JP3356643B2 - Fsk受信機 - Google Patents

Fsk受信機

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JP3356643B2
JP3356643B2 JP06286897A JP6286897A JP3356643B2 JP 3356643 B2 JP3356643 B2 JP 3356643B2 JP 06286897 A JP06286897 A JP 06286897A JP 6286897 A JP6286897 A JP 6286897A JP 3356643 B2 JP3356643 B2 JP 3356643B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FSK(Frequenc
y Shift Keying)信号を受信して伝送データを再生する
FSK受信機に係り、特に直接変換方式のFSK受信機
に関する。
【0002】
【従来の技術】受信した高周波信号を中間周波数に変換
する過程を経ずに直接ベースバンド信号に変換する直接
変換(Direct Conversion)方式の受信機は、究極の小型
受信機の形態と考えられ、おおいに注目されている。し
かし、直接変換方式は受信機の高周波回路部に極めて高
い性能が要求されるため、応用範囲が限られているのが
現状である。
【0003】図8に、この直接変換方式を用いたFSK
受信機の概略的な構成を示す。入力された受信FSK信
号1は、直交検波器2において二つのミクサ3a,3b
で基準発振器4および90°移相器5からの90°位相
の異なる二つの基準信号と混合されることにより周波数
変換される。周波数変換された二つの信号はフィルタ6
a,6bおよびリミッタ7a,7bをそれぞれ経て、同
相出力8aおよび直交出力8bとなる。そして、D型フ
リップフロップからなる位相検出器9で同相出力8aお
よび直交出力8bの位相関係が検出されることによっ
て、受信FSK信号1による伝送データが再生され、再
生データ10が出力される。
【0004】このように従来の直接変換FSK受信機で
は、同相出力8aおよび直交出力8bの位相関係を判定
してデータ再生を行うため、ミクサ3a,3b、基準発
振器4および90°移相器5に極めて高い精度が要求さ
れる。この精度が十分でないと、位相検出器9での位相
関係の検出が誤ってしまい、正しいデータ判定ができな
くなる。
【0005】また、この方法では変調指数数mが1より
かなり大きいことが要求され、帯域の無駄使いとなって
しまう。しかし、特にデータ伝送速度が高い場合、直交
検波器2は非常に高い周波数で動作することから、この
要求を満たすことは容易でないため、ベースバンドで上
述の誤差の影響を除去するための複雑な補償を行うこと
が多い。その結果、従来の直接変換FSK受信機は構成
が複雑なものとなり、システムを安価に実現することが
難しくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の直接変換FSK受信機は、直交検波器で得られた同相
出力および直交出力の位相関係を検出することでデータ
再生を行うため、直交検波器に高い精度が要求される
が、特にデータ伝送速度が高い場合、高精度の直交検波
器を実現することが難しく、ベースバンドでの複雑な補
償を必要とすることなどから構成が複雑化し、コスト高
になってしまうという問題点があった。
【0007】本発明は、基準信号の周波数および位相の
ずれや高周波回路素子の特性のばらつきに対する許容度
が高く、回路構成が簡単かつ小型であって、変調指数が
m<1の場合でも使用できる集積回路化に適した直接変
換方式のFSK受信機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は伝送データに応じて周波数が偏移するFS
K信号を受信して伝送データを再生するFSK受信機に
おいて、受信FSK信号の周波数偏移に対して異なる振
幅の増減を示す第1および第2の検波出力を発生する検
波手段と、第1および第2の検波出力間の振幅関係を判
定し、その判定結果に基づいて伝送データを再生するデ
ータ再生手段とを具備することを基本構成とする。
【0009】検波手段は、受信FSK信号を90°位相
の異なる第1および第2の基準信号により周波数変換し
て第1および第2の周波数変換信号を生成した後、第1
の周波数変換信号と第2の周波数変換信号を所定量移相
または遅延した信号とを加算または乗算して第1の検波
出力を生成し、また第2の周波数変換信号と第1の周波
数変換信号を信号を所定量移相または遅延した信号とを
加算または乗算して第2の検波出力を生成する。
【0010】
【0011】一方、データ再生手段は第1および第2の
検波出力の振幅の大小関係を判定して得られる2値デー
タを微分し、2値データの変化点(立ち上がり及び立ち
下がり)に対応した微分パルスを生成してこれを符号識
別することにより、伝送データが“0”から始まるデー
タと仮定した第1の再生データ候補と、伝送データが
“1”から始まるデータと仮定した第2の再生データ候
補を生成し、伝送データに付加された誤りチェック用情
報に基づいて第1および第2の再生データ候補のうち正
しい方を伝送データの再生データとして出力する。
【0012】このように本発明においては、受信FSK
信号の周波数偏移に対して異なる振幅の増減を示す第1
および第2の検波出力間の振幅関係を判定し、その判定
結果に基づいて伝送データを再生することにより、従来
に比較して基準信号の周波数および位相のずれや高周波
回路素子の特性のばらつきに対する許容度が高く、複雑
な補償を必要としないため、回路構成が簡単かつ小型化
される。すなわち、第1および第2の検波出力の振幅の
大小関係は、受信FSK信号の周波数偏移に対してのみ
変化し、基準信号の周波数および位相のずれや高周波回
路素子の特性のばらつきに対しては変化しないため、こ
れらの影響を受けることなく伝送データの再生が可能と
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1に、本発明の第1の実施形態に
係るFSK受信機の構成を示す。同図において、アンテ
ナ11で受信され、低雑音増幅器(LNA)12により
増幅された受信FSK信号13は、検波回路20に入力
される。一方、基準発振器14は例えば受信FSK信号
13の中心周波数fcとほぼ等しい周波数の第1の基準
信号15を発生し、これを検波回路20に供給する。第
1の基準信号15の周波数は中心周波数fcと必ずしも
等しい必要はなく、受信FSK信号13の周波数偏移幅
Δfの上下10倍以内の周波数の1/n(ここで、nは
1から4までの間の整数)の周波数であればよい。
【0014】検波回路20は、受信FSK信号13の周
波数偏移に対して異なる振幅の増減を示す第1および第
2の検波出力28a,28bを発生する回路であり、ミ
クサ21a,21b、90°移相器22、増幅器23
a,23b、フィルタ24a,24b、移相器(または
遅延器)25a,25b、加算器26a,26bおよび
包絡線検波器31a,31bからなる。すなわち、受信
FSK信号13はまずミクサ21a,21bに入力さ
れ、基準発振器14からの第1の基準信号15およびこ
れを90°移相器22で90°移相した第2の基準信号
によりそれぞれ周波数変換される。
【0015】ミクサ21a,21bから出力される第1
および第2の周波数変換信号はそれぞれ増幅器23a,
23bにより増幅され、さらにフィルタ24a,24b
を経由して加算器26a,26bのそれぞれの一方の入
力端に入力される。フィルタ24a,24bは、増幅器
23a,23bの出力から高周波成分、ローカル成分
(基準信号成分)および高周波成分とローカル成分との
和周波成分といった不要成分を除去し、かつIF帯域を
制限して混信の防止、雑音レベルの低減を行うものであ
り、例えばバンドパスフィルタが用いられるが、その形
式は特に限定されない。また、フィルタ24a,24b
は増幅器23a,23bの前段に配置してもよい。
【0016】加算器26aの他方の入力端には、フィル
タ24bを介して出力される第2の周波数変換信号を移
相器25bにより所定量移相した信号が入力され、また
加算器26bの他方の入力端には、フィルタ24aを介
して出力される第1の周波数変換信号を移相器25aに
より所定量移相した信号が入力される。ここで、移相器
25a,25bの移相量θは、受信FSK信号13の周
波数偏移幅Δfに対して180°未満であり、典型的に
は90°である。移相器25a,25bの移相量θが9
0°の場合、移相器25a,25bと加算器26a,2
6bの部分はハイブリッド回路(90°カップラ)と等
価である。90°移相器は微分回路を用いて構成するこ
ともできる。
【0017】このように加算器26aでは、第1の周波
数変換信号と、第2の周波数変換信号を所定量移相した
信号とが加算される。同様に加算器26bでは、第2の
周波数変換信号と第1の周波数変換信号を所定量移相し
た信号とが加算される。これら加算器26a,26bの
加算結果が第1および第2の検波出力28a,28bと
して検波回路20から出力される。
【0018】検波回路20からの検波出力28a,28
bは、データ再生回路30に入力される。データ再生回
路30は検波出力28a,28b間の振幅関係を判定
し、その判定結果に基づいてFSK信号によって伝送さ
れてくるディジタルデータ(以下、伝送データという)
を再生する回路であり、本実施形態では検波出力28
a,28bを直流化する包絡線検波器31a,31b
と、包絡線検波器31a,31bの出力の差を増幅する
差動増幅器32と、この差動増幅器32の出力から不要
成分を除去するローパスフィルタ33と、このローパス
フィルタ33の出力を所定のしきい値により判定するし
きい値判定回路34からなり、再生データ35を出力す
る。
【0019】次に、本実施形態によるFSK受信機の動
作を説明する。本実施形態では、ヘテロダイン受信機の
イメージリジェクションの考えを応用している。ヘテロ
ダイン受信方式では、fcをローカル周波数とすると、
fc+Δfの希望周波数とfc−Δfの周波数(イメー
ジ周波数)の信号のいずれが入力されても受信してしま
うイメージ妨害の問題がある。
【0020】このイメージ妨害の問題を解決するものと
して、90°の位相差を持つ周波数fcのローカル信号
がそれぞれ入力される二つのミクサ(周波数変換器)に
より直交検波器を構成し、この直交検波器の直交出力を
さらに90°移相してから直交検波器の同相出力と加算
してIF出力を得る、いわゆるイメージリジェクション
ミクサが知られている。イメージリジェクションミクサ
を用いたヘテロダイン受信機は、イメージ周波数の信号
を受信してもIF出力が生じないところに特徴がある。
【0021】ここで、直交検波器の直交出力を90°移
相した出力と同相出力を加算するのとは別に、同相出力
を90°移相した出力と直交出力を加算すると、後者の
加算出力にはイメージ周波数の信号を受信したときに出
力が現れる。すなわち、前者の加算出力としてはイメー
ジ周波数を含まない変調信号成分に対応して出力が得ら
れ、また後者の加算出力にはイメージ周波数の信号成分
に対応して出力が得られることになる。
【0022】このイメージリジェクションミクサをFS
K受信機に応用すると、fc±Δfなる周波数偏移を持
つFSK信号の中心周波数(搬送周波数)fcと、直交
検波器に入力される基準信号(ローカル信号)の周波数
を一致させた場合、第1の加算出力と第2の加算出力の
振幅関係を調べることで、FSK信号としてfc+Δf
の信号とfc−Δfの信号のいずれを受信したかを判定
でき、それにより伝送データの再生が可能となる。
【0023】これを図1の構成に対応させて説明する
と、第1および第2の加算出力は加算器26a,26b
から出力される検波出力28a,28bにそれぞれ相当
する。従って、これらの検波出力28a,28bをデー
タ再生回路30に入力して、包絡線検波器31a,31
bにより直流化した後、差動増幅器32、ローパスフィ
ルタ33およびしきい値判定回路34を経てそれぞれの
振幅の大小関係を調べることにより、受信FSK信号1
3がfc+Δfの信号とfc−Δfの信号のいずれであ
るかを判定でき、もって伝送データの再生が可能とな
る。
【0024】すなわち、差動増幅器32の出力には検波
出力28a,28bの振幅の大小関係に応じて、検波出
力28aの振幅が検波出力28bの振幅より大きければ
正極性、また検波出力28aの振幅が検波出力28bの
振幅より小さければ負極性というように極性が変化し、
かつ検波出力28a,28bの振幅の差に応じて振幅が
変化する信号が得られる。従って、この差動増幅器32
の出力をローパスフィルタ33を介してしきい値判定回
路34によりしきい値判定すれば、再生データ35とし
て受信FSK信号13がfc+Δfの信号の場合は高レ
ベル、fc−Δfの信号の場合は低レベルの2値データ
が得られる。
【0025】検波出力28aは検波出力28bに対し
て、移相器26a,26bの移相量分だけ位相遅れを生
じる。ローパスフィルタ33は、この移相遅れによるデ
ータ判定部30での誤判定を防ぐために設けられてい
る。また、このローパスフィルタ33の挿入に加えて、
図1に破線で示すように加算器26bの後段に位相補償
用の移相器27を挿入すれば、さらに確実に誤判定を防
止できる。この移相器27の挿入は、受信FSK信号1
3の変調指数mが0.5以上の場合に有効である。ただ
し、移相器27を挿入すると、図1中に示すデータ判定
回路30のように単純に二つの検波出力28a,28b
の振幅の大小関係を比較してデータ再生を行う構成で
は、変調指数mが0.5未満の場合は復調不能となる。
移相器27を挿入しない構成では、変調指数mが0.2
5まで復調が可能である。
【0026】図2は、受信FSK信号13の周波数スペ
クトルであり、伝送データの“0”および“1”に対応
して、中心周波数fcに対し上下にΔfの周波数偏移を
持っている。
【0027】図3(a)(b)は、受信FSK信号13
の周波数に対する差動増幅器32の出力およびこれに対
応するしきい値判定回路34の出力(再生データ35)
の変化を示している。ここでは、しきい値判定回路34
のしきい値を零とし、移相器25a,25bの移相量θ
を90°としている。この場合、しきい値判定回路34
は正負判定回路となる。この図3から明らかなように、
受信FSK信号13の伝送データのシンボル“0”およ
び“1”に対応した周波数f(0),f(1)がf
(0)=fc−Δf,f(1)=fc+Δfからずれた
場合、あるいは基準信号15の周波数fcが揺らいだ場
合でも、そのずれが±Δf以内であれば、このずれを許
容して正しい再生データ35が得られる。
【0028】また、図6(b)に示すように移相器25
a,25bの移相量θを90°以下にし、例えば45°
とすれば、許容範囲は±2Δfと広くすることができ
る。ただし、差動増幅器32の出力は小さくなる。
【0029】すなわち、データ伝送速度が高く検波回路
20が極めて高い周波数で動作する場合でも、基準発振
器14、ミクサ21a,21bおよび90°移相器22
などの高周波回路素子の精度に対する要求が緩和され
る。このため、従来の直接変換FSK受信機で行われて
いた高周波回路素子の特性のばらつきの影響を取り除く
ための複雑な補償も不要となる。
【0030】図6は、図1における移相器25a,25
bの移相量を種々変えた場合の受信FSK信号13の周
波数に対する差動増幅器31の出力の変化を示してい
る。同図に示されるように、移相器25a,25bの移
相量を変えても差動増幅器32の出力は周期性を持つの
で、本実施形態のようなデータ再生法は有効である。
【0031】(第2の実施形態)図4に、本発明の第2
の実施形態に係るFSK受信機の構成を示す。図1と同
一部分に同一符号を付して第1の実施形態との相違点を
説明すると、本実施形態において検波回路20は第1の
実施形態と同様であり、データ再生回路40の構成が異
なっている。
【0032】データ再生回路40では、まず第1の実施
形態と同様に、検波回路20からの検波出力28a,2
8bが包絡線検波器41a,41bにより直流化された
後、これらの包絡線検波器41a,41bの出力の差が
差動増幅器42により増幅され、この差動増幅器42の
出力がローパスフィルタ43を介してしきい値判定回路
44でしきい値判定される。
【0033】次に、しきい値判定回路44の出力は、微
分回路45に入力される。微分回路45の出力には、図
3(b)に示したしきい値判定回路44の出力の変化
点、つまり立ち上がりおよび立ち下がりに対応した微分
パルスが得られる。この微分回路45からの微分パルス
は、T−FF(Toggle Flip Flop) などを用いた符号識
別回路46に入力される。
【0034】ここで、微分パルスは上述のようにしきい
値判定回路44の出力の立ち上がりおよび立ち下がりの
両方に対応しているので、この微分パルスの符号を識別
してもFSK信号による伝送データが“0”で始まるデ
ータであるか、“1”で始まるデータであるかを区別す
ることはできない。そこで、符号識別回路46は伝送デ
ータが“0”で始まるデータであったと仮定した場合の
第1の再生データ候補47aと、伝送データが“1”で
始まるデータであったと仮定した第2の再生データ候補
47bを出力する。例えば、図4中に示されるように、
受信FSK信号13の伝送データが“100110X”
の場合、符号識別回路46は第1の再生データ候補47
aとして“011001X”、第2の再生データ候補4
7bとして“100110X”を出力する。
【0035】こうして得られた二つの再生データ候補4
7a,47bは、誤り判定回路48に入力される。誤り
判定回路48では、伝送データに付加されてきたエラー
チェック用情報(=誤り回復情報、例えばパリティビッ
トやチェックサムなどに相当する情報)を基に、二つの
再生データ候補47a,47bのうちの正しい方、つま
り伝送データに一致した方(この例では第2の再生デー
タ候補47b)を認識し、それを再生データ49として
選択して出力する。
【0036】(第3の実施形態)図4の構成において、
受信FSK信号13の周波数に対する差動増幅器42の
出力およびしきい値判定回路44の出力の変化は、図5
(a)(b)に示すようになる。図5は、検波回路20
内の移相器26a,26b(図1参照)の移相量を90
°に設定した場合の受信FSK信号13の周波数に対す
る差動増幅器42の出力およびしきい値判定回路44の
出力の変化を示している。
【0037】差動増幅器42の出力は、図(a)に示
されるように周波数に対して周期的に変化するので、図
6(c)に示されるように受信FSK信号13の周波数
偏移幅Δfに対して移相量θを180°>θ>90°と
することで、受信FSK信号13による伝送データのシ
ンボル“0”,“1”に対応した周波数f(0),f
(1)および中心周波数fcのずれが伝送データの伝送
速度よりも遅い場合、このずれが大きくとも原理的にデ
ータ再生を行うことが可能である。
【0038】すなわち、図5(c)は受信FSK信号1
3の中心周波数fcと基準信号15の周波数が一致して
いる場合のしきい値判定回路44の出力であり、第1の
実施形態の動作と等価の状態を示している。基準信号1
5の周波数が中心周波数fcに対して高い方にずれた場
合のしきい値判定回路44の出力は、図5(d)とな
る。この場合、伝送データのシンボルの変化に対して、
伝送データの伝送速度の2倍の速度でしきい値判定回路
44の出力が変化する。また、基準信号15の周波数が
受信FSK信号13の中心周波数fcに対してさらに高
い方にずれた場合のしきい値判定回路44の出力は図5
(e)となり、図5(c)に対して反転した出力とな
る。
【0039】一方、基準信号15の周波数が受信FSK
信号13の中心周波数fcに対して低い方にずれた場合
のしきい値判定回路44の出力は、図5(f)となる。
この場合も、伝送データのシンボルの変化に対して、伝
送データの伝送速度の2倍の速度でしきい値判定回路4
4の出力が変化する。また、基準信号15の周波数が受
信FSK信号13の中心周波数fcに対してさらに低い
方にずれた場合のしきい値判定回路44の出力は図5
(g)となり、図5(c)に対して反転した出力とな
る。
【0040】このように受信FSK信号13の中心周波
数fcに対する基準信号15の周波数のずれの時間的変
化に応じて、しきい値判定回路44の出力が変化する。
従って、この時間的変化の履歴を記録しておき、さらに
しきい値判定回路44の出力を図4に示したように微分
回路45で微分して、その微分パルスからしきい値判定
回路44の出力の変化点、つまりシンボルの変化点を取
り出すことにより、予測的に伝送データを再生すること
ができる。この場合の微分回路45以降のデータ再生処
理は、第2の実施形態と同様に行えばよい。
【0041】従来のFSK受信機では、受信FSK信号
13の中心周波数fcに対する基準信号15の周波数の
ずれが大きい場合、データ再生は不可能であったが、本
実施形態によると、このような場合でもデータ再生が可
能であり、基準発振器14、ミクサ21a,21bおよ
び90°移相器22といった高周波回路素子の精度に対
する要求はさらに緩和される。
【0042】図6は、図1における移相器25a,25
bの移相量を種々変えた場合の受信FSK信号13の周
波数に対する差動増幅器42の出力の変化を示してい
る。同図に示されるように、移相器25a,25bの移
相量を変えても差動増幅器42の出力は周期性を持つの
で、本実施形態のようなデータ再生法は有効である。
【0043】(第4の実施形態)本発明のFSK受信機
は、処理の全てまたは一部をCPUによる演算あるいは
DSP(ディジタル信号処理装置)による数値演算によ
り実現することも可能である。
【0044】図7は、その一実施形態を示す図であり、
データ再生回路50をCPUあるいはDSPにより実現
している。すなわち、検波回路20からの検波出力28
a,28bはデータ再生回路50に入力され、それぞれ
A/D変換器51a,51bによりディジタル化された
後、演算回路52に入力される。演算回路52では、第
1、第2または第3の実施形態で説明したデータ再生回
路と同様の処理を演算により実行して、再生データ53
を出力する。
【0045】なお、A/D変換器51a,51bの前に
包絡線検波器などを挿入して、検波出力28a,28b
を直流化してからA/D変換器51a,51bに入力す
ることも可能である。
【0046】以上、本発明の実施形態をいくつか説明し
たが、本発明は上記の実施形態に限られるものでない。
例えば、符号識別回路は受信FSK信号のデータ伝送速
度と同一周期の識別タイミング信号に基づいて、微分パ
ルスの符号を識別することが望ましい。さらに、本発明
は次のように種々変形して実施することができる。
【0047】(1)図1における加算器26a,26b
を乗算器に置き換えても、同様の効果を得ることができ
る。 (2)図1では検波回路20をシングルバランスミクサ
構成としたが、例えばミクサ21a,21bの組を複数
配置して広帯域化を図るいわゆる分布型ミクサ構成や、
帯域フィルタを用いた構成でも検波回路を実現すること
ができる。分布型ミクサ構成の場合、各々のミクサの組
に与える基準信号を同じ基準発振器から供給するように
してもよい。また、各ミクサを高調波ミクサとして動作
させても構わない。
【0048】(3)第1〜第4の実施形態では、アンテ
ナ11で受信され低雑音増幅器12で増幅された受信F
SK信号13をそのままの周波数で検波回路20に入力
したが、受信FSK信号13を一回または複数回にわた
って周波数変換した後、検波回路20に入力してもよ
い。その場合、周波数変換後の受信FSK信号の中心周
波数は、周波数変換によって得られたIF周波数とな
る。
【0049】(4)以上の説明では、データ再生回路に
おいて受信FSK信号のfc±Δfの周波数偏移の関係
を利用したが、fcとfc+Δf間、あるいはfcとf
c−Δf間の周波数偏移の関係を利用してもよい。この
場合、しきい値判定回路34または44のしきい値は、
受信FSK信号の周波数がfcからfc+Δf、あるい
はfcからfc−Δfに変化したときにその出力が変化
(反転)するように設定すればよい。
【0050】(5)しきい値判定回路34または44と
しては、入力が上昇するときのしきい値と入力が下降す
るときのしきい値を異ならせて、いわゆるヒステリシス
を持たせたしきい値判定回路を用いてもよい。 (6)以上の説明では、FSK信号の伝送データが2値
データの場合を例にとったが、3値以上の多値データの
場合にも本発明を適用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば受
信FSK信号の周波数偏移に対して異なる振幅の増減を
示す第1および第2の検波出力間の振幅関係を判定し、
その判定結果に基づいて伝送データを再生することによ
り、従来に比較して基準信号の周波数および位相のずれ
や高周波回路素子の特性のばらつきに対する許容度が高
く、また複雑な補償を必要としないため、回路構成が簡
単となり、集積回路化により小型化を図ることが可能で
ある。従って、本発明のFSK受信機は、例えば小型パ
ーソナルコンピュータや個人情報端末に内蔵される無線
通信機器などの用途に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るFSK変調器の構成
を示すブロック図
【図2】FSK信号の周波数スペクトルを示す図
【図3】同実施形態における受信FSK信号の周波数に
対する差動増幅器の出力およびしきい値判定回路の出力
の変化を示す図
【図4】本発明の他の実施形態に係るFSK受信機の構
成を示すブロック図
【図5】同実施形態における受信FSK信号の周波数に
対する差動増幅器の出力およびしきい値判定回路の出力
の変化を示す図
【図6】図1中の移相器の移相量(遅延時間)を種々変
えた場合の受信FSK信号の周波数に対する差動増幅器
の出力およびしきい値判定回路の出力の変化を示す図
【図7】本発明の別の実施形態に係るFSK受信機の構
成を示すブロック図
【図8】従来の直接変換FSK受信機の構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
11…アンテナ 12…低雑音増幅器 13…受信FSK信号 14…基準発振器 15…基準信号 21a,21b…ミクサ 22…90°移相器 23a,23b…増幅器 24a,24b…フィルタ 25a,25b…移相器 26a,26b…加算器 27…移相器 28a,28b…検波出力 30…データ再生回路 31a,31b…包絡線検波器 32…差動増幅器 33…ローパスフィルタ 34…しきい値判定回路 40…データ再生回路 41a,41b…包絡線検波器 42…差動増幅器 43…ローパスフィルタ 44…しきい値判定回路 45…微分回路 46…符号識別回路 47a,47b…再生データ候補 48…誤り判定回路 49…再生データ 50…データ再生回路 51a,51b…A/D変換器 52…演算回路 53…再生データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送データに応じて周波数が偏移するFS
    K信号を受信して前記伝送データを再生するFSK受信
    機において、 受信FSK信号を90°位相の異なる第1および第2の
    基準信号により周波数変換して第1および第2の周波数
    変換信号を得る手段と、 前記第1の周波数変換信号と前記第2の周波数変換信号
    を所定量移相または遅延した信号とを加算または乗算し
    て第1の検波出力を得る手段と、 前記第2の周波数変換信号と前記第1の周波数変換信号
    を所定量移相または遅延した信号とを加算または乗算し
    て第2の検波出力を得る手段と、 前記第1および第2の検波出力間の振幅の大小関係を判
    定し、大小関係に応じて高レベルと低レベルのいずれか
    の値をとる2値データを出力する判定手段と、 前記2値データを微分して該2値データの変化点に対応
    した微分パルスを得る微分手段と、 前記微分パルスを符号識別することにより、前記伝送デ
    ータが“0”から始まるデータと仮定した第1の再生デ
    ータ候補と、前記伝送データが“1”から始まるデータ
    と仮定した第2の再生データ候補を生成する符号識別手
    段と、 前記伝送データに付加された誤りチェック用情報に基づ
    いて、前記第1および第2の再生データ候補のうち正し
    い方を前記伝送データの再生データとして選択して出力
    する手段とを具備することを特徴とするFSK受信機。
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