JP3353592B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
無段変速機の変速制御装置Info
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- JP3353592B2 JP3353592B2 JP03510696A JP3510696A JP3353592B2 JP 3353592 B2 JP3353592 B2 JP 3353592B2 JP 03510696 A JP03510696 A JP 03510696A JP 3510696 A JP3510696 A JP 3510696A JP 3353592 B2 JP3353592 B2 JP 3353592B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロックアップ機構
付きのトルクコンバータを備えた無段変速機の変速制御
装置の改良に関し、特に、ロックアップ機構のフェイル
セーフに関するものである。
付きのトルクコンバータを備えた無段変速機の変速制御
装置の改良に関し、特に、ロックアップ機構のフェイル
セーフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される無段変速機では、発進
要素としてトルクコンバータを備えたものが従来から知
られており、例えば、本願出願人が提案した特開昭61
−105347号公報等がある。
要素としてトルクコンバータを備えたものが従来から知
られており、例えば、本願出願人が提案した特開昭61
−105347号公報等がある。
【0003】これは、無段変速機とエンジンとの間にロ
ックアップ機構を備えたトルクコンバータを介装し、発
進時にはトルクコンバータの流体伝動によって無段変速
機へ駆動トルクを伝達する一方、走行中にはロックアッ
プクラッチを締結して連続的に変速比を変更することで
経済性と運転性を両立させるものであり、さらに、トル
クコンバータは発進要素としての容量があればよいた
め、無段変速機の小型化、軽量化も推進できるものであ
る。
ックアップ機構を備えたトルクコンバータを介装し、発
進時にはトルクコンバータの流体伝動によって無段変速
機へ駆動トルクを伝達する一方、走行中にはロックアッ
プクラッチを締結して連続的に変速比を変更することで
経済性と運転性を両立させるものであり、さらに、トル
クコンバータは発進要素としての容量があればよいた
め、無段変速機の小型化、軽量化も推進できるものであ
る。
【0004】また、トルクコンバータの油温の過大な上
昇を防止するものとしては、特開昭62−74726号
公報等が知られており、自動変速機の油温が所定値を超
えるとダウンシフト点を高速側へ移動している。
昇を防止するものとしては、特開昭62−74726号
公報等が知られており、自動変速機の油温が所定値を超
えるとダウンシフト点を高速側へ移動している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の従来例では、発進要素として配設されたトルクコン
バータは、走行中では常時ロックアップすることで、そ
の容量を小さく設定して小型軽量化を推進できるが、ト
ルクコンバータの容量を発進要素として設定した場合、
高速走行中等の負荷の大きい領域でロックアップ機構が
故障すると、トルクコンバータのスリップが増大するた
め、トルクコンバータ並びに無段変速機の油温が上昇し
て高温になり、無段変速機の耐久性に悪影響を与えると
いう問題があり、また、前記後者の従来例では、ダウン
シフト点を高速側へ移動させるだけであるため、運転者
がトルクコンバータの異常を容易に認識することが難し
いという問題があった。
者の従来例では、発進要素として配設されたトルクコン
バータは、走行中では常時ロックアップすることで、そ
の容量を小さく設定して小型軽量化を推進できるが、ト
ルクコンバータの容量を発進要素として設定した場合、
高速走行中等の負荷の大きい領域でロックアップ機構が
故障すると、トルクコンバータのスリップが増大するた
め、トルクコンバータ並びに無段変速機の油温が上昇し
て高温になり、無段変速機の耐久性に悪影響を与えると
いう問題があり、また、前記後者の従来例では、ダウン
シフト点を高速側へ移動させるだけであるため、運転者
がトルクコンバータの異常を容易に認識することが難し
いという問題があった。
【0006】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、ロックアップ機構の故障を迅速かつ容易に
運転者へ認識させるとともに、油温の過大な上昇を防止
することを目的とする。
れたもので、ロックアップ機構の故障を迅速かつ容易に
運転者へ認識させるとともに、油温の過大な上昇を防止
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図6に示
すように、車両の運転状態に応じて無段変速機100の
変速比を連続的に制御する変速制御手段101と、車両
の運転状態に応じて選択的に締結されるロックアップ機
構103を有して、エンジンと無段変速機100との間
に介装されたトルクコンバータ102を備えた無段変速
機の変速制御装置において、前記ロックアップ機構10
3が締結状態のときにトルクコンバータ102のスリッ
プを判定するロックアップ故障判定手段104と、トル
クコンバータ102のスリップが判定されたときに、前
記変速比の最小値を所定のLow側へ変更する補正手段
105とを備え、前記トルクコンバータは発進要素とし
て介装されて、所定の車速以上でロックアップ機構を締
結する。
すように、車両の運転状態に応じて無段変速機100の
変速比を連続的に制御する変速制御手段101と、車両
の運転状態に応じて選択的に締結されるロックアップ機
構103を有して、エンジンと無段変速機100との間
に介装されたトルクコンバータ102を備えた無段変速
機の変速制御装置において、前記ロックアップ機構10
3が締結状態のときにトルクコンバータ102のスリッ
プを判定するロックアップ故障判定手段104と、トル
クコンバータ102のスリップが判定されたときに、前
記変速比の最小値を所定のLow側へ変更する補正手段
105とを備え、前記トルクコンバータは発進要素とし
て介装されて、所定の車速以上でロックアップ機構を締
結する。
【0008】
【0009】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記ロックアップ故障判定手段は、トルクコンバ
ータの入力軸回転数と出力軸回転数の差が所定値以上と
なったときにロックアップ機構の故障を判定する。
いて、前記ロックアップ故障判定手段は、トルクコンバ
ータの入力軸回転数と出力軸回転数の差が所定値以上と
なったときにロックアップ機構の故障を判定する。
【0010】
【作用】したがって、第1の発明は、無段変速機の変速
比は車両の運転状態に応じて連続的に制御され、エンジ
ンとの間に介装されたロックアップ機構も車両の運転状
態に応じて選択的に締結されるが、このロックアップ機
構が締結状態のときにトルクコンバータのスリップが発
生すると、補正手段によって変速比の最小値はLow側
へ変更されるため、変速比が最High位置にある高速
走行中等であれば変速比はLow側へ変速されて、トル
クコンバータの入力軸と出力軸の回転数の差が縮小し、
トルクコンバータからの発熱を低減して油温の上昇を防
止することができ、同時に、エンジン回転数が上昇する
ことから運転者にトルクコンバータの故障を認識させる
ことができる。
比は車両の運転状態に応じて連続的に制御され、エンジ
ンとの間に介装されたロックアップ機構も車両の運転状
態に応じて選択的に締結されるが、このロックアップ機
構が締結状態のときにトルクコンバータのスリップが発
生すると、補正手段によって変速比の最小値はLow側
へ変更されるため、変速比が最High位置にある高速
走行中等であれば変速比はLow側へ変速されて、トル
クコンバータの入力軸と出力軸の回転数の差が縮小し、
トルクコンバータからの発熱を低減して油温の上昇を防
止することができ、同時に、エンジン回転数が上昇する
ことから運転者にトルクコンバータの故障を認識させる
ことができる。
【0011】また、トルクコンバータを発進要素とし
て、所定の車速以上ではロックアップ機構を締結するた
め、トルクコンバータの容量を縮小して無段変速機の小
型、軽量化を図ることができる。
て、所定の車速以上ではロックアップ機構を締結するた
め、トルクコンバータの容量を縮小して無段変速機の小
型、軽量化を図ることができる。
【0012】また、第2の発明は、トルクコンバータの
入力軸回転数と出力軸回転数の差が所定値以上となった
ときにロックアップ機構の故障を判定するため、ロック
アップ機構の微小なスリップによる誤判定を防ぐことが
できる。
入力軸回転数と出力軸回転数の差が所定値以上となった
ときにロックアップ機構の故障を判定するため、ロック
アップ機構の微小なスリップによる誤判定を防ぐことが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0014】図1はVベルト式の無段変速機の変速制御
装置の概略構成図を示し、図2はロックアップ機構付き
のトルクコンバータを備えた無段変速機17の縦断面図
を示す。
装置の概略構成図を示し、図2はロックアップ機構付き
のトルクコンバータを備えた無段変速機17の縦断面図
を示す。
【0015】図示しないエンジンと無段変速機17との
間には、発進要素としてのトルクコンバータ12が介装
され、無段変速機17は、可変プーリとしてトルクコン
バータ12の出力側に接続されたプライマリプーリ16
と、駆動軸に連結されたセカンダリプーリ26を備え、
これら可変プーリはVベルト24によって連結されてい
る。
間には、発進要素としてのトルクコンバータ12が介装
され、無段変速機17は、可変プーリとしてトルクコン
バータ12の出力側に接続されたプライマリプーリ16
と、駆動軸に連結されたセカンダリプーリ26を備え、
これら可変プーリはVベルト24によって連結されてい
る。
【0016】この発進要素としてのトルクコンバータ1
2には入力側と出力側を接続するロックアップクラッチ
11が備えられ、所定の運転状態、例えば、車速VSP
が所定値Va以上の場合にはロックアップクラッチ11
は締結される。
2には入力側と出力側を接続するロックアップクラッチ
11が備えられ、所定の運転状態、例えば、車速VSP
が所定値Va以上の場合にはロックアップクラッチ11
は締結される。
【0017】そして、無段変速機17の変速比やロック
アップクラッチ11は、CVTコントロールユニット1
からの指令に応動する油圧コントロールバルブ3によっ
て制御される。
アップクラッチ11は、CVTコントロールユニット1
からの指令に応動する油圧コントロールバルブ3によっ
て制御される。
【0018】CVTコントロールユニット1は、無段変
速機17のプライマリプーリ16の回転数Npriを検
出するプライマリプーリ回転数センサ6、セカンダリプ
ーリ26の回転数Nsecを検出するセカンダリプーリ
回転数センサ7からの信号と、インヒビタースイッチ8
からのセレクト位置、運転者が操作するアクセルペダル
の踏み込み量に応じたスロットル開度センサ5からのス
ロットル開度TVO(又は、アクセルペダルの開度)を
読み込むとともに、図示しないエンジンの燃料噴射量や
点火時期等を制御するエンジンコントロールユニット2
からエンジン回転数Neを読み込んで、車両の運転状態
ないし運転者の要求に応じて、無段変速機17の変速比
の可変制御及びトルクコンバータ12のロックアップク
ラッチ11の締結状態を制御している。なお、本実施形
態では、セカンダリ回転数Nsecに所定の変換定数を
乗じて車速VSPを得ており、車速VSPが所定値Va
以上でロックアップクラッチ11を締結させる。
速機17のプライマリプーリ16の回転数Npriを検
出するプライマリプーリ回転数センサ6、セカンダリプ
ーリ26の回転数Nsecを検出するセカンダリプーリ
回転数センサ7からの信号と、インヒビタースイッチ8
からのセレクト位置、運転者が操作するアクセルペダル
の踏み込み量に応じたスロットル開度センサ5からのス
ロットル開度TVO(又は、アクセルペダルの開度)を
読み込むとともに、図示しないエンジンの燃料噴射量や
点火時期等を制御するエンジンコントロールユニット2
からエンジン回転数Neを読み込んで、車両の運転状態
ないし運転者の要求に応じて、無段変速機17の変速比
の可変制御及びトルクコンバータ12のロックアップク
ラッチ11の締結状態を制御している。なお、本実施形
態では、セカンダリ回転数Nsecに所定の変換定数を
乗じて車速VSPを得ており、車速VSPが所定値Va
以上でロックアップクラッチ11を締結させる。
【0019】発進要素としてのトルクコンバータ12を
備えたVベルト式の無段変速機17について、図2を参
照しながら説明する。
備えたVベルト式の無段変速機17について、図2を参
照しながら説明する。
【0020】図示しないエンジンに結合されたエンジン
出力軸10と無段変速機17の入力軸13との間には流
体伝動装置としてのトルクコンバータ12が連結されて
おり、このトルクコンバータ12は、図1の油圧コント
ロールバルブ3を介してCVTコントロールユニット1
からのロックアップ信号LUに応じて制御されるロック
アップクラッチ11を備えている。
出力軸10と無段変速機17の入力軸13との間には流
体伝動装置としてのトルクコンバータ12が連結されて
おり、このトルクコンバータ12は、図1の油圧コント
ロールバルブ3を介してCVTコントロールユニット1
からのロックアップ信号LUに応じて制御されるロック
アップクラッチ11を備えている。
【0021】エンジン出力軸10はポンプインペラ12
aに、無段変速機17の入力軸13はタービンランナ1
2bにそれぞれ結合され、油圧コントロールバルブ3か
らの油圧に応じて、ロックアップクラッチ11はポンプ
インペラ12aとタービンランナ12bとを選択的に締
結する。
aに、無段変速機17の入力軸13はタービンランナ1
2bにそれぞれ結合され、油圧コントロールバルブ3か
らの油圧に応じて、ロックアップクラッチ11はポンプ
インペラ12aとタービンランナ12bとを選択的に締
結する。
【0022】無段変速機17の入力軸13は遊星歯車機
構19を主体に構成された前後進切換機構15と連結さ
れ、この遊星歯車機構19の駆動軸14に無段変速機1
7の駆動側となるプライマリプーリ16が設けられる。
構19を主体に構成された前後進切換機構15と連結さ
れ、この遊星歯車機構19の駆動軸14に無段変速機1
7の駆動側となるプライマリプーリ16が設けられる。
【0023】プライマリプーリ16は、駆動軸14と一
体となって回転する固定円錐板18と、固定円錐板18
と対向配置されてV字状のプーリ溝を形成するととも
に、プライマリプーリシリンダ室20へ作用する油圧
(プライマリプーリ油圧)によって駆動軸14の軸方向
へ変位可能な可動円錐板22から構成される。プライマ
リプーリシリンダ室20は、油室20a、20bから構
成され、後述するセカンダリプーリシリンダ室32より
も大きな受圧面積を有している。
体となって回転する固定円錐板18と、固定円錐板18
と対向配置されてV字状のプーリ溝を形成するととも
に、プライマリプーリシリンダ室20へ作用する油圧
(プライマリプーリ油圧)によって駆動軸14の軸方向
へ変位可能な可動円錐板22から構成される。プライマ
リプーリシリンダ室20は、油室20a、20bから構
成され、後述するセカンダリプーリシリンダ室32より
も大きな受圧面積を有している。
【0024】一方、セカンダリプーリ26は従動軸28
に設けられており、この従動軸28と一体となって回転
する固定円錐板30と、この固定円錐板30と対向配置
されてV字状のプーリ溝を形成するとともに、セカンダ
リプーリシリンダ室32へ作用する油圧(セカンダリ油
圧)に応じて従動軸28の軸方向へ変位可能な可動円錐
板34から構成される。
に設けられており、この従動軸28と一体となって回転
する固定円錐板30と、この固定円錐板30と対向配置
されてV字状のプーリ溝を形成するとともに、セカンダ
リプーリシリンダ室32へ作用する油圧(セカンダリ油
圧)に応じて従動軸28の軸方向へ変位可能な可動円錐
板34から構成される。
【0025】従動軸28にはアイドラギア48と噛み合
う駆動ギア46が固設され、アイドラギア48のアイド
ラ軸52に設けたピニオンギア54がファイナルギア4
4と噛み合っている。ファイナルギア44は差動装置5
6を介して図示しないドライブシャフトやプロペラシャ
フトを駆動する。
う駆動ギア46が固設され、アイドラギア48のアイド
ラ軸52に設けたピニオンギア54がファイナルギア4
4と噛み合っている。ファイナルギア44は差動装置5
6を介して図示しないドライブシャフトやプロペラシャ
フトを駆動する。
【0026】エンジン出力軸10から入力された駆動ト
ルクは、トルクコンバータ12及び前後進切換機構15
に伝達され、前進用クラッチ40が締結されるととも
に、後進用ブレーキ50が解放される場合には一体回転
状態となっている遊星歯車機構19を介して、入力軸1
3と同一回転方向のまま駆動軸14へ伝達される。一
方、前進用クラッチ40が解放されるとともに後進用ブ
レーキ50が締結される場合には、遊星歯車機構19の
作用により入力軸13へ伝達された駆動トルクは、回転
方向が逆になった状態で駆動軸14へ伝達される。
ルクは、トルクコンバータ12及び前後進切換機構15
に伝達され、前進用クラッチ40が締結されるととも
に、後進用ブレーキ50が解放される場合には一体回転
状態となっている遊星歯車機構19を介して、入力軸1
3と同一回転方向のまま駆動軸14へ伝達される。一
方、前進用クラッチ40が解放されるとともに後進用ブ
レーキ50が締結される場合には、遊星歯車機構19の
作用により入力軸13へ伝達された駆動トルクは、回転
方向が逆になった状態で駆動軸14へ伝達される。
【0027】駆動軸14の駆動トルクは、プライマリプ
ーリ16、Vベルト24、セカンダリプーリ26、従動
軸28を介して、駆動ギア46から、アイドラギア4
8、アイドラ軸52、ピニオンギア54そしてファイナ
ルギア44へ伝達される。
ーリ16、Vベルト24、セカンダリプーリ26、従動
軸28を介して、駆動ギア46から、アイドラギア4
8、アイドラ軸52、ピニオンギア54そしてファイナ
ルギア44へ伝達される。
【0028】上記のような駆動力伝達の際に、プライマ
リプーリ16の可動円錐板22及びセカンダリプーリ2
6の可動円錐板34を軸方向へ変位させて、Vベルト2
4との接触半径を変更することにより、プライマリプー
リ1とセカンダリプーリ26との回転比、すなわち変速
比を変えることができる。
リプーリ16の可動円錐板22及びセカンダリプーリ2
6の可動円錐板34を軸方向へ変位させて、Vベルト2
4との接触半径を変更することにより、プライマリプー
リ1とセカンダリプーリ26との回転比、すなわち変速
比を変えることができる。
【0029】例えば、プライマリプーリ16のV字状プ
ーリ溝の幅を縮小すれば、セカンダリプーリ26側のV
ベルト24の接触半径は大きくなるので、大きな変速比
を得ることができる。可動円錐板22及び34をこの逆
方向へ変位させれば変速比は小さくなる。
ーリ溝の幅を縮小すれば、セカンダリプーリ26側のV
ベルト24の接触半径は大きくなるので、大きな変速比
を得ることができる。可動円錐板22及び34をこの逆
方向へ変位させれば変速比は小さくなる。
【0030】このような、プライマリプーリ16とセカ
ンダリプーリ26のV字状プーリ溝の幅を変化させる制
御は、プライマリプーリシリンダ室20とセカンダリプ
ーリシリンダ室32への油圧制御によって行われる。
ンダリプーリ26のV字状プーリ溝の幅を変化させる制
御は、プライマリプーリシリンダ室20とセカンダリプ
ーリシリンダ室32への油圧制御によって行われる。
【0031】上記変速比制御は、油圧コントロールバル
ブ3のライン圧ソレノイド4を制御することで行われ、
ライン圧ソレノイド4はCVTコントロールユニット1
によるDuty制御等で駆動される。
ブ3のライン圧ソレノイド4を制御することで行われ、
ライン圧ソレノイド4はCVTコントロールユニット1
によるDuty制御等で駆動される。
【0032】次に、CVTコントロールユニット1で行
われる変速制御の一例について、図3のフローチャート
並びに図4の制御概念図を参照しながら詳述する。な
お、図3のフローチャートは、所定時間毎に行われるも
のとする。
われる変速制御の一例について、図3のフローチャート
並びに図4の制御概念図を参照しながら詳述する。な
お、図3のフローチャートは、所定時間毎に行われるも
のとする。
【0033】ステップS1では、無段変速機17からプ
ライマリ回転数Npriと車速VSP(=セカンダリ回
転数Nsec)、そして、運転者の操作に応じたスロッ
トル開度TVOを読み込むとともに、エンジンコントロ
ールユニット2からエンジン回転数Neを読み込む。
ライマリ回転数Npriと車速VSP(=セカンダリ回
転数Nsec)、そして、運転者の操作に応じたスロッ
トル開度TVOを読み込むとともに、エンジンコントロ
ールユニット2からエンジン回転数Neを読み込む。
【0034】ステップS2では、図5に示す変速マップ
に基づいて、車速VSPとスロットル開度TVOからプ
ライマリ回転数Npriの目標値を演算してから、この
目標値とセカンダリ回転数Nsecから目標変速比RT
Oを演算する。この演算処理は、図4に示す目標プライ
マリ回転数演算部、目標変速比演算部となる。なお、図
5の変速マップは、スロットル開度TVOをパラメータ
として、車速VSPに応じたプライマリ回転数Npri
の目標値を予め設定したものである。
に基づいて、車速VSPとスロットル開度TVOからプ
ライマリ回転数Npriの目標値を演算してから、この
目標値とセカンダリ回転数Nsecから目標変速比RT
Oを演算する。この演算処理は、図4に示す目標プライ
マリ回転数演算部、目標変速比演算部となる。なお、図
5の変速マップは、スロットル開度TVOをパラメータ
として、車速VSPに応じたプライマリ回転数Npri
の目標値を予め設定したものである。
【0035】そして、ステップS3では、現在の車速V
SPが、所定のロックアップ速度Va以上であるか否か
を判定し、ロックアップ車速Va以上であればステップ
S4へ進む一方、そうでない場合にはステップS7の変
速比出力処理へ進む。
SPが、所定のロックアップ速度Va以上であるか否か
を判定し、ロックアップ車速Va以上であればステップ
S4へ進む一方、そうでない場合にはステップS7の変
速比出力処理へ進む。
【0036】ステップS4は、読み込んだプライマリ回
転数Npriに読取誤差Bを加えたものと、エンジン回
転数Neとを比較して、トルクコンバータ12にスリッ
プが生じているか否かを判定し、スリップ生じていれば
ステップS5へ進んでロックアップクラッチ11に故障
が発生したと判定する一方、そうでない場合にはステッ
プS7の変速比出力処理へ進む(図4の故障判定部)。
転数Npriに読取誤差Bを加えたものと、エンジン回
転数Neとを比較して、トルクコンバータ12にスリッ
プが生じているか否かを判定し、スリップ生じていれば
ステップS5へ進んでロックアップクラッチ11に故障
が発生したと判定する一方、そうでない場合にはステッ
プS7の変速比出力処理へ進む(図4の故障判定部)。
【0037】ロックアップクラッチ11の故障を判定す
ると、ステップS6で目標変速比RTOの制限処理が行
われる。
ると、ステップS6で目標変速比RTOの制限処理が行
われる。
【0038】これは、図5の変速マップに示すように、
目標変速比RTOの最High変速比(設定する変速比
の最小値)を規制するもので、ロックアップクラッチ1
1が正常な時には図中破線のような最High変速比に
設定されるが、ロックアップクラッチ11の故障が判定
されると、最High線は図中Low側へ変更され、こ
のときの最High変速比は、1.0より大きい所定値
に設定される。
目標変速比RTOの最High変速比(設定する変速比
の最小値)を規制するもので、ロックアップクラッチ1
1が正常な時には図中破線のような最High変速比に
設定されるが、ロックアップクラッチ11の故障が判定
されると、最High線は図中Low側へ変更され、こ
のときの最High変速比は、1.0より大きい所定値
に設定される。
【0039】こうして、ロックアップクラッチ11の故
障時には、最High変速比を予め設定した所定のLo
w側へ変更して、上記ステップS2で求めた目標変速比
RTOを補正し、この補正された変速比RTOに基づい
て、ステップS7では、油圧コントロールバルブ3を駆
動して、プライマリプーリ16、セカンダリプーリ26
のベルト接触半径を変更して、実際の変速比を目標変速
比へ一致させるのである。なお、この変速比RTOに応
じた油圧制御は、本願出願人が提案した特願平7−11
5894号などと同様に行われるもので、ライン圧ソレ
ノイド4は、オイルポンプから供給された油圧を、油圧
コントロールバルブ3を構成する圧力制御弁(図示せ
ず)、定圧弁(図示せず)を介して必要ライン圧に調整
するものである。
障時には、最High変速比を予め設定した所定のLo
w側へ変更して、上記ステップS2で求めた目標変速比
RTOを補正し、この補正された変速比RTOに基づい
て、ステップS7では、油圧コントロールバルブ3を駆
動して、プライマリプーリ16、セカンダリプーリ26
のベルト接触半径を変更して、実際の変速比を目標変速
比へ一致させるのである。なお、この変速比RTOに応
じた油圧制御は、本願出願人が提案した特願平7−11
5894号などと同様に行われるもので、ライン圧ソレ
ノイド4は、オイルポンプから供給された油圧を、油圧
コントロールバルブ3を構成する圧力制御弁(図示せ
ず)、定圧弁(図示せず)を介して必要ライン圧に調整
するものである。
【0040】以上のような制御によって、走行中にロッ
クアップクラッチ11が故障したと判定されると、最H
igh側の変速比はLow側に変更されるため、プライ
マリ回転数Npriは増大してエンジン回転数Neとの
回転数差は減少するため、トルクコンバータ12のスリ
ップによる発熱を抑制して、油温の過大な上昇を防ぐこ
とができ、無段変速機17及びトルクコンバータ12の
耐久性を確保することが可能となり、したがって、トル
クコンバータ12は車両の発進に応じた容量を備えてい
ればよく、トルクコンバータ12を備えた無段変速機の
小型、軽量化を推進することが可能となるのである。
クアップクラッチ11が故障したと判定されると、最H
igh側の変速比はLow側に変更されるため、プライ
マリ回転数Npriは増大してエンジン回転数Neとの
回転数差は減少するため、トルクコンバータ12のスリ
ップによる発熱を抑制して、油温の過大な上昇を防ぐこ
とができ、無段変速機17及びトルクコンバータ12の
耐久性を確保することが可能となり、したがって、トル
クコンバータ12は車両の発進に応じた容量を備えてい
ればよく、トルクコンバータ12を備えた無段変速機の
小型、軽量化を推進することが可能となるのである。
【0041】また、運転者は、ロックアップクラッチ1
1の故障時には、プライマリ回転数Npriが正常時に
比して増大するため、エンジン回転数Neも上昇するこ
とからトルクコンバータ12に異常が発生したことを容
易に認識することが可能となり、また、このロックアッ
プクラッチ11の故障判定は、トルクコンバータ12の
入出力軸の回転数差、すなわち、エンジン回転数Neと
プライマリ回転数Npriの差が所定値B以上のときに
故障判定を行うようにしたため、ロックアップクラッチ
11の微小なスリップによって、変速比が頻繁にLow
側へ変更されるのを防いで、運転性を確保することがで
きる。
1の故障時には、プライマリ回転数Npriが正常時に
比して増大するため、エンジン回転数Neも上昇するこ
とからトルクコンバータ12に異常が発生したことを容
易に認識することが可能となり、また、このロックアッ
プクラッチ11の故障判定は、トルクコンバータ12の
入出力軸の回転数差、すなわち、エンジン回転数Neと
プライマリ回転数Npriの差が所定値B以上のときに
故障判定を行うようにしたため、ロックアップクラッチ
11の微小なスリップによって、変速比が頻繁にLow
側へ変更されるのを防いで、運転性を確保することがで
きる。
【0042】なお、上記実施形態において、無段変速機
17をVベルト式で構成した一例を示したが、図示はし
ないが、トロイダル式などで構成しても同様である。
17をVベルト式で構成した一例を示したが、図示はし
ないが、トロイダル式などで構成しても同様である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明は、無段
変速機の変速比は車両の運転状態に応じて連続的に制御
され、エンジンとの間に介装されたロックアップ機構も
車両の運転状態に応じて選択的に締結されるが、このロ
ックアップ機構が締結状態のときにトルクコンバータの
スリップが発生すると、補正手段によって変速比の最小
値はLow側へ変更されるため、変速比が最High位
置にある高速走行中等であれば変速比はLow側へ変速
されて、トルクコンバータの入力軸と出力軸の回転数の
差が縮小し、トルクコンバータからの発熱を低減して油
温の上昇を防止してトルクコンバータを備えた無段変速
機の耐久性を向上させることができ、同時に、エンジン
回転数が上昇することから運転者にトルクコンバータの
故障を容易に認識させることができる。
変速機の変速比は車両の運転状態に応じて連続的に制御
され、エンジンとの間に介装されたロックアップ機構も
車両の運転状態に応じて選択的に締結されるが、このロ
ックアップ機構が締結状態のときにトルクコンバータの
スリップが発生すると、補正手段によって変速比の最小
値はLow側へ変更されるため、変速比が最High位
置にある高速走行中等であれば変速比はLow側へ変速
されて、トルクコンバータの入力軸と出力軸の回転数の
差が縮小し、トルクコンバータからの発熱を低減して油
温の上昇を防止してトルクコンバータを備えた無段変速
機の耐久性を向上させることができ、同時に、エンジン
回転数が上昇することから運転者にトルクコンバータの
故障を容易に認識させることができる。
【0044】また、トルクコンバータを発進要素とし
て、所定の車速以上ではロックアップ機構を締結するた
め、トルクコンバータの容量を縮小して無段変速機の小
型、軽量化を図ることができる。
て、所定の車速以上ではロックアップ機構を締結するた
め、トルクコンバータの容量を縮小して無段変速機の小
型、軽量化を図ることができる。
【0045】また、第2の発明は、トルクコンバータの
入力軸回転数と出力軸回転数の差が所定値以上となった
ときにロックアップ機構の故障を判定するため、ロック
アップ機構の微小なスリップによる誤判定を防ぐことが
でき、運転性を確保することができる。
入力軸回転数と出力軸回転数の差が所定値以上となった
ときにロックアップ機構の故障を判定するため、ロック
アップ機構の微小なスリップによる誤判定を防ぐことが
でき、運転性を確保することができる。
【図1】本発明の実施形態を示すブロック図。
【図2】同じく無段変速機の断面図。
【図3】CVTコントルールユニットで行われる制御の
一例を示すフローチャートで、メインルーチンを示す。
一例を示すフローチャートで、メインルーチンを示す。
【図4】同じく制御の概念図。
【図5】同じく変速マップで、スロットル開度TVOを
パラメータとして、車速VSPと目標プライマリ回転数
Npriの関係を示す。
パラメータとして、車速VSPと目標プライマリ回転数
Npriの関係を示す。
【図6】第1ないし第3の発明のいずれかひとつに対応
するクレーム対応図。
するクレーム対応図。
1 CVTコントロールユニット 2 エンジンコントロールユニット 3 油圧コントロールバルブ 4 ライン圧ソレノイド 5 スロットル開度センサ 6 プライマリ回転数センサ 7 セカンダリ回転数センサ 10 エンジン出力軸 11 ロックアップクラッチ 12 トルクコンバータ 13 入力軸 14 駆動軸 15 前後進切換機構 16 プライマリプーリ 17 無段変速機 18 固定円錐板 19 遊星歯車機構 20 プライマリプーリシリンダ室 22 可動円錐板 24 Vベルト 26 セカンダリプーリ 28 従動軸 30 固定円錐板 32 セカンダリプーリシリンダ室 34 可動円錐板 40 前進用クラッチ 44 ファイナルギア 46 駆動ギア 48 アイドラギア 50 後進用ブレーキ 52 アイドラ軸 54 ピニオンギア 56 差動装置 100 無段変速機 101 変速制御手段 102 トルクコンバータ 103 ロックアップ機構 104 故障判定手段 105 補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/14 601 F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/10 - 63/48
Claims (2)
- 【請求項1】車両の運転状態に応じて無段変速機の変速
比を連続的に制御する変速制御手段と、 車両の運転状態に応じて選択的に締結されるロックアッ
プ機構を有して、エンジンと無段変速機との間に介装さ
れたトルクコンバータとを備えた無段変速機の変速制御
装置において、 前記ロックアップ機構が締結状態のときにトルクコンバ
ータのスリップを判定するロックアップ故障判定手段
と、 トルクコンバータのスリップが判定されたときに、前記
変速比の最小値を所定のLow側へ変更する補正手段と
を備え、 前記トルクコンバータは発進要素として介装されて、所
定の車速以上でロックアップ機構を締結することを特徴
とする無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項2】 前記ロックアップ故障判定手段は、トル
クコンバータの入力軸回転数と出力軸回転数の差が所定
値以上となったときにロックアップ機構の故障を判定す
ることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機の変速
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03510696A JP3353592B2 (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 無段変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03510696A JP3353592B2 (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 無段変速機の変速制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09229186A JPH09229186A (ja) | 1997-09-02 |
JP3353592B2 true JP3353592B2 (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=12432688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03510696A Expired - Fee Related JP3353592B2 (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 無段変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3353592B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2598729B (en) * | 2020-09-09 | 2023-04-26 | Jaguar Land Rover Ltd | Control system for an automatic transmission of a vehicle |
-
1996
- 1996-02-22 JP JP03510696A patent/JP3353592B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09229186A (ja) | 1997-09-02 |
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