JP3350981B2 - 記録再生方法 - Google Patents

記録再生方法

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JP3350981B2
JP3350981B2 JP32435192A JP32435192A JP3350981B2 JP 3350981 B2 JP3350981 B2 JP 3350981B2 JP 32435192 A JP32435192 A JP 32435192A JP 32435192 A JP32435192 A JP 32435192A JP 3350981 B2 JP3350981 B2 JP 3350981B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクや磁気ディ
スク並びに光磁気ディスクに代表される記録再生媒体に
関するものであり、特にサンプルサーボ方式の記録再生
媒体の改良及びその記録再生媒体に対して情報信号をデ
ィジタル的に記録及び再生を行う記録及び再生の方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク上に記録されたクロックマーク
から記録再生装置の動作に必要なシステムクロックを得
るようにした技術は、例えば光ディスク及び磁気ディス
クにおけるサンプルサーボフォーマットとして実用化さ
れている。
【0003】図17に従来のサンプルサーボ方式の磁気
ディスク101の構成を示す。このサンプルサーボ方式
の磁気ディスク101においては、情報信号が記録され
るデータエリアZdと、サーボ情報等が予め記録される
サーボエリアZsが設けられており、このサーボエリア
ZsにはサーボマークMsやクロックマークMcがいわ
ゆるプリピットとして形成されている。
【0004】従って、磁気ヘッドがクロックマークMc
上を通過する毎に得られるクロックパルスを逓倍するこ
とによってシステムクロック信号を得ることができる。
【0005】また、最近では、図18に示すように、磁
気ヘッドがトラックセンターTcに対してオフトラック
したとしても常に高S/NでクロックマークMcを検出
することができるように、クロックマークMcを磁気デ
ィスク101の径方向に連続する略放射状パターンとし
て形成した例が提案されている。
【0006】そして、実際の記録再生装置においては、
上記ディスク101上のクロックマークMcの周方向の
位置を知るために、データ部分及びサーボ部分には現れ
ない符号、いわゆるユニークパターンPuをトラック内
の数箇所用意したユニークエリアZuに形成し、このユ
ニークパターンPuを検出することによって、クロック
マーク用のウィンドウを作成するという手法がとられ
る。
【0007】データエリアZdに記録されるデータとし
ては、クロック再生のためやデータに含まれる直流成分
をなくすなどの理由により、通常、論理的に「0」が長
く続かないような変調符号が用いられるため、上記ユニ
ークパターンPuとしては、図示するように、論理的に
「0」が長く続くパターンが用いられる。
【発明が解決しようとする課題】ところで、サーボエリ
アZsとデータエリアZdの間には、通常、記録再生ア
ンプの切り替えなどの時間を考慮したギャップエリアZ
g1及びZg2が設けられるが、このギャップエリアZ
g1及びZg2には、データが記録されないため、再生
信号が得られないエリアとなる。
【0008】このギャップエリアZg1及びZg2を再
生した信号は、論理的に「0」が長く続くような信号と
類似のものとなり、電気的に上記ユニークパターンPu
と見誤る場合がある。特に、このユニークパターンPu
のすぐ隣に、上記ギャップエリア(例えばZg2)が存
在するするような記録フォーマットを採用した場合、そ
の誤検出が顕著になり、クロックマークMcの周方向の
位置を正確に検出することができない。
【0009】また、記録再生媒体が磁気ディスクである
場合において、磁気ヘッドによる情報信号の記録から再
生に切り換わる際、磁気ヘッドからの残留記録電流によ
って、ギャップに記録された磁化情報が壊されるという
不都合が生じる。
【0010】また、記録再生媒体が磁気ディスクである
場合において、磁気ヘッドによる情報信号の再生から記
録に切り換わる際、磁気ヘッドからの過渡期間における
記録電流によって、ギャップに記録された磁化情報が壊
されるという不都合が生じる。
【0011】そこで、本発明は、上記不都合を回避する
ことができる記録再生方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、同一面上にヘ
ッド位置決め信号が記録されたサーボ領域Zsと、デー
タ信号の記録再生用のデータ領域Zdと、上記サーボ領
域Zsと上記データ領域Zdの間にギャップ領域Zg1
及びZg2を有する磁気記録媒体1に対して磁気ヘッド
にて情報信号の記録再生を行う記録再生方法において、
上記磁気記録再生媒体1に、少なくとも周方向の位置を
示すユニークパターンPuを設け、かつギャップ領域Z
g1及びZg2にユニークパターンPuとは異なる信号
を予め記録する。そして、磁気ヘッドによる情報信号の
記録から再生に切り換える場合、磁気ヘッドがデータ領
域Zdの後端を通過するときに、磁気ヘッドに印加する
電流を記録電流から再生電流に切り換え、その切り換え
られる直前の記録電流の極性が、ギャップ領域Zg1に
記録された信号の磁化方向と同一方向の磁界を発生させ
るように選ぶ。
【0013】また、本発明は、同一面上にヘッド位置決
め信号が記録されたサーボ領域Zsと、データ信号の記
録再生用のデータ領域Zdを有する磁気記録媒体1に対
して磁気ヘッドにて情報信号の記録再生を行う記録再生
方法において、磁気記録再生媒体1に、少なくとも周方
向の位置を示すユニークパターンPuを設け、かつギャ
ップ領域Zg1及びZg2にユニークパターンPuとは
異なる信号を予め記録する。そして、磁気ヘッドによる
情報信号の再生から記録に切り換える場合、磁気ヘッド
がサーボ領域Zsの後端を通過するときに、磁気ヘッド
に印加する電流を再生電流から記録電流に切り換え、そ
の切り換えられた直後の記録電流の極性が、ギャップ領
域Zg2に記録された信号の磁化方向と同一方向の磁界
を発生させるように選ぶ。
【0014】
【作用】本発明に係る記録再生媒体においては、ギャッ
プ領域Zg1及びZg2に、ユニークパターンPuとは
異なる信号、例えば、全てが論理的に「1」を示す信号
が、あるいは論理的に「1」と「0」を交互に表す信号
が予め記録されている。
【0015】一方、ユニークパターンPuには、データ
領域Zdに記録されるデータと区別するために、論理的
に「0」が長く続く信号が記録される。
【0016】このことから、ユニークパターンPuとギ
ャップ領域Zg1及びZg2に記録される各信号は、そ
れぞれ電気的に判別し易いものとなる。
【0017】また、記録再生媒体を磁気記録再生媒体1
に適用した場合、磁気ヘッドによる情報信号の記録から
再生に切り換わる際、磁気ヘッドからの残留記録電流d
Iwによって、上記ギャップ領域Zg1に記録された磁
化情報が壊されるという問題が生じる。
【0018】そこで、本発明の記録再生方法によれば、
磁気ヘッドによる情報信号の記録から再生に切り換える
際、磁気ヘッドが上記データ領域Zdの後端を通過する
ときに、磁気ヘッドに印加する電流を記録電流から再生
電流に切り換え、その切り換えられる直前の記録電流の
極性が、ギャップ領域Zg1に記録された信号の磁化方
向と同一方向の磁界を発生させるように選ぶようにして
いるため、上記残留記録電流dIwによって、上記ギャ
ップ領域Zg1の磁化情報が壊されるという不都合は生
じなくなる。
【0019】また、記録再生媒体を磁気記録再生媒体1
に適用した場合、磁気ヘッドによる情報信号の再生から
記録に切り換わる際、磁気ヘッドからの過渡期間におけ
る記録電流iwによって、ギャップ領域Zg2に記録さ
れた磁化情報が壊されるという問題が生じる。
【0020】そこで、本発明の記録再生方法によれば、
磁気ヘッドによる情報信号の再生から記録に切り換える
際、磁気ヘッドがサーボ領域Zsの後端を通過するとき
に、磁気ヘッドに印加する電流を再生電流から記録電流
に切り換え、その切り換えられた直後の記録電流の極性
が、ギャップ領域Zg2に記録された信号の磁化方向と
同一方向の磁界を発生させるように選ぶようにしている
ため、上記過渡期間における記録電流iwによって、ギ
ャップ領域Zg2の磁化情報が壊されるという不都合は
生じなくなる。
【0021】また、ユニークパターンPuを、ギャップ
領域Zg1及びZg2と区別して検出する手段53を設
けるようにしているため、ユニークパターンPuをギャ
ップ領域Zg1及びZg2と区別して検出することが可
能となる。特に、記録再生媒体1(又は31)に少なく
とも周方向の位置を示すユニークパターンPuを設け、
かつギャップ領域Zg1及びZg2にユニークパターン
Puとは異なる信号を予め記録するようにしているた
め、上記手段53にて、容易にユニークパターンPuを
検出することが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る記録再生媒体を磁気ディ
スク及び光ディスクに適用した具体的な実施例につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】実施例1 まず、本発明に係る記録再生媒体を、サンプルサーボ方
式の磁気ディスクに適用した実施例について説明する。
即ち、本実施例の磁気ディスク1においては、図1に示
すように、情報信号が記録されるデータエリアZdと、
サーボ情報等が予め記録されるサーボエリアZsが設け
られている。
【0024】そして、上記サーボエリアZsには、サー
ボマークMsやクロックマークMcが、いわゆるプリピ
ットとして形成されている。また、磁気ディスク1上の
上記クロックマークMcの周方向の位置を知るために、
データ部分及びサーボ部分には現れない符号、いわゆる
ユニークパターンPuがトラック内の数箇所(図示の例
では、2箇所)に配されたユニークエリアZuに形成さ
れている。このユニークパターンPuは、磁気ディスク
1の周方向の位置を知るために設けられたものであるか
ら、データエリアZdに記録されるデータとして用いら
れない符号が選ばれる。即ち、通常、データエリアZd
におけるデータは、クロック再生のためやデータに含ま
れる直流成分をなくすなどの理由により、論理的に
「0」が長く続かないような、0run lengthが制限され
た変調符号が用いられる。
【0025】従って、ユニークパターンPuは、それら
と容易に区別できるようにするために、論理的に「0」
が長く続くような符号が用いられる。本実施例では、図
2に示すように、例えば論理的に「110000000
00011」の信号となるパターンが形成される。
【0026】また、サーボエリアZsとデータエリアZ
dの間には、通常、記録再生アンプの切り替えなどの時
間を考慮したギャップエリアZg1及びZg2が設けら
れる。そして、本実施例に係る磁気ディスク1において
は、上記ギャップエリアZg1及びZg2に、クロック
マークMcと同様の信号が記録されている。
【0027】このギャップエリアZg1及びZg2に記
録されるパターン(便宜的に、以後ギャップパターンと
記す)は、ユニークパターンPuに対して異なるものと
するために、論理的に「0」が続かないようなパターン
を用いる。このギャップエリアZg1及びZg2は、デ
ータを記録・再生することができないエリアであるか
ら、信号を情報として再生することはなく、パターン密
度のつまった形にしておいても差し支えない。
【0028】そこで、ギャップエリアZg1及びZg2
に形成されるパターンは、例えば図3及び4に示すよう
に、例えば全て論理的に「1」となるようなパターン
(図3参照)、あるいは論理的に「1」と「0」が交互
に現れるようなパターン(図4参照)など、0run leng
thが小さい論理符号となるパターンを用いることが望ま
しい。なお、図2〜図4において、各図Aはパターン形
状を示し、各図Bはヘッドアンプによる再生信号の信号
波形を示し、各図Cは上記再生信号に対応する論理符号
を示す。
【0029】そして、図5に示す例は、データが記録さ
れる記録トラック32と各マーク(Mc,Ms)及び各
パターン(GP1,GP2,Pu)間に段差を設けた例
を示す。即ち、図5は、各マーク(Mc,Ms)、各パ
ターン(GP1,GP2,Pu)を凸部と凹部で構成
し、記録トラック32を凸部とした例を示す。
【0030】次に、上記本実施例に係る磁気ディスク1
の製造方法を図6及び図7を参照しながら説明する。こ
の製造方法は、光ディスクを製造する方法とほぼ同じで
あり、その原盤作製に図6で示す光学記録装置(レーザ
カッティング装置)が用いられる。
【0031】この装置は、基本的には、図示するよう
に、上面にガラスなどの平滑な円形基板11が載置され
るターンテーブル12と、気体を増幅媒質とするガスレ
ーザ光源13と、このガスレーザ光源13から出射され
たレーザビームLを、記録パターン信号Swにて変調さ
れた超音波Wに基づいて強度変調する音響光学変調器
(Acousto Optic Modulator ;以下、単にAOMと記
す)14と、このAOM14にて強度変調されたレーザ
ビームLを、対物レンズ15に導くミラー16とから構
成されている。
【0032】そして、上記基板11は、ターンテーブル
12上に例えば真空吸着によって、固定されており、こ
のターンテーブル12がスピンドルモータ(図示せず)
によって回転駆動されることによって、例えばCAV
(角速度一定)方式で回転するようになっている。ま
た、この基板11上には、フォトレジスト膜17が一面
に塗布されている。対物レンズ15は、上記フォトレジ
スト膜17上に所定間隔をもって対向して配されてお
り、例えばステッピングモータを主体とする既知の移動
機構によって、ミラー16と共に基板11の径方向に移
動するようになっている。
【0033】ここで、上記フォトレジスト膜17の感光
材料がポジ型の場合、上記レーザビームLとしては、A
rレーザでは458nm、He−Cdレーザでは442
nmの発振波長のものが選定される。また、最近では、
400nm付近の発振波長を有するKrレーザも使用さ
れる場合がある。また、これらのガスレーザ13は、ブ
リュースター窓により直線偏光のレーザビームLとして
出射される。
【0034】一方、上記AOM14には、超音波発生器
18が接続されており、この超音波発生器18は、発生
した超音波を、入力端子に供給される記録パターン信号
(フォトレジスト膜17に描画する記録パターンが電気
的に変換された信号)Swに基づいて変調するものであ
る。この超音波発生器18にて変調された超音波Wは、
AOM14に供給される。
【0035】このAOM14は、例えばTeO2 結晶か
ら構成されており、超音波発生器18からの超音波供給
によりその結晶中に生じた屈折率変化による位相回折格
子を用いて、そのブラッグ回折の1次回折光を信号記録
に使用するものである。回折光の強度は、超音波パワー
で決まり、回折方向はキャリア周波数で決まる。
【0036】記録パターン信号Swは、パターン発生器
19にて作成される。このパターン発生器19は、PL
L20にて生成されたクロック信号Scに基づいて記録
パターン信号Swを作成する。PLL20は、スピンド
ルモータに取り付けられたロータリエンコーダ21から
の回転タイミング信号Stに基づいてクロック信号Sc
を生成する。
【0037】次に、上記レーザカッティング装置にて本
実施例に係る磁気ディスク1の原盤を作製する方法を説
明する。
【0038】まず、ガラスなどの平滑な円形基板11を
研磨し、この基板11上にフォトレジスト膜17を塗布
する。その後、基板11をターンテーブル12上に固定
し、スピンドルモータにて例えばCAV方式で基板11
を回転させる。このとき、対物レンズ15及びミラー1
6を基板11の径方向に移動させて、対物レンズ15で
フォトレジスト膜17上に集光したレーザスポットLs
を基板11の径に沿って一方向に移動させていく。
【0039】この場合、図7に示すように、レーザスポ
ットLsの移動ピッチdは、ターンテーブル12が1回
転するうちに、レーザスポットLsの直径D以上移動さ
せないようにしておく。例えば直径Dが0.4μmに絞
られたスポットLsを使用する場合、スポットLsは、
ターンテーブル1回転につき基板11の径方向に0.3
μm程度送られるようにしておく。
【0040】一方、レーザビームLは、AOM14にて
ターンテーブル12の回転と同期してオン/オフされ
る。そして、ターンテーブル12が、n分の1回転する
ごとに、レーザビームLがフォトレジスト膜17に照射
されるようにすれば、フォトレジスト膜17には、基板
11の径方向に連続した放射状のクロックマークMc、
ユニークパターンPu及びギャップエリアZg1(図示
せず)及びZg2におけるギャップパターンGP1(図
示せず)及びGP2のレジスト潜像が形成される。
【0041】この後の作業は、基板11上のフォトレジ
スト膜17を現像した後、残存するフォトレジスト膜1
7を含む全面に金属膜を蒸着して原盤を作製する。そし
て、この原盤からマザー及びスタンパを複製して、この
スタンパから合成樹脂製のディスク(図5で示す透明基
板2参照)を成形する。
【0042】その後、このディスク2を磁気ディスク1
として用いるときには、図5に示すように、ディスク2
中、マーク(Mc,Ms)及びパターン(GP1,GP
2,Pu)等が形成されている側の面に磁性膜33を形
成し、図示するように、凸部における磁性膜33aと凹
部における磁性膜33bとで磁化方向をそれぞれ逆にし
て磁化する。このように磁化する方法としては、最初に
レベルIbなる電流を流したヘッドで凸部及び凹部の磁
性膜33a及び33bを磁化し、次に、レベル−Iuな
る電流(Ib>Iu)を流したヘッドで凸部の磁性膜3
3aを反対方向に磁化すればよい。
【0043】あるいは、最初にディスク2の回転を遅く
してヘッドの浮上量を小さくした状態で凸部及び凹部の
磁性膜33a及び33bを磁化し、次いで、ディスク2
の回転を速くしてヘッドの浮上量を大きくして凸部の磁
性膜33aを最初とは反対方向に磁化すればよい。
【0044】上記例に加えて、図5Bに示すように、隣
接する記録トラック32間にも段差を設けて、いわゆる
ガードバンドGBを設けるようにしてもよい。この場合
も、上記例と同じように作製することができる。
【0045】上記図5で示す例では、ディスク2自体に
凹凸を形成した場合を示したが、その他、図8に示すよ
うに、ディスク2自体に凹凸は設けず、ディスク2上に
形成される磁性膜33をエッチングにて選択的に除去す
ることにより、マーク(Mc,Ms)及びパターン(G
P1,GP2,Pu)並びに記録トラック32を形成す
るようにしてもよい。
【0046】また、図5Bで示した場合と同様に、隣接
する記録トラック32間の磁性膜33を除去して、いわ
ゆるガードバンドGBを設けるようにしてもよい(図8
B参照)。これらの例において、磁性膜33を磁化する
方法としては、DC電流を流したヘッドで一方向に磁化
すればよい。
【0047】次に、図8で示す磁気ディスク1を作製す
る方法について図9及び図10を参照しながら説明す
る。
【0048】まず、図9Aに示すように、ガラス基板4
1上にクロム層42及びフォトレジスト膜43が順次積
層されたマスク原盤44を用意する。その後、上記図6
で示すレーザカッティング装置を用いて露光処理するこ
とにより、フォトレジスト膜43に凹部に対応するパタ
ーン(単に凹部パターンと記す)のレジスト潜像を形成
する。
【0049】その後、図9Bに示すように、現像処理し
て、フォトレジスト膜43中、レーザビームLが照射さ
れた部分を溶解することにより、フォトレジスト膜43
に凹部パターンの形状に沿った開口45を形成する。そ
の後、図9Cに示すように、例えばウェットエッチング
を行って、上記開口45から露出するクロム層42をエ
ッチング除去する。その後、上層のフォトレジスト膜4
3を剥離することにより、クロム層42によるマスク4
6が完成する。
【0050】次に、図10Aに示すように、ディスク2
上に磁性膜33及びフォトレジスト膜47が順次積層さ
れた磁気ディスク原盤48を用意する。その後、フォト
レジスト膜47上にマスク46を配置し、近接法による
露光を行って、フォトレジスト膜47に凹部パターンの
レジスト潜像を形成する。
【0051】その後、図10Bに示すように、現像処理
して、フォトレジスト膜47中、レーザビームLが照射
された部分を溶解することにより、フォトレジスト膜4
7に凹部パターンの形状に沿った開口49を形成する。
その後、図10Cに示すように、例えばウェットエッチ
ングを行って、上記開口49から露出する磁性膜33を
エッチング除去する。その後、上層のフォトレジスト膜
47を剥離することにより、図10で示す磁気ディスク
1が完成する。
【0052】次に、本実施例に係る記録再生装置の動
作、特に、上記磁気ディスクの読み出し動作について説
明する。まず、磁気ヘッドにて磁気ディスク1のトラッ
クセンターTcを挟んで両側に配されたサーボマークM
sの再生出力を比較することで磁気ディスク1のトラッ
キングが制御される。また磁気ヘッドがクロックマーク
Mc上を通過する毎に得られるクロックパルスを逓倍す
ることによってシステムクロック信号を得ることができ
る。
【0053】図11は、上記システムクロック信号を得
るためのブロック図であり、再生用ヘッドを介して供給
された再生出力は、まず、ヘッドアンプ51により電気
信号に変換された後、増幅され、上記サーボマークMs
やクロックマークMcによる出力変動がサーボパルス及
びクロックパルスとして認識される。また、ユニークパ
ターンPuが存在するセクタにおいては、上記パルスの
ほか、ユニークパターンPu及びギャップパターンGP
1,GP2による出力変動がそれぞれユニークパルス及
びギャップパルスとして認識される。
【0054】次いで、ピーク検出回路52にて各パルス
のピーク検出が行われる。これらのパルスは、またユニ
ークパターン検出回路53に入力される。ところで、ユ
ニークパターンPuは、ディスクの起動直後などにおい
て、ディスクの周方向の絶対位置を知るためのものであ
るから、逓倍手段であるPLLがロックされていない。
従って、再生信号の周波数も位相もわからない状態でユ
ニークパターンPuを検出しなければならない。
【0055】そこで、クロックレートに近い周波数をも
つサンプルレートで再生信号とは非同期にサンプリング
しておき、再生信号の波形が、予め記録しておいたユニ
ークパターンPuの再生波形とほぼ一致したことをもっ
てユニークパターンPuの検出とみなすようにする。
【0056】例えば、磁気記録においては、図2に示す
ように、その再生信号を、ディジタル変換する場合、磁
化反転のあるところ(再生信号のピーク点)を論理的に
「1」、磁化反転の無いところを論理的に「0」に割り
当てたディジタルデータとすることが多い。ユニークパ
ターンPuとしては、比較的「0」が続く長さ(0run
length)の長いパターンを用いるため、上記割り当て規
則に沿って、例えば、「1100000000001
1」というパターン、即ち、両端の「11」の間に
「0」が10個並んだデータを用いる。
【0057】また、ユニークパターン検出回路53は、
図12に示すように、再生信号をクロック発生回路54
からの検出クロックに基づいて二値化して出力する二値
化回路55と、この二値化回路55からシリーズに出力
される二値化データが供給され、ディジタルの再生パタ
ーンデータとして出力し、かつ上記クロック発生回路5
4からの検出クロックに基づいてビットシフトを行うシ
フトレジスタと、ある所定の基準パターンデータが出力
されるパターン発生回路57と、上記シフトレジスタ5
6からの再生パターンデータ及びパターン発生回路57
からの基準パターンデータをそれぞれ比較して、各パタ
ーンデータが一致したとき、検出信号を出力する比較回
路58とを有する。
【0058】ところで、上記二値化回路55において、
再生信号から二値化データに変換する際、再生信号と
は、非同期のクロックで処理を行うため、場合によって
は、「1」に挟まれた「0」の個数が一つ増加したり、
減少したり、両端にある「1」が1つになったり、3つ
になったりすることもありうる。
【0059】例えば、クロック発生回路54からの検出
クロックの出力タイミングが少しはやい場合には、二値
化データが「1100000000011」(両端の
「11」の間に「0」が9個並んだデータ)になった
り、上記出力タイミングが少し遅い場合には、「110
000000000011」(両端の「11」の間に
「0」が11個並んだデータ)となる。また、同様に、
「1100000000011」(アンダーラインで
示すビットが「0」から「1」に置換されたデータ)と
か、「1100000000001」(アンダーライ
ンで示すビットが「1」から「0」に置換されたデー
タ)などのパターンもありうる。
【0060】しかし、上記ユニークパターンPuの再生
データは、基本的には、「1」と「1」の間に「0」が
少なくとも8個並んだデータであり、このユニークパタ
ーンPuを検出するためには、まず、最上位ビットから
10ビット分(即ち、上位10ビット)のデータが「1
100000000」であり、かつ下位の4ビットに
「1」が存在すればよいことになる。
【0061】従って、このユニークパターン検出回路5
3においては、上記パターン発生回路57から、例えば
10ビットの所定パターンデータ、この例では、例えば
「1100000000」を発生させ、かつシフトレジ
スタ56の下位4ビット分のデータ出力をOR回路59
に入力させ、更に、このOR回路59の出力と比較回路
58からの出力を後段のAND回路60に入力させるよ
うに構成する。
【0062】そして、上記比較回路58において、シフ
トレジスタ56の上位10ビットとパターン発生回路5
7からの10ビットデータとを比較させ、比較結果が同
一である場合、その出力端子から高レベルの信号を出力
させる。即ち、上位10ビットのデータが一致したとき
はじめて、下位4ビットに「1」が存在するかが判別さ
れ、両条件を満足したとき、シフトレジスタ56に供給
された14ビットのデータがユニークパターンPuのデ
ータであることが検出されることとなる。
【0063】このように、上記ユニークパターン検出回
路53の場合、まず、上記パターン発生回路57からの
10ビットデータとシフトレジスタの上位10ビットデ
ータとを比較し、比較結果が同一であるとき、下位の4
ビットに「1」が存在するかを検出してユニークパター
ンPuを検出するようにしているため、上記ユニークパ
ターンPuとギャップパターンGP1,GP2を確実に
判別することが可能となる。
【0064】即ち、ギャップパターンGP1,GP2の
論理符号は、本例の場合、「101010101010
101」を例にしているが、この場合も非同期で検出す
ることから、例えば「10101010101010
1」(アンダーラインで示すビット「0」が多く挿入さ
れたデータ)や「101010101010101」
(アンダーラインで示すビット「1」が多く挿入された
データ)や「1010010101」(アン
ダーラインで示すビットが「0」から「1」に置換され
たデータ)がありえる。
【0065】しかし、最初に「1100000000」
のデータと比較するため、上記ギャップパターンGP
1,GP2のデータが上記のように種々変形されたデー
タであっても、確実にユニークパターンPuのデータと
判別することができ、ギャップパターンGP1,GP2
をユニークパターンPuと間違えることがない。
【0066】そして、図12に示すように、上記AND
回路60からの信号中、高レベルの出力は、シフトレジ
スタ56のビット移送時間分、即ちクロック発生回路5
4からの検出クロックのパルス周期分続き、その後は、
再びユニークパターンPuが検出されるまで低レベルの
信号となる。即ち、AND回路60からは、ユニークパ
ターンPuの検出に基づいて立ち上がり、シフトレジス
タ56のビット移送時間分の長さのパルス幅を有するパ
ルス信号が出力されることになる。
【0067】また、図11に示すように、上記ユニーク
パターン検出回路53の後段には、クロックウィンドウ
作成回路61が接続されている。この作成回路61は、
その内部にプログラマブルカウンタが組み込まれてお
り、このカウンタには、初期値としてユニークパターン
Puの検出時から次のクロックマークMcまでのクロッ
ク計数値が登録されている。そして、上記ユニークパタ
ーン検出回路53におけるAND回路60からのパルス
信号の供給に基づいて、上記カウンタが動作を開始し、
クロック発生回路54からの検出クロックの入力毎にカ
ウンタ内の計数値の減算更新が行われる。そして、カウ
ンタ内の計数値が零となった時点で、ウィンドウパルス
を出力する。
【0068】このウィンドウパルスは、ピーク検出回路
52の後段に接続されているクロックパルス抽出回路6
2に供給される。このクロックパルス抽出回路62は、
例えばAND回路で構成され、ピーク検出回路52から
のピーク検出波形と上記クロックウィンドウ作成回路か
らのウィンドウパルスとの論理積をとって、クロックマ
ークMcの再生に基づくクロックパルスを抽出する。
【0069】上記クロックパルス抽出回路62にて抽出
されたクロックピットパルスは、後段の逓倍手段(例え
ばPLL)63に供給され、この逓倍手段63によって
逓倍されて、システムクロック信号(サーボクロック、
データクロック)に変換される。
【0070】特に、本実施例においては、上記クロック
マークMc、ユニークパターンPu及びギャップパター
ンGP1,GP2が、磁気ディスク1の径方向に連なる
放射状の帯状パターン(図1参照)として形成されてい
る。従って、磁気ヘッドが、トラックセンターにあると
きも、トラックセンターから外れていわゆるオフトラッ
ク状態にあるときも、同じ条件でクロックマークMc、
ユニークパターンPu及びギャップパターンGP1,G
P2が検出される。
【0071】このことから、クロックマークMc、ユニ
ークパターンPu及びギャップパターンGP1,GP2
を常に高S/Nで読み出すことが可能となり、特に、ク
ロックマークMcからクロックパルスを高S/Nにて得
ることができるため、ジッタ成分の少ないシステムクロ
ック信号を得ることができる。また、磁気ヘッドがオフ
トラックしていてもクロックパルスの振幅が変わらない
ため、ヘッドのシーク動作中においてもS/Nのよいク
ロックパルスを得ることができる。
【0072】実施例2 次に、記録再生媒体を、サンプルサーボ方式の光ディス
クに適用した実施例を図13に基づいて説明する。この
実施例に係る光ディスク31の全体のトラックフォーマ
ットは、上記実施例1にて説明した磁気ディスク1と同
じであるため、その詳細説明は省略するが、この光ディ
スク31においても、図13に示すように、上記磁気デ
ィスク1と同様に、クロックマークMc、ユニークパタ
ーンPu、ギャップパターンGP1及びGP2を光ディ
スク31の径方向に連続する略放射状パターンに形成し
てある。
【0073】そして、これら各マーク(Ms,Mc)や
各パターン(Pu,GP1,GP2)は、図2に示すよ
うに、透明基板2に成形時に凹部3を設けておき、この
上に反射膜4を成膜することで、透明基板2側から見た
ときに略円形あるいは矩形状の凸部(サーボマークM
s)及び帯状の凸部(クロックマークMc,ユニークパ
ターンPu,ギャップパターンGP1及びGP2)とし
て形成されるものである。なお、図14において、ユニ
ークパターンPu,ギャップパターンGP1及びGP2
は図示しない。
【0074】この光ディスク31の作製方法は、上記図
6で示すレーザカッティング装置による露光処理並びに
現像処理を経て原盤を作製し、更にこの原盤に基づいて
マザー及びスタンパを複製し、このスタンパから合成樹
脂製のディスク2を成形する。そして、ディスク2中、
クロックマークMc等が形成されている側の面にアルミ
ニウム等の反射膜4を蒸着することで本実施例に係る光
ディスク31が完成する。
【0075】この光ディスク31に対する記録再生装置
は、図11において、磁気ヘッド(図示せず)の代わり
に光ピックアップとなる点で異なるほかは、同じ構成を
有するため、その説明は省略する。この場合も、クロッ
クマークMc、ユニークパターンPu及びギャップパタ
ーンGP1,GP2が、光ディスク1の径方向に連なる
放射状の帯状パターン(図1参照)として形成している
ため、クロックマークMc、ユニークパターンPu及び
ギャップパターンGP1,GP2を常に高S/Nで読み
出すことが可能となり、特に、クロックマークMcから
クロックパルスを高S/Nにて得ることができ、ジッタ
成分の少ないシステムクロック信号を得ることができ
る。また、光ピックアップからのビームスポットがオフ
トラックしていてもクロックパルスの振幅が変わらない
ため、シーク動作中においてもS/Nのよいクロックパ
ルスを得ることができる。
【0076】ところで、作製したディスクを光ディスク
31として用いる場合には、形成されたギャップパター
ンGP1及びGP2は、アルミニウムなどの反射膜によ
って情報が転写されているので、データの記録再生など
によって一部消去されるという不都合は生じない。従っ
て、光ピックアップで信号を再生するときには、形成さ
れたギャップエリアZg1及びZg2から必ず所定の信
号を得ることができる。
【0077】しかし、作製したディスクを磁気ディスク
1として用いるときには、予めギャップ部分に着磁され
た情報の一部が磁気ヘッドによって消去されるというお
それがある。
【0078】そこで、本実施例においては、データエリ
アZdに対する情報の記録からサーボエリアZsに対す
る情報の再生での切換え時における信号処理及びサーボ
エリアZsに対する情報の再生からデータエリアZdに
対する情報の記録での切換え時における信号処理を以下
のようにすることにより、上記磁気ヘッドによるギャッ
プエリアZg1及びZg2での情報の一部消去をなくす
ようにしている。
【0079】即ち、最初に、データエリアZdに対する
情報の記録からサーボエリアZsに対する情報の再生の
切換え時における信号処理について図15を参照しなが
ら説明する。まず、磁気ヘッドがデータエリアZdの後
端部分(ギャップエリアZg1の先頭部分)に達した時
刻、即ちt1時において、記録アンプに供給されるライ
トイネーブル信号Sewをオフにして、記録アンプをデ
ィセーブル(伝送不可)状態にすることにより記録電流
Iwを切ると同時に、再生アンプに供給されるリードイ
ネーブル信号Serをオンにして、再生アンプをイネー
ブル(伝送可能)状態にする。
【0080】このとき、記録電流Iwが切れる過程にお
いて、ギャップエリアZg1の先頭部分に、そのとき流
れていた残留記録電流dIwに応じた磁化情報が新たに
記録されることになる。ところが、ギャップエリアZg
1に形成されているギャップパターンGP1を構成する
磁性体膜33は、図5及び図8に示すように、単一方向
に磁化されているため、ギャップエリアZg1上を磁気
ヘッドが通過するときに、磁気ヘッドから上記ギャップ
エリアZg1に記録された磁化の方向と同一方向の磁界
が発生されるように、記録電流Iwの極性を選べば、上
記データエリアZdに対する情報の記録からサーボエリ
アZsに対する情報の再生の切換え時において、ギャッ
プエリアZg1における磁化情報が書き換えられるとい
う不都合は生じなくなる。即ち、予めギャップエリアZ
g1に記録された情報が、記録から再生への切換えによ
って、消去されるということが回避される。
【0081】また、再生アンプが立ち上がるまでの時間
においては、正しいデータ再生は行われない(そのため
にギャップエリアZg1が設けられている)。しかし、
データ記録時においては、ユニークパターンPuの検出
(サーチ)は行われないため、ギャップパターンZg1
が再生されないことによる弊害はない。
【0082】次に、サーボエリアZsに対する情報の再
生からデータエリアZdに対する情報の記録の切換え時
における信号処理について図16を参照しながら説明す
る。まず、磁気ヘッドがサーボエリアZsの後端部分
(ギャップエリアZg2の先頭部分)に達した時刻、即
ちt2時において、再生アンプに供給されるリードイネ
ーブル信号Sewをオフにして、再生アンプをディセー
ブル(伝送不可)状態にすると同時に、記録アンプに供
給されるライトイネーブル信号Sewをオンにして、記
録アンプをイネーブル(伝送可能)状態にし、データ記
録の準備をする。
【0083】この場合においても、ギャップエリアZg
2の最後の部分におけるギャップパターンGP2が、こ
れから記録する新たな記録電流の過渡電流iwに応じて
磁化される。即ち、新しい磁化情報が上書きされる。と
ころが、上記と同様に、ギャップエリアZg2上を磁気
ヘッドが通過するときに、磁気ヘッドから上記ギャップ
エリアZg2に記録された磁化の方向と同一方向の磁界
が発生されるように、記録電流Iwの極性を選べば、上
記再生から記録の切換え時において、ギャップエリアZ
g2の磁化情報が書き換えられるという不都合は生じな
くなる。
【0084】このように、本実施例に係る磁気ディスク
1及び光ディスク31によれば、ユニークパターンPu
を、論理的に「0」が長く続くような0run lengthの大
きいパターンとし、ギャップパターンGP1及びGP2
を論理的に「0」が続かないような0run lengthが制限
されたパターンとしたので、ユニークパターンPuの再
生信号とギャップパターンPG1及びPG2の再生信号
は、全く異なった信号波形となる。従って、後段のユニ
ークパターン検出回路53において、ギャップパターン
GP1及びGP2をユニークパターンPuと誤って検出
することが防止され、ユニークパターンPuの検出性能
を向上させることができる。その結果、クロックマーク
Mcの周方向の位置を正確に割り出すことができ、記録
再生装置の動作上の信頼性を高めることができる。
【0085】また、本実施例に係る記録再生装置によれ
ば、ユニークパターンPuの符号を例えば「11000
000000011」とし、ギャップパターンGP1及
びGP2の符号を「1」が続く符号、あるいは「1」と
「0」が交互に配列された符号としたとき、ヘッドアン
プ51からの再生信号を符号化したデータ中、上位の例
えば10ビットのデータを所定のパターンデータ(「1
100000000」)と比較し、下位の例えば4ビッ
トのデータに少なくとも「1」が存在するかを検出し
て、上記比較結果が同じで、かつ下位のデータに「1」
が存在するときはじめて、ユニークパターンPuとして
認識するユニークパターン検出回路53を設けるように
したので、ユニークパターンPuをギャップパターンP
G1及びPG2と誤ることなく確実に検出することがで
きる。
【0086】また、ディスクを磁気ディスク1に適用し
た場合において、磁気ヘッドによる情報信号の記録から
再生に切り換わる際、磁気ヘッドからの残留記録電流d
Iwによって、上記ギャップエリアZg1に記録された
磁化情報が壊されるという問題が生じるが、磁気ヘッド
による情報信号の記録から再生に切り換える際、磁気ヘ
ッドがギャップエリアZg1上を通過するときに、磁気
ヘッドに印加する電流を記録電流から再生電流に切り換
える直前の記録電流の極性を、ギャップエリアZg1に
記録された信号の磁化方向と同一方向の磁界を発生させ
るように選ぶようにしているため、上記残留記録電流d
Iwによって、上記ギャップエリアZg1の磁化情報が
壊されるという不都合は生じなくなる。
【0087】また、磁気ヘッドによる情報信号の再生か
ら記録に切り換わる際、磁気ヘッドからの過渡期間にお
ける記録電流iwによって、ギャップエリアZg2に記
録された磁化情報が壊されるという問題が生じるが、磁
気ヘッドによる情報信号の再生から記録に切り換える
際、磁気ヘッドがサーボエリアZsの後端を通過すると
きに、磁気ヘッドに印加する電流を再生電流から記録電
流に切り換えた直後の記録電流の極性が、ギャップエリ
アZg2に記録された信号の磁化方向と同一方向の磁界
を発生させるように選ぶようにしているため、上記過渡
期間における記録電流iwによって、ギャップエリアZ
g2の磁化情報が壊されるという不都合は生じなくな
る。
【0088】なお、上記実施例1及び2では、クロック
マーク、ユニークパターン及びギャップパターンを、デ
ィスクの径方向に連続する略放射状パターンとして形成
した例を示したが、もちろん、矩形状あるいは円形状の
ピット形状に形成してもよい。
【発明の効果】上述のように、本発明に係る記録再生方
法によれば、同一面上にヘッド位置決め信号が記録され
たサーボ領域と、データ信号の記録再生用のデータ領域
と、上記サーボ領域と上記データ領域の間にギャップ領
域を有する磁気記録媒体に対して磁気ヘッドにて情報信
号の記録再生を行う記録再生方法において、上記磁気記
録再生媒体に、少なくとも周方向の位置を示すユニーク
パターンを設け、かつギャップ領域にユニークパターン
とは異なる信号を予め記録する。そして、磁気ヘッドに
よる情報信号の記録から再生に切り換える場合、磁気ヘ
ッドがデータ領域の後端を通過するときに、磁気ヘッド
に印加する電流を記録電流から再生電流に切り換え、そ
の切り換えられる直前の記録電流の極性が、ギャップ領
域に記録された信号の磁化方向と同一方向の磁界を発生
させるように選ぶようにしたので、記録再生媒体が磁気
ディスクである場合において、磁気ヘッドによる情報信
号の記録から再生に切り換わる際、磁気ヘッドからの残
留記録電流によって、ギャップに記録された磁化情報が
壊されるという不都合を回避することができる。
【0089】また、本発明は、上記記録再生方法におい
て、磁気記録再生媒体に、少なくとも周方向の位置を示
すユニークパターンを設け、かつギャップ領域にユニー
クパターンとは異なる信号を予め記録する。そして、磁
気ヘッドによる情報信号の再生から記録に切り換える場
合、磁気ヘッドがサーボ領域の後端を通過するときに、
磁気ヘッドに印加する電流を再生電流から記録電流に切
り換え、その切り換えられた直後の記録電流の極性が、
ギャップ領域に記録された信号の磁化方向と同一方向の
磁界を発生させるように選ぶようにしたので、記録再生
媒体が磁気ディスクである場合において、磁気ヘッドに
よる情報信号の再生から記録に切り換わる際、磁気ヘッ
ドからの過渡期間における記録電流によって、ギャップ
に記録された磁化情報が壊されるという不都合を回避す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録再生媒体を、サンプルサーボ
方式の磁気ディスクに適用した実施例(以下、単に実施
例に係る磁気ディスクと記す)のトラック・フォーマッ
トを示す模式図である。
【図2】本実施例に係る磁気ディスクのユニークエリア
に形成されるユニークパターンを示す説明図であり、同
図Aはユニークパターンの形状を示し、同図Bはユニー
クパターンの再生信号波形を示し、同図Cはユニークパ
ターンの再生信号の論理データを示すものである。
【図3】本実施例に係る磁気ディスクのギャップエリア
に形成されるギャップパターンの一例を示す説明図であ
り、同図Aはギャップパターンの形状を示し、同図Bは
ギャップパターンの再生信号波形を示し、同図Cはギャ
ップパターンの再生信号の論理データを示すものであ
る。
【図4】本実施例に係る磁気ディスクのギャップエリア
に形成されるギャップパターンの他の例を示す説明図で
あり、同図Aはギャップパターンの形状を示し、同図B
はギャップパターンの再生信号波形を示し、同図Cはギ
ャップパターンの再生信号の論理データを示すものであ
る。
【図5】本実施例に係る磁気ディスク、表面に凹凸が形
成された基板上に磁性体膜を形成した磁気ディスクの断
面を示すものであり、同図Aは図1におけるA−A線上
の断面図、同図Bは図1におけるB−B線上の断面図で
ある。
【図6】本実施例に係る磁気ディスクの原盤作製に用い
られる光学記録装置(レーザカッティング装置)を示す
構成図である。
【図7】レーザカッティング装置におけるビームスポッ
トの移動制御を示す模式図である。
【図8】本実施例に係る磁気ディスク、特に基板上に磁
性体膜を選択的に形成した磁気ディスクの断面を示すも
のであり、同図Aは図1におけるA−A線上の断面図、
同図Bは図1におけるB−B線上の断面図である。
【図9】図8に示す磁気ディスクの製造方法の一例を示
す工程経過図であり、同図Aはマスクを形成する際の露
光処理を示し、同図Bはマスクを形成する際の現像処理
を示し、同図Cはマスクの完成段階を示す。
【図10】図9に続く磁気ディスクの製造方法の一例を
示す工程経過図であり、同図Aはマスクを用いて磁気デ
ィスクを形成する際の露光処理を示し、同図Bは磁気デ
ィスクを形成する際の現像処理を示し、同図Cは磁気デ
ィスクの完成段階を示す。
【図11】本発明に係る記録再生装置を磁気ディスクに
適用したものを示し、特に本実施例に係る磁気ディスク
からシステムクロック信号を得るための回路構成を示す
ブロック図である。
【図12】本実施例に係る記録再生装置に組み込まれる
ユニークパターン検出回路の回路構成を示すブロック図
である。
【図13】本発明に係る記録再生媒体を、サンプルサー
ボ方式の光ディスクに適用した実施例(以下、単に実施
例に係る光ディスクと記す)のトラック・フォーマット
を示す模式図である。
【図14】本実施例に係る光ディスクの断面形状を示す
断面図である。
【図15】本実施例に係る記録再生装置において、デー
タエリアに対する情報の記録からサーボエリアに対する
情報の再生の切換え時における信号処理を示すタイミン
グチャートである。
【図16】本実施例に係る記録再生装置において、サー
ボエリアに対する情報の再生からデータエリアに対する
情報の記録の切換え時における信号処理を示すタイミン
グチャートである。
【図17】従来例に係るサンプルサーボ方式の磁気ディ
スクのトラック・フォーマットを示す模式図である。
【図18】他の従来例に係るサンプルサーボ方式の磁気
ディスクのトラック・フォーマットを示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 磁気ディスク、2 透明基板(ディスク)、11
基板、12 ターンテーブル、13 ガスレーザ光源、
14 AOM、15 対物レンズ、16 ミラー、17
フォトレジスト膜、18 超音波発生器、19 パタ
ーン発生器、20PLL、21 ロータリエンコーダ、
31 光ディスク、32 記録トラック、33 磁性体
膜、51 ヘッドアンプ、52 ピーク検出回路、53
ユニークパターン検出回路、54 クロック発生回
路、55 二値化回路、56 シフトレジスタ、57
パターン発生回路、58 比較回路、61 クロックウ
ィンドウ作成回路、62 クロックパルス抽出回路、6
3 PLL、Zd データエリア、Zs サーボエリ
ア、Zu ユニークエリア、Zg1,Zg2 ギャップ
エリア、Mc クロックマーク、Ms サーボマーク、
Pu ユニークパターン、GP1,GP2 ギャップパ
ターン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一面上にヘッド位置決め信号が記録さ
    れたサーボ領域と、データ信号の記録再生用のデータ領
    域と、上記サーボ領域と上記データ領域の間にギャップ
    領域を有する磁気記録再生媒体に対して磁気ヘッドにて
    情報信号の記録再生を行う記録再生方法において、 上記磁気記録再生媒体は、少なくとも周方向の位置を示
    すユニークパターンを有し、かつ上記ギャップ領域に上
    記ユニークパターンとは異なる信号が予め記録されて構
    成され、 上記磁気ヘッドによる情報信号の記録から再生に切り換
    える際、上記磁気ヘッドが上記データ領域の後端を通過
    するときに、上記磁気ヘッドに印加する電流を記録電流
    から再生電流に切り換え、 その切り換えられる直前の上記記録電流の極性が、上記
    ギャップ領域に記録された信号の磁化方向と同一方向の
    磁界を発生させるように選ばれることを特徴とする記録
    再生方法。
  2. 【請求項2】 同一面上にヘッド位置決め信号が記録さ
    れたサーボ領域と、データ信号の記録再生用のデータ領
    と、上記サーボ領域と上記データ領域の間にギャップ
    領域を有する磁気記録再生媒体に対して磁気ヘッドにて
    情報信号の記録再生を行う記録再生方法において、 上記磁気記録再生媒体は、少なくとも周方向の位置を示
    すユニークパターンを有し、かつ上記ギャップ領域に上
    記ユニークパターンとは異なる信号が予め記録されて構
    成され、 上記磁気ヘッドによる情報信号の再生から記録に切り換
    える際、上記磁気ヘッドが上記サーボ領域の後端を通過
    するときに、上記磁気ヘッドに印加する電流を再生電流
    から記録電流に切り換え、 その切り換えられた直後の上記記録電流の極性が、上記
    ギャップ領域に記録された信号の磁化方向と同一方向の
    磁界を発生させるように選ばれることを特徴とする記録
    再生方法。
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