JP3353291B2 - 岩盤の観測装置 - Google Patents

岩盤の観測装置

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JP3353291B2 JP33815898A JP33815898A JP3353291B2 JP 3353291 B2 JP3353291 B2 JP 3353291B2 JP 33815898 A JP33815898 A JP 33815898A JP 33815898 A JP33815898 A JP 33815898A JP 3353291 B2 JP3353291 B2 JP 3353291B2
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稔 石田
哲雄 伊藤
秀樹 太田
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国土交通省北陸地方整備局長
株式会社キタック
秀樹 太田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、岩盤の変位や移動
等を観測する岩盤の観測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものとして、特開平9−
251005号公報には、監視を要する対象物の異常を
感知するシステムにおいて、被対象物の表面下に超音波
を発生する超音波送信器及びそれを受信する受信機を埋
め込み、被対象物内で反射した当該超音波を受信する構
成と、当該受信信号を記憶した当該超音波を記憶する構
成を有し、当該受信信号の変化を検出することにより被
対象物の亀裂等を監視する岩石、防護壁、岩盤などの異
常監視システムが提案されている。
【0003】また、岩盤の観測とは異なるが、特開平8
−313253号公報には、変動を生じる環境下にある
被測定物の測定点位置に設けたターゲットと、測点に対
する計測基線の両端部に各々設置した光波測定装置と、
前記ターゲットを各視基準線上の交差目標位置として前
記各光波距離測定装置により各々得られた直線距離、水
平角、鉛直角等の計測結果から前記ターゲットの位置座
標をリアルタイムで演算する演算手段とからなり、所定
時間間隔毎に前記ターゲットの位置座標を連続計測する
ことにより、前記ターゲットを設けた被測定物の変動を
管理する動態変動計測システムが提案されている。
【0004】上記異常監視システムでは、岩石に穴を開
け、穴の奥に送受波器を固定し、送信器で、超音波送信
信号を発生させ、送信信号ケーブルをとおして送受波器
で送信信号を送信超音波振動に変換し、さらに、送受波
器は受信超音波振動を受信信号に変換し、受信ケーブル
をとおして受信器に受信(公報第0028段)されるも
のであるから、岩石に設ける送受波器と送信器及び受信
器とをケーブルにより接続しなければならないため、観
測を行う岩石が監視所から遠く離れた傾斜面等にある場
合、ケーブルの引き回し作業が煩雑となる。また、同異
常監視システムでは、受信器で受信した信号はデータリ
ンク無線機により監視所にあるデータ無線機(公報第0
035段)に送ることが記載されており、データリンク
無線機を岩石の近傍に配置すれば、前記ケーブルの引き
回しを短くすることができるが、岩石の近傍にデータリ
ンク無線機を配置すると、この無線機の電源を確保する
ことが難しい。
【0005】そして、上記異常監視システムでは、観測
精度は比較的高いが、送信器、送受波器及び受信器とい
った比較的複雑で高価な装置が必要となり、システム自
体のコストの削減が難しい。また、上記動態変動観測シ
ステムでも、光波測距装置と、この光波測距装置の計測
データに基いて各種の演算を行う演算手段としてのコン
ピュータ(公報第0018段)を用いているものである
から、所定の精度は得られるが、システム自体が比較的
複雑になると共に、費用がかかるという問題があり、簡
易で実用的な観測装置の開発が望まれている。
【0006】また、上記両システムとも測定時には、監
視所等においてはデータを得ることはできるが、実際の
測定場所において、その観測結果を視覚的に表示するこ
とができず、車両等で通行する者は測定現場であること
すら分からず通り過ぎるのが現状である。例えば、道路
には落石注意の標識が設置されているが、この標識も見
落とされる場合があり、標識だけでは表示効果が不十分
な面がある。
【0007】そこで、本発明は、簡易な装置により岩盤
の測定を行うことができ、安価に用いることができる岩
盤の測定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、岩盤
に設けたミラーと、このミラーにレーザー光線を照射す
るレーザー照射装置と、このレーザー照射装置側に配置
され前記ミラーに反射したレーザー反射光線を受ける観
測板と、前記ミラーの反射面の一部を覆う遮光マスク
を備えるものである。
【0009】この請求項1に構成によれば、岩盤に設け
たミラーにレーザー光線を照射し、そのレーザー光線の
反射光線を観測板に受け、観測板に写った反射光線の位
置により岩盤の変化を確認することができる。また、レ
ーザー光線を利用するから、夜間等においては、レーザ
ー光線が筋状に視認されると共に、ミラーでの反射が視
認され、観測現場の周囲に注意を促す表示効果をも得ら
れる。しかも、反射面の一部を覆うことにより、レーザ
ー光線が反射する面積を調整でき、反射する面積を小さ
くすれば、観測板に写った反射光線の大きさを小さくす
ることができ、観測板における反射光線の位置の確認が
容易となり、あるいは反射面の一部を遮光マスクにより
点状に覆えば、観測板に写った反射光線の中に前記遮光
マスクに対応した黒点状の影ができ、この影を基準にし
て観測することができる。そして、遠く離れた岩盤等の
測定において、レーザー光線の照度を上げなくても所定
の観測結果を得ることができる。
【0010】また、請求項2の発明は、岩盤に設けたミ
ラーと、このミラーにレーザー光線を照射するレーザー
照射装置と、このレーザー照射装置側に配置され前記ミ
ラーに反射したレーザー反射光線を受ける観測板と、前
記観測板に当たる外光を遮る外光用遮光体を備えるも
のである。
【0011】この請求項2の構成によれば、岩盤に設け
たミラーにレーザー光線を照射し、そのレーザー光線の
反射光線を観測板に受け、観測板に写った反射光線の位
置により岩盤の変化を確認することができる。また、レ
ーザー光線を利用するから、夜間等においては、レーザ
ー光線が筋状に視認されると共に、ミラーでの反射が視
認され、観測現場の周囲に注意を促す表示効果をも得ら
れる。しかも、外光用遮光体により外光の影響を削減
し、観測板における反射光線が鮮明となり、視認し易く
なる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1ないし図4は本発明の第1実施
例を示し、図1は装置の配置例を示し、岩盤1の表面に
ミラー2を設け、このミラー2に向けてレーザー光線を
照射するレーザー照射装置3を設け、前記ミラー2に反
射したレーザー反射光線を受ける観測板4を設け、この
観測板4に写ったレーザー反射光線を撮影するテレビカ
メラなどの撮影手段5を設けている。
【0013】前記岩盤1は山6等の斜面にあり、前記レ
ーザー照射装置3と観測板4と撮影手段5とは前記ミラ
ー2とは離れた山6の麓の道路7等の平坦な場所に配置
されており、この例では、測定場所たる道路7の歩道に
前記レーザー照射装置3と観測板4と撮影手段5を配置
し、前記歩道とミラー2との間に道路7がある。
【0014】前記ミラー2は、図2に示すように、取付
ベース11を固定手段であるアンカーボルト12により前記
岩盤1の表面に固定し、この取付ベース11に球体の自在
継手13により支持杆14を揺動可能に取付け、この支持杆
14の先端に円形の前記ミラー2を取り付け、このミラー
2の縁に短筒状のカバー15を取り付けている。さらに、
前記ミラー2は金網入りの強化鏡で、防湿加工が施さ
れ、その直径は略30センチ程度である。さらにまた、
前記ミラー2の反射面2Aに反射防止用の遮光マスク16
を設け、この遮光マスク16の中央には、直径が10〜2
0mm程度の孔16を穿設している。尚、ミラー2は、
その反射面2Aを前記レーザー照射装置3と観測板4と
の中間位置に向くように設定する。
【0015】また、前記ミラー2の近傍に、ターゲット
たる光波測定用プリズム17が配置され、このプリズム17
は前記ミラー2と同様に、取付ベース11Aを固定手段で
あるアンカーボルト12Aにより前記岩盤1の表面に固定
し、この取付けベース11Aに球体の自在継手13Aにより
支持杆14Aを揺動可能に取付け、この支持杆14Aの先端
に取り付けられている。そして、図示しない光波測距装
置を前記道路7に配置し、この光波測距離装置により前
記プリズム17位置までの距離、該位置の水平,鉛直角等
を補助的に測定できるようになっている。尚、以下の例
では、前記ミラー2はレーザー照射装置3から直線距離
で約200m離れた位置に設けられ、ミラー2とレーザ
ー照射装置3の高低差は略140m程度である。
【0016】前記レーザー照射装置3には、レーザーポ
インターなどを用い、このレーザーポインターは、バイ
モルフ振動方式であって、出力が2mW,照射するレー
ザー光線の波長が635nm,レーザー光線の色は赤色
系であり、10m離れた位置でレーザー光線の直径が略
14mm程度となるものであり、スイッチの操作により
その先端からレーザー光線Rを照射する。また、前記レ
ーザーポインターは、三脚等の上部に固定される。
【0017】前記観測板4は金属等の平坦なプレートか
らなり、例えば2m角の大きさであって、その表面に白
色系の塗装を施し、さらに、印刷等により観測用の基準
線4Aを縦横等間隔に複数設けている。また、前記観測
板4には、外光用遮光体たる庇18を設け、この庇18は、
観測板4近傍の街灯等に光である外光を遮って、観測板
4に影を作るためのものであり、レーザー反射光線R´
の経路には設けられていない。また、前記観測板4はス
タンド19に固定されており、このスタンド19又は前記観
測板4に、屈曲して形状保持可能な自在杆20により前記
庇18を取り付けている。
【0018】前記撮影手段5は、撮影データを信号とし
て送信する送信機(図示せず)を備え、この送信機から
の信号を受信して画像表示するモニター手段21が前記撮
影手段5と離れた位置に配置されている。
【0019】次に、前記観測装置の使用方法につき説明
すると、レーザー照射装置3から、ミラー2に向かって
レーザー光線Rを照射し、該ミラー2の反射面2Aにレ
ーザー光線Rが反射し、この反射したレーザー反射光線
R´が観測板4に照射し、観測板4の所定位置に写し出
される。レーザー照射装置3と観測板4の位置は固定し
ているから、前記反射光線R´の照射位置は、ミラー2
が変位するまで変わらない。そして、ミラー2を取り付
けた岩盤1が変位すると、ミラー2の位置が変わり、レ
ーザー反射光線R´の照射位置が変化する。したがっ
て、観測板4における反射光線R´の照射位置の変化を
観測することにより、岩盤1の変位を簡易に観測するこ
とができる。また、ミラー2には遮光マスク16を施し、
この遮光マスク16に比較的小さい孔16Aを穿設したか
ら、ミラー2のレーザー光線Rを反射する面2Aの大き
さが小さくなり、これにより観測板4に写る反射光線R
´の大きさを小さくできる。尚、200m離れたミラー
2にレーザー光線Rを照射し、観測板4に写った反射光
線R´を観察したところ、前記孔16Aの直径が10mm
の場合、反射光線R´の直径が略5cmとなり、10m
mより小さくなると、それより小さくなり且つぼやけた
ものとなり、15mmでは直径が略8cmで比較的鮮明
となり、20mmを越えると不鮮明となった。
【0020】また、夜間等では、装置の近傍において、
可視光線であるレーザー光線Rが筋状に視認されると共
に、レーザー光線Rがミラー2に反射して視認され、特
に赤色系のレーザー光線Rを照射するため、近傍を通過
する車両等から鮮明にその光線R,R´が視認され、近
傍で観測を行っていることを知らせることができ、標識
等に比べて測定箇所における注意を促す表示効果に優れ
たものとなる。
【0021】また、近くに街灯等があっても、その街灯
からの外光を庇18が遮るため、観測板4に写るレーザー
反射光線R´を明確に表示することができる。
【0022】このように本実施例では、請求項1に対応
して、岩盤1に設けたミラー2と、このミラー2にレー
ザー光線Rを照射するレーザー照射装置3と、このレー
ザー照射装置3側に配置されミラー2に反射したレーザ
ー反射光線R´を受ける観測板4と、ミラー2の反射面
2Aの一部を覆う遮光マスク16とを備えるものであるか
ら、岩盤1に設けたミラー2にレーザー光線Rを照射
し、そのレーザー光線Rの反射光線R´を観測板4に受
け、この観測板4に写った反射光線R´の位置により岩
盤1の変化を確認することができ、また、レーザー光線
Rを利用するから、夜間等においては、レーザー光線R
が筋状に視認されると共に、ミラー2での反射が視認さ
れ、観測現場の周囲に注意を促す表示効果をも得られ
る。そして、この装置を用いた観測方法は非常に簡便で
あり、同時に観測結果が分かり易く、また、夜間にレー
ザー光線Rを岩盤に照射するから、視覚的に優れたもの
となる。しかも、ミラー2の反射面2Aの一部を覆う遮
光マスク16を設けたものであるから、レーザー光線Rが
反射する面積を調整でき、反射する面積を小さくすれ
ば、観測板4に写った反射光線R´の大きさを小さくす
ることができ、観測板4における反射光線R´の位置の
確認が容易となる。そして、遠く離れた岩盤1等の測定
において、レーザー光線Rの照度を上げなくても所定の
観測結果を得ることができる。
【0023】また、このように本実施例では、請求項
に対応して、岩盤1に設けたミラー2と、このミラー2
にレーザー光線Rを照射するレーザー照射装置3と、こ
のレーザー照射装置3側に配置されミラー2に反射した
レーザー反射光線R´を受ける観測板4と、観測板4に
当たる外光を遮る庇18を備えるものであるから、岩盤
1に設けたミラー2にレーザー光線Rを照射し、そのレ
ーザー光線Rの反射光線R´を観測板4に受け、この観
測板4に写った反射光線R´の位置により岩盤1の変化
を確認することができ、また、レーザー光線Rを利用す
るから、夜間等においては、レーザー光線Rが筋状に視
認されると共に、ミラー2での反射が視認され、観測現
場の周囲に注意を促す表示効果をも得られる。そして、
この装置を用いた観測方法は非常に簡便であり、同時に
観測結果が分かり易く、また、夜間にレーザー光線Rを
岩盤に照射するから、視覚的に優れたものとなる。しか
庇18により外光の影響を削減し、観測板4における
反射光線Rが鮮明となり、視認し易いものとなる。
【0024】また、実施例上の効果として、観測板4を
撮影する撮影手段5を配置し、撮影手段5により写した
画像を、遠隔地にて表示するモニター手段21を設けたか
ら、観測現場と離れた位置での観測も可能となる。ま
た、ミラー2は自在継手13によりその向きをレーザー照
射装置3及び観測板4に合わせて自由に設定できる。さ
らに、ミラー2を設けた岩盤1に光波測定用プリズム17
を設けたから、日中等において光波測距装置により補助
的に観測を行うことができる。また、レーザー照射装置
3のレーザー光線Rを赤色系としたから、その観測の実
施していることを効果的に知らしめることができる。さ
らに、庇18を屈曲可能な自在杆20に取り付けたから、自
在杆20を調節して、反射光線R´位置に当る外光を遮っ
て反射光線を鮮明に表示することができる。
【0025】図5は本発明の第2実施例を示し、上記第
1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、前記遮光マスク16
Bは直径5〜15mm程度の円形をなし、この円形の遮
光マスク16Bを前記反射面2Aのほぼ中央に張設してい
る。尚、遮光マスク16Bには黒色等のシールを用いるこ
とができる。
【0026】従って、観測板4に写った反射光線R´の
中に前記マスク16Bに対応した影ができ、この影の位置
を観測することにより、岩盤1の変位を簡易に観測する
ことができる。例えば、上述した略200mを往復した
場合では、例えばマスク16Bの直径を10mmとする
と、観測板4に写った反射光線R´の全体の直径は略
1.3mのなり不鮮明となるが、その中央に略直径10
cmの影ができる。
【0027】このように本実施例では、請求項1,
対応して、上記第1実施例と同一の作用,効果を有し、
また、この例では、請求項に対応して、ミラー2の反
射面2Aの一部を覆う点状の遮光マスク16Bを設けたも
のであるから、観測板4に写った反射光線R´の中に遮
光マスク16Bに対応した黒点状の影ができ、この影を基
準にして観測することができそして、遠く離れた岩盤
1等の測定において、レーザー光線Rの照度を上げなく
ても所定の観測結果を得ることができる。
【0028】図6ないし図8は本発明の第3実施例を示
し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳
細な説明を省略して詳述すると、この例では、前記レー
ザー照射装置3の設置台21を示し、この設置台21は、支
柱22の下部に接地脚部23を設け、前記支柱22の上部に取
付架台24を平面回転可能に設けると共に、左右ストッパ
25により前記レーザー照射装置3の左右の向きを固定で
きるようになっており、さらに、その取付架台24の上部
に、取付ケース26を上下方向回転可能に設けると共に、
上下ストッパ27により前記レーザー照射装置3の上下の
向きを固定できるようになっており、その取付ケース26
に前記レーザー照射装置3が着脱可能に設けられ、図6
においては、レーザー照射装置3として、レーザーポイ
ンターを図示している。尚、図中28は、取付ケース26を
操作する操作ハンドルである。また、前記設置台21に
は、拡大視認手段30を取り付ける取付部31が設けられて
おり、その拡大視認手段30は、望遠鏡や双眼鏡などのレ
ンズを用いて拡大視認する光学視認装置である。前記取
付部31は、前記支柱22に略L型のアーム32を設け、この
アーム32の先端に取付枠33を設け、この取付枠33は上下
及び左右の向きが調整可能でかつ調整した位置で位置固
定可能に設けられている。また、前記岩盤1には、レー
ザー光線Rを照射するミラー2の他に、遮光マスク16を
設けないミラー2´を設け、上記実施例と同様に、ミラ
ー2に反射した反射光線R´が観測板4に照射するよう
に前記取付架台24を使ってレーザーポインターの向きを
設定し、一方、前記取付枠33の向きを調整して拡大視認
手段30により前記ミラー2´に前記観測板4が写って見
えるように該拡大視認手段30の向きを設定する。
【0029】次に、前記観測装置の使用方法につき説明
すると、レーザー照射装置3による観測は、上述した実
施例と同様にして行う。一方、日中などにおいては、観
測者は、向きが固定された拡大視認手段30を通して、ミ
ラー2´に写った観測板4を視認する。そして、前記ミ
ラー2´は、ミラー2と同じ岩盤1に固定されているか
ら、その岩盤1が変異すると、ミラー2´の位置が変わ
り、拡大視認手段30を通して見える観測板4の位置が変
わり、あるいは前記変位が大であれば、観測板4が見え
なくなり、これにより岩盤1の変位の観測を行うことが
できる。
【0030】このように本実施例においても、請求項
,2に対応して、上記実施例と同様な作用,効果を奏
し、また、この例では、レーザー照射装置3と併用して
拡大視認手段30を用い、岩盤1に設けたミラー2´によ
り観測板4を視認する拡大視認手段30を、設置台21に設
けたものであるから、日中などでレーザー照射装置3の
観測に不向きな状態でも、拡大視認手段30により見える
観測板4位置の変化により、岩盤1の変位を観測するこ
とができる。
【0031】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の容易の範囲内において、種々の変
形実施が可能である。例えば、観測板の形状は適宜選定
可能である。また、実施例では、外光用遮光体を観測板
又はスタンドに取り付けたが、これらと別な場所に取り
付けることもできる。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明は、岩盤に設けたミラー
と、このミラーにレーザー光線を照射するレーザー照射
装置と、このレーザー照射装置側に配置され前記ミラー
に反射したレーザー反射光線を受ける観測板と、前記ミ
ラーの反射面の一部を覆う遮光マスクを備えるもので
あり、簡易な装置により岩盤の測定を行うことができ、
安価に用いることができる岩盤の測定装置を提供するこ
とができる。
【0033】また、請求項2の発明は、岩盤に設けたミ
ラーと、このミラーにレーザー光線を照射するレーザー
照射装置と、このレーザー照射装置側に配置され前記ミ
ラーに反射したレーザー反射光線を受ける観測板と、前
記観測板に当たる外光を遮る外光用遮光体を備えるも
のであり、簡易な装置により岩盤の測定を行うことがで
き、安価に用いることができる岩盤の測定装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す岩盤に取り付けたミ
ラーとターゲットの斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す観測板の斜視図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例を示すレーザー反射光線が
当った状態の観測板の要部の正面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示すミラーの正面図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例を示す設置台の側面図であ
る。
【図7】本発明の第3実施例を示す設置台の要部の背面
図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す全体概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 岩盤 2 ミラー 2A 反射面 3 レーザー照射装置 4 観測板 16,16B 遮光マスク 18 庇(外光用遮光体) R レーザー光線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 秀樹 東京都目黒区東山2−15−3−705 (56)参考文献 特開 昭55−129704(JP,A) 特開 平5−10721(JP,A) 特開 平6−167341(JP,A) 特開 平7−146147(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 15/00 G01B 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岩盤に設けたミラーと、このミラーにレ
    ーザー光線を照射するレーザー照射装置と、このレーザ
    ー照射装置側に配置され前記ミラーに反射したレーザー
    反射光線を受ける観測板と、前記ミラーの反射面の一部
    を覆う遮光マスクを備えることを特徴とする岩盤の観
    測装置。
  2. 【請求項2】 岩盤に設けたミラーと、このミラーにレ
    ーザー光線を照射するレーザー照射装置と、このレーザ
    ー照射装置側に配置され前記ミラーに反射したレーザー
    反射光線を受ける観測板と、前記観測板に当たる外光を
    遮る外光用遮光体を備えることを特徴とする岩盤の観
    測装置。
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