JP3354944B2 - 振動ピストンエンジン - Google Patents

振動ピストンエンジン

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  • Hydraulic Motors (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2アーム形レバーとして構成された幾つか
のピストンを内部に設けた円形内壁を有するハウジング
を備えており、それぞれ隣接した2つのピストンは互い
に転動係合状態にあって、個々に中央ハウジング軸線に
平行なピストン軸線回りに回動可能に配置されていると
共に、回転方向に一緒に移動可能であり、ピストン軸線
はハウジング軸線回りにハウジングの内壁と同心状の円
形軌道で回転するようにした振動ピストンエンジンに関
する。
この種類の振動ピストンエンジンは、WO93/01395から
周知である。
振動ピストンエンジンは、個々のピストンが2つの端
部位置間を振り子状に回動移動することによって個々の
作動ストローク、すなわち、燃焼混合気の吸い込み、圧
縮、点火、膨張及び排出が行われる一種の内燃機関に属
する。ピストンの回動移動は、対応の中間部材によって
出力軸の回転移動に変換される。
最初に引用した書類に記載されている第1実施例で
は、ピストンはハウジング内に本来的に静止状態で配置
されており、2つの端部位置間の前後回動移動だけを行
う。回動移動をハウジングの中央に配置された出力軸の
回転移動に変換するために、出力軸は、出力軸に対して
偏心して直径方向に互いに向き合わせて配置されたカム
フォロワ部材に固定軸線式に結合されており、ピストン
の出力軸に面する表面がそのカムフォロワ部材上を転動
する。このために、出力軸に面するこれらのピストン表
面は所定の放物線形状を有している一方、カムフォロワ
部材は円筒形の形状を有する。
振動ピストンエンジンのこの既知の構造では、ピスト
ンが死点位置、すなわちそれらの回動移動の反転が生じ
る位置にある時、低エンジン回転速度でのトルクが小さ
いことが欠点と見なされ、これの原因は、ピストンがハ
ウジング内に静止状態に配置されていることによって説
明される。
最初に引用した書類に記載されている第2実施例で
は、ピストンはハウジング内に回動可能に取り付けられ
ているだけでなく、さらに中心ハウジング軸線回りの回
転方向に移動可能である。
従って、この振動ピストンエンジンが作動する時、ピ
ストンはピストンの振り子状回動移動と回転移動の重複
発生によって生じる移動を行う。先に説明した実施例と
比較して、回動及び回転の結合移動であることから、カ
ムフォロワ部材の断面が円筒形ではなく液滴形である一
方、やはり中央に配置されている出力軸に面するピスト
ンの表面は4分円形である。ピストンが回転する時、液
滴形カムフォロワ部材はピストンのこれらの表面上を転
動し、従って、存在する2つのカムフォロワ部材の各々
が回転する。液滴形カムフォロワ部材は、それらの本来
の回転を出力軸に伝達するために、固定軸線式ではな
く、ハウジング内に配置された歯車リンク機構を介して
出力軸に結合されている。
このため、カムフォロワ部材の各々にピニオンが不動
状態に結合されており、これは、出力軸に取り付けられ
た中心歯車と噛み合ったアイドラ歯車と噛み合ってい
る。
トルク曲線の形状は、先の実施例よりもこの実施例の
方が好ましいが、この構造の方が技術的にはるかに複雑
である。カムフォロワ部材自体も回転可能に取り付けら
れており、カムフォロワ部材の回転移動を出力軸に伝達
するために幾つかのピニオンが設けられていることか
ら、この振動ピストンエンジンの可動部品の数は増大す
る。
カムフォロワ部材は、個々のピストンの回動移動を制
御するだけでなく、ピストンの駆動力すべてを出力軸に
伝達する機能を備えている。従って、カムフォロワ部材
の軸受けは非常に安定的な構造でなければならない。
また、カムフォロワ部材の機能的に決定された液滴形
輪郭は、比較的尖った形になるテーパが付けられている
ため、ピストンが回転する際にピストンがカムフォロワ
部材の先端を越える時、転動中の緩カーブ転動領域と急
カーブ転動領域の間の移行が「ハード」である。このた
め、この振動ピストンエンジンの作動の円滑性が低下す
る。
ドイツ公報DE15 51 101は、ほぼ三角形の6つのピ
ストンが互いに間隔を置いて配置され、円形の入力駆動
歯車に回動可能に取り付けられて、それらがエンジンの
ハウジング内で回転する時、それによって生じる遠心力
によってそれらがハウジングの内壁に押し付けられるよ
うにした遠心力ピストン内燃機関を開示している。ピス
トンは互いに独立的に内壁に沿って案内される。ピスト
ンを振動移動させるために、ハウジングの内壁はほぼ卵
形またはトロコイド形になっている。ハウジングの中央
に2つの固定ガイドカムが配置されており、それらによ
って、遠心力が小さい低エンジン回転速度時でも、低エ
ンジン回転速度でのエンジンの機能性を維持するために
ピストンがハウジングの内壁に押し付られるようにして
いる。高エンジン回転速度ではガイドカムは機能しな
い。
また、英国特許第1,470,648号から、全部で4つのピ
ストンがエンジンハウジング内に配置されて、直径方向
に向き合ったそれぞれ2つのピストンがピストン対を形
成している回転ピストンエンジンが既知である。ハウジ
ングの内壁はほぼ楕円形であり、先に引用した遠心力ピ
ストン内燃機関の場合と同様に、エンジンの作動ストロ
ークを行うためにハウジング内を回転する時、ピストン
はやはり内壁に沿って案内される。隣接したピストンの
各々は互いに結合されて、その結合点の各々が内壁と常
に接触しているシールを形成している。やはりハウジン
グの内部の中央に2つの静止カムフォロワ部材が配置さ
れており、これらは内壁に合わせた楕円形であり、それ
らの上をピストンに取り付けられたローラが移動するこ
とによって、ピストンがハウジングの内壁に押し付けら
れる。各ピストン対に1つのカムフォロワ部材が設けら
れており、2つのカムフォロワ部材は異なった形状を有
している。
従って、本発明の目的は、最初に引用した種類の振動
ピストンエンジンをさらに発展させて、従来技術の欠点
を解決し、特に振動ピストンエンジンの技術的複雑さを
低減させると同時に、低エンジン回転速度でも円滑さを
向上させると共に高トルクを達成できるようにすること
である。
最初に引用した振動ピストンエンジンに関連して、本
発明の基本的な目的は、本発明に従って、ハウジングに
対して不動状態にあるカム部材がハウジングの中心に配
置されており、ピストンのカム部材に面する側部に移動
表面が設けられ、ピストンがカム部材の外側輪郭部に沿
って回転する時、移動表面にそれと常時接触した状態で
案内されて、回転中のピストンの回動移動は、その回転
速度に関係なく、カム部材の外側輪郭部に沿ったピスト
ンの案内と転動係合の相互作用だけによって制御される
ようにしたことで達成される。
このように、本発明は、WO93/01395に定義されている
ような従来技術から周知の振動ピストンエンジンにおい
て2つが設けられているカムフォロワ部材をハウジング
軸線から偏心した位置に移動可能に配置するという概念
から逸脱している。代わりに、本発明によれば、中央に
配置されたカム部材がハウジングに対して不動状態に設
けられており、従ってハウジング内に設けられる可動部
品が相当に少なくなるため、本発明に従った振動ピスト
ンエンジンの複雑さを相当に低減させる。これはまた、
本発明に従った振動ピストンエンジンの円滑性の向上に
も好都合に貢献する。
ピストンの移動表面がカム部材の外側輪郭部に連続的
に接触した状態でそれに沿って案内されることによっ
て、前述したように、回動及び回転の重複発生を含むピ
ストンの個々の移動順序を正確に制御でき、そのため、
ピストンのいずれの移動位置においても、ピストンの無
制御移動の結果としてピストンに作用する望ましくない
拘束力をなくすことが確約され、好都合である。ピスト
ンの正確な案内によって、振動ピストンエンジンの機能
的信頼性が改善されると共に、耐用寿命が長くなる。
また、本発明に従ってカム部材をハウジングに対して
不動状態で中央に配置することによって、ピストンを案
内するカム部材の外側輪郭部はピストンの移動表面の対
応構造と共に、従来技術で定義されているような可動カ
ムフォロワ部材の液滴形輪郭とは異なって、専ら互いに
穏やかに移行する曲率を有するように構成でき、それに
よってピストンの「ソフトな」、従って穏やかな案内が
確保され、これによって摩耗が減少することがわかっ
た。さらに、カム部材をハウジングに対して不動状態で
中央配置することによって、振動ピストンエンジンのト
ルク特徴を、可動カムフォロワ部材を設けた従来技術か
ら既知の振動ピストンエンジンのトルク特徴に比べて低
エンジン回転速度でも向上させることができる。
このように、目的は完全に達成される。
好適な実施例によれば、カム部材の外側輪郭部は、ハ
ウジング軸線に最も近い位置にある移動表面上の点の軌
道に正確に一致しており、この軌道は、完全に1回転す
る間のピストンの回動及び回転移動の重複発生から生じ
る。
この特徴の利点として、ポリマーは、移動表面とカム
部材の外側輪郭部の間を連続的に接触させながら完全に
1回転する間にカム部材の周囲を回転するようにカム部
材の外側輪郭部に沿って案内され、その時に、ピストン
に作用して信頼性の低下の原因となる拘束力がまったく
ない状態で作動サイクルに対応した回動移動を実行す
る。言い換えると、外側輪郭部は、回動及び回転移動か
ら生じる「自然な」軌道に合わせられている。それによ
って、本発明に従った振動ピストンエンジンの円滑性が
さらに向上する。
さらなる好適な実施例では、カム部材は軸方向におい
てハウジングのほぼ全長にわたって延在しているが、ピ
ストンの移動表面とカム部材の外側輪郭部は軸方向の限
定領域だけで接触している。
この特徴の利点として、中央カム部材に沿ったピスト
ンの正確な案内が確約されると同時に、ピストン及びカ
ム部材の相互接触移動表面における摩擦損失が低減す
る。摩擦損失の低減によって、本発明に従った振動ピス
トンエンジンの効率が向上すると共に、移動表面及びカ
ム部材の外側輪郭部の摩耗が低減するという利点が得ら
れる。
ピストンは2アーム形レバーとして構成され、移動表
面はピストンの2つのレバーアームの一方の一端部に配
置されていれば、さらに好ましい。
回動ストロークは、2アーム形レバーとして構成され
ているピストンの端部で最長であるため、この特徴の利
点は、ピストンがカム部材の周囲を回転する時、ピスト
ンがそれぞれのピストン軸線回りに行う回動移動が、レ
バーアームの端部に配置された移動表面によって最大可
能トルクで補助されることにある。このため、ピストン
上の移動表面をこのように配置することによって、ピス
トンの確実な案内及び制御が可能になる。
さらなる好適な実施例では、ピストンの移動表面は、
ピストンに回転可能に取り付けられたローラの表面であ
る。
この特徴の利点として、ローラはカム部材の外側輪郭
部上を転動するため、ピストンの移動表面とカム部材の
外側輪郭部間の摩擦損失をさらに低減させることができ
る。このことは、ピストンの移動表面とカム部材の外側
輪郭部の間の接触表面の潤滑を少なくすることができ、
互いに接して移動する表面の摩耗が低減することを意味
している。
これに関連して、ローラはカム部材の凹状セグメント
の曲率半径より小さい半径を有していれば、好都合であ
る。
この特徴の利点として、ピストンのいずれの位置で
も、ピストンの移動表面とカム部材の外側輪郭部の間に
ほぼ線形の接触が得られる。線形接触の利点は。ピスト
ンが回転する間、ピストンの移動表面がカム部材の外側
輪郭部に接しながら、不整を伴わないで円滑に規定通り
に移動することにある。
変更形の好適な実施例では、移動表面は、ピストン取
り付け形スライド部材の表面である。
この特徴の利点として、本発明に従った回転ピストン
エンジンの可動部品の数がさらに減少する。ピストン取
り付け形スライド部材を用いることによって、ピストン
がカム部材の周囲を回転する時、やはりピストンを等し
く正確に案内することができる。ピストンの移動表面の
この実施例によって技術的複雑さが軽減され、好都合で
ある。
移動表面は、少なくともカム部材の外側輪郭部と接触
している領域では部分円の形状を有していれば、さらに
好ましい。
この特徴の利点として、ピストン取り付け形スライド
部材においても、ピストンの移動表面とカム部材の外側
輪郭部の間の接触点がほぼ線形であることによって、ピ
ストンの回転中に重複発生する回動及び回転移動に合わ
せてピストンの「ソフト」案内が行われる。
好適な実施例では、ピストンの各々の軸方向に延在す
るジャーナルロッドに取り付けられており、これらのジ
ャーナルロッドはそれらの端部で、回転方向に移動可能
なそれぞれの環状部材に結合されている。
この特徴によって、軸方向において横に並んだ2つの
環状部材によってピストンの共通回転移動を好都合かつ
簡単に構成された方法で実施することができる。これは
さらに、環状部材の回転移動を対応の出力軸に伝達でき
るようにする。
これに関連して、環状部材の少なくとも一方に外歯セ
ットを設けて、ハウジング軸線に対して偏心位置でそれ
に平行に延在している出力軸の対応の外歯セットと噛み
合わせることが好ましい。
それによって得られる利点は、環状部材の回転移動を
連結部材の仲介なしに直接に出力軸に伝達できることで
あり、これによって従来技術のように多数のピニオンか
ら成るリンク機構によって生じるパワー損失を回避する
ことができる。
さらなる好適な実施例では、ピストンはそれらの軸方
向端部において、軸方向内向きに突出してピストンと密
封当接する複数のシールリッジを有するシールによって
軸方向外側で密封されている。
この特徴の結果として、軸方向内向きに突出したシー
ルリッジは複合シール効果を有しており、個々のリール
リッジはピストンに密封当接するため、ピストンに対す
る特に信頼できるシールを得ることができる。
さらに好適な実施例では、点火点を変更するために、
カム部材はハウジング軸線回りに回転可能であると共
に、回転位置にロック可能である。
この実施例では、カム部材が回転できるため、本発明
に従った振動ピストンエンジンの点火点を変更すること
ができることが特に好都合である。点火点の変更は、カ
ム部材をそれのニュートラル位置から時計回りまたは反
時計回り方向に回転させ、それによって上死点(TDC)
を静止点火プラグに対して時計回りまたは反時計回り方
向に変位させることによって行われ、遅延または進め点
火に応じて、上死点に達する前、または達した後に混合
ガスの点火が行われる。最近の高性能エンジンでは、性
能を増加させるために点火点の変更が利用される。従来
の往復動ピストンエンジンでは、点火点の変更は、例え
ば電子制御装置によって点火プラグをわずかに早く、ま
たは遅く作動させることによって行われ、言い換える
と、点火点の変更は、点火火花が発生する時期の変更で
調節される。それとは異なって、本発明に従った回転ピ
ストンエンジンでは、これは上死点の位置の機械的変更
によって行われ、点火火花が発生する時期は不変にして
おくことができる。
これに関連して、カム部材は約+/−15度の角度範囲
内で無段階的に回転可能であれば、好ましい。
この特徴によって、カム部材を所望通りに時計回りま
たは反時計回り方向に変位させて、本発明に従った振動
ピストンエンジンの点火点を変更することができるとい
う利点が得られる。
さらなる好適な実施例では、カム部材は、振動ピスト
ンエンジンの回転速度の関数として回転可能である。
最適点火点はエンジンの回転速度に応じて決まること
がわかっているので、全エンジン回転速度範囲にわたっ
て本発明に従った振動ピストンエンジンの最高の性能を
達成することができる。
好適な実施例では、ウォーム駆動部を有する調節機構
が設けられている。
ウォーム駆動部は、カム部材用の機械的に単純な駆動
装置を表しており、これによって得られる追加利点とし
て、ウォーム駆動部はカム部材の非常に微妙な無段階的
回転を可能にする。
さらなる好適な実施例では、調節機構は、振動ピスト
ンエンジンの回転速度の関数として電子的に制御され
る。
調節機構に対してこの形式の制御システムを用いるこ
とによって、振動ピストンエンジンの回転速度を、例え
ば機械的に感知して、調節機構の制御システムに使用さ
れる信号を発生することができる。
変更形の好適な実施例では、振動ピストンエンジンは
円周方向に離隔配置された複数の点火プラグを備えてお
り、これらを振動ピストンエンジンの回転速度の関数と
してそれぞれ個別に作動させて点火火花を発生する。
この実施例では、上記実施例とは異なって、カム部材
はそれの位置を維持したままにして、円周方向に離隔配
置された複数の点火プラグを個別に作動させることによ
って点火点が調節される。このため、この実施例は技術
的に単純な構造になるが、点火点の無段階的調節は不可
能である。進め、通常または遅延点火を行う可能性があ
るだけであるが、進めまたは遅延点火を確約することは
できない。
さらなる好適な実施例では、振動ピストンエンジン
は、ピストンの回転方向において点火点より約25度の円
周方向角度だけ前方に配置された燃料噴射ノズルを有し
ている。
この特徴の結果として、燃焼空気の吸い込みから独立
して、燃料の噴射が点火点の直前に、従って上死点の直
前に行われ、この上死点は、非回転式カム部材の場合に
は点火点に一致するが、前述したように回転式カム部材
の場合、点火点からわずかに変位している。それによっ
て得られる結果として、本発明に従った振動ピストンエ
ンジンにおいても、GDI(ガソリン直接噴射)原理に従
った直接燃料噴射を用いることによって、本発明の振動
ピストンエンジンの効率を向上させると共に、燃料消費
量を低減させることができる。特に、点火時期を変更す
るために上記のカム部材の回転式実施例と組み合わせれ
ば、本発明に従った振動ピストンエンジンの性能をさら
に向上させることができる。
本発明に従った振動ピストンエンジンの、偏心配置さ
れた出力軸を有する上記実施例の変更例として、振動ピ
ストンエンジンがハウジング軸線と同心状に配置された
出力軸を有していれば、さらに好ましい。
出力軸を同心状に配置することによって、偏心配置の
場合よりも振動ピストンエンジンを半径方向に狭い構造
にすることができるという利点が得られる。
これに関連して、第1環状部材は一方の外側で出力軸
を中央に支持し、他方側でジャーナルロッドを介して第
2環状部材に不動状態に結合されていれば、好ましい。
この実施例では、環状部材に出力軸の対応の歯セット
と噛み合う外歯セットが設けられておらず、出力軸は一
方の環状部材の中央に配置されていることから、幾つか
の異なった機能部材を組み合わせてモジュールにするこ
とができる。これによって、本発明に従った振動ピスト
ンエンジンの部品数を減らし、従って単純な構造として
実現できるという利点が得られる。
これに関連して、カム部材は、出力軸を支持している
第1環状部材にはめ込まれて、それによってハウジング
に対して不動状態に保持されるようにすれば、さらに好
ましい。
この特徴の利点として、カム部材は、ハウジングに直
接的に結合されることなく、ハウジングに対して静止し
ている。第1環状部材が出力軸を支持すると同時に、カ
ム部材を保持していることから、余分な部品がなくな
る。
さらなる好適な実施例では、環状部材及びジャーナル
ロッドは、軸方向に連続的に一定の外径を有する円筒形
ユニットを形成している。
この構造特徴によれば、この実施例ではハウジング内
壁の内径を軸方向に連続した均一状に構成することもで
きるため、環状部材、ジャーナルロッド及びカム部材で
構成されたユニットを一体状にハウジングから引き出し
たり、一体状に挿入することができるという利点が得ら
れる。このことから、環状部材、ジャーナルロッド及び
カム部材をハウジングの外側で一体状に事前に組み付け
ることができるため、本発明に従った振動ピストンエン
ジンの組み付け及び保守が簡単になるという利点が得ら
れる。
さらなる利点は添付の図面の以下の説明から明らかで
ある。
上記及び以下に説明する特徴は、図示されているそれ
ぞれの組合せだけでなく、本発明の文脈から逸脱しない
他の組合せや単独でも使用できることを理解されたい。
本発明に従った振動ピストンエンジンの例示的実施例
が図面に示されており、 図1は、図2のI−I線に沿った振動ピストンエンジ
ンの横断面を示しており、 図2は、図1のII−II線に沿った振動ピストンエンジ
ンの縦断面を示しており、 図3は、図1のIII−III線に沿った振動ピストンエン
ジンの縦断面を示しており、 図4は、図2のIV−IV線に沿った振動ピストンエンジ
ンの横断面を示しており、 図5a〜図5eは、図1に対応した振動ピストンエンジン
の、互いに22.5度の間隔を置いて連続した5つの作動位
置における横断面を示しており、 図6は、振動ピストンエンジンのさらなる例示的実施
例の、図1に対応した横断面を示しており、 図7は、図6の振動ピストンエンジンの、図2に対応
した縦断面を示しており、 図8は、図6の振動ピストンエンジンの、図3に対応
した縦断面を示しており、 図9は、図8のIX−IX線に沿った振動ピストンエンジ
ンの横断面を示しており、 図10は、振動ピストンエンジンのさらなる例示的実施
例の、図6に対応した横断面を示しており、 図11は、振動ピストンエンジンのさらなる例示的実施
例の、図7に対応した縦断面を示しており、 図12は、図11の振動ピストンエンジンの、図8に対応
した縦断面を示している。
図1ないし図4は、振動ピストンエンジン10を様々な
断面図で示している。
振動ピストンエンジン10は、軸方向に延在したほぼ円
筒形の中央ハウジング14と、軸方向においてそれに隣接
した左環状ハウジングフランジ16と、右環状ハウジング
フランジ18と共に、左ハウジングカバー20及び右ハウジ
ングカバー22によって構成されたハウジング12を備えて
いる(図2を参照)。左環状ハウジングフランジ16は、
円周方向に分散配置されたボルト24で中央ハウジング部
分14に取り付けられており、右環状ハウジングフランジ
18は、円周方向に分散配置されたボルト26で中央ハウジ
ング部分14に取り付けられている。左ハウジングカバー
20は、やはり円周方向に分散配置されたボルト28で左環
状ハウジングフランジ16に不動状態に結合されており、
右ハウジングカバー22は、やはり円周方向に分散配置さ
れたボルト30で右環状ハウジングフランジ18に不動状態
に結合されている。
4つの同一のピストン32、34、36及び38がハウジング
12内に配置されている(図1を参照)。後にさらに説明
するように、ピストン32、34、36及び38は中心ハウジン
グ軸線42回りに回転方向40に移動可能である。
ピストン32、34、36及び38は同一であるので、わかり
やすくするためにそれらの構造を一例としてピストン32
について以下に説明する。
ピストン32は2アーム形レバーとして構成されてお
り、従って第1レバーアーム44と第2レバーアーム46を
備えている。第1レバーアーム44及び第2レバーアーム
46はそれぞれ半径方向外表面48及び50を有しており、そ
れらの曲率は中央ハウジング部分14の内壁52の曲率と正
確に一致しているので、半径方向外表面48及び50は内壁
52に平面接触することができる。
第1レバーアーム44及び第2レバーアーム46は半径方
向内向きに湾曲した凹状セグメント54によって互いに堅
固に一体状に結合されている。凹状セグメント54におい
て、ピストン32はピストン軸線58回りに回動するように
ジャーナルロッド56に取り付けられているため、ピスト
ン32は2つの端部位置間を前後に回動することができ、
振り子のように、一方の端部位置では半径方向外表面50
が、(図示の)他方の端部位置では半径方向外表面48が
内壁52に当接する。
ジャーナルロッド56に加えて、ピストン34、36及び38
に対応して同一のジャーナルロッド60、62及び64が設け
られており、それらにピストン34、36及び38が同様に回
動可能に取り付けられているが、ここでは説明を繰り返
す必要はない。
4つのジャーナルロッド56、60、62及び64は互いに90
度ずらして配置されている。
ピストン32の第1レバーアーム4はさらに、その側端
部65に歯セット66を備えており、これは断面がほぼ半円
形である2つの外向き突出歯と、やはり断面がほぼ半円
形である1つの内向きのリセスで構成されている。第2
レバーアーム46はその側端部67に、歯セット66に対して
相補的に構成された歯セット68を備えている。
歯セット66及び68によって、ピストン32は対応の相補
的歯セットを有する隣接ピストン24及び38と密閉転動係
合している。ピストン32、34、36及び38が回動すると、
歯セットは互いの内部で転動し、同時に密閉機能を有し
ている。また、2つの隣接ピストン32、34、36及び38は
常に逆方向の回動移動を実施していることも明らかであ
る。
互いに隣接したそれぞれ2つのピストン32、34、36及
び38によって4つの密閉作動空間74、76、78及び80が形
成され、それらの容積は、振動ピストンエンジン10の作
動中にピストン32、34、36及び38の回動及び回転移動の
結果をして交互に増減する。例えば、作動空間74はピス
トン32及び34と、ジャーナルロッド56及び60と、中央ハ
ウジング部分14の内壁52の対応セグメントによて形成さ
れており、ピストン32、34、36及び38は後述するように
軸方向にも密封されている。
ピストン32の半径方向内側70のレバーアーム44の端部
65に、軸方向に延出した円筒形ピストンロッド72が成形
部分76を介してピストン32に不動状態に結合されてい
る。
ピストン34、36及び38にも同様にピストンロッド78、
80及び82が取り付けられている。
ピストンロッド78はその2つの軸方向端部にそれぞれ
円筒形ローラ84及び86を担持しており(図2を参照)、
その各々はピストンロッド78に回転可能に取り付けられ
ている。円筒形ローラ84及び86は、軸方向においてピス
トン78の長さの一部分だけに延在している。同一のロー
ラがピストンロッド74、80及び82にも同様に設けられて
いる。
ハウジング12の中央にはさらに、ハウジングに対して
不動状態で左ハウジングカバー20及び右ハウジングカバ
ー22に結合されて軸方向に延在しているカム部材88が配
置されている(図1及び図2を参照)。カム部材88は、
凸状セグメント92と凹状セグメント94を回転方向におい
て交互に有する外側輪郭部90を有している。
図2及び図3から、カム部材88にはその軸方向長さの
一部分に延在する、カム部材88の中央領域より半径方向
に厚い軸方向端部領域96及び98が設けられていることが
わかる。軸方向端部領域96及び98は、カム部材88の外側
輪郭部90の、ピストン34の円筒形ローラ84及び86とピス
トン32、36及び38の対応ローラがハウジング軸線42回り
に回転しながら転動する際に接触する円周方向部分を形
成している。このため、ローラ84及び86の表面は、それ
ぞれカム部材88の外側輪郭部90に沿って移動するピスト
ン34の移動表面100及び102を形成しており、ピストン34
の回転中、移動表面100及び102はカム部材88の軸方向端
部領域96及び98の外側輪郭部90と連続的に接触している
ため、ピストン34はカム部材88回りに回転する間は常に
案内されている。同じことが他のピストン32、36及び38
にも当てはまる。
円筒形ローラ84及び86の1つの半径は、軸方向カム部
材88の凹状領域94の湾曲領域より小さい。
カム部材88の外側輪郭部は、ハウジング軸線42に最も
近い位置にある移動表面100上の点(104で示す)が描く
軌道に正確に一致しており、その点104の軌道は、ハウ
ジング軸線42回りに完全に1回転する間のピストン32、
34、36及び38の回動移動および回転移動の重複発生によ
って生じる。
図3から、ジャーナルロッド60及び64は(図3には見
えないジャーナルロッド56及び62と共に)、それぞれ軸
方向端部で環状部材106及び環状部材108に不動状態に結
合されており、これらの環状部材106及び108はハウジン
グ12内に軸受けリング110及び112で回転方向40に回転可
能に取り付けられていることがわかる。ジャーナルロッ
ド56、60、62及び64と環状部材106及び108は、ハウジン
グ12内で回転するケージを形成しており、このケージが
回転する時、ジャーナルロッド56、60、62及び64と一緒
にピストン32、34、36及び38が移動する。
それらが回転する時、ジャーナルロッド56、60、62及
び64は直接、中央ハウジング部分14の内壁52に接してい
る。このため、ジャーナルロッド56、60、62及び64はわ
ずかな半径方向隙間を有しているので、ジャーナルロッ
ド56、60、62及び64に埋め込まれたシール114及び116
が、発生する遠心力によって中央ハウジング部分14の内
壁52に半径方向外向きに押し付けられる。低回転速度時
や、振動ピストンエンジン10が停止している時でも内壁
52に対する十分なシールを確保するために、装置が停止
している時でもシール114、116を半径方向外向きに押し
付ける波形ばね118がジャーナルロッド56、60、62及び6
4内に設けられている。
環状部材106及び108にはそれぞれ外歯セット120及び1
22が円周方向に設けられており、それらは、ハウジング
12の膨出部分130内に取り付けられてハウジング軸線42
に対して偏心位置でそれに平行に延在している出力軸12
6の対応の外歯セット124及び126と噛み合う。このた
め、環状部材106及び108の回転移動は出力軸128の回転
移動に変換される。出力軸128は、例えば自動車の動力
伝達装置(図示せず)に結合することができる。
ピストン32、34、36及び38の各々は、シール132及び1
34によって軸方向の外側が密封されている。
図4にはシール132が平面図で示されている。シール1
32は、互いに直角に配置されて直線状に延びた4つの半
径方向外側セグメント136、138、140及び142を有してお
り、これらは連続セグメント144、146、148及び150で互
いに一体状に連結されている。
外側セグメント136、138、140及び142の各々は、セグ
メント136について例示されているように、軸方向内向
きに突出した2つのシールリッジ152及び154を有してお
り、これらはピストン32、34、36及び38の軸方向側端部
に密封当接している。外側セグメント136及び他のセグ
メント138、140及び142はシールリッジ152及び154間で
軸方向外向きに窪んでいる。連結セグメント148は、ジ
ャーナルロッド62に従って湾曲したシールリッジ158を
有しており、同一のシールリッジが連結セグメント14
4、146及び150に設けられている。シール132はさらに、
軸方向外向きに延出して環状部材106の対応のリセスに
埋め込まれたセグメント156を備えている(図2を参
照)。
シール132は(それと鏡像関係に配置されたシール134
にも同様に当てはまるが)、シールリッジ152、154及び
他のセグメント138、140及び142の対応のシールリッジ
と、シールリッジ158及び他の連結セグメント144、14
6、148及び150のシールリッジでピストン32、34、36及
び38に密封当接している。
図2から明らかなように、カム部材88内にモータ油等
の液体潤滑剤を受け取って搬送する導管160が設けられ
ており、液体潤滑剤は入口スクリュー162から導入され
て、さらなる導管164及び166を通ってハウジング12の中
央内部に流入することによって、ピストン34の移動表面
100及び102や他のピストン32、36及び38の他の移動表面
と共に、それらと接触しているカム部材88の外側輪郭部
90を潤滑することができる。
振動ピストンエンジン10はさらに、中央ハウジング部
分14の凹所に配置された2つの点火プラグ168及び170を
備えている。ハウジング12にはまた、半径方向に延在し
て混合ガスを取り入れる吸気導管172が設けられてお
り、これは点火プラグ168及び170の位置に対して約135
度の角度を成している。ハウジング12にはさらに、燃焼
済み混合ガスを排出する排気導管174が設けられてい
る。排気導管174も点火プラグ168及び170に対して約135
度の角度を成している。図5aないし図5eに、図1ないし
図4に示されている振動ピストンエンジン10の作動が4
サイクルガソリンエンジンとして示されている。図5aは
図1に対応しており、点火点にあるピストン32、34、36
及び38の位置を示しており、この点は上死点とも呼ばれ
る。4つのピストン32、34、36及び38はすべてそれらの
回動位置の1つに位置している。吸気導管172はジャー
ナルロッド56で密封閉鎖されている一方、排気導管174
もジャーナルロッド64で密封閉鎖されている。作動室74
は先に吸気導管172から引き込まれた混合ガスを収容し
ており、作動室76は点火プラグ168及び170で点火される
最大限に圧縮状態の混合ガスを収容しており、作動室78
H膨張中の燃焼済み混合ガスを収容している一方、燃焼
済み混合ガスは排気導管174で作動室80からすでに排出
されている。
図5bでは、ピストン32、34、36及び38は回転方向40に
さらに22.5度だけ移動している。この回転方向40への移
動中、ピストン34はそれの移動表面100及び102で他のピ
ストン32、36及び38と共にピストン部材88の外側輪郭部
90に連続的に接触しながらそれに沿って案内されてい
る。外側輪郭部の形状のため、4つのピストン32、34、
36及び38は図5aに示されている端部位置からそれぞれの
ピストン軸線58回りに規定通りに回動している。従っ
て、作動室76は幾分拡大して、その内部のちょうど点火
した混合ガスが膨張することができる。同時に、作動空
間78は幾分小さくなっているため、それに収容されてい
る、直前に点火した混合ガスを、ジャーナル64による覆
いが取り除かれた排気導管166から排出することができ
る。新しい混合ガスが吸気導管164から作動空間74に取
り込まれる一方、先に作動空間74に取り込まれていた混
合ガスはピストン32及び34の対応の回動移動によって圧
縮されている。図5cでは、ピストン32、34、36及び38は
さらに移動して、図5aに示されている初期位置から合計
で45度だけ移動している。ピストン32、34、36及び38が
この位置にある時、作動室74、76、78及び80はほぼ同じ
大きさである。ピストン34の移動表面100及び他のピス
トン32、36及び38の移動表面はカム部材88の外側輪郭部
90に連続的に接触しながらそれに沿ってさらに転動して
いる。ピストン32、34、36及び38の各々はこの時、ピス
トン32、34、36及び38の2つの可能な端部位置のほぼ中
間点に対応する回動位置にある。
図5dでは、ピストン30、32、34,36はさらに回転方向4
0に合計で67.5度だけ移動している。室74内に存在して
いる混合ガスはピストン34及び36の対応の回動移動によ
ってさらに圧縮されている一方、室76内の点火した混合
ガスはさらに膨張している。先に室78に収容されていた
燃焼済み混合ガスは、この時には排気導管166からほぼ
完全に排出されている一方、室80はそれのほぼ最大容積
に達して、吸気導管164から入った新しい混合ガスでほ
ぼ完全に満たされている。
図5eでは、ピストン32、34、36、38はさらに、合計で
90度だけ移動しており、この時には図5aに示されている
位置と区別できない位置に達している。
図5aから図5eまでの移動順序から、個々のピストン3
2、34、36及び38の回動移動は、ピストン32、34、36及
び38のすべての移動表面100及び102がカム部材88の外側
輪郭部90に連続的に接触しながらそれに沿って移動する
ことによって正確に制御されることが明らかである。
ピストン32、34、36及び38が360度にわたって完全に
1回転することによって、4つの完全な4ストロークサ
イクルが生じる。
図6ないし図9は、参照番号10'で表した振動ピスト
ンエンジンのさらなる実施例を示している。
振動ピストンエンジン10'の個々の部材は、以下に記
載する特徴を除いて、図1ないし第5図の振動ピストン
エンジン10のものと同一である。振動ピストンエンジン
10'の作動も、原理的には第5図に従った振動ピストン
エンジン10の作動と同じである。
振動ピストンエンジン10と異なって、図6の振動ピス
トンエンジン10'は、ハウジング軸線182回りに回転可能
に取り付けられて回転位置にロックできるカム部材180
を備えている。回転できる点を除いて、カム部材180
は、図1ないし第5図のカム部材88と同様に、静止して
いると見なすことができる。カム部材180は角度範囲184
にわたって時計回りに、また角度範囲186にわたって反
時計回りに回転可能である。角度範囲184は0度から約
+15度までである一方、角度範囲186は0度から約−15
度までである。2つの角度範囲184及び186内において、
カム部材180は無段階的にいずれの位置を取ることでき
ると共に、その位置にロックすることができる。
図6は、例示としてカム部材180の3位置を示してい
る。カム部材180の通常位置は斜線で示されている。こ
の位置では、カム部材180は回転しておらず(0度)、
振動ピストンエンジン10'がまさにそれの上死点(TDC)
にある時に混合ガスの点火が発生する。
参照番号180'は、カム部材180がそれの0度位置から
0度と−15度の間の角度だけ反時計回りに回転した時の
カム部材180の位置を示している。その結果、振動ピス
トンエンジン10'の上死点は静止点火プラグ170に対して
前方へ反時計回りに変位している。点火プラグ170が0
度位置の場合と同じ時に点火火花を発生すると仮定する
と、点火プラグ170に対する上死点の前方変位によって
遅延点火が得られる。
同様に、参照番号180"は、カム部材180が0度と+15
度の間の角度だけ時計回りに回転した時のカム部材180
の位置を示している。上記と同じ仮定をすれば、これに
よって振動ピストンエンジン10'の進め点火が得られ
る。
各角度位置に達した時、カム部材180はその位置で固
定されて、ピストンが問題なくカム部材180に沿って移
動できるようにすることは理解されるであろう。
カム部材180の回転は、振動ピストンエンジン10'の最
高の性能を達成するために必要である場合に、振動ピス
トンエンジンの回転速度の関数として行われる。
次に、カム部材180の回転の詳細について、図7ない
し図9を参照しながらさらに詳細に説明する。
カム部材180はその左端部に、左ハウジングカバー192
のハブ190内に回転可能に取り付けられた軸188を備えて
いる。カム部材180はさらにその右端部に、やはり右ハ
ウジングカバー198のハブ196内に回転可能に取り付けら
れた軸194を備えている。
振動ピストンエンジン10'はさらに、参照番号200で表
された調節機構を備えている。調節機構200はウォーム
駆動部203を有している。ウォーム駆動部203は、駆動ギ
ヤとしてのウォーム歯車206と、軸194の外端部202に結
合された歯車204で構成されている。ウォーム歯車206と
歯車204は互いに噛み合っている。
ウォーム歯車206は、カム部材180及び軸94の長手方向
軸線210に対して直交するように配置された回動軸208を
備えている。
調節機構200は、カバー212によって閉鎖されている。
図9において、214は、カム部材180を調節するために
ウォーム歯車206を前後に回転させる駆動装置を概略的
に示している。駆動装置214はさらに自己固定化して、
カム部材180をウォーム駆動部203でロックすることがで
きるようにしている。
駆動装置214は振動ピストンエンジン10'の回転速度の
関数として電子的に制御されて、前述したように、振動
ピストンエンジン10'の回転速度の関数として点火時期
を進めたり、遅らせることができる。
図示されていない実施例では、カム部材180を回転可
能にする代わりに、複数の点火プラグを振動ピストンエ
ンジン10の円周に沿って分散させて、すなわち、図1の
点火プラグ170の左右に配置している。この実施例で
は、それぞれの点火プラグを個別に作動させて点火火花
を発生することによって点火を進めたり、遅らせること
ができる。進め点火の場合、混合ガスの点火に必要な点
火火花が、点火プラグ170の左側に配置された点火プラ
グで発生し、遅延点火の場合、同様に点火プラグ170の
右側に配置された点火プラグで発生する。この実施例
も、速度に依存した点火の進め及び遅延を可能にする。
図10は、参照番号10"で表された振動ピストンエンジ
ンのさらなる実施例を示している。
上記の振動ピストンエンジン10及び10'とは異なっ
て、振動ピストンエンジン10"は燃料噴射ノズル218を備
えている。燃料噴射ノズル218は、(ピストン32、34、3
6、38の回転方向40において)点火プラグ170で構成され
た点火点より、特に約25度の円周方向角度220だけ前方
の位置でハウジング12内に配置されている。
振動ピストンエンジン10"の場合、燃焼空気だけが吸
気導管172から引き込まれ、燃料は燃料噴射ノズル218か
ら噴射される。燃料噴射ノズルから噴射された燃料はピ
ストンの回転によって点火プラグ170の前方へ回転し、
そこで理想的に点火される。
振動ピストンエンジン10"は、その他の点では非回転
式カム部材88を備えた振動ピストンエンジン10と、また
は点火点を変更するために回転可能なカム部材180を備
えた振動ピストンエンジン10'と構造が同じである。
図11及び図12は、参照番号230で表された振動ピスト
ンエンジンのさらなる変更実施例を示しており、これは
個々の部材の配置の点で振動ピストンエンジン10、10'
及び10"と異なっている。しかし、機能的原理の点で
は、振動ピストンエンジン230は上記の振動ピストンエ
ンジン10、10'及び10"と同じである。
振動ピストンエンジン230は、ハウジング軸線234と同
心状に配置された出力軸232を備えている。出力軸232
は、第1環状部材236の一方の外側に軸フランジとして
形成されている。第1環状部材236は、円周方向に等間
隔に分散配置された4本のジャーナルロッド238、240を
介して第2環状部材242に不動状態に結合されている
(図12を参照)。
環状部材236及び242と4本のジャーナルロッド238、2
40は、連続的に軸方向に一定の外径を有するユニットを
形成している。先に例示した実施例の場合と同様に、ジ
ャーナルロッド238、240は回動ピストンの軸受けとして
機能しているが、これについてはここでは詳細に説明し
ない。
環状部材236、242とジャーナルロッド238、240から成
るこのユニットは、軸方向終端部の2つのハウジングカ
バー246及び248と円筒形ハウジング部分250によって構
成されたハウジング244内に収容されており、円筒形ハ
ウジング部分250は連続的に一定の断面を有する円形内
壁を有している。言い換えると、ハウジング内壁全体で
それの直径が均一である。
第1環状部材236は軸受けリング252を介して、第2環
状部材242は軸受けリング254を介してハウジング244内
に回転可能に取り付けられている。
また、カム部材256が軸フランジ258を介して第1環状
部材236にはめ込まれて、その内部に位置するように取
り付けられており、環状部材236は軸受けリング260を介
してカム部材256回りに回転する。
カム部材256は調節機構262で回転して点火点を調節す
ることができ、この調節機構262の構造及び機能は、図
6ないし図9の調節機構200と同じである。
第1環状部材236と出力軸233、ジャーナルロッド23
8、240及びカム部材256から成るモジュールは、ハウジ
ングカバー246を開いた後に一体状にハウジング244から
引き出すことができる。反対に、このモジュールをハウ
ジング244の外部で事前に組み立てて、一体状にハウジ
ング244に挿入することができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−132315(JP,A) 特公 昭51−35647(JP,B2) 特公 昭40−27082(JP,B1) 特表 平6−500612(JP,A) 国際公開91/964(WO,A1) 西独国特許出願公開1551101(DE, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01C 1/40 - 1/44 F02B 53/00

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2アーム形レバーとして構成された幾つか
    のピストン(32、34、36、38)を内部に設けた円形内壁
    (52)を有するハウジング(12;244)を備えており、そ
    れぞれ隣接した2つのピストン(32、34、36、38)は互
    いに転動係合状態にあって、個々に中心ハウジング軸線
    (42;182;234)に平行なピストン軸線(58)回りに回動
    可能に配置されていると共に、回転方向(40)に一緒に
    移動可能であり、ピストン軸線(58)はハウジング軸線
    (42;182;234)回りにハウジング(12;244)の内壁(5
    2)と同心状の円形軌道で回転するようにした振動ピス
    トンエンジンであって、 ハウジングに対して不動状態にあるカム部材(88;180;2
    56)がハウジング(12)の中央に配置されており、ピス
    トン(32、34、36、38)の該カム部材(88;180;256)に
    面する側部(70)に移動表面(100、102)が設けられ、
    ピストン(32、34、36、38)が前記カム部材(88;180;2
    56)の外側輪郭部(90)に沿って回転する時、前記移動
    表面(100、102)はそれと常時接触した状態で案内され
    て、回転中のピストン(32、34、36、38)の回動移動
    は、その回転速度に関係なく、前記カム部材(88;180;2
    56)の前記外側輪郭部(90)に沿ったピストン(32、3
    4、36、38)の案内と転動係合の相互作用だけによって
    制御されるようにしたことを特徴とする振動ピストンエ
    ンジン。
  2. 【請求項2】前記カム部材(88;180;256)の前記外側輪
    郭部(90)は、ピストン(32、34、36、38)が完全に1
    回転する間のハウジング軸線(42;182;234)に最も近い
    位置にある前記移動表面(100)上の点(104)の軌道に
    正確に一致しており、該軌道は、完全に1回転する間の
    ピストン(32、34、36、38)の回動及び回転移動の重複
    発生から生じることを特徴とする請求の範囲第1項に記
    載の振動ピストンエンジン。
  3. 【請求項3】前記カム部材(88;180;256)は軸方向にお
    いてハウジング(12;244)のほぼ全長にわたって延在し
    ているが、ピストン(32、34、36、38)の前記移動表面
    (100、102)と前記カム部材(88;180;256)の前記外側
    輪郭部(90)は軸方向の限定領域だけで接触しているこ
    とを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載の
    振動ピストンエンジン。
  4. 【請求項4】前記移動表面(100、102)は、ピストン
    (32、34、36、38)の2つのレバーアーム(44、46)の
    一方の一端部(65)に配置されていることを特徴とする
    請求の範囲第1項から第3項までのいずれか1項に記載
    の振動ピストンエンジン。
  5. 【請求項5】ピストン(32、34、36、38)の前記移動表
    面(100、102)は、ピストン(32、34、36、38)に回転
    可能に取り付けられたローラ(84、86)の表面であるこ
    とを特徴とする請求の範囲第1項から第4項までのいず
    れか1項に記載の振動ピストンエンジン。
  6. 【請求項6】該ローラ(84、86)は円筒形であって、前
    記カム部材(88;180)の凹状セグメント(94)の曲率半
    径より小さい半径を有していることを特徴とする請求の
    範囲第5項に記載の振動ピストンエンジン。
  7. 【請求項7】前記移動表面(100、102)は、ピストン取
    り付け形スライド部材の表面であることを特徴とする請
    求の範囲第1項から第4項までのいずれか1項に記載の
    振動ピストンエンジン。
  8. 【請求項8】前記移動表面(100、102)は、少なくとも
    前記カム部材(88;180)の前記外側輪郭部(90)と接触
    している領域では部分円の形状を有することを特徴とす
    る請求の範囲第7項に記載の振動ピストンエンジン。
  9. 【請求項9】ピストン(32、34、36、38)の各々は軸方
    向に延在するジャーナルロッド(56、60、62、64;238、
    240)に取り付けられており、該ジャーナルロッド(5
    6、60、62、64;238、240)はそれらの端部で、回転方向
    (40)に移動可能なそれぞれの環状部材(106、108;23
    6、242)に結合されていることを特徴とする請求の範囲
    第1項から第8項までのいずれか1項に記載の振動ピス
    トンエンジン。
  10. 【請求項10】前記環状部材(106、108)の少なくとも
    一方に外歯セット(120、122)が設けられて、ハウジン
    グ軸線(42)に対して偏心位置でそれに平行に延在して
    いる出力軸(128)の対応の外歯セット(124、126)と
    噛み合うことを特徴とする請求の範囲第9項に記載の振
    動ピストンエンジン。
  11. 【請求項11】ピストン(32、34、36、38)はそれらの
    軸方向端部において、軸方向内向きに突出してピストン
    (32、34、36、38)と密封当接する複数のシールリッジ
    (152、154、158)を有するシール(132、134)によっ
    て軸方向外側で密封されていることを特徴とする請求の
    範囲第1項から第10項までのいずれか1項に記載の振動
    ピストンエンジン。
  12. 【請求項12】点火点を変更するために、前記カム部材
    (180;256)はハウジング軸線(182;234)回りに回転可
    能であると共に、回転位置にロック可能であることを特
    徴とする請求の範囲第1項から第11項までのいずれか1
    項に記載の振動ピストンエンジン。
  13. 【請求項13】前記カム部材(180;256)は約+/−15
    度の角度範囲(184、186)内で無段階的に回転可能であ
    ることを特徴とする請求の範囲第12項に記載の振動ピス
    トンエンジン。
  14. 【請求項14】前記カム部材(180;256)は、振動ピス
    トンエンジン(10')の回転速度の関数として回転可能
    であることを特徴とする請求の範囲第12項または第13項
    に記載の振動ピストンエンジン。
  15. 【請求項15】ウォーム駆動部(203)を有する前記カ
    ム部材(180;256)用の調節機構(200;262)が設けられ
    ていることを特徴とする請求の範囲第14項に記載の振動
    ピストンエンジン。
  16. 【請求項16】該調節機構(200;262)は、振動ピスト
    ンエンジン(10':10";230)の回転速度の関数として電
    子的に制御されることを特徴とする請求の範囲第14項ま
    たは第15項に記載の振動ピストンエンジン。
  17. 【請求項17】振動ピストンエンジン(10)は円周方向
    に離隔配置された複数の点火プラグ(170)を備えてお
    り、これらを振動ピストンエンジン(10)の回転速度の
    関数としてそれぞれ個別に作動させて点火火花を発生す
    るようにしたことを特徴とする請求の範囲第1項から第
    11項までのいずれか1項に記載の振動ピストンエンジ
    ン。
  18. 【請求項18】ピストン(32、34、36、38)の回転方向
    (40)において点火点より約25度の円周方向角度(22
    0)だけ前方に配置された燃料噴射ノズル(218)を有す
    ることを特徴とする請求の範囲第1項から第17項までの
    いずれか1項に記載の振動ピストンエンジン。
  19. 【請求項19】ハウジング軸線(234)と同心状に配置
    された出力軸(232)を有することを特徴とする、請求
    の範囲第1項から第9項まで、または第10項に従属しな
    いという条件で第11項から第18項までのいずれか1項に
    記載の振動ピストンエンジン。
  20. 【請求項20】前記第1環状部材(236)は一方の外側
    で前記出力軸(232)を中央に支持しており、他方側で
    ジャーナルロッド(238、240)を介して前記第2環状部
    材(242)に不動状態に結合されていることを特徴とす
    る請求の範囲第9項及び第19項に記載の振動ピストンエ
    ンジン。
  21. 【請求項21】前記カム部材(256)は、前記出力軸(2
    32)を支持している前記第1環状部材(236)にはめ込
    まれて、それによってハウジングに対して不動状態に保
    持されていることを特徴とする請求の範囲第20項に記載
    の振動ピストンエンジン。
  22. 【請求項22】前記環状部材(236、242)及び前記ジャ
    ーナルロッド(238、240)は、軸方向に連続的に一定の
    外径を有する円筒形ユニットを形成していることを特徴
    とする請求の範囲第20項または第21項に記載の振動ピス
    トンエンジン。
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