仕方とし
て、距離変換処理の演算パラメータのうちの特定の演算
パラメータを変換テーブルとし該変換テーブルを参照し
て該特定の演算パラメータに対応する距離変換情報を求
める方法とか、特定の演算パラメータと該演算パラメー
タに対応して求められる距離情報とをそれぞれ変換テー
ブルとして上記特定の演算パラメータを変換テーブルで
求めた後さらにこの特定の演算パラメータを用いて変換
テーブルから距離情報を求める方法とか、特定の演算パ
ラメータに対応して求められる距離変換情報を変換テー
ブルとし該特定の演算パラメータを演算により算出した
後にこの特定の演算パラメータに基づき上記変換テーブ
ルを参照して距離情報を求める手法とかが考えられる
が、これら各手法のいずれにおいても距離変換処理の中
に変換テーブルの参照による処理が含まれることで、距
離変換処理の全てを演算処理する場合に比して、処理時
間が短縮されるものである
【0018】
【発明の効果】従って、本願発明の形状検出方法及びそ
の装置によれば、照度情報に基づくバイナリー画像に距
離変換処理をして距離情報を得て距離画像を生成するに
際して、この距離変換処理に変換テーブルを使用するこ
とでその処理時間の短縮化が図れ、対象物のより迅速な
形状検出が可能となり、しかもこの場合に画像をグレー
コード画像からバイナリー画像を経て距離画像を得るよ
うに変換することでより精度の高い形状検出が実現され
るものである
【0019】
【実施例】以下、本願発明の形状検出方法及びその装置
を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0020】図1には、本願発明の形状検出方法の実施
に適用される形状検出装置の全体ブロック図を示してお
り、同図において符号1は光源であり、符号2は該光源
1の照射方向前方に配置された液晶スリット2であり、
この光源1と液晶スリット2とで照射手段Aが構成され
ている。
【0021】尚、この実施例では上記光源1としてハロ
ゲン光を採用している。また、液晶スリット2は、スト
ライプ数256本のストライプシャッターアレーからな
り、8ビットのグレーコードパターンで測定空間を25
6分割し、8種類16通り(明暗反転)の格子パターンを
電子的なON/OFF制御により順次形成可能なる如く構成さ
れている。従って、上記光源1からの照射光は、上記液
晶スリット2により所定の格子パターンのスリット光と
して対象物21(図4参照)に投影されるとともに、この
投影されるスリット光の格子パターンが順次変化せしめ
られることとなる。このように、格子パターン形成機構
として液晶スリット2を採用した場合には、上述のよう
に格子パターンの変更が電子的なON/OFF制御によって瞬
時になされることから、撮像時間の短縮化が図れるもの
である。また、この液晶スリット2の格子パターンの変
更は、演算ユニット10からの制御信号によってなされ
る。
【0022】符号3は、対象物21に投影されたスリッ
ト光の反射光を撮像するCCDカメラであり、該CCD
カメラ3は光電変換を行う撮像部と走査を行う走査部と
からなり、各画素毎に入力照度に対応したアナログの画
像信号を出力する。従って、このCCDカメラ3からの
画像信号をA/D変換器4においてデジタル信号に変換
し、これを後述の画像処理手段Cに出力するようになっ
ている。このCCDカメラ3は画像入力手段Bである
【0023】尚、ここで、上記液晶スリット2とCCD
カメラ3の相対的な設置角度は、例えば図4に概示する
ように所定状態に設定され且つこれが固定保持されるよ
うになっている。従って、測定空間(撮像空間)に対象物
21がない状態で該液晶スリット2から各格子パターン
のスリット光を照射してこれをCCDカメラ3で撮像し
た場合、スリット光はカメラ座標上においてX軸方向に
直線状に延びる格子パターンとして表れる。この時の画
像が基準画像と言われるものであって、液晶スリット2
上の座標Sp(y),Sp(x)とCCDカメラ3上の座標Cp
(y),Cp(x)とは1:1に対応している。
【0024】これに対して、撮像空間に対象物21が存
在する状態で液晶スリット2から各格子パターンのスリ
ット光を対象物21に投影しその反射光をCCDカメラ
3で撮像した場合には、該スリット光は対象物21に投
影された部分と対象物21から外れた部分との間でY軸
方向にズレを生じ、液晶スリット2上の座標Sp(y)とC
CDカメラ3上の座標Cp(y)との対応が基準画像のもの
とは異なったものとなる。
【0025】従って、液晶スリット2上の座標Sp(y)を
基準として、基準画像のカメラ座標Cp(y)と対象物投影
状態での画像のカメラ座標Cp(y)との間に差が生じ、こ
の差を識別することで距離情報(図4における距離Z)が
得られるものである。そして、この距離情報を得るため
の演算式が上掲の数式であり、この演算式に基づく画像
の処理を含む全ての処理が後述の画像処理手段Cにおい
て行なわれる。
【0026】画像処理手段Cは、算術論理演算ユニット
5とルックアップテーブル6と後述する距離変換用の変
換テーブル7と第1〜第3のメモリー11〜13とを備
えて構成される。上記算術論理演算ユニット5には、上
記A/D変換器4からデジタル画像情報が入力されると
ともに、後述の第1メモリー11からも画像情報が入力
されるようになっている。ここで、この算術論理演算ユ
ニット5は、本来なれば二つの入力情報に基づいて加
算、減算等の演算をして例えばバックグラウンド補正等
の処理を行うが、この実施例では後述のルックアップテ
ーブル6がその機能をなすため上記各入力情報はそのま
ま算術論理演算ユニット5を介してルックアップテーブ
ル6に入力されるようになっている。
【0027】ルックアップテーブル6は、変換テーブル
7を使用してデータ変換をリアルタイムで行うとともに
演算ユニット10の演算機能を利用しながら濃度階調変
換、論理演算等の処理を行うものであって、この実施例
においては図2に示すような2値化処理、画像の合成処
理、バイナリー変換処理、マスク処理、距離変換処理を
行う。
【0028】変換テーブル7は、上掲の演算式を用いて
距離変換処理を行う場合において所定の演算パラメータ
等を予じめ算出して格納しておき、必要に応じて上記ル
ックアップテーブル6に読み出されるものであって、格
納される演算パラメータ等は任意に設定できる。尚、こ
の変換テーブル7及びルックアップテーブル6による距
離変換処理については後述する。
【0029】上記各メモリー11,12,13は、それぞ
れ後述の画像処理の各段階においてそれぞれ画像情報の
書き替えをしながら格納・読み出しをするものであっ
て、その態様は図2に示す通りである。即ち、第1メモ
リー11は、画像の合成処理及びバイナリー変換処理の
各処理段階においてはグレーコード画像情報を、マスク
処理と基準画像生成処理及び距離変換処理の各処理段階
においては上記グレーコード画像情報を書き替えてマス
ク付きバイナリー画像を格納する。第2メモリー12
は、2値化処理段階においてはポジチィブ画像情報を、
画像の合成処理段階とバイナリー変換処理及びマスク処
理の各処理段階においてはマスク画像を、基準画像生成
処理及び距離変換処理の各処理段階においては基準画像
を格納する。さらに、第3メモリー13は、2値化処理
段階においてはネガチィブ画像を、バイナリー変換及び
マスク処理の各処理段階においてはマスク画像を、距離
変換処理段階においては距離変換された距離画像をそれ
ぞれ格納する。即ち、この実施例においては、このよう
に各メモリーの格納内容を画像処理段階に従って順次書
き替えることで三つのメモリー11,12,13で上記各
処理を行うことができるものである。
【0030】続いて、図3のフロ−チャ−トに基づい
て、実際の形状検出処理を説明する。先ず、上記照射手
段A及び画像入力手段Bによりスリット光の投影と撮像
を行って画像を取り込む(ステップS1)。即ち、上記液
晶スリット2を操作して8種類の格子パターンのスリッ
ト光を順次対象物21に投影しこれら各格子パターンそ
れぞれについてポジチィブとネガチィブの双方の計16
通りの格子パターン画像を取り込むとともに、格子パタ
ーンを投影しない通常照明でのポジチィブとネガチィブ
の二通りのマスク画像を取り込む。
【0031】次に、上記の8種類16枚の格子パターン
画像をそれぞれ8枚のポジチィブ画像と8枚のネガチィ
ブ画像を生成し(ステップS1)、ポジチィブ画像を第2
メモリー12に、ネガチィブ画像を第3メモリー13に
それぞれ格納する。
【0032】然る後、この第2メモリー12と第3メモ
リー13とにそれぞれ格納されたポジチィブ画像とネガ
チィブ画像により順次2値化処理を行い(ステップS
2)、この2値化画像を合成してグレーコード画像を生
成し(ステップS3)、且つこのグレーコード画像を第1
メモリー11に格納する。尚、このグレーコード画像の
第1メモリー11への格納に伴い上記第2メモリー12
及び第3メモリー13に格納されていた2値化画像はそ
れぞれ消去され、且つこの第2メモリー12にはマスク
画像が格納される。
【0033】次に、第1メモリー11に格納されている
グレーコード画像をルックアップテーブル6に読み込ん
でこれにバイナリー変換処理(即ち、濃度階調変換処理)
をしてCCDカメラ3に近い位置から遠い位置に向けて
次第に濃度が増加する画像、即ち、バイナリー画像を生
成し(ステップS4)、このバイナリー画像を第3メモリ
ー13に格納するとともに、上記第1メモリー11のグ
レーコード画像を消去する。
【0034】次に、第2メモリー12から読み出したマ
スク画像と第3メモリー13から読み出したバイナリー
画像とを用いてマスク処理を行い(ステップS5)、照明
による影の部分を消したマスク付きバイナリー画像を生
成してこれを第1メモリー11に格納するとともに、第
2メモリー12のマスク画像と第3メモリー13のバイ
ナリー画像をそれぞれ消去する。
【0035】しかる後、基準画像を生成してこれを第2
メモリー12に格納する。即ち、この基準画像は上述の
ように対象物21を撮像空間に置かない状態で各格子パ
ターンのスリット光を照射した時の画像であって、その
画像情報は上記液晶スリット2とCCDカメラ3との位
置関係によって一義的に決定されるものであり、この実
施例においてはこれらの位置関係を前提として上記演算
ユニット10により演算で算出してこれを基準画像とし
て第2メモリー12に格納する。
【0036】次に、第1メモリー11のマスク付きバイ
ナリー画像と第2メモリー12の基準画像とに基づき、
且つ変換テーブル7を使用した距離変換処理により各画
素毎の距離情報を得て距離画像を生成し(ステップS
7)、この距離画像を第3メモリー13に格納する。さ
らに、この距離画像に基づいて画像認識、即ち、対象物
21の形状検出を行う(ステップS8)。以上が対象物2
1の形状検出のための一連の画像処理である。
【0037】ここで、ステップS7における距離変換処
理の内容について説明すると、この距離変換処理は上述
のように次の演算式 Y/Z=Cp(y)/Cf・・・・・・・・・(1式) X/Z=Cp(x)/Cf・・・・・・・・・(2式) tan(φ)=(Y+Sy)/(Z−Sz)・・・・(3式) 但し、φ=θ+1/tan(Sp(y)/Sf)) ここで、 (1式)より、 Y=Z×Cp(y)/Cf・・・・・・・・・(4式) (2式)より、 X=Z×Cp(x)/Cf (3式)より、 (Z−Sz)×tan(φ)=Y+Sy・・・・・(5式) (5式)に(4式)を代入して、 (Z−Sz)×tan(φ)=Z×Cp(y)/Cf+Sy (tan(φ)−Cp(y)/Cf)×Z=Sy+Sz×tan(φ) Z=(Sy+Sz×tan(φ))/(tan(φ)−Cp(y)/Cf)・・・・(6式) に基づいて行なわれるが、この場合、従来のようにこの
演算の全てを各画素毎にプログラム言語によるソフト処
理で行うとその処理に時間がかかることは既述の通りで
ある。
【0038】このため、この実施例においては上記演算
式の演算パラメータ等のうち、予じめ算出可能なものは
これを算出して変換テーブル7とし、距離変換処理に際
しては該変換テーブル7を参照して演算パラメータ等を
求めることで全処理過程における演算部分を短くし以っ
てこの距離変換処理時間、延いては画像入力から距離画
像生成までの全処理時間の短縮化を図らんとするもので
ある。
【0039】具体的には、液晶スリット2の座標Sp(y)
を基準とし、この基準の座標Sp(y)に対応するバイ
ナリー画像上、即ち、CCDカメラ3上の座標Cp
(y)を入力とし、出力(距離情報Z)を得るための値を
予じめ求めてこれを変換テーブル7とし、距離変換処理
に際してこの変換テーブル7を参照して処理を実行し、
その結果を距離情報として各画素に出力して距離画像を
得るものである。
【0040】この場合における変換テーブル7の設定の
方法としては次のような方法が考えられる。
【0041】第1の方法は、上記演算式における演算パ
ラメータとしての(φ)あるいは(tanφ)の値を液晶スリ
ット2の座標Sp(y)毎に予じめ算出してこれを変換テー
ブル7とする方法である。そして、入力をCCDカメラ
3上の座標Cp(y)として、上記変換テーブル7から座標
Cp(y)に対応する(φ)あるいは(tanφ)の値を読み出
し、この(φ)あるいは(tanφ)の値に基づき演算ユニッ
ト10における演算にて距離情報(Z)を求めるものであ
る。このような処理を液晶スリット2の各座標毎に行
い、それらの結果を各画素における距離情報として該各
画素に出力して距離画像を得る。この第1の方法によれ
ば、上記演算式を全て演算処理する場合に比して、(φ)
あるいは(tanφ)の演算処理が不要となる分だけ距離変
換処理時間が短縮され、結果的に画像入力から距離画像
を得るまでの時間が短縮されるものである。
【0042】第2の方法は、上記演算式における演算パ
ラメータとしての(φ)あるいは(tanφ)の値に対応して
求められる距離情報としての(Z)を上記(φ)あるいは(t
anφ)毎に予じめ算出してこれを変換テーブル7とし、
距離変換処理に際しては、先ず(φ)及び(tanφ)を液晶
スリット2の座標Sp(y)毎に演算にて算出し、この算出
された(φ)あるいは(tanφ)に基づいて変換テーブル7
を参照して距離情報(Z)を求める方法である。この第2
の方法においても、距離情報(Z)の演算処理が不要とな
る分だけ距離変換処理時間の短縮化が図れるものであ
る。
【0043】第3の方法は、上記演算式における演算パ
ラメータとしての(φ)あるいは(tanφ)または(φ)
と(tanφ)の双方と、これら(φ)あるいは(tanφ)に対応
して求められる距離情報(Z)の両方をともに変換テーブ
ル7とし、先ず変換テーブル7にて(φ)あるいは(tan
φ)を求めた後、この(φ)あるいは(tanφ)に基づいて変
換テーブル7から距離情報(Z)を求める方法である。こ
の第3の方法によれば、距離変換処理の全てを変換テー
ブル7の参照により行えることから、上記第1及び第2
の方法よりもさらに距離変換処理時間の短縮化が図れる
ものである。
【0044】尚、かかる距離変換処理により得られる距
離画像の他、上記グレーコード画像、バイナリー画像等
は、その画像情報が画像処理手段CからD/A変換器8
を介してモニター9に出力されることで該モニター9に
おいて視認可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる形状検出方法の実施
に適用される画像処理装置のブロック図である。
【図2】図1のブロック図に示した各メモリーの作動態
様図である。
【図3】図1に示した画像処理装置における処理フロ−
チャ−トである。
【図4】距離変換処理における外的条件の説明図であ
る。
【符号の説明】
1は光源、2は液晶スリット、3はCCDカメラ、4は
A/D変換器、5は算術論理演算ユニット、6はルック
アップテーブル、7は変換テーブル、8はD/A変換
器、9はモニター、10は演算ユニット、11は第1メ
モリー、12は第2メモリー、13は第3メモリー、2
1は対象物、22はレンズ、23はレンズ、4Aは照射
手段、Bは画像入力手段、Cは画像処理手段である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−55710(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/24 G06T 1/00 315

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物にスリット光を投影するととも
    に、該対象物からの反射光を撮像して照度情報に基づく
    バイナリー画像を生成した後、該バイナリー画像に距離
    変換処理をして距離情報を求めて距離画像を生成する形
    状検出方法であって、上記バイナリー画像は、入力画像を2値化して生成した
    グレーコード画像に濃度階調変換処理をすることで生成
    すると共に、 上記距離変換処理に際して、予じめ設定した変換テーブ
    ルを使用し、該変換テーブルを参照して距離情報を求め
    ることを特徴とする形状検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 距離変換処理の演算パラメータのうちの特定の演算パラ
    メータを予じめ求めてこれを変換テーブルとし、該変換
    テーブルを参照して求めた上記特定の演算パラメータを
    用いて距離情報を求めることを特徴とする形状検出方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 距離変換処理の演算パラメータのうちの特定の演算パラ
    メータと該演算パラメータに対応して求められる距離情
    報とをそれぞれ変換テーブルとし、上記特定の演算パラ
    メータを変換テーブルで求めた後、この特定の演算パラ
    メータを用いて変換テーブルから距離情報を求めること
    を特徴とする形状検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 距離変換処理の演算パラメータのうち特定の演算パラメ
    ータに対応して求められる距離情報を変換テーブルと
    し、該特定の演算パラメータを演算により算出した後、
    この特定の演算パラメータに基づき上記変換テーブルを
    参照して距離情報を求めることを特徴とする形状検出方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項において、 画像情報を格納するメモリーとして、スリット光の基準
    画像情報を格納するメモリーと生成画像を格納する二つ
    のメモリーの少なくとも三つのメモリーを備え、グレー
    コード画像からバイナリー画像を経て距離画像を生成す
    る場合に上記二つのメモリーを書き替えて使用すること
    を特徴とする形状検出方法
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