JP3351904B2 - スパイク金具及びそれに用いる耐摩耗性チップ - Google Patents

スパイク金具及びそれに用いる耐摩耗性チップ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車が凍結路面等を
走行するときにタイヤに装着する滑り止めチェーンに装
着される帯板状スパイク金具及びそれに用いる耐摩耗性
チップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】冬期凍結した路面を自動車が走行する場
合、路面が滑りやすく、事故の原因となるため、タイヤ
に滑り止めチェーンを装着することが行われている。こ
の滑り止めチェーンは、これまで網状に形成した鉄製く
さりが用いられていたが、これは、かさ張って取り扱い
にくい上に、重量が大きいため路面の損傷が著しいとい
う欠点があるため、最近は軽量で取り扱いやすく、路面
の損傷も少ないゴム製チェーンによって置き換えられつ
つある。
【0003】ところで、通常、このゴム製チェーンに
は、網目交差部にスパイク金具が巻回された状態で取り
付けられ、このスパイク金具本体の接地側表面には、凹
みが設けられ、耐摩耗性を高めるために、ここに超硬材
料から成るチップが埋め込まれているが、長期間にわた
って使用している間に、凹みとチップの間の密着性が減
少し、抜け落ちるという欠点があった。
【0004】このような欠点を改善するため、図4に示
すように、スパイク金具本体1の接地側表面aから裏面
bにわたって、チップ取付孔3を貫設し、チップ4を金
具本体1の厚み全体にわたって埋め込む方法が提案され
た(実公平3−40643号公報)。
【0005】しかしながら、この方法においては、接地
側表面の孔径が大きく、裏面の孔径が小さくなるように
テーパーを付した断面円錐台状の取付孔を設け、これに
ほぼ同形状のチップを打ち込む構造をとるため、長時間
にわたって走行すると、地面とタイヤの間の圧力によっ
てチップが次第に裏面側に向って食い込む状態となり、
取付孔周囲に亀裂を生じたり、スパイク金具本体1を破
壊し、遂にはチェーン本体2までも損傷するという好ま
しくない事態を招来する。
【0006】このため、本発明者らは、先に図5に示す
ようにチップを頭付チップ4′に形成し、これを取付孔
3の表面側縁面に当接させて固定することにより、走行
の際の圧力でチップが裏面側に向って食い込むのを防止
することを提案したが(実公平3−57526号公
報)、これによっても、チップの脱落防止や、食い込み
によるスパイク金具本体1及びチェーン本体2の損傷防
止を完全に達成することはできなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、チップの脱
落防止とともに、走行中に路面とタイヤとの間に生じる
圧力によって、スパイク金具の裏面側に向ってチップが
食い込み、スパイク金具本体及びチェーン本体を損傷す
ることを防止することを目的としてなされたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来のタ
イヤ用滑り止めチェーン及びそれに固着されるスパイク
金具がもつ欠点を改良すべく、種々研究を重ねた結果、
スパイク金具本体の取付孔について、従来のものとは逆
に接地部表面の孔径を小、裏面の孔径を大に形成すると
ともに、これに嵌合したチップの裏面側端部をスパイク
金具本体の圧潰によって固定させることにより、チップ
の脱落防止、裏面側への食い込み防止を行いうることを
知ったが、この場合耐摩耗性チップの形状にさらに工夫
を加え、裏面側における取付孔とチップとの間に空隙を
設けるようにすれば、スパイク金具本体の圧潰によるチ
ップの固定がより効果的に行われることを見出し、この
知見に基づいて本発明をなすに至った。
【0009】
【構成】すなわち、本発明は、非金属製タイヤ用滑り止
めチェーンに固着される帯板状スパイク金具において、
この金具本体の接地部表面から裏面にわたって、表面の
孔径が小、裏面の孔径が大になるようにテーパーを付し
て貫設された取付孔に、ほぼ同形状であるが取付孔との
間で裏面側に若干空隙部を形成するように端部周縁を中
腹部よりテーパーを付して小径とした耐摩耗性チップが
嵌合され、裏面側においてその端部と取付孔との間に生
じた空隙がスパイク金具本体の圧潰部分により充填され
た構造を有するタイヤの滑り止めチェーン用スパイク金
具及びそれに用いる該スパイク金具本体の接地部表面か
ら裏面にわたって、表面の孔径が小、裏面の孔径が大に
なるようにテーパーを付して貫設された取付孔とほぼ同
形状であるが裏面側に若干空隙部を形成するように端部
周縁が中腹部よりテーパーを付して小径に切欠された構
造を有する耐摩耗性チップを提供するものである。
【0010】本発明のチェーンを構成する網目状非金属
製ネットの素材としては、通常、天然ゴム又は合成ゴム
のようなエラストマーが用いられる。また、スパイク金
具の素材としては、通常、鉄又はその合金例えば鋼が用
いられるが、必要ならば、その他の金属を用いることも
できる。さらに、耐摩耗性チップの素材としては、入手
しやすく、加工の容易なことから超硬質鋼が好ましい
が、所望ならばその他の超硬合金や硬質セラミックス例
えばタングステンカーバイド、硬質プラスチックなどを
用いることもできる。
【0011】
【実施例】次に添付図面に従って、本発明の実施態様を
説明する。図1は、本発明の帯状スパイク金具の一例を
示す断面図であって、スパイク金具1は所定の肉厚を有
する帯状鋼材をコの字形に折り曲げて滑り止めチェーン
本体2の網目交差部において、チェーン本体2を巻回す
るようにして固着されている。この際の折り曲げは、接
地部側に折り曲げる方法でもよいし、また逆にタイヤ側
に折り曲げる方法でもよい。
【0012】スパイク金具1の接地部側には、その中心
線に沿って対称の位置に、表面から裏面にわたって、表
面側の孔径が小、裏面側の孔径が大になるように円錐台
型断面形状の取付孔3,3が貫設され、この両取付孔
3,3に超硬質鋼材から成る、ほぼ同形状ではあるが取
付孔との間で裏面側に若干空隙部を形成するように端部
周縁を縮小したチップ4,4が打ち込まれ、裏面側にお
いてスパイク金具本体の孔周辺部をかしめることにより
形成された圧潰部5,5により固定されている。上記の
取付孔3,3の形状は、必ずしも円錐台状断面にする必
要はなく角錐台状断面、異形錐台状断面など任意の断面
形状に形成することができる。
【0013】また、この例では取付孔の数を2個にして
いるが、この数には特に制限はなく、所望に応じ1個に
することもできるし、2個以上にすることもできる。
【0014】図2及び図3は、本発明の耐摩耗性チップ
の異なった例を示す側面図であって、このものは円錐台
状に形成されたものから大きい孔径の周縁部分cがチッ
プ中腹部より小径となるようにテーパーを付して周状に
一部切欠された形状を有している。そして、このような
形状に構成した耐摩耗性チップを用いることにより、ス
パイク金具本体の圧潰によるチップと取付孔との間の空
隙の充填が容易になり、チップの固着を効率的に行うこ
とができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は、前記のような構成を有し、チ
ップ取付孔の接地部表面の孔径が裏面の孔径よりも小さ
くなっているため、自動車のタイヤに装着し、使用した
とき、長期間にわたって走行しても、耐摩耗性チップが
脱落することがなく、また、走行中の路面から負荷され
る圧力が、チップ側面と取付孔内面との接触圧により緩
和される結果、チップの裏面側への侵入が抑制され、ス
パイク金具本体、チェーン本体の損傷が防止されるとい
う効果を奏するスパイク金具を簡単にかつ確実に与える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスパイク金具の1例を示す断面図。
【図2】 本発明の耐摩耗性チップの1例を示す側面
図。
【図3】 本発明の耐摩耗性チップの図2とは異なる例
の側面図。
【図4】 従来のスパイク金具の断面図。
【図5】 図4のスパイク金具の改良品の断面図。
【符号の説明】
1 スパイク金具本体 2 チェーン本体 3 取付孔 4 チップ 5 圧潰部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−215409(JP,A) 実開 平6−42310(JP,U) 実開 平6−22009(JP,U) 実開 昭62−121105(JP,U) 特公 平3−40643(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 27/00 - 27/22 B60C 11/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非金属製タイヤ用滑り止めチェーンに固
    着される帯板状スパイク金具において、この金具本体の
    接地部表面から裏面にわたって、表面の孔径が小、裏面
    の孔径が大になるようにテーパーを付して貫設された取
    付孔に、ほぼ同形状であるが裏面側に若干空隙部を形成
    するように端部周縁を中腹部よりテーパーを付して小径
    とした耐摩耗性チップが嵌合され、裏面側においてその
    端部と取付孔との間に生じた空隙がスパイク金具本体の
    圧潰部分により充填された構造を有するタイヤの滑り止
    めチェーン用スパイク金具。
  2. 【請求項2】 非金属製タイヤ用滑り止めチェーンに固
    着される帯板状スパイク金具に取り付けるための耐摩耗
    性チップであって、該スパイク金具本体の接地部表面か
    ら裏面にわたって、表面の孔径が小、裏面の孔径が大に
    なるようにテーパーを付して貫設された取付孔とほぼ同
    形状であるが裏面側に若干空隙部を形成するように端部
    周縁が中腹部よりテーパーを付して小径に切欠された構
    造を有する耐摩耗性チップ。
JP16128694A 1994-07-13 1994-07-13 スパイク金具及びそれに用いる耐摩耗性チップ Expired - Fee Related JP3351904B2 (ja)

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