JP3354784B2 - スラグの再結晶化方法 - Google Patents

スラグの再結晶化方法

Info

Publication number
JP3354784B2
JP3354784B2 JP07336896A JP7336896A JP3354784B2 JP 3354784 B2 JP3354784 B2 JP 3354784B2 JP 07336896 A JP07336896 A JP 07336896A JP 7336896 A JP7336896 A JP 7336896A JP 3354784 B2 JP3354784 B2 JP 3354784B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slag
waste
rotary furnace
waste plastics
plastics
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07336896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09263430A (ja
Inventor
善利 関口
邦夫 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP07336896A priority Critical patent/JP3354784B2/ja
Publication of JPH09263430A publication Critical patent/JPH09263430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3354784B2 publication Critical patent/JP3354784B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却炉から排
出される灰を溶融して得られた非結晶質(ガラス質)の
水砕スラグの強度を高めるスラグの再結晶化方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ごみ焼却炉から排出される焼却灰
の埋立地の確保が困難になっており、焼却灰を溶融固化
して水砕スラグを生成し、この水砕スラグをセメントや
アスファルトの骨材として再資源化することが行われて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この水砕スラ
グは、非結晶質のガラス状物質であるため、現在骨材と
して使用されている砕石に比べて強度が低く、完全に砕
石の代替えとして使用することは不可能であり、一定の
割合で混合使用されるのに止まっている。
【0004】ところで、この水砕スラグは、強度を高め
るために、再結晶化することができる。しかし、これに
は、水砕スラグを750〜1100℃に再加熱し、30
分以上保持する必要があり、多量のエネルギーを必要と
するため、水砕スラグの再結晶化は現在ではほとんど行
われていない。
【0005】本発明のうち請求項1記載の発明は、上記
問題点を解決して低コストで非結晶質のスラグを再結晶
化でき、スラグの強度を高めて利用用途を拡大できるス
ラグの再結晶化方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、廃プラスチック類を含む灰分
の少ない可燃性廃棄物に、非結晶質のスラグを添加して
回転炉に投入し、可燃性廃棄物を燃焼させて廃プラスチ
ック類を溶融させスラグに吸収させることで、溶解した
廃プラスチック類の回転炉炉壁への付着、炭化、成長を
防止しつつ廃プラスチック類を熱分解し、その燃焼熱に
よりスラグを加熱した後、徐冷して再結晶化するもので
ある。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記方法に加
えて、回転炉内の温度を750〜1100℃の範囲に保
持して、スラグを30分以上回転炉内に滞留させるもの
である。
【0008】上記発明によれば、廃プラスチック類を含
む可燃性廃棄物の燃焼熱を利用してスラグを高温に加熱
することにより、スラグの再結晶化を行ってスラグの強
度を高めることができる。これにより、低コストでセメ
ントやアスファルトの骨材に適した強度の高いスラグを
得ることができる。また、廃プラスチック類を回転炉で
焼却する場合、プラスチックは溶け炉壁に付着して炭化
し、さらに未燃カーボンが成長して廃棄物の流れを阻害
するといった悪影響あるが、スラグが添加された場合に
は、廃プラスチック類は溶けた後すぐにスラグに吸収さ
れつつ熱分解されるため、炉壁への付着、未燃カーボン
の成長といった悪影響を未然に防止することができる。
【0009】また、回転炉内の温度を750〜1100
℃の範囲に保持して、スラグを30分以上回転炉内に滞
留させることにより、より効果的にスラグを再結晶化す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係るスラグの再
結晶化方法の実施の形態を図1に基づいて説明する。
【0011】このスラグの再結晶化に使用される回転炉
1は、据付架台2に脚体3を介して回転支持部材4によ
り、回転軸心5が水平軸に対してθ°で傾斜されて回転
自在に支持された円筒状の回転炉体6を備え、回転駆動
モータ7aにより回転される駆動ギヤ7bが、回転炉体
6の外周部に設けられたリングギヤ7cに噛合された回
転駆動装置7により回転軸心5回りに回転自在に構成さ
れている。
【0012】また傾斜上位の入口側に設けられた固定壁
14には、廃プラスチック類を含む木屑、厨芥類、また
は予め金属やガラス等の不燃物を除去した固体廃棄物、
あるいは廃油類など、灰分の少ない可燃廃棄物を回転炉
体6内に投入するごみ投入ホッパ8と、灰溶融炉で生成
された水砕スラグを回転炉体6内に所定量ずつ投入する
スラグ投入ホッパ9と、起動バーナ10(出口側でもよ
い)とが設けられている。さらに傾斜下位の出口11に
は、排気筒12が配置されるとともに、排気筒11の下
部には、スラグ排出コンベヤ13が配置されている。
【0013】上記回転炉1を使用したスラグの再結晶化
方法を説明する。廃プラスチック類を含む灰分の少ない
可燃性廃棄物をごみ投入ホッパ8から回転炉体6内に投
入するとともに、スラグ投入ホッパ9から非結晶質の水
砕スラグを投入する。また予め可燃性廃棄物に水砕スラ
グが混合されたものを投入してもよい。そして回転炉体
6内で廃プラスチック類を含む可燃性廃棄物が燃焼され
ることにより、その燃焼熱により回転炉体6内は750
℃から1100℃の範囲に保持され、この燃焼熱により
水砕スラグが加熱されて30分以上保持されることによ
り、再結晶化が促進される。
【0014】また、通常廃プラスチックを多く含む可燃
性廃棄物を回転炉で燃焼させた場合、乾燥ゾーンから燃
焼ゾーンに移る部分でプラスチックが溶解しながら炉壁
に付着しつつ炭化し、未炭化カーボンが成長するが、こ
の回転炉1では溶けたプラスチックは水砕スラグに吸収
されつつ熱分解するため、未炭化カーボンが成長するこ
とはない。そして、再結晶化が行われたスラグは、スラ
グ排出コンベヤ13により排出され、スラグ冷却ピット
等に搬送されて徐冷される。
【0015】上記再結晶化方法によれば、廃プラスチッ
ク類を含む灰分の少ない可燃性廃棄物の燃焼時に得られ
る高温の燃焼熱を利用して水砕スラグを加熱し、再結晶
化するので、セメントやアスファルトの骨材として充分
に使用に耐える強度の高いスラグを得ることができる。
しかも可燃性廃棄物の廃熱を利用するので、再結晶化に
必要だったエネルギーコストを大幅に低減することがで
きる。また従来の回転炉では、未炭化カーボンの付着成
長により運転が困難であった廃プラスチックの処理が回
転炉でも可能となり、良好に焼却処理することができ
る。
【0016】
【発明の効果】以上に述べたごとく、請求項1記載の発
明によれば、廃プラスチック類を含む可燃性廃棄物の燃
焼熱を利用してスラグを高温に加熱することにより、ス
ラグの再結晶化を行ってスラグの強度を高めることがで
き、低コストでセメントやアスファルトの骨材に適した
高い強度のスラグを得ることができる。また、廃プラス
チック類単独の場合、プラスチックは溶けて炉壁に付着
し炭化し、さらに付着した未燃カーボンが成長して廃棄
物の流れを阻害するといった悪影響あるが、スラグが添
加された場合には、廃プラスチック類は溶けた後すぐに
スラグに吸収されつつ熱分解されるため、炉壁への付
着、未燃カーボンの成長といった悪影響を未然に防止す
ることができる。
【0017】また、回転炉内の温度を750〜1100
℃の範囲に保持して、スラグを30分以上回転炉内に滞
留させることにより、より効果的にスラグを再結晶化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスラグの再結晶化方法に使用する
回転炉の実施の形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 回転炉 6 回転炉体 7 回転駆動装置 8 ごみ投入ホッパ 9 スラグ投入ホッパ 13 スラグ排出コンベヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−224146(JP,A) 特開 昭58−49822(JP,A) 特開 昭59−164667(JP,A) 特開 昭59−164668(JP,A) 実開 昭58−97129(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 5/00 - 5/06 C04B 18/10 C04B 18/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃プラスチック類を含む灰分の少ない可燃
    性廃棄物に、非結晶質のスラグを添加して回転炉に投入
    し、 可燃性廃棄物を燃焼させて廃プラスチック類を溶融させ
    スラグに吸収させることで、溶解した廃プラスチック類
    の回転炉炉壁への付着、炭化、成長を防止しつつ廃プラ
    スチック類を熱分解し、その燃焼熱によりスラグを加熱
    た後、徐冷して再結晶化することを特徴とするスラグ
    の再結晶化方法。
  2. 【請求項2】回転炉内の温度を750〜1100℃の範
    囲に保持して、スラグを30分以上回転炉内に滞留させ
    ることを特徴とする請求項1記載のスラグの再結晶化方
    法。
JP07336896A 1996-03-28 1996-03-28 スラグの再結晶化方法 Expired - Fee Related JP3354784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07336896A JP3354784B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 スラグの再結晶化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07336896A JP3354784B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 スラグの再結晶化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09263430A JPH09263430A (ja) 1997-10-07
JP3354784B2 true JP3354784B2 (ja) 2002-12-09

Family

ID=13516177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07336896A Expired - Fee Related JP3354784B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 スラグの再結晶化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3354784B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100402484B1 (ko) * 2001-02-28 2003-10-22 최연왕 폐페트병과 고로슬래그의 미분말을 이용한 경량골재의 제조방법
JP4734167B2 (ja) * 2006-05-08 2011-07-27 新日本製鐵株式会社 製鋼スラグの処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09263430A (ja) 1997-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103672908A (zh) 立轴复式垃圾热解气化熔融焚烧炉
CN203586222U (zh) 立轴复式垃圾热解气化熔融焚烧炉
JPS5860113A (ja) 廃棄物の溶融処理方法
CN107477585A (zh) 一种固体废弃物热解气化焚烧炉
JP2001050521A (ja) 多機能処理装置
CN105864782A (zh) 一种富氧条件下加热熔融处理垃圾装置及方法
JP3980216B2 (ja) ごみ処理設備
JP3354784B2 (ja) スラグの再結晶化方法
JP2001227714A (ja) 廃棄物の焼却処理方法
CN111069225A (zh) 一种城市生活垃圾焚烧飞灰处置的方法
HUT73708A (en) Method and apparatous for pyrolizing of wastes
JPH1157653A (ja) 廃棄物のスラグ回収装置及びスラグ化方法
JP3783146B2 (ja) 灰体利用の自燃性燃料棒
JPS6053805B2 (ja) 可燃性汚泥の処理方法
JPS6223206B2 (ja)
JP3858250B2 (ja) 廃棄物の熱分解残渣又は燃焼性固体炭素を含む焼却残渣の溶融処理方法
JP2002323213A (ja) 含油スラッジの焼却方法
JPH07138054A (ja) ダイオキシン含有ダストの処理方法及び処理装置
JPS6252315A (ja) 燃焼不適分別ごみの焼却処理方法
JPH06307614A (ja) 廃棄物焼却方法
JPH102526A (ja) 廃棄物処理装置における熱分解反応器
JPS60152813A (ja) 廃棄物の焼却灰処理方法
JP2004076998A (ja) 脱水汚泥及び灰の処理方法およびその装置
JPH09292116A (ja) シャフト炉による被溶融物の溶融処理方法
JPH05296425A (ja) 廃棄物溶融炉

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees