JP3352953B2 - 端末装置 - Google Patents

端末装置

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JP3352953B2
JP3352953B2 JP24871098A JP24871098A JP3352953B2 JP 3352953 B2 JP3352953 B2 JP 3352953B2 JP 24871098 A JP24871098 A JP 24871098A JP 24871098 A JP24871098 A JP 24871098A JP 3352953 B2 JP3352953 B2 JP 3352953B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送路を介して受
信された信号に対する同期をとり、その伝送路を介して
対向する端末装置との間にTDD方式に基づく全二重の
通信路を形成する端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等の情報
端末の間や電話器とその電話のクレードルとの間には、
例えば、これらの機器を製造する多くの製造者が加入す
るIrDA(Infrared Data Association)の規格に基づ
いて高度の光伝送技術が積極的に適用され、かつケーブ
ルを介することなく通信リンクを形成する光通信ポート
が多く適用されている。
【0003】また、このようなIrDAの規格は、伝送
速度の向上および通信手順の標準化がはかられ、マルチ
メディアにも柔軟に適応する方向で改訂されることによ
って、多様な機器に適用されつつある。図8は、IrD
Aの規格に準拠した赤外線通信系の構成例を示す図であ
る。図において、一次局110と二次局120とは、赤
外線の領域において光伝送路の形成が可能である空間を
介して互いに対向して配置される。
【0004】一次局110では、符号化入力に下りの音
声信号が与えられ、かつ復号化出力に上りの音声信号を
出力するコーデック111が備えられ、そのコーデック
111の制御入力にはタイミング生成部112の出力が
接続される。コーデック111の制御出力は、バッファ
部113の制御入力に接続される。コーデック111の
符号化出力は、バッファ部113に備えられた送信バッ
ファ113-Tを介して送受信処理部114の送信入力に
接続される。送受信処理部114の受信出力は、バッフ
ァ部113に備えられた受信バッファ113-Rを介して
コーデック111の復号化入力に接続される。
【0005】二次局120では、送受信処理部121
は、上述した空間を介して一次局110に対向する。そ
の送受信処理部121の受信出力はバッファ部122に
備えられた受信バッファ122-Rを介してコーデック1
23の復号化入力に接続され、かつコーデック123の
復号化出力には下りの音声信号が得られる。コーデック
123の符号化入力には上りの音声信号が与えられ、そ
のコーデック123の符号化出力はバッファ部122に
備えられた送信バッファ122-Tを介して送受信処理部
121の送信入力に接続される。コーデック123の制
御出力はバッファ部122の制御入力に接続され、その
バッファ部122の制御出力は送受信処理部121の制
御入力に接続される。送受信処理部121の制御出力は
遅延部124を介してタイミング生成部125の制御入
力に接続され、そのタイミング生成部125の出力はコ
ーデック123の制御入力に接続される。
【0006】このような構成の赤外線通信系では、一次
局110に備えられたコーデック111は、タイミング
生成部112によって生成され、かつ周期が20ミリ秒
であってディーティ比が「0.5」であるクロックの前
縁に同期して、そのクロックの前縁の時点を示す制御信
号CR(Codec Request)を出力し、かつ上述した下り音
声信号を所定の語長の符号の列に変換する。さらに、コ
ーデック111は、上述した制御信号CRが与えられた
時点で、これらの符号の列を送信バッファ113-Tに格
納する(図10(1))。
【0007】送受信処理部114は、送信バッファ11
3-Tに格納された符号の列を図9に示す形式のIrLA
Pフレームに順次変換し、かつ上述したクロックの前縁
に続く10ミリ秒の期間に、そのIrLAPフレームで
変調された光信号(図10(2))を二次局120に向けて
出射する。なお、上述したIrLAPフレームは、図9
に示すように、 ・ そのIrLAPフレームの先頭を示すフラグBO
F、・ 宛先を示すアドレスA、 ・ 所定の制御情報C ・ 対向する端末との間に形成されるべきコネクション
を示す論理アドレス等を示すヘッダHeader、 ・ RTCON(Real-time Voice Data Management) に
適応したリンクの形成に供されるフラグflg、 ・ 伝送情報(例えば、電話器とその電話器のクレード
ルとの間で送受されるべき通話信号を含む。)が配置さ
れるべきADPCM/other codec、 ・ 呼設定に供されるべき制御情報Control、 ・ 誤り訂正に供されるべきフレーム・チェック・シー
ケンスFCS、 ・ IrLAPフレームの末尾を示すフラグEOF の各フィールドからなる。
【0008】一方、二次局120では、タイミング生成
部125は、周期が20ミリ秒であり、かつデューティ
比が「0.5」であるフレームパルスを内部で生成する
と共に、上述したIrLAPフレームの構成の下でコー
デック123が符号化と復号化とを行うべき時点を与え
るクロックを生成する。また、送受信処理部121は、
一次局110から出射された光信号を光−電気変換し、
かつ上述したフレームの構成に基づいて解析する(例え
ば、BOF、EOFを検出し、かつ後述するエスケープ
シーケンスにかかわる処理を行う。)ことによって既述
のIrLAPフレームを示すパルス列をフレームの単位
に復元し、そのパルス列を受信バッファ122-Rに格納
する(図10(3))。
【0009】コーデック123は、タイミング生成部1
25によって生成されたクロックの前縁に同期し、かつ
既述の復号化の対象となるべき語の要求を示す制御信号
CR(Codec Request)を出力する。バッファ部122
は、その制御信号CRが与えられると、先行して受信バ
ッファ122-Rに格納されたパルス列をコーデック12
3に与える。
【0010】コーデック123は、このようにして与え
られたパルス列を復号化することによって下り音声信号
を復元する。さらに、二次局120では、コーデック1
23は、タイミング生成部125によって生成されたク
ロックに同期して、上り音声信号を符号化することによ
って所定の語長の符号の列を生成し、その符号の列を送
信バッファ122-Tに格納する(図10(4))。
【0011】送受信処理部121は、このようにして送
信バッファ122-Tに符号が格納されると、これらの符
号を既述の形式のIrLAPフレームに順次変換し、1
0ミリ秒の期間に亘ってそのIrLAPフレームで変調
された光信号(図10(5))を一次局110に向けて出射
する。一次局110では、送受信処理部114、受信バ
ッファ113-Rおよびコーデック111は、それぞれ二
次局120に備えられた送受信処理部121、受信バッ
ファ122-Rおよびコーデック123と同様にして既述
の通りに連係することによって、上り音声信号を復元す
る(図10(6))。
【0012】したがって、一次局110と二次局120
との間には、TDD方式に基づいて10ミリ秒毎に交互
に送信および受信が行われる全二重の通信路が形成され
る。ところで、二次局120では、コーデック123に
よって制御信号CRが与えられた時点には、バッファ部
122は、「復号化の対象として与えられるべき情報が
受信バッファ122-Rに蓄積され、かつ先行して送信バ
ッファ122-Tに蓄積された情報が送受信処理部121
によって既に読み出されたか否か」の判別を行う。
【0013】さらに、バッファ部122は、これらの判
別の結果が偽である場合には、その旨を示すステータス
信号FULLを出力する。また、送受信処理部121
は、一次局110から与えられた光信号を光−電気変換
することによって既述のパルス列が得られた時点で、上
述したステータス信号FULLの論理値を示す制御信号
I・FULL信号を遅延部124に与える。
【0014】遅延部124は、このようにして与えられ
るI・FULL信号の論理値が「上述した判別の結果が
偽であること」を示す場合には、その論理値が与えられ
た時点から10ミリ秒遅延した時点でタイミング生成部
125にリセット信号を与える。タイミング生成部12
5は、そのリセット信号が与えられた時点を起点として
計時を行うことによってクロックの生成を続行する。
【0015】すなわち、二次局120では、タイミング
生成部125によって生成されたクロックと、一次局1
10においてタイミング生成部112によって生成され
たクロックとの位相差が適宜圧縮されるので、上述した
通信路は確度高く維持される。また、一次局110で
は、送受信処理部114は、送信バッファ113-Tに格
納され、かつ既述のフィールドHeader、flg、
ADPCM/othercodec、Controlに
配置されるべき符号については、(1) 含まれるバイトの
内、CE、BOF、EOFにそれぞれ該当する16進数
「7d」、「C0」、「C1」を検索し、(2) このよう
にして検索された個々のバイトに対して、 16進数の「20」との排他的論理和として与えら
れる代替バイトで置換すると共に、 先行するバイトとして、上述したCE(16進数の
「7d」)を付加する 「エスケープシーケンス処理」を施す。
【0016】また、二次局120では、送受信処理部1
21は、その「エスケープシーケンス処理」に対して可
逆的な「逆エスケープシーケンス処理」を行う。したが
って、一次局110と二次局120との間には、上述し
たCE、BOF、EOFに等しいビット列についてはト
ランスペアレントな通信路が形成される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、IrLAPフレームを構成するフィールドの
内、Header、flg、ADPCM/other c
odec、Controlの各フィールドの語長は、既
述のエスケープシーケンス処理の過程で適宜更新され
る。さらに、Controlフィールドについては、語
長が図9に示すように「0」バイトないし「6」バイト
の値に適宜設定される。
【0018】しかし、二次局120では、既述の制御信
号CRの位相は、タイミング生成部125がこのような
語長の如何にかかわらず生成するクロックの位相で決定
される。したがって、タイミング生成部125によって
生成されたクロックの位相よりタイミング生成部112
によって生成されたクロックの位相が大幅に進んでいる
状態において、そのタイミング生成部125に遅延部1
24を介してリセット信号が与えられた場合には、コー
デック123によって復号化されるべき語の内、一部が
欠落し、そのために通話品質や伝送品質が低下する可能
性があった。
【0019】なお、このような伝送情報の欠落は、例え
ば、送受信処理部121がI・FULL信号を出力する
時点を遅く設定することによって、単発的には回避され
る。しかし、後続するフレームについては、このように
して遅延したI・FULL信号に応じてタイミング生成
部125が生成したクロックの位相が遅延部124を介
してさらに遅れるために、制御信号CRの位相も遅延す
る。
【0020】すなわち、このような伝送情報の欠落につ
いては、エスケープシーケンス処理と、逆エスケープシ
ーケンス処理の過程で増減するバイトの数に適応したア
ルゴリズムの下で上述したクロックおよびI・FULL
信号の位相が可変されなければ、回避されなかった。本
発明は、構成が大幅に変更されることなく、確度高く同
期を維持できる端末装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜6に
記載の発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の
発明は、TDD方式に基づいて形成されるべき送信タイ
ムスロットと受信タイムスロットとの周波数に、周波数
の公称値が等しいクロックを生成するクロック供給手段
11と、受信タイムスロットに対応した記憶領域を有す
る受信緩衝手段12と、送信タイムスロットに対応した
記憶領域を有する送信緩衝手段13と、TDD方式が適
用された伝送路を介して受信タイムスロットの期間に与
えられ、かつ語長が可変語長であるフィールドを含むフ
レームを受信緩衝手段12に格納する下りリンク対応手
段14と、下りリンク対応手段14によって受信緩衝手
段12に格納されたフレームをクロック供給手段11に
よって生成されたクロックに同期して読み出し、下りの
伝送情報を得る受信制御手段15と、クロック供給手段
11によって生成されたクロックに同期して送信緩衝手
段13に上りの伝送情報を格納する送信制御手段16
と、送信制御手段16によって送信緩衝手段12に格納
された上りの伝送情報を取得し、その上りの伝送情報が
予め決められたフィールドに配置されたフレームを生成
すると共に、このフレームをTDD方式が適用された伝
送路に送信する上りリンク対応手段17と、TDD方式
が適用された伝送路を介して与えられるフレームの先頭
を検出するフレーム検出手段18と、フレーム検出手段
18によってフレームの先頭が検出された時点に、受信
緩衝手段12と送信緩衝手段13との何れかが満杯であ
るか否かを判別し、その判別の結果が真であるときにク
ロック供給手段11を初期化する同期補正手段19とを
備えたことを特徴とする。
【0022】請求項2に記載の発明は、TDD方式に基
づいて形成されるべき送信タイムスロットと受信タイム
スロットとの周波数に、周波数の公称値が等しいクロッ
クを生成するクロック供給手段11と、受信タイムスロ
ットに対応した記憶領域を有する受信緩衝手段12と、
送信タイムスロットに対応した記憶領域を有する送信緩
衝手段13と、TDD方式が適用された伝送路を介して
受信タイムスロットの期間に与えられ、かつ語長が可変
語長であるフィールドを含むフレームを受信緩衝手段1
2に格納する下りリンク対応手段14と、下りリンク対
応手段14によって受信緩衝手段12に格納されたフレ
ームをクロック供給手段11によって生成されたクロッ
クに同期して読み出し、下りの伝送情報を得る受信制御
手段15と、クロック供給手段11によって生成された
クロックに同期して送信緩衝手段13に上りの伝送情報
を格納する送信制御手段16と、送信制御手段16によ
って送信緩衝手段13に格納された上りの伝送情報を取
得し、その上りの伝送情報が予め決められたフィールド
に配置されたフレームを生成すると共に、このフレーム
をTDD方式が適用された伝送路に送信する上りリンク
対応手段17と、TDD方式が適用された伝送路を介し
て与えられるフレームのフィールドの内、語長が可変語
長である最先のフィールドに先行する特定のフィールド
を検出するフレーム検出手段21と、フレーム検出手段
21によって特定のフィールドが検出された時点に、受
信緩衝手段12と送信緩衝手段13との何れかが満杯で
あるか否かを判別し、その判別の結果が真であるときに
クロック供給手段11を初期化する同期補正手段22と
を備えたことを特徴とする。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の端末装置において、同期補正手段22は、フレーム検
出手段21によって特定のフィールドが検出された時点
の内、対応する特定のフィールドとクロック供給手段1
1が生成しているクロックとの位相の差の変動分が予め
設定された上限値を下回る時点に限って、そのクロック
供給手段11を初期化することを特徴とする。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の端末装置において、フレーム検出手段21によって検
出されるべき特定のフィールドとクロック供給手段11
が生成しているクロックとの位相の差の変動分につい
て、下りリンク対応手段14と上りリンク対応手段17
との双方あるいは何れか一方に連係して上限値を設定す
る上限値設定手段31を備え、同期補正手段22は、フ
レーム検出手段21によって特定のフィールドが検出さ
れた時点の内、特定のフィールドとクロック供給手段1
1が生成するクロックとの位相の差の変動分が上限値設
定手段31によって設定された上限値を下回る時点に限
って、そのクロック供給手段11を初期化することを特
徴とする。
【0025】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4の何れか1項に記載の端末装置において、同期
補正手段22は、フレーム検出手段21によって特定の
フィールドが検出された時点の内、対応する特定のフィ
ールドとクロック供給手段11が生成しているクロック
との位相の差の変動分が予め設定された下限値を上回る
時点に限って、そのクロック供給手段11を初期化する
ことを特徴とする。
【0026】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4の何れか1項に記載の端末装置において、フレ
ーム検出手段21によって検出されるべき特定のフィー
ルドとクロック供給手段11が生成しているクロックと
の位相の差の変動分について、下りリンク対応手段14
と上りリンク対応手段17との双方あるいは何れか一方
に連係して下限値を設定する下限値設定手段41を備
え、同期補正手段22は、フレーム検出手段21によっ
て特定のフィールドが検出された時点の内、特定のフィ
ールドとクロック供給手段11が生成するクロックとの
位相の差の変動分が下限値設定手段41によって設定さ
れた下限値を上回る時点に限って、そのクロック供給手
段11を初期化することを特徴とする。
【0027】請求項1に記載の発明にかかわる端末装置
では、クロック供給手段11は、TDD方式に基づいて
形成されるべき送信タイムスロットと受信タイムスロッ
トとの周波数に、周波数の公称値が等しいクロックを生
成する。下りリンク対応手段14は、上述したTDD方
式が適用された伝送路を介して受信タイムスロットの期
間に与えられ、かつ語長が可変語長であるフィールドを
含むフレームを受信緩衝手段12に格納する。受信制御
手段15は、このようにして受信緩衝手段12に格納さ
れたフレームをクロック供給手段11によって生成され
たクロックに同期して読み出すことによって下りの伝送
情報を得る。
【0028】また、送信制御手段16はクロック供給手
段11によって生成されたクロックに同期して送信緩衝
手段13に上りの伝送情報を格納し、かつ上りリンク対
応手段17はこのようにして格納された上りの伝送情報
を取得すると共に、その上りの伝送情報が予め決められ
たフィールドに配置されたフレームを生成してそのフレ
ームを伝送路に送信する。
【0029】さらに、フレーム検出手段18は、上述し
たTDD方式が適用された伝送路を介して与えられるフ
レームの先頭を検出する。同期補正手段19は、そのフ
レームの先頭が検出された時点で、受信緩衝手段12と
送信緩衝手段13との何れかが満杯であるか否かを判別
し、その判別の結果が真であるときにはクロック供給手
段11を初期化する。
【0030】すなわち、伝送路を介して与えられるフレ
ームに含まれる何れかのフィールドの語長が変化して
も、フレーム検出手段18および同期補正手段19の連
係の下でクロック供給手段11はそのフィールドの先頭
の時点に同期してクロックを生成するので、この伝送路
には、構成が複雑化することなくTDD方式に基づいて
全二重のリンクが安定に形成される。
【0031】請求項2に記載の発明にかかわる端末装置
では、クロック供給手段11は、TDD方式に基づいて
形成されるべき送信タイムスロットと受信タイムスロッ
トとの周波数に、周波数の公称値が等しいクロックを生
成する。下りリンク対応手段14は、上述したTDD方
式が適用された伝送路を介して受信タイムスロットの期
間に与えられ、かつ語長が可変語長であるフィールドを
含むフレームを受信緩衝手段12に格納する。受信制御
手段15は、このようにして受信緩衝手段12に格納さ
れたフレームをクロック供給手段11によって生成され
たクロックに同期して読み出すことによって下りの伝送
情報を得る。
【0032】また、送信制御手段16はクロック供給手
段11によって生成されたクロックに同期して送信緩衝
手段13に上りの伝送情報を格納し、かつ上りリンク対
応手段17はこのようにして格納された上りの伝送情報
を取得すると共に、その上りの伝送情報が予め決められ
たフィールドに配置されたフレームを生成してそのフレ
ームを伝送路に送信する。
【0033】さらに、フレーム検出手段21は、上述し
たTDD方式が適用された伝送路を介して与えられるフ
レームのフィールドの内、語長が可変語長である最先の
フィールドに先行する特定のフィールドを検出する。同
期補正手段22は、このようにして特定のフィールドが
検出された時点に、受信緩衝手段12と送信緩衝手段1
3との何れかが満杯であるか否かを判別し、その判別の
結果が真であるときにクロック供給手段11を初期化す
る。
【0034】すなわち、伝送路を介して与えられるフレ
ームに含まれる何れかのフィールドの語長が変化して
も、フレーム検出手段21および同期補正手段22の連
係の下で、クロック供給手段11はそのフィールドの先
頭部に連続して配置された何れかの固定語長のフィール
ドに同期してクロックを生成するので、この伝送路に
は、構成が複雑化することなくTDD方式に基づいて全
二重のリンクが安定に形成される。
【0035】請求項3に記載の発明にかかわる端末装置
では、請求項2に記載の端末装置において、同期補正手
段22は、フレーム検出手段21によって特定のフィー
ルドが検出された時点の内、対応する特定のフィールド
とクロック供給手段11が生成しているクロックとの位
相の差の変動分が予め設定された上限値を下回る時点に
限って、そのクロック供給手段11を初期化する。
【0036】すなわち、クロック供給手段11が同期補
正手段22によって初期化される頻度が減少するので、
その初期化に起因してこのクロック供給手段11によっ
て生成されるクロックに伴う位相の変動分が抑圧され、
かつ伝送路を介して対向する端末との間には、請求項2
に記載の端末装置に比べて高い伝送品質で通信路が形成
される。
【0037】請求項4に記載の発明にかかわる端末装置
では、請求項2に記載の端末装置において、上限値設定
手段31は、フレーム検出手段21によって検出される
べき特定のフィールドとクロック供給手段11が生成し
ているクロックとの位相の差の変動分について、下りリ
ンク対応手段14と上りリンク対応手段17との双方あ
るいは何れか一方に連係して上限値を設定する。同期補
正手段22は、その特定のフィールドが検出された時点
の内、対応する特定のフィールドとクロック供給手段1
1が生成しているクロックとの位相の差の変動分が上限
値設定手段31によって設定された上限値を下回る時点
に限って、そのクロック供給手段11を初期化する。
【0038】すなわち、クロック供給手段11が同期補
正手段22によって初期化される頻度が下りリンク対応
手段14あるいは上りリンク対応手段17によって行わ
れる処理の手順に適応した値に設定されるので、その初
期化に起因してこのクロック供給手段11によって生成
されるクロックに伴う位相の変動分が適正化され、かつ
伝送路を介して対向する端末との間には、請求項2、3
に記載の端末装置に比べて適切な伝送品質で通信路が形
成される。
【0039】請求項5に記載の発明にかかわる端末装置
では、請求項2ないし請求項4の何れか1項に記載の端
末装置において、同期補正手段22は、フレーム検出手
段21によって特定のフィールドが検出された時点の
内、対応する特定のフィールドとクロック供給手段11
が生成しているクロックとの位相の差の変動分が予め設
定された下限値を上回る時点に限って、そのクロック供
給手段11を初期化する。
【0040】すなわち、請求項2ないし請求項4に記載
の端末装置に比べて、クロック供給手段11が同期補正
手段22によって初期化される頻度が減少するので、そ
の初期化に起因してこのクロック供給手段11によって
生成されるクロックに伴う位相の変動分が抑圧され、か
つ伝送路を介して対向する端末との間には、高い伝送品
質で通信路が形成される。
【0041】請求項6に記載の発明にかかわる端末装置
では、請求項2ないし請求項4に記載の端末装置におい
て、下限値設定手段41は、フレーム検出手段21によ
って検出されるべき特定のフィールドとクロック供給手
段11が生成しているクロックとの位相の差の変動分に
ついて、下りリンク対応手段14と上りリンク対応手段
17との双方あるいは何れか一方に連係して下限値を設
定する。同期補正手段22は、その特定のフィールドが
検出された時点の内、対応する特定のフィールドとクロ
ック供給手段11が生成しているクロックとの位相の差
の変動分が下限値設定手段41によって設定された下限
値を上回る時点に限って、そのクロック供給手段11を
初期化する。
【0042】すなわち、クロック供給手段11が同期補
正手段22によって初期化される頻度が下りリンク対応
手段14あるいは上りリンク対応手段17によって行わ
れる処理の手順に適応した値に設定されるので、その初
期化に起因してこのクロック供給手段11によって生成
されるクロックに伴う位相の変動分が適正化され、かつ
伝送路を介して対向する端末との間には、請求項2〜4
に記載の端末装置に比べて適切な伝送品質で通信路が形
成される。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。図2は、請求項1、2
に記載の発明に対応した実施形態を示す図である。図に
おいて、図8に示すものと機能および構成が同じものに
ついては、同じ符号を付与して示し、ここでは、その説
明を省略する。
【0044】本実施形態と図8に示す従来例との構成の
相違点は、送受信処理部121に代えて送受信処理部7
1が備えられた点を除いて構成が二次局120の構成と
同じである二次局72がその二次局120に代えて備え
られ、この送受信処理部71の制御出力がタイミング生
成部125の制御入力に直結された点にある。なお、本
実施形態と図1に示すブロック図との対応関係につい
は、タイミング手段125はクロック供給手段11に対
応し、受信バッファ122-Rは受信緩衝手段12に対応
し、送信バッファ122-Tは送信緩衝手段13に対応
し、送受信処理部71は下りリンク対応手段14、上り
リンク対応手段17、フレーム検出手段18および同期
補正手段19に対応し、コーデック123は受信制御手
段15および送信制御手段16に対応する。
【0045】図3は、請求項1、2に記載の発明に対応
した実施形態の動作フローチャートである。以下、図2
および図3を参照して請求項1、2に記載の発明に対応
した本実施形態の動作を説明する。本実施形態の特徴
は、送受信処理部71によって行われる以下の処理と、
その処理の手順に基づいてタイミング生成部125にリ
セット信号が与えられる時点とにある。
【0046】送受信処理部71は、一次局110から従
来例と同様にして受信された光信号を光−電気変換しつ
つ図9に示すフレーム構成に基づいて解析することによ
って、IrLAPフレームを示すパルス列をフレームの
単位に復元すると共に、そのパルス列を受信バッファ1
22-Rに格納する。このような解析の処理の過程では、
送受信処理部71は、図9に示すフレーム構成に基づい
て、個々のIrLAPフレームの先頭に配置されたBO
Fフィールドを優先的に監視する(図3(1))。
【0047】さらに、送受信処理部71は、そのBOF
フィールドを検出すると、バッファ部122が従来例と
同様にして出力するステータス信号FULL(コーデッ
ク123によって制御信号CRが与えられた時点に復号
化の対象として与えられるべき情報がコーデック123
に蓄積されていない、あるいは先行して蓄積された情報
がまだ送受信処理部71によって読み出されていないこ
とを示す。)の論理値をその時点で示すBOF・FUL
L信号を出力する(図3(2))。
【0048】タイミング生成部125は、そのBOF・
FULL信号が与えられた時点を起点として計時を行う
ことによって、クロックの生成を続行する。したがっ
て、二次局72では、タイミング生成部125によって
生成されるクロックの位相は、一次局110から受信さ
れるIrLAPフレームを構成するフィールドの内、語
長が変化し得る何れのフィールドにも先行して受信され
るBOFフィールドが受信された時点を基準として適宜
補正される。
【0049】すなわち、タイミング生成部125によっ
て生成されるクロックの位相と一次局110においてタ
イミング生成部112によって生成されるクロックとの
位相差は、既述のエスケープシーケンスに応じた語長の
増加やコントロールフィールドControlの語長の
増加の如何にかかわらず、安定に確度高く圧縮される。
【0050】したがって、本実施形態によれば、図8に
示す従来例に比べて構成が大幅に変更されることなく、
一次局110と二次局72との間には、TDD方式に基
づく通信路が高い伝送品質で安価に形成される。なお、
本実施形態では、送受信処理部71は、BOFフィール
ドを検出した時点におけるステータス信号FULLの論
理値を示すBOF・FULL信号をタイミング生成部1
25に与えているが、IrLAPフレームを構成するフ
ィールドの内、語長が変化し得る最先のフィールドに先
行するフィールドであれば、このようなBOFフィール
ドに代えて如何なるフィールドが適用されてもよい。
【0051】また、本実施形態では、送受信処理部71
が既述の通信手順に基づいてBOFフィールドを検出し
ているが、このような通信手順を実現する上位レイヤの
制御が介在しないことが許容される場合には、例えば、
そのBOFフィールドに代えて、「物理レイヤにおいて
検出される光信号(IrLAPフレーム)の前縁が検出
されてもよい。
【0052】図4は、請求項3、4に記載の発明に対応
した実施形態を示す図である。図において、図2に示す
ものと機能および構成が同じものについては、同じ符号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。
【0053】本実施形態と請求項1、2に記載の発明に
対応した実施形態との構成の相違点は、一次局110に
代えて備えられた一次局80の構成と、二次局72に代
えて備えられた二次局81の構成とにある。一次局80
と一次局110との構成の相違点は、縦続接続されたT
DMA部82とFIFO83とがコーデック111に代
えて備えられ、これらのTDMA部82およびFIFO
83にクロックを与えるフレームタイミング生成部84
がタイミング生成部112に代えて備えられた点にあ
る。
【0054】また、二次局81と二次局72との構成の
相違点は、従属接続されたFIFO85およびデータア
ダプタ86がコーデック123に代えて備えられ、これ
らのFIFO85およびデータアダプタ86にクロック
を与えるフレームタイミング生成部87がタイミング生
成部125に代えて備えられ、送受信処理部88が送受
信処理部71に代えて備えられ、その送受信処理部88
の第一および第二の制御出力とフレームタイミング生成
部87のモニタ出力とにそれぞれ接続された3つの入力
を有し、かつ出力がそのフレームタイミング生成部87
の制御入力に接続されたBOF検出範囲判定部89が備
えられた点にある。
【0055】なお、本実施形態と図1に示すブロック図
との対応関係については、送受信処理部88およびBO
F検出範囲判定部89がフレーム検出手段21に対応
し、フレームタイミング生成部87が同期補正手段22
に対応し、送受信処理部88が上限値設定手段31に対
応する点を除いて、請求項1、2に記載に記載の発明に
対応した実施形態における対応関係と同様である。
【0056】図5は、請求項3〜6に記載の発明に対応
した実施形態の動作フローチャートである。以下、図4
および図5を参照して請求項3、4に記載の発明に対応
した本実施形態の動作を説明する。一次局80では、フ
レームタイミング生成部84は、周期が20ミリ秒であ
ってディーティ比が「0.5」であるフレームパルスを
生成する。
【0057】また、TDMA部82は、下り音声信号に
代わる下り伝送情報と、上り音声信号に代わる上り伝送
情報とについて、既述のIrLAPフレームとの双方向
の変換を上述したフレームパルスに同期して行う。さら
に、FIFO83は、TDMA部82とバッファ部11
3との間におけるこのようなIrLAPフレームの引き
渡しについて、両者の間における位相の差および速度の
バラツキを吸収する。
【0058】一方、二次局81では、送受信処理部88
は、一次局110から従来例と同様にして与えられた光
信号を光−電気変換しつつ図9に示すフレーム構成に基
づいて解析することによって、IrLAPフレームを示
すパルス列をフレームの単位に復元すると共に、そのパ
ルス列を受信バッファ122-Rに格納する。このような
解析の処理の過程では、送受信処理部88は、図9に示
すフレーム構成に基づいて、個々のIrLAPフレーム
の先頭に配置されたBOFフィールドを優先的に監視す
る(図5(1))。
【0059】また、送受信処理部88は、適用された通
信手順(例えば、IrLAP層、IrLMP層において
実現される。)と、アプリケーションシステムとして適
用されるべき所定の基準との双方あるいは何れか一方に
基づいて、「フレームタイミング生成部87によって生
成されているフレームパルスの前縁に対して、上述した
BOFフィールドが受信されるべき時間軸上の範囲」を
設定する(図5(2))。
【0060】さらに、送受信処理部71は、そのBOF
フィールドを検出すると、その旨を示すBOF信号を出
力する(図5(3))。BOF検出範囲設定部89は、この
BOF信号が与えられると、その時点がフレームタイミ
ング生成部87によって生成されているフレームパルス
の前縁に対して上述した範囲に該当するか否かを判別
し、その判別の結果が真である場合には、フレームタイ
ミング生成部87にリセット信号を与える。
【0061】フレームタイミング生成部87は、そのリ
セット信号が与えられた時点を起点として計時を行うこ
とによって、フレームパルスの生成を続行する。さら
に、FIFO85およびデータアダプタ86は、一次局
80においてTDMA部82およびFIFO83が既述
の通りに連係して行う動作と可逆的な動作をそのフレー
ムパルスに同期して行う。
【0062】したがって、二次局81では、フレームタ
イミング生成部87によって生成されるフレームパルス
の位相は、既述の通信手順と、アプリケーションシステ
ムとして適用されるべき基準との双方あるいは何れか一
方に適応した期間に、一次局110から受信されるIr
LAPフレームを構成するフィールドの内、語長が変化
し得る何れのフィールドにも先行するBOFフィールド
が受信された場合に限って適宜補正される。
【0063】すなわち、フレームタイミング生成部88
によって生成されるフレームパルスの位相と、一次局8
0においてフレームタイミング生成部84によって生成
されるフレームパルスとの位相差は、既述のエスケープ
シーケンスに応じた語長の増加やコントロールフィール
ドControlの語長の増加の如何にかかわらず、安
定に確度高く圧縮され、かつ伝送路に生じる伝送誤り、
擾乱その他の要因によって無用に更新される可能性が小
さく抑えられつつ維持される。
【0064】したがって、本実施形態によれば、構成が
大幅に変更されることなく、請求項1、2に記載の発明
に対応した実施形態に比べて、一次局80と二次局81
との間に形成される通信路の伝送品質および信頼性が高
められる。なお、本実施形態では、BOFフィールドが
受信され得る時間軸上の範囲が受信処理部88によって
何ら更新されていないが、その範囲は、既述の通信手順
あるいはアプリケーションシステムとして適用されるべ
きアルゴリズムに基づいてどのように更新されてもよ
い。
【0065】図6は、請求項5、6に記載の発明に対応
した実施形態を示す図である。図において、図4に示す
ものと機能および構成が同じものについては、同じ符号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施
形態と請求項3、4に記載の発明に対応した実施形態と
の構成の相違点は、BOF検出範囲判定部89の出力と
フレームタイミング生成部87の入力との間に位相ずれ
判定部91が付加され、かつ送受信処理部88に代えて
送受信処理部88Aが備えられた点で異なる二次局92
が二次局81に代えて備えられた点にある。
【0066】なお、本実施形態と図1に示すブロック図
との対応関係についは、送受信処理部88Aが下限値設
定手段41に対応し、かつBOF検出範囲設定部89お
よび位相ずれ判定部91が同期補正手段19、22に対
応する点を除いて、請求項3、4に記載の発明に対応し
た実施形態における対応関係と同様である。以下、図5
および図6を参照して請求項5、6に記載の発明に対応
した本実施形態の動作を説明する。
【0067】二次局92では、送受信処理部88Aは、
適用された通信手順(例えば、IrLAP層、IrLM
P層において実現される。)と、アプリケーションシス
テムとして適用されるべき所定の基準との双方あるいは
何れか一方に基づいて、「フレームタイミング生成部8
7によって生成されているフレームパルスの位相の変動
分の許容限界を示す上限値と下限値との双方」を位相ず
れ判定部91に与える(図5(a))。
【0068】位相ずれ判定部91は、BOF検出範囲設
定部89が出力したリセット信号の内、上述したように
送受信処理部88Aによって与えられた上限値を上回
り、あるいは同様にして与えられた下限値を下回る程度
に、フレームタイミング生成部87によって先行して生
成されたいるフレームパルスの前縁に対する位相差の絶
対値が大きいリセット信号に限って、そのフレームタイ
ミング生成部87に与える。
【0069】すなわち、二次局92では、フレームタイ
ミング生成部87によって生成されるフレームパルスの
位相が補正される頻度は、上述した上限値と下限値との
組み合わせに適応した小さな値に設定される。したがっ
て、本実施形態によれば、二次局92では、データアダ
プタ86を介して得られる下り伝送情報と、一次局80
に向けて送信されるべき上り伝送情報とに伴うジッタが
上述した上限値と下限値との組み合わせに応じて所望の
小さな値に設定され、請求項3、4に記載の発明に対応
した実施形態に比べて伝送品質が高められる。
【0070】なお、本実施形態では、フレームパルスの
位相の変動分の許容限界を示す上限値および下限値が送
受信処理部88Aによって何ら更新されていないが、こ
れらの上限値と下限値との双方あるいは何れか一方は、
既述の通信手順あるいはアプリケーションシステムとし
て適用されるべきアルゴリズムに基づいてどのように更
新されてもよい。
【0071】また、請求項3〜6に記載の発明に対応し
た実施形態では、非音声系の伝送情報が送受されるため
に、二次局81、92にはFIFO85、データアダプ
タ86およびフレームタイミング生成部87が備えられ
ている。しかし、請求項3〜6に記載の発明は、このよ
うな非音声系の伝送情報に限定されず、例えば、図7に
示すように、 ・ フレームタイミング生成部87に代えてタイミング
生成部125が備えられ、 ・ 既述のリセット信号を起点として計時を行うことに
よってBOF検出範囲判定部89(および位相ずれ判定
部91)に周期が20ミリ秒であるフレームパルスを与
え、その周期でリセット信号を出力するフレームカウン
タ101が付加されると共に、 ・ FIFO85およびデータアダプタ86に代えてコ
ーデック123が備えられる ことによって、音声系の伝送情報の伝送にも同様に適用
可能である。
【0072】さらに、上述した各実施形態では、IrD
Aの規格に準拠した赤外線通信系に請求項1〜6に記載
の発明が適用されているが、これらの発明には、伝送路
を介して受信された信号に同期をとることによってその
伝送路にTDD方式に基づく所望の通信路が形成される
ならば、赤外線以外の光信号、無線周波信号、超音波信
号がキャリアとして適用され、かつ如何なる多元接続方
式、通信手順および変調方式(ベースバンド伝送を含
む。)が適用されてもよい。
【0073】また、上述した各実施形態では、受信バッ
ファ122-Rおよび送信バッファ122-Tの面数が何ら
示されていないが、これらのバッファの面数について
は、如何なる値であってもよい。さらに、上述した各実
施形態では、一次局110、80と二次局120、8
1、92との間で送受されるIrLAPフレームの構成
が同じであるが、このような形式については、TDD方
式に基づいて形成される送信タイムスロットと受信タイ
ムスロットとを介して確実に送受されるならば、異なる
ものであってもよい。
【0074】また、上述した各実施形態では、TDD方
式の下で一次局110、80と二次局120、81、9
2との間に単一の通信路が形成されているが、例えば、
TDMA方式やFDMA方式が併せて適用されることに
よって複数の通信路が形成されるべき場合にも、本願発
明は同様にして適用可能である。さらに、上述した各実
施形態では、受信バッファ122-Rおよび送信バッファ
122-Tの個々の記憶領域(面)について、書き込みが
行われる時点と読み出しが行われる時点との間における
時間軸上の関係が詳細に示されていないが、このような
時間軸上における関係は、既述の全二重方式の通信路が
所望の伝送品質で確度高く形成されるならば、如何なる
ものであってもよい。
【0075】
【発明の効果】上述したように請求項1、2に記載の発
明では、構成が複雑化することなく、TDD方式に基づ
く全二重のリンクが安定に形成される。また、請求項3
に記載の発明では、請求項2に記載の発明に比べて高い
伝送品質で通信路が形成される。
【0076】さらに、請求項4に記載の発明では、請求
項2、3に記載の発明に比べて、適切な伝送品質で通信
路が形成される。また、請求項5、6に記載の発明で
は、請求項2〜4に記載の発明に比べて、高い伝送品質
が通信路が形成される。したがって、これらの発明が適
用された通信系では、TDD方式に適応した通信路が安
価に確度高く形成され、かつ信頼性および性能が高めら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜6に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図2】請求項1、2に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
【図3】請求項1、2に記載の発明に対応した実施形態
の動作フローチャートである。
【図4】請求項3、4に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
【図5】請求項3〜6に記載の発明に対応した実施形態
の動作フローチャートである。
【図6】請求項5、6に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
【図7】請求項3〜6に記載の発明に対応した他の実施
形態を示す図である。
【図8】IrDAの規格に準拠した赤外線通信系の構成
例を示す図である。
【図9】RTCON方式に適応したIrLAPフレーム
の構成を示す図である。
【図10】従来例の動作を説明する図である。
【符号の説明】
11 クロック供給手段 12 受信緩衝手段 13 送信緩衝手段 14 下りリンク対応手段 15 受信制御手段 16 送信制御手段 17 上りリンク対応手段 18,21 フレーム検出手段 19,22 同期補正手段 31 上限値設定手段 41 下限値設定手段 71,88,88A,114,121 送受信処理部 72,81,92,120 二次局 80,110 一次局 82 TDMA部 83,85 FIFO 84,87 フレームタイミング生成部 86 データアダプタ 89 BOF検出範囲判定部 91 位相ずれ判定部 101 フレームカウンタ 111,123 コーデック 112,125 タイミング生成部 113,122 バッファ部 113-R,122-R 受信バッファ 113-T,122-T 送信バッファ 124 遅延部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 宏一 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25 号 富士通東北ディジタル・テクノロジ 株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−265284(JP,A) 特開 平8−8874(JP,A) 特開 平8−116286(JP,A) 特開 平4−207428(JP,A) 特開 昭61−273037(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 3/00 H04J 3/06 H04L 5/16 H04L 7/00 H04L 7/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TDD方式に基づいて形成されるべき送
    信タイムスロットと受信タイムスロットとの周波数に、
    周波数の公称値が等しいクロックを生成するクロック供
    給手段と、 前記受信タイムスロットに対応した記憶領域を有する受
    信緩衝手段と、 前記送信タイムスロットに対応した記憶領域を有する送
    信緩衝手段と、 前記TDD方式が適用された伝送路を介して前記受信タ
    イムスロットの期間に与えられ、かつ語長が可変語長で
    あるフィールドを含むフレームを前記受信緩衝手段に格
    納する下りリンク対応手段と、 前記下りリンク対応手段によって前記受信緩衝手段に格
    納されたフレームを前記クロック供給手段によって生成
    されたクロックに同期して読み出し、下りの伝送情報を
    得る受信制御手段と、 前記クロック供給手段によって生成されたクロックに同
    期して前記送信緩衝手段に上りの伝送情報を格納する送
    信制御手段と、 前記送信制御手段によって前記送信緩衝手段に格納され
    た上りの伝送情報を取得し、その上りの伝送情報が予め
    決められたフィールドに配置されたフレームを生成する
    と共に、このフレームを前記TDD方式が適用された伝
    送路に送信する上りリンク対応手段と、 前記TDD方式が適用された伝送路を介して与えられる
    フレームの先頭を検出するフレーム検出手段と、 前記フレーム検出手段によって前記フレームの先頭が検
    出された時点に、前記受信緩衝手段と前記送信緩衝手段
    との何れかが満杯であるか否かを判別し、その判別の結
    果が真であるときに前記クロック供給手段を初期化する
    同期補正手段とを備えたことを特徴とする端末装置。
  2. 【請求項2】 TDD方式に基づいて形成されるべき送
    信タイムスロットと受信タイムスロットとの周波数に、
    周波数の公称値が等しいクロックを生成するクロック供
    給手段と、 前記受信タイムスロットに対応した記憶領域を有する受
    信緩衝手段と、 前記送信タイムスロットに対応した記憶領域を有する送
    信緩衝手段と、 前記TDD方式が適用された伝送路を介して前記受信タ
    イムスロットの期間に与えられ、かつ語長が可変語長で
    あるフィールドを含むフレームを前記受信緩衝手段に格
    納する下りリンク対応手段と、 前記下りリンク対応手段によって前記受信緩衝手段に格
    納されたフレームを前記クロック供給手段によって生成
    されたクロックに同期して読み出し、下りの伝送情報を
    得る受信制御手段と、 前記クロック供給手段によって生成されたクロックに同
    期して前記送信緩衝手段に上りの伝送情報を格納する送
    信制御手段と、 前記送信制御手段によって前記送信緩衝手段に格納され
    た上りの伝送情報を取得し、その上りの伝送情報が予め
    決められたフィールドに配置されたフレームを生成する
    と共に、このフレームを前記TDD方式が適用された伝
    送路に送信する上りリンク対応手段と、 前記TDD方式が適用された伝送路を介して与えられる
    フレームのフィールドの内、語長が前記可変語長である
    最先のフィールドに先行する特定のフィールドを検出す
    るフレーム検出手段と、 前記フレーム検出手段によって前記特定のフィールドが
    検出された時点に、前記受信緩衝手段と前記送信緩衝手
    段との何れかが満杯であるか否かを判別し、その判別の
    結果が真であるときに前記クロック供給手段を初期化す
    る同期補正手段とを備えたことを特徴とする端末装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の端末装置において、 同期補正手段は、 フレーム検出手段によって特定のフィールドが検出され
    た時点の内、対応する特定のフィールドとクロック供給
    手段が生成しているクロックとの位相の差の変動分が予
    め設定された上限値を下回る時点に限って、そのクロッ
    ク供給手段を初期化することを特徴とする端末装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の端末装置において、 フレーム検出手段によって検出されるべき特定のフィー
    ルドとクロック供給手段が生成しているクロックとの位
    相の差の変動分について、下りリンク対応手段と上りリ
    ンク対応手段との双方あるいは何れか一方に連係して上
    限値を設定する上限値設定手段を備え、 同期補正手段は、 フレーム検出手段によって特定のフィールドが検出され
    た時点の内、特定のフィールドとクロック供給手段が生
    成するクロックとの位相の差の変動分が前記上限値設定
    手段によって設定された上限値を下回る時点に限って、
    そのクロック供給手段を初期化することを特徴とする端
    末装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れか1項に
    記載の端末装置において、 同期補正手段は、 フレーム検出手段によって特定のフィールドが検出され
    た時点の内、対応する特定のフィールドとクロック供給
    手段が生成しているクロックとの位相の差の変動分が予
    め設定された下限値を上回る時点に限って、そのクロッ
    ク供給手段を初期化することを特徴とする端末装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4の何れか1項に
    記載の端末装置において、 フレーム検出手段によって検出されるべき特定のフィー
    ルドとクロック供給手段が生成しているクロックとの位
    相の差の変動分について、下りリンク対応手段と上りリ
    ンク対応手段との双方あるいは何れか一方に連係して下
    限値を設定する下限値設定手段を備え、 同期補正手段は、 フレーム検出手段によって特定のフィールドが検出され
    た時点の内、特定のフィールドとクロック供給手段が生
    成するクロックとの位相の差の変動分が前記下限値設定
    手段によって設定された下限値を上回る時点に限って、
    そのクロック供給手段を初期化することを特徴とする端
    末装置。
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