JP3353101B2 - 吸収式ヒートポンプ - Google Patents

吸収式ヒートポンプ

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    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、吸収式ヒートポン
プに係り、特に精留器を備えた再生ユニットを含んでな
る吸収式ヒートポンプとその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来知られているGAXサイクル
を備えた一般的なアンモニア吸収式ヒートポンプの構成
を示す。図示の吸収式ヒートポンプは、再生ユニット3
1、凝縮器32、冷媒熱交換器33、膨張弁34、蒸発
器35、吸収ユニット36、溶液ポンプ37、減圧弁5
7を含んで構成されている。
【0003】再生ユニット31は、縦形の再生容器38
の内部に、下部の方から順に、再生入熱器39、弱溶液
の熱交換器40、回収段41aと濃縮段41bからなる
精留器41、熱交換流路をなす分縮器42を設けて形成
されている。再生容器38の底部は熱交換器40の入り
側に配管で接続されている。この再生ユニット31によ
り、溶液ポンプ37から供給される強溶液55が、再生
容器38の頂部から取り出される冷媒蒸気44と再生容
器38の底部に溜る弱溶液56に分離される。
【0004】吸収ユニット36は、頂部に配置された散
布装置51とその下方に配置された吸収熱回収熱交換部
(すなわち吸収再生熱交換器)52をなす熱交換流路
と、吸収熱回収熱交換部52の下方に配置された吸収放
熱部53をなす熱交換流路と、それらを内装した吸収容
器50と、を含んで頂部に配置された散布装置51aと
その下方に配置された吸収放熱部53をなす熱交換流路
を内装してなる低圧側吸収器50aと、を含んで構成さ
れている。散布装置51は減圧弁57を介して前記熱交
換器40の出側に接続され、吸収熱回収熱交換部52の
入側は前記分縮器42の出側に接続されている。吸収容
器50の底部に溶液ポンプ37の吸い込み側が接続さ
れ、溶液ポンプ37の吐出側が前記分縮器42の入側に
接続されている。吸収熱回収熱交換部52の出側が前記
精留器41の回収段41aと濃縮段41bの間に接続さ
れている。
【0005】凝縮器32は冷却流体が通流される熱交換
コイル45を内装し、頂部が前記再生ユニット31の頂
部に、底部が冷媒熱交換器33の加熱側流体流路入り口
に接続されている。冷媒熱交換器33の被加熱側流体流
路の出側が前記吸収容器50の底部に接続されている。
【0006】蒸発器35は頂部に配置された冷媒散布装
置47と冷媒散布装置47の下方に配置され冷却流体が
通流される熱交換コイル48を内装して構成され、その
冷媒散布装置47は前記冷媒熱交換器33の加熱側流体
流路の出側に膨張弁34を介して接続されている。蒸発
器35はまた、前記冷媒熱交換器33の被加熱側流体流
路入り側に連通されている。
【0007】再生ユニット31の分縮器42は、下方か
ら上昇して来る溶液の蒸気を冷却し、その一部を凝縮さ
せて精留器41に流下させ、そこで下方から上昇して来
る溶液の蒸気(冷媒であるアンモニアの蒸気と水の蒸気
の混合体)と接触させ、蒸気の冷媒純度を高める働きを
している。
【0008】効率の高いGAXサイクルでは、吸収熱回
収熱交換部52で、熱交換器内部を通るアンモニア濃度
の高い溶液(強溶液)を沸騰させて熱交換器外部を流れ
る弱溶液から強溶液への熱回収を行っている。しかし、
この場合、再生器での最高温度が高くなり、したがって
再生器で発生する蒸気中の水分量が大きくなる。このた
め、再生ユニット31から取り出される冷媒蒸気の純度
を上げるための精留器41に加わる負荷が大きくなり、
大きな精留器が必要になる。
【0009】図4に、特開平5−187736号公報に
開示されたコールドソリューションフィールドと呼ばれ
る別の方式による精留方法の例を示す。この方法に依れ
ば、溶液ポンプ11で加圧された強溶液の一部が分岐さ
れて再生器と別体で設けられた精留器19の頭頂部に導
入されている。導入された強溶液は下方から上昇する冷
媒蒸気と直接接触し、冷媒蒸気内の溶媒蒸気(水蒸気)
を凝縮させて冷媒蒸気の純度を向上させる。精留によっ
て生ずる熱は強溶液に回収される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す精留方式に
よれば、分縮器42内を流れる強溶液で外部を上昇する
蒸気を凝縮させ、凝縮した溶液を精留器41に滴下還流
させて蒸気と接触させるが、成績係数(COP)の高い
吸収式ヒートポンプとするためには、十分な性能と大き
さの精留器が必要であり、かつ分縮器42で凝縮され還
流する溶液の量を少なくする必要があった。しかし、還
流する溶液の量を少なくすると、精留器で十分な気液の
接触を確保するのが難しいため、純度の低い冷媒がで
き、結果的に成績係数が低くなるという問題があった。
【0011】一方、図4に示す方式によれば、冷たい過
冷却溶液(すなわち溶液ポンプ11で加圧されて導入さ
れた強溶液)に蒸気を直接接触させるので精留効果は高
いが、溶液ポンプ11で加圧された強溶液が精留部に達
する途中で温度が上がってしまい、十分な効果を得るた
めには、溶液ポンプ11の出側で精留器19に向けて分
岐する溶液量を大目に設定する必要があった。その結
果、のこりの強溶液が吸収器から回収できる熱量が減
り、GAXサイクルを行ってもCOPが期待するように
向上しないという問題があった。
【0012】本発明の課題は、水−アンモニアを作動媒
体としたヒートポンプにおいて、発生したアンモニア蒸
気に含まれる水分を除去し、冷媒の純度を高めるために
用いる精留装置の性能を向上させ、COPを改善するに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、吸収剤に
冷媒を吸収してなる冷媒濃度が高い強溶液を導入し、該
強溶液を冷媒蒸気と冷媒濃度が低い弱溶液とに分離生成
する再生ユニット31と、この再生ユニット31で生成
された冷媒蒸気を冷却して液冷媒とする凝縮器32と、
この凝縮器で生成された液冷媒を膨張弁34を介して導
入し、熱媒との熱交換により前記液冷媒を蒸発させる蒸
発器35と、この蒸発器35で蒸発された冷媒蒸気と前
記再生ユニット31で生成された弱溶液とを導入し、弱
溶液に冷媒蒸気を吸収させ強溶液を生成する吸収ユニッ
ト36と、この吸収ユニット36で生成された強溶液を
加圧し吸収ユニットを経て前記再生ユニット31に導入
する溶液ポンプ37とを含んでなる吸収式ヒートポンプ
において、前記再生ユニット31を、その上部に内装さ
れ蒸気を冷却する分縮器42を含んで構成し、 前記溶
液ポンプ37の出口配管61に流量制御手段59を介装
した分岐管62を設け、該分岐管62の下流端を、前記
分縮器上方に開口させて配置することにより、達成され
る。
【0014】溶液ポンプ37で加圧された強溶液が、吸
収ユニットに導かれる前に、出口配管61を経て再生ユ
ニット31に内装された分縮器42を流過したのち吸収
ユニット36に導かれるように構成するのが望ましい。
【0015】上記の課題はまた、吸収剤に冷媒を吸収し
てなる冷媒濃度が高い強溶液を再生ユニット31に導入
し、導入された該強溶液を蒸気と冷媒濃度が低い弱溶液
とに分離生成し、該蒸気の一部を再生ユニット31上部
に内装された分縮器で冷却液化して下方に滴下させ、再
生ユニット31で生成された冷媒蒸気を凝縮器32で冷
却して液冷媒とし、この液冷媒を膨張弁34を介して蒸
発器35に導入して熱媒との熱交換により蒸発させ、蒸
発した冷媒蒸気を前記再生ユニット31で生成された弱
溶液に吸収熱回収熱交換部をなす熱交換流路の伝熱面上
で吸収させて強溶液を生成し、この強溶液を加圧して前
記分縮器内の流路を通過させ外側の蒸気の熱を奪ったの
ち前記熱交換流路に通流して前記吸収時の弱溶液の熱を
該強溶液に回収し、熱回収後の強溶液を再生ユニット3
1に導入して上記サイクルを繰り返させる吸収式ヒート
ポンプの運転方法において、前記加圧された強溶液の一
部を再生ユニット31頂部に導き、前記分縮器外面上に
散布する手順を設けることによっても、達成される。
【0016】前記冷媒としてはアンモニア、前記吸収剤
(溶媒)としては水を用いるのが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1に基
づいて説明する。図示の実施例は、アンモニアを冷媒と
し、吸収剤(溶媒)を水とした吸収式ヒートポンプの例
である。本実施例の吸収式ヒートポンプが、前記図3に
示した吸収式ヒートポンプと異なるのは、再生ユニット
31の構成と、溶液ポンプ37の吐出側配管の接続先の
2点である。他の構成は、前記図3に示した吸収式ヒー
トポンプと同じであるので、同一の符号を付し、説明を
省略する。
【0018】本実施例の再生ユニット31は、縦形の再
生容器38の内部に、下部の方から順に、再生入熱器3
9、弱溶液の熱交換器40、回収段41aと液受け皿4
1cと濃縮段41bからなる精留器41、熱交換流路を
なす分縮器42、分岐溶液散布装置60を設けて形成さ
れる。再生容器38の底部は熱交換器40の入り側に配
管で接続され、熱交換器40の出側は減圧弁57を介し
て吸収ユニット36の散布装置51に接続されている。
この再生ユニット31により、溶液ポンプ37から供給
される強溶液が、再生容器38の頂部から取り出される
冷媒蒸気44と再生容器38の底部に溜る弱溶液56に
分離される。
【0019】吸収容器50の底部に溶液ポンプ37の吸
い込み側が接続され、溶液ポンプ37の吐出側が溶液ポ
ンプの出口配管である強溶液管61で前記分縮器42の
入側に接続されている。そして、強溶液管61に分岐し
て流量制御手段である流量調整弁59を介装した分岐管
である分岐強溶液管62が設けられ、この分岐強溶液管
62の下流端は、前記分岐溶液散布装置60に接続され
ている。つまり、溶液ポンプ37で加圧された強溶液の
一部は、流量調整弁59で流量調整されたのち分岐溶液
散布装置60に導かれ、この分岐溶液散布装置60から
分縮器42の外面上に散布されるようになっている。
【0020】このように構成された実施例の動作につい
て以下に説明する。凝縮器32は、再生ユニット31で
生成された冷媒蒸気44を導入し、熱交換コイル45に
通流される冷却流体により冷却して凝縮する。凝縮器3
2により凝縮された液冷媒46は、冷媒熱交換器33の
加熱流体側流路を経て膨張弁34で減圧される。膨張弁
34で減圧された冷媒は蒸発器35の頂部に設けられた
冷媒散布装置47から熱交換コイル48上に散布され
る。散布された冷媒は熱交換コイル48に通流される冷
却流体の熱を奪って蒸発し、この冷媒蒸気49は冷媒熱
交換器33の被加熱流体流路を通って、前記吸収容器5
0の底部に導入される。吸収容器50の底部に導入され
た冷媒蒸気は、吸収放熱部53をなす熱交換流路の外側
及び吸収熱回収熱交換部52をなす熱交換流路の外側を
上昇する。冷媒蒸気はその過程で、それら熱交換流路の
伝熱面上で、弱溶液の散布装置51から散布される弱溶
液に吸収され、散布された弱溶液は冷媒濃度を高めて強
溶液となり、吸収容器50の底部に溜る。冷媒蒸気の吸
収により発生する吸収熱は、吸収放熱部53にあっては
熱交換流路内を流れる冷却流体によって連続的に取り出
され、吸収熱回収熱交換部52にあっては熱交換流路の
内側に通流される強溶液に連続的に回収され、再生に必
要な熱の一部として利用される。
【0021】吸収容器50の底部に溜った強溶液は例え
ば圧力4〜5kg/cm2、濃度約50%の過冷却されたア
ンモニア水溶液であり、溶液ポンプ37により昇圧さ
れ、その大部分は強溶液管61を経て再生ユニット31
の分縮器42に導かれる。分縮器42に導かれた強溶液
は、分縮器42を通りつつ分縮器42の外側を流れる流
体の熱を奪って昇温され、昇温された強溶液は吸収ユニ
ット36の吸収熱回収熱交換部52の下部入口からその
熱交換流路内に導入されている。この吸収熱回収熱交換
部52を通りつつ熱交換流路外側の流体の熱を回収した
強溶液55は、再生ユニット31の精留器41に導入さ
れる。さらに詳しく述べると、吸収熱回収熱交換部52
において、冷媒蒸気の吸収により発生する吸収熱によっ
て沸騰し、気液の二相流になった強溶液55は、吸収熱
回収熱交換部52の上部出口から再生ユニット31の精
留器41の中段(濃縮段41bと回収段41aの間)に
配置された液受け皿41cに送られる。精留器41の液
受け皿41cに導入された二相流の強溶液55は、冷媒
蒸気と溶液とに分離される。
【0022】また、溶液ポンプ37により昇圧された強
溶液の残り(強溶液分岐管62に導かれた分)は、分岐
溶液散布装置60に導かれ、分岐溶液散布装置60から
下方に散布される。この強溶液は過冷却状態であるた
め、散布された直後に蒸気を吸収して温度が上がり、飽
和状態になる。飽和状態になった溶液は、分縮器42上
に降下して分縮器42内を流れる強溶液に熱を奪われつ
つ蒸気を吸収する。すなわち、分縮器42は吸収器に近
い働きをする。分縮器42の外面を通過した溶液は、精
留器41の濃縮段41bに流下する。
【0023】一方、前記分離された冷媒蒸気は精留器4
1の濃縮段41bを上昇する過程で前記流下する強溶液
と気液接触して冷媒濃度を高め、さらに上昇して分縮器
42の表面に達する。蒸気は、分縮器42内に通流され
る低温の強溶液との熱交換により更に蒸気が凝縮除去さ
れて冷媒蒸気の濃度が高められたのち、凝縮器32に供
給される。一方、分離された溶液は精留器41の回収段
41aを下降する過程で冷媒濃度が減少し、弱溶液の熱
交換器40を通過すると弱溶液となり再生容器38の底
部に溜まる。この弱溶液56は、例えば圧力20kg/c
m2で5〜10%のアンモニア水溶液であり、再生入熱器
39による加熱でこの弱溶液から発生する蒸気には水蒸
気が40〜50%の水蒸気が含まれている。この弱溶液
56は、熱交換器40と減圧弁57を通って吸収ユニッ
ト36に設けられた弱溶液の散布装置51に供給されて
いる。精留器41の回収段41aには、平衡状態ではあ
るが比較的低温の還流液が濃縮段41bを経て供給さ
れ、その結果精留効率は上がり、比較的小さな精留器で
も十分な効果が得られるとともに、分岐する流量は比較
的小さくて済む。そのため、溶液ポンプ37で加圧され
た強溶液の大部分は吸収器に導入され、吸収熱を回収す
るので、COPを大きくすることができる。発明者等の
試験によれば、分岐する強溶液の比率は、溶液ポンプが
吐出する量の10〜20%位が適当である。この分岐量
は、分縮器で凝縮滴下する還流方式(図3の方式)の場
合の還流流量よりも大きく、精留器41での気液接触に
問題が生じるほどではない。
【0024】上記図1に示した実施例においては、分縮
器42の上方に分岐溶液散布装置を独立に設けてある
が、必ずしも分縮器42と別体に設ける必要はない。例
えば、分縮器42を水平に巻回された複数段のコイルで
構成し、その最上段のコイルに、下向きの多数の小孔を
設け、この小孔からそれより下段のコイルに強溶液を散
布するように構成しても、同じ効果が得られる。要は、
分縮器42で蒸気を凝縮液化することで得られた溶液を
下方に滴下して精留器での気液接触を行わせるだけでは
なく、過冷却された強溶液を直接散布することで、精留
器における十分な気液接触を確保するとともに、この散
布液を分縮器42上で冷却することで吸収作用をも持た
せることである。
【0025】また、図2に示す本発明の第2の実施例
は、分縮器42に通流される冷却流体を図1の場合の強
溶液に代えて外部流体、例えば冷却水にしたものであ
る。この場合、強溶液管61は分縮器42に接続される
代わりに吸収熱回収熱交換部52の入り側に接続され、
分縮器42の出口、入り口には冷却水配管が接続され
る。溶液ポンプ37で加圧された強溶液の大部分は強溶
液管61を経て吸収熱回収熱交換部52に導入され、残
りは前記第1の実施例の場合と同様、流量調整弁59を
介装した分岐強溶液管62を経て分岐溶液散布装置60
に導かれる。本実施例においても、前記第1の実施例と
同様の効果が得られる
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、精留器における十分な
気液接触面積を確保して精留効果を発揮させるととも
に、吸収器には熱回収に必要なだけの強溶液が供給さ
れ、吸収ヒートポンプのCOPを向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の要部構成を示す系統図
である。
【図2】本発明の第2の実施例の要部構成を示す系統図
である。
【図3】従来技術の例の要部構成を示す系統図である。
【図4】従来技術の他の要部構成を示す系統図である。
【符号の説明】
11 溶液ポンプ 12 吸収器 16 発生器 19 精留器 31 再生ユニット 32 凝縮器 33 冷媒熱交換器 34 膨張弁 35 蒸発器 36 吸収ユニッ
ト 37 溶液ポンプ 38 再生容器 39 再生入熱器 40 弱溶液の熱
交換器 41 精留器 41a 回収段 41b 濃縮段 41c 液受け皿 42 分縮器 44 冷媒蒸気 45 熱交換コイル 46 液冷媒 47 冷媒散布装置 48 熱交換コイ
ル 49 冷媒蒸気 50 吸収容器 51 散布装置 52 吸収熱回収
熱交換部 53 吸収放熱部 55 強溶液 56 弱溶液 57 減圧弁 58 弱溶液 60 分岐溶液散
布装置 61 強溶液管 62 分岐強溶液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−38563(JP,A) 特開 平7−269980(JP,A) 特開 平8−14688(JP,A) 特開 平5−187736(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 301 F25B 15/04 F25B 33/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収剤に冷媒を吸収してなる冷媒濃度が
    高い強溶液を導入し、該強溶液を冷媒蒸気と冷媒濃度が
    低い弱溶液とに分離生成する精留器を備えた再生ユニッ
    トと、この再生ユニットで生成された冷媒蒸気を冷却し
    て液冷媒とする凝縮器と、この凝縮器で生成された液冷
    媒を膨張弁を介して導入し、熱媒との熱交換により前記
    液冷媒を蒸発させる蒸発器と、この蒸発器で蒸発された
    冷媒蒸気と前記再生ユニットで生成された弱溶液とを導
    入し、弱溶液に冷媒蒸気を吸収させ強溶液を生成する吸
    収ユニットと、この吸収ユニットで生成された強溶液を
    加圧し吸収ユニットを経て前記再生ユニットに導入する
    溶液ポンプとを含んでなる吸収式ヒートポンプにおい
    て、 前記再生ユニットを、その上部に内装され蒸気を冷却す
    る分縮器を含んで構成し、 前記溶液ポンプの出口配管に流量制御手段を介装した分
    岐管を設け、該分岐管の下流端を、前記分縮器上方に開
    口させて配置し、強溶液の一部を前記分縮器外面に散布
    するよう構成したことを特徴とする吸収式ヒートポン
    プ。
  2. 【請求項2】 溶液ポンプで加圧された強溶液は、出口
    配管を経て再生ユニットに内装された分縮器を流過した
    のち吸収ユニットに導かれるように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の吸収式ヒートポンプ。
  3. 【請求項3】 分縮器上方に、供給された溶液を下方に
    散布する分岐溶液散布装置が配置され、分岐管の下流端
    は分岐溶液散布装置に接続されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の吸収式ヒートポンプ。
  4. 【請求項4】 吸収剤に冷媒を吸収してなる冷媒濃度が
    高い強溶液を再生ユニットに導入し、導入された該強溶
    液を蒸気と冷媒濃度が低い弱溶液とに分離生成し、該蒸
    気の一部を再生ユニット上部に内装された分縮器で冷却
    液化して下方に滴下させ、再生ユニットで生成された冷
    媒蒸気を凝縮器で冷却して液冷媒とし、この液冷媒を膨
    張弁を介して蒸発器に導入して熱媒との熱交換により蒸
    発させ、蒸発した冷媒蒸気を前記再生ユニットで生成さ
    れた弱溶液に吸収熱回収熱交換部をなす熱交換流路の伝
    熱面上で吸収させて強溶液を生成し、この強溶液を加圧
    して前記分縮器内の流路を通過させ外側の蒸気の熱を奪
    ったのち前記熱交換流路に通流して前記吸収時の弱溶液
    の熱を該強溶液に回収し、熱回収後の強溶液を再生ユニ
    ットに導入して上記サイクルを繰り返させる吸収式ヒー
    トポンプの運転方法において、前記加圧された強溶液の
    一部を再生ユニット頂部に導き、前記分縮器外面上に散
    布するようにしたことを特徴とする吸収式ヒートポンプ
    の運転方法。
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