JP3352983B2 - 滑り誘導子リアクター構造 - Google Patents

滑り誘導子リアクター構造

Info

Publication number
JP3352983B2
JP3352983B2 JP32484499A JP32484499A JP3352983B2 JP 3352983 B2 JP3352983 B2 JP 3352983B2 JP 32484499 A JP32484499 A JP 32484499A JP 32484499 A JP32484499 A JP 32484499A JP 3352983 B2 JP3352983 B2 JP 3352983B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped
inductor
rod
wire loop
excitation wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32484499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001141513A (ja
Inventor
和平 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mayekawa Manufacturing Co
Original Assignee
Mayekawa Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mayekawa Manufacturing Co filed Critical Mayekawa Manufacturing Co
Priority to JP32484499A priority Critical patent/JP3352983B2/ja
Publication of JP2001141513A publication Critical patent/JP2001141513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3352983B2 publication Critical patent/JP3352983B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直線ないし非直線
運動をする可動体の運動に滑り誘導子を連動させ、前記
可動体の機械的変位、位置を交流励磁線輪の電磁誘導に
よるリアクタンス変化として取出し、該検出特性に直線
性を持たせ、変位量の計測や位置決め制御等の物理量制
御において、信頼できる電気信号に変換出力できる滑り
誘導子リアクター構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記可動体の変位に対する直線性の持つ
線形出力特性を持つ機械的変位量を電気信号に変換する
装置としては、直線変位の計測に使用するものには、ポ
テンショメータ類や差動変圧器や過電流式変位計があ
り、またスケール類としては電磁誘導式スケールや磁気
式スケールや光学式スケール等種類も多いが、本発明と
類似の可動体の運動に連動して直接その機械的変位量を
電気信号に変換する装置としては差動変圧器をあげるこ
とができる。
【0003】上記差動変圧器は、図11に示すように、
一次コイル50と二次コイル51、52と、前記一次コ
イル50と二次コイル51、52を磁気的に結合させる
可動鉄心のコア53から構成されている。なお、二次コ
イル51、52を図に示すように逆直列に接続する。即
ち、図12(A)に示すように、一次コイル50の両側
に二次コイル51、52が円筒状に配設され、前記コア
53が前記円筒のセンタsにあるときは一次コイル50
と二次コイル51、52との磁気的結合は等しく、コア
53の位置を点s(x=零)より+xの方向に移動させ
るときは一次コイル50と二次コイル51の磁気結合度
は強まり、一次コイル50と二次コイル52の磁気的結
合度は弱まる。二次コイル51と52の誘起起電力をe
、eとしたときのコア53の変位xとの関係は、図
11に示すように二次コイル51、52が逆直列接続の
場合は上記起電力e、eの合成値eは図12(B)
に示すように変化する。即ち、コア53の変位xに対す
るeの値は図の点x、xの間は比例し、線形特性を
示す。なお、eの値は点sを境に位相が180度転換す
る。
【0004】上記差動変圧器使用の場合は上記点x
との間の変位に対しては、変位に対する電気信号出
力の出力特性は線形が保持され線形制御が可能となる
が、上記領域を外れた場合は非線形制御を余儀なくされ
ることになる。ところが、上記線形特性の範囲の広い差
動変圧器の製作は基本的に困難でまた、その操作性もよ
くない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みなされたもので、直線的運動体に限定されること
なく非直線運動をする可動体にも適用可能の構造にし
て、該可動体の運動に連結して形成される変位を、広い
範囲にわたり交流励磁線輪のリアクター変化として取出
し、前記変位に対し線形アナログ信号を得るようにした
滑り誘導子リアクター構造の提供を目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本第1の発明
は、空心の棒状交流励磁線輪と、該線輪の内部に沿い軸
方向に滑動自在に設けた棒状交流励磁線輪と等長の高透
磁率素材よりなる磁芯誘導子とより構成するとともに、
該磁芯誘導子は、多芯高透磁率素材よりなる可撓性を持
つ構造とし、渦電流を排除するとともに、変位に対応し
て棒状交流励磁線輪より変位に対応してはみ出る誘導子
部位の先端を折り曲げ収納等による軸方向の長さの縮小
により外部構造物との物理的干渉を排除する構成とした
ことを特徴とする。
【0007】本願発明は、直線的運動のみならず非直線
的運動をする可動体の運動に連動して形成される変位を
棒状交流励磁線輪のリアクタンス変化を介して、棒状交
流励磁線輪の両端の電圧変化に変換し広範囲にわたる直
線的アナログ出力を得るようにしたもので、その一は電
磁誘導に起因するリアクタンス変化を利用し、他の一は
棒状交流励磁線輪の空心内の磁路抵抗の変化に起因する
リアクタンス変化を利用したものである。
【0008】即ち、本発明は電磁誘導によるリアクタン
ス変化を利用したもので、棒状の磁芯に一層ないし多層
の分布巻きをした磁芯付き棒状交流励磁線輪を用意し、
その外周に棒状交流励磁線輪と等長の導電性金属管を滑
動自在に設け、該金属管に前記可動体を連結して、管状
誘導子を形成して可動体の変位に連動させるように構成
してある。
【0009】上記構成により、管状誘導子は棒状交流励
磁線輪の一方の端末から他方に向かって滑動するため、
滑動する誘導子に対向する部位の棒状交流励磁線輪のみ
の漏洩磁束が誘導子に鎖交して誘導子には発生する誘起
電圧に対応して短絡電流が流れる。即ち、管状誘導子が
棒状交流励磁線輪と対向した部位の長さ(変位に対応)
に比例して、逐次前記棒状交流励磁線輪のリアクタンス
は直線的に変化する。結局可動体の変位を上記棒状交流
励磁線輪のリアクタンス変化を介して棒状交流励磁線輪
の電圧降下として直線アナログ表示を可能にしている。
【0010】また、前記管状誘導子の外周には、棒状交
流励磁線輪の磁束との鎖交領域における外部磁界の影響
を遮断する磁気遮蔽管を設けるのがよい。
【0011】上記構成により、管状誘導子が鎖交する磁
束を棒状交流励磁線輪の磁芯により形成された磁束のみ
限定して外部磁界の影響を排除すべく、管状誘導子の外
周に磁気遮蔽用高透磁率の部材よりなる磁気遮蔽管を設
けるようにしたものである。
【0012】また、前記環状誘導子は、入れ子状嵌合構
造、金属べローズ構造として、変位に対応して棒状交流
励磁線輪よりはみ出る誘導子部位を短くして外部構造物
との接触等の物理的干渉を排除する構成とするのがよ
【0013】上記構成により、広範囲の変位に対応させ
る場合、前記管状誘導子リアクター構造の最大変位に対
応する全長は棒状交流励磁線輪の2倍以上のスペースを
必要とし、使用目的によっては制約の要素を形成する
が、この問題を排除すべくなされたもので、管状誘導子
を分割入れ子式嵌合構造とするとか、金属製ベローズ構
造として折り曲げ収納可能にするとか、巻き方向を異に
しその端末部分を接続した2層の導電性伸縮バネでも良
く、またはその自由長が棒状交流励磁線輪と等長のバネ
を使用する等の柔軟構造が考えられる。
【0014】
【0015】更に上記発明は、棒状交流励磁線輪の空心
内の磁路の状態変化に起因するリアクタンス変化を利用
した発明に関するもので、空心の棒状交流励磁線輪とそ
の内部に該棒状交流励磁線輪と等長の滑動自在の棒状の
高透磁率磁路を設け磁芯誘導子を形成したものである。
【0016】上記磁芯誘導子を持つ滑り誘導子リアクタ
ー構造においては、磁芯誘導子が前記棒状交流励磁線輪
との対向部位での線輪側のリアクタンス変化は変位の増
加に対し出力電圧は減少する。
【0017】また、上記磁芯誘導子は、棒状交流励磁線
輪の磁束との鎖交領域に磁気遮蔽管を設けるのがよい。
【0018】上記構成により、棒状交流励磁線輪の外周
に沿いその全域にわたり外部磁界の影響を排除する磁気
遮蔽管を設ける構成にしてあるため、外部磁界による棒
状交流励磁線輪のリアクタンス変化を排除し、その排除
したなかで前記磁芯誘導子の変位に対し惹起される前記
棒状交流励磁線輪のリアクタンス変化を介して電気信号
ないし制御信号の線形出力を得ることができる。
【0019】又前記磁芯誘導子は、可撓性多芯高透磁率
素材よりなる可撓性を持つ構造とし、変位に対応して棒
状交流励磁線輪よりはみ出る誘導子部位の先端を曲げ外
部構造物との接触等による物理的干渉を排除する構成と
するのがよい
【0020】上記構成により、空心の棒状交流励磁線輪
の内側の中空部で作動する高透磁率の磁芯よりなる磁芯
誘導子は可撓性多芯鉄心より形成されているため、断面
に誘起される渦電流の流れを防止し、より正確なリアク
タンス変化を介して電気信号ないし制御信号を得ること
を可能にするとともに、変位に対応して棒状交流励磁線
輪よりはみ出る部位をいずれの方向にも折り曲げをする
ことが出来、大幅な変位に対しても小さいスペースで作
動させることができる。
【0021】請求項2記載の第2発明は、空心の棒状交
流励磁線輪と、該線輪の内部に沿い軸方向に滑動自在に
設けた棒状交流励磁線輪と等長の高透磁率素材よりなる
磁芯誘導子とより構成するとともに、前記棒状交流励磁
線輪はその端末部位において、巻き数密度の変更若しく
は短絡線輪の設置よりなる非線形特性の補正手段を設け
たことを特徴とする。
【0022】上記構成により、前記管状誘導子及び磁芯
誘導子を持つ本発明の滑り誘導子リアクター構造におけ
る分布巻きの棒状交流励磁線輪に起因する線輪端末での
非線形特性を補正するため、端末における巻き線密度の
変更や短絡線輪の付設や磁芯形状の変更等を行い、変位
に対する出力特性の直線性を保持するようにしてある。
【0023】又前記棒状交流励磁線輪には、温度補償回
路を付設することが好ましい。
【0024】前記棒状交流励磁線輪の励磁電源には、可
聴周波定電流電源を使用する構成とした方が好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特
に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図1
は本発明の第1の発明である磁芯付き棒状交流励磁線輪
の外周に変位に連動する管状誘導子を持つ滑り誘導子リ
アクター構造の概略の構成を示す模式図で、図2は本発
明の空心の棒状交流励磁線輪の内部に磁芯誘導子を持つ
滑り誘導子リアクター構造の概略構成を示す模式図で、
図3は図1、図2の滑り誘導子リアクター構造の変位−
出力特性図である。
【0026】図1に示すように、本発明の第1の発明で
ある管状誘導子を持つ滑り誘導子リアクター構造は、磁
芯付き棒状交流励磁線輪12aと、保護管13と、管状
誘導子14と、磁気遮蔽管15とより構成する。上記磁
芯付き棒状交流励磁線輪12aは、磁芯10と樹脂製巻
き枠11と一様に分布巻きされた棒状交流励磁線輪12
とよりなり、保護管13は前記棒状交流励磁線輪12を
保護する非磁性、高抵抗素材からなる金属管ないし樹脂
管よりなり、管状誘導子14は導電性の高い銅管ないし
アルミ管よりなり前記棒状交流励磁線輪12の長さと同
一の長さとするとともに、図示してない可動体の運動に
連動して矢印Aに示す左右方向の滑動を可能とする構造
にしてある。また、磁気遮蔽管15は、前記棒状交流励
磁線輪12と、管状誘導子14の前記棒状交流励磁線輪
12との鎖交部位を少なくとも収納する構成とし、図示
してない可動体と管状誘導子14との連結部の収納部位
には連結アームの通過用溝部を設けた断面C字状形状に
して、前記鎖交部位を外部磁界より遮断させるべく、高
透磁率素材より構成してある。
【0027】上記構成により、管状誘導子14は棒状交
流励磁線輪12の一方の端末から他方に向かって滑動す
るため、滑動する管状誘導子14に対向する部位の棒状
交流励磁線輪12のみの、且つ磁気遮蔽管15により外
部磁界より遮断された、磁束が管状誘導子14に鎖交す
る。そして管状誘導子14には誘起電圧に対応した短絡
電流が流れる。これは二次側巻き数1回の変圧器の二次
線輪短絡に対応するものである。即ち、図3の特性曲線
(a)に示すように、管状誘導子14が棒状交流励磁線
輪12と対向した部位の長さL(変位に対応)に比例し
て、逐次前記棒状交流励磁線輪のリアクタンスは直線的
に変化する。結局可動体の変位を上記棒状交流励磁線輪
のリアクタンス変化を介して棒状交流励磁線輪の出力電
圧は図3の特性曲線(a)に示す直線アナログ表示をす
る。
【0028】図2には、本発明の第2の発明である磁芯
誘導子を持つ滑り誘導子リアクター構造の概略の構成を
示してあるが、図2に示すように磁芯誘導子を持つ滑り
誘導子リアクター構造は、空心の棒状交流励磁線輪12
bと、磁芯誘導子17と、磁気遮蔽管15とより構成す
る。上記空心の棒状交流励磁線輪12bは、樹脂製巻き
枠11と一様に分布巻きされた棒状交流励磁線輪12と
よりなり、磁芯誘導子17は多芯可撓性の高透磁率素材
よりなり、前記棒状交流励磁線輪12の長さと同一の長
さとするとともに、図示してない可動体の運動に連動し
て矢印Bに示す左右方向の滑動を可能とする構造にして
ある。また、磁気遮蔽管15は、前記棒状交流励磁線輪
12と、磁芯誘導子17の前記棒状交流励磁線輪12と
の鎖交部位を少なくとも収納する構成とし、磁束の鎖交
部を外部磁界より遮断させ、C字状断面形状の高透磁率
素材で構成してある。
【0029】上記磁芯誘導子17を持つ滑り誘導子リア
クター構造においては、磁芯誘導子17と前記棒状交流
励磁線輪12との対向部位での線輪側のリアクタンス変
化は変位の増加に対し出力電圧が減少し、図3の特性図
の(f)に示すように、変位Lの増加に対して減少し直
線的変化をする。
【0030】図4には前記棒状交流励磁線輪12の端末
の初期における特性曲線の非線形部分(図4(B)、図
5(B)の破線部分に示す)に対する補正手段の一例を
示してある。図4(B)には、管状誘導子14が左側よ
りL方向に滑動し始めたとき棒状交流励磁線輪の変位L
に対する端子電圧Vの特性の変化の状況が示してあり、
図4(B)に見るように端末部位以降は線形変化してい
る特性が端末部位では破線に示すように非線形状態に移
行する状況が示されている。上記補正には巻き線密度の
変更でも可能であるが図4(A)に示すように磁性金属
管18を付設しても良い。
【0031】図5(B)には、磁芯誘導子17が左側よ
りL方向に滑動し棒状交流励磁線輪12の右端の端末部
位に差し掛った時の電圧V−変位Lの特性の変化の状況
が示してあり、図5(B)に見るように端末部位におい
てはハッチングに示すように非線形状態特性は端末部位
をすぎると線形状態に移行する状況が示されている。上
記補正には図5(A)に示すように棒状交流励磁線輪1
2の端末部位に短絡環19を設ける構造にしてある。
【0032】図6〜図9には、図1や図2に示す滑り誘
導子リアクター構造を広範囲の変位に対応させる場合の
管状誘導子ないし磁芯誘導子の形状及び構造を示す図で
ある。上記滑り誘導子リアクター構造において最大変位
に対応する全長は、棒状交流励磁線輪の2倍以上のスペ
ースを必要とし、使用目的によってはこれにより制約を
受ける場合もある。即ちこの問題を解決すべくなされた
ものである。
【0033】図6には導電性金属ベローズ14aを使用
した場合で、図7は導電性金属性スプリングを使用した
場合を示す図で、図8は管状誘導子を入れ子状に14
b、14cに分割し嵌合構造した場合を示す図で、それ
ぞれ柔軟構造として必要に応じてその端末長さを短くす
るようにしたものである。なお、上記図7に示す場合
は、巻き方向と直径を異にしたスプリング14d、14
eを設け、その端末部分を接続した2層の導電性伸縮バ
ネとしたものである。またはその自由長が棒状交流励磁
線輪と等長のバネを使用する等の柔軟構造が考えられ
る。
【0034】また、図9には磁芯誘導子の場合を示す図
で、図9(A)は多芯高透磁率素材を束ねたものを示
し、図9(B)にはこれに曲げ力を加え、適宜曲げ状態
を形成させた磁芯誘導子17aを示してある。上記のよ
うにして、多芯可撓線を束ねた構造の場合は断面に誘起
される渦電流の流れを防止し、より正確なリアクタンス
変化を介して電気信号ないし制御信号を得ることを可能
にするとともに、変位に対応して棒状交流励磁線輪より
はみ出る部位をいずれの方向にも折り曲げをすることが
出来、大幅な変位に対しても小さいスペースで作動させ
ることができる。
【0035】図10は、図1、図4に示す本発明の滑り
誘導子リアクターの電源系統図で、滑り誘導子リアクタ
ー20と電源30とよりなり、滑り誘導子リアクター2
0には棒状交流励磁線輪12に温度補償素子21を付設
してある。電源30は可聴周波定電流発振機23と変位
表示器25と交流商用電源を供給する電源端子24と接
続端子22とより構成する。なお、上記変位の計測に
は、棒状交流励磁線輪12のリアクタンスが、誘導子の
変位による可変リアクタンス分と変位そのも関係しな
い誘導子リアクタンス分と前記線輪の抵抗値分とのベク
トル和としてのインピーダンスであるから、上記定電流
励磁を行い、前記線輪端の電圧降下より前記抵抗分と変
化に寄与しないリアクタンス分のみバイアスして除去す
るようにしてある。
【0036】なお、上記滑り誘導子が導電性の管状誘電
子の場合と高透磁率の磁芯誘電子の場合の使い分けは、
本願リアクターの置かれる環境、即ち励磁線輪は前記何
れの形式の誘導子に比べても耐環境性が低いが、誘導子
側は苛酷な環境でも耐えられるのでそれらが選択肢にな
る。また、誘導子は機器の可動体に連結して連動される
が、このような結合の機構上の点からも誘電子が棒状交
流励磁線輪の内側か外側かの適否が決まる。上記事項か
らも、本願発明に置いては内側と外側で環境条件が異な
るときは、それぞれの環境に応じて、内外取り付け位置
を異にする前記導電性誘電子を使用した滑りリアクター
と磁芯誘電子を使用した滑り誘電子リアクターとに使い
分けできる。
【0037】
【発明の効果】本第1及び第2の発明は、上記構成によ
り、直線的運動体に限定されることなく非直線運動をす
る可動体にも適用可能にするとともに、可動体の運動に
高範囲に連動して内蔵する棒状交流励磁線輪のリアクタ
ンス変化を介して、変位に対し線形アナログ信号を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の発明である磁芯付きの棒状交
流励磁線輪の外周に変位に連動する管状誘導子を持つ滑
り誘導子リアクター構造の概略の構成を示す模式図であ
る。
【図2】 本発明の空心の棒状交流励磁線輪の内部に磁
芯誘導子を持つ滑り誘導子リアクター構造の概略構成を
示す模式図である。
【図3】 図1、図2の滑り誘導子リアクター構造の変
位−出力特性図である。
【図4】 (A)は図1の棒状交流励磁線輪の端末部の
初期における非線形特性の補正手段を示す図で、(B)
は補正前の非線形特性を示す図である。
【図5】 (A)は図2の棒状交流励磁線輪の端末部位
における非線形特性の補正手段を示す図で、(B)は補
正前の非線形特性を示す図である。
【図6】 図1の管状誘導子の形状に金属ベローズを使
用することにより端末部位を折り曲げる状況を示す図で
ある。
【図7】 図1の管状誘導子に巻き方向の異なる導電性
金属スプリングを使用し端末長さを短くする状況を示す
図である。
【図8】 図1の管状誘導子に径の異なる入れ子状に分
割嵌合させ端末長さを短くする状況を示す図である
【図9】 (A)は図2の磁芯誘導子を多芯高透磁率素
材で構成した場合を示す図で、(B)は前記多芯高透磁
率素材で構成された磁芯誘導子を湾曲させた状況を示す
図である。
【図10】 本発明の滑り誘導子リアクター構造の電源
系統図である。
【図11】 従来の差動変圧器の構成図である。
【図12】 (A)は図11の概略のコイル配設図で、
(B)はその特性図である。
【符号の説明】
10 磁芯 11 巻き枠 12 棒状交流励磁線輪 12a 磁芯付き棒状交流励磁線輪 12b 空心の棒状交流励磁線輪 13 保護管 14 管状誘導子 15 磁気遮蔽管 17 磁芯誘導子 20 滑り誘導子リアクター 22 接続端子 23 可聴周波定電流発振機 25 変位表示器 30 電源
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62 G01B 7/00 - 7/34 G01P 1/00 - 3/80

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空心の棒状交流励磁線輪と、該線輪の内
    部に沿い軸方向に滑動自在に設けた棒状交流励磁線輪と
    等長の高透磁率素材よりなる磁芯誘導子とより構成する
    とともに、該磁芯誘導子は、多芯高透磁率素材よりなる
    可撓性を持つ構造とし、渦電流を排除するとともに、変
    位に対応して棒状交流励磁線輪より変位に対応してはみ
    出る誘導子部位の先端を折り曲げ収納等による軸方向の
    長さの縮小により外部構造物との物理的干渉を排除する
    構成としたことを特徴とする滑り誘導子リアクター構
    造。
  2. 【請求項2】 空心の棒状交流励磁線輪と、該線輪の内
    部に沿い軸方向に滑動自在に設けた棒状交流励磁線輪と
    等長の高透磁率素材よりなる磁芯誘導子とより構成する
    とともに、前記棒状交流励磁線輪はその端末部位におい
    て、巻き数密度の変更若しくは短絡線輪の設置よりなる
    非線形特性の補正手段を設けたことを特徴とする滑り誘
    導子リアクター構造。
  3. 【請求項3】 前記棒状交流励磁線輪の外周にそれと等
    長の高透磁率金属管からなる磁気遮蔽管を配設する構成
    としたことを特徴とする請求項1または2記載の滑り誘
    導子リアクター構造。
JP32484499A 1999-11-16 1999-11-16 滑り誘導子リアクター構造 Expired - Fee Related JP3352983B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32484499A JP3352983B2 (ja) 1999-11-16 1999-11-16 滑り誘導子リアクター構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32484499A JP3352983B2 (ja) 1999-11-16 1999-11-16 滑り誘導子リアクター構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001141513A JP2001141513A (ja) 2001-05-25
JP3352983B2 true JP3352983B2 (ja) 2002-12-03

Family

ID=18170311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32484499A Expired - Fee Related JP3352983B2 (ja) 1999-11-16 1999-11-16 滑り誘導子リアクター構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3352983B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4981698B2 (ja) * 2008-01-24 2012-07-25 パナソニック株式会社 ポジションセンサ
JP2009204348A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Panasonic Electric Works Co Ltd ポジションセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001141513A (ja) 2001-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2531949C (en) Current sensor arrangement
EP0579462B1 (en) DC current sensor
US7365535B2 (en) Closed-loop magnetic sensor system
US2494579A (en) Differential transformer pickup unit
US5010298A (en) Variable inductance displacement measuring device with slidable metal sleeve and ferrite bead core
AU2005202036A1 (en) Electric current measuring device, current sensor, electric trip unit and breaking device comprising such a measuring device
WO2006121145A1 (ja) ポジションセンサ
JPH081867B2 (ja) 電気導体を流れる電流を測定する計器用変成器
US6437555B1 (en) Inductive sensor for measuring a current in a conductor
JPH1194508A (ja) 直線状変位測定装置
JP3352983B2 (ja) 滑り誘導子リアクター構造
EP0463236B1 (en) Linear position transducer
JP2000147023A (ja) 感度調整機能付き大口径電流プローブ
US5541503A (en) Alternating current sensor based on concentric-pipe geometry and having a transformer for providing separate self-powering
JPH09210610A (ja) 外部磁気や金属等の影響防止の高周波励磁差動トランス
JPS60501434A (ja) 能動型変流器
EP1522825A2 (en) Probe with transformator coupling
EP1929487A1 (en) Error compensating method for instrument transformer
JP2000180109A (ja) 位置検出器
US20230204633A1 (en) Current sensor and manufacturing method of current sensor
JPS59501838A (ja) 誘導的長さ及び角度測定装置
JPH0677065A (ja) 差動トランス
JP2000180108A (ja) 位置検出器
KR20040055747A (ko) 이중코일형 선형가변차동변환기
RU2294063C1 (ru) Способ, датчик и система для измерения большого тока в шинном пакете короткой сети печного трансформатора

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070920

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees