JP3352117B2 - スタック装置 - Google Patents

スタック装置

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JP3352117B2
JP3352117B2 JP23571192A JP23571192A JP3352117B2 JP 3352117 B2 JP3352117 B2 JP 3352117B2 JP 23571192 A JP23571192 A JP 23571192A JP 23571192 A JP23571192 A JP 23571192A JP 3352117 B2 JP3352117 B2 JP 3352117B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、着脱可能なスタッカ
を有するスタック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記のようなスタック装置は、(1)ス
タッカの着脱方向が一方向だけのもの、(2)スタッカ
全体を着脱するようになっているもの、(3)スタッカ
が装置本体の側方に設置されるようになっているもの、
(4)スタッカユニットがオプション形式となってい
て、スタッカ関連部品がスタッカユニットにではなく
て、装置本体に設けられているようなものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記のような
ものにおいて、(1)のようなものは、設置場所によっ
ては着脱作業が困難となり、(2)のようなものは、移
動部分が大きいため着脱作業が困難となり、また全体が
高強度で大型となって高価になり、(3)のようなもの
は、全体として設置面積が大きくなり、(4)のような
ものは、スタッカユニットを必要とする人はなんの支障
もないが、そうでない人は必要のないスタッカ関連部品
を購入することとなって、無駄な出費を強いられること
となるというような問題がある。
【0004】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来のスタック装置のもつ問題を解消し、どのような設置
場所でもスタッカの着脱作業が容易であり、また全体と
して高強度で大型とする必要がなくて安価であるのに加
えて、設置面積が小さくてすみ、スタッカユニットがオ
プション形式のものの場合には、スタッカユニットを必
要としない人は、不必要なスタッカ関連部品を購入する
ことがなくて、無駄な出費を強いられることがないスタ
ック装置を提供することにある。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は前記のようであ
って、請求項1に記載の発明は、装置本体に内蔵され、
かつ、装置本体から引出可能に設けられ、排出される記
録紙をスタックするスタッカを備えたスタック装置にお
いて、前記スタッカは、装置本体の対向する2つの側面
から引出可能であって、装置本体に着脱可能なスタッカ
ユニットに引出可能に設けられて、前記スタッカユニッ
トが装置本体に装着されたときに、記録紙を前記スタッ
カに排出するための記録紙排出経路が形成され、記録紙
が当該記録紙排出経路を経て前記スタッカに排出され、
前記スタッカユニットが装置本体から取外されたとき
に、記録紙が装置本体外に排出されることを特徴とする
ものである。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記記録紙排出経路は、記録紙を反転
させる反転部を有し、前記記録紙排出経路の前記反転部
より、記録紙排出方向下流側にデカール機構を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0006】
【0007】
【実施例】図1に示す第1実施例において、1は装置本
体、2はその一側上部に形成された原稿テーブル、3は
分離部、4は原稿読取部、5は記録紙ロール、6は記録
部、7は装置本体1の下方において、矢印方向に引出
し、引込み可能に裝着された図2に示すように箱型とな
っているスタッカをそれぞれ示す。このようなものにお
いて、原稿テーブル2上に原稿が載置され、この原稿は
ピックアップローラ10によって分離部3の給紙ローラ11
と分離ローラ12との間に送りこまれ、1枚ずつ分離され
て原稿読取部4でLED13で照射され、その反射光がミ
ラー、レンズ等を経てCCD14に投射されて画像が電気
的に読み取られ、その電気信号は制御部を経て相手側の
ファクシミリへ送るべく電話回線に送り出され、原稿は
排紙ローラ15によってスタッカ7に排出される。一方記
録紙は記録紙ロール5から送り出されてサーマルヘッド
17と送りローラ18との間で記録が行われ、固定刃と回転
刃とを有する切断部19で所定長さに切断されて、排紙ロ
ーラ20とガイド板22及び排紙ころ30との間を排紙ローラ
20によってスタッカ7に排出される。このようにしてス
タッカ7にスタックされた用紙を引出すに際しては、操
作し易い側のスタッカ7の一部をもって用紙を載せたま
ま装置本体1から矢印に示すように引出し、それが終っ
たら装置本体1に押し入れることとなる。この実施例で
は原稿読取部4は原稿テーブル2と反対側に配置した
が、同じ側に配置して原稿と記録紙とをスタッカ7に対
して同じ方向から排出するようにしてもよい。
【0008】図3以降に示す他の実施例において、第1
実施例と同様な部分については、同じ符号を付して説明
を省略し、主として異なる部分について説明する。図3
に示す第2実施例においては、排紙ローラ20に当接する
押え板34が装置本体1に設けられ、スタッカを原稿スタ
ッカ23と記録紙スタッカ7とに分離し、原稿スタッカ23
は装置本体1の上方に設けられ、記録紙スタッカ7は装
置本体1の下方に着脱可能に設けられたスタッカユニッ
ト24内に矢印方向に引出し、引込み可能に収容され、ス
タッカユニット24は下部水平部26と一側の垂直部27とを
有し、ガイド板22及び排紙ころ30はその垂直部27に設け
られている。スタッカユニット24は通常ファクシミリ装
置では送信はオペレータが行うが、受信はオペレータと
は無関係に自動的に行われるものであることから、受信
側のスタッキングの重要性が高く、そこで記録紙をスタ
ックしたいときはスタッカユニット24を矢印に示すよう
に引込んで、ガイド板22及び排紙ころ30を実線位置から
鎖線位置に移動して装着し、記録紙を装置本体1の下方
のスタッカユニット24の記録紙スタッカ7にスタック
し、そうでないときはスタッカユニット24を装置本体1
から取外して設置容積を小さくし、記録紙は直接装置本
体1から排出させるようにする。
【0009】図4は図3の左側面図でスタッカユニット
24は装置本体1のゴム脚25間に下部水平部26が挿入さ
れ、一側の垂直部27がねじ28等で装置本体1に着脱可能
に装着される。この場合ねじ28等を使用しないで、図5
に示すように下部水平部26から外側延長部29を形成し、
この延長部29にゴム脚25に対応する位置に凹部を設けて
これにゴム脚25を嵌合するようにしてもよく、このよう
にすることによって自動的にスタッカユニット24を装置
本体1に対して位置決めすることができる。
【0010】図6〜10に示す第3,4,5実施例は、第
2実施例の変形例であるので、主として第2実施例と相
違する部分について説明し、他の部分についての説明を
省略する。図6に示す第3実施例は、スタッカユニット
24の垂直部27に、ガイド板22に対向して副ガイド板37
が、また排紙ころ30に当接して副排紙ローラ38が設けら
れ、排紙ころ30及び副排紙ローラ38軸に歯車を取付け、
装置本体1に排紙ローラ20軸の歯車に常時噛合する駆動
歯車39が設けられ、スタッカユニット24を鎖線に示すよ
うに装置本体1に装着すると、この駆動歯車39に副排紙
ころ38軸の歯車が噛合するようになっている。このよう
になっていることから記録紙は排紙ローラ20と押え板34
との間、ガイド板22と副ガイド板37との間、排紙ころ30
と副排紙ローラ38との間を経て、装置本体1の下方のス
タッカユニット24の記録紙スタッカ7にスタックされ
る。なお駆動歯車39に代えて摩擦ローラを設け、この摩
擦ローラと排紙ローラ20、副排紙ローラ38との摩擦によ
って排紙ローラ20、副排紙ローラ38とを回動するように
してもよい。
【0011】図7に示す第4実施例においては、ガイド
板22に対向して解除板41が設けられ、この解除板41の上
部には押え板34に対向して屈曲した解除片42が設けら
れ、この解除片42の先端には下向き傾斜面43が形成さ
れ、押え板34には解除片42に対向して係合片44が設けら
れている。スタッカユニット24を装置本体1に装着する
と、解除片42が鎖線に示すように係合片44に係合し、そ
の傾斜面43によって押え板34を上昇して排紙ローラ20か
ら離間すると同時に、排紙ころ30を排紙ローラ20に当接
し、記録紙は排紙ローラ20とガイド板22との間、排紙ロ
ーラ20と排紙ころ30との間を経て、装置本体1の下方の
スタッカユニット24のスタッカ7にスタックされる。
【0012】図8,9に示す第5実施例においては、排
紙ころ30の前方において記録紙スタッカユニット24に押
し部材46が設けられ、排紙ローラ20は装置本体1に支軸
47によって基部が摺支されているベルクランク48の一端
に摺支され、他端と装置本体1との間にばね49が張設さ
れている。スタッカユニット24を装置本体1に装着する
と、図9に示すように押し部材46がベルクランク48に係
合してこれを回動し、排紙ローラ20を下降して押え板34
から離間すると同時に、排紙ころ30を排紙ローラ20に当
接し、記録紙は排紙ローラ20とガイド板22との間、排紙
ローラ20と排紙ころ30との間を経て、装置本体1の下方
のスタッカユニット24の記録紙スタッカ7にスタックさ
れる。
【0013】図10に示す第6実施例においては、スタッ
カユニット24の垂直部27に、押え板51が固定され、また
連結歯車52及びデカーリングローラ53が回転可能に設け
られ、排紙ローラ20軸及びデカーリングローラ53軸に歯
車を取付け、連結歯車52にデカーリングローラ53軸の歯
車が常時噛合している。スタッカユニット24を装置本体
1に装着すると、押え板51、連結歯車52及びデカーリン
グローラ53が鎖線に示すように移動し、連結歯車52が排
紙ローラ20軸の歯車と噛合し、記録紙は排紙ローラ20と
押え板34との間、押え板51とデカーリングローラ53との
間を経て、装置本体1の下方のスタッカユニット24のス
タッカ7にスタックされる。記録紙は押え板51とデカー
リングローラ53との間を通ることにより、ここで巻癖と
逆方向に小さい曲率Rで曲げられることによって巻癖が
矯正され、これにより小さいスタッカでもカールが少な
くなるため、順次正しく押し出されてスタックされる。
押え板51は図示のようにその屈曲内面が湾曲していて、
デカーリングローラ53との間に空間が形成されているこ
とから、この部分において記録紙のジャムの発生が防止
される。
【0014】図11に示す第3実施例は第2実施例の変形
ともいうべきものであって、この第3実施例において
は、読取部3から排出された原稿と、装置本体1から排
出された記録紙とはスタッカユニット24内の同一のスタ
ッカ7に収容される。
【0015】図12〜15にはスタッカ7の変形例が示され
ており、このスタッカ7は上方に外向傾斜した周囲壁54
を有するスタッカ本体55に切溝56を設け、この切溝56の
裏面に沿って受部57を形成し、切溝56の両側から複数の
水平片58を張出して設け、受部57内の空間に引出部材59
を摺嵌し、引出部材59の底面に凸部61を形成するととも
に、受部57に引出部材59が受部57内のスタック位置にあ
る際、凸部61が嵌合して位置決めをする透孔62が形成さ
れ、引出部材59の両端に把持部60が、また両側縁には水
平片58が嵌合する開口63が形成されている。このような
スタッカ7にスタックされた用紙を引出すに際しては、
スタッカ本体55を装置本体1に装着したまま、操作し易
い側の把持部60をもって引出部材59を用紙を載せたまま
受部57から引き出すことになるが、その際スタッカ本体
55の周囲壁54は外向傾斜しているので、用紙の引き出し
が容易に行われる。
【0016】図16には図12〜15に示すスタッカ7の一部
を改変したものが示されており、このスタッカ7は切溝
56の両側から張出して設けた複数の水平片58の、スタッ
クされる用紙類が搬入される側の側面63を、上方から下
方にむけて搬入側が低くなる傾斜面とし、これにより搬
入される用紙類の先端が下方を向いていて、先端が側面
63に係合するような場合でも、これに沿って円滑に上方
に移動してジャムの発生が防止されることになる。
【0017】
【発明の効果】請求項1,2は、前記のようであって、
それぞれ前記のような構成をもつことによって、請求項
1に記載の発明は、記録紙をスタックしたいときには、
装置本体へスタッカユニットを引込んで、記録紙を装置
本体の下方のスタッカユニットのスタッカにスタック
し、そうでないときには、スタッカユニットを装置本体
から、装着を解除して、記録紙を直接装置本体から排出
させることができて、全体の設置容積を小さくすること
ができるという効果があり、記録紙をスタッカユニット
にスタックするために、スタッカユニットを装置本体に
装着すると、記録紙排出経路が形成されて、記録紙がこ
の記録紙排出経路によって円滑にスタッカに排出される
という効果があり、またスタッカユニットの装着解除が
可能であることから、スタッカユニットがオプション形
式のものの場合には、スタッカを必要としない人は、不
必要なスタッカ関連部品を購入することがなくて、無駄
な出費を強いられることがない等の効果があり、さらに
どのような設置場所でも、スタッカの着脱作業が容易で
あり、また全体として高強度で大形とする必要がなく
て、安価であるのに加えて、設置面積が小さくて済むと
いう効果があり、さらに請求項2に記載の発明のよう
に、デカール機構によって、巻癖と逆方向に小さい曲率
でまげられることによって巻癖が矯正され、これによっ
て小さいスタッカでもカールを少なくすることができ、
順次正しく押し出されてスタックされるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の縦断正面図である。
【図2】同上のスタッカの斜面図である。
【図3】この発明の第2実施例の縦断正面図である。
【図4】同上の左側面図である。
【図5】同変形例の左側面図である。
【図6】この発明の第3実施例の縦断正面図である。
【図7】この発明の第4実施例の縦断正面図である。
【図8】この発明の第5実施例の縦断正面図である。
【図9】同上の作動状態の説明図である。
【図10】この発明の第6実施例の縦断正面図である。
【図11】この発明の第7実施例の縦断正面図である。
【図12】同上のスタッカの変形例の斜面図である。
【図13】同上の線13−13による断面図である。
【図14】同上の線14−14による断面図である。
【図15】同上の線15−15による断面図である。
【図16】同上のスタッカのさらに他の変形例の斜面図
である。
【符号の説明】
1 装置本体 7 スタッカ 20 排紙ローラ 22 ガイド板 24 スタッカユニット 26 水平部 27 垂直部 30 排紙ころ 34 押え板 37 副ガイド板 38 副排紙ころ 39 駆動歯車 41 解除板 46 押し部材 48 ベルクランク 51 押え部材 52 デカーリングローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−277975(JP,A) 特開 昭63−208429(JP,A) 特開 昭59−4534(JP,A) 特開 平4−16456(JP,A) 特開 昭63−106269(JP,A) 実開 昭58−12551(JP,U) 実開 昭56−147450(JP,U) 実開 昭62−59652(JP,U) 実開 昭61−101552(JP,U) 実開 平3−125752(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 31/00 H04N 1/00 108

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に内蔵され、かつ、装置本体か
    ら引出可能に設けられ、排出される記録紙をスタックす
    るスタッカを備えたスタック装置において、前記スタッ
    カは、装置本体の対向する2つの側面から引出可能であ
    って、装置本体に着脱可能なスタッカユニットに引出可
    能に設けられて、前記スタッカユニットが装置本体に装
    着されたときに、記録紙を前記スタッカに排出するため
    の記録紙排出経路が形成され、記録紙が当該記録紙排出
    経路を経て前記スタッカに排出され、前記スタッカユニ
    ットが装置本体から取外されたときに、記録紙が装置本
    体外に排出されることを特徴とするスタック装置。
  2. 【請求項2】 前記記録紙排出経路は、記録紙を反転さ
    せる反転部を有し、前記記録紙排出経路の前記反転部よ
    り、記録紙排出方向下流側にデカール機構を備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載のスタック装置。
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