JP3351055B2 - 二次元画像処理における位置補正装置 - Google Patents

二次元画像処理における位置補正装置

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JP3351055B2
JP3351055B2 JP27484993A JP27484993A JP3351055B2 JP 3351055 B2 JP3351055 B2 JP 3351055B2 JP 27484993 A JP27484993 A JP 27484993A JP 27484993 A JP27484993 A JP 27484993A JP 3351055 B2 JP3351055 B2 JP 3351055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビカメラ他の二次
元撮影手段の光軸とずれた位置に置かれた物体であっ
て、撮影画像上円エッジが現れる比較的小径の丸穴他を
有する撮影対象物の中心位置を検出する二次元画像処理
における位置補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の二次元画像処理における位置補正
装置としては、本願出願人が平成5年2月12日に出願
した特願平5−24072号明細書(未公開)がある
が、図13に示すようにテレビカメラによってテレビカ
メラの光軸とずれた位置に置かれた円エッジを有する撮
影対象物が撮影された画像から円エッジABを摘出し、
画素摘出手段によって円エッジABに位置する画素を複
数個摘出し、演算手段により摘出した画素の連なりが表
す円の中心位置CL を最小自乗法により演算するもので
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の位置補正装
置は、図14に示すように撮影対象物の円弧部ABのデ
ータを使用して最小自乗法により穴中心の座標を求めて
いたが、穴の直径が小さくなると円弧部A′B′も短く
なりデータ数が減少するため、演算により得られる穴中
心の座標がバラツキ、且つ真値との誤差も許容できない
ものとなるという問題があった。
【0004】そこで本発明者らは、小さな径の円弧部を
有する撮影対象物については、下開口に対応するエッジ
によって決定される特定点の座標を演算し、この特定点
の座標とこの特定点の座標と下開口の中心座標との関係
より下開口の中心座標を演算するという本発明の技術的
思想に着眼し、更に研究開発を重ねた結果、撮影対象物
の直径の小さな穴の中心座標を精確に検出するという目
的を達成する本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の二次元画像処理における位置補正装置
は、基台上に載置された円エッジを有する撮影対象物を
撮影する二次元撮影手段と、前記二次元撮影手段によっ
て撮影された画像から少なくとも前記撮影対象物の下開
口に対応するエッジを摘出するエッジ摘出手段と、前記
エッジ摘出手段によって摘出された下開口に対応するエ
ッジによって決定される特定点の座標を演算する座標演
算手段と、前記座標演算手段によって演算された特定点
の座標とこの特定点の座標と下開口の中心座標との関係
を用いて前記下開口中心座標を演算する中心位置演算手
段と 前記エッジ摘出手段が摘出した円エッジに位置す
る画素を半円弧分より少なくとも3個以上摘出する画素
摘出手段と、 前記画素摘出手段が摘出した画素の連なり
が表す円弧の中心座標を最小自乗法により演算する最小
自乗法演算手段と、および 前記エッジ摘出手段が摘出し
た円エッジの半径が大きい場合は前記画素摘出手段およ
び最小自乗法演算手段に演算させ、逆に半径が小さい場
合は前記座標演算手段および中心位置演算手段に演算さ
せるように切り換える切換手段とから成るものである。
【0006】本発明(請求項2に記載の第2発明)の二
次元画像処理における位置補正装置は、第1発明におい
て、前記エッジ摘出手段が、前記撮影対象物の上開口お
よび下開口のエッジで構成される楕円エッジを摘出する
楕円エッジ摘出手段から成るものである。
【0007】本発明(請求項3に記載の第3発明)の二
次元画像処理における位置補正装置は、第2発明におい
て、前記座標演算手段が、前記楕円エッジ摘出手段が摘
出した楕円の重心座標を演算する重心演算手段から成
り、前記中心位置演算手段が、前記重心演算手段が演算
した前記楕円の重心座標と、前記撮影対象物の高さと前
記二次元撮影手段までの距離の比に基づき、前記下開口
の中心座標を演算する補正量演算手段から成るものであ
る。
【0008】本発明(請求項4に記載の第4発明)の二
次元画像処理における位置補正装置は、第2発明におい
て、前記座標演算手段が、前記楕円エッジ摘出手段が摘
出した楕円の長径を決定する2点の座標と、短径を決定
する2点のうち一方の座標を演算する特定点演算手段か
ら成り、前記中心位置演算手段が、前記特定点演算手段
が演算した3つの特定点の座標より前記下開口の中心座
標を演算する中心座標演算手段から成るものである。
【0009】
【作用】上記構成より成る第1発明の二次元画像処理に
おける位置補正装置は、ずれた位置に置かれた円エッジ
を有する撮影対象物を前記二次元撮影手段によって撮影
し、前記エッジ摘出手段によって撮影された画像から前
記撮影対象物の下開口に対応するエッジを摘出し、前記
座標演算手段によって摘出された下開口に対応するエッ
ジによって決定される特定点の座標を演算し、前記中心
位置演算手段によって前記特定点の座標とこの特定点の
座標と前記下開口の中心座標との関係を用いて下開口の
中心座標を演算し、前記画素摘出手段が摘出された円エ
ッジに位置する画素を半円弧分より少なくとも3個以上
摘出し、前記最小自乗法演算手段が3個以上摘出した画
素の連なりが表す円弧の中心座標を最小自乗法により演
、前記切換手段によって摘出された円エッジの半径
が大きい場合には前記画素摘出手段および最小自乗法演
算手段によって演算されるように切り換えられ、逆に円
エッジの半径が小さい場合には前記座標演算手段および
中心位置演算手段によって演算されるように切り換えら
れるものである。
【0010】上記構成より成る第2発明の二次元画像処
理における位置補正装置は、前記楕円エッジ摘出手段に
よって前記撮影対象物の上開口および下開口のエッジで
構成される楕円エッジを摘出するものである。
【0011】上記構成より成る第3発明の二次元画像処
理における位置補正装置は、前記重心演算手段が前記楕
円エッジ摘出手段によって摘出された楕円エッジの重心
座標を演算し、前記補正量演算手段が演算された重心座
標と前記撮影対象物の高さと前記二次元撮影手段までの
距離の比に基づき、前記下開口の中心座標を演算するも
のである。
【0012】上記構成より成る第4発明の二次元画像処
理における位置補正装置は、第2発明において、前記特
定点演算手段が摘出された楕円の長径を決定する2点の
座標と短径を決定する2点のうち一方の座標を演算し、
前記中心座標演算手段が演算された3つの特定点の座標
より前記下開口の中心座標を演算するものである。
【0013】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明の二次元画像
処理における位置補正装置は、前記下開口に対応するエ
ッジによって決定される特定点の座標と、この特定点の
座標と前記下開口の中心座標との関係を用いて前記下開
口の中心座標を演算するので、前記撮影対象物の径の小
さな穴の中心座標を上述の従来装置に比べ精確に検出す
るという効果を奏し、3個以上摘出した画素の連なりが
表す前記下開口に相当する円弧の中心座標を最小自乗法
によって演算することを可能にするという効果を奏する
とともに、切換手段によって前記撮影対象物の穴の径が
大きい時は最小自乗法による演算により前記下開口の中
心座標を演算し、逆に径が小さい時は下開口のエッジに
よって決まる特定点の座標とこの特定点の座標と前記下
開口の中心座標との関係を用いて前記下開口の中心座標
を演算するので、前記撮影対象物の穴の径にかかわらず
常に精確な測定を可能にするという効果を奏する。
【0014】上記作用を奏する第2発明の二次元画像処
理における位置補正装置は、前記下開口および上開口に
対応する楕円エッジによって決定される特定点の座標と
前記下開口の中心座標との関係を用いて前記下開口の中
心座標を演算するので、前記撮影対象物の径の小さな穴
の中心座標を精確に検出するという効果を奏する。
【0015】上記作用を奏する第3発明の二次元画像処
理における位置補正装置は、前記楕円エッジの重心座標
と、前記撮影対象物の高さと前記二次元撮影手段までの
距離の比に基づき、前記下開口の中心座標を演算するの
で、前記撮影対象物の径の小さな穴の中心座標をより精
確に検出することができるという効果を奏する。
【0016】上記作用を奏する第4発明の二次元画像処
理における位置補正装置は、摘出された楕円の長径を決
定する2点の座標と短径を決定する2点のうちの一方の
3点の座標により前記下開口の中心座標を演算するの
で、前記撮影対象物の径の小さな穴の中心座標をより精
確に検出することができるという効果を奏する。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例につき、図面を用いて説
明する。
【0018】(第1実施例) 第1実施例の二次元画像処理における位置補正装置は、
図1ないし図9に示すように計測機構1の基台10上に
載置された円エッジを有する撮影対象物である測定物O
を撮影するテレビカメラ2と、テレビカメラ2によって
撮影された画像から前記測定物Oの中央穴の上開口UH
および下開口LHのエッジで構成される楕円エッジを摘
出する楕円エッジ摘出手段3と、摘出された楕円エッジ
の重心座標を演算する重心演算手段4と、演算された重
心座標と、前記測定物Oの高さとテレビカメラ2までの
距離との比に基づき、前記下開口LHの中心座標を演算
する補正量演算手段5と、楕円エッジ摘出手段3が摘出
した円エッジに位置する画素を複数摘出する画素摘出手
段31と、前記画素の連なりが表す円弧の中心座標を最
小自乗法により演算する最小自乗法演算手段8と、測定
物Oの有する穴の径に応じて上記演算手段を切り換える
切換手段9とから成る。
【0019】前記計測機構1は、底板12上に垂直に固
着された垂直柱11と、垂直柱11に形成したレール1
1Lに装着された基台キャリッジ13と、基台キャリッ
ジ13に固着された水平面を有する基台10と、ロータ
リエンコーダを結合したモータにより構成され基台キャ
リッジ13を昇降させる第1昇降装置14と、レール1
1Lに装着されるとともにテレビカメラ2を固着したカ
メラキャリッジ15と、ロータリエンコーダを結合した
モータにより構成されカメラキャリッジ15を昇降させ
る第2昇降装置16とから成る。
【0020】前記基台10は、乳白色の投光板である上
表面板と、横枠付下ベース板と、前記上表面板と下ベー
ス板との間の空間に収納された照明灯とで構成され、上
表面板上に載置された測定物Oを下方より照明し得る構
成より成る。
【0021】基台10の長手軸と平行にハンドリングロ
ボットHRのベースHBが配設されており、このベース
HBに移動可能にアームHAが装着されている。前記ア
ームHAは、前記ベースHBの移動機構に結合されてお
り、長手軸上を移動する。前記アームHAには、移動機
構により移動自在に把持キャリッジHCが配設されてい
る。前記把持キャリッジHCには、モータにより移動自
在の両開き指HFが配設されている。
【0022】テレビカメラ2は、二次元CCD素子を内
蔵しており画像処理装置6に接続されている。
【0023】計測機構1およびハンドリングロボットH
Rの各所に配設されている移動機構を構成するモータ、
リミットスイッチ、照明灯は、電気回路装置71に接続
されている。この電気回路装置71は、CPUを主体と
するコンピュータシステムで構成されたコントローラ7
2に接続されている。このコントローラ72には、表示
ボード73および画像処理装置6が接続されている。
【0024】画像処理装置6は、前記楕円エッジ摘出手
段3と重心演算手段4と、補正量演算手段5と、画素摘
出手段31と、最小自乗法演算手段8と切換手段9の各
演算を実現するものであり、コンピュータ61と、画像
メモリ62と、ディスプレイ63と、プリンタ64と、
フロッピーディスク65と、キーボードターミナル66
と、A/D変換器67と、通信コントローラ68とから
成る。
【0025】前記画像メモリ62は、読み書き自在であ
り、CCD内蔵のテレビカメラ2の撮影画像の原画像デ
ータを始めとして種々の処理データを記憶する。
【0026】前記ディスプレイユニット63およびプリ
ンタ64は、コンピュータ61の処理結果等を表示およ
びプリントアウトするものである。
【0027】前記フロッピーディスク装置65は、出力
データをフロッピーディスクに登録し、あるいはフロッ
ピーディスクのデータを画像処理装置6に読み込むもの
である。
【0028】前記キーボードターミナル66は、オペレ
ータにより操作され、各種の指示又はデータを画像処理
装置6に入力するものである。
【0029】前記コンピュータ61は、前記コントロー
ラ72に接続されており、コントローラ72から与えら
れた指示またはデータもしくはキーボードターミナル6
6より与えられた指示又はデータに従って、基台10上
の前記測定物Oを撮影した画面上で、測定物Oの中央穴
の上開口UHの中心位置CU 、下開口LHの中心位置C
L 、上開口UHの半径rU 、下開口LHの半径rL を算
出し、内部メモリに格納している定数を設定した変換式
に従って、上開口中心位置CU 、下開口中心位置CL お
よび前記テレビカメラ2のレンズ中心を通る直線が測定
面と垂直に交わる点2Cを、基台10上の実物座標系の
座標値に変換し、そして三角測量に従って前記測定物O
の高さhを算出し、テレビカメラ2のスケールファクタ
に従って中央穴上開口半径ru および下開口半径rl の
実物座標系での寸法をコントローラ72に転送する。上
記処理の具体的内容については図3ないし図9を参照し
て詳述する。
【0030】前記コンピュータ61内のROMに予め格
納されている計測プログラムの手順について、図3に従
い以下に説明する。まずステップ101において、オペ
レータがキーボードターミナル66で所定のデータを入
力するとコンピュータ61は入力データをレジスタに書
き込む。
【0031】次にステップ102において、スタートが
入力すると、次いでステップ103においてコンピュー
タ61がコントローラ72に「レディ」(測定可)を報
知する。ステップ104において、コントローラ72か
ら計測命令が到来するか、キーボードターミナル66か
ら何らかの入力があるのを待つ。測定においては、コン
トローラ72の制御に基づいてハンドリングロボットH
Rが測定物Oの基台10上に載置して自動的に計測命令
をコンピュータ61に送信するか、又はオペレータが測
定対象物Oを基台10上に載置し、そして操作・表示ボ
ード23で測定スタートを入力し、コントローラ72が
計測命令をコンピュータ61に送信する。
【0032】次にステップ105および106におい
て、計測命令がコンピュータ61に到来すると、テレビ
カメラ2は撮影画像(一画面)の画像データを画像メモ
リ62の原画像データ領域に書き込む。次に画像データ
を2値化して、画像メモリ62の2値データ記憶領域に
書き込む。
【0033】測定物Oは、中央に丸穴を有するので、基
台10において下方からの照明により、測定物Oを撮影
した画面上では、フランジの外側と中央の丸穴が白で、
フランジと円筒壁が黒になっている。図2および図4に
示すように測定物Oの中央の丸穴の中心線とテレビカメ
ラ2の光軸がずれていると、図4ないし図7に示すよう
に中央の丸穴が楕円状の白領域となり、フランジと円筒
壁の黒領域も楕円状となる(図示せず)。
【0034】次にステップ107において、画像メモリ
62の2値データ記憶領域の画像データの白領域を摘出
するとともに白領域とその周りの黒領域の境界画素(境
界線の黒画素)を摘出する。
【0035】ステップ108において、メモリから測定
物Oの高さhおよびテレビカメラ2と測定物Oとの間の
距離dを読み込み、ステップ109において上記楕円の
重心の座標(xS ,yS )を算出するとともに、ステッ
プ110において上記高さhおよび距離dを用いて数5
または数6により補正量Lを算出する。
【0036】ステップ111において、図6に示すよう
に上開口UHと下開口LHとで形成される楕円の長軸長
hS を算出するとともに、次いでステップ112におい
て下開口の円エッジで構成される扇形の中心角αを数1
に従い算出する。
【数1】次いで数2で表される参照半径Rを算出する。
【数2】更に数3で表される安定限界半径rを算出す
る。数3は、後述する最小自乗法による円近似安定限界
曲線を2次曲線で近似した式である。
【数3】
【0037】ステップ113において、安定限界半径r
と参照半径Rと比較し、安定限界半径rが参照半径Rよ
り小さい場合はステップ114において図7に示す楕円
の重心(xS ,yS )の方向θを数4に従い算出する。
【数4】
【0038】次にステップ115において、数5又は数
6に従い補正量Lを算出する。
【数5】
【数6】
【0039】上記数5および数6は、数7ないし数10
より求められる。図4において測定物Oの上面と下面の
穴を同心円と仮定すると前記楕円の重心に対応する点S
の座標は、上面の穴の中心CU (xCU,yCU)と下面の
穴の中心CL (xCL,yCL)の中点の座標に一致し、数
7に従い算出される。
【数7】図4においてΔACU 2CとΔBCU CL は相
似形だから数8のように示される。
【数8】数7および数8よりxCU,yCUを消去すると数
9が得られる。
【数9】補正量Lは図5から明らかなように数10で表
すことができる。
【数10】この数10に数9を代入することにより上記
数5および数6が得られる。
【0040】上述のように得られた補正量Lと、楕円の
重心S(xS ,yS )および重心の方向θより、測定物
Oの下面の穴の中心CL (xCL,yCL)を数11および
数12に従い算出する。すなわち図7から明らかのよう
に,方向θが−π/2≦θ<π/2のときは数11に従
い算出する。
【数11】また方向θがπ/2≦θ<3π/2のときは
数12に従い算出する。
【数12】
【0041】次に前記安定限界半径rが参照半径Rより
大きい場合は最小自乗法による演算で精度が得られるの
でステップ116において、楕円輪郭構成画素をカウン
トし、ステップ117においてこのカウント値を前記扇
形の中心角αと360度との比の分だけ内部メモリ(レ
ジスタm)に書き込む。
【0042】次にステップ118においてテレビカメラ
2の中心(光軸)に遠いものから輪郭構成画素をm個
(mは前記レジスタmのデータが表す数)摘出して内部
メモリにセーブする。
【0043】次にステップ119においてセーブした座
標データが表す円(丸穴の下面開口縁)の一部とみなし
て、この円の中心座標を最小自乗法により算出する。す
なわち、円の方程式を数13で表すと、1つの境界画素
の座標が(x,y)であると、数14は、該境界画素
の、上記数13の方程式からのずれ量を表す。
【数13】
【数14】そこでセーブした座標データのそれぞれにつ
いてのずれ量である数14の2乗の総和が最小になる前
記数13の方程式の係数g、hおよびiを算出する。円
の中心CL の座標(xCL,yCL)は、数15により算出
する。
【数15】
【0044】次にステップ120において、コンピュー
タ61は、テレビカメラ2のレンズ中心を通る直線が測
定面を垂直に交わる点2C、測定物Oの中央穴の上端開
口の中心Cu および下端開口の中心Cl の座標値を前記
数13に内部メモリに格納している定数を設定した変換
式で、基台10の表面上の実物座標系の座標値に変換す
る。
【0045】上記構成より成る第1実施例の二次元画像
処理における位置補正装置は、上述の座標値、テレビカ
メラ2のレンズ中心を通る直線が測定面と垂直に交わる
点2Cの基台10上の位置、基台10の高さ、テレビカ
メラ2の高さおよびテレビカメラ2のスケールファクタ
に基づいて、三角測量の原理に従って、測定物Oの高さ
hを算出し、測定物Oの中央穴の上端円形開口の半径
(rU 対応値)および下端円形開口の半径(rl 対応
値)を算出し、中心位置Cl の実物座標系の座標値(中
央穴の下端開口の中心座標)、中央穴の下開口半径(r
l 対応値)、上開口半径(ru 対応値)および測定物O
の高さhを、コントローラ72に転送し、ディスプレイ
63に撮影画像(2値化画像)と共にディジタル表示す
る。
【0046】コントローラ72は、転送されてきたデー
タをチェックして、再測定が必要な場合には測定物Oの
位置をずらしてコンピュータ61に計測命令を再度送信
する。送られてきたデータが十分に信頼性が高いものと
判定した時には、送られてきたデータをプリントアウト
又はフロッピーへの登録等予め指定されている処理を
し、このデータに基づいて測定物Oをハンドリングロボ
ットHRで把持して、予め指定されている搬送ラインに
排出する。
【0047】コンピュータ61は、コントローラ72か
らの計測命令等が到来するか、あるいはキーボードター
ミナル66からの何らかの入力があるのを待つ。
【0048】上記作用を奏する第1実施例の二次元画像
処理における位置補正装置は、測定物Oの中央穴の径が
小さい時は、楕円の重心座標(xS ,yS )を算出し
て、算出した補正量Lを利用して、下面の中心座標(x
CL,yCL)を算出するので、穴径が小さい場合でも精度
良く中心座標を求めることができるという効果を奏す
る。
【0049】また第1実施例の二次元画像処理における
位置補正装置は、測定物Oの中央穴が大きい時は、精度
の高い最小自乗法により下面の中心座標(xCL,yCL)
を算出するので、精度の高い測定を可能にするという効
果を奏する。
【0050】さらに第1実施例装置は、図8中の領域で
示すように測定物Oの中央穴の大きさに応じて最適な中
心座標の演算法を選択するので、中央穴の大きさにかか
わらず精度の高い測定を可能にするという効果を奏す
る。すなわち図8において図9の(A)で定義される安
定限界中心角αの図9の(B)で示される処理ウィンド
ウ内の理論最小中心角βに関する理論最小中心角曲線T
Lより上の領域において最小自乗法による円近似安定限
界曲線LLを境界として、ワーク高さからの位置補正演
算を行う領域と最小自乗法による位置補正演算を行う領
域に分かれ、第1実施例装置は、このマップに従い演算
を行う。
【0051】(第2実施例) 第2実施例の二次元画像処理における位置補正装置は、
図10ないし図12に示すようにハード構成は第1実施
例と同様であり、中心座標の演算プログラムの一部を変
更するものであり、変更点を中心に説明し、同一部分の
説明は省略する。
【0052】第1実施例と同様にステップ107におい
て画像データの測定物Oの上開口と下開口の一部で包囲
される楕円の白領域を摘出して、輪郭を摘出する。本第
2実施例においては、下開口の円と上開口の円は、半径
が同一であるとする第1実施例と異なり、半径が異なる
という前提に立っている。
【0053】次いでステップ201において、図11、
図12に示すように楕円輪郭の構成画素のうち最も離れ
た2点すなわち図13においてS1 およびS2 の座標
(xS1,yS1)(xS2,yS2)を摘出する。
【0054】次にステップ202において、図11、図
12に示すようにS1 を始点として終点S2 までテレビ
カメラ2の中心から遠い順番に輪郭構成画素をカウント
する。
【0055】次いでステップ203において、図11、
図12に示すようにS1 からS2 までのカウント値の2
分の1のカウント値に相当する輪郭構成画素S3 の座標
(xS3,yS3) を摘出する。
【0056】ステップ204において図12に示すよう
にS1 、S2 、S3 の各座標を数16ないし数18の円
の方程式に代入し、xCL、yCL、Rl を算出する。
【数16】
【数17】
【数18】
【0057】算出された座標(xCL,yCL)を第1実施
例と同様のステップ120において実座標に変換し、そ
の他は第1実施例と同様に処理するものである。
【0058】上記構成および作用の第2実施例の二次元
画像処理における位置補正装置は、S1 、S2 、S3 の
3点の座標より下開口の中心座標(xCL,yCL)を演算
するので、最小自乗法での演算では精度が低下する小径
の開口の中心座標を精度良く演算することができるとい
う効果を奏する。
【0059】上述の実施例は、説明のために例示したも
ので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0060】上述の実施例においては、テレビカメラの
光軸と測定物の中央開口の中心軸とがずれている前提で
説明したが、前記光軸と中心軸とが一致していれば上述
のステップ118および202において、テレビカメラ
の中心に近いものから輪郭構成画素を摘出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置の外観を示す斜視図で
ある。
【図2】第1実施例装置の電気的ハード構成を示すブロ
ック図である。
【図3】第1実施例の処理手順の一部を示すフローチャ
ート図である。
【図4】測定物の高さに基づく補正の原理を説明する説
明図である。
【図5】上下の開口中心、楕円の重心、カメラ中心の関
係を示す説明図である。
【図6】補正量L、長軸長hS 、扇形中心角α、参照半
径R、安定限界半径rの関係を示す説明図である。
【図7】楕円の重心方向θを説明するための説明図であ
る。
【図8】最小自乗法および測定物の高さに基づく補正演
算の選択マップを示す線図である。
【図9】中心角αおよび最小中心角βを説明するための
説明図である。
【図10】本発明の第2実施例の処理手順の一部を示す
フローチャート図である。
【図11】特定点S1 、S2 、S3 の摘出方法を説明す
るための説明図である。
【図12】特定点S1 、S2 、S3 および上開口、下開
口の中心Cu 、Cl の関係を示す説明図である。
【図13】従来の最小自乗法による位置補正の原理を説
明するための説明図である。
【図14】従来の問題点の原因を説明するための説明図
である。
【符号の説明】
O 測定物 1 計測機構 2 テレビカメラ 3 楕円エッジ摘出手段 4 重心演算手段 5 補正量演算手段 6 画像処理装置 31 画素摘出手段 8 最小自乗法演算手段 9 切換手段 10 基台 11 垂直柱 13 基台キャリッジ 15 カメラキャリッジ RH ハンドリングロボット 61 コンピュータ 62 画像メモリ 63 ディスプレイ 64 プリンタ 65 フロッピーディスク 66 キーボードターミナル 67 A/D変換器 68 通信コントローラ 71 電気回路装置 72 コントローラ 73 表示ボード
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−259530(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G06T 1/00 - 7/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に載置された円エッジを有する撮
    影対象物を撮影する二次元撮影手段と、 前記二次元撮影手段によって撮影された画像から少なく
    とも前記撮影対象物の下開口に対応するエッジを摘出す
    るエッジ摘出手段と、 前記エッジ摘出手段によって摘出された下開口に対応す
    るエッジによって決定される特定点の座標を演算する座
    標演算手段と、 前記座標演算手段によって演算された特定点の座標とこ
    の特定点の座標と下開口の中心座標との関係を用いて前
    記下開口中心座標を演算する中心位置演算手段と 前記エッジ摘出手段が摘出した円エッジに位置する画素
    を半円弧分より少なくとも3個以上摘出する画素摘出手
    段と、 前記画素摘出手段が摘出した画素の連なりが表す円弧の
    中心座標を最小自乗法により演算する最小自乗法演算手
    段と、および 前記エッジ摘出手段が摘出した円エッジの半径が大きい
    場合は前記画素摘出手段および最小自乗法演算手段に演
    算させ、逆に半径が小さい場合は前記座標演算手段およ
    び中心位置演算手段に演算させるように切り換える切換
    手段と から成ることを特徴とする二次元画像処理におけ
    る位置補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記エッジ摘出手段が、前記撮影対象物の上開口および
    下開口のエッジで構成される楕円エッジを摘出する楕円
    エッジ摘出手段から成ることを特徴とする二次元画像処
    理における位置補正装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記座標演算手段が、前記楕円エッジ摘出手段が摘出し
    た楕円の重心座標を演算する重心演算手段から成り、 前記中心位置演算手段が、前記重心演算手段が演算した
    前記楕円の重心座標と、前記撮影対象物の高さと前記二
    次元撮影手段までの距離の比に基づき、前記下開口の中
    心座標を演算する補正量演算手段から成ることを特徴と
    する二次元画像処理における位置補正装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記座標演算手段
    が、前記楕円エッジ摘出手段が摘出した楕円の長径を決
    定する2点の座標と、短径を決定する2点のうち一方の
    座標を演算する特定点演算手段から成り、 前記中心位置演算手段が、前記特定点演算手段が演算し
    た3つの特定点の座標より前記下開口の中心座標を演算
    する中心座標演算手段から成ることを特徴とする二次元
    画像処理における位置補正装置。
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