JP3352079B2 - スメクチック層を示す液晶を用いた液晶パネル - Google Patents

スメクチック層を示す液晶を用いた液晶パネル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スメクチック層を
示す液晶を液晶層とする、液晶表示パネルや液晶光シャ
ッターアレイ等の液晶パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スメクチック層を示す液晶として、反強
誘電性液晶を一例に挙げ、以下説明する。反強誘電性液
晶を用いた液晶パネルは、日本電装(株)及び昭和シェ
ル石油(株)らの特開平2−173724号公報で広視
野角を有すること、高速応答が可能なこと、マルチプレ
ックス特性が良好なこと等が報告されて以来、精力的に
研究がなされている。
【0003】反強誘電性液晶は図3のように透過光量−
電圧特性にヒステリシスを有し、これより、液晶分子に
あるパルス波を印加した場合に、このパルス幅と電圧値
の積の値が閾値以上の値をとる場合に第1の安定状態
(強誘電状態)が選択され、また印可電圧の極性の違い
によって、第2の安定状態(強誘電状態)が選択され、
この第1の状態、及び第2の状態から、前記パルス幅と
電圧値との積の絶対値が、あるしきい値より低い場合に
第3の安定状態(反強誘電状態)が選択される。図4は
マトリックス形の液晶パネルの電極構成を示したもので
ある。走査電極Y1〜Y128に順次周期的に選択電圧
を印可し、信号電極X1〜X160には所定の情報信号
を走査電極信号と同期させて並列的に印可し、選択され
た画素の液晶分子を表示情報に応じてスイッチングさせ
る時分割駆動が採用されている。
【0004】時分割駆動の方法としては、種々の方法が
提案されている。図5、図6は特開平2−173724
号に示されている駆動法で、1画面を書き込むために、
2フレームの書き込みを行い、第1フレームと第2フレ
ームはそれぞれの波形の電圧値が互いに電圧値0Vに対
して対称な関係になっており、これにより、2フレーム
の書き込みによって交流化を図っている。図5はON状
態を、図6はOFF状態をセットする時の電圧波形と画
素の透過率の変化を示している。走査電極に印可される
信号は図5に示すように3位相からなり、第1位相で必
ず1度OFF状態(反強誘電状態)にリセットし、第2
位相では、第1位相での状態を保持し、第3位相でON
状態(強誘電状態)にセットするかどうか選択する。図
5の場合には第3位相目が強誘電状態にセットするため
のしきい値電圧を越えるために、ON状態(強誘電状
態)にセットされ、図6の場合には前記しきい値電圧を
越えないためにOFF状態(反強誘電状態)を保持す
る。
【0005】また反強誘電性液晶は図7の様にスメクチ
ック層のためにいくつかの層構造を持っている。電圧を
印加する前の反強誘電性液晶状態ではセル内で基板法線
と層法線が垂直にならないように構成され、セルの中で
層が「く」の字に折れ曲がっているシェブロン構造をと
り(a)、電圧が印加され強誘電性液晶状態になると、
図のように基板法線と層法線がほぼ垂直になるように構
成されたブックシェルフ型層構造となり(b)、その後
再度反強誘電性液晶状態になった時には、初期の反強誘
電性液晶状態の時の層構造とは異なること(c)が文献
(応用物理、VOL.59,NO.10)によって報告
されている。
【0006】したがって、従来の技術のような駆動方法
で長時間同じ表示を行っていると、画素によっては強誘
電性液晶状態になる画素と、1度も強誘電性液晶状態に
ならない画素がでてくる。このため、これらの画素を再
び反強誘電性液晶状態にスイッチングした時には画素ご
とに液晶の層構造に違いがみられる。つまり、それぞれ
の画素が図7の(a)や(c)のような異なる層構造を
とるためである。これにより光の透過率にも違いがでて
きてしまい、これが残像現象として視認される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は複数の画素を
有するスメクチック層を示す液晶を用いた液晶パネルに
於いて、長時間同じ表示を行っていても、画素ごとに液
晶の層構造が異なるために起きる残像現象を無くし、良
好な表示が行える液晶パネルを提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の液晶パネルは、全ての画素へ同時に、表示デ
ータに関係しない電圧波形を選択期間より長い期間出力
することを特徴としている。また、選択期間より長い期
間とは、フレーム周波数より長い期間が好ましく、数秒
間である。
【0009】
【発明の実施の形態】ここで表示データには関係なくあ
る期間、全画素を同一な層構造状態にするために、層構
造制御回路を設けるなどの手段を行った。
【0010】よって長時間同じ画面を表示していても、
全画素の層構造を常に同じ状態にすることができ、別の
画面の表示を行っても液晶層を透過する光の透過率に画
素ごとで変化することはなく、以前の表示が残像として
残ることがない。
【0011】
【実施例】実施例1 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図8は本実施例に用いた液晶パネルのセル構造図であ
る。本実施例で用いた液晶パネルは約2μの厚さのスメ
クチック層を示す液晶として、反強誘電性液晶層86を
持つ一対のガラス基板83から構成されている。ガラス
基板の対向面には電極84が形成されており、その上に
配向膜85が塗布され、配向処理がなされている。さら
に一方のガラス基板の外側に、偏光板の偏光軸と配向軸
とが平行になるように第1の偏光板81が設置されてお
り、他方のガラス基板の外側には、第1の偏光板81の
偏光軸の方向と90°異なるように、第2の偏光板の偏
光軸の方向が設置されている。
【0012】図1は本発明の実施例を示す液晶パネルの
構成図である。本実施例で用いた液晶パネルには、走査
側駆動回路12と信号側駆動回路13が電気的な接続が
されていて、さらにこの駆動用の回路は2つの異なる波
形を出力するために、表示パターンを表示するための表
示用駆動波形出力回路14と、スメクチック層をセル内
で制御するための、表示データに関係しない層構造制御
用出力回路15とを備え、両波形の出力部にはスイッチ
11が付いており、どちらからの出力を行うかを任意に
選択できる。これにより、長時間同じ表示を行った後に
数秒間層構造の制御用の波形を液晶セルに印加させるこ
とにより、全画素を強誘電性液晶状態、つまり同一なブ
ックシェルフ型層構造状態にしたので、電圧印加後は全
画素の層構造が同一な状態となるため、層構造の違いに
より起きる残像現象を防止できた。
【0013】図2は本発明で用いた表示パターンを表示
しているときの駆動波形図である。図4に示すように走
査側電極数128本、信号側電極数160本の電極を
している。図2のY1、Y2は、図4の走査電極Y1、
Y2に対応している。本発明における駆動波形は1選択
期間が2パルスで構成される。また1走査が2つの走査
期間から構成され、第1走査期間と第2走査期間は互い
に0Vに対して対称な電圧値をとっている。走査電極に
対して、第1走査期間の選択期間の第1位相目に、0
V、第2位相目の電圧値は30V、次の選択期間の前の
2位相はリセット期間とし30V、残りの非選択期間に
は10Vの電圧波形が印加され、第2走査期間の選択期
間の第1位相目は0V、第2位相目の電圧値は−30
V、次の選択期間の前の2位相はリセット期間とし−3
0V、残りの非選択期間には−10Vの電圧波形が印加
される。また信号電極側には、走査電極側と同期してO
N状態の時の第1位相は0V、第2位相は6Vの電圧波
形が印加される。またOFF状態の時の第1位相は0
V、第2位相は−6Vの電圧波形が印加させる。フレー
ム周波数は約60msとして駆動を行った。
【0014】本発明のようなに、表示データに関係しな
い電圧波形を出力することによって、全ての画素は同時
必ず同一な層構造状態となる。その後、表示パターン
を表示する電圧波形を印加し、選択期間でON状態にす
るかOFF状態にするかを選択する。このために、長時
間同じ表示を行っても、画素ごとに層構造が異なること
がないために、新たな表示の書き込みを行った場合でも
残像現象が起きることがない。
【0015】
【発明の効果】以上の実施例で述べたように、本発明の
液晶パネル構成や駆動方法で駆動を行うことにより、長
時間同じ表示を行った場合でも新たな画面を書き込んだ
場合に以前の画面が残像することがなく、良好な表示が
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶ディスプレイの構成を示した図で
ある。
【図2】本発明の駆動方法における信号波形を示した図
である。
【図3】反強誘電性液晶の特性を示すヒステリシスカー
ブを示す図である。
【図4】本発明の液晶セルのマトリックス電極構造を示
す図である。
【図5】従来の駆動方法を示す図である。
【図6】従来の駆動方法を示す図である。
【図7】反強誘電性液晶の層構造を示す図である。
【図8】本発明の液晶セルの構成図である
【符号の説明】
81 偏光板 83 ガラス基板 84 電極 85 配向膜 86 反強誘電性液晶 X1〜X160 信号電極 Y1〜Y128 走査電極 A1、A128 画素

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極を有する1対の基板間にスメクチッ
    ク層を示す液晶を狭持し、複数の画素を有する液晶パネ
    ルに於いて、全ての画素へ同時に、表示データに関係し
    ない電圧波形を表示データが選択される選択期間より長
    い期間出力することを特徴とする液晶パネル。
  2. 【請求項2】 前記選択期間より長い期間は、フレーム
    周波数より長い期間であることを特徴とする請求項1に
    記載の液晶パネル。
  3. 【請求項3】 前記フレーム周波数より長い期間は数秒
    間であることを特徴とする請求項2に記載の液晶パネ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記液晶パネルは走査電極と信号電極を
    有し、前記走査電極と前記信号電極とのそれぞれに、前
    記表示データに関係しない電圧波形を出力することを特
    徴とする請求項1に記載の液晶パネル。
  5. 【請求項5】 前記表示データに関係しない電圧波形を
    出力するのは、液晶パネルが長時間同じ表示を行った
    後、または新たな表示を書き込む前であることを特徴と
    する請求項1に記載の液晶パネル。
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