JP3353907B2 - ガスエンジンの空燃比制御方法 - Google Patents
ガスエンジンの空燃比制御方法Info
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- JP3353907B2 JP3353907B2 JP30801091A JP30801091A JP3353907B2 JP 3353907 B2 JP3353907 B2 JP 3353907B2 JP 30801091 A JP30801091 A JP 30801091A JP 30801091 A JP30801091 A JP 30801091A JP 3353907 B2 JP3353907 B2 JP 3353907B2
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気通路に配列されて
排気ガスを浄化する三元触媒と、該三元触媒の上流側に
配設された第1の酸素センサ(メイン酸素センサ)と、
前記三元触媒の下流側に配設された第2の酸素センサ
(サブ酸素センサ)と、前記第1及び第2の酸素センサ
の出力に応答して、排気ガス中の酸素濃度からガスエン
ジンの空燃比が理論空燃比に対してリッチ状態にあるか
リーン状態にあるかを検出し、その結果に基づいて前記
ガスエンジンの空燃比を制御する空燃比制御装置、とを
含むガスエンジンに関する。より詳細には、その様なガ
スエンジンにおける空燃比制御において、遅延時間及び
フィードバック制御の周期が大きくなった際に、第1の
酸素センサ(メイン酸素センサ)のスレショールドレベ
ルを最適化する方法に関する。
排気ガスを浄化する三元触媒と、該三元触媒の上流側に
配設された第1の酸素センサ(メイン酸素センサ)と、
前記三元触媒の下流側に配設された第2の酸素センサ
(サブ酸素センサ)と、前記第1及び第2の酸素センサ
の出力に応答して、排気ガス中の酸素濃度からガスエン
ジンの空燃比が理論空燃比に対してリッチ状態にあるか
リーン状態にあるかを検出し、その結果に基づいて前記
ガスエンジンの空燃比を制御する空燃比制御装置、とを
含むガスエンジンに関する。より詳細には、その様なガ
スエンジンにおける空燃比制御において、遅延時間及び
フィードバック制御の周期が大きくなった際に、第1の
酸素センサ(メイン酸素センサ)のスレショールドレベ
ルを最適化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1を参照して、従来のガスエンジンに
おいて為されている空燃比制御の態様について説明す
る。
おいて為されている空燃比制御の態様について説明す
る。
【0003】図1において、符号Eで示すガスエンジン
の吸気通路1には、燃料通路2からの燃料(例えば都市
ガス13A)及び空気取入口3からの空気を混合するミ
キサ4と、スロットルバルブ5と、吸気圧を検出する圧
力センサ6とが設けられている。また、ミキサ4をバイ
パスして、吸気通路1のスロットルバルブ5の上流側と
燃料通路2とを接続するバイパス通路7が設けられ、該
バイパス通路には、バイパス流量を調節するためのバル
ブすなわち空燃比制御バルブ8が介装されている。
の吸気通路1には、燃料通路2からの燃料(例えば都市
ガス13A)及び空気取入口3からの空気を混合するミ
キサ4と、スロットルバルブ5と、吸気圧を検出する圧
力センサ6とが設けられている。また、ミキサ4をバイ
パスして、吸気通路1のスロットルバルブ5の上流側と
燃料通路2とを接続するバイパス通路7が設けられ、該
バイパス通路には、バイパス流量を調節するためのバル
ブすなわち空燃比制御バルブ8が介装されている。
【0004】ここで、ガスエンジンEには、エンジン回
転数を検出するための回転数センサ9が設けられてい
る。
転数を検出するための回転数センサ9が設けられてい
る。
【0005】一方、ガスエンジン4の排気通路10には
三元触媒11が介装され、該触媒11の上流側には第1
の酸素センサ(以下、メイン酸素センサという)12が
設けられ、触媒11の下流側には第2の酸素センサ(以
下、サブ酸素センサという)13が設けられている。な
お、図示の例では、触媒11の下流側に測温センサ14
も設けられている。
三元触媒11が介装され、該触媒11の上流側には第1
の酸素センサ(以下、メイン酸素センサという)12が
設けられ、触媒11の下流側には第2の酸素センサ(以
下、サブ酸素センサという)13が設けられている。な
お、図示の例では、触媒11の下流側に測温センサ14
も設けられている。
【0006】前記圧力センサ6、回転数センサ9、メイ
ン及びサブ酸素センサ12、13、測温センサ14から
の検出信号は電子制御装置(ECU)15に入力され、
該制御装置15で所定の処理が為された後に制御信号と
して空燃比制御バルブ8へ出力される。
ン及びサブ酸素センサ12、13、測温センサ14から
の検出信号は電子制御装置(ECU)15に入力され、
該制御装置15で所定の処理が為された後に制御信号と
して空燃比制御バルブ8へ出力される。
【0007】制御装置15において、圧力センサ6及び
回転数センサ9の出力信号は全ガス消費量演算手段16
に入力されて、そこで演算された全ガス消費量TGはバ
イパスガス量演算手段17へ送出される。バイパスガス
量演算手段17は、バイパス比率テーブル18の中か
ら、エンジンを理論空燃比付近で運転するのに必要なバ
イパス比率BRを割り出す。
回転数センサ9の出力信号は全ガス消費量演算手段16
に入力されて、そこで演算された全ガス消費量TGはバ
イパスガス量演算手段17へ送出される。バイパスガス
量演算手段17は、バイパス比率テーブル18の中か
ら、エンジンを理論空燃比付近で運転するのに必要なバ
イパス比率BRを割り出す。
【0008】サブ酸素センサ13の出力V2は、触媒劣
化判定手段19及び制御定数演算手段20に入力され
る。そして制御定数演算手段20は、サブ酸素センサ1
3の出力V2に応答して、例えば遅延時間(ディレイ時
間)TDL、TDR(リーン及びリッチ遅延時間)等の
メインフィードバック定数を演算して、空燃比補正量演
算手段21へ送出する。ここで、空燃比補正量演算手段
21は、制御定数演算手段20で演算された遅延時間T
DL、TDR及びメイン酸素センサ12からの出力V1
に基づいて空燃比補正量FAFを演算し、該補正量FA
Fをバイパスガス量演算手段17へ送出する。
化判定手段19及び制御定数演算手段20に入力され
る。そして制御定数演算手段20は、サブ酸素センサ1
3の出力V2に応答して、例えば遅延時間(ディレイ時
間)TDL、TDR(リーン及びリッチ遅延時間)等の
メインフィードバック定数を演算して、空燃比補正量演
算手段21へ送出する。ここで、空燃比補正量演算手段
21は、制御定数演算手段20で演算された遅延時間T
DL、TDR及びメイン酸素センサ12からの出力V1
に基づいて空燃比補正量FAFを演算し、該補正量FA
Fをバイパスガス量演算手段17へ送出する。
【0009】バイパスガス量演算手段17は、全ガス消
費量演算手段16で演算された全ガス消費量TG、バイ
パス比率テーブル18の中から割り出されたバイパス比
率BR、空燃比補正量演算手段21で演算された空燃比
補正量FAFに基づいて、次式(1)によりバイパスガ
ス量BGを算出する。 BG=TG×(BR+FAF)・・・・・(1)
費量演算手段16で演算された全ガス消費量TG、バイ
パス比率テーブル18の中から割り出されたバイパス比
率BR、空燃比補正量演算手段21で演算された空燃比
補正量FAFに基づいて、次式(1)によりバイパスガ
ス量BGを算出する。 BG=TG×(BR+FAF)・・・・・(1)
【0010】ここで、空燃比補正量FAFはゼロを中心
に+或いは−に振動するべき変数である。そのため、空
燃比補正量FAFがオフセット値を有し+或いは−の領
域で振動している場合には、ゼロを中心に振動する様
に、バイパス比率演算手段22によりバイパス比率BR
を変更し、バイパス比率テーブル18を更新する。
に+或いは−に振動するべき変数である。そのため、空
燃比補正量FAFがオフセット値を有し+或いは−の領
域で振動している場合には、ゼロを中心に振動する様
に、バイパス比率演算手段22によりバイパス比率BR
を変更し、バイパス比率テーブル18を更新する。
【0011】バイパスガス量演算手段17で演算された
バイパスガス量BGは、空燃比調整手段23へ送出され
る。そして空燃比調整手段23は、バイパスガス量BG
の演算結果に基づいて空燃比制御バルブ8の開度を設定
し、該バルブ8の開度を制御するのである。
バイパスガス量BGは、空燃比調整手段23へ送出され
る。そして空燃比調整手段23は、バイパスガス量BG
の演算結果に基づいて空燃比制御バルブ8の開度を設定
し、該バルブ8の開度を制御するのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ここで、2種類の酸素
センサ(メイン及びサブ酸素センサ)を有し、サブ酸素
センサ出力に基づき遅延時間(ディレイ時間)を調節す
ることより空燃比を調節するサブフィードバックを有す
るシステムでは、メイン酸素センサの出力が大きくリッ
チ側にシフト(大きくリッチずれ)したり、或いはリー
ン側に大きくシフト(大きくリーンずれ)した場合に
は、サブフィードバックの結果遅延時間が大きくなり、
フィードバック周期が長くなる。三元触媒が劣化して、
触媒のλウィンドウがリッチずれした場合も同様であ
る。
センサ(メイン及びサブ酸素センサ)を有し、サブ酸素
センサ出力に基づき遅延時間(ディレイ時間)を調節す
ることより空燃比を調節するサブフィードバックを有す
るシステムでは、メイン酸素センサの出力が大きくリッ
チ側にシフト(大きくリッチずれ)したり、或いはリー
ン側に大きくシフト(大きくリーンずれ)した場合に
は、サブフィードバックの結果遅延時間が大きくなり、
フィードバック周期が長くなる。三元触媒が劣化して、
触媒のλウィンドウがリッチずれした場合も同様であ
る。
【0013】一方、ガスエンジンの場合は、エミッショ
ンや有害物質除去効率について、通常の内燃機関等に比
較して非常に高い数値(除去率が98%)の達成が要求
されているので、エミッションが悪化する要因は出来る
限り排除する必要がある。また、ガスエンジンは自家発
電等のために使用されているケースが多いので、回転数
が安定している事が必要とされる。
ンや有害物質除去効率について、通常の内燃機関等に比
較して非常に高い数値(除去率が98%)の達成が要求
されているので、エミッションが悪化する要因は出来る
限り排除する必要がある。また、ガスエンジンは自家発
電等のために使用されているケースが多いので、回転数
が安定している事が必要とされる。
【0014】しかし、遅延時間及びフィードバック周期
が長くなると、エミッションが悪化するという問題や、
ガスエンジンの回転変動や出力変動が大きくなるという
問題が存在する。
が長くなると、エミッションが悪化するという問題や、
ガスエンジンの回転変動や出力変動が大きくなるという
問題が存在する。
【0015】本発明は上記した従来技術の問題点に鑑み
て提案されたもので、遅延時間及びフィードバック周期
が長くなった場合に、エミッションの悪化を防止するこ
とが出来る様なガスエンジンの空燃比制御方法の提供を
目的としている。
て提案されたもので、遅延時間及びフィードバック周期
が長くなった場合に、エミッションの悪化を防止するこ
とが出来る様なガスエンジンの空燃比制御方法の提供を
目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のガスエンジンの
空燃比制御方法は、排気通路(10)に配列されて排気
ガスを浄化する三元触媒(11)と、該三元触媒(1
1)の上流側に配設された第1の酸素センサ(メイン酸
素センサ:12)と、前記三元触媒(11)の下流側に
配設された第2の酸素センサ(サブ酸素センサ:13)
と、前記第1及び第2の酸素センサ(メイン酸素センサ
12及びサブ酸素センサ13)の出力に応答して、排気
ガス中の酸素濃度からガスエンジン(E)の空燃比が理
論空燃比に対してリッチ状態にあるかリーン状態にある
かを検出し、その結果に基づいて前記ガスエンジンの空
燃比を制御する空燃比制御装置(制御装置15)、とを
含むガスエンジン(5)の空燃比制御方法において、第
1の酸素センサ(12)によるフィードバック制御にて
第1の酸素センサ(12)出力でリッチ/リーンが切り
替わってから空燃比制御手段(空燃比制御バルブ8)の
空燃比の増減に対する動作方向を切り替えるための時間
である遅延時間(第1リーン遅延時間或いは第1リッチ
遅延時間:TDL1、TDR1)及び第1の酸素センサ
(12)によるフィードバック制御におけるフィードバ
ック周期(メインフィードバック制御におけるフィード
バック周期:FOXM)が大きくなった際に、前記遅延
時間(TDL1、TDR1)がリッチ側に大きくなった
場合には第1の酸素センサ(12)のスレショールドレ
ベル(VR1)を所定量だけ上昇せしめ、前記遅延時間
(TDL1、TDR1)がリーン側に大きくなった場合
には第1の酸素センサ(12)のスレショールドレベル
(VR1)を所定量だけ下降せしめ、前記遅延時間(第
1リーン遅延時間或いは第1リッチ遅延時間:TDL
1、TDR1)は第2酸素センサ(13)によるフィー
ドバック制御(サブフィードバック制御)により設定さ
れることを特徴としている。
空燃比制御方法は、排気通路(10)に配列されて排気
ガスを浄化する三元触媒(11)と、該三元触媒(1
1)の上流側に配設された第1の酸素センサ(メイン酸
素センサ:12)と、前記三元触媒(11)の下流側に
配設された第2の酸素センサ(サブ酸素センサ:13)
と、前記第1及び第2の酸素センサ(メイン酸素センサ
12及びサブ酸素センサ13)の出力に応答して、排気
ガス中の酸素濃度からガスエンジン(E)の空燃比が理
論空燃比に対してリッチ状態にあるかリーン状態にある
かを検出し、その結果に基づいて前記ガスエンジンの空
燃比を制御する空燃比制御装置(制御装置15)、とを
含むガスエンジン(5)の空燃比制御方法において、第
1の酸素センサ(12)によるフィードバック制御にて
第1の酸素センサ(12)出力でリッチ/リーンが切り
替わってから空燃比制御手段(空燃比制御バルブ8)の
空燃比の増減に対する動作方向を切り替えるための時間
である遅延時間(第1リーン遅延時間或いは第1リッチ
遅延時間:TDL1、TDR1)及び第1の酸素センサ
(12)によるフィードバック制御におけるフィードバ
ック周期(メインフィードバック制御におけるフィード
バック周期:FOXM)が大きくなった際に、前記遅延
時間(TDL1、TDR1)がリッチ側に大きくなった
場合には第1の酸素センサ(12)のスレショールドレ
ベル(VR1)を所定量だけ上昇せしめ、前記遅延時間
(TDL1、TDR1)がリーン側に大きくなった場合
には第1の酸素センサ(12)のスレショールドレベル
(VR1)を所定量だけ下降せしめ、前記遅延時間(第
1リーン遅延時間或いは第1リッチ遅延時間:TDL
1、TDR1)は第2酸素センサ(13)によるフィー
ドバック制御(サブフィードバック制御)により設定さ
れることを特徴としている。
【0017】ここで前記所定量は、例えば一度の制御ル
ーチン毎に0.05Vであるのが好ましい。
ーチン毎に0.05Vであるのが好ましい。
【0018】
【作用】上述の様な構成を有する本発明のガスエンジン
の空燃比制御方法によれば、メインフィードバック制御
における遅延時間(第1リーン遅延時間或いは第1リッ
チ遅延時間:TDL1、TDR1)及びメインフィード
バック制御におけるフィードバック周期(FOXM)が
リッチ側或いはリーン側のどちら側に大きくなるのかに
応じて、メイン酸素センサのスレショールドレベルを上
昇或いは下降せしめる処理工程を包含している。そし
て、遅延時間がリッチ側に大きくなっている場合にメイ
ン酸素センサのスレショールドレベルを上昇すれば、図
7の符号TLUで示される1点鎖線の左右における出力
特性を比較すれば明らかな様に、フィードバック周期が
短くなり、そしてリッチずれしていない場合における出
力に近付くことが理解される。一方、遅延時間がリーン
側に大きくなっている場合にメイン酸素センサのスレシ
ョールドレベルを下降すれば、図8の符号TLDで示さ
れる1点鎖線の左右における出力特性を比較すれば明ら
かに、図7の場合と同様、フィードバック周期が短くな
る。
の空燃比制御方法によれば、メインフィードバック制御
における遅延時間(第1リーン遅延時間或いは第1リッ
チ遅延時間:TDL1、TDR1)及びメインフィード
バック制御におけるフィードバック周期(FOXM)が
リッチ側或いはリーン側のどちら側に大きくなるのかに
応じて、メイン酸素センサのスレショールドレベルを上
昇或いは下降せしめる処理工程を包含している。そし
て、遅延時間がリッチ側に大きくなっている場合にメイ
ン酸素センサのスレショールドレベルを上昇すれば、図
7の符号TLUで示される1点鎖線の左右における出力
特性を比較すれば明らかな様に、フィードバック周期が
短くなり、そしてリッチずれしていない場合における出
力に近付くことが理解される。一方、遅延時間がリーン
側に大きくなっている場合にメイン酸素センサのスレシ
ョールドレベルを下降すれば、図8の符号TLDで示さ
れる1点鎖線の左右における出力特性を比較すれば明ら
かに、図7の場合と同様、フィードバック周期が短くな
る。
【0019】ここで、フィードバック周期が短くなるこ
とは遅延時間の短縮化を意味しており、遅延時間及びフ
ィードバック周期が短くなれば、ガスエンジンのエミッ
ション及び回転安定性が向上する。
とは遅延時間の短縮化を意味しており、遅延時間及びフ
ィードバック周期が短くなれば、ガスエンジンのエミッ
ション及び回転安定性が向上する。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。このガスエンジンの基本的な構成は、図1
で示すのと同様である。しかし、制御については、上述
した従来技術とは全く相違している。本発明のガスエン
ジンの空燃比制御方法は、メインフィードバックと、メ
インフィードバックにおける第1リッチ或いはリーン遅
延時間を設定するサブフィードバックにより実行され
る。このガスエンジンEの制御について、図2〜5を参
照して以下に説明する。
て説明する。このガスエンジンの基本的な構成は、図1
で示すのと同様である。しかし、制御については、上述
した従来技術とは全く相違している。本発明のガスエン
ジンの空燃比制御方法は、メインフィードバックと、メ
インフィードバックにおける第1リッチ或いはリーン遅
延時間を設定するサブフィードバックにより実行され
る。このガスエンジンEの制御について、図2〜5を参
照して以下に説明する。
【0021】先ず、このガスエンジンEのメインフィー
ドバック制御(メイン酸素センサ12の出力に基く制
御)について、図2、図3を参照して説明する。
ドバック制御(メイン酸素センサ12の出力に基く制
御)について、図2、図3を参照して説明する。
【0022】図2において、(A)の符号V1はメイン
酸素センサ12の出力を示し、符号VR1は第1のスレ
ショールドレベル(例えば0.45V)を示している。
そして、メイン酸素センサ出力V1がスレショールドレ
ベルVR1よりも大きいとリッチ状態と判定され、小さ
いとリーン状態と判定される。その旨は、図2の(B)
で示されている。
酸素センサ12の出力を示し、符号VR1は第1のスレ
ショールドレベル(例えば0.45V)を示している。
そして、メイン酸素センサ出力V1がスレショールドレ
ベルVR1よりも大きいとリッチ状態と判定され、小さ
いとリーン状態と判定される。その旨は、図2の(B)
で示されている。
【0023】上記した様に、本発明においてはメインフ
ィードバックにおけるスレショールドレベル、すなわち
第1のスレショールドレベルVR1が、三元触媒11の
劣化に伴い上昇する。その第1のスレショールドレベル
(メインフィードバックのスレショールドレベル)の上
昇の詳細については、後述する。
ィードバックにおけるスレショールドレベル、すなわち
第1のスレショールドレベルVR1が、三元触媒11の
劣化に伴い上昇する。その第1のスレショールドレベル
(メインフィードバックのスレショールドレベル)の上
昇の詳細については、後述する。
【0024】図3は、空燃比補正量演算手段21(図
1)において、メイン酸素センサ12の出力V1に基づ
いて空燃比補正量FAFを演算するメインフィードバッ
クのフローチャートを示している。なお、図示の実施例
においては、図3の制御ルーチンは例えば4ms毎に実
行される。
1)において、メイン酸素センサ12の出力V1に基づ
いて空燃比補正量FAFを演算するメインフィードバッ
クのフローチャートを示している。なお、図示の実施例
においては、図3の制御ルーチンは例えば4ms毎に実
行される。
【0025】先ずステップS1において、メインフィー
ドバックの条件が成立しているか否かを判断する。ここ
でメインフィードバックの条件は、本実施例の場合では
ガスエンジンEが運転中であること、メイン酸素センサ
12が活性状態にあること等である。メインフィードバ
ックの条件が成立していない場合には、すなわちステッ
プS1がNOの場合は、ステップS2において空燃比補
正量FAFを0に設定して、ルーチンを終了する。
ドバックの条件が成立しているか否かを判断する。ここ
でメインフィードバックの条件は、本実施例の場合では
ガスエンジンEが運転中であること、メイン酸素センサ
12が活性状態にあること等である。メインフィードバ
ックの条件が成立していない場合には、すなわちステッ
プS1がNOの場合は、ステップS2において空燃比補
正量FAFを0に設定して、ルーチンを終了する。
【0026】メインフィードバックの条件が成立(ステ
ップS1がYES)していると判断された場合には、ス
テップS2以降のメインフィードバックを実行する。
ップS1がYES)していると判断された場合には、ス
テップS2以降のメインフィードバックを実行する。
【0027】先ずステップS2において、メイン酸素セ
ンサ12の出力V1を取り込む。そして、取り込まれた
出力V1がスレショールドレベルVR1よりも小さいか
否か、換言するとリーン状態であるかリッチ状態である
かが判断される(ステップS4)。出力V1がスレショ
ールドレベルVR1よりも小さければ(リーン状態:ス
テップS4がYES)、ステップS5でフラッグF1が
正の値を有するか否かが判断される。これは、前回の制
御ルーチンにおいて空燃比が反転しなかったのか否かを
判断することを意味している。
ンサ12の出力V1を取り込む。そして、取り込まれた
出力V1がスレショールドレベルVR1よりも小さいか
否か、換言するとリーン状態であるかリッチ状態である
かが判断される(ステップS4)。出力V1がスレショ
ールドレベルVR1よりも小さければ(リーン状態:ス
テップS4がYES)、ステップS5でフラッグF1が
正の値を有するか否かが判断される。これは、前回の制
御ルーチンにおいて空燃比が反転しなかったのか否かを
判断することを意味している。
【0028】フラッグF1が正の値を有する場合(ステ
ップS5がYES)はステップS6には進み、第1のデ
ィレイカウンタCDLY1の値を1だけ減じ、ステップ
S7に進む。一方、フラッグF1が負の値を有する場合
(ステップS5がNO)は、空燃比が反転したものと判
断して、ステップS8、9の処理を行う。すなわち、ス
テップS8において、図2の(D)で示す空燃比補正量
FAFの変化速度を規定する定数KR1がリバースフラ
ッグRF1となる。そして、ステップS9において、第
1のディレイカウンタCDLY1の値を、後述する第1
のリーン遅延時間TDL1に設定する。その後、ステッ
プS7に進むのである。
ップS5がYES)はステップS6には進み、第1のデ
ィレイカウンタCDLY1の値を1だけ減じ、ステップ
S7に進む。一方、フラッグF1が負の値を有する場合
(ステップS5がNO)は、空燃比が反転したものと判
断して、ステップS8、9の処理を行う。すなわち、ス
テップS8において、図2の(D)で示す空燃比補正量
FAFの変化速度を規定する定数KR1がリバースフラ
ッグRF1となる。そして、ステップS9において、第
1のディレイカウンタCDLY1の値を、後述する第1
のリーン遅延時間TDL1に設定する。その後、ステッ
プS7に進むのである。
【0029】ステップS7では、図2の(D)で示す空
燃比補正量FAFの変化速度を規定するもう一つの定数
KL1が、フラッグF1として設定される。そして、ス
テップS10に進み、第1のディレイカウンタCDLY
1の値がゼロとなったか否か、すなわち遅延時間が経過
したか否かが判断される。
燃比補正量FAFの変化速度を規定するもう一つの定数
KL1が、フラッグF1として設定される。そして、ス
テップS10に進み、第1のディレイカウンタCDLY
1の値がゼロとなったか否か、すなわち遅延時間が経過
したか否かが判断される。
【0030】ステップS4がNOの場合、すなわち出力
V1がスレショールドレベルVR1よりも大きくリッチ
状態である場合には、ステップS11に進みフラッグF
1が負の値を有するか否か、すなわち前回の制御ルーチ
ンにおいて空燃比が反転しなかったのか否かが判断され
る。フラッグF1が負の値を有する場合には(ステップ
S11がYES)、ステップS12に進み第1のディレ
イカウンタCDLY1の値を1だけ減ずる。そしてステ
ップS13に進む。
V1がスレショールドレベルVR1よりも大きくリッチ
状態である場合には、ステップS11に進みフラッグF
1が負の値を有するか否か、すなわち前回の制御ルーチ
ンにおいて空燃比が反転しなかったのか否かが判断され
る。フラッグF1が負の値を有する場合には(ステップ
S11がYES)、ステップS12に進み第1のディレ
イカウンタCDLY1の値を1だけ減ずる。そしてステ
ップS13に進む。
【0031】一方、フラッグF1が正の値を有する場合
(ステップS11がNO)は、前回の制御ルーチンで空
燃比が反転したものと判断して、ステップS14、15
の処理を行う。すなわち、ステップS14において、図
2の(D)で示すバルブ開度FAFの変化速度を規定す
る定数KL1がリバースフラッグRF1となる。そし
て、ステップS15において、第1のディレイカウンタ
CDLY1の値を、後述する第1のリッチ遅延時間TD
R1に設定する。その後、ステップS13に進むのであ
る。
(ステップS11がNO)は、前回の制御ルーチンで空
燃比が反転したものと判断して、ステップS14、15
の処理を行う。すなわち、ステップS14において、図
2の(D)で示すバルブ開度FAFの変化速度を規定す
る定数KL1がリバースフラッグRF1となる。そし
て、ステップS15において、第1のディレイカウンタ
CDLY1の値を、後述する第1のリッチ遅延時間TD
R1に設定する。その後、ステップS13に進むのであ
る。
【0032】ステップS13では、図2の(D)で示す
バルブ開度FAFの変化速度を規定する定数KR1が、
フラッグF1として設定される。そして、ステップS1
0に進み、第1のディレイカウンタCDLY1の値がゼ
ロとなったか否かが判断される。
バルブ開度FAFの変化速度を規定する定数KR1が、
フラッグF1として設定される。そして、ステップS1
0に進み、第1のディレイカウンタCDLY1の値がゼ
ロとなったか否かが判断される。
【0033】ステップS10において、遅延時間が丁度
経過しCDLY1の値がゼロとなれば(ステップS10
がYES)、バルブ開度FAFを図2の(D)で示す様
にスキップさせる。そのため、ステップS16におい
て、空燃比補正量FAFが、直前の数値にスキップ量
(F1×RS1)を加えた値となる様に設定し、この制
御ルーチンを終了する。
経過しCDLY1の値がゼロとなれば(ステップS10
がYES)、バルブ開度FAFを図2の(D)で示す様
にスキップさせる。そのため、ステップS16におい
て、空燃比補正量FAFが、直前の数値にスキップ量
(F1×RS1)を加えた値となる様に設定し、この制
御ルーチンを終了する。
【0034】ステップS10でCDLY1の値がゼロで
は無い場合は、ステップS17へ進みCDLY1の値が
正か負かを判断し、以って遅延時間(ディレイ)が完了
しているか否かを判断する。CDLY1の値が正でディ
レイ完了前の場合(ステップS17がYES)には、空
燃比補正量FAFを、(リバースフラッグRF1)×
{図2の(D)で示す傾きk1}なる式で示される量を
直前のFAFの数値に加えた値に設定して(ステップS
18)、この制御ルーチンを終了する。
は無い場合は、ステップS17へ進みCDLY1の値が
正か負かを判断し、以って遅延時間(ディレイ)が完了
しているか否かを判断する。CDLY1の値が正でディ
レイ完了前の場合(ステップS17がYES)には、空
燃比補正量FAFを、(リバースフラッグRF1)×
{図2の(D)で示す傾きk1}なる式で示される量を
直前のFAFの数値に加えた値に設定して(ステップS
18)、この制御ルーチンを終了する。
【0035】一方、ステップS17がNO(CDLY1
の値が負でディレイが完了)の場合にはステップS19
へ進み、 {(フラッグF1)×(図2(D)で示す傾きk1)} なる式で示される量を直前のFAFの数値に加えた値に
設定して、制御ルーチンを終了する。
の値が負でディレイが完了)の場合にはステップS19
へ進み、 {(フラッグF1)×(図2(D)で示す傾きk1)} なる式で示される量を直前のFAFの数値に加えた値に
設定して、制御ルーチンを終了する。
【0036】以上説明したメインフィードバック処理に
より、空燃比補正量FAFが好適に設定される。これに
より、三元触媒11において、エミッションが最も効果
的となる空燃比が得られるのである。
より、空燃比補正量FAFが好適に設定される。これに
より、三元触媒11において、エミッションが最も効果
的となる空燃比が得られるのである。
【0037】メインフィードバックにおける第1リッチ
或いはリーン遅延時間は、サブ酸素センサ13(図1)
の出力V2に基づいて、サブフィードバックにより設定
される。なお、上記のメインフィードバックは例えば4
ms毎に制御ルーチンが実行されるが、サブフィードバ
ックはメインフィードバックの制御ルーチン毎に実行す
る必要は無く、例えば1s毎に起動或いは実行される。
或いはリーン遅延時間は、サブ酸素センサ13(図1)
の出力V2に基づいて、サブフィードバックにより設定
される。なお、上記のメインフィードバックは例えば4
ms毎に制御ルーチンが実行されるが、サブフィードバ
ックはメインフィードバックの制御ルーチン毎に実行す
る必要は無く、例えば1s毎に起動或いは実行される。
【0038】次に、図4、図5を参照して、サブフィー
ドバック制御について説明する。サブフィードバックの
フローは図4で示されている。図4において、先ずサブ
フィードバックのための条件が成立しているか否かが判
断される(ステップS101)。サブフィードバックの
ための条件としては、メインフィードバック条件が成立
していること(図3のステップS1がYESであるこ
と)、サブ酸素センサ13(図1)が活性状態であるこ
と、等が挙げられる。
ドバック制御について説明する。サブフィードバックの
フローは図4で示されている。図4において、先ずサブ
フィードバックのための条件が成立しているか否かが判
断される(ステップS101)。サブフィードバックの
ための条件としては、メインフィードバック条件が成立
していること(図3のステップS1がYESであるこ
と)、サブ酸素センサ13(図1)が活性状態であるこ
と、等が挙げられる。
【0039】ステップS101がNOの場合、すなわち
サブフィードバックのための条件が成立していない、或
いはサブフィードバックを実行しない場合は、制御ルー
チンを終了する。一方、サブフィードバックのための条
件が成立している(ステップS101がYES)場合に
はステップS102へ進み、図5(A)で示されている
サブ酸素センサ出力V2を取り込む。
サブフィードバックのための条件が成立していない、或
いはサブフィードバックを実行しない場合は、制御ルー
チンを終了する。一方、サブフィードバックのための条
件が成立している(ステップS101がYES)場合に
はステップS102へ進み、図5(A)で示されている
サブ酸素センサ出力V2を取り込む。
【0040】取り込まれた出力V2は、ステップS10
3において第2のスレショールドレベルVR2と比較さ
れる。換言すると、サブ酸素センサ13の出力V2を第
2のスレショールドレベルVR2と比較することによ
り、サブ酸素センサ13で検出される空燃比がリーン状
態にあるのかリッチ状態にあるのかが判断される。
3において第2のスレショールドレベルVR2と比較さ
れる。換言すると、サブ酸素センサ13の出力V2を第
2のスレショールドレベルVR2と比較することによ
り、サブ酸素センサ13で検出される空燃比がリーン状
態にあるのかリッチ状態にあるのかが判断される。
【0041】サブ酸素センサ出力V2が第2のスレショ
ールドレベルVR2よりも小さい場合、すなわちサブ酸
素センサ13で検出される空燃比がリーン状態にある場
合には(ステップS103がYES)、ステップS10
4において第2のフラッグF2がゼロより大きいか否か
が判断される。これは、直前のルーチンで空燃比が反転
したか否かを判断するものであり、反転していない場合
にはステップS104はYESとなる。その場合はステ
ップS105へ進み、第2のディレイカウンタCDLY
2の値を1だけ減じて、ステップS106へ進む。
ールドレベルVR2よりも小さい場合、すなわちサブ酸
素センサ13で検出される空燃比がリーン状態にある場
合には(ステップS103がYES)、ステップS10
4において第2のフラッグF2がゼロより大きいか否か
が判断される。これは、直前のルーチンで空燃比が反転
したか否かを判断するものであり、反転していない場合
にはステップS104はYESとなる。その場合はステ
ップS105へ進み、第2のディレイカウンタCDLY
2の値を1だけ減じて、ステップS106へ進む。
【0042】ステップS104においてNOの場合、す
なわち直前のルーチンで空燃比が反転している場合に
は、リッチ状態及びリーン状態が相互に反転した回数C
RLの値を1だけ増加する(ステップS107)。な
お、反転回数CRLは、図5において(A)で示されて
いるサブ酸素センサ13の出力から測定される。次い
で、ステップS108において、図5の(D)で示す遅
延補正値DLTDの変化速度を規定する定数KR2を、
第2のリバースフラッグRF2に設定する。そして、第
2のリーン遅延時間TDL2を、第2のディレイカウン
タCDLY2の値に設定し(ステップS109)、ステ
ップS106へ進む。
なわち直前のルーチンで空燃比が反転している場合に
は、リッチ状態及びリーン状態が相互に反転した回数C
RLの値を1だけ増加する(ステップS107)。な
お、反転回数CRLは、図5において(A)で示されて
いるサブ酸素センサ13の出力から測定される。次い
で、ステップS108において、図5の(D)で示す遅
延補正値DLTDの変化速度を規定する定数KR2を、
第2のリバースフラッグRF2に設定する。そして、第
2のリーン遅延時間TDL2を、第2のディレイカウン
タCDLY2の値に設定し(ステップS109)、ステ
ップS106へ進む。
【0043】ステップS106においては、図5の
(D)で示す遅延補正値DLTDの変化速度を規定する
もう一つの定数KR2を、第2のフラッグF2として設
定する。そして、ステップS110へ進む。
(D)で示す遅延補正値DLTDの変化速度を規定する
もう一つの定数KR2を、第2のフラッグF2として設
定する。そして、ステップS110へ進む。
【0044】サブ酸素センサ出力V2が第2のスレショ
ールドレベルVR2よりも大きく、サブ酸素センサ13
で検出される空燃比がリッチ状態にある場合(ステップ
S103がNO)には、ステップS104と同様に、ス
テップS111においてフラッグF2がゼロより小さい
か否かが判断される。第2のフラッグF2が負であり、
直前のルーチンで空燃比が反転していないと推定される
場合(ステップS111がYES)には第2のディレイ
カウンタCDLY2の値を1だけ減じて(ステップS1
12)、ステップS113へ進む。
ールドレベルVR2よりも大きく、サブ酸素センサ13
で検出される空燃比がリッチ状態にある場合(ステップ
S103がNO)には、ステップS104と同様に、ス
テップS111においてフラッグF2がゼロより小さい
か否かが判断される。第2のフラッグF2が負であり、
直前のルーチンで空燃比が反転していないと推定される
場合(ステップS111がYES)には第2のディレイ
カウンタCDLY2の値を1だけ減じて(ステップS1
12)、ステップS113へ進む。
【0045】ステップS111においてNOの場合、す
なわち直前のルーチンで空燃比が反転している場合に
は、リッチ状態及びリーン状態の反転回数CRLの値を
1だけ増加し(ステップS114)、次いで、定数KR
2を第2のリバースフラッグRF2に設定する(ステッ
プS115)。そして、第2のリッチ遅延時間TDR2
を、第2のディレイカウンタCDLY2の値に設定し
(ステップS116)、ステップS113へ進むのであ
る。
なわち直前のルーチンで空燃比が反転している場合に
は、リッチ状態及びリーン状態の反転回数CRLの値を
1だけ増加し(ステップS114)、次いで、定数KR
2を第2のリバースフラッグRF2に設定する(ステッ
プS115)。そして、第2のリッチ遅延時間TDR2
を、第2のディレイカウンタCDLY2の値に設定し
(ステップS116)、ステップS113へ進むのであ
る。
【0046】ステップS113においては、第2のフラ
ッグF2として定数KR2を設定し、そしてステップS
110へ進む。
ッグF2として定数KR2を設定し、そしてステップS
110へ進む。
【0047】ステップS110においては、第2のディ
レイカウンタCDLY2がゼロであるか否かを判断す
る。遅延時間が丁度経過して、CDLY2の値がゼロと
なった場合(ステップS110がYES)、遅延補正値
DLTDを図5の(D)で示す様にスキップさせる。す
なわち、ステップS117において、遅延補正値DLT
Dが、直前の数値にスキップ量(F2×RS2)を加え
た値となる様に設定する。そして、ステップS118へ
進む。
レイカウンタCDLY2がゼロであるか否かを判断す
る。遅延時間が丁度経過して、CDLY2の値がゼロと
なった場合(ステップS110がYES)、遅延補正値
DLTDを図5の(D)で示す様にスキップさせる。す
なわち、ステップS117において、遅延補正値DLT
Dが、直前の数値にスキップ量(F2×RS2)を加え
た値となる様に設定する。そして、ステップS118へ
進む。
【0048】ステップS110でCDLY2の値がゼロ
では無い場合は、ステップS119へ進みCDLY2の
値が正か負かを判断し、以って第2の遅延時間(ディレ
イ)が完了しているか否かを判断する。CDLY2が負
であり、ディレイが完了していない(ステップS119
がYES)場合には、遅延補正値DLTDは、{(図5
(D)で示すDLTDの傾斜k2)×(リバースフラッ
グRF2)}なる式で表される数値を、直前の遅延補正
値DLTDに加えた値に設定される(ステップS12
0)。
では無い場合は、ステップS119へ進みCDLY2の
値が正か負かを判断し、以って第2の遅延時間(ディレ
イ)が完了しているか否かを判断する。CDLY2が負
であり、ディレイが完了していない(ステップS119
がYES)場合には、遅延補正値DLTDは、{(図5
(D)で示すDLTDの傾斜k2)×(リバースフラッ
グRF2)}なる式で表される数値を、直前の遅延補正
値DLTDに加えた値に設定される(ステップS12
0)。
【0049】一方、CDLY2が正であり、ディレイが
完了している(ステップS119がNO)場合は、
{(傾斜k2)×(フラッグF2)}なる数値を直前の
遅延補正値DLTDに加えた値が、新たな遅延補正値D
LTDとして設定される(ステップS121)。
完了している(ステップS119がNO)場合は、
{(傾斜k2)×(フラッグF2)}なる数値を直前の
遅延補正値DLTDに加えた値が、新たな遅延補正値D
LTDとして設定される(ステップS121)。
【0050】ステップS120或いはステップS121
が実行された後にステップS118に進む。ここで、ス
テップS118を実行する際には、既に遅延補正値DL
TDは設定されているのである(ステップS117、S
120、S121参照)。
が実行された後にステップS118に進む。ここで、ス
テップS118を実行する際には、既に遅延補正値DL
TDは設定されているのである(ステップS117、S
120、S121参照)。
【0051】ステップS118においては該遅延補正値
DLTDが正か負かを判断する。そして、遅延補正値D
LTDが正であれば(ステップS118がYES)、第
1のリッチ遅延時間TDR1は定数aに該遅延補正値D
LTDを加えた数値となり、第1のリーン遅延時間TD
L1はそのまま定数bに設定される(ステップS12
2)。一方、遅延補正値DLTDが負であれば(ステッ
プS118がNO)、ステップS123で示す様に、第
1のリッチ遅延時間TDR1はそのまま定数aが設定さ
れ、第1のリーン遅延時間TDL1は定数bから該遅延
補正値DLTDを減算した数値に設定される。
DLTDが正か負かを判断する。そして、遅延補正値D
LTDが正であれば(ステップS118がYES)、第
1のリッチ遅延時間TDR1は定数aに該遅延補正値D
LTDを加えた数値となり、第1のリーン遅延時間TD
L1はそのまま定数bに設定される(ステップS12
2)。一方、遅延補正値DLTDが負であれば(ステッ
プS118がNO)、ステップS123で示す様に、第
1のリッチ遅延時間TDR1はそのまま定数aが設定さ
れ、第1のリーン遅延時間TDL1は定数bから該遅延
補正値DLTDを減算した数値に設定される。
【0052】この様に、サブフィードバックの制御ルー
チンのステップS122或いはS123が完了した時点
で、第1のリッチ遅延時間TDR1及び第1のリーン遅
延時間TDL1が設定されている。この段階で、遅延時
間TDR、TDL及びメインフィードバック周期FOX
Mが長くなっているか否かを判定し、本発明の特徴であ
るメイン酸素センサのスレショールドレベルを上昇し
(ステップS122に連続するルーチン)或いは下降す
る(ステップS123に連続するルーチン)処理を実行
するのである。
チンのステップS122或いはS123が完了した時点
で、第1のリッチ遅延時間TDR1及び第1のリーン遅
延時間TDL1が設定されている。この段階で、遅延時
間TDR、TDL及びメインフィードバック周期FOX
Mが長くなっているか否かを判定し、本発明の特徴であ
るメイン酸素センサのスレショールドレベルを上昇し
(ステップS122に連続するルーチン)或いは下降す
る(ステップS123に連続するルーチン)処理を実行
するのである。
【0053】この実施例においては、遅延時間TDR、
TDLが200msよりも大きいか否かにより、遅延時
間が長く(大きく)なったか否かの判断を行っている。
そして、フィードバック周期については、メインフィー
ドバック周期FOXMが0.8sよりも長いか否かによ
り判断している。
TDLが200msよりも大きいか否かにより、遅延時
間が長く(大きく)なったか否かの判断を行っている。
そして、フィードバック周期については、メインフィー
ドバック周期FOXMが0.8sよりも長いか否かによ
り判断している。
【0054】ステップS122に連続するルーチンは、
遅延時間がリッチ側に大きくなった場合に対応するもの
である。先ず、ステップS124において、リッチ遅延
時間TDRが200msより大きいか否かを判断し、且
つメインフィードバック周期FOXMが0.8sよりも
長いか否かを判断する。TDRが200ms以下であ
り、或いはFOXMが0.8s以下であれば、メイン酸
素センサのスレショールドレベルを上昇して遅延時間及
びメインフィードバック周期を短くする必要が無いと判
断して、制御ルーチンを終了する(ステップS124が
NO)。また、メイン酸素センサのスレショールドレベ
ルは0.6よりも大きいか、或いは0.3よりも小さい
と不都合である。そのため、メイン酸素センサのスレシ
ョールドレベルが0.6よりも大きい場合には、該レベ
ルをそれ以上に上昇させずに制御ルーチンを終了する
(ステップS124がNO)。
遅延時間がリッチ側に大きくなった場合に対応するもの
である。先ず、ステップS124において、リッチ遅延
時間TDRが200msより大きいか否かを判断し、且
つメインフィードバック周期FOXMが0.8sよりも
長いか否かを判断する。TDRが200ms以下であ
り、或いはFOXMが0.8s以下であれば、メイン酸
素センサのスレショールドレベルを上昇して遅延時間及
びメインフィードバック周期を短くする必要が無いと判
断して、制御ルーチンを終了する(ステップS124が
NO)。また、メイン酸素センサのスレショールドレベ
ルは0.6よりも大きいか、或いは0.3よりも小さい
と不都合である。そのため、メイン酸素センサのスレシ
ョールドレベルが0.6よりも大きい場合には、該レベ
ルをそれ以上に上昇させずに制御ルーチンを終了する
(ステップS124がNO)。
【0055】ここで、メイン酸素センサのスレショール
ドレベルを上昇或いは下降する処理は、サブフィードバ
ックのルーチン毎に行うとサブ酸素センサー信号は時応
答が悪いために制御が不安定になる恐れがある。本実施
例では、スレショールドレベルの変更を一度行ったらリ
ッチ状態及びリーン状態が20回以上反転後にスレショ
ールドレベル変更の必要性を検討している。そのため、
ステップS124で、リッチ状態及びリーン状態反転回
数CRLが20より大きくならなければ以後のルーチン
は実行しない。換言すると、ステップS124で反転回
数CRLが20以下の場合は制御ルーチンを終了する
(ステップS124がNO)のである。
ドレベルを上昇或いは下降する処理は、サブフィードバ
ックのルーチン毎に行うとサブ酸素センサー信号は時応
答が悪いために制御が不安定になる恐れがある。本実施
例では、スレショールドレベルの変更を一度行ったらリ
ッチ状態及びリーン状態が20回以上反転後にスレショ
ールドレベル変更の必要性を検討している。そのため、
ステップS124で、リッチ状態及びリーン状態反転回
数CRLが20より大きくならなければ以後のルーチン
は実行しない。換言すると、ステップS124で反転回
数CRLが20以下の場合は制御ルーチンを終了する
(ステップS124がNO)のである。
【0056】ステップS124に示す条件を全て充足す
る場合には(ステップS124がYES)、メイン酸素
センサが劣化していないか否かの判定を行う(ステップ
S125)。この劣化判定方法としては、図2の(D)
において「KR1×RS1」或いは「KL1×RS1」
で示すスキップ量を増加する方法が好ましい。すなわ
ち、該スキップ量を増加すると、メイン酸素センサの出
力(V1)特性を示す図6において、1点鎖線SIより
も左側の領域に示されている様に出力V1の振幅が増大
する。ここで、振幅上限及び振幅下限が上方及び下方の
スレッショルドレベル(図7、8における「上限」及び
「下限」)を越えていれば、該メイン酸素センサは正常
と判定され、ステップS126へ進む。一方、出力V1
の振幅上限或いは振幅下限が上方或いは下方のスレッシ
ョルドレベルのいずれかを越えなければ、該メイン酸素
センサは劣化していると判定され、制御ルーチンが終了
する(ステップS125がNO)。
る場合には(ステップS124がYES)、メイン酸素
センサが劣化していないか否かの判定を行う(ステップ
S125)。この劣化判定方法としては、図2の(D)
において「KR1×RS1」或いは「KL1×RS1」
で示すスキップ量を増加する方法が好ましい。すなわ
ち、該スキップ量を増加すると、メイン酸素センサの出
力(V1)特性を示す図6において、1点鎖線SIより
も左側の領域に示されている様に出力V1の振幅が増大
する。ここで、振幅上限及び振幅下限が上方及び下方の
スレッショルドレベル(図7、8における「上限」及び
「下限」)を越えていれば、該メイン酸素センサは正常
と判定され、ステップS126へ進む。一方、出力V1
の振幅上限或いは振幅下限が上方或いは下方のスレッシ
ョルドレベルのいずれかを越えなければ、該メイン酸素
センサは劣化していると判定され、制御ルーチンが終了
する(ステップS125がNO)。
【0057】ステップS126において、メイン酸素セ
ンサのスレショールドレベルVR1に所定量k(本実施
例では0.05V)を加えて、その数値をメイン酸素セ
ンサの新たなスレショールドレベルVR1として設定す
る。そして、反転回数CRLをゼロに設定し(ステップ
S127)、制御ルーチンを終了する。なお、ステップ
S127にて反転回数CRLをゼロに設定したことによ
り、その後、リーン状態とリッチ状態が交互に20回反
転するまでは、新たなメイン酸素センサのスレショール
ドレベルの設定は行われない。
ンサのスレショールドレベルVR1に所定量k(本実施
例では0.05V)を加えて、その数値をメイン酸素セ
ンサの新たなスレショールドレベルVR1として設定す
る。そして、反転回数CRLをゼロに設定し(ステップ
S127)、制御ルーチンを終了する。なお、ステップ
S127にて反転回数CRLをゼロに設定したことによ
り、その後、リーン状態とリッチ状態が交互に20回反
転するまでは、新たなメイン酸素センサのスレショール
ドレベルの設定は行われない。
【0058】図7には、このステップS124〜127
のルーチンの効果が示されている。メイン酸素センサの
出力特性を示す図7で、1点鎖線TLUにおいてスレシ
ョールドレベルが上記所定量kだけ上昇し、その結果、
出力V1の振幅が小さくなり、周期(ピークからピーク
まで)も短縮されることが明瞭に示されている。
のルーチンの効果が示されている。メイン酸素センサの
出力特性を示す図7で、1点鎖線TLUにおいてスレシ
ョールドレベルが上記所定量kだけ上昇し、その結果、
出力V1の振幅が小さくなり、周期(ピークからピーク
まで)も短縮されることが明瞭に示されている。
【0059】一方、ステップS123に連続するルーチ
ン(ステップS128〜131)では、遅延時間がリー
ン側に大きくなった場合のルーチンを示している。ステ
ップS128においては、ステップS124と類似した
判断が成されている。すなわち、リーン遅延時間TDL
が200msより大きいか否かを判断し、且つメインフ
ィードバック周期FOXMが0.8sよりも長いか否か
を判断する。そして、TDLが200ms以下であり、
或いはFOXMが0.8s以下であれば、メイン酸素セ
ンサのスレショールドレベルを下降する必要が無いと判
断して、制御ルーチンを終了する(ステップS128が
NO)。また、メイン酸素センサのスレショールドレベ
ルが0.3よりも小さい場合には、該レベルをそれ以上
に下降させること無く、制御ルーチンを終了する(ステ
ップS128がNO)。
ン(ステップS128〜131)では、遅延時間がリー
ン側に大きくなった場合のルーチンを示している。ステ
ップS128においては、ステップS124と類似した
判断が成されている。すなわち、リーン遅延時間TDL
が200msより大きいか否かを判断し、且つメインフ
ィードバック周期FOXMが0.8sよりも長いか否か
を判断する。そして、TDLが200ms以下であり、
或いはFOXMが0.8s以下であれば、メイン酸素セ
ンサのスレショールドレベルを下降する必要が無いと判
断して、制御ルーチンを終了する(ステップS128が
NO)。また、メイン酸素センサのスレショールドレベ
ルが0.3よりも小さい場合には、該レベルをそれ以上
に下降させること無く、制御ルーチンを終了する(ステ
ップS128がNO)。
【0060】ここでステップS124と同様に、ステッ
プS128では、リッチ状態及びリーン状態反転回数C
RLが20より大きくならなければ以後のルーチンは実
行せず、反転回数CRLが20以下の場合は制御ルーチ
ンを終了する(ステップS128がNO)。
プS128では、リッチ状態及びリーン状態反転回数C
RLが20より大きくならなければ以後のルーチンは実
行せず、反転回数CRLが20以下の場合は制御ルーチ
ンを終了する(ステップS128がNO)。
【0061】ステップS128に示す条件を全て充足す
る場合には(ステップS128がYES)、メイン酸素
センサが劣化していないか否かの判定を行う(ステップ
S129)。この劣化判定方法については、ステップS
125において説明したのと同様であるので、重複説明
は省略する。そしてステップS129でメイン酸素セン
サは正常と判定されれば(YES)、ステップS130
へ進み、一方、劣化していると判定されれば(NO)、
制御ルーチンは終了する。
る場合には(ステップS128がYES)、メイン酸素
センサが劣化していないか否かの判定を行う(ステップ
S129)。この劣化判定方法については、ステップS
125において説明したのと同様であるので、重複説明
は省略する。そしてステップS129でメイン酸素セン
サは正常と判定されれば(YES)、ステップS130
へ進み、一方、劣化していると判定されれば(NO)、
制御ルーチンは終了する。
【0062】ステップS130において、メイン酸素セ
ンサのスレショールドレベルVR1に所定量k(本実施
例では0.05V)を減少して、その数値をメイン酸素
センサの新たなスレショールドレベルVR1として設定
する。そして、反転回数CRLをゼロに設定し(ステッ
プS131)、制御ルーチンを終了する。
ンサのスレショールドレベルVR1に所定量k(本実施
例では0.05V)を減少して、その数値をメイン酸素
センサの新たなスレショールドレベルVR1として設定
する。そして、反転回数CRLをゼロに設定し(ステッ
プS131)、制御ルーチンを終了する。
【0063】図8は、このステップS128〜131の
ルーチンの効果を示している。図8はメイン酸素センサ
の出力特性図であり、1点鎖線TLDにおいてスレショ
ールドレベルが上記所定量kだけ下降している。1点鎖
線TLDの右側の領域においては出力V1の振幅が小さ
くなり、且つ周期(ピークからピークまで)も短縮され
ている。
ルーチンの効果を示している。図8はメイン酸素センサ
の出力特性図であり、1点鎖線TLDにおいてスレショ
ールドレベルが上記所定量kだけ下降している。1点鎖
線TLDの右側の領域においては出力V1の振幅が小さ
くなり、且つ周期(ピークからピークまで)も短縮され
ている。
【0064】
【発明の効果】本発明の作用効果を以下に列挙する。 (1) 遅延時間及びフィードバック周期が長くなった
場合に、メイン酸素センサのスレショールドレベルを上
昇或いは下降せしめることにより、該レベルを最適化し
て、遅延時間及びフィードバック周期を短縮することが
出来る。 (2) 遅延時間及びフィードバック周期が短くなれば
ガスエンジンのエミッション及び回転安定性が向上する
ので、本発明の制御方法を採用すれば、遅延時間及びフ
ィードバック周期が長くならず、エミッション及び回転
安定性は悪化しない。 (3) 交換作業を行うこと無く、しかもガスエンジン
の運転を中断すること無く、容易且つ確実にエミッショ
ン及び回転安定性を向上することが出来る。従って、運
転及び維持コストが低く抑えられる。
場合に、メイン酸素センサのスレショールドレベルを上
昇或いは下降せしめることにより、該レベルを最適化し
て、遅延時間及びフィードバック周期を短縮することが
出来る。 (2) 遅延時間及びフィードバック周期が短くなれば
ガスエンジンのエミッション及び回転安定性が向上する
ので、本発明の制御方法を採用すれば、遅延時間及びフ
ィードバック周期が長くならず、エミッション及び回転
安定性は悪化しない。 (3) 交換作業を行うこと無く、しかもガスエンジン
の運転を中断すること無く、容易且つ確実にエミッショ
ン及び回転安定性を向上することが出来る。従って、運
転及び維持コストが低く抑えられる。
【図1】本発明が実施されるガスエンジンの全体構成を
示す図。
示す図。
【図2】図1のガスエンジンのメインフィードバックに
おける、メイン酸素センサの出力と、リッチ/リーン判
定と、遅延処理と、バルブ開度との時間的関係を示す特
性図。
おける、メイン酸素センサの出力と、リッチ/リーン判
定と、遅延処理と、バルブ開度との時間的関係を示す特
性図。
【図3】メインフィードバックのフローチャートを示す
図。
図。
【図4】本発明の方法を実行するサブフィードバックの
フローチャートを示す図。
フローチャートを示す図。
【図5】サブフィードバックにおける、メイン酸素セン
サの出力と、リッチ/リーン判定と、遅延処理と、バル
ブ開度との時間的関係を示す特性図。
サの出力と、リッチ/リーン判定と、遅延処理と、バル
ブ開度との時間的関係を示す特性図。
【図6】メイン酸素センサの劣化判定時の出力特性の挙
動を示す特性図。
動を示す特性図。
【図7】遅延時間がリッチ側に大きくなった際に本発明
の方法を実行した場合におけるメイン酸素センサの出力
特性の挙動を示す特性図。
の方法を実行した場合におけるメイン酸素センサの出力
特性の挙動を示す特性図。
【図8】遅延時間がリーン側に大きくなった際に本発明
の方法を実行した場合におけるメイン酸素センサの出力
特性の挙動を示す特性図。
の方法を実行した場合におけるメイン酸素センサの出力
特性の挙動を示す特性図。
1・・・吸気通路 2・・・燃料通路 3・・・空気取入口 4・・・ミキサ 5・・・スロットルバルブ 6・・・圧力センサ 7・・・バイパス通路 8・・・空燃比制御バルブ 9・・・回転数センサ 10・・・排気通路 11・・・三元触媒 12・・・メイン酸素センサ 13・・・サブ酸素センサ 14・・・測温センサ 15・・・制御装置 16・・・全ガス消費量演算手段 17・・・バイパスガス量演算手段 18・・・バイパス比率テーブル 19・・・触媒劣化判定手段 20・・・制御定数判定手段 21・・・空燃比補正量演算手段 22・・・バイパスガス量演算手段 23・・・空燃比調整手段 V1・・・メイン酸素センサ出力 V2・・・サブ酸素センサ出力 TDL、TDL1、TDL2、TDR、TDR1、TD
R2・・・遅延時間 FAF・・・空燃比補正量 KR1、KL1・・・空燃比制御バルブ開度の変化速度
を規定する定数 DLTD・・・遅延補正値 KR2、KL2・・・遅延補正値の変化速度を規定する
もう一つの定数 VR1・・・メインフィードバックにおけるスレショー
ルドレベル VR2・・・サブフィードバックにおけるスレショール
ドレベル k・・・メインフィードバックにおけるスレショールド
レベルを上昇或いは下降する際の所定量 CRL・・・リッチ状態及びリーン状態が相互に反転し
た回数(反転回数) FOXM・・・メインフィードバック周期
R2・・・遅延時間 FAF・・・空燃比補正量 KR1、KL1・・・空燃比制御バルブ開度の変化速度
を規定する定数 DLTD・・・遅延補正値 KR2、KL2・・・遅延補正値の変化速度を規定する
もう一つの定数 VR1・・・メインフィードバックにおけるスレショー
ルドレベル VR2・・・サブフィードバックにおけるスレショール
ドレベル k・・・メインフィードバックにおけるスレショールド
レベルを上昇或いは下降する際の所定量 CRL・・・リッチ状態及びリーン状態が相互に反転し
た回数(反転回数) FOXM・・・メインフィードバック周期
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 45/00 F01N 3/00 - 3/38
Claims (1)
- 【請求項1】 排気通路(10)に配列されて排気ガス
を浄化する三元触媒(11)と、該三元触媒(11)の
上流側に配設された第1の酸素センサ(メイン酸素セン
サ:12)と、前記三元触媒(11)の下流側に配設さ
れた第2の酸素センサ(サブ酸素センサ:13)と、前
記第1及び第2の酸素センサ(メイン酸素センサ12及
びサブ酸素センサ13)の出力に応答して、排気ガス中
の酸素濃度からガスエンジン(E)の空燃比が理論空燃
比に対してリッチ状態にあるかリーン状態にあるかを検
出し、その結果に基づいて前記ガスエンジンの空燃比を
制御する空燃比制御装置(制御装置15)、とを含むガ
スエンジン(5)の空燃比制御方法において、第1の酸
素センサ(12)によるフィードバック制御にて第1の
酸素センサ(12)出力でリッチ/リーンが切り替わっ
てから空燃比制御手段(空燃比制御バルブ8)の空燃比
の増減に対する動作方向を切り替えるための時間である
遅延時間(TDL1、TDR1)及び第1の酸素センサ
(12)によるフィードバック制御におけるフィードバ
ック周期(FOXM)が大きくなった際に、前記遅延時
間(TDL1、TDR1)がリッチ側に大きくなった場
合には第1の酸素センサ(12)のスレショールドレベ
ル(VR1)を所定量だけ上昇せしめ、前記遅延時間
(TDL1、TDR1)がリーン側に大きくなった場合
には第1の酸素センサ(12)のスレショールドレベル
(VR1)を所定量だけ下降せしめ、前記遅延時間(T
DL1、TDR1)は第2酸素センサ(13)によるフ
ィードバック制御により設定されることを特徴とするガ
スエンジンの空燃比制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30801091A JP3353907B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | ガスエンジンの空燃比制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30801091A JP3353907B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | ガスエンジンの空燃比制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05141297A JPH05141297A (ja) | 1993-06-08 |
JP3353907B2 true JP3353907B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=17975810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30801091A Expired - Fee Related JP3353907B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | ガスエンジンの空燃比制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3353907B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100906881B1 (ko) * | 2008-05-02 | 2009-07-08 | 현대자동차주식회사 | 전방 및 후방 산소센서의 제어 및 촉매 모니터링 방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL9500318A (nl) * | 1995-02-17 | 1996-10-01 | Gastec Nv | Optimalisatieregeling voor gasmotoren met driewegkatalysator. |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP30801091A patent/JP3353907B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100906881B1 (ko) * | 2008-05-02 | 2009-07-08 | 현대자동차주식회사 | 전방 및 후방 산소센서의 제어 및 촉매 모니터링 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05141297A (ja) | 1993-06-08 |
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