JP3352861B2 - 曲面形立体トラスにおけるトラス枠材の接合部構造 - Google Patents

曲面形立体トラスにおけるトラス枠材の接合部構造

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JP3352861B2
JP3352861B2 JP27106495A JP27106495A JP3352861B2 JP 3352861 B2 JP3352861 B2 JP 3352861B2 JP 27106495 A JP27106495 A JP 27106495A JP 27106495 A JP27106495 A JP 27106495A JP 3352861 B2 JP3352861 B2 JP 3352861B2
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勲 久保寺
尚夫 吉本
武 山田
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株式会社巴コーポレーション
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は予め組まれたトラ
ス枠材を平面上、2方向に配置し、全体的に円筒形等の
曲面形の架構を構成する立体トラスにおいて、2方向の
トラス枠材を継手プレートにより接続したトラス枠材の
接合部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】上弦材
と下弦材をラチス材で連結したトラス枠材を平面上、2
方向に配置して構成され、トラス枠材が平行四辺形の網
目を形成し、全体的に円筒形や放物面形等の推動形に湾
曲する立体トラスでは、図8に示すように同一線上で節
点を挟んで隣接するトラス枠材の上弦材が立面上、節点
位置で互いに角度を持って突き合わせられることにより
上に凸の曲面を形成する。
【0003】このため、節点位置に配置され、節点に集
合する上弦材にボルト接合される継ぎ板が突き合わせ角
度に従って屈曲しなければならず、継ぎ板の上面に溶接
されて継ぎ板を補剛するリブプレートも屈曲する必要が
ある。
【0004】継ぎ板とリブプレートが屈曲することか
ら、これらを正確に上弦材に接合する上で高い加工精度
が要求され、製作誤差が生ずれば施工誤差を招き、ボル
ト等による接合作業を難しくする他、隣接するトラス枠
材の上弦材間での軸力の伝達効率を低下させる。また架
構全体では節点数が多いため継ぎ板とリブプレートの加
工には手間と時間を要する。
【0005】この発明は上記背景より継ぎ板とリブプレ
ートの屈曲を要さないトラス枠材の接合部構造を提案す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】曲面形立体トラスの架構
は節点を挟んで隣接するトラス枠材の上弦材間に一定の
角度が付くことにより1方向に連続する上弦材が全体的
に円弧状になるが、本発明では上弦材を、節点を外した
位置で上に凸に屈曲させることにより、立体トラスの架
構を全体的に上に凸に湾曲させながら、節点に集合する
上弦材を平坦な面を持つ継ぎ板とリブ付き金物に接合す
ることを可能にする。
【0007】トラス枠材は平面上、同一線上の3節点間
に跨る長さを持ち、その下弦材は3節点の内、中間の節
点において上に凸に屈曲し、隣接する2節点間で直線状
をなし、上弦材は3節点の内、隣接する2節点の中間部
で上に凸に屈曲し、3節点の内、中間の節点位置で直線
をなし、平面上、同一線上で節点を挟んで隣接するトラ
ス枠材の上弦材の軸線は同一直線上に位置する。
【0008】上弦材が節点以外の位置で上に凸に屈曲す
ることにより、立体トラスの架構を全体的に湾曲させな
がらも平面上、同一線上で隣接するトラス枠材の上弦材
の軸線を節点を挟んで同一直線上に位置させることがで
きる。
【0009】この結果、節点を挟んだ上弦材の軸線間に
角度が付かないため、継ぎ板とそれに接合されるリブ付
き金物を屈曲させる必要がなくなり、その製作が単純化
され、製作誤差とそれに伴う施工誤差の発生が回避され
ると同時に、継ぎ板への上弦材の接合と、継ぎ板へのリ
ブ付き金物の接合作業が容易になる。また隣接するトラ
ス枠材の上弦材間での軸力伝達の損失がなくなる。
【0010】平面上、同一線上で節点を挟んで隣接する
トラス枠材の上弦材の軸線は同一直線上に位置し、節点
位置に配置される束材の軸線に直交しており、節点を挟
んで隣接するトラス枠材の上弦材は平坦な面を持つ継ぎ
板と、それを補剛するリブ付き金物に接合される。
【0011】リブ付き金物は節点を挟んで隣接する上弦
材間でせん断力を伝達する役目を持つが、下弦材間では
せん断力の伝達の必要がないため、節点を挟んで隣接す
る下弦材は継ぎ板に接合されるのみでよい。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明は上弦材1と下弦材2を
ラチス材3で連結したトラス枠材41,42を平面上、2方
向に配置して構成され、トラス枠材41,42が平行四辺形
の網目を形成し、上に凸に湾曲する図1,図2に示すよ
うな曲面形立体トラスにおいて、図2に示すように平面
上、正確には連続する上弦材1の軸線を全体的に曲線と
見なしたときの曲率中心に向かって見たときに同一線上
で隣接するトラス枠材41,41(42,42)の上弦材1,1
を平坦な面を持つ継ぎ板7に、せん断力を伝達しながら
継ぎ板7を補剛するリブ付き金物9と共に接合したもの
である。立体トラスは円筒形の他、楕円放物面,双曲放
物面等、上に凸の推動形となる。
【0013】図2では棟心に平行な方向に上弦材1と下
弦材2の高さに水平材5を架設することにより三角形の
網目を形成する立体トラスを示しているが、2方向のト
ラス枠材41,42からは水平材5の有無に関係なく平行四
辺形の網目を形成する。図2の場合、水平材5は棟心に
平行な方向の網目の2節点間に跨る長さで、棟心に対し
て傾斜する、平行なトラス枠材41,41(42,42)の中間
点位置間に架設される。
【0014】2方向のトラス枠材41,42は平面上、網目
の同一線上の3節点間に跨る長さを持ち、その上弦材1
は図1,図2に示すように3節点の内、隣接する2節点
の中間部で上に凸に屈曲し、3節点の内、中間の節点位
置で直線をなし、節点を挟んで隣接する上弦材1,1の
軸線間には角度が付かない。2方向のトラス枠材41,42
の内の一方のトラス枠材41(42)は他方のトラス枠材42
(41)の中間点位置に突き当たる。下弦材2は3節点の
内、中間の節点において上に凸に屈曲し、隣接する2節
点間で直線状をなす
【0015】節点位置には上弦材1と下弦材2の間隔を
保持する束材6が配置され、その軸線は、連続する上弦
材1の線を全体的に円弧と見なしたときの曲率半径方向
を向くが、節点部分では束材6の軸線と上弦材1の軸線
が直交する。
【0016】図3は同一線上で節点を挟んで隣接するト
ラス枠材41,41(42,42)の上弦材1,1と下弦材2,
2を、束材6の上端と下端に接合される継ぎ板7,8で
接続した場合の接合部を、図4〜図7はその平面を示
す。図3に示すように上弦材1側の継ぎ板7は上弦材
1,1間でせん断力を伝達するリブ付き金物9と共に上
弦材1にボルトで接合される。節点位置では束材6の軸
線と上弦材1の軸線が直交するため上弦材1側の継ぎ板
7とリブ付き金物9は屈曲する必要がない。
【0017】図3〜図5は上弦材1と下弦材2、及びリ
ブ付き金物9が山形鋼の場合を、図6はT形鋼の場合を
示すが、リブ付き金物9にはその軸線が屈曲しないこと
から、上弦材1や下弦材2と同一断面形状の部材が使用
できるため、トラス枠材41(42)製作時の、上弦材1や
下弦材2の余長部分を使用すれば足りる。図7は水平材
5が架設されない場合、あるいは架設されない部分の接
合部を示す。
【0018】前記の通り、一方のトラス枠材41(42)は
他方のトラス枠材42(41)の中間点位置に突き当たり、
節点位置では図4〜図7に示すように一方のトラス枠材
41(42)が貫通する形になるが、図7に示すように水平
材5が架設されない場合にも、一方のトラス枠材41(4
2)に突き当たる他方のトラス枠材42(41),42(41)
の上弦材1,1はその両者間に跨る継ぎ板7とリブ付き
金物9にボルト接合される。図5は節点の片側にのみ水
平材5が配置される場合を示す。
【0019】図1に示すようにトラス枠材41,42の下弦
材2は隣接する2節点間で直線状に架設され、節点部分
では上に凸に屈曲するが、節点を挟んで隣接する下弦材
2,2間ではせん断力の伝達の必要がないことから、屈
曲するリブプレートやリブ付き金物9を用いる必要がな
いため、各トラス枠材41,42の下弦材2は上に凸に屈
曲,あるいは湾曲する継ぎ板8にボルト接合されるのみ
でよい。
【0020】
【発明の効果】上弦材を、節点を外した位置で上に凸に
屈曲させているため、立体トラスの架構を全体的に上に
凸に湾曲させながら、平面上、同一線上で隣接するトラ
ス枠材の上弦材の軸線を節点を挟んで同一直線上に位置
させると共に、節点位置に配置される束材の軸線に直交
させることができ、隣接するトラス枠材の上弦材を平坦
な面を持つ継ぎ板と、リブ付き金物を用いて接合するこ
とができる。
【0021】この結果、継ぎ板とリブ付き金物を屈曲さ
せることによる製作誤差とそれに伴う施工誤差の発生が
回避され、継ぎ板及びリブ付き金物と上弦材との接合作
業が容易になり、隣接するトラス枠材の上弦材間での軸
力伝達の損失がなくなる。
【0022】またリブ付き金物が屈曲する必要がないこ
とから、リブ付き金物には上弦材や下弦材の余長部分を
使用すれば足り、リブ付き金物としての部材を別途用意
する必要がないため、トラス枠材の製作の単純化と製作
コストの低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体トラスの一部を示した立面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2の節点位置の一部拡大図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】水平材が節点を挟んで片側だけにある場合の図
3の平面図である。
【図6】上弦材と下弦材及びリブ付き金物がT形鋼の場
合の図3の平面図である。
【図7】節点の両側に水平材がない場合の図3の平面図
である。
【図8】従来の立体トラスの一部を示した立面図であ
る。
【符号の説明】
1……上弦材、2……下弦材、3……ラチス材、41,42
……トラス枠材、5……水平材、6……束材、7,8…
…継ぎ板、9……リブ付き金物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−12614(JP,A) 実開 昭52−62615(JP,U) 実開 昭55−108102(JP,U) 特公 昭50−8244(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/32 102 E04B 1/19 E04B 7/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上弦材と下弦材をラチス材で連結したト
    ラス枠材を平面上、2方向に配置して構成され、トラス
    枠材が平行四辺形の網目を形成し、全体的に上に凸に湾
    曲する曲面形立体トラスにおいて、トラス枠材は平面
    上、同一線上の3節点間に跨る長さを持ち、その下弦材
    3節点の内、中間の節点において上に凸に屈曲し、
    接する2節点間で直線状をなし、上弦材は3節点の内、
    隣接する2節点の中間部で上に凸に屈曲し、3節点の
    内、中間の節点位置で直線をなし、平面上、同一線上で
    節点を挟んで隣接するトラス枠材の上弦材の軸線は同一
    直線上に位置し、節点位置に配置される束材の軸線に直
    交しており、節点を挟んで隣接するトラス枠材の上弦材
    は平坦な面を持つ継ぎ板と、継ぎ板を補剛するリブ付き
    金物に接合されている曲面形立体トラスにおけるトラス
    枠材の接合部構造。
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JP4823000B2 (ja) * 2006-09-22 2011-11-24 三協立山アルミ株式会社 トラス構造体の組立方法
JP5036046B2 (ja) * 2007-07-31 2012-09-26 三協立山株式会社 トラス材料
JP5661822B2 (ja) * 2013-01-29 2015-01-28 中国電力株式会社 山形鋼により構成される骨組構造

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