JP3354496B2 - ベニヤ単板巻玉へのテープ繰出装置 - Google Patents

ベニヤ単板巻玉へのテープ繰出装置

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JP3354496B2 JP19347798A JP19347798A JP3354496B2 JP 3354496 B2 JP3354496 B2 JP 3354496B2 JP 19347798 A JP19347798 A JP 19347798A JP 19347798 A JP19347798 A JP 19347798A JP 3354496 B2 JP3354496 B2 JP 3354496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巻玉にされるベ
ニヤ単板間にテープを供給する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】合板を製造する過程では、まず原木をベ
ニヤレースにより薄い連続的な帯状の原板(以下、ベニ
ヤ単板という)にむいてこれを乾燥した後、所定の長さ
に切って積層し、ホットプレス等により所定の合板とな
す。そこで原木をベニヤレースでむいて帯状のベニヤ単
板を作る工程から、直ちに乾燥工程に移らない場合は、
一般に原板を巻玉状に巻いてストックし、乾燥の際はそ
の巻玉から順次ベニヤ単板をベニヤドライヤへ繰り出す
ことがある。
【0003】ところで、原木から帯状に薄く巻かれたベ
ニヤ単板には、原木の程度によっても異なるが、そのベ
ニヤ単板の両側部に亀裂等が存在する場合があり、場合
によっては単板自体が分断された状態もある。したがっ
て、何らかの方法でベニヤ単板を連続させることが必要
となる。そのための方法として、例えばベニヤ単板の両
端部に、補強の意味あるいは分断状態のベニヤ単板をつ
なげる意味で、連続的にテープを貼り付けながらベニヤ
単板を巻玉状に巻き取ることが行われている。その場
合、テープの一方の面が接着面となって、巻き取られる
状態のベニヤ単板間に挿入されることにより、ベニヤ単
板の例えば両端部にテープが貼り付けられながら巻取り
が進行することとなる。
【0004】そのテープを繰り出す装置として、テープ
を繰出回転可能に保持し、そのテープを所定の搬送手
段、例えば負圧吸着式のベルトコンベアでベニヤ単板の
巻取り位置の近傍まで導き、ベニヤ単板間に供給するも
のがある。そのような巻テープをテープケースに遊転自
在に挿入した場合、その両側の壁により巻テープの側方
への倒れが防止され、また、前壁により前方への移動が
阻止された状態で、テープの引き出しに伴なって巻テー
プが繰出回転することとなる。そのテープがなくなる
と、ケースの後方が開放されていて、次のテープを後方
から入れることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、巻テー
プの倒れを防ぐ両側の壁と巻テープの前方への移動を阻
止する前壁とが一体に構成されるため、例えば巻テープ
の径が大きくなったりする場合にはそのテープケースを
取り替えなければならず、それが困難であれば使用する
テープの巻き径が限定される欠点がある。さらに1本の
巻テープが終わる頃に次のテープをテープケースの後方
から供給しなければならないため、何本ものテープを連
続かつ自動的に繰り出すことが難しい問題もある。
【0006】この発明は上記のような問題を解消し、巻
テープの汎用性があり、また何本ものテープを連続的に
供給できる繰出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明は
巻取リールによって巻き取られるベニヤ単板間に挿入さ
れるテープを繰り出す装置であって、前記テープをその
供給元から前記ベニヤ単板間に導く搬送手段と、その供
給元に設けられ、前記テープを巻いた巻テープの両側側
方への倒れを防ぐ側方位置規制部材と、その供給元に巻
テープを保持してその前方への移動を規制する前方スト
ッパ部材とを備え、 この前方ストッパ部材は前記側方位
置規制部材とは別体かつ独立に前記搬送手段の経路の上
方に位置するストッパ部材で構成し、 ベニヤ単板間に巻
き取られるテープは搬送手段とその上方のストッパ部材
との間からその巻テープの繰出回転を許容しつつ引き出
され、 小径となった巻テープは引き出されるテープと一
緒に搬送手段とその上方のストッパ部材との間から巻取
リール側に排出されることを特徴とする。このようにす
れば、巻テープの側方位置規制部材とは、別個独立に前
方ストッパ部材があるため、側方位置規制部材の位置や
大きさ、サイズ、移動形態等に影響を受けることなく前
方ストッパ部材を設けることができる、そのため側方位
置規制部材の設計自由度が増し、例えば側方位置規制部
材を移動可能にすることもできるし、あるいは巻テープ
の径の変更に応じて前方ストッパ部材の位置を変えたり
するといった汎用性を高める柔軟な対応が可能となる。
また、テープが引き出されて小径となった巻テープは、
何ら操作をしないでもストッパ部材と搬送手段との間隙
から抜け出てしまい、代って次の新しい巻テープが供給
され、テープの繰り出しが開始する。
【0008】さらに、具体的な構成として、複数のテー
プを格納したテープラックをテープ供給部に設置し、こ
れをテープを送る方向とほぼ直角な方向に所定量ずつ動
かして、連続的なテープ供給を実現することも可能であ
る。すなわち、このような発明は、テープをその供給元
から前記ベニヤ単板間に導く負圧吸着コンベアと、その
供給元において前記負圧吸着コンベアのテープ供給方向
とほぼ直角な方向に移動可能に配置されるとともに、前
記テープを巻いた巻テープを個別に格納して各テープの
両側側方への倒れを防止する仕切部によって仕切られた
複数のテープ格納部を有し、それらテープ格納部が前記
負圧吸着コンベアの搬送路上に順次位置するように、そ
れらテープ格納部の形成ピッチで間欠的に移動させら
れ、あるテープ格納部が前記負圧吸着コンベアの搬送路
上に位置した状態で、そのテープ格納部の前方は開放さ
れ、前記巻テープを前記仕切部によって両側側方への倒
れを防止しつつ繰出回転可能に保持するテープラック
と、前記負圧吸着コンベアの搬送路上において前記テー
プラックの下流に隣接して配置され、前記テープラック
のあるテープ格納部が負圧吸着コンベアの搬送路上に位
置したとき、そのテープ格納部にある巻テープが前記仕
切部から外れない範囲で前方へ移動した後にその移動を
止め、以後はその位置で前記負圧吸着コンベアにより前
記巻テープが繰出回転してテープが繰り出されるように
前記巻テープの位置を規制する前方ストッパ部材と、を
含むことを特徴とする。
【0009】このようにテープラックを用いて、その仕
切部によって巻テープの側方への倒れを防止するととも
に、そのある巻テープの繰出しが終われば、テープラッ
クを所定ピッチ移動させて次の巻テープを供給すること
ができる。この場合、前方ストッパ部材はテープラック
とは別個独立に、例えば位置固定に設けることができ
る。
【0010】また、前方ストッパ部材は巻テープと滑り
接触して、巻テープの前方への移動を防止しつつその繰
出しを許容するものでもよいが、遊転ローラタイプのス
トッパとすれば、巻テープと転がり接触することにな
り、両者の抵抗が減じてより好ましいといえる。また、
そのような遊転ローラストッパを例えば巻テープの径が
大きいときにその巻テープに接するものと、径が小さい
ときに巻テープに接するものとを個別に設けることもで
きる。
【0011】さらに、繰出しを終えて巻芯が残る場合、
その巻テープの巻芯を排出する装置として、前方ストッ
パ部材の出口部をくぐり抜けてその巻芯を下流に流した
後、巻芯ストッパでその移動を止め、さらに巻テープの
側方への排出を開閉部材の開きを利用して行うこともで
きる。例えば巻芯ストッパ部材に巻芯を側方へ誘導する
ような斜面(一種のカム面)を形成したり、開閉部材に
巻芯を引掛ける引掛け部材等を付けておき、それが開い
たときに巻芯を引出すといったことも可能である。
【0012】さらに、ベニヤ単板の巻取りの際に、テー
プがねじれると、その接着面が反転してトラブルを生ず
ることがある。これを防ぐために、テープを送る搬送手
段の先端部に、そのテープに接して、そのテープ面のね
じれを矯正する又は防ぐ反転防止部材を設けることもで
きる。反転防止部材は常時テープに接するようにしても
よいが、例えば巻始めであるとか、テ−プのねじれが明
らかになったときに、反転防止部材を搬送手段の先端か
らベニヤ単板に突き出すようにしてもよい。さらに、テ
ープをベニヤ単板に導く搬送手段の例えば先端部に、テ
ープを切断するテープカッタを含む場合がある。その場
合、テープをカットするときに、通常より大きな張力を
テープに与えておけば、切断が容易となる。その張力付
与のために、例えば搬送装置の少なくとも一部が、テー
プに張力を付与する方向に移動可能に構成することがで
きる。例えば、搬送手段を1支点まわりに回動(スイン
グ)するものとし、テープに張力を付与するときは、こ
の搬送手段をスイングさせるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照しつつ説明する。図1は、ベニヤレ
ース1でむかれて下流へ送られるベニヤ単板Vを、巻取
リール2に巻き取ってベニヤ単板の巻玉3とする状態を
示している。巻玉3の外周(垂直方向直下)には駆動ロ
ーラ4が接触し、この摩擦力により巻玉3に巻込みのた
めの駆動がかけられる。そして、この巻き取られていく
ベニヤ単板V間に、その例えば両端部の補強等の意味で
テープTが接着されていく。
【0014】テープTはその上流にある供給元、すなわ
ち巻芯5に巻き付けられた巻テープ6から繰り出され、
搬送手段としての負圧吸着コンベア7(繰出コンベア)
により巻玉3側に送られ、そのベニヤ単板Vに巻き付け
られる。この巻付けに伴ってテープTが繰り出されてい
く。つまり巻テープ6は、一定の位置でテープTが巻玉
3に引き込まれていくことにより、一定の位置で従動的
に回転する。その巻テープ6の前方への移動を阻止しつ
つ、これを繰出回転させるために前方ストッパ部材とし
て遊転する第1、第2のローラストッパ8及び9があ
る。
【0015】ローラストッパ8は、巻テープ6の径が大
きい状態でその外周に接して、摩擦力により連れ回るも
のであり、ローラストッパ9は、巻テープ6の繰出しが
進行して、これが小径になったときにその外周面に沿っ
て連れ回るものである。ローラストッパ9は、ローラス
トッパ8より下側に位置し、この下方には巻テープ6の
径が所定以上に小さくなったときに、これを通過させる
隙間(出口部)があり、ここを通過した巻芯5とわずか
に残っているテープTは、上述のローラストッパ8及び
9より下流側に位置する巻芯ストッパ11に当接して、
さらに残りのテープが終わるまで繰り出され、その後に
巻芯5は側方へ排出される。この詳細は後に詳しく説明
する。
【0016】負圧吸着コンベア7は、テープTの搬送方
向に長く延びる負圧ボックス(負圧室)13を備え、そ
の周囲を取り巻くようにプーリ14、15等に通気性の
ある無端状のベルト16が掛け渡されている。負圧室1
3には負圧ポンプ17により負圧が作用し、これがベル
ト16の通気孔を経てテープTに作用し、これをベルト
16の上面に吸着する。ベルト16は、例えばプーリ1
5に連結されたモータ18の駆動により、その上側の巡
回軌道が巻テープ6からベニヤ単板Vの巻玉3側に移動
し、テープTを巻テープ6から繰り出していく。
【0017】このようなテープ繰出装置20は、図2に
示すように、巻玉6の例えば両端部に対応するように一
対が1セットで設置されている。テープTは例えばその
上面側に粘着層T1を有し、ベニヤ単板Vが巻玉3に巻
き込まれる過程でその上面の粘着層T1においてベニヤ
単板Vの両側端部に貼着されていく。また、テープTの
材質は例えば所定の紙等が採用される。
【0018】各負圧吸着コンベア7の上流端には、テー
プTの供給元として前述の巻テープ6が配置され、巻テ
ープ6はその複数のものがテープラック21に収容され
ている。テープラック21は巻玉3の左右に位置する各
負圧吸着コンベア7に対応して1個ずつ都合2個設けら
れる。左右の構造は同一であるため、その一方について
説明する。各テープラック21は、巻玉3の端面外方に
偏った初期位置から順次内方に向かって所定ピッチで送
られる(タクト送りされる)ものである。このテープラ
ック21については後に詳述する。
【0019】図3に示すように、負圧吸着コンベア7及
びテープラック21等を指示する繰出フレーム22は、
基台フレーム23に対しその中間位置において水平方向
の支点軸24により回動可能(スイング可能)に連結さ
れている。そして、基台フレーム23に対し軸25によ
り揺動可能に取り付けられたアクチュエータとしてのシ
リンダ26のピストンロッド27が、繰出フレーム22
のコンベア7の後端側に連結され、このシリンダ26の
伸縮により、繰出フレーム22の全体が垂直面内で所定
角度上下方向に回動するようになっている。これは、後
述するようにテープTの切断時にテープTに張力を付与
するためである。
【0020】基台フレーム23は、水平方向のガイドレ
ール29に沿って所定量移動できるようになっており、
その基台フレーム23に取り付けられたモータ30及び
減速機31による駆動力により、前進・後退方向に自走
できるようになっている。これにより、負圧吸着コンベ
ア7の先端部が巻玉3に対し接近・離間することができ
る。
【0021】図4に示すように、フロア面33から垂直
フレーム34が立ち上がり、巻玉3の中心部に位置する
巻取リール2は垂直フレーム34に沿って昇降可能な昇
降装置35に回転自在に保持され、巻玉3の径が大きく
なるにしたがって昇降装置35が上昇し、巻取リール2
が上昇していく。このようにリール2が巻玉化につれて
径分上昇するタイプのほかに、リール2の位置が垂直方
向固定であり、駆動ロール4が径分増加する量だけ下が
るタイプでもよい。これにより、巻玉3の径の増大に拘
わらず、テープ繰出装置20のコンベア7の先端部の位
置は一定でよい。所定の径まで巻かれた巻玉3は、吊り
下げフック(図示せず)によってリール2の両端転子部
近傍を支持して吊り上げ、リーリングデッキへ移送され
る。このような巻玉3とされるベニヤ単板Vは、ベニヤ
単板コンベア36により前述のベニヤレース側から送り
込まれることとなる。
【0022】図5はテープ繰出装置20の部分の平面図
であり、左右の負圧吸着コンベア7及びテープラック2
1とを前述の繰出フレーム22がクロスメンバ状(テー
プ繰出方向と直交方向)に連結している。このような左
右の繰出ユニットの一方を拡大した側面図を図6に、平
面図を図7に示す。図6に示すように、コンベア7のコ
ンベアフレーム39は、繰出フレーム22の一部をな
し、そのクロスメンバ状の本体部分(22)から前方に
突出し、その本体部分(クロスメンバ)と一体的な構成
をなす。このコンベア7のベルト16は、前述のように
プーリ14及び15が両端となって折り返すが、その中
間にガイドローラ40並びに張力付与ローラ41があ
り、これは軸42の回りに揺動できる。
【0023】上流側のプーリ15に前述のモータ18が
連結され、これがベルト16を巡回駆動する。このよう
なベルト16の巡回軌道の上流側の端部の上にテープラ
ック21が、これより下流側に隣接してそのベルト16
上に位置するように第1、第2のローラストッパ8、9
がある。これらのローラストッパ8、9は、コンベアフ
レーム39から上方へ起立するように連結されたストッ
パフレーム43に、高さ方向に所定間隔おいて並ぶよう
に回転自在に支持されている。これらのローラストッパ
8、9は、そのストッパフレーム43をコンベアフレー
ム39に対して位置調整することにより、少なくとも上
下方向(必要に応じてコンベアの長さ方向)に位置調整
可能である。
【0024】テープラック21は、図8に示すように、
背面部としての背面板45と、これに一体的に連結され
た複数の仕切壁部としての仕切板46とを備え、各仕切
板46の間のスペースが複数のテープ格納室47となっ
ている。このようなテープラック21は、その前方側が
開放されるとともに底部側も開放されている。この例で
は上方も解放されているが、上方部分は閉じられていて
もよい。そして、図6に示すように、繰出フレーム22
にはテープラック21の後方において立上りフレーム4
8が固定され、この上下に一定間隔おいて平行に設けら
れた一対のガイドレール49に、テープラック21の背
面板45に形成されたレール係合部50が摺動可能に係
合している。これによりテープラック21は、負圧吸着
コンベア7の搬送方向と直角な方向に、そのベルト16
の上流側端部の上側において移動可能に支持されてい
る。
【0025】また、テープラック21の背面板45の、
一対のレール係合部50の間にはラックギヤ51が水平
方向に固定され、これに、立上りフレーム48に固定さ
れたタクト送りモータ52のピニオンギヤ53が噛み合
っている。タクト送りモータ52はテープラック21の
間欠送り装置として機能するもので、テープラック21
をそのテープ格納室47のピッチ(言い換えると仕切板
46のピッチ)で間欠的に横移動させる。なお、この移
動の位置決めのために、図7に示すように、テープラッ
ク21側にその送り方向に沿ってクシ歯状の移動側位置
検出部55が、また立上りフレーム48側には近接スイ
ッチ56がそれぞれ設けられ、この近接スイッチ56に
よりテープラック21が上述の1ピッチ分移動したこと
を検出して、その信号をモータの制御部に送り、モータ
を停止させる。なお、背面板45は省略して、テープ格
納室47の後方が開放されていてもよい。この場合、前
述のラックギヤ51は、テープラック21の仕切板46
と一体的な関係であれば、任意の位置に設けることがで
きる。
【0026】なお、タクト送りモータ52がパルスモー
タ(ステップモータ)により構成される場合は、そのパ
ルス数をカウントしてテープラック21の移動、さらに
は位置決めを行うことができる。またその位置決めや位
置検出は、そのパルスモータに接続したロータリエンコ
ーダの信号や、別途設けたマグネスケール等からの信号
によって行うこともできる。それらの場合は図7に示す
ような移動側位置検出部55、近接スイッチ56は省略
可能である。なお、図7はテープラック21を省略した
状態の平面図を示している。
【0027】図6において、テープラック21の下側が
開放されているため、そのテープ格納室47内の巻テー
プ6を負圧吸着コンベア7のベルト16面から浮き上が
らせた状態で支持するために、2本のガイドバー57、
58がほぼ水平方向に所定の間隔をおき、かつテープラ
ック21の移動方向(コンベア7と直角方向)に沿って
設けられている。これらのガイドバー57、58は、繰
出フレーム22から上方へ立ち上がる支持具59,60
により、コンベア7の上流側端部のベルト面よりやや上
側に位置する高さレベルで設けられ、図7に示すよう
に、コンベア7の外方側を始点としてコンベア7と交差
する直前が終点となっている。
【0028】そして、図6においてテープラック21が
紙面に直角な方向に移動するとき、そのテープ格納室4
7内の巻テープ6は、その下端部がガイドバー57及び
58で受けられることにより、コンベア7の高さレベル
からは浮き上がった状態で支持され、かつそのガイドバ
ー57、58と摺接しつつこれにガイドされてコンベア
7に側方から接近する。
【0029】図6において、テープラック21の仕切板
46の前側部分には、その前端縁から後方に向かって、
例えばU字状その他の形態の切欠61が形成されてい
る。これは、例えば作業者が巻テープ6をテープラック
21のテープ格納室47に1個ずつ入れる際に、その収
納作業をしやすくしたり、あるいは何らかの理由で巻テ
ープ6を取り出す必要がある場合も、それをしやすくす
るためのものである。図8においては、その切欠61は
省略されている。
【0030】そして、図9に示すように、テープラック
21の各テープ格納室47には、それぞれ巻テープ6が
立てた状態で入れられ、かつその巻テープ6が前述のガ
イドバー57、58で支持される。テープラック21
は、このように格納された巻テープ6の間隔を1ピッチ
として、その一端側(図では右端)から順次負圧吸着コ
ンベア7のベルト16上に位置させられる。
【0031】ガイドバー57、58は、このベルト16
に交差する直前で途切れているため、そのベルト16上
まで移動した巻テープ6は、ガイドバー57、58から
外れてベルト16上に着座する。ベルト16は水平面に
対してその下流側がやや下方傾斜し、またベルト16も
その下方に駆動されているので、ベルト16上に着座し
た巻テープ6は下流側にやや移動するが、そこには前述
の前方ストッパ部材としての第1及び第2のローラスト
ッパ8、9が存在し、巻テープ6が大径の状態ではまず
ローラストッパ8によって巻テープ6の前方の移動が阻
止される。
【0032】この状態で巻テープ6は、テープラック2
1から離脱しているわけではなく、その半分以上がテー
プ格納室47内に位置する。従って図10の状態で巻テ
ープ6が繰出回転する際に、その巻テープ6の両側に
は、テープラック21の仕切板46が存在し、これが巻
テープ6の側方への倒れを防止する側方規制部材として
機能する。よって巻テープ6が側方へ倒れることなくそ
のテープ格納室47内で繰出回転ができる。
【0033】つまり、テープラック21の仕切板46
は、巻テープ6を収容する空間を形成する部分のみなら
ず、巻テープ6の側方への倒れを防止する側方規制部材
としても機能し、1つの仕切板46が2つの機能を兼用
するかたちとなり、構造が簡単で済む。なお、巻テープ
6の内側面に粘着層があるが、その巻出端についてはそ
の粘着層が形成されていない部分があり、そこがベルト
16に吸着されて巻出しを開始することができる。1つ
の巻テープ6の巻出しが終了すれば、テープラック21
が1ピッチ送られて、次の巻テープ6が同様にコンベア
7のベルト16上に位置させられて、上述と同様の過程
を繰り返す。
【0034】図10に示すように、下側のローラストッ
パ9とベルト16の上面との間には、巻テープ6の巻芯
5の直径よりわずかに大きな隙間があることは前述した
が、巻テープ6の繰出しが終了又は終了直前になると、
その巻芯5を含め残テープが、ローラストッパ9の下方
をくぐり抜けて下流へ移動する。そして、このローラス
トッパ9から下流に一定量離間して位置する前述の巻芯
ストッパ11(図1参照)は、コンベア7のベルト16
の上面から一定量浮き上がった状態で、位置固定に設け
られている。従って、巻芯5に多少残っているテープ
は、巻芯ストッパ11に当接した後、なお繰出回転され
ることにより巻芯5から完全に繰り出される。なお、こ
のときには、既に別の新しい巻テープ6が後方に位置し
ており、そのため、後方の新しい巻テープ6から繰り出
されるテープと、残り少ない巻芯5から繰り出される最
後の部分のテープとが一時的に二重に送られることとな
る。
【0035】そして、巻芯ストッパ11のストッパ面6
3は、下流に向かって斜め上方に傾斜するとともに、側
方に向かって開くように3次元的に傾斜している。よっ
て、このストッパ面63に当接した巻芯5は、あたかも
カム面のような作用を受けてその下流への移動が阻止さ
れつつ側方への横力も受ける。その部分には、図11に
示すように、開閉扉64が、ほぼ上下方向の軸線Oを支
点として側方へ開くように開閉可能に設けられている。
開閉扉64には、ブラケット65を介して、開閉駆動手
段としてのシリンダ66のピストンロッド67が、ピン
68を介して連結され、シリンダ66の基端部は、ピン
69及びブラケット70を介して繰出フレーム22の側
面に固定されている。
【0036】そして図12に示すように、シリンダ66
の収縮によりその開閉扉64が側方に開き、巻芯ストッ
パ11のストッパ面63が側方に開く側に開口71が生
じる。巻芯5はストッパ面63によって側方への横力を
受けるため、この開口71を経て側方へ排出することが
できる。この実施例では、その巻芯5の側方への排出を
確実にするため、扉64に、巻芯5を引っかけて強制的
に排出させる払出部材としての引掛けバー72が設けら
れている。引掛けバー72は、扉64とほぼ直角に固定
されて、コンベア7のベルト16の上面から一定量上方
へ離間した位置に突出する。そして、この引掛けバー7
2の下側に巻芯5が位置し、かつ引掛けバー72はその
巻芯5の反対側の端部以上に延びる長さを有し、かつそ
の先端部で下方に曲がったカギ部73(図13)を有し
ている。そして、扉64が開くときに、この引掛けバー
72のカギ部73が巻芯5の一方の端部に係合して、こ
れを扉64の回転に従い横に回すようにして側方へ排出
する。
【0037】これによって、巻芯5がコンベア7に残る
ことなく、自動的に除去することができるから、テープ
Tの連続的な送りを容易に行い得る。本実施例において
は、以上のようなストッパ面63、開閉扉64及び引掛
けバー72、さらには開閉扉64を開閉させるシリンダ
66とを含んで巻芯排出装置75が形成されている。
【0038】図3に示すように、テープTを繰り出すコ
ンベア7の先端部には、ベニヤ単板間に引き込まれつつ
巻き込まれていくテープTのねじれ(反転等)を防止す
るテープねじれ防止機構76が設けられている。このね
じれ防止機構76は、図14のように、ベニヤ単板間に
引き込まれるテープTの経路に対し相対的に鋭角に交差
するように、へら状部材77が突出するものであり、へ
ら状部材77の基端部はその移動手段としてのシリンダ
78のピストンロッド79に固定されている。シリンダ
78はブラケット78aを介して繰出フレーム22の下
側に固定されている。そして図15に示すように、へら
状部材77は前述のベニヤレース側から送られるベニヤ
単板Vの上方においてテープTの下側に接してこの幅方
向の角度を規制するものである。
【0039】図16はその平面的な一例を示すもので、
テープTの幅方向よりある程度広い幅の板状の接触面を
有している。図17は、ねじれを起こしたテープTを矯
正するように、へら状部材77がテープTの下面を押し
上げて、そのねじれを解消するように作用している状態
を示している。
【0040】図6及び図7に示すように、繰出用のコン
ベア7の先端部にはテープ切断装置80が設けられてい
る。図18に示すように、テープ切断装置80は、繰出
フレーム22から側方に突出するブラケット81と、図
19に示すように、そのブラケット81に固定されたカ
ッタ移動用のシリンダ82と、このシリンダ82のピス
トンロッドに連結されたこの例では円板状のテープカッ
タ83(以下、カッタという)と、この円板状のカッタ
83との間にテープTを挟んでこれを切断するテープ受
部材84とを備えている。この例では、テープ受部材8
4は円柱状の軸状形態をなし、ブラケット85によりテ
ープ繰出方向と直交する方向に、かつそのテープ軌跡に
ごく近接して、繰出フレーム22の先端(コンベア7の
先端)に固定されている。なお、このテープ受部材84
の上流側に近接して(直前の上流位置において)コンベ
ア7の最も先端部には、テープTの下側に接触して転動
することによりテープTの走行を案内する回転自在なガ
イドローラ86が設けられている。
【0041】そして、図21に示すように、カッタ83
がテープ受部材84に向かって横方向に移動することで
テープTを幅方向に回転切断する。ここで、図20に示
すようにその切断の際には、テープ受部材84が上方に
持ち上がってテープTに張力を与えるように、コンベア
7が、前述の図3に示した支点軸24を支点にしてシリ
ンダ26の作動により上方へ一定角度回動する。これに
より、図20に示すように、テープTに通常時より大き
な張力が付与され、ここに円板状のカッタ83が切り込
まれることによりテープTは容易に切断されることとな
る。
【0042】なお、テープ受部材84の少なくとも表面
はウレタンゴム等の柔軟な部材からなり、そこにカッタ
83の刃先を食い込ませるものである。その形態は板状
のものでもよいが、この例のように円柱状等の軸状のも
のとし、テープ受部材84の固定位置の回転位相を周期
的に変更してカッタ83の食い込み位置を分散するよう
にすれば、テープ受部材84の同じ部分が局部的に劣化
することを回避し、その寿命を延ばすことができる。
【0043】なお、図22に示すように、円板状のカッ
タ83を支持軸87を枢支点として、テープ受部材84
上へ食い込み自在とするカッタ揺動用のシリンダ88を
ブラケット81に設置し、そのピストンロッド89の先
端をカッタ移動用のシリンダ82を支持している基枠に
取り付けることもできる。この場合は、円板状のカッタ
83の横移動の前に、あるいはその移動の過程で、カッ
タ揺動用のシリンダ88のピストンロッド89を伸長さ
せて、カッタ83の作用点をテープ受部材84に若干食
い込み勝手とし、その状態で円板状のカッタ83がテー
プTの幅方向に横断することにより、テープTを確実に
切断できる。
【0044】あるいは、図23に示すように、円板状の
カッタ83を支持軸87を枢支点として、テープ受部材
84上へ食い込み自在とするスプリング、ゴム等の弾性
部材90をブラケット81とカッタ移動用のシリンダ8
2を支持している基枠間に取り付けることもできる。こ
の場合は、カッタ83の作用点は弾性部材90によって
テープ受部材84に常時若干食い込み勝手とされている
ので、この状態で円板状のカッタ83がテープTの幅方
向に横断することにより、テープTを確実に切断でき
る。
【0045】以上のようなテープ繰出装置の全体的な作
動を説明する。図8のように巻テープ6がセットされた
テープラック21がモータ52により横移動して、最初
のテープ格納室47がコンベア7のベルト16上に位置
させられると、図9、図10のように巻テープ6がガイ
ドバー57、58から外れてベルト16上に乗り、第1
のローラストッパ8に当たるまで、少し下流に移動す
る。その位置で巻テープ6から負圧吸着コンベア7によ
りテープTが繰り出され、巻テープ6は第1のローラス
トッパ8の回転を伴って繰出回転する。
【0046】図15のように巻取リール2に対する例え
ば巻き初めには、テープTがねじれて反転した状態でベ
ニヤ単板に貼着されないように、へら状部材77がシリ
ンダ78により前進してテープTのねじれを防止又は矯
正し、一定の短時間その状態を維持した後、へら状部材
77が後退して元の位置に戻る。
【0047】テープTの繰出しが進行して、一つの巻テ
ープ6が小さくなると、図10のように巻テープ6は第
2のローラストッパ9に当たるようになって、そのスト
ッパ9を回転させつつ繰出しが進行する。終盤において
巻テープ6が終わりに近づき、巻テープ6の直径が第2
のローラストッパ9の下方の隙間より小さくなると、巻
芯5は少し残っているテープとともに第2のローラスト
ッパ9をくぐり抜けて下方へ移動し、図1の巻芯ストッ
パ11でその移動が止めれられた後、さらにその位置で
テープが無くなるまで短時間繰出回転する。
【0048】それから、図11〜図13に示すようにシ
リンダ66が収縮して、開閉扉66が開き、その開放の
過程で引掛けバー72が空の巻芯5を強制的にコンベア
7の側方へ排出した後、開閉扉64は閉じる。
【0049】それより一定以上前に、図8、図9のテー
プラック21がモータ52によりテープ格納室47の1
ピッチ分に相当する距離だけ横移動し、次の巻テープ6
がコンベア7上に供給され、前述と同様、図10のよう
にテープTの繰出しを開始する。このとき、図1のよう
に先の巻テープ6の残り分が巻芯ストッパ11で供給さ
れている場合は、その残り分が終わるまでの短時間だけ
テープTはダブルで供給される。
【0050】巻テープ6の繰出しの途中で、ベニヤ単板
Vの巻玉3の直径が予定した大きさになると、その巻取
リール2に対する巻取りは終了し、巻玉3の回転は停止
し、また負圧吸着コンベア7の駆動も停止する。そし
て、テープ切断の準備動作として、図3の軸24を支点
にシリンダ26の伸長により、テープ繰出装置20の全
体が図の反時計回りに小角度回転し、これにより図20
のようにコンベア7の先端部がテープTを上方に持ち上
げ、通常より大きな張力をかける。この状態で、円板状
のカッタ83がテープ受部材84との間で食い込み勝手
の状態でテープTを切断し、後退する。その後コンベア
7が下方に小角度復帰するように、図3のテープ繰出装
置20の全体が時計回りに小角度回転して原位置に復帰
する。
【0051】その後、巻玉3は少し回転してテープTの
切断された端部を巻き込み、図示しないフックでストッ
ク位置へ移動し、ベニヤ単板の巻取位置には次の巻取リ
ール2がセットされる。なお、テープTの切断の際にテ
ープTの走行を止めないでテープカットしてもよい。
【0052】以上の説明では、横移動するテープラック
を使用したが、繰出用のコンベア上に1本のテープが収
容されるテープケースを固定的に設け、その前方、下方
及び後方(又は上方)は開放し、そのテープケースの前
方に別途、前方ストッパ部材を設置する一方で、後方又
は上方から新たな巻テープを供給するようにしてもよ
い。また、負圧吸着コンベア7は、テープTを巻玉3に
巻込む初期の段階にのみ使用し、その後の巻玉3の引込
力でテープTが引っ張られて巻テープ6から繰り出され
るときは、負圧吸着コンベア7に巡回駆動も負圧もかけ
ない(すべて停止)か、もしくは巡回駆動はかけるが負
圧はかけない(負圧停止)ようにすることも可能であ
る。その他、本発明は当業者の知識に基づき、種々の変
形・改良を施した形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるテープ繰出装置を概念
的に示す側面図。
【図2】そのテープ繰出しの形態を示す斜視図。
【図3】図1のテープ繰出装置を更に詳細に示す側面
図。
【図4】図3の周辺も併せ示す側面図。
【図5】図3の平面図。
【図6】図3の基台フレームを省略したテープ繰出装置
単独の側面図。
【図7】図6の平面図(ただしテープラックは省略)。
【図8】テープラックの概念的な斜視図。
【図9】その平面図。
【図10】巻テープのコンベア上への供給及び前方のロ
ーラストッパを示す説明図。
【図11】巻芯排出装置の一例を示す平面図。
【図12】その開閉扉が開いた状態の平面図。
【図13】巻芯の排出動作を示す作用説明図。
【図14】コンベア先端部のテープねじれ防止機構の一
例を示す側面図。
【図15】そのテープねじれ防止機構の作用説明図。
【図16】その平面図。
【図17】テープのねじれを矯正している状態を示す作
用説明図。
【図18】コンベア先端部のテープ切断装置の一例を示
す底面図。
【図19】そのテープ切断装置を概念的に示す斜視図。
【図20】テープ切断時にテープに張力を付与する機構
の作用説明図。
【図21】カッタのテープ切断時における作用説明図。
【図22】図19,20とはテープ切断装置の異なる例
を示す正面図。
【図23】図22とはさらに別のテープ切断装置の例を
示す正面図。
【符号の説明】
2 巻取リール 3 巻玉 5 巻芯 6 巻テープ 7 負圧吸着コンベア(搬送手段) 8 第1のローラストッパ(前方ストッパ部材) 9 第2のローラストッパ(前方ストッパ部材) 11 巻芯ストッパ 13 負圧ボックス 16 ベルト 20 テープ繰出装置 21 テープラック 24 支点軸 26 シリンダ 45 背面板(背面部) 46 仕切板(仕切壁部) 47 テープ格納室 57、58 ガイドバー 63 ストッパ面 64 開閉扉 72 引掛けバー(払出部材) 75 巻芯排出装置 76 テープねじれ防止機構 77 へら状部材 80 テープ切断装置 83 テープカッタ

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取リールによって巻き取られるベニヤ
    単板間に挿入されるテープを繰り出す装置であって、 前記テープをその供給元から前記ベニヤ単板間に導く搬
    送手段と、 その供給元に設けられ、前記テープを巻いた巻テープの
    両側側方への倒れを防ぐ側方位置規制部材と、 その供給元に巻テープを保持してその前方への移動を規
    制する前方ストッパ部材とを備え、 この前方ストッパ部材は前記 側方位置規制部材とは別体
    かつ独立に前記搬送手段の経路の上方に位置するストッ
    パ部材で構成し、 ベニヤ単板間に巻き取られるテープは搬送手段とその上
    方のストッパ部材との間から その巻テープの繰出回転を
    許容しつつ引き出され、 小径となった巻テープは引き出されるテープと一緒に搬
    送手段とその上方のストッパ部材との間から巻取リール
    側に排出される ことを特徴とするベニヤ単板巻玉へのテ
    ープ繰出装置。
  2. 【請求項2】 巻取リールによって巻き取られるベニヤ
    単板間に挿入されるテープを繰り出す装置であって、 前記テープをその供給元から前記ベニヤ単板間に導く負
    圧吸着コンベアと、 その供給元において前記負圧吸着コンベアのテープ供給
    方向とほぼ直角な方向に移動可能に配置されるととも
    に、前記テープを巻いた巻テープを個別に格納して各テ
    ープの両側側方への倒れを防止する仕切部によって仕切
    られた複数のテープ格納部を有し、それらテープ格納部
    が前記負圧吸着コンベアの搬送路上に順次位置するよう
    に、それらテープ格納部の形成ピッチで間欠的に移動さ
    せられ、あるテープ格納部が前記負圧吸着コンベアの搬
    送路上に位置した状態で、そのテープ格納部の前方は開
    放され、前記巻テープを前記仕切部によって両側側方へ
    の倒れを防止しつつ繰出回転可能に保持するテープラッ
    クと、 前記負圧吸着コンベアの搬送路上において前記テープラ
    ックの下流に隣接して配置され、前記テープラックのあ
    るテープ格納部が負圧吸着コンベアの搬送路上に位置し
    たとき、そのテープ格納部にある巻テープが前記仕切部
    から外れない範囲で前方へ移動した後にその移動を止
    め、以後はその位置で前記負圧吸着コンベアにより前記
    巻テープが繰出回転してテープが繰り出されるように前
    記巻テープの位置を規制する前方ストッパ部材と、 を含むことを特徴とするベニヤ単板巻玉へのテープ繰出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記前方ストッパ部材は、前記負圧吸着
    コンベアの搬送面から遠い側に、大径状態における巻テ
    ープと接触しつつその繰出回転に従って連れ回る第1の
    遊転ローラストッパと、前記搬送面に近い側に、小径状
    態における巻テープと接触して連れ回る第2の遊転ロー
    ラストッパとを含む複合形態をなす請求項1又は2記載
    のテープ繰出装置。
  4. 【請求項4】 前記前方ストッパ部材は、前記巻テープ
    の繰出しの終盤で、巻芯に巻かれていたテープの残量が
    ゼロ又は所定量以下になったとき、その残量がゼロ又は
    所定量以下の巻芯を前記負圧吸着コンベアの下流側にく
    ぐり抜けさせる出口部を有し、かつその出口部の下流に
    は前記巻芯を前記負圧吸着コンベアの側方へ排出する巻
    芯排出装置が設けられている請求項1ないし3のいずれ
    かに記載のテープ繰出装置。
  5. 【請求項5】 前記巻芯排出装置は、前記前方ストッパ
    の出口部をくぐり抜けてきた前記巻芯の移動を阻止する
    巻芯ストッパと、その巻芯ストッパの側方に形成されて
    巻芯を前記負圧吸着コンベアの側方に排出するための排
    出口と、その排出口を開放・遮断する開閉部材と、その
    開閉部材が開くとき、前記巻芯が前記排出口から排出さ
    れるように助勢する排出助勢手段とを含む請求項4記載
    のテープ繰出装置。
  6. 【請求項6】 前記排出助勢手段は、前記巻芯ストッパ
    の前記巻芯を当接させる部分に形成された、その巻芯の
    前方への移動を阻止するとともに巻芯を前記排出口に導
    くストッパ兼誘導用の斜面と、前記開閉部材に連結され
    てその開閉部材の開動作の際に前記巻芯に係合してこれ
    を前記排出口から強制的に払い出す払出部材との、すく
    なくとも一を備える請求項5記載のテープ繰出装置。
  7. 【請求項7】 巻取リールによって巻き取られるベニヤ
    単板間に挿入されるテープを繰り出す装置であって、 前記テープをその供給元から前記ベニヤ単板間に導く搬
    送手段と、 その供給元に設けられ、前記テープを巻いた巻テープの
    両側側方への倒れを防ぐ側方位置規制部材と、 前記巻テープの前方に位置し、その巻テープの繰出回転
    を許容しつつその前方への移動を規制する前方ストッパ
    部材と、 前記搬送手段の先端から前記ベニヤ単板間に導かれるテ
    ープに接触して前記テープにその幅方向の正常な角度姿
    勢を付与することによりテープ面の表裏が反転すること
    を防止する反転防止部材と、 を含むことを特徴とするベニヤ単板巻玉へのテープ繰出
    装置。
  8. 【請求項8】 前記反転防止部材は、前記搬送手段の先
    端部から前記ベニヤ単板の巻玉側へ突出して前記テープ
    に接触する作用位置と、そのテープから離間する方向に
    退避した退避位置との間で移動可能に設けられ、さらに
    その反転防止部材を少なくとも前記ベニヤ単板へのテー
    プ供給の初期において前記作用位置に突出させる一方、
    反転防止の作動が終了したらその反転防止部材を前記退
    避位置に復帰させるアクチュエータを備える請求項7記
    載のテープ繰出装置。
  9. 【請求項9】 巻取リールによって巻き取られるベニヤ
    単板間に挿入されるテープを繰り出す装置であって、 前記テープをその供給元から前記ベニヤ単板間に導く搬
    送手段と、 その供給元に設けられ、前記テープを巻いた巻テープの
    両側側方への倒れを防ぐ側方位置規制部材と、 前記巻テープの前方に位置し、その巻テープの繰出回転
    を許容しつつその前方への移動を規制する前方ストッパ
    部材と、 前記搬送手段の先端部近傍において前記テープを切断す
    るテープカッタと、 そのテープの切断の際に前記搬送手段の先端から前記ベ
    ニヤ単板間に至るテープに通常より大きな張力を付与
    し、その状態で前記テープの切断が行われるようにする
    張力付与手段と、 を含むことを特徴とするベニヤ単板巻玉へのテープ繰出
    装置。
  10. 【請求項10】 前記搬送手段は、その少なくとも一部
    が前記テープに張力を付与する方向に移動可能とされ
    て、その移動機構が前記張力付与手段を構成し、かつ前
    記テープカッタに近接して前記テープの切断時の逃げを
    抑制するテープ受部材が設けられ、前記テープに切断時
    の張力が作用した状態でそのテープが前記テープ受部材
    で方向を変えるように該受部材に押し付けられる請求項
    9記載のテープ繰出装置。
  11. 【請求項11】 前記搬送手段の先端から前記ベニヤ単
    板間に導かれるテープに接触して前記テープにその幅方
    向の正常な角度姿勢を付与することによりテープ面の表
    裏が反転することを防止する反転防止部材を含む請求項
    10記載のテープ繰出装置。
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