JP3353676B2 - 電子部品実装装置および電子部品実装方法 - Google Patents

電子部品実装装置および電子部品実装方法

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JP3353676B2
JP3353676B2 JP32094497A JP32094497A JP3353676B2 JP 3353676 B2 JP3353676 B2 JP 3353676B2 JP 32094497 A JP32094497 A JP 32094497A JP 32094497 A JP32094497 A JP 32094497A JP 3353676 B2 JP3353676 B2 JP 3353676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステムに設けられ
た台部上に、ワークを共晶ボンディングして通信用素子
を組み立てるための電子部品実装装置および電子部品実
装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信の通信中継素子などとして用いら
れる通信用素子として、リード付きステムの前面に設け
られた台部上に、ヒートシンクや発光素子などの複数個
のワークを段積して組み立てるものが知られている。従
来、リード付きステムの台部上に複数個のワークを段積
して搭載する電子部品実装装置は、ワーク供給部に備え
られたワークをノズルに真空吸着してピックアップし、
台部上の所定の座標位置に搭載するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、台部やワーク
の表面には金メッキが施されており、台部を共晶温度
(一般に350℃程度)まで加熱してワークを台部に共
晶ボンディングするようになっている。ワークを台部に
確実にかつ作業性よく迅速に共晶ボンディングするため
には、台部を所定温度まで速かに加熱しなければならな
い。
【0004】したがって本発明は、台部を所定の温度ま
で速かに加熱してワークを台部に迅速確実に共晶ボンデ
ィングできる電子部品実装装置および電子部品実装方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電子部品実装装
置は、台部を水平な姿勢にしてステムを保持して加熱す
る第1のヒートブロックと、この第1のヒートブロック
で保持されたステムに押し付けられてステムを加熱する
第2のヒートブロックと、この第2のヒートブロックを
ステムに接離させる接離手段と、第1のヒートブロック
に保持されたステムに設けられた台部上にワークを搭載
する搭載手段とを備え、第2のヒートブロックの温度を
第1のヒートブロックの温度よりも高くするものであ
る。
【0006】本発明の電子部品実装方法は、ステムをピ
ックアップ手段でピックアップし、ステムに設けられた
台部を水平な姿勢で第1のヒートブロックに保持させ
て、第1のヒートブロックでステムと台部を加熱する工
程と、第1のヒートブロックよりも温度の高い第2のヒ
ートブロックを第1のヒートブロックに保持されたステ
ムに当接させることにより、第2のヒートブロックから
の伝熱でステムと台部を更に高温度に加熱する工程と、
ワークを搭載手段でピックアップして台部上に搭載し、
ワークを台部に押し付けることによりワークを台部に共
晶ボンディングする工程と、を含むものである。
【0007】上記構成の各発明において、ステムを第1
のヒートブロックに保持させた状態で、ステムに設けら
れた台部は第1のヒートブロックからの伝熱により1次
加熱される。また第2のヒートブロックを第1のヒート
ブロックに当接させることにより、第2のヒートブロッ
クからの伝熱で台部を更に高温度に加熱する。そこで搭
載手段でワークをピックアップし、台部に搭載して押し
付けることにより、ワークを台部に共晶ボンディングす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電
子部品実装装置の斜視図、図2は同電子部品実装装置の
部分斜視図、図3は同電子部品実装装置の保持手段の正
面図、図4は同電子部品実装装置の実装ユニットの部分
平面図、図5、図6、図7、図8、図9、図10は同通
信用素子の組立工程図、図11は同通信用素子の斜視図
である。
【0009】まず、通信用素子について説明する。図1
1において、通信用素子1は、円板状のステム2と、ス
テム2の背面から後方へ延出する複数本のリード3と、
ステム2の主面である前面に突設された台部4と、台部
4上に搭載された第1のワークとしてのヒートシンク5
と、ヒートシンク5上に段積して搭載された第2のワー
クとしての発光素子6とから成っている。発光素子6と
しては、たとえばレーザダイオードである。この通信用
素子1は光通信などの通信中継素子などとして電子機器
の配線基板に組み付けられる。発光素子6は、その前面
から通信用の光を発光するものであり、高い実装位置精
度が要求される。ステム2の両側部には切溝8が形成さ
れている。
【0010】台部4、ヒートシンク5、発光素子6の表
面は金メッキが施されており、ヒートシンク5は台部4
上に共晶ボンディングされる。図11中、発光素子を封
止するキャップ等は省略している。
【0011】次に、図1〜図4を参照して、ヒートシン
ク5と発光素子6を実装する電子部品実装装置について
説明する。図1において、10はコンベヤであり、ステ
ム供給部としての搬送用治具11を搬送する。搬送用治
具11は長板状であって、その長手方向にピッチをおい
て小孔12が開口されている。リード付きステム1’は
リード3を小孔12に挿入して直立した姿勢で搬送用治
具11に載せられており、搬送用治具11によりコンベ
ヤ10に沿って搬送される。なお、リード付きステム
1’とは、図11において、ヒートシンク5と発光素子
6が搭載される前のステム2とリード3と台部4の3つ
の要素から成る組立未完成の素子のことをいう。
【0012】コンベヤ10の側方には、リード付きステ
ム1’のピックアップ手段20が設けられている。ピッ
クアップ手段20は、Xテーブル21と、Xテーブル2
1上に立設されたZテーブル22とを備えている。23
はXテーブル駆動用モータ、24はZテーブル駆動用モ
ータである。Zテーブル22の前面には支持板25が保
持されており、支持板25の前面にはシリンダ26が水
平な姿勢で保持されている。シリンダ26のロッド27
の先端部にはアーム28が結合されており、アーワ28
の先端部にはノズル29が結合されている。ノズル29
はリード付きステム1’の頭部を真空吸着してピックア
ップする。
【0013】支持板25の側部にはブラケット30が装
着されており、ブラケット30の背面には回転アクチュ
エータ31が装着されている。回転アクチュエータ31
が駆動すると、ロッド27はその軸心を中心に回転し、
これによりアーム28とノズル29は90°正逆回転す
る。またシリンダ26のロッド27が進退することによ
り、ノズル29はY方向へ移動し、またXテーブル21
が駆動することによりノズル29はX方向へ移動し、ま
たZテーブル22が駆動することによりノズル29は上
下動する。以上の構成により、ノズル29は任意方向へ
移動することができる。なおコンベヤ10による搬送用
治具11の搬送方向をX方向とする。
【0014】コンベヤ10の他方の側方には実装ユニッ
ト40が設けられている。次に実装ユニット40につい
て説明する。41はXYテーブルであり、その上面には
台板42が設けられている。台板42上にはX方向に長
尺のガイドレール43が設けられている。45は第2の
ヒートブロックであり、スライダ44を介してガイドレ
ール43上にスライド自在に載せられている。第2のヒ
ートブロック45の内部にはヒータ46が設けられてい
る。このヒータ46は第2のヒートブロック45を共晶
温度(350°C)以上の高温度に加熱する。
【0015】第2のヒートブロック45の平面形状はコ
の字形であり、その上面には特徴部としての認識マーク
49が形成されている。上方のカメラ98によりこの認
識マーク49を観察することにより、第2のヒートブロ
ック45の位置認識を行う。なお特徴部としては、第2
のヒートブロック45の角部などでもよい。第2のヒー
トブロック45はシリンダ47のロッド48に結合され
ている。したがってシリンダ47のロッド48が進退す
ると、第2のヒートブロック45はガイドレール43に
沿ってX方向へスライドする。シリンダ47は、第2の
ヒートブロック45を第1のヒートブロック51に保持
されたステム2の前面に接離させる接離手段である。
【0016】XYテーブル41の前部には、リード付き
ステム1’を保持する保持手段50が設けられている。
次にこの保持手段50について説明する。図2におい
て、第1のヒートブロック51は保持手段50の主体と
なるものであって、その前面中央には孔部52(図4)
が開口されている。ノズル29は搬送用治具11に載せ
られたリード付きステム1’の頭部を真空吸着してピッ
クアップし、ロッド27を中心に90°回転することに
よりリード付きステム1’を水平な姿勢に変えたうえ
で、リード3を孔部52に差し込む(図4参照)。これ
により、リード付きステム1’は水平な姿勢で第1のヒ
ートブロック51に保持され、またステム2の前面は垂
直面となる。
【0017】第1のヒートブロック51にはヒータが内
蔵されて250°C程度の比較的低温度に加熱されてお
り、第2のヒートブロック45で共晶温度(350°C
程度)まで本加熱するのに先立ち、ステム2を通して台
部4を1次加熱する。
【0018】図2において、第1のヒートブロック51
の両側部には、ステム2の切溝8に嵌入してステム2を
両側方からチャックする押接子53,54が設けられて
いる。次に押接子53,54を水平方向へ前進後退させ
る前進後退手段について説明する。55は押接子53の
背面に装着されたスライダであり、ガイドレール56上
にスライド自在に嵌着されている。57はスライダ55
を第1のヒートブロック51側へ弾発するスプリングで
ある。
【0019】ガイドレール56は、断面カギ形のブラケ
ット58上に装着されている。ブラケット58の背面に
はスライダ59Aが装着されている。スライダ59Aは
ガイドレール60Aにスライド自在に嵌着されている。
61はガイドレール60Aが装着されたフレームであ
る。フレーム61には金具62Aによりシリンダ63A
が取り付けられている。シリンダ63Aのロッド64A
の先端部は、ブラケット58に金具65Aを介して連結
されている。したがってシリンダ63Aのロッド64A
が前進後退すると、ブラケット58はガイドレール60
Aに沿って前進後退し、押接子53も前進後退する。押
接子53は、前進することによりその先端の先鋭部はス
テム2の切溝8に押接される。スプリング57は、この
押接に際し、ステム2の外形寸法のばらつきを解消する
とともに、押接時の衝撃を緩和する。
【0020】66はブラケット58の上面に突設された
ストッパとしてのピンであり、押接子53がステムに押
接されていないときは、スライダ55がこのピン66に
当ることにより、スプリング57によるスライダ55の
左方への前進限度が規制される。なおこのピン66をね
じとし、そのねじ込み量を調整することにより、ピン6
6の突出長を変更し、スライダ55の停止位置を変更す
ることができる。
【0021】他方の押接子54は、ブラケット67に装
着されている。このブラケット67は、スライダ59B
を介してガイドレール60Bにスライド自在に装着され
ている。またブラケット67は金具65Bを介してシリ
ンダ63Bのロッド64Bに結合されている。したがっ
てシリンダ63Bのロッド64Bが前進後退すると、ブ
ラケット67はガイドレール60Bに沿って前進後退
し、押接子54も前進後退する。押接子54が前進する
と、その先端の先鋭部はステム2の切溝8に押接され
る。以上のように、左右の押接子53,54が左右から
ステム2の切溝8に押接することにより、ステム2はチ
ャックされてその回転方向の位置決めがなされる。
【0022】次に、ステム2を下方から押し上げる手段
について説明する。図2において、70は長板状の押上
げ子であって、ヒンジ71により支板72の前面に左右
方向へ回転自在に軸着されている。73は押上げ子70
を左右から首振り自在に弾支する板ばねである。支板7
2の背面にはスライダ74が装着されている。スライダ
74は垂直なガイドレール75に上下動自在に嵌着され
ている。76はシリンダであり、そのロッド77は金具
78を介して支板72に連結されている。したがってシ
リンダ76のロッド77が上下動すると、支板72も上
下動し、押上げ子70も上下動する。第1のヒートブロ
ック51の上面には、当接子79が装着されている。押
上げ子70が上昇して、ステム2を下方から押し上げ、
ステム2の上面を当接子79の下面に押し付ける。
【0023】次に、押上げ子70によるステム2の押上
げ動作を詳細に説明する。図3において、実線aは当初
(押し上げ前)の状態を示している。この状態でステム
2および台部4は、反時計方向へ若干姿勢が崩れてい
る。次に押上げ子70が上昇してステム2を押し上げ
る。鎖線bは、ステム2が押し上げられて、その上面が
当接子79の下面に点当接した状態を示している。Aは
このときの当接点である。そして押上げ子70が更にス
テム2を押し上げようとすると、ステム2は当接点Aを
中心に時計方向Bへ若干回転し、水平な姿勢(破線cで
示すステム2を参照)となる。このようにステム2が矢
印B方向へ回転するのにともない、押上げ子70は板ば
ね73のばね力に抗して、この回転にならうように左方
(矢印C方向)へ若干首振りする。
【0024】以上のようにして、ステム2が破線cで示
す姿勢となったことにより、左右の押接子53,54は
切溝8に正しく対向する。そこでシリンダ63A,63
Bのロッド64A,64Bが突出すると、押接子53,
54は前進し(矢印D,E)、その先端の先鋭部は切溝
8に確実に嵌入・押接する。これにより、ステム2は左
右から押接子53,54でチャックされて正しく位置決
めされたこととなり、この状態で台部4は破線で示すよ
うに水平な姿勢となる。そこで、後述するように、台部
4上にヒートシンク5や発光素子6が搭載される。以上
のように、ステム2を押上げ子70で押し上げて矢印B
方向へ回転させることにより、ステム2の切溝8に押接
子53,54を正しく嵌入・当接させて、ステム2を正
しく位置決めすることができる。
【0025】図1において、実装ユニット40の側方に
は、ワーク供給部80が設けられている。次にワーク供
給部80について説明する。81はXYテーブルであ
り、その上面には支持台82が設けられている。支持台
81上にはテーブル83が設けられている。テーブル8
3上には、第1のワークであるヒートシンク5をマトリ
クス状に収納する第1トレイ84と、第2のワークであ
る発光素子6をマトリクス状に収納する第2トレイ85
が設けられている。XYテーブル81が駆動することに
より、第1トレイ84と第2トレイ85は水平方向へ移
動する。ワーク供給部80の上方にはカメラ86が設け
られている。ワーク供給部80には、第1トレイ84や
第2トレイ85にかえてウエハが備えられる場合があ
り、カメラ86はウエハのチップを認識する。
【0026】実装ユニット40とワーク供給部80の上
方には、搭載手段90が設けられている。搭載手段90
は、移動テーブル91から成り、その前面にヘッド92
が保持されている。ヘッド92はヒートシンク5や発光
素子6を真空吸着してピックアップするノズル93を有
している。ヘッド92は移動テーブル91に沿ってワー
ク供給部80とブロック51に保持されたリード付きス
テム1’の間をY方向へ往復移動する。ヘッド92の移
動路の下方には、ノズル93に保持されたヒートシンク
5や発光素子6を認識するためのカメラ94が設けられ
ている。
【0027】この電子部品実装装置は上記のように構成
されており、次にリード付きステム1’の台部4上にヒ
ートシンク5と発光素子6を搭載して共晶ボンディング
する動作を図5〜図10を参照して説明する。図1にお
いて、搬送用治具11により搬送されてきた直立姿勢の
リード付きステム1’を、Zテーブル22が駆動してノ
ズル29が上下動作を行うことによりピックアップす
る。次にシリンダ26のロッド27が突出することによ
り、リード付きステム1’は第1のヒートブロック51
の前方へ送られる。
【0028】次に回転アクチュエータ31が駆動するこ
とにより、アーム28はロッド27を中心に90°回転
する。これにより、ノズル29に真空吸着されたリード
付きステム1’は、リード3を保持手段50の第1のヒ
ートブロック51側に向けた水平な姿勢となる(図
5)。そこでXテーブル21が駆動してリード付きステ
ム1’をブロック51側へ移動させることにより、リー
ド付きステム1’のリード3は第1のヒートブロック5
1の孔部52に挿入される(図6)。このようにしてリ
ード付きステム1’を孔部52に挿入したならば、ノズ
ル29はリード付きステム1’の真空吸着状態を解除
し、先程とは逆の動作を行って、図1に示す原位置に復
帰し、ヒートシンク5と発光素子6が搭載されたリード
付きステム1の回収のために待機する。なお図5〜図1
0の下図は、ステム2の温度曲線を示している。図5で
はステム2は常温であるが、図6においてリード3が孔
部52に挿入されたことにより、ステム2や台部4は、
第1のヒートブロック51の伝熱により徐々に加熱され
て昇温する。
【0029】次にシリンダ76のロッド77が突出して
押上げ子70は上昇し、図3を参照して説明したように
ステム2を押上げて、ステム2を当接点Aを中心に矢印
B方向へ回転させ、図3で破線cで示すようにステム2
の回転方向の姿勢を補正する。次に第1のヒートブロッ
ク51の両側部の押接子53,54がステム2に向って
前進し、その先端部が切溝8に押接し、ステム2の回転
方向、水平方向(Y方向)および高さ方向の位置決めが
なされ、ステム2の前面の台部4は、図3において破線
で示すように、所定の位置で水平な姿勢となる。
【0030】次に実装ユニット40のシリンダ47のロ
ッド48(図1)が突出し、第2のヒートブロック45
は前進して第1のヒートブロック51に保持されたステ
ム2の垂直な前面に押接する。図4および図7は、この
ときの状態を示している(ただし、図4および図7に示
されるヒートシンク5と発光素子6は台部4上に未だ搭
載されていない)。
【0031】このように第2のヒートブロック45をス
テム2に押し当てることにより、ステム2や台部4は第
2のヒートブロック45の伝熱により更に加熱されて温
度は250°C程度まで急上昇するが(図7の下図を参
照)、その間に、カメラ98で第2のヒートブロック4
5の認識マーク49を観察してその位置を検出し、ステ
ム2の前面aまでの距離Dをコンピュータ(図外)によ
り演算して求める。この前面aの座標位置は、第2のヒ
ートブロック45の前面の座標位置と同じである。一般
に、ヒートシンク5や発光素子6は、ステム2の前面a
を位置基準面として水平な台部4上に搭載されるもので
あり、したがってステム2の前面aの座標位置を上述の
ようにして正確に求めれば、ヒートシンク5と発光素子
6を高い位置精度で(すなわち位置基準面であるステム
2の前面aから正しい距離dの位置に)搭載することが
できる。
【0032】さて第2のヒートブロック45によりステ
ム2や台部4が250°C程度まで加熱されたならば、
ステム2や台部4が過度に加熱されないように、第2の
ヒートブロック45をステム2から離す。またこれと前
後して、図1においてヘッド92のノズル93は上下動
作を行い、第1トレイ84に収納されたヒートシンク5
を真空吸着してピックアップする。なおXYテーブル8
1が駆動することにより第1トレイ84はX方向やY方
向へ移動し、予め第1トレイ84内の所定のヒートシン
ク5はノズル93の直下に位置決めされている。
【0033】ヒートシンク5をノズル93でピックアッ
プしたヘッド92は、移動テーブル91に沿って第1の
ヒートブロック51の上方へ移動し、そこでノズル93
が下降して、その下端部に真空吸着したヒートシンク5
を台部4に搭載する。上述のようにカメラ98で認識マ
ーク49を観察したことにより、ヒートシンク5の搭載
位置の基準位置となるステム2の前面aの座標位置は正
確に求められており、したがってヒートシンク5はこれ
に基いて、X方向(ステム2の前面aに直交する方向)
に位置ずれなく高い実装位置精度で搭載される。
【0034】次にノズル93によるヒートシンク5の真
空吸着を解除した後、ノズル93は上昇し、またヘッド
92はXYテーブル81の上方へ復帰する。このとき、
XYテーブル81が駆動することにより、第2トレイ8
5内の所定の発光素子6は、ノズル93によるピックア
ップ位置まですでに移動してきており、ノズル93が上
下動作を行うことにより、発光素子6を真空吸着してピ
ックアップする。次いでヘッド92は第1のヒートブロ
ック51の上方へ移動し、そこでノズル93が下降する
ことにより、発光素子6を台部4上に共晶ボンディング
済のヒートシンク5上に搭載する(図8)。この場合
も、上述のようにカメラ98で認識マーク49を観察し
たことにより、発光素子6の搭載位置の基準位置となる
ステム2の前面aの位置は正確に求められているので、
これに基いて発光素子6をX方向に位置ずれなく搭載さ
れる。
【0035】次に第2のヒートブロック45を再度ステ
ム2に押接し、ステム2や台部4を共晶温度(450°
C)以上まで急加熱する(図9)。台部4やヒートシン
ク5、発光素子6の表面には金メッキが施されているの
で、ヒートシンク5は高温度に加熱された台部4に共晶
ボンディングされ、また発光素子6はヒートシンク5上
に共晶ボンディングされる。
【0036】以上のようにしてヒートシンク5と発光素
子6を共晶ボンディングしたならば、第2のヒートブロ
ック45をステム2から離し(図10)、またノズル9
3は発光素子6の真空吸着状態を解除して上昇し、XY
テーブル81の上方へ復帰して次のヒートシンク5のピ
ックアップのために待機する。なお一般にヒートシンク
5は発光素子6ほど高い実装位置精度は一般に要求され
ないものであり、したがってヒートシンク5は上記方法
以外のラフな方法で台部4上に搭載してもよい。
【0037】以上のようにしてリード付きステム1’の
台部4上にヒートシンク5と発光素子6を共晶ボンディ
ングすることにより、図11に示す通信用素子1の組み
立ては終了する。そこで押接子53,54を側方へ退去
させるとともに、押上げ子70を下方へ退去させてステ
ム2のチャック状態を解除する。またノズル29は第1
のヒートブロック51に保持されたステム2の前方へ到
来し、以下、リード付きステム1’を孔部52に挿入し
た場合と逆方向へノズル29を動作させることにより、
組み立てが終了した通信用素子1を第1のヒートブロッ
ク51から抜き取り、搬送用治具11の小孔12にリー
ド3を差し込んで搬送用治具11に載せる。
【0038】次いで搬送用治具11は1ピッチ前進して
次のリード付きステム1’がノズル29の直下に移動し
てくる。以下、上述した動作が繰り返される。搬送用治
具11のすべての小孔12に通信用素子1が載せられた
ならば、搬送用治具11はコンベヤ10により次工程へ
送られ、またリード付きステム1’が載せられた次の搬
送用治具11がノズル29の下方まで送られてくる。そ
して上述した動作が繰り返される。
【0039】図12は、本発明の他の実施の形態の電子
部品実装装置の保持手段の正面図である。押上げ子70
はビス100で支板72に固着されている。押上げ子7
0の上面には押上げ車101が設けられている。押上げ
車101の車輪102は押上げ子70の上面に接地して
いる。また押上げ車101はスプリング103により横
方向へ移動自在に弾支されている。
【0040】その動作は図3の場合と同様であり、以下
簡単に説明する。押上げ子70が上昇すると、押上げ車
101はステム2を下方から押上げ、ステム2の上面は
当接子79にA点で点当接する。次いでステム2は矢印
B方向へ回転するが、これにより押上げ車101は矢印
C方向へ若干移動する。以上によりステム2の回転方向
の姿勢は補正される。次に押接子53,54は矢印D,
E方向へ前進して切溝8に嵌入・当接し、ステム2の位
置決めがなされる。次いで上記実施の形態と同様に、台
部4上にヒートシンク5や発光素子6が搭載して共晶ボ
ンディングされる。
【0041】本発明は上記実施の形態に限定されないの
であって、例えば図1において、ヘッド92のノズル9
3はヒートシンク5と発光素子6に対する共通ノズルで
あるが、ヒートシンク5専用のノズルと発光素子専用の
ノズルを備えてもよい。また通信用素子としては、リー
ドを有しないものや台部に1個のワークを搭載するもの
など様々な種類があり、したがって通信用素子も上記実
施の形態のものに限定されない。また上記実施の形態で
は、ステム供給部は搬送用治具11であるが、ステム供
給部としてはトレイなどの他の形態でもよい。
【0042】またヒートシンク5や発光素子6を台部4
上に共晶ボンディングする手順も図5〜図10の方法に
限定されないのであって、要は第1のヒートブロック5
1と第2のヒートブロック45でステム2を加熱し、ヒ
ートシンク5と発光素子6を位置精度よく、また作業性
よく共晶ボンディングすればよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、ステムの台部の温度管
理を最適に行いながら、台部上にワークを迅速かつ確実
に共晶ボンディングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の斜
視図
【図2】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の部
分斜視図
【図3】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の保
持手段の正面図
【図4】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の実
装ユニットの部分平面図
【図5】本発明の一実施の形態の通信用素子の組立工程
【図6】本発明の一実施の形態の通信用素子の組立工程
【図7】本発明の一実施の形態の通信用素子の組立工程
【図8】本発明の一実施の形態の通信用素子の組立工程
【図9】本発明の一実施の形態の通信用素子の組立工程
【図10】本発明の一実施の形態の通信用素子の組立工
程図
【図11】本発明の一実施の形態の通信用素子の斜視図
【図12】本発明の他の実施の形態の電子部品実装装置
の保持手段の正面図
【符号の説明】
1 通信用素子 1’ リード付きステム 2 ステム 3 リード 4 台部 5 ヒートシンク 6 発光素子 8 切溝 10 コンベヤ 11 搬送用治具(ステム供給部) 20 ピックアップ手段 21 Xテーブル 26 シリンダ 29 ノズル 31 回転アクチュエータ 40 実装ユニット 41 XYテーブル 45 第2のヒートブロック 47 シリンダ 50 保持手段 51 第1のヒートブロック 53,54 押接子 63A,63B,76 シリンダ 70 押上げ子 79 当接子 80 ワーク供給部 81 XYテーブル 84 第1トレイ 101 押上げ車

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステムに設けられた台部上にワークを搭載
    して通信用素子を組み立てるための電子部品実装装置で
    あって、 前記台部を水平な姿勢にして前記ステムを保持して加熱
    する第1のヒートブロックと、この第1のヒートブロッ
    クで保持されたステムに押し付けられてステムを加熱す
    る第2のヒートブロックと、この第2のヒートブロック
    を前記ステムに接離させる接離手段と、前記第1のヒー
    トブロックに保持されたステムに設けられた台部上にワ
    ークを搭載する搭載手段とを備え、前記第2のヒートブ
    ロックの温度を前記第1のヒートブロックの温度よりも
    高くすることを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 【請求項2】ステムをピックアップ手段でピックアップ
    し、ステムに設けられた台部を水平な姿勢で第1のヒー
    トブロックに保持させて、第1のヒートブロックでステ
    ムと台部を加熱する工程と、第1のヒートブロックより
    も温度の高い第2のヒートブロックを第1のヒートブロ
    ックに保持されたステムに当接させることにより、第2
    のヒートブロックからの伝熱でステムと台部を更に高温
    度に加熱する工程と、ワークを搭載手段でピックアップ
    して前記台部上に搭載し、ワークを台部に押し付けるこ
    とによりワークを台部に共晶ボンディングする工程と、
    を含むことを特徴とする電子部品実装方法。
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