JP3350797B2 - 容器内の磁性異物検出装置 - Google Patents
容器内の磁性異物検出装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液体を収納する容器
内に混入した金属などの磁性異物を検出する容器内の磁
性異物検出装置に関する。
内に混入した金属などの磁性異物を検出する容器内の磁
性異物検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、清涼飲料水や、液状薬品(目薬
等)、および、化粧品などの液状物は、所定量を容器に
充填して製品化するものが多い。前記液状物は、通常、
人体内に取り込んだり、皮膚や粘膜に塗布したり、眼球
に滴下するなど、人体に大きく影響することから、製品
品質には最大の注意を払う必要がある。これら液状物は
液体充填装置により、容器内に充填されている。そし
て、この液体充填装置の構成は、液状物の収納ホッパ
と、この収納ホッパの下部に設けた複数のノズル装置
と、このノズル装置の下部に空の容器を所定間隔で複数
支持しながら搬送する搬送装置などからなる。
等)、および、化粧品などの液状物は、所定量を容器に
充填して製品化するものが多い。前記液状物は、通常、
人体内に取り込んだり、皮膚や粘膜に塗布したり、眼球
に滴下するなど、人体に大きく影響することから、製品
品質には最大の注意を払う必要がある。これら液状物は
液体充填装置により、容器内に充填されている。そし
て、この液体充填装置の構成は、液状物の収納ホッパ
と、この収納ホッパの下部に設けた複数のノズル装置
と、このノズル装置の下部に空の容器を所定間隔で複数
支持しながら搬送する搬送装置などからなる。
【0003】前記液体充填装置を使用して液体を容器に
充填する場合は、空の容器を搬送装置により、ノズル装
置の各ノズル位置に到来させ、ノズル先端から特定量の
液状物を充填する。そして、液状物が充填された容器
は、蓋がされ、一定間隔を置いてベルトコンベヤなどに
より搬出経路上を運ばれる。さらに、容器の搬出経路の
所定位置では、一つ一つの容器を人間が目視検査をして
容器内に異物が混入していないか判断している。なお、
容器内に異物が入る原因は、装置内の液体が通過する経
路内で、作動する部分が磨耗を起こし、劣化して小片金
属が液体物と共に容器に混入する(例えば、ノズル装置
の開閉バルブが作動して金属摩擦を起こし、その摩擦す
る部分が劣化して微小な破片として容器内に混入する)
ことが知られている。
充填する場合は、空の容器を搬送装置により、ノズル装
置の各ノズル位置に到来させ、ノズル先端から特定量の
液状物を充填する。そして、液状物が充填された容器
は、蓋がされ、一定間隔を置いてベルトコンベヤなどに
より搬出経路上を運ばれる。さらに、容器の搬出経路の
所定位置では、一つ一つの容器を人間が目視検査をして
容器内に異物が混入していないか判断している。なお、
容器内に異物が入る原因は、装置内の液体が通過する経
路内で、作動する部分が磨耗を起こし、劣化して小片金
属が液体物と共に容器に混入する(例えば、ノズル装置
の開閉バルブが作動して金属摩擦を起こし、その摩擦す
る部分が劣化して微小な破片として容器内に混入する)
ことが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、容器の検査手
段では、以下のような問題点が存在していた。 容器内に混入する微小破片は、その大きさがほとん
ど1mm以下で、その多くが直径500μm〜30μm
であり、さらに、金属であるため容器底に沈殿すること
から、人間の目視検査では、見逃す場合もあり、完全な
検出作業ができなかった。
段では、以下のような問題点が存在していた。 容器内に混入する微小破片は、その大きさがほとん
ど1mm以下で、その多くが直径500μm〜30μm
であり、さらに、金属であるため容器底に沈殿すること
から、人間の目視検査では、見逃す場合もあり、完全な
検出作業ができなかった。
【0005】 容器内に沈殿している微小破片を検出
するには、容器を揺すって確認する場合もあるが、容器
内の液体は、振動などにより気泡が発生する。そのた
め、気泡であるか異物であるか目視検査では、判断する
までに時間がかかり、また大きな労力が必要となる。 また、目視検査の場合は、全部の容器を検査するこ
とができないため、抜き取り検査をすることで容器全部
の検査としている。また、目視検査の場合は、検査する
検査場所がほぼ決まってしまい、所望位置で検査をする
ことができなかった。
するには、容器を揺すって確認する場合もあるが、容器
内の液体は、振動などにより気泡が発生する。そのた
め、気泡であるか異物であるか目視検査では、判断する
までに時間がかかり、また大きな労力が必要となる。 また、目視検査の場合は、全部の容器を検査するこ
とができないため、抜き取り検査をすることで容器全部
の検査としている。また、目視検査の場合は、検査する
検査場所がほぼ決まってしまい、所望位置で検査をする
ことができなかった。
【0006】この発明は、前述の問題点を解決すべく創
案されたもので、構成が簡単で確実に容器内の異物を自
動的に的確に検出し、全ての容器に対しての検査を可能
とすると共に、容器の搬送経路の所望位置に配置するこ
とが可能な容器内の磁性異物検出装置を提供することを
目的とする。
案されたもので、構成が簡単で確実に容器内の異物を自
動的に的確に検出し、全ての容器に対しての検査を可能
とすると共に、容器の搬送経路の所望位置に配置するこ
とが可能な容器内の磁性異物検出装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、この発明は、液体が充填された容器と、この容器を
搬送する搬送装置と、この搬送装置の搬送経路に沿って
設けた磁力誘導部材と、この磁力誘導部材の他端側に設
けた光照射ランプおよび撮像手段とから構成され、前記
磁力誘導部材は、その一端と他端の位置が、容器の搬送
方向に沿って低位から高位位置になるように所定角度傾
斜して配置した容器内の磁性異物検出装置として構成し
た。
め、この発明は、液体が充填された容器と、この容器を
搬送する搬送装置と、この搬送装置の搬送経路に沿って
設けた磁力誘導部材と、この磁力誘導部材の他端側に設
けた光照射ランプおよび撮像手段とから構成され、前記
磁力誘導部材は、その一端と他端の位置が、容器の搬送
方向に沿って低位から高位位置になるように所定角度傾
斜して配置した容器内の磁性異物検出装置として構成し
た。
【0008】前記磁力誘導部材は、搬送経路に沿って複
数設けられ、それぞれ傾斜角度を異ならせることや、搬
送される容器の左右に配置しても構わない。また、前記
磁力誘導部材は、永久磁石の小体を複数長手方向に接続
して形成しても良い。さらに、前記磁力誘導部材は、筒
体と、この筒体の表面で長手方向に設けた永久磁石と、
前記筒体を回転させる駆動装置とから構成され、前記永
久磁石は、小体を複数接続して形成し、前記容器の搬送
方向に沿って前記筒体を平行に配設した構成としても構
わない。
数設けられ、それぞれ傾斜角度を異ならせることや、搬
送される容器の左右に配置しても構わない。また、前記
磁力誘導部材は、永久磁石の小体を複数長手方向に接続
して形成しても良い。さらに、前記磁力誘導部材は、筒
体と、この筒体の表面で長手方向に設けた永久磁石と、
前記筒体を回転させる駆動装置とから構成され、前記永
久磁石は、小体を複数接続して形成し、前記容器の搬送
方向に沿って前記筒体を平行に配設した構成としても構
わない。
【0009】
【作用】この発明は上記のように構成したので以下のよ
うな作用を有している。 搬送経路の搬送方向に沿って所定角度傾斜させて配
置しているため、容器内の磁性破片は、磁力誘導部材の
磁力に吸引されながら、徐々に磁力誘導部材に沿って上
昇する。そして、照射ランプが容器を光照射し、撮像手
段により撮像して磁性破片を検出する。なお、清涼飲料
水や、薬液などの液体充填装置には、ステンレスが使用
されているが、ステンレスは、通常磁力により吸引され
ない。しかし、1mm以下の微小片になった場合、鉄片
と同じように磁力の影響を受けるため、磁力誘導部材に
より誘導される。
うな作用を有している。 搬送経路の搬送方向に沿って所定角度傾斜させて配
置しているため、容器内の磁性破片は、磁力誘導部材の
磁力に吸引されながら、徐々に磁力誘導部材に沿って上
昇する。そして、照射ランプが容器を光照射し、撮像手
段により撮像して磁性破片を検出する。なお、清涼飲料
水や、薬液などの液体充填装置には、ステンレスが使用
されているが、ステンレスは、通常磁力により吸引され
ない。しかし、1mm以下の微小片になった場合、鉄片
と同じように磁力の影響を受けるため、磁力誘導部材に
より誘導される。
【0010】 磁力誘導部材は、搬送経路に複数傾斜
して設けることができるため、的確に容器内の磁性破片
を磁力吸引して検出可能位置まで誘導することができ
る。 磁力誘導部材は、搬送されてくる容器の両側に設け
ることで、磁束密度を高めることができるため、金属片
の磁力誘導を確実にする。
して設けることができるため、的確に容器内の磁性破片
を磁力吸引して検出可能位置まで誘導することができ
る。 磁力誘導部材は、搬送されてくる容器の両側に設け
ることで、磁束密度を高めることができるため、金属片
の磁力誘導を確実にする。
【0011】 永久磁石を複数長手方向に接続して磁
力誘導部材とすることで、構成が簡単で、所望の位置に
配置できる。 磁力誘導部材は、筒体に永久磁石を設け、筒体を容
器の搬送方向に対して時計方向に回転させることで、容
器内の磁性破片を検出位置まで誘導することが可能とな
る。
力誘導部材とすることで、構成が簡単で、所望の位置に
配置できる。 磁力誘導部材は、筒体に永久磁石を設け、筒体を容
器の搬送方向に対して時計方向に回転させることで、容
器内の磁性破片を検出位置まで誘導することが可能とな
る。
【0012】
【実施例】以下、この発明の第1の実施例を図面に基づ
いて説明する。図1は、異物検出装置の全体の構成を示
す斜視図、図2は、金属片の誘導状態を示す側面図であ
る。
いて説明する。図1は、異物検出装置の全体の構成を示
す斜視図、図2は、金属片の誘導状態を示す側面図であ
る。
【0013】図1で示すように、異物検出装置1は、磁
力誘導体2と、撮像手段3および光照射手段4とから構
成されている。前記磁力誘導体2は、図1で示すよう
に、ライン状に形成され、容器5の搬送ベルト7に沿っ
て、支持脚2b,2bにより一定角度傾斜して支持され
ている。前記磁力誘導体2の一端は、容器5の搬送方向
に沿って低位置となるように、搬送ベルト7の近傍に配
置し、磁力誘導体2の他端は、容器5内の液面より高い
位置になるように配置している。
力誘導体2と、撮像手段3および光照射手段4とから構
成されている。前記磁力誘導体2は、図1で示すよう
に、ライン状に形成され、容器5の搬送ベルト7に沿っ
て、支持脚2b,2bにより一定角度傾斜して支持され
ている。前記磁力誘導体2の一端は、容器5の搬送方向
に沿って低位置となるように、搬送ベルト7の近傍に配
置し、磁力誘導体2の他端は、容器5内の液面より高い
位置になるように配置している。
【0014】前記磁力誘導体2は、永久磁石を小さく分
割した小体2a,2a…を長手方向に接続してライン状
に形成している。そして、永久磁石の種類としては、ア
ルニコ系、フェライト系、希土類系〔コバルト(C
o)、サマリウム(Sm)、イットリュウム(Y)〕な
どの磁束密度がある程度大きなものを使用すると都合が
良い。磁束密度の大きさとしては、磁力誘導体2から容
器5の厚み、材質、あるいは容器までの距離、容器内の
液体の粘性などにより異なるが、容器内の磁性異物6に
磁場が影響する磁束密度が必要であり、5千ガウス〜1
万5千ガウスの磁束密度を有する構成とすれば、容器内
の磁性異物を誘導することが可能となる。なお、目薬な
どの容器の場合は、1万ガウスの磁束密度を有する構成
とすれば、充分容器内の磁性異物6を確実に誘導するこ
とが可能である。
割した小体2a,2a…を長手方向に接続してライン状
に形成している。そして、永久磁石の種類としては、ア
ルニコ系、フェライト系、希土類系〔コバルト(C
o)、サマリウム(Sm)、イットリュウム(Y)〕な
どの磁束密度がある程度大きなものを使用すると都合が
良い。磁束密度の大きさとしては、磁力誘導体2から容
器5の厚み、材質、あるいは容器までの距離、容器内の
液体の粘性などにより異なるが、容器内の磁性異物6に
磁場が影響する磁束密度が必要であり、5千ガウス〜1
万5千ガウスの磁束密度を有する構成とすれば、容器内
の磁性異物を誘導することが可能となる。なお、目薬な
どの容器の場合は、1万ガウスの磁束密度を有する構成
とすれば、充分容器内の磁性異物6を確実に誘導するこ
とが可能である。
【0015】前記誘導体2の他端部近傍には、撮像装置
3が設置され、この撮像装置3の対面位置には、光照射
用ランプ4が設置されている。そして、前記撮像装置3
は、CCDカメラ3aと、このCCDカメラ3aから送
られてくる画像情報を画像処理すると共に、画像解析を
行う画像演算部3bと、この画像演算部3bで処理した
データをモニター表示または、印刷する表示部3cとか
ら構成されている。そして、前記光照射用ランプ4は、
撮像装置3が作動する場合のみ光照射を行う構成として
も良く、連続して光照射を行う構成としても構わない。
3が設置され、この撮像装置3の対面位置には、光照射
用ランプ4が設置されている。そして、前記撮像装置3
は、CCDカメラ3aと、このCCDカメラ3aから送
られてくる画像情報を画像処理すると共に、画像解析を
行う画像演算部3bと、この画像演算部3bで処理した
データをモニター表示または、印刷する表示部3cとか
ら構成されている。そして、前記光照射用ランプ4は、
撮像装置3が作動する場合のみ光照射を行う構成として
も良く、連続して光照射を行う構成としても構わない。
【0016】図2で示すように、仮に容器5内に磁性異
物6が混入していた場合は、搬送ベルト7により搬送さ
れて来た容器5は、磁力誘導体2の一端に到来すると、
容器5内の磁性異物6が磁力誘導体2の磁力の影響を受
ける。そのため、容器5が搬送方向に移動すると、磁性
異物6も磁力に影響され、磁力誘導体2の傾斜角度に沿
って上昇して行く。このとき、容器5内の液体は、静か
なままであるため、気泡を発生することなく、磁性異物
6のみが上昇して誘導されることになる。そのため、撮
像手段3により撮像された画像は的確に磁性異物を判断
できる。
物6が混入していた場合は、搬送ベルト7により搬送さ
れて来た容器5は、磁力誘導体2の一端に到来すると、
容器5内の磁性異物6が磁力誘導体2の磁力の影響を受
ける。そのため、容器5が搬送方向に移動すると、磁性
異物6も磁力に影響され、磁力誘導体2の傾斜角度に沿
って上昇して行く。このとき、容器5内の液体は、静か
なままであるため、気泡を発生することなく、磁性異物
6のみが上昇して誘導されることになる。そのため、撮
像手段3により撮像された画像は的確に磁性異物を判断
できる。
【0017】容器5内の磁性異物6は、液体を注入する
ときの装置がステンレスを使用していることから、ステ
ンレスの小片であることがほとんどである。そして、ス
テンレスは、大きな固まりでは、磁力の影響をほとんど
受けないが、1mm以下のような微小片であると、鉄
(Fe)と同じように、磁力の影響を受けるため、磁力
誘導体2により上昇させることが可能である。
ときの装置がステンレスを使用していることから、ステ
ンレスの小片であることがほとんどである。そして、ス
テンレスは、大きな固まりでは、磁力の影響をほとんど
受けないが、1mm以下のような微小片であると、鉄
(Fe)と同じように、磁力の影響を受けるため、磁力
誘導体2により上昇させることが可能である。
【0018】つぎに、この発明の応用例を図3に基づい
て説明する。図3(A)で示すように、磁力誘導体12
は、容器5の搬送ベルト7の搬送方向に沿って複数が設
置されている。各磁力誘導体12は、永久磁石の小体1
2a,12a…を複数接続してライン状に形成してい
る。そして、各磁力誘導体12は、搬送されてくる容器
5の底部から容器5内の水面高さに渡って所定角度で傾
斜して支持脚などにより支持される構成としても良い。
て説明する。図3(A)で示すように、磁力誘導体12
は、容器5の搬送ベルト7の搬送方向に沿って複数が設
置されている。各磁力誘導体12は、永久磁石の小体1
2a,12a…を複数接続してライン状に形成してい
る。そして、各磁力誘導体12は、搬送されてくる容器
5の底部から容器5内の水面高さに渡って所定角度で傾
斜して支持脚などにより支持される構成としても良い。
【0019】したがって、容器5が搬送ベルト7により
送られてくると、容器5内に磁性異物が混入していた場
合、各磁力誘導体12により、容器5の底部から徐々に
磁性異物が磁力の影響を受けて上昇して、撮像装置3に
より検出されることになる。また、容器5底部に沈殿し
ていた磁性異物6は、最初の磁力誘導体12により誘導
ができなくとも、つぎに位置する磁力誘導体12により
誘導されることになるため、より確実に磁性異物の検出
ができる。
送られてくると、容器5内に磁性異物が混入していた場
合、各磁力誘導体12により、容器5の底部から徐々に
磁性異物が磁力の影響を受けて上昇して、撮像装置3に
より検出されることになる。また、容器5底部に沈殿し
ていた磁性異物6は、最初の磁力誘導体12により誘導
ができなくとも、つぎに位置する磁力誘導体12により
誘導されることになるため、より確実に磁性異物の検出
ができる。
【0020】図3(B)で示すように、磁力誘導体22
は、搬送ベルト7に沿って所定角度に傾斜して設置し、
さらに、前記磁力誘導体22に近接して、他の磁力誘導
体23を搬送ベルト7に平行で所定高さに設置する構成
としても構わない。前記両磁力誘導体22、23は、永
久磁石の小体22a,22a…、23a,23a…を接
続してライン状に形成している。
は、搬送ベルト7に沿って所定角度に傾斜して設置し、
さらに、前記磁力誘導体22に近接して、他の磁力誘導
体23を搬送ベルト7に平行で所定高さに設置する構成
としても構わない。前記両磁力誘導体22、23は、永
久磁石の小体22a,22a…、23a,23a…を接
続してライン状に形成している。
【0021】したがって、磁性異物は、磁力誘導体2
2、23に誘導され、撮像装置3により撮像されて検出
される。この構成では、他の装置との関係で撮像手段3
の位置が、磁力誘導体22の他端側近傍に置けない場合
に有効である。
2、23に誘導され、撮像装置3により撮像されて検出
される。この構成では、他の装置との関係で撮像手段3
の位置が、磁力誘導体22の他端側近傍に置けない場合
に有効である。
【0022】図3(C)で示すように、磁力誘導体3
3、34、35は、それぞれ傾斜角度を異ならせ、搬送
ベルト7に沿って設けた構成としても良い。また、各磁
力誘導体33、34、35は、それぞれ永久磁石の小体
32a,33a,34aが複数接続されてライン状に形
成されている。
3、34、35は、それぞれ傾斜角度を異ならせ、搬送
ベルト7に沿って設けた構成としても良い。また、各磁
力誘導体33、34、35は、それぞれ永久磁石の小体
32a,33a,34aが複数接続されてライン状に形
成されている。
【0023】したがって、磁性異物は、磁力誘導体3
2、33、34により誘導されて撮像装置3により検出
される。傾斜角度を異ならせて磁力誘導体32、33、
34を配置することで、容器内の磁性異物(図2参照)
を誘導検出位置に誘導し易くすることができる。
2、33、34により誘導されて撮像装置3により検出
される。傾斜角度を異ならせて磁力誘導体32、33、
34を配置することで、容器内の磁性異物(図2参照)
を誘導検出位置に誘導し易くすることができる。
【0024】また、図3(D)で示すように、磁力誘導
体42、43は、搬送ベルト7に沿って支持脚などによ
り支持されて所定角度傾斜した状態で配設されている。
そして、前記磁力誘導体42、43の各一端42b,4
3bは、搬送ベルト7に平行とすると共に、ハ字形に開
いた構成としている。そのため、搬送ベルト7で送られ
てきた容器5が両磁力誘導体42、43間に導き易いよ
うに構成される。なお、前記磁力誘導体42、43は、
永久磁石の小体42a,43aを複数接続して形成して
いる。
体42、43は、搬送ベルト7に沿って支持脚などによ
り支持されて所定角度傾斜した状態で配設されている。
そして、前記磁力誘導体42、43の各一端42b,4
3bは、搬送ベルト7に平行とすると共に、ハ字形に開
いた構成としている。そのため、搬送ベルト7で送られ
てきた容器5が両磁力誘導体42、43間に導き易いよ
うに構成される。なお、前記磁力誘導体42、43は、
永久磁石の小体42a,43aを複数接続して形成して
いる。
【0025】したがって、搬送ベルト7により搬送され
て来た容器は、磁力誘導体42、43の一端42b,4
3bにより、両磁力誘導体42、43の間に導かれる。
そして、容器5内に磁性異物が存在する場合は、容器5
が搬送ベルト7により搬送方向に進むにつれ、磁力誘導
体42、43の傾斜角度に沿って容器内の磁性異物が上
昇し、撮像手段3により検出される。そのため、磁性異
物に影響する磁力の影響が大きく確実に磁性異物を誘導
できる。
て来た容器は、磁力誘導体42、43の一端42b,4
3bにより、両磁力誘導体42、43の間に導かれる。
そして、容器5内に磁性異物が存在する場合は、容器5
が搬送ベルト7により搬送方向に進むにつれ、磁力誘導
体42、43の傾斜角度に沿って容器内の磁性異物が上
昇し、撮像手段3により検出される。そのため、磁性異
物に影響する磁力の影響が大きく確実に磁性異物を誘導
できる。
【0026】つぎに、この発明の第2の実施例を図4に
基づいて説明する。図4に示すように、磁力誘導体52
は、円筒体52aと、この円筒体52aの表面側に設け
た永久磁石52bと、前記円筒体52aを支持する支持
脚52cと、前記円筒体52aを所定速度で回転させる
駆動モータ52dとから構成されている。前記永久磁石
52bは、小体を連続して接続しライン状となるように
形成し、前記円筒体52aの軸線に平行となるように設
けている。そして、永久磁石52bの大きさによって
は、ライン状に形成した永久磁石を複数(図面では4
列)離間して併設する構成としても構わない。
基づいて説明する。図4に示すように、磁力誘導体52
は、円筒体52aと、この円筒体52aの表面側に設け
た永久磁石52bと、前記円筒体52aを支持する支持
脚52cと、前記円筒体52aを所定速度で回転させる
駆動モータ52dとから構成されている。前記永久磁石
52bは、小体を連続して接続しライン状となるように
形成し、前記円筒体52aの軸線に平行となるように設
けている。そして、永久磁石52bの大きさによって
は、ライン状に形成した永久磁石を複数(図面では4
列)離間して併設する構成としても構わない。
【0027】そして、前記構成の磁力誘導体52の円筒
体52aは、搬送ベルト17の搬送方向に平行に設置さ
れ、運ばれてくる容器15の搬送方向に対して時計回り
となる方向に回転すると共に、容器15に近接する位置
に支持脚52cにより配設されている。前記磁力誘導体
52の他端側には、撮像手段13が設置され、この撮像
手段13の対面する位置には、光照射ランプ14が設置
されている。前記撮像手段13は、CCDカメラ13a
と、このCCDカメラ13aから送られて来た撮像情報
を画像処理すると共に、画像処理した画像情報に解析を
行う画像演算部13bと、この画像演算部13bで処理
したデータをモニター表示、または印刷する表示部13
cとから構成されている。
体52aは、搬送ベルト17の搬送方向に平行に設置さ
れ、運ばれてくる容器15の搬送方向に対して時計回り
となる方向に回転すると共に、容器15に近接する位置
に支持脚52cにより配設されている。前記磁力誘導体
52の他端側には、撮像手段13が設置され、この撮像
手段13の対面する位置には、光照射ランプ14が設置
されている。前記撮像手段13は、CCDカメラ13a
と、このCCDカメラ13aから送られて来た撮像情報
を画像処理すると共に、画像処理した画像情報に解析を
行う画像演算部13bと、この画像演算部13bで処理
したデータをモニター表示、または印刷する表示部13
cとから構成されている。
【0028】したがって、液体を充填された容器15が
搬送ベルト17によって送られてくると、磁力誘導体5
2の円筒体52aは、搬送方向に対して時計回りに所定
速度で回転しており、容器15内に磁性異物16が存在
すると、永久磁石52bの回転と、磁力の影響により磁
性異物16は徐々に上昇する。そして、磁力誘導体52
を通過した容器15は、他端側に配置した光照射用ラン
プ14により光照射されると共に、撮像手段13により
撮像され、撮像情報により、磁性異物16が検出され
る。
搬送ベルト17によって送られてくると、磁力誘導体5
2の円筒体52aは、搬送方向に対して時計回りに所定
速度で回転しており、容器15内に磁性異物16が存在
すると、永久磁石52bの回転と、磁力の影響により磁
性異物16は徐々に上昇する。そして、磁力誘導体52
を通過した容器15は、他端側に配置した光照射用ラン
プ14により光照射されると共に、撮像手段13により
撮像され、撮像情報により、磁性異物16が検出され
る。
【0029】なお、上記両実施例では、磁性異物が検出
された容器は、容器の外側にマークが付けられて後に除
外されることや、撮像手段の近くに分別装置を設置して
おき、撮像手段からの信号により、分別装置を作動させ
磁性異物が存在する容器を搬送ベルトから取り除く構成
としても構わない。また、この発明は、上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、磁力誘導体は、永久磁
石の磁力影響面以外に金属板を取り付けた構成としても
良く、永久磁石は小体を長手方向に接続して形成してい
るが、この永久磁石の小体は5mm〜25mm程度での
ものを使用すると良く、特に、15mm程度のものを使
用すると都合が良い。もちろん、検出する容器の大きさ
によっては、24mm以上であっても構わない。
された容器は、容器の外側にマークが付けられて後に除
外されることや、撮像手段の近くに分別装置を設置して
おき、撮像手段からの信号により、分別装置を作動させ
磁性異物が存在する容器を搬送ベルトから取り除く構成
としても構わない。また、この発明は、上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、磁力誘導体は、永久磁
石の磁力影響面以外に金属板を取り付けた構成としても
良く、永久磁石は小体を長手方向に接続して形成してい
るが、この永久磁石の小体は5mm〜25mm程度での
ものを使用すると良く、特に、15mm程度のものを使
用すると都合が良い。もちろん、検出する容器の大きさ
によっては、24mm以上であっても構わない。
【0030】そして、異物検出装置の構成が簡単なた
め、容器が搬送経路の所望位置、例えば、容器の搬送方
向が曲線となる位置や、搬送方向が回転して変わる位置
などに配設することが可能となる。さらに、磁力誘導体
に円筒体を使用する場合、円筒体に設ける永久磁石の構
成は、円筒体の一端から他端に向かって回転方向に曲が
る曲線状に形成しても構わない。さらに、円筒体の設け
たライン状の永久磁石間に強磁性の金属を設ける構成と
しても構わない。
め、容器が搬送経路の所望位置、例えば、容器の搬送方
向が曲線となる位置や、搬送方向が回転して変わる位置
などに配設することが可能となる。さらに、磁力誘導体
に円筒体を使用する場合、円筒体に設ける永久磁石の構
成は、円筒体の一端から他端に向かって回転方向に曲が
る曲線状に形成しても構わない。さらに、円筒体の設け
たライン状の永久磁石間に強磁性の金属を設ける構成と
しても構わない。
【0031】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明は次の優れた
効果を発揮する。 容器内に存在する磁性異物を、磁力誘導体および撮
像手段により確実に検出することが可能となる。
効果を発揮する。 容器内に存在する磁性異物を、磁力誘導体および撮
像手段により確実に検出することが可能となる。
【0032】 異物検出装置の構成が簡単であるた
め、容器の液体充填器の所望位置に配置することが可能
となる。 容器内の液体を泡立てることなく、容器内の異物を
検出できるため、誤認することなく磁性異物を検出する
ことが可能となる。
め、容器の液体充填器の所望位置に配置することが可能
となる。 容器内の液体を泡立てることなく、容器内の異物を
検出できるため、誤認することなく磁性異物を検出する
ことが可能となる。
【図1】この発明の第1の実施例を示す異物検出装置の
全体を示す斜視図である。
全体を示す斜視図である。
【図2】この発明の容器内異物の検出状態を示す側面図
である。
である。
【図3】(A)(B)(C)は、この発明の第1実施例
の応用例を示す側面図、(D)は、応用例を示す斜視図
である。
の応用例を示す側面図、(D)は、応用例を示す斜視図
である。
【図4】この発明の第2の実施例を示す異物検出装置の
全体を示す斜視図である。
全体を示す斜視図である。
1、10 異物検出装置 2、12、22、32、42、52 磁力誘導体 2a、12a 小体 3、13 撮像手段 4、14 光照射用ランプ 5、15 容器 6、16 磁性異物 7、17 搬送ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 G01V 1/00 - 13/00 G01N 27/72 - 27/90 B07C 1/00 - 9/00
Claims (5)
- 【請求項1】液体が充填された容器と、この容器を搬送
する搬送装置と、この搬送装置の搬送経路に沿って設け
た磁力誘導部材と、この磁力誘導部材の他端側に設けた
光照射ランプおよび撮像手段とから構成され、 前記磁力誘導部材は、その一端と他端の位置が、容器の
搬送方向に沿って低位から高位位置になるように所定角
度傾斜して配置したことを特徴とする容器内の磁性異物
検出装置。 - 【請求項2】前記磁力誘導部材は、搬送経路に沿って複
数設けられ、それぞれ傾斜角度を異ならせて設置した請
求項1に記載の容器内の磁性異物検出装置。 - 【請求項3】前記磁力誘導部材は、搬送される容器の左
右に配置した請求項1または2に記載の容器内の磁性異
物検出装置。 - 【請求項4】前記磁力誘導部材は、永久磁石の小体を複
数長手方向に接続して形成した請求項1、2または3に
記載の容器内の磁性異物検出装置。 - 【請求項5】前記磁力誘導部材は、筒体と、この筒体の
表面で長手方向に設けた永久磁石と、前記筒体を回転さ
せる駆動装置とから構成され、前記永久磁石は、小体を
複数接続して形成し、前記容器の搬送方向に沿って前記
筒体を平行に配設した請求項1に記載の容器内の磁性異
物検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15578594A JP3350797B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 容器内の磁性異物検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15578594A JP3350797B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 容器内の磁性異物検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0821806A JPH0821806A (ja) | 1996-01-23 |
JP3350797B2 true JP3350797B2 (ja) | 2002-11-25 |
Family
ID=15613372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15578594A Expired - Fee Related JP3350797B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 容器内の磁性異物検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3350797B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108008449B (zh) * | 2017-05-23 | 2019-09-06 | 唐山东华钢铁企业集团有限公司 | 一种探测器 |
WO2021195809A1 (zh) * | 2020-03-28 | 2021-10-07 | 南京博士汇创产业发展有限公司 | 一种机器人生产用调试设备 |
-
1994
- 1994-07-07 JP JP15578594A patent/JP3350797B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0821806A (ja) | 1996-01-23 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |