JP3354638B2 - 焦電型赤外線センサ付測距装置 - Google Patents

焦電型赤外線センサ付測距装置

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JP3354638B2 JP18510193A JP18510193A JP3354638B2 JP 3354638 B2 JP3354638 B2 JP 3354638B2 JP 18510193 A JP18510193 A JP 18510193A JP 18510193 A JP18510193 A JP 18510193A JP 3354638 B2 JP3354638 B2 JP 3354638B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焦電型赤外線センサ付測
距装置に係わり、人体等の被写体が画面中央の構図でな
い場合に撮影レンズ設定が異常値になることを防止でき
る焦電型赤外線センサ付測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の測距装置は特願平4ー60522号公報に開示されて
いるように被写体に測距用の光ビームを投光し、且つ焦
電型赤外線センサから人体検知信号が得られるか否かに
より撮影レンズを移動して近景から遠景まで合焦させ
る。しかしながら、この様な焦電型赤外線センサは被写
体または、カメラのいずれかが移動したことを検知して
信号を出力し、その時のその物体までの距離を測定する
ことになる。一般にこの様な撮影を行うと、被写体の移
動が生じた時の距離を測定するから、被写体がブレた撮
影をする難点がある。
【0003】
【発明の目的】本発明は上述した難点に鑑みなされたも
ので、被写体が人物であることを検知することにより出
力される信号に所定時間のおくれ時間生じさせ、その
結果に基づいて撮影レンズを合焦位置に設定し、被写体
に人物が存在した場合は人物を優先した鮮明な写真が撮
影できる焦電型赤外線センサ付測距装置を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明による焦電型赤外線センサ付測距装置は、被写
体までの距離に応じて第一の距離信号を生成する測距手
段と、測距用発光素子から被写体へ投光された投光ビー
ムの投光範囲を指向して配設され赤外線検知信号を出力
する焦電型赤外線センサと、前記センサの出力信号を所
定時間だけ保持する保持手段と投光ビームが被写体から
反射ビームとして受光されず、かつ、保持手段の出力が
得られたとき第二の距離信号を生成する特定距離演算手
段と、測距手段又は特定距離演算手段で演算された距離
信号で作動する撮影レンズ駆動手段とを備えている。
【0005】また、複数方向に投光ビームを投光する
距用発光素子並びに前記投光ビームの被写体による反射
ビームを受光する受光素子からなり、前記受光素子の出
力に 基づき前記投光ビーム方向の被写体までの距離に応
距離信号を生成する測距手段と、前記測距用発光素
子から複数方向に投光された各々の投光ビームの投光範
囲を指向して配設され前記指向方向毎に赤外線検知信号
を出力する焦電型赤外線センサと、前記焦電型赤外線セ
ンサから出力される前記赤外線検知信号の有無を判別す
るとともに前記赤外線検知信号有りと判別した場合、存
在する前記赤外線検知信号の指向方向に応じた前記投光
ビームに基づく前記距離信号を優先する判別手段と、前
記判別手段の出力信号を所定時間だけ保持する保持手段
と、前記保持手段の出力に基づきドライブデータ処理を
行うドライブデータ処理手段と、前記ドライブデータ処
理手段の処理結果に応じて作動する撮影レンズ駆動手段
とを備えている。
【0006】
【作用】測距手段で被写体までの距離に応じて第一の距
離信号を生成する。また、焦電型赤外線センサを、測距
用発光素子から被写体へ投光された投光ビームの投光範
囲を指向して配設する。つぎに、投光ビームが被写体か
ら反射ビームとして受光されず、かつ、焦電型赤外線セ
ンサの出力が得られたときは所定時間そのレベルを保持
しつつ、特定距離演算手段で第二の距離信号を生成す
。測距手段又は特定距離演算手段で演算された距離信
号で撮影レンズ駆動手段を作動する。
【0007】また、判別手段が焦電型赤外線センサから
出力される赤外線検知信号の有無を判別するとともに赤
外線検知信号有りと判別した場合、存在する赤外線検知
信号の指向方向に応じた投光ビームに基づく距離信号を
優先し、この判別手段の出力信号を所定時間だけ保持
し、この保持された出力に基づきドライブデータ処理を
行い、その処理結果に応じて撮影レンズ駆動手段を作動
する。
【0008】
【実施例】本発明による焦電型赤外線センサ付測距装置
の一実施例を図1〜図6に従つて説明する。本発明によ
る焦電型赤外線センサ付測距装置は図1に示すように、
筐体EQの筐体前面1aに受光レンズ2a、センサレン
ズ4a及び投光レンズ3aを設ける。筐体前面1aの受
光レンズ2a、センサレンズ4a及び投光レンズ3aは
図2に示すように、測距ユニット1に設けた位置検出素
子2(以下PSDという)、焦電型赤外線センサ4、赤
外線発光ダイオード3(以下IREDという)の光を送
受する。なお、焦電型赤外線センサ4が受光する光は遠
赤外線領域で、センサレンズ4aはこの遠赤外線領域が
通過するようなフィルタがかけられている。また、以降
センサ4の受光信号の表示は点線の矢印で示す。
【0009】PSD2、焦電型赤外線センサ4、IRE
D3は測距用集積回路5(以下AFICという)、セン
サIC7及びIREDドライバー6と接続され、PSD
2から出力されるPSD距離信号f1と焦電型赤外線セ
ンサ4から出力されるセンサ距離信号f2は、一時的な
記憶を行なうランダムアクセスメモリ(以下RAMとい
う)18、測距分析プログラム19を内蔵するマイクロ
プロセッサー10 (以下CPUという)へ送出され
る。また、IREDドライバー6はCPU10の制御で
作動する。また、鏡胴9の撮影レンズ9aはCPU10
の制御で鏡胴駆動回路を介して作動する。
【0010】測距分析プログラム19は図3に示すよう
に判断ボックスF1及びF4の判断に応じて通常測距サ
ブルーチンF2、パンフォーカスサブルーチンF5、測
距保持サブルーチンF50及び最遠距離サブルーチンF
6を実行する。判断ボックスF1及びF4の判断データ
はPSD2から出力されるPSD距離信号f1と焦電型
赤外線センサ4から出力されるセンサ距離信号f2で、
信号2が出力されたときはサブルーチンF5を実行し
た後に所定時間だけ測距保持サブルーチンF50を実行
し、最後にそれぞれのシーケンスにしたがって、鏡胴制
御サブルーチンF3が実行される。
【0011】多点用焦電型赤外線センサ付測距装置は図
4に示すように筐体EQの筐体前面1aに受光レンズ2
a、多点用センサレンズ14a及び投光レンズ3aを設
ける。筐体前面1aの受光レンズ2a、多点用センサレ
ンズ14a及び投光レンズ3aは図3に示すように、測
距ユニット1に設けたPSD2、多点用焦電型赤外線セ
ンサ14、多点用赤外線発光ダイオード13の光を送受
する。
【0012】PSD2、多点用焦電型赤外線センサ1
4、多点用赤外線発光ダイオード13はAFIC5、多
点用センサIC16及び多点用IREDドライバー15
と接続され、AFIC5から出力されるPSD右距離信
号Rf、PSD中央距離信号Cf及びPSD左距離信号
Lfは多点用測距分析プログラム20を内蔵するCPU
10へ送出される。また、多点用センサIC16から出
力される人体検知信号fR、fCおよびfLもCPU1
0へ送出される。また、AFIC5、多点用センサIC
16及び多点用IREDドライバー15はCPU10の
制御で動作する同期回路11と接続される。同期手段と
しての同期回路11はAFIC5の出力(測距手段の出
力)と多点用センサIC16の出力(焦電型赤外線セン
サ)を同期させる。
【0013】多点用測距分析プログラム20は図6に示
すように、判断ボックスF7、F8及びF9の判断に応
じてfCAF演算サブルーチンF10、fRAF演算サ
ブルーチンF11、fLAF演算サブルーチンF12、
PSD距離信号演算サブルーチンF14、測距保持サブ
ルーチンF15及びドライブデータDD処理サブルーチ
ンF13を実行する。PSD距離信号演算サブルーチン
F14ではAFIC5から出力されるPSD右距離信号
Rf、PSD中央距離信号Cf及びPSD左距離信号L
fの有無により演算する。また、ドライブデータDD処
理サブルーチンF13ではドライブデータDDにより中
央重点、近側優先又は平均化の画面編成をおこなう。判
断ボックスF7からF8、F9を通過する場合には、サ
ブルーチンF13を実行する前に所定時間だけ測距保持
サブルーチンF15を実行し、ブレの影響を防いだ後に
サブルーチンF13を実行する。
【0014】上記構成の非多点の焦電型赤外線センサ付
測距装置では、判断ボックスF1でPSD距離信号f1
が有ると判断されると通常測距サブルーチンF2と撮影
レンズ駆動サブルーチンF3が実行され、通常の鏡胴制
御がおこなわれる。判断ボックスF1でPSD距離信号
f1が無しと判断され、かつ、判断ボックスF4でセン
サ距離信号f2有りと判断されるとパンフォーカスサブ
ルーチンF5が実行されるので、例えば15mが最遠の
コンパクトカメラでは2.5m程度に設定される。セン
サ距離信号f2が無しと判断されると最遠距離サブルー
チンF6を実行される。多点用の焦電型赤外線センサ付
測距装置では図に示すように左側に人物があり右周辺
部の近側に樹木、中央に山があるとfLAF演算サブル
ーチンF12が実行され、PSD距離信号演算サブルー
チンF14とfRAF演算サブルーチンF11は実行さ
れない。
【0015】なお、上記実施例において測距信号を投光
式のものについて説明したが、これに限定されることな
く、受動型のものを用いて左、中、右の測距を行う公知
の方法を適用しても同様に実施できる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
による焦電型赤外線センサ付測距装置は、被写体が人物
であるか否かを検知することにより、撮影対象とする人
物に対する測距結果を所定時間だけ保持し、しかもブレ
の生じにくい条件で被写体に人物が存在した場合は人物
を優先した鮮明な写真が撮影できる。また、被写体に人
物が存在した場合は人物を中心としたパンフォーカス位
置での合焦ができる。
【0017】また、被写体に人物が存在した場合は人物
を中心とした中央、左右周辺部の測距を行ない、中央重
点、近側優先又は平均化の画面編成ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焦電型赤外線センサ付測距装置の一実
施例を示す構成図
【図2】本発明の焦電型赤外線センサ付測距装置の一実
施例を示すブロック図に使用する距離分析プログラムの
フローチャート図
【図3】本発明の焦電型赤外線センサ付測距装置に使用
する距離分析プログラムのフローチャート図
【図4】本発明の同期用焦電型赤外線センサ付測距装置
の一実施例を示す構成図
【図5】本発明の同期用焦電型赤外線センサ付測距装置
の一実施例を示すブロック図
【図6】本発明の焦電型赤外線センサ付測距装置に使用
する多点用距離分析プログラムのフローチャート図
【符号の説明】
4 焦電型赤外線センサ 5 AFIC 11 同期回路 14 多点用焦電型赤外線センサ 19 測距分析プログラム(特定距離演算手段) F7 判断ボックス(判断手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測距用発光素子並びに受光素子からな
    り、被写体までの距離に応じて第一の距離信号を生成す
    る測距手段と、前記測距用発光素子から被写体へ投光さ
    れた投光ビームの投光範囲を指向して配設され赤外線検
    知信号を出力する焦電型赤外線センサと、前記センサの
    出力信号を所定時間だけ保持する保持手段と、前記投光
    ビームが前記被写体から反射ビームとして受光されず、
    かつ、前記保持手段の出力が得られたとき第二の距離信
    号を生成する特定距離演算手段と、前記測距手段又は前
    記特定距離演算手段で演算された距離信号で作動する撮
    影レンズ駆動手段とを備えたことを特徴とする焦電型赤
    外線センサ付測距装置。
  2. 【請求項2】 複数方向に投光ビームを投光する測距用
    発光素子並びに前記投光ビームの被写体による反射ビー
    ムを受光する受光素子からなり、前記受光素子の出力に
    基づき前記投光ビーム方向の被写体までの距離に応じ
    距離信号を生成する測距手段と、前記測距用発光素子か
    複数方向に投光された各々の投光ビームの投光範囲を
    指向して配設され前記指向方向毎に赤外線検知信号を出
    力する焦電型赤外線センサと、前記焦電型赤外線センサ
    から出力される前記赤外線検知信号の有無を判別すると
    ともに前記赤外線検知信号有りと判別した場合、存在す
    る前記赤外線検知信号の指向方向に応じた前記投光ビー
    ムに基づく前記距離信号を優先する判別手段と、前記判
    別手段の出力信号を所定時間だけ保持する保持手段と、
    前記保持手段の出力に基づきドライブデータ処理を行う
    ドライブデータ処理手段と、前記ドライブデータ処理手
    段の処理結果に応じて作動する撮影レンズ駆動手段とを
    備えたことを特徴とする焦電型赤外線センサ付測距装
    置。
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JP4359659B1 (ja) * 2009-03-13 2009-11-04 ナルックス株式会社 受光素子用フィルタおよび受光装置

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