JP3357649B2 - 磁気再生ヘッド、磁気ヘッド組立体および磁気ディスク駆動装置 - Google Patents
磁気再生ヘッド、磁気ヘッド組立体および磁気ディスク駆動装置Info
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Description
磁気ヘッド組立体および磁気ディスク駆動装置並びに磁
気ヘッド組立体の製造方法に関する。本発明は、スピン
・バルブ・センサのピン止め層と被ピン止め層構造体と
の間の改良されたインタフェースを備えた再生ヘッドに
関する。本発明は、特に、自身の飽和保磁力磁界を低減
すると共に、自身の磁気抵抗(MR)率を増大させる、
ピン止め層と被ピン止め層との間に設ける層間2層に関
する。
ディスク駆動装置と呼ばれている装置である。磁気ディ
スク駆動装置は、回転磁気ディスク、記録ヘッドおよび
再生ヘッドを備えたスライダ、回転磁気ディスクの上方
にスライダを支持するサスペンション・アーム、並びに
サスペンション・アームをスイングさせて回転磁気ディ
スク上の選択された円形のトラックの上方に再生ヘッド
および記録ヘッドを位置させるアクチュエータを備えて
いる。ディスクが回転していないとき、サスペンション
・アームがスライダを偏位させるので、スライダはディ
スクの表面と接触している。しかし、ディスクが回転し
ているときには、回転するディスクによってスライダの
空気ベアリング面(air bearing surface:ABS)に隣
接する空気が渦巻く結果、スライダは回転するディスク
の表面から僅かな距離にできる空気ベアリングの上に乗
ることになる。スライダが空気ベアリングの上に乗って
いるとき、記録ヘッドは回転ディスクへ磁気模様を記録
するのに使用し、再生ヘッドは回転ディスクから磁気模
様を再生するのに使用する。再生ヘッドおよび記録ヘッ
ドは、再生機能および記録機能を実現するコンピュータ
・プログラムに従って動作する処理回路に接続されてい
る。
絶縁層(絶縁スタック)に埋め込まれたコイル層を備え
ている。絶縁スタックは、第1および第2の磁極片層の
間に挟まれている。記録ヘッドの空気ベアリング面(A
BS)において、非磁性ギャップ層によって、第1およ
び第2の磁極片層の間にギャップが形成されている。第
1および第2の磁極片層は、バック・ギャップにおいて
接続されている。コイル層に流れる電流は、磁極片中に
磁界を誘導する。この磁界は、ABSにおいて磁極片間
のギャップにわたって縁取りする。この縁取り磁界によ
って、回転ディスク上の円形トラックのような運動する
媒体上のトラックに情報が記録される。
から磁界を検知するのにスピン・バルブ・センサ(spin
valve sensor)を用いている。スピン・バルブ・センサ
は、第1および第2の強磁性層(以下、被ピン止め(pi
nned)層と呼ぶ)の間に挟まれた非磁性の導電層(以
下、スペーサ層と呼ぶ)、およびフリー(free)層を備え
ている。スピン・バルブ・センサには第1および第2の
リードが接続されており、検知電流をスピン・バルブ・
センサ中に流している。被ピン止め層の磁化は、再生ヘ
ッドの空気ベアリング面(ABS)と垂直にピン止めさ
れている。そして、フリー層の磁気モーメントは、AB
Sと平行に位置決めされているが、外部磁界に応答して
自由に回転することができる。通常、被ピン止め層の磁
化は、反強磁性層との交換結合によってピン止めされて
いる。
びフリー層と被ピン止め層との間の磁気結合が最小にな
るように選ぶ。この厚さは、スピン・バルブ・センサ中
を伝導する電子の平均自由行程よりも小さい。このよう
に構成されているので、伝導電子は一部、スペーサ層と
被ピン止め層との界面およびスペーサ層とフリー層との
界面によって散乱される。被ピン止め層およびフリー層
の磁化が互いに平行である場合、散乱は最小になる。そ
して、被ピン止め層およびフリー層の磁化が反平行であ
る場合、散乱は最大になる。散乱が変化すると、スピン
・バルブ・センサの抵抗値がcosθに比例して変化す
る。ここで、θは被ピン止め層の磁化とフリー層の磁化
とがなす角である。再生モードでは、スピン・バルブ・
センサの抵抗値は、回転ディスクからの磁界の大きさに
比例して変化する。検知電流がスピン・バルブ・センサ
中を流れているときに、抵抗値が変化すると、処理回路
によって検知され再生信号として処理される電位が変化
する。
抗(MR)率が、等方性磁気抵抗(anisotropic magnet
oresistive: AMR)センサの磁気抵抗(MR)率より
もはるかに高い点である。磁気抵抗(MR)率は、dr
/Rと表される。ここで、drはスピン・バルブ・セン
サの抵抗値の変化分であり、Rは変化する前のスピン・
バルブ・センサの抵抗値である。スピン・バルブ・セン
サは、巨大磁気抵抗(giant magnetoresistive: GM
R)センサと呼ばれることもある。スピン・バルブ・セ
ンサが単体の被ピン止め層を用いている場合には、単体
スピン・バルブ・センサと呼ばれている。
行(antiparallel: AP)被ピン止め(pinned)・スピン
・バルブ・センサがある。AP被ピン止め・スピン・バ
ルブ・センサは、単体スピン・バルブ・センサと、AP
被ピン止め構造体が単体の被ピン止め層ではなく複数の
薄膜層を備えている点で異なる。AP被ピン止め構造体
は、第1および第2の強磁性被ピン止め層の間に挟まれ
たAP結合層を備えている。第1の被ピン止め層は、反
強磁性のピン止め(pinning)層との交換結合によって第
1の方向に向けられた磁気モーメントを有する。第2の
被ピン止め層は、スペーサ層と直に隣接していると共
に、AP結合層が極めて薄い(8Åのオーダー)ので、
第1の被ピン止め層と反平行に交換結合している。した
がって、第2の被ピン止め層の磁気モーメントは、第1
の被ピン止め層の磁気モーメントの方向と反平行である
第2の方向に向けられている。
め層よりも好ましい。なぜなら、AP被ピン止め構造体
の第1および第2の被ピン止め層の磁気モーメントは、
減算的に組合わさって、単体の被ピン止め層の磁気モー
メントよりも小さい合計磁気モーメントを呈するからで
ある。合計磁気モーメントの方向は、第1および第2の
被ピン止め層のうち厚い方のものの磁気モーメントの方
向によって決まる。減少後の合計磁気モーメントは、A
P被ピン止め構造体の減少後の消磁磁界に等しい。反強
磁性交換結合磁界は合計ピン止め・モーメントに反比例
するから、これにより、第1の被ピン止め層とピン止め
層との間の交換結合磁界が増大する。AP被ピン止め・
スピン・バルブ・センサは、HeimおよびParkinの米国特
許第5465185号に記載されている。
被ピン止め層は、通常、コバルト(Co)で作製する。
あいにく、コバルトは、飽和保磁力が大きく、磁気ひず
みが大きく、そして抵抗値が小さい。AP被ピン止め構
造体の第1および第2の被ピン止め層を形成するとき、
それらは、ABSに垂直の方向の磁界の存在下でスパッ
タ堆積される。これにより、被ピン止め層の容易軸(ea
sy axis: e.a.)がABSと垂直に設定される。引き続く
磁気ヘッドの製造工程の間、AP被ピン止め構造体は、
ABSと平行な磁界にさらされる。これらの磁界によっ
て、第1の被ピン止め層の磁気モーメントが、ABSに
垂直な望ましい第1の方向から望ましくない第2の方向
へ転換する可能性がある。同じことが、AP被ピン止め
構造体の第2の層にも生じる。AP被ピン止め構造体の
第1の被ピン止め層の飽和保磁力が被ピン止め層とピン
止め層との間の交換結合磁界よりも大きい場合、その交
換結合磁界は、第1の被ピン止め層の磁気モーメントを
本来の方向に復帰させることができない。これにより、
再生ヘッドが破壊される。この問題は、AP被ピン止め
構造体の第1の被ピン止め層の交換結合磁界よりも強い
磁界が再生ヘッドに印加されると、ディスク駆動装置内
の磁気ヘッドが稼働している間に生じる可能性がある。
させる努力が続けられている。MR率を増大させること
は、再生ヘッドによって再生されるビット密度(回転磁
気ディスクのビット/平方インチ)を高めることに等し
い。このような努力を傾注する際に、ピン止め層に隣接
する被ピン止め層の飽和保磁力(HC)がそれらの間の
交換結合磁界を超えないようにすることが重要である。
ルト鉄(CoFe)被ピン止め層構造体の飽和保磁力
(HC)を低減させると共に、被ピン止め層構造体を用
いたスピン・バルブ・センサの磁気抵抗率(dr/R)
および熱安定性を向上させることである。
(dr/R)および向上した熱安定性を有し、浮遊磁界
にさらされても磁気的に安定であるスピン・バルブ再生
ヘッドを提供することである。
FM)の酸化ニッケル(NiO)のピン止め層に交換結
合された被ピン止め層構造体が、被ピン止め層構造体と
ピン止め層との間の交換結合磁界よりも小さい飽和保磁
力(HC)を有するスピン・バルブ再生ヘッドを提供す
ることである。
FM)の酸化ニッケル(NiO)のピン止め層に交換結
合されたAP被ピン止め層構造体のAP被ピン止め層
が、AP被ピン止め層とピン止め層との間の交換結合磁
界よりも小さい飽和保磁力を有するAP被ピン止め・ス
ピン・バルブ再生ヘッドを提供することである。
(90%Co10%Fe)から成るAP被ピン止め層構
造体を備えたスピン・バルブ・センサ、およびコバルト
鉄(90%Co10%Fe)から成る単体の被ピン止め
層を備えたスピン・バルブ・センサを研究した。コバル
ト鉄(90%Co10%Fe)は、磁気ひずみがほとん
ど零であると共に、抵抗値が大きい。磁気ひずみがほと
んど零であるということは、磁気ヘッドをラップした後
に誘起されるいかなる応力によっても、応力誘起異方性
磁界が生じないということを意味する。異方性磁界と
は、被ピン止め層の磁気モーメントを容易軸から90°
回転させるのに要する磁界の量のことである。応力誘起
異方性磁界は、磁気ひずみと誘起応力との積である。上
述したように、コバルト鉄(CoFe)は抵抗値が大き
いので検知電流の分流を最小限にすることができるか
ら、再生信号を増大することができる。
被ピン止め層または単体の被ピン止め層のコバルト鉄
(CoFe)の飽和保磁力は、第1の被ピン止め層とピ
ン止め層との間の交換結合磁界を超えるほどまでに増大
してしまう。このことは、ピン止め層が酸化ニッケル
(NiO)の場合に、特に当てはまる。酸化ニッケル
(NiO)は、絶縁物であるから、ピン止め層として望
ましい反強磁性材料である。しかし、あいにく、酸化ニ
ッケル(NiO)はブロッキング温度が低い。ブロッキ
ング温度とは、被ピン止め層の磁気スピンが、被ピン止
め層に印加された磁界の存在下で自由に回転することの
できる温度である。
は、コバルト鉄(CoFe)の単体被ピン止め層の飽和
保磁力(HC)が500エルステッド(Oe)であると
共に、酸化ニッケル(NiO)のピン止め層と上記被ピ
ン止め層との間の交換結合磁界が350Oeに過ぎな
い、ということを発見した。したがって、上記交換結合
磁界は、被ピン止め層の磁気モーメントを別の方向に転
換させた後、上記飽和保磁力に打ち勝ってそれらを全て
本来の方向に復帰させるのに十分なほど強くなかった。
の間に層間2層を配置することにより、被ピン止め層の
飽和保磁力(HC)が500Oeから300Oeに顕著
に低減すること、および、交換結合磁界は400Oeに
増大することを発見した。被ピン止め層の300Oeの
飽和保磁力(HC)は400Oeの交換結合磁界よりも
小さいので、被ピン止め層の磁気モーメントが磁界によ
って別の方向に転換されていた場合でも、被ピン止め層
は、ピン止め層によって本来の位置に復帰した。AP被
ピン止め層を備えたスピン・バルブ・センサの研究にお
いて、本発明者は、層間2層を用いると、磁気抵抗率
(dr/R)が増大することを発見した。このことは、
交換結合磁界が第1のAP被ピン止め層の飽和保磁力
(HC)よりも大きいこと、および、本来の方向に対し
て180°の磁界にさらされているときに、交換結合磁
界が第1の被ピン止め層の磁気モーメントを本来の位置
に復帰させることを示すものであった。本発明者は、層
間2層構造体が、単体スピン・バルブ・センサの磁気抵
抗率(dr/R)を改善することも発見した。さらに、
スピン・バルブ・センサを230℃の温度で6時間のア
ニールおよび被ピン止め層の復元にさらした場合、磁気
抵抗率(dr/R)は、層間2層を備えていないスピン
・バルブ・センサよりも大きかった。このように、スピ
ン・バルブ・センサの熱安定性は、層間2層によって改
善された。前述の新規の知見を利用する本発明のスピン
・バルブ・センサは、コバルト鉄(CoFe)材料の被
ピン止め層構造体と、前記被ピン止め層構造体に対向し
て位置し、該構造体の被ピン止め層の飽和保持力よりも
小さい交換結合磁界を前記被ピン止め層に与えるための
反強磁性のピン止め層と、前記ピン止め層および前記被
ピン止め層構造体間に位置し、該ピン止め層に隣接する
コバルト鉄(CoFe)材料の第1の層および該被ピン
止め層構造体に隣接するニッケル鉄(NiFe)材料の
第2の層を備えた層間2層構造体であって、前記ピン止
め層の作用を受けて、前記被ピン止め層と同じ方向にピ
ン止めされた磁気モーメントを生成し、該被ピン止め層
の飽和保持力を前記交換結合磁界よりも減少させるため
の層間2層構造体とを含む。
面を参照すると、添付図面を通して、同一または同様の
部品には同一の参照符号が付してある。図1〜図3は、
磁気ディスク駆動装置30を示している。磁気ディスク
駆動装置30は、磁気ディスク34を支持すると共に回
転させるスピンドル32を備えている。スピンドル32
は、モーター・コントローラ38によって制御されるモ
ーター36によって回転させる。組み合わされた再生ヘ
ッドおよび記録ヘッドを備えたスライダ42が、サスペ
ンション44およびアクチュエータ・アーム46によっ
て支持されている。図3に示すような大容量のDASD
(direct access storage device)では、ディスク、ス
ライダ、およびサスペンションを複数個用いることがで
きる。サスペンション44およびアクチュエータ・アー
ム46は、磁気ヘッド40が磁気ディスク34の表面と
変換関係にあるように、スライダ42を位置決めする。
ディスク34がモーター36によって回転していると
き、スライダ42は、ディスク34と空気ベアリング面
(ABS)48との間の薄い(典型的には、0.05μ
m)空気のクッション(空気ベアリング)の上に支持さ
れている。そのとき、磁気ヘッド40は、ディスク34
の表面上の複数の円形のトラックに情報を記録すると共
に、同トラックから情報を再生するのに使用することが
できる。処理回路50は、磁気ヘッド40とこのような
情報に代表される信号を交換し、磁気ディスク34を回
転させるモーター駆動信号を供給し、そしてスライダ4
2を種々のトラックに移動させる制御信号を供給する。
図4に、サスペンション44に取り付けられたスライダ
42を示す。上述した構成要素は、図3に示すように、
ハウジングのフレーム54上に取り付けることができ
る。
0のABSを示す図である。スライダ42は、磁気ヘッ
ド40を支持する中央レール56、および側面レール5
8、60を備えている。レール56、58、60は、横
断レール62から延びている。磁気ディスク34が回転
しているとき、横断レール62がスライダ42の前縁6
4に位置し、磁気ヘッド40がスライダ42の後縁66
に位置している。
断面立面図である。ピギーバック磁気ヘッド40は、記
録ヘッド部70および再生ヘッド部72を備えている。
再生ヘッド部72は、本発明に係るスピン・バルブ・セ
ンサ74を用いている。図8は、図6のABSを示す図
である。スピン・バルブ・センサ74は、非磁性・電気
絶縁性の第1および第2の再生ギャップ層76および7
8の間に挟まれている。第1および第2の再生ギャップ
層76および78は、強磁性の第1および第2のシール
ド層80および82の間に挟まれている。外部磁界に応
答して、スピン・バルブ・センサ74の抵抗値が変化す
る。スピン・バルブ・センサ74中を流れる検知電流I
Sによって、これらの抵抗値の変化は、電位の変化とし
て現れる。次いで、これらの電位の変化は、図3に示す
処理回路50によって再生信号として処理される。
1および第2の絶縁層86および88の間に挟まれた記
録コイル層84を備えている。第3の絶縁層90を用い
て、コイル層84によって第2の絶縁層88に生じたさ
ざ波を除去することができる。第1、第2、および第3
の絶縁層86、88、90は、当技術分野では「絶縁ス
タック」と呼ばれている。コイル層84、並びに第1、
第2、および第3の絶縁層86、88、90は、第1お
よび第2の磁極片層92および94の間に挟まれてい
る。第1および第2の磁極片層92および94は、バッ
クギャップ96において磁気的に結合されていると共
に、第1および第2の磁極先端98および100を備え
ている。第1および第2の磁極先端98および100
は、ABSにおいて、記録ギャップ102によって分離
されている。絶縁層103が、第2のシールド層82と
第1の磁極片層92との間に設けられている。第2のシ
ールド層82と第1の磁極片層92とは分離された層で
あるから、このヘッドはピギーバック磁気ヘッドと呼ば
れている。図2および図4に示すように、第1および第
2のはんだ接続104および106がスピン・バルブ・
センサ74からのリードをサスペンション44上のリー
ド112および114に接続している。第3および第4
のはんだ接続116および118がコイル84(図8参
照)からのリード120および122をサスペンション
44上のリード124および126に接続している。
および第1の磁極片層92が1つの共通層をなしている
点を除いて、図6および図8と同じである。この型のヘ
ッドは、合体(merged)磁気ヘッドと呼ばれている。図
7および図9に示す合体磁気ヘッドでは、図6および図
8のピギーバック磁気ヘッドの絶縁層103は取り除か
れている。
ド72のABSの等角投影図である。再生ヘッド72
は、反強磁性(AFM)のピン止め層132上に設けら
れた、本発明に係るスピン・バルブ・センサ130を備
えている。スピン・バルブ・センサ130の強磁性被ピ
ン止め層(後述する)は、ピン止め層132の磁気スピ
ンによってピン止めされた磁気モーメントを有する。A
FMのピン止め層132には、425Å厚の酸化ニッケ
ル(NiO)を用いることができる。第1および第2の
ハード・バイアス/リード層134および136が、ス
ピン・バルブ・センサ130の第1および第2の側端1
38および140に接続されている。この接続は、当技
術分野ではコンティギュアス接合(contiguous junctio
n)と呼ばれており、米国特許第5018037号に十分
に述べられている。第1のハード・バイアス/リード層
134は、第1のハード・バイアス層140および第1
のリード層142を備えている。第2のハード・バイア
ス/リード層136は、第2のハード・バイアス層14
4および第2のリード層146を備えている。ハード・
バイアス層140および144によって、磁界がスピン
・バルブ・センサ130中を長さ方向に延び、その中の
磁区を安定化させる。AFMのピン止め層132、スピ
ン・バルブ・センサ130、並びに第1および第2のハ
ード・バイアス/リード層134および136は、非磁
性・電気絶縁性の第1および第2の再生ギャップ層14
8および150の間に設けられている。第1および第2
の再生ギャップ層148および150は、強磁性の第1
および第2のシールド層152および154の間に設け
られている。
例III は本発明の第1の実施の形態であり、実例Vは本
発明の第2の実施の形態である。その他の実例I,I
I、IVは比較例である。各実例において、APピン止
め層を備えた5つのスピン・バルブ・センサに対して、
磁気抵抗率(dr/R)および熱安定性について評価す
る種々の試験を行なった。第1のAP被ピン止め層に交
換結合される反強磁性層には、酸化ニッケル(NiO)
を用いた。これらの評価試験は、次の4段階において、
それぞれ異なる大きさおよび配向の磁界の印加により磁
化された各スピン・バルブ・センサについて各磁気抵抗
率(dr/R)を50−100Oeの測定磁界の下に測
定することにより行われた。すなわち、スピン・バルブ
・センサを、AP被ピン止め層構造体の第1のAP被ピ
ン止め層の磁気モーメントの容易軸に対して0°(すな
わち平行)をなす9000Oeの磁界にさらした後、第
1のAP被ピン止め層の磁気モーメントの容易軸に対し
て90°をなす9000Oeの磁界にさらし、次いで第
1のAP被ピン止め層の磁気モーメントの容易軸に対し
て180°をなす9000Oeの磁界にさらし、最後に
第1のAP被ピン止め層の磁気モーメントの容易軸に対
して270°をなす9000Oeの磁界にさらした。こ
れらの各段階において、磁気抵抗率(dr/R)を計測
して記録した。記録した磁気抵抗率(dr/R)から、
被ピン止め層の飽和保磁力(HC)を推測することがで
きる。上記容易軸に対して180°をなす9000Oe
の磁界の印加が最も重要である。なぜなら、それは、9
0°および270°の磁界の印加よりも厳しいからであ
る。最後に、各スピン・バルブ・センサの熱安定性を評
価した。この熱安定性の評価は、230℃の温度で6時
間のアニールを施し、次いで220℃の温度でABSに
垂直な10000Oeの磁界の存在下で5〜10分間ピ
ン止め層を復元した後、スピン・バルブ・センサの磁気
抵抗率(dr/R)を計測することにより行なった。
0を図12に示す。このスピン・バルブ・センサ200
は、AP被ピン止め層構造体204と強磁性のフリー層
(F)206との間に設けられた非磁性・導電性のスペ
ーサ層(S)202を備えている。スペーサ層202に
は23Å厚の銅(Cu)を用い、フリー層206には7
2Å厚のニッケル鉄(NiFe)を用いた。AP被ピン
止め層構造体204には、第1の反平行被ピン止め層
(AP1)210と第2のAP被ピン止め層(AP2)
212との間に設けた反平行(AP)結合層208を備
えさせた。AP結合層208には8Å厚のルテニウム
(Ru)を用い、第1および第2のAP被ピン止め層2
10および212には24Å厚のコバルト(Co)を用
いた。反強磁性(AFM)のピン止め層216と第1の
AP被ピン止め層210との間には、中間層(I)21
4を設けた。中間層214には10Å厚のニッケル鉄
(NiFe)を用い、ピン止め層216には425Å厚
の酸化ニッケル(NiO)を用いた。保護を目的に、フ
リー層206の上に50Å厚のタンタル(Ta)のキャ
ップ層を被着させた。
の典型的な方向は、図12に参照符号220で示すよう
に、紙面の中へ向かう方向である。これは、第2のAP
被ピン止め層212の磁気モーメントは、AP被ピン止
め層210の磁気モーメントと反平行になることを意味
している。すなわち、AP被ピン止め層210の磁気モ
ーメントの方向は、参照符号222で示すように、紙面
から出て来る方向である。9000Oeの磁界の第1の
方向が参照符号220で示す方向と同じ方向、すなわち
紙面の中へ向かう方向であったとき、スピン・バルブ・
センサ200の磁気抵抗率(dr/R)は4.14%で
あった。スピン・バルブ・センサ200を、方向220
に対して90°をなす方向の9000Oeの磁界にさら
したとき、スピン・バルブ・センサ200の磁気抵抗率
(dr/R)は4.13%であった。スピン・バルブ・
センサ200を、方向220に対して180°をなす方
向の9000Oeの磁界にさらしたとき、スピン・バル
ブ・センサ200の磁気抵抗率(dr/R)は僅かに低
下して3.86%になった。これは、第1のAP被ピン
止め層210の飽和保磁力(HC)が交換結合磁界より
も小さかった、ということを示している。最後に、スピ
ン・バルブ・センサ200を、方向220に対して27
0°をなす方向の9000Oeの磁界にさらしたとき、
スピン・バルブ・センサ200の磁気抵抗率(dr/
R)は4.14%に増大した。これは、第1段階におけ
る磁気抵抗率(dr/R)と同じ値である。上述したア
ニールを施した後の磁気抵抗率(dr/R)は3.60
%であった。この試験の結果を下に掲げるチャートAに
示す。
図13に参照符号300を付して示す。このスピン・バ
ルブ・センサ300は、中間層214を用いなかった
点、第1のAP被ピン止め層210に30Å厚のコバル
ト鉄(CoFe)を用いた点、および第2のAP被ピン
止め層212に24Å厚のコバルト鉄(CoFe)を用
いた点を除いて、図12に示したスピン・バルブ・セン
サ200と同じである。コバルト鉄(CoFe)は、A
P被ピン止め層構造体の第1および第2のAP被ピン止
め層210および212としてコバルト(Co)よりも
好ましい。なぜなら、コバルト鉄(CoFe)は、上述
したように、磁気ひずみが小さく、かつ抵抗値が大きい
からである。
示す磁気モーメント220の方向と平行な9000Oe
の磁界にさらした後の磁気抵抗率(dr/R)は、4.
47%であった。スピン・バルブ・センサ300を磁気
モーメント220に対して90°をなす9000Oeの
磁界にさらした後の磁気抵抗率(dr/R)は、4.5
2%であった。図13に示すスピン・バルブ・センサ3
00を図13に示す磁気モーメント220に対して18
0°をなす9000Oeの磁界にさらした後の磁気抵抗
率(dr/R)は、顕著に低下して2.22%であっ
た。最後に、スピン・バルブ・センサ300を磁気モー
メント220に対して270°をなす方向の9000O
eの磁界にさらした後の磁気抵抗率(dr/R)は、顕
著に増加して4.45%であった。上述したアニール段
階を経た後の磁気抵抗率(dr/R)は、4.20%で
あった。この結果をチャートAに示す。
は、磁気抵抗率(dr/R)が図12に示したスピン・
バルブ・センサ200よりも改善した。しかし、スピン
・バルブ・センサ300を磁気モーメント220に対し
て180°をなす9000Oeの磁界にさらしたとき、
磁気抵抗率(dr/R)は50%低下した。これは、図
13の第1のAP被ピン止め層210の磁気モーメント
が別の方向に再配置されてしまっており、かつ、ピン止
め層216と第1のAP被ピン止め層210との間の交
換結合磁界が、第1のAP被ピン止め層210の飽和保
磁力(HC)に打ち勝って、第1のAP被ピン止め層2
10を参照符号220で示す始めの位置に戻すのに十分
でなかったからである。
態は、図14に示すスピン・バルブ・センサ400であ
る。このスピン・バルブ・センサ400は、第1のAP
被ピン止め層210が10Å厚のコバルト鉄(CoF
e)であった点、および第1および第2の層402およ
び404から成る層間2層構造体をピン止め層216と
第1の被ピン止め層210との間に設けた点を除いて、
図13に示したスピン・バルブ・センサ300と同じで
ある。層間2層構造体の第1の層402には5Å厚のコ
バルト鉄(CoFe)を用い、第2の層404には10
Å厚のニッケル鉄(NiFe)を用いた。
第1のAP被ピン止め層210の磁気モーメント220
と平行な9000Oeの磁界にさらした。その時の磁気
抵抗率(dr/R)は、4.6%であった。スピン・バ
ルブ・センサ400を磁気モーメント220に対して9
0°をなす方向の9000Oeの磁界にさらしたときの
磁気抵抗率(dr/R)は、4.62%であった。スピ
ン・バルブ・センサ400を磁気モーメント220に対
して180°をなす方向の9000Oeの磁界にさらし
たときの磁気抵抗率(dr/R)は、3.96%であっ
た。最後に、スピン・バルブ・センサ400を磁気モー
メント220に対して270°をなす方向の9000O
eの磁界にさらしたときの磁気抵抗率(dr/R)は、
4.57%であった。上述したアニールを施した後の磁
気抵抗率(dr/R)は、4.40%であった。この結
果を下に掲げるチャートAに示す。
いた試験の各段階におけるスピン・バルブ・センサ40
0の磁気抵抗率(dr/R)は、図12のスピン・バル
ブ・センサ200および図13のスピン・バルブ・セン
サ300の各々の同じ段階における磁気抵抗率(dr/
R)よりも大きい、ということが分かる。特に留意すべ
きは、スピン・バルブ・センサ400を磁気モーメント
220に対して180°をなす方向の9000Oeの磁
界にさらしたときの磁気抵抗率(dr/R)が、図13
のスピン・バルブ・センサ300を同じ磁界にさらした
ときの磁気抵抗率(dr/R)よりも顕著に大きかっ
た、という点である。これは、第1の層402および第
2の層404から成る図14の層間2層構造体によっ
て、第1のAP被ピン止め層210の飽和保磁力(H
C)が顕著に小さくなったからである。さらに、熱安定
性を評価するためのアニールおよび復元試験における磁
気抵抗率に関しては、本実施例のセンサの方が層間2層
構造体を具備していない実例Iおよび実例IIのセンサ
よりも可成り大きかった。これは本発明による層間2層
構造体の追加によってスピン・バルブ・センサの熱安定
性が改善されることを示している。
のコバルト鉄(CoFe)層(第1の層)402を取り
除いた点、スペーサ層202とフリー層206との間に
GMR強化層502(好ましい実施形態では10Å厚の
コバルト鉄(CoFe)である)を付加した点を除い
て、図14のスピン・バルブ・センサ400と同じであ
る。GMR強化層502は、ナノ層(nanolayer )と呼
ばれることがあるが、スピン・バルブ・センサの磁気抵
抗率(dr/R)を増大させるために用いる。
P被ピン止め層210の磁気モーメント220と平行な
9000Oeの磁界にさらした。その時の磁気抵抗率
(dr/R)は、6.1%であった。次いで、スピン・
バルブ・センサを磁気モーメント220に対して90°
をなす9000Oeの磁界にさらしたが、そのときの磁
気抵抗率(dr/R)は、6.0%であった。次いで、
スピン・バルブ・センサを磁気モーメント220に対し
て180°をなす9000Oeの磁界にさらしたが、そ
のときの磁気抵抗率(dr/R)は、5.7%であっ
た。最後に、スピン・バルブ・センサを磁気モーメント
220に対して270°をなす9000Oeの磁界にさ
らしたが、そのときの磁気抵抗率(dr/R)は、6.
0%であった。上述したアニールを施した後の磁気抵抗
率(dr/R)は、5.60%であった。この試験の結
果を下に掲げるチャートAに示す。
いた試験の各段階におけるスピン・バルブ・センサ50
0の磁気抵抗率(dr/R)は、図12、図13、およ
び図14にそれぞれ示したスピン・バルブ・センサ20
0、スピン・バルブ・センサ300、およびスピン・バ
ルブ・センサ400の各々の磁気抵抗率(dr/R)よ
りも大きかった、ということが分かる。このことは、G
MR強化層502に起因する。
・センサ600は、ピン止め層216とニッケル鉄(N
iFe)層(第2の層)404との間に5Å厚のコバル
ト鉄(CoFe)の層(第1の層)602が設けてある
点を除いて、図15のスピン・バルブ・センサ500と
同じである。
第1のAP層210の磁気モーメント220と平行な9
000Oeの磁界にさらしたが、その時の磁気抵抗率
(dr/R)は、6.7%であった。次いで、スピン・
バルブ・センサ600を磁気モーメント220に対して
90°をなす9000Oeの磁界にさらしたが、その時
の磁気抵抗率(dr/R)は、6.65%であった。次
いで、スピン・バルブ・センサ600を磁気モーメント
220に対して180°をなす9000Oeの磁界にさ
らしたが、その時の磁気抵抗率(dr/R)は、6.3
%であった。最後に、スピン・バルブ・センサ600を
磁気モーメント220に対して270°をなす9000
Oeの磁界にさらしたが、その時の磁気抵抗率(dr/
R)は、6.6%であった。上述したアニールを施した
後の磁気抵抗率(dr/R)は、6.50%であった。
この試験の結果を下に掲げるチャートAに示す。
の本発明の磁気抵抗率(dr/R)は、図15の実例 I
Vの磁気抵抗率(dr/R)よりも顕著に増加している
ことが分かる。
16の第1の層402(602)および第2の層404
から成る層間2層構造体は、本来、第1のAP被ピン止
め層210の一部を成している点である。なぜなら、層
間2層構造体は、ピン止め層216に交換結合している
のに加え、第1のAP被ピン止め層210にも交換結合
しているからである。さらに、層間2層構造体の第1の
層402(602)および第2の層404は第1のAP
被ピン止め層210の一部と考えることができるから、
第1のAP被ピン止め層210の厚さは、図14および
図16で19Åと示してあるように、薄くすることがで
きる。比較のために述べると、図13のスピン・バルブ
・センサ300の第1のAP被ピン止め層210は、2
4Å厚であった。次に理解する必要があるのは、層間2
層構造体の第1および第2の層402(602)および
404の磁気モーメントは、第1のAP被ピン止め層2
10と同じ方向、すなわち図14に示す磁気モーメント
220と同じ方向である点である。さらに理解する必要
があるのは、全ての実例において、第2のAP被ピン止
め層212の飽和保磁力(HC)は、酸化ニッケルのピ
ン止め層216によって変化しない点である。これは、
第2のAP被ピン止め層212がピン止め層216に直
接、交換結合していないからである。しかし、第2のA
P被ピン止め層212は、第1のAP被ピン止め層21
0に反平行交換結合しているので、その磁気モーメント
は、参照符号222で示すように、磁気モーメント22
0と反平行をなしている。スピン・バルブ・センサの磁
気抵抗率を決定するのは、磁気モーメント222とフリ
ー層206の磁気モーメントとの間の相対方向である。
通常、フリー層206の磁気モーメントは、図14およ
び図16中に参照符号406で示すように、ABSと平
行な方向を向いている。
e)層のCo/Fe組成比は、全て、90%/10%で
あった。実例中のニッケル鉄(NiFe)層のNi/F
e組成比は82%/18%であった。これらの百分率
は、本発明の本旨を離れることなく変更することができ
る点を理解する必要がある。さらに、各層の厚さは、本
発明の本旨を離れることなく、図14および図16に示
したものと異ならせることができる。たとえば、第1お
よび第2の層402(602)および404の厚さは、
図14および図16に示すものよりも薄くしたり厚くし
たりすることができる。好ましい実施形態では、CoF
e材の第1の層402(602)は5オングストロムの
厚さで、第1および第2の被ピン止め層の厚さ(19オ
ングストロムおよび24オングストロム)よりも小さ
く、また、NiFe材の第2の層404は10オングス
トロム厚さである。さらに、好ましいピン止め層216
は、酸化ニッケル(NiO)である。しかし、ニッケル
・マンガン(NiMn)、プラチナ・マンガン(PtM
n)、あるいはイリジウム・マンガン(IrMn)のよ
うな他の反強磁性材料を用いることができる点を理解す
る必要がある。
被ピン止め層構造体204のABSを示す図である。被
ピン止め層構造体の選択肢の1つに、図18に参照符号
800で示すコバルト鉄(CoFe)の単体の被ピン止
め層(P)がある。単体の被ピン止め層800は、本発
明の他の実施形態として、図14および図16に示すA
P被ピン止め層構造体204と置き換えることができ
る。図14および図16に示す、第1および第2の層4
02(602)および404から成る層間2層構造体に
よって、被ピン止め層800の飽和保磁力は低減する。
その結果、被ピン止め層800と反平行の磁界にさらし
たとき、被ピン止め層800とピン止め層216との間
の交換結合磁界により、被ピン止め層800の磁気モー
メントは、始めの位置に復帰する。
の他の実施の形態および変形例を容易に想到することが
できる、ということが明らかである。したがって、本発
明は、上述した詳細な説明および図面と共に考察すると
き、このような他の実施の形態および変形例を全て含ん
でいる特許請求の範囲によってのみ限定されるべきであ
る。
る。
の磁気ヘッドを備えたスライダの端を示す図である。
ディスク駆動装置の立面図である。
サスペンション装置の等角投影図である。
を示す図である。
バック磁気ヘッドの部分を示す図である。
気ヘッドの部分を示す図である。
分を示す図であり、ピギーバック磁気ヘッドの再生要素
および記録要素を示す図である。
分を示す図であり、合体磁気ヘッドの再生要素および記
録要素を示す図である。
ル層およびリードの上方の材料を除去した図である。
再生ヘッドのABSの等角投影図である。
バルブ・センサのABSを示す図である。
バルブ・センサのABSを示す図である。
の実施の形態のABSを示す図である。
ンサのABSを示す図である。
の実施の形態のABSを示す図である。
を示す図である。
ある。
…磁気ディスク、36…モーター、38…モーター・コ
ントローラ、40…磁気ヘッド、42…スライダ、44
…サスペンション、46…アクチュエータ・アーム、4
8…空気ベアリング面(ABS)、50…処理回路、5
4…フレーム、56…中央レール、58…側面レール、
60…側面レール、62…横断レール、64…前縁、6
6…後縁、72…再生ヘッド部、70…記録ヘッド部、
74…スピン・バルブ・センサ、76…第1の再生ギャ
ップ層、78…第2の再生ギャップ層、80…第1のシ
ールド層、82…第2のシールド層、84…記録コイル
層、86…第1の絶縁層、88…第2の絶縁層、90…
第3の絶縁層、92…第1の磁極片層、94…第2の磁
極片層、96…バックギャップ、98…第1の磁極先
端、100…第2の磁極先端、102…記録ギャップ、
103…絶縁層、104…第1のはんだ接続、106…
第2のはんだ接続、112…リード、114…リード、
116…第3のはんだ接続、118…第4のはんだ接
続、120…リード、122…リード、124…リー
ド、126…リード、130…スピン・バルブ・セン
サ、132…ピン止め層、134…第1のハード・バイ
アス/リード層、136…第2のハード・バイアス/リ
ード層、138…第1の側端、140…第2の側端、1
41…第1のハード・バイアス層、142…第1のリー
ド層、144…第2のハード・バイアス層、146…第
2のリード層、148…第1の再生ギャップ層、150
…第2の再生ギャップ層、152…第1のシールド層、
154…第2のシールド層、200…第1のスピン・バ
ルブ・センサ、202…スペーサ層、204…被ピン止
め層構造体、206…フリー層、208…結合層、21
0…第1の被ピン止め層、212…第2の被ピン止め
層、214…中間層、216…ピン止め層、220…磁
気モーメントの方向、222…磁気モーメントの方向、
300…第2のスピン・バルブ・センサ、400…第3
のスピン・バルブ・センサ、402…第1の層、404
…第2の層、500…第4のスピン・バルブ・センサ、
502…GMR強化層、600…第5のスピン・バルブ
・センサ、602…第1の層、800…単体の被ピン止
め層。
Claims (12)
- 【請求項1】コバルト鉄(CoFe)材料の単体または
複数層から成る被ピン止め層と、 前記被ピン止め層に対向して位置し、該被ピン止め層を
ピン止めするための反強磁性のピン止め層であって、交
換結合磁界の作用を受ける前記被ピン止め層の飽和保磁
力よりも小さい交換結合磁界の作用を与えるピン止め層
と、 前記ピン止め層および前記被ピン止め層間に位置し、該
ピン止め層に隣接するコバルト鉄(CoFe)材料の第
1の層および前記被ピン止め層に隣接するニッケル鉄
(NiFe)材料の第2の層を備えた層間2層構造体で
あって、前記ピン止め層の作用を受けて、前記被ピン止
め層と同じ方向にピン止めされた磁気モーメントを生成
して前記飽和保磁力および前記交換結合磁界を変化さ
せ、変化飽和保磁力を変化交換結合磁界よりも小さくさ
せるための層間2層構造体と、 強磁性のフリー層と、 前記被ピン止め層と前記フリー層との間に設けられた、
非磁性・導電性のスペーサ層と、 を備えたスピン・バルブ・センサを含む磁気再生ヘッ
ド。 - 【請求項2】前記スピン・バルブ・センサの第1および
第2の側端に接続された第1および第2のハード・バイ
アス/リード層と、 非磁性・導電性の第1および第2の再生ギャップ層であ
って、前記スピン・バルブ・センサ並びに前記第1およ
び第2のハード・バイアス/リード層が前記第1および
第2の再生ギャップ層の間に設けられている第1および
第2の再生ギャップ層と、 強磁性の第1および第2のシールド層であって、前記第
1および第2の再生ギャップ層が前記第1および第2の
シールド層の間に設けられている第1および第2のシー
ルド層とを含む請求項1に記載の磁気再生ヘッド。 - 【請求項3】前記ピン止め層が酸化ニッケル(NiO)
から成る請求項1に記載の磁気再生ヘッド。 - 【請求項4】前記被ピン止め層構造体が、 コバルト鉄(CoFe)から成る強磁性の第1および第
2の反平行層と、 前記第1および第2の反平行層の間に設けられたルテニ
ウム(Ru)の反平行結合層と、を含む請求項1に記載
の磁気再生ヘッド。 - 【請求項5】再生ヘッドおよび記録ヘッドを備えた磁気
ヘッド組立体において、 前記記録ヘッドが、 各々が磁極先端部とバック・ギャップ部との間に設けら
れたヨーク部を備え、各々のバック・ギャップ部におい
て接続されている第1および第2の磁極片層と、 前記第1および第2の磁極片層の前記磁極先端部の間に
設けられた磁気記録ギャップ層と、 前記第1および第2の磁極片層の前記ヨーク部の間に位
置し、自身の中に埋め込まれたコイル層を備えた絶縁ス
タックと、 から成り、 前記再生ヘッドが、 非磁性・電気絶縁性の第1および第2の再生ギャップ層
と、 スピン・バルブ・センサと、 前記スピン・バルブ・センサに接続された第1および第
2のハード・バイアス/リード層であって、前記スピン
・バルブ・センサ並びに前記第1および第2のハード・
バイアス/リード層が前記第1および第2の再生ギャッ
プ層の間に位置している第1および第2のハード・バイ
アス/リード層と、 第1のシールド層であって、前記第1および第2の再生
ギャップ層が前記第1のシールド層と前記第1の磁極片
層との間に位置している第1のシールド層と、 から成
り、 前記スピン・バルブ・センサが、 コバルト鉄(CoFe)材料の単体または複数層から成
る被ピン止め層と、 前記被ピン止め層に対向して位置し、該被ピン止め層を
ピン止めするための反強磁性のピン止め層であって、交
換結合磁界の作用を受ける前記被ピン止め層の飽和保磁
力よりも小さい交換結合磁界の作用を与えるピン止め層
と、 前記ピン止め層および前記被ピン止め層間に位置し、該
ピン止め層に隣接するコバルト鉄(CoFe)材料の第
1の層および前記被ピン止め層に隣接するニッケル鉄
(NiFe)材料の第2の層を備えた層間2層構造体で
あって、前記ピン止め層の作用を受けて、前記被ピン止
め層と同じ方向にピン止めされた磁気モーメントを生成
して前記飽和保磁力および前記交換結合磁界を変化さ
せ、変化飽和保磁力を変化交換結合磁界よりも小さくさ
せるための層間2層構造体と、 強磁性のフリー層と、 前記被ピン止め層と前記フリー層との間に設けられた、
非磁性・導電性のスペーサ層と、 から成る磁気ヘッド組立体。 - 【請求項6】前記ピン止め層が酸化ニッケル(NiO)
から成る請求項5に記載の磁気ヘッド組立体。 - 【請求項7】前記被ピン止め層構造体が、 コバルト鉄(CoFe)から成る強磁性の第1および第
2の反平行層と、 前記第1および第2の反平行層の間に設けられたルテニ
ウム(Ru)の反平行結合層と、を含む請求項5に記載
の磁気ヘッド組立体。 - 【請求項8】前記スペーサ層と前記フリー層との間に設
けられたコバルト鉄(CoFe)のGMR強化層を含
む、請求項5に記載の磁気ヘッド組立体。 - 【請求項9】空気ベアリング面(ABS)を備えたスラ
イダであって、再生ヘッドおよび記録ヘッドを備えた磁
気ヘッド組立体を少なくとも1つ支持するスライダと、 ハウジングと、 前記ハウジング内に回転支持された磁気ディスクと、 前記磁気ヘッド組立体が前記磁気ディスクと変換関係に
あるように、前記磁気ディスクに面する前記ABSを備
えた磁気ヘッド組立体を支持する、前記ハウジング内に
取り付けられた支持体と、 前記磁気ディスクを回転させる手段と、 前記磁気ディスクに対する複数の位置に前記磁気ヘッド
組立体を移動させる、前記支持体に接続された位置決め
手段と、 前記磁気ヘッド組立体、前記磁気ディスクを回転させる
前記手段、および前記位置決め手段に接続された処理手
段であって、前記磁気ヘッド組立体と信号を交換し、前
記磁気ディスクの回転を制御し、前記磁気ヘッド組立体
の位置を制御する処理手段と、 を含む磁気ディスク駆動装置において、前記記録ヘッド
が、 各々が磁極先端部とバック・ギャップ部との間に設けら
れたヨーク部を備え、各々のバック・ギャップ部におい
て接続されている第1および第2の磁極片層と、 前記第1および第2の磁極片層の前記磁極先端部の間に
設けられた磁気記録ギャップ層と、 前記第1および第2の磁極片層の前記ヨーク部の間に位
置し、自身の中に埋め込まれたコイル層を備えた絶縁ス
タックと、 から成り、 前記再生ヘッドが、 非磁性・電気絶縁性の第1および第2の再生ギャップ層
と、 スピン・バルブ・センサと、 前記スピン・バルブ・センサに接続された第1および第
2のハード・バイアス/リード層であって、前記スピン
・バルブ・センサ並びに前記第1および第2のハード・
バイアス/リード層が前記第1および第2の再生ギャッ
プ層の間に位置している第1および第2のハード・バイ
アス/リード層と、 第1のシールド層であって、前記第1および第2の再生
ギャップ層が前記第1のシールド層と前記第1の磁極片
層との間に位置している第1のシールド層と、 から成
り、 前記スピン・バルブ・センサが、 コバルト鉄(CoFe)材料の単体または複数層から成
る被ピン止め層と、 前記被ピン止め層に対向して位置し、該被ピン止め層を
ピン止めするための反強磁性のピン止め層であって、交
換結合磁界の作用を受ける前記被ピン止め層の飽和保磁
力よりも小さい交換結合磁界の作用を与えるピン止め層
と、 前記ピン止め層および前記被ピン止め層間に位置し、該
ピン止め層に隣接するコバルト鉄(CoFe)材料の第
1の層および前記被ピン止め層に隣接するニッケル鉄
(NiFe)材料の第2の層を備えた層間2層構造体で
あって、前記ピン止め層の作用を受けて、前記被ピン止
め層と同じ方向にピン止めされた磁気モーメントを生成
して前記飽和保磁力および前記交換結合磁界を変化さ
せ、変化飽和保磁力を変化交換結合磁界よりも小さくさ
せるための層間2層構造体と、 強磁性のフリー層と、 前記被ピン止め層と前記フリー層との間に設けられた、
非磁性・導電性のスペーサ層と、 から成る磁気ディスク駆動装置。 - 【請求項10】前記ピン止め層が酸化ニッケル(Ni
O)から成る請求項9に記載の磁気ディスク駆動装置。 - 【請求項11】被ピン止め層構造体が、 コバルト鉄(CoFe)から成る強磁性の第1および第
2の反平行層と、 前記第1および第2の反平行層の間に設けられたルテニ
ウム(Ru)の反平行結合層と、 を含む請求項9に記載の磁気ディスク駆動装置。 - 【請求項12】前記スペーサ層と前記フリー層の間に設
けられたコバルト鉄(CoFe)のGMR強化層を含む
請求項9に記載の磁気ディスク駆動装置。
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