JP3351898B2 - 多重伝送システム - Google Patents
多重伝送システムInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の情報発信局と基
地局との間で同一の周波数帯域を用いて複数の映像と音
声を無線で伝送する多重伝送システムに関する。
地局との間で同一の周波数帯域を用いて複数の映像と音
声を無線で伝送する多重伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の映像と音声の伝送はアナロ
グ的技術手法を用いていた。時間軸圧縮による映像2チ
ャネル伝送は、例えば、テレビ誌,vol.35, No.8, pp25
-30(1981) に記載されており、また、フィールドまたは
フレーム切り替え2画面伝送は、例えば、テレビ誌,vo
l.47, No.10, pp1323-1331(1993)に記載されており、画
像の空間的、時間的複合技術を中心に開発されてきた。
また、ディジタル技術によるマルチチャネル映像伝送技
術は、テレビ誌,vol.47, No.4, pp467-473(1993) に記
載されているように、映像圧縮を行った映像データを単
純な周波数配置により複数チャネル伝送させるものであ
り、圧縮・階層符号化を番組制作システムとしての観点
から適用したものではなかった。
グ的技術手法を用いていた。時間軸圧縮による映像2チ
ャネル伝送は、例えば、テレビ誌,vol.35, No.8, pp25
-30(1981) に記載されており、また、フィールドまたは
フレーム切り替え2画面伝送は、例えば、テレビ誌,vo
l.47, No.10, pp1323-1331(1993)に記載されており、画
像の空間的、時間的複合技術を中心に開発されてきた。
また、ディジタル技術によるマルチチャネル映像伝送技
術は、テレビ誌,vol.47, No.4, pp467-473(1993) に記
載されているように、映像圧縮を行った映像データを単
純な周波数配置により複数チャネル伝送させるものであ
り、圧縮・階層符号化を番組制作システムとしての観点
から適用したものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の複数の映像伝送
技術は、単に、映像を複数伝送するための手段としての
技術であり、中継放送等の映像伝送・映像選択・映像チ
ェック等総合的な番組制作システムとしては不完全であ
る。例えば、カメラ設置場所からの映像をケーブルなし
で、しかも、カメラ位置を移動させながら運用するな
ど、機動的に、番組制作のための映像伝送を実施するこ
とができない。
技術は、単に、映像を複数伝送するための手段としての
技術であり、中継放送等の映像伝送・映像選択・映像チ
ェック等総合的な番組制作システムとしては不完全であ
る。例えば、カメラ設置場所からの映像をケーブルなし
で、しかも、カメラ位置を移動させながら運用するな
ど、機動的に、番組制作のための映像伝送を実施するこ
とができない。
【0004】本発明の目的は、上記のような問題点を解
決し、ケーブル布設なしに、しかも、任意のカメラ位置
から少数のクルーによって機動的かつ効率的に番組制作
を実施することができる多重伝送システムを提供するこ
とにある。
決し、ケーブル布設なしに、しかも、任意のカメラ位置
から少数のクルーによって機動的かつ効率的に番組制作
を実施することができる多重伝送システムを提供するこ
とにある。
【0005】
1) 本発明に係る多重伝送システムは、複数の情報発
信局と基地局との間で同一の周波数帯域を用いて複数の
映像と音声を無線で伝送する多重伝送システムにおい
て、前記各情報発信局は、マイクと、該マイクからの音
声信号をデジタル符号化するデジタル符号化手段と、中
継カメラと、該中継カメラからの映像信号を、階層圧縮
符号化により、低解像度成分データと、該低解像度成分
データを前記映像信号から差し引いて得られる高画質成
分データに変換する変換手段と、該変換手段により得ら
れた低解像度成分データと、前記デジタル符号化手段に
よりデジタル符号化された音声データとを、前記周波数
帯域のうちの当該情報発信局に割り振られた領域に割り
付ける音声データ・低解像度成分データ割り付け手段
と、カメラセレクト信号が受信された場合に、前記高画
質成分データを前記周波数帯域内の予め割り振られた高
画質化データ送信領域に割り付ける高画質成分データ割
り付け手段とを備え、前記基地局は、受信された高画質
成分データと該高画質成分データに対応する低解像度成
分データを合成する合成手段と、前記各情報発信局への
送り返し映像データとしての低解像度成分データと、該
送り返し映像データに関連する音声データとを前記周波
数帯域内の予め割り振られた領域に割り当てる送り返し
映像・音声データ割り当て手段と、前記カメラセレクト
信号を含む制御コマンド信号データを前記周波数帯域内
の予め割り振られた領域に割り当てる制御コマンド信号
データ割り当て手段とを備えたことを特徴とする。
信局と基地局との間で同一の周波数帯域を用いて複数の
映像と音声を無線で伝送する多重伝送システムにおい
て、前記各情報発信局は、マイクと、該マイクからの音
声信号をデジタル符号化するデジタル符号化手段と、中
継カメラと、該中継カメラからの映像信号を、階層圧縮
符号化により、低解像度成分データと、該低解像度成分
データを前記映像信号から差し引いて得られる高画質成
分データに変換する変換手段と、該変換手段により得ら
れた低解像度成分データと、前記デジタル符号化手段に
よりデジタル符号化された音声データとを、前記周波数
帯域のうちの当該情報発信局に割り振られた領域に割り
付ける音声データ・低解像度成分データ割り付け手段
と、カメラセレクト信号が受信された場合に、前記高画
質成分データを前記周波数帯域内の予め割り振られた高
画質化データ送信領域に割り付ける高画質成分データ割
り付け手段とを備え、前記基地局は、受信された高画質
成分データと該高画質成分データに対応する低解像度成
分データを合成する合成手段と、前記各情報発信局への
送り返し映像データとしての低解像度成分データと、該
送り返し映像データに関連する音声データとを前記周波
数帯域内の予め割り振られた領域に割り当てる送り返し
映像・音声データ割り当て手段と、前記カメラセレクト
信号を含む制御コマンド信号データを前記周波数帯域内
の予め割り振られた領域に割り当てる制御コマンド信号
データ割り当て手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】2) 上記1)に記載の多重伝送システム
において、前記制御コマンド信号データは、前記カメラ
セレクト信号の他に、前記各中継カメラへのカメラコン
トロール信号を含むことを特徴とする。
において、前記制御コマンド信号データは、前記カメラ
セレクト信号の他に、前記各中継カメラへのカメラコン
トロール信号を含むことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明では、各情報発信局は、中継カメラから
の映像信号を、変換手段により、階層圧縮符号化して、
低解像度成分データと、該低解像度成分データを前記映
像信号から差し引いて得られる高画質成分データに変換
し、得られた低解像度成分データと、デジタル符号化手
段によりデジタル符号化された音声データとを、周波数
帯域のうちの当該情報発信局に割り振られた領域に音声
データ・低解像度成分データ割り付け手段により割り付
け、カメラセレクト信号が受信された場合に、前記高画
質成分データを前記周波数帯域内の予め割り振られた高
画質化データ送信領域に高画質成分データ割り付け手段
により割り付け、基地局は、受信された高画質成分デー
タと該高画質成分データに対応する低解像度成分データ
を合成手段により合成し、前記各情報発信局への送り返
し映像データとしての低解像度成分データと、該送り返
し映像データに関連する音声データとを前記周波数帯域
内の予め割り振られた領域に送り返し映像・音声データ
割り当て手段により割り当て、前記カメラセレクト信号
を含む制御コマンド信号データを前記周波数帯域内の予
め割り振られた領域に制御コマンド信号データ割り当て
手段により割り当てる。
の映像信号を、変換手段により、階層圧縮符号化して、
低解像度成分データと、該低解像度成分データを前記映
像信号から差し引いて得られる高画質成分データに変換
し、得られた低解像度成分データと、デジタル符号化手
段によりデジタル符号化された音声データとを、周波数
帯域のうちの当該情報発信局に割り振られた領域に音声
データ・低解像度成分データ割り付け手段により割り付
け、カメラセレクト信号が受信された場合に、前記高画
質成分データを前記周波数帯域内の予め割り振られた高
画質化データ送信領域に高画質成分データ割り付け手段
により割り付け、基地局は、受信された高画質成分デー
タと該高画質成分データに対応する低解像度成分データ
を合成手段により合成し、前記各情報発信局への送り返
し映像データとしての低解像度成分データと、該送り返
し映像データに関連する音声データとを前記周波数帯域
内の予め割り振られた領域に送り返し映像・音声データ
割り当て手段により割り当て、前記カメラセレクト信号
を含む制御コマンド信号データを前記周波数帯域内の予
め割り振られた領域に制御コマンド信号データ割り当て
手段により割り当てる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
に説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例に係る、複数の映
像と音声の伝送システムを示す。この伝送システムは、
複数のカメラ・伝送ユニットUと、1台の中継車Cとに
より構成されている。通常、複数のカメラ・伝送ユニッ
トUにより1クルーが編成される。
像と音声の伝送システムを示す。この伝送システムは、
複数のカメラ・伝送ユニットUと、1台の中継車Cとに
より構成されている。通常、複数のカメラ・伝送ユニッ
トUにより1クルーが編成される。
【0010】図2は図1に示すカメラ・伝送ユニットU
の構成を示す。カメラ・伝送ユニットUは、マイク10
と、中継取材用のカメラ11と、画像音声圧縮エンコー
ダ12と、多重送信機(送り出し側)13と、多重受信
機(送り出し側)14と、画像音声・制御コマンドデコ
ーダ15と、取材システム制御部16とを有する。
の構成を示す。カメラ・伝送ユニットUは、マイク10
と、中継取材用のカメラ11と、画像音声圧縮エンコー
ダ12と、多重送信機(送り出し側)13と、多重受信
機(送り出し側)14と、画像音声・制御コマンドデコ
ーダ15と、取材システム制御部16とを有する。
【0011】画像音声圧縮エンコーダ12はマイク10
からの音声信号をデジタル符号化するものである。画像
音声圧縮エンコーダ12はカメラ11からの映像信号
を、階層圧縮符号化により、低解像度成分データ(映像
を判断できる程度の映像情報)と、該低解像度成分デー
タを前記映像信号から差し引いて得られる高画質成分デ
ータに変換し、得られた低解像度成分データと、デジタ
ル符号化された音声データとを、周波数帯域のうちの当
該カメラ・伝送ユニットUに割り振られた領域に割り付
けるものである。画像音声圧縮エンコーダ12はカメラ
セレクト信号が多重受信機14により受信された場合
に、高画質成分データを周波数帯域内の予め割り振られ
た高画質化データ送信領域に割り付けるものである。多
重送信機(送り出し側)13は画像音声圧縮エンコーダ
12からの圧縮画像を多重送信するものである。
からの音声信号をデジタル符号化するものである。画像
音声圧縮エンコーダ12はカメラ11からの映像信号
を、階層圧縮符号化により、低解像度成分データ(映像
を判断できる程度の映像情報)と、該低解像度成分デー
タを前記映像信号から差し引いて得られる高画質成分デ
ータに変換し、得られた低解像度成分データと、デジタ
ル符号化された音声データとを、周波数帯域のうちの当
該カメラ・伝送ユニットUに割り振られた領域に割り付
けるものである。画像音声圧縮エンコーダ12はカメラ
セレクト信号が多重受信機14により受信された場合
に、高画質成分データを周波数帯域内の予め割り振られ
た高画質化データ送信領域に割り付けるものである。多
重送信機(送り出し側)13は画像音声圧縮エンコーダ
12からの圧縮画像を多重送信するものである。
【0012】多重受信機(送り出し側)14は中継車C
からの送り返し映像、送り返し音声および画像制御コマ
ンド信号データを受信するためのものである。画像音声
・制御コマンドデコーダ15は多重受信機(送り出し
側)14により受信された画像制御コマンド信号データ
をデコードするものである。取材システム制御部16は
画像・制御コマンドデコーダ15からの画像制御コマン
ドに従って、カメラ11と、画像音声圧縮エンコーダ1
2と、多重送信機(送り出し側)13とを制御するもの
である。
からの送り返し映像、送り返し音声および画像制御コマ
ンド信号データを受信するためのものである。画像音声
・制御コマンドデコーダ15は多重受信機(送り出し
側)14により受信された画像制御コマンド信号データ
をデコードするものである。取材システム制御部16は
画像・制御コマンドデコーダ15からの画像制御コマン
ドに従って、カメラ11と、画像音声圧縮エンコーダ1
2と、多重送信機(送り出し側)13とを制御するもの
である。
【0013】図3は図1に示す中継車Cの構成を示す。
中継車Cは、多重受信機21と、映像・音声デコーダ2
2と、デマルチプレクサ23と、モニタ群24と、本線
選択スイッチ・調整制御卓25と、送り返し映像音声・
制御コマンド伝送用エンコーダ26と、多重送信機27
とを有する。
中継車Cは、多重受信機21と、映像・音声デコーダ2
2と、デマルチプレクサ23と、モニタ群24と、本線
選択スイッチ・調整制御卓25と、送り返し映像音声・
制御コマンド伝送用エンコーダ26と、多重送信機27
とを有する。
【0014】多重受信機21はカメラ・伝送ユニットU
からの圧縮映像情報および音声信号を受信するためのも
のである。映像・音声デコーダ22は多重受信機21に
より受信された圧縮映像情報および音声信号をデコード
するものである。映像・音声デコーダ22は多重受信機
21により受信された高画質成分データと当該高画質成
分データに対応する低解像度成分データを合成するもの
である。デマルチプレクサ23は映像・音声デコーダ2
2からの画像をデマルチプレクシングするものである。
モニタ群24はデマルチプレクサ23によりデマルチプ
レクシングされた画像をモニタするものである。
からの圧縮映像情報および音声信号を受信するためのも
のである。映像・音声デコーダ22は多重受信機21に
より受信された圧縮映像情報および音声信号をデコード
するものである。映像・音声デコーダ22は多重受信機
21により受信された高画質成分データと当該高画質成
分データに対応する低解像度成分データを合成するもの
である。デマルチプレクサ23は映像・音声デコーダ2
2からの画像をデマルチプレクシングするものである。
モニタ群24はデマルチプレクサ23によりデマルチプ
レクシングされた画像をモニタするものである。
【0015】本線選択スイッチ・調整制御卓25は音声
および映像を本線に切り換え、送り返し映像・制御コマ
ンドを出力するためのものである。送り返し映像音声・
制御コマンド伝送用エンコーダ26は、本線選択スイッ
チ・調整制御卓25からの送り返し映像音声・制御コマ
ンドをエンコードするものである。多重送信機27は送
り返し映像音声・制御コマンド伝送用エンコーダ26に
よりエンコードされた送り返し映像、送り返し音声、制
御コマンドを送信するものである。
および映像を本線に切り換え、送り返し映像・制御コマ
ンドを出力するためのものである。送り返し映像音声・
制御コマンド伝送用エンコーダ26は、本線選択スイッ
チ・調整制御卓25からの送り返し映像音声・制御コマ
ンドをエンコードするものである。多重送信機27は送
り返し映像音声・制御コマンド伝送用エンコーダ26に
よりエンコードされた送り返し映像、送り返し音声、制
御コマンドを送信するものである。
【0016】次に、階層圧縮符号化を図4を参照して説
明する。
明する。
【0017】圧縮符号化により、1つのカメラの映像信
号が、例えば、10Mbpsに圧縮される。階層圧縮符号化
は、例えば、MPEG2(moving picture image coding expe
rtsgroup phase2) におけるSpatial Scalable(空間解
像度のスケーラブル)によって行われる。
号が、例えば、10Mbpsに圧縮される。階層圧縮符号化
は、例えば、MPEG2(moving picture image coding expe
rtsgroup phase2) におけるSpatial Scalable(空間解
像度のスケーラブル)によって行われる。
【0018】第1のレイヤーL1(31)はダウンサン
プリングにより原画を粗くサンプリングした下位層の映
像データであり、時間予測を行った下位層の映像データ
32を差し引いて、下位層の予測誤差映像データ33を
得る。この予測誤差データ33を符号化することによ
り、下位層の伝送用映像データ34が得られる。
プリングにより原画を粗くサンプリングした下位層の映
像データであり、時間予測を行った下位層の映像データ
32を差し引いて、下位層の予測誤差映像データ33を
得る。この予測誤差データ33を符号化することによ
り、下位層の伝送用映像データ34が得られる。
【0019】この下位層の映像データを復号した映像を
アップサンプリングしたデータ35と、時間予測を行っ
た上位層の映像データ36とを組み合わせて、原映像信
号37から差し引くことにより、上位層の予測誤差映像
データ38が得られる。そして、この上位層の予測誤差
映像データ38を符号化し、上位層の伝送用映像データ
39を得る。また、このデータ39をデコードして上位
層予測誤差映像データ40を得、映像データ(1フレー
ム前の時間予測を行った上位層のデータ+下位層のデー
タを組み合わせた映像データ)41と組み合わせること
により、次の時間予測データ42とする。
アップサンプリングしたデータ35と、時間予測を行っ
た上位層の映像データ36とを組み合わせて、原映像信
号37から差し引くことにより、上位層の予測誤差映像
データ38が得られる。そして、この上位層の予測誤差
映像データ38を符号化し、上位層の伝送用映像データ
39を得る。また、このデータ39をデコードして上位
層予測誤差映像データ40を得、映像データ(1フレー
ム前の時間予測を行った上位層のデータ+下位層のデー
タを組み合わせた映像データ)41と組み合わせること
により、次の時間予測データ42とする。
【0020】このような方法により、例えば10Mbpsの原
映像データについて、映像の水平方向および垂直方向の
ダウンサンプリングにより、1.5Mbps の低解像度成分デ
ータと、元の原映像データから低解像度成分を差し引い
た残りの8.5Mbps の高画質成分データに変換する。そし
て、この低解像度成分データおよび高画質成分データ
を、それぞれ、OFDM(orthogonal frequency divisi
on multiplex: 直交周波数多重) 方式によって変調す
る。
映像データについて、映像の水平方向および垂直方向の
ダウンサンプリングにより、1.5Mbps の低解像度成分デ
ータと、元の原映像データから低解像度成分を差し引い
た残りの8.5Mbps の高画質成分データに変換する。そし
て、この低解像度成分データおよび高画質成分データ
を、それぞれ、OFDM(orthogonal frequency divisi
on multiplex: 直交周波数多重) 方式によって変調す
る。
【0021】次に、OFDM変調を説明する。
【0022】OFDM変調は所要帯域幅の中に直交する
複数のキャリアをIFFT(逆高速フーリエ変換)すること
により作る。IFFTによって求められたキャリアを集計
(サムをとる)することからシンボル期間ごとでの合成
波を作り、搬送周波数をcos 変調(コサイン変調)およ
びsin 変調(サイン変調)し、両変調波を合成してデジ
タル変調波を得る。
複数のキャリアをIFFT(逆高速フーリエ変換)すること
により作る。IFFTによって求められたキャリアを集計
(サムをとる)することからシンボル期間ごとでの合成
波を作り、搬送周波数をcos 変調(コサイン変調)およ
びsin 変調(サイン変調)し、両変調波を合成してデジ
タル変調波を得る。
【0023】OFDM変調の全キャリア(波)を、例え
ば、2048波とする。低解像度成分データと、音声デ
ータのキャリア数は、例えば、1カメラ当たり145波
を使うと、6カメラ分で計870波を使用する。これら
のキャリアは、多重変調により全カメラ、または、特定
グループが周波数帯域内の特定領域、例えば、図5
(a)に51で示す領域に割り付けされる。
ば、2048波とする。低解像度成分データと、音声デ
ータのキャリア数は、例えば、1カメラ当たり145波
を使うと、6カメラ分で計870波を使用する。これら
のキャリアは、多重変調により全カメラ、または、特定
グループが周波数帯域内の特定領域、例えば、図5
(a)に51で示す領域に割り付けされる。
【0024】高画質成分データは、1以上の制御コマン
ドのうちのカメラセレクト信号によって選択されたカメ
ラ映像のみが、周波数帯域内の高画質化データ送信領
域、例えば、図5(a)に52で示す領域に割り付けさ
れる。1つのカメラに対して、例えば、450波を使用
すると、2つの高解像度成分データを伝送可能とする設
計では、900波を使用する。
ドのうちのカメラセレクト信号によって選択されたカメ
ラ映像のみが、周波数帯域内の高画質化データ送信領
域、例えば、図5(a)に52で示す領域に割り付けさ
れる。1つのカメラに対して、例えば、450波を使用
すると、2つの高解像度成分データを伝送可能とする設
計では、900波を使用する。
【0025】送り返し映像は、中継車または中継点か
ら、各中継カメラマンが放送映像をモニタ可能なように
周波数帯域内の特定領域、例えば、図5(a)に53で
示す領域に、例えば、145波が割り当てられる。
ら、各中継カメラマンが放送映像をモニタ可能なように
周波数帯域内の特定領域、例えば、図5(a)に53で
示す領域に、例えば、145波が割り当てられる。
【0026】制御コマンド信号データは、中継車または
中継点からの各カメラへのカメラコントロール信号と、
カメラ映像高画質化成分データ選択信号を含み、本放
送、および、場合によってはネクスト映像のための制御
・選択情報を各カメラに送り返すために周波数帯域内の
特定領域、例えば、図5(a)に54で示す領域に、例
えば、133波が割り当てられる。
中継点からの各カメラへのカメラコントロール信号と、
カメラ映像高画質化成分データ選択信号を含み、本放
送、および、場合によってはネクスト映像のための制御
・選択情報を各カメラに送り返すために周波数帯域内の
特定領域、例えば、図5(a)に54で示す領域に、例
えば、133波が割り当てられる。
【0027】マイク10からの音声信号は、画像音声圧
縮エンコーダ12によりデジタル符号化され、カメラ1
1からの映像信号は、画像音声圧縮エンコーダ12によ
り、階層圧縮符号化して、低解像度成分データと、該低
解像度成分データを前記映像信号から差し引いて得られ
る高画質成分データに変換し、得られた低解像度成分デ
ータと、デジタル符号化された音声データとを、周波数
帯域のうちの当該カメラ・伝送ユニットUに割り振られ
た領域に割り付ける(図5(a)参照)。そして、階層
圧縮符号化された低解像度データおよび音声データが多
重送信機13により送信される。
縮エンコーダ12によりデジタル符号化され、カメラ1
1からの映像信号は、画像音声圧縮エンコーダ12によ
り、階層圧縮符号化して、低解像度成分データと、該低
解像度成分データを前記映像信号から差し引いて得られ
る高画質成分データに変換し、得られた低解像度成分デ
ータと、デジタル符号化された音声データとを、周波数
帯域のうちの当該カメラ・伝送ユニットUに割り振られ
た領域に割り付ける(図5(a)参照)。そして、階層
圧縮符号化された低解像度データおよび音声データが多
重送信機13により送信される。
【0028】他方、多重受信機21により受信された低
解像度データおよび音声データ(図5(b)参照)は、
映像・音声デコーダ22によりデコードされ、デマルチ
プレクサ23を介してモニタ群24および本線選択スイ
ッチ・調整制御卓25に出力される。
解像度データおよび音声データ(図5(b)参照)は、
映像・音声デコーダ22によりデコードされ、デマルチ
プレクサ23を介してモニタ群24および本線選択スイ
ッチ・調整制御卓25に出力される。
【0029】また、本線選択スイッチ・調整制御卓25
の操作に従って、中継車Cの多重送信機27により、カ
メラ・伝送ユニットUに対して、送り返し映像・音声お
よび制御コマンドデータが送信される。
の操作に従って、中継車Cの多重送信機27により、カ
メラ・伝送ユニットUに対して、送り返し映像・音声お
よび制御コマンドデータが送信される。
【0030】中継車Cからカメラセレクト信号が送信さ
れると、このカメラセレクト信号を受信したカメラ・伝
送ユニットUは、画像・音声圧縮エンコーダ12により
高画質成分データを周波数帯域内の予め割り振られた高
画質化データ送信領域に割り付け、多重送信機13によ
り送信する。
れると、このカメラセレクト信号を受信したカメラ・伝
送ユニットUは、画像・音声圧縮エンコーダ12により
高画質成分データを周波数帯域内の予め割り振られた高
画質化データ送信領域に割り付け、多重送信機13によ
り送信する。
【0031】中継車Cは高画質成分データを多重受信機
21により受信する(図5(b)参照)と、映像・音声
デコーダ22により、その高画質成分データと、その高
画質成分データに対応する低解像度成分データを合成
し、合成結果をデマルチプレクサ23を介してモニタ群
24および本線選択スイッチ・調整制御卓25に出力す
る。
21により受信する(図5(b)参照)と、映像・音声
デコーダ22により、その高画質成分データと、その高
画質成分データに対応する低解像度成分データを合成
し、合成結果をデマルチプレクサ23を介してモニタ群
24および本線選択スイッチ・調整制御卓25に出力す
る。
【0032】このように、中継放送の複数の映像を複数
のカメラ位置から限られた周波数帯域幅を使用して伝送
するとともに、中継など番組制作システムとして不可欠
の送り返し映像、および、各種の制御コマンドを伝送可
能なシステムを実現することができる。
のカメラ位置から限られた周波数帯域幅を使用して伝送
するとともに、中継など番組制作システムとして不可欠
の送り返し映像、および、各種の制御コマンドを伝送可
能なシステムを実現することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上記のように構成したので、ケーブル布設なしに、しか
も、任意のカメラ位置から少数のクルーによって機動的
かつ効率的に番組制作を実施することができる。
上記のように構成したので、ケーブル布設なしに、しか
も、任意のカメラ位置から少数のクルーによって機動的
かつ効率的に番組制作を実施することができる。
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示すカメラ・伝送ユニットUの構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図3】図1に示す中継車Cの構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図4】階層圧縮符号化を説明するための説明図であ
る。
る。
【図5】1つの周波数帯域における低解像度データ、高
画質化データ、送り返し映像データ、制御コマンド、お
よび音声信号の割り当て例を示す図である。
画質化データ、送り返し映像データ、制御コマンド、お
よび音声信号の割り当て例を示す図である。
10 マイク 11 カメラ 12 画像音声圧縮エンコーダ 13 多重送信機(送り出し側) 14 多重受信機(送り出し側) 15 画像音声・制御コマンドデコーダ 16 取材システム制御部 21 多重受信機(中継車側または中継点側) 22 映像・音声デコーダ 23 デマルチプレクサ 24 モニタ群 25 本線選択スイッチ・調整制御卓 26 送り返し映像音声・制御コマンド伝送用エンコー
ダ 27 多重送信機(中継車側または中継点側)
ダ 27 多重送信機(中継車側または中継点側)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−113272(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 1/00 - 1/20 H04J 11/00
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の情報発信局と基地局との間で同一
の周波数帯域を用いて複数の映像と音声を無線で伝送す
る多重伝送システムにおいて、 前記各情報発信局は、 マイクと、 該マイクからの音声信号をデジタル符号化するデジタル
符号化手段と、 中継カメラと、 該中継カメラからの映像信号を、階層圧縮符号化によ
り、低解像度成分データと、該低解像度成分データを前
記映像信号から差し引いて得られる高画質成分データに
変換する変換手段と、 該変換手段により得られた低解像度成分データと、前記
デジタル符号化手段によりデジタル符号化された音声デ
ータとを、前記周波数帯域のうちの当該情報発信局に割
り振られた領域に割り付ける音声データ・低解像度成分
データ割り付け手段と、 カメラセレクト信号が受信された場合に、前記高画質成
分データを前記周波数帯域内の予め割り振られた高画質
化データ送信領域に割り付ける高画質成分データ割り付
け手段とを備え、 前記基地局は、 受信された高画質成分データと該高画質成分データに対
応する低解像度成分データを合成する合成手段と、 前記各情報発信局への送り返し映像データとしての低解
像度成分データと、該送り返し映像データに関連する音
声データとを前記周波数帯域内の予め割り振られた領域
に割り当てる送り返し映像・音声データ割り当て手段
と、 前記カメラセレクト信号を含む制御コマンド信号データ
を前記周波数帯域内の予め割り振られた領域に割り当て
る制御コマンド信号データ割り当て手段とを備えたこと
を特徴とする多重伝送システム。 - 【請求項2】 請求項1において、前記制御コマンド信
号データは、前記カメラセレクト信号の他に、前記各中
継カメラへのカメラコントロール信号を含むことを特徴
とする多重伝送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10109094A JP3351898B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 多重伝送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10109094A JP3351898B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 多重伝送システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07307711A JPH07307711A (ja) | 1995-11-21 |
JP3351898B2 true JP3351898B2 (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=14291405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10109094A Expired - Fee Related JP3351898B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 多重伝送システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3351898B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120307913A1 (en) * | 2010-02-15 | 2012-12-06 | Panasonic Corporation | Content communication device, content processing device and content communication system |
-
1994
- 1994-05-16 JP JP10109094A patent/JP3351898B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07307711A (ja) | 1995-11-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |