JP3350701B2 - ボンベシン類似体類 - Google Patents

ボンベシン類似体類

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は薬剤として有用であり得る新規なボンベシン
類似体に関する。
発明の背景 ボンベシン(ID#2)は蛙のボンビナ ボンビナ(Bo
mbina bombina)の皮膚からもともと単離された14個の
アミノ酸のペプチドである。ボンベシンはまたガストリ
ン放出ペプチド(ID#1)及びリトリン(ID#3)(配
列同定の節を参照)を含めた幾つかの他のペプチドと構
造的に関連している。
ボンベシンは神経系の刺激、腎臓血液流の減少、脳下
垂体ホルモンの分泌、成長の促進、記憶の保持、小腸の
ミオサイトの筋肉電気的及び収縮活性の誘発、胃及び膵
臓の分泌の誘発及び免疫機能の助長を含めた一定範囲の
効果を有することが知られている。これらは体内のボン
ベシン作用の可能な模倣物、又は阻害剤としてのボンベ
シン類似体の設計及び開発に於いて、これらの活性を調
節することにかなりの興味がもたれている。
ボンベシン依存性の応答はボンベシンに結合する抗親
和性(KD=1nm)細胞表面レセプター類を通じて起き
る。ボンベシンの細胞表面レセプターへの結合は幾つか
の組織に於いて細胞分裂促進応答を刺激する。分裂促進
応答はスイス3T3胚繊維芽細胞細胞、人気管支表皮細
胞、人小細胞肺癌細胞、ラットガストリン細胞及びラッ
ト膵臓細胞を含めた幾つかの細胞型で実証されている。
同様に消化機能に対して重要な胃及び膵臓の分泌のボン
ベシンによる誘発は膵臓細胞(B−細胞)及び腸ガスト
リン細胞(G−細胞)上で見出されるレセプターを通じ
て起きる。
ボンベシンのその細胞外レセプターへの結合はG−蛋
白質の活性化を含めた幾つかの細胞内信号を呼び起こ
し、これがさらにホスホリパーゼC(PLC)を活性化す
る。PLCは更にホスファチジルイノシトールホスフェー
ト(PI)をイノシトール1,4,5−トリホスフェート(I
P3)及びジアシルグリセロール(DAG)に変換する。IP3
とDAGは細胞で媒介される出来事に対する細胞内信号で
あると信じられる。
構造活性研究はレセプター結合がアミド化C−末端を
含有しているペプチドリガンド及び一般に最後の8つの
アミノ酸の存在を必要とすることを示している。最近の
研究は種々の異なる種類のC−末端修飾類似体を使用し
てレセプター相互作用を選択的に調節するためにボンベ
シンのカルボキシ末端(C−末端)領域を修飾すること
に集中している。これらの修飾は例えばD−アミノ酸の
取り込み、非ペプチド結合、アミド、及びエステル修飾
を含んでいる。これらの変更は改良された特性を有する
ある種のペプチド類を生じた。
出願人はメチルスルフィド基(ψ[CH2S(CH3)])
又はメチルアミド基(ψ[CH2N(CH3)])からなるア
ミノ酸8及び9の間に非ペプチド結合を含有している天
然のボンベシンの線状のペプチド類似体を造った。出願
人はこれらの類似体がボンベシンレセプターとして作用
し、ボンベシンの細胞応答に必要とされる細胞内信号を
誘発又は防止することを実証した。本発明のペプチド類
似体は有意義な細胞分裂及び/又は分泌活性を潜在的に
有し、従って成長治療及び/又は消化の病気の処置に対
する科学的に興味あるそして治療的に有意義な補助物質
を提供し得る。さらにメチルスルフィド及びメチルアミ
ド官能基の存在又はDアミノ酸を有するデスメチオニン
類似体及びN−末端修飾は強められた効力と延された作
用期間を提供し得る。
発明のまとめ 特許請求されているのは以下に与えられる式1のペプ
チド誘導体である。
X−A1−A2−A3−A4−A5−A6−A7−A8−Ψ−A9−Y 式中Xは水素、1〜16個の炭素原子の1又は2個のア
ルキル基、2〜16個の炭素原子の1又は2個のアシル
基、カルボベンジロキシ又はt−ブチルオキシカルボニ
ルから選ばれるアミノ末端残基であるが、但しアミノ末
端アミノ酸が環状の誘導体であることによりXがない場
合を除く。
A1はpGlu、Glu又は適当な酸性親水アミノ酸残基又は
ボンベシンの1〜5のアミノ酸の配列、又はその天然の
バリアント(変形)であるか、又は結合であり、 A2はGln又は適当な中性アミノ酸残基であり、 A3はTrp又は適当な中性又は疎水性アミノ酸残基であ
り、 A4はAla又は適当な中性又は疎水性アミノ酸残基であ
り、 A5はVal又は適当な中性又は疎水性アミノ酸残基であ
り、 A6はGly、Ala、ala又は適当な中性又は疎水性アミノ
酸残基であり、 A7はHis又は適当な中性又は塩基性親水性アミノ酸残
基であり、 A8はPhe、Leu又は適当な疎水性アミノ酸残基であり、 ΨはA8ΨA9に於けるジペプチド決定基であって、Ψは
[CH2S(CH3)]又は[CH2N(CH3)]であり、ここでA8
とA9が置換基アミノ酸であり、 A9はLeu、Met、Nle又は適当な疎水性アミノ酸残基で
あるか又はボンベシンの1〜5のアミノ酸残基の配列又
はその変形であるか、又は結合であり、そして YはOH、(C1〜C8)アルコキシエステル、カルボキサ
ミド、モノ又はジ(C1〜C8)アルキルアミド、(C1
C8)アルキルアミン、(C1〜C4)チオアルキルエーテ
ル、又は製薬上受け入れられるその塩から選ばれるA9
ミノ酸のカルボニル基のカルボキシ末端置換基である。
発明の詳細な記載 次の一般的な省略文字は、この明細書を通じて使用さ
れる(1)アミノ酸とそれらの3文字コード、(2)末
端アミノ及びカルボキシ置換基である。
両性類源から13個ものボンベシン様のペプチドが単離
され、一つが鳥のプロベントリクルス(proventriculu
s)から、そして5又は6個が哺乳類の組織から単離さ
れた。ボンベシンペプチドは、それらの一次構造、それ
らの薬理学的活性、及びそれらのレセプター親和性に基
づいて、3つのサブファミリーに分割できる。ボンベシ
ンサブファミリーはC−末端テトラペプチド−Gly−His
−Leu−Met−NH2によって特徴付けられ、リトリン/ラ
ナテンシンサブファミリーはテトラペプチド−Gly−His
−Phe−Met−NH2によって特徴付けられ、フィロリトリ
ンサブファミリーはテトラペプチド−Gly−Ser−Phe(L
eu)−Met−NH2によって特徴付けられる。
ボンベシンサブファミリー内に存在するのは哺乳類起
源のガストリン放出ペプチド(GRPs)である。人、豚、
及びイヌGRPはN−末端ドデカペプチドにおいてそれぞ
れ異なるが、同じカルボキシアミノ酸配列を有している
(残基13−27)。更に哺乳類GRPのC−末端デカペプチ
ドは蛙のボンベシンの末端C−末端デカペプチドと同じ
であるが、ただ一つの違う点はC−末端から8の位置に
おいてGlnの代りにHis残基で置換されていることであ
る。リトリン/ラナテンシン様のファミリー内に存在す
る哺乳類のペプチドはニューロメジンBである。
ボンベシンの幾つかの配列変化の配列同定は、特許請
求の範囲の前に含められている。例えばボンベシン(ID
#2)、ガストリン放出ペプチド(ID#1)、リトリン
(ID#3)。
ここで「ボンベシン又は天然のその変形(バリアン
ト)」という用語はボンベシン(ID#2)の全てのサブ
ファミリーと天然の変形を含み[ファルコニエリ等のRe
gulatory Peptides,21,1−11、3、(1988)既知のベン
ベシン関連ペプチドのリストについてのものを参照、そ
して参照により本明細書に取り込む]、即ち、GRP(ID
#1)及びリトリン(ID#3)等に関連する配列を含め
るものである。置換基A1及びA9についての「その変形
(バリアント)」という用語は、任意付加的に、ボンベ
シンの1〜5個のアミノ酸又は定義されるアミノ酸A2
A8の連続領域と接するところに於ける関連する変形を含
む。但しそれが結合又はカルボキシ末端アミノ酸が環状
誘導体であって、それにより配列1〜5のアミノ酸がオ
ミットされる場合は除かれる。
アミノ酸とその変更 決められているように、本明細書では、記載されてい
るペプチドの構造はアミノ末端が頁の左側に表われ、カ
ルボキシ末端が頁の右側に表われるようになっている。
1〜8個の炭素原子のアルキル基及びアルコキシ基の
アルキル部分は直鎖、分枝鎖又は環状のアルキル基、例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、第三ブチル、ペンチル、イソペンチ
ル、第二ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、イソヘ
キシル、シクロヘキシル及びシクロペンチルメチル、ヘ
プチル、オクチル(Oct)、8−アミノオクタン酸(Ao
c)である。2〜8個の炭素原子のアシル基は直鎖、分
枝鎖、環状、飽和、及び不飽和アシル基であって、1又
は2個のカルボニル部分を基あたりに有するもの、例え
ばアセチル(Ac)、アゼチジン−2−カルボキシレート
(Azt)、ベンゾイル、サクシニル、シナモイル(Ci
n)、3,4−ジヒドロシナモイル(DhCin)、マレイル(M
al)、パルミチル、ラウリル、オクタノイル、及びグル
タリル(Glt)を含むものとする。アルキル及びアシル
置換基の両方がハロゲン置換基を有するものを含むもの
とし、ハロゲン基はフルオロ、クロロ、ブロモ又はヨー
ドであり、例えばトリフルオロアセチル(Tfa)であ
る。内部的に環化されたN−末端アミノ酸残基の誘導体
はピログルタミン酸(pGlu)及びホモセリンラクトン
(Hse)を含む。N−アミノ基を伴う内部的に環化され
たアミノ酸の存在はペプチド鎖を停止させる役割をし、
それによってペプチド鎖の伸張を制限し、N−アミノ基
の化学置換基の存在を制限する。
グリシンを例外として天然のアミノ酸はキラル炭素原
子を含有する。特定して別に示されない限り本明細書で
記載される光学活性アミノ酸はL−立体配置である。し
かしA1又はA9基のアミノ酸の任意のものはD−又はL−
立体配置の何れかであることが指定出来る。
A1〜A9のアミノ酸は本質的に、グリシン、アラニン、
バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、メチオニ
ン、スレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプ
トファン、システイン、プロリン、ヒスチジン、アスパ
ラギン酸、アスバラギン、グルタミン酸、グルタミン、
アルギニン、オルニチン、及びリジンである天然のアミ
ノ酸からなる。また含められるのは天然のアミノ酸のD
−異性体、即ちD−アラニン、D−バリン、D−ロイシ
ン、D−イソロイシン、D−セリン、D−メチオニン、
D−スレオニン、D−フェニルアラニン、D−チロシ
ン、D−トリプトファン、D−システイン、D−プロリ
ン、D−ヒスチジン、アスパラギン酸、D−アスバラギ
ン、D−グルタミン酸、D−グルタミン、D−アルギニ
ンである。前に示したようにD−アミノ酸は、それらの
3文字の最初の文字又は1文字コードが小文字であるこ
とによって表わすことができる。即ちD−アラニンに対
しては小文字の(ala、又はa)である。
一群のアミノ酸はある種の電荷特性によって定義でき
る。側鎖の2つの一般特性が存在する。即ち非極性と極
性である。非極性残基はこれらの次の基からなってい
る:疎水性残基であって、(1)脂肪族炭化水素側鎖を
有するもの:Gly、Ala、Val、Leu、Ile、Nle、Pro及び
(2)芳香族基、Phe及びTrp及び(3)疑似的炭化水
素、Metのものを含む。極性アミノ酸は3つの群を造
る。(1)酸性疎水残基Asp、Glu及びTyr、(2)中性
残基であってヒドロキシ含有残基を有するものSer及びT
hr;アミド類、Asn及びGln;芳香族環、Tyr及びTrp;スル
フヒドリル基、Cys及び小さな構造的に収容しているア
ミノ酸、Ala及びGly、及び(3)塩基性疎水残基、Hi
s、Lys及びArg。
Yは末端アミノ酸を置換又は修飾するために使用する
ことができる化学基を命名している。従ってYはカルボ
キシ末端酸(−OH)、C1−C8アルコキシエステル、カル
ボキサミド、モノ又はジC1−C8アルキルエステル、C1
C8アルキルアミン又はC1−C4チオアルキルエーテル、又
は置換基の何れかに加え、又は何れかと関連した製薬上
受け入れられる塩。
式1のポリペプチドは非毒性、有機又は無機酸との製
薬上受け入れられる塩を形成できる。適当な塩を形成す
る無機酸の例には塩酸、臭化水素酸、硫酸及び燐酸及び
酸金属塩、例えばオルト燐酸一水素ナトリウム及び硫酸
水素カリウムが含まれる。適当な塩を形成する有機酸の
例にはモノ、ジ及びトリカルボン酸が含まれる。そのよ
うな酸の例は例えば酢酸、グリコール酸、乳酸、ピルビ
ン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマール酸、
リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイ
ン酸、ヒドロキシマレイン酸、安息香酸、ヒドロキシ安
息香酸、フェニル酢酸、桂皮酸、サルチル酸、2−フェ
ノキシ安息香酸、スルホン酸、例えばメタンスルホン酸
及び2−ヒドロキシエタンスルホン酸が含まれる。カル
ボキシ末端アミノ酸部分の塩は無毒カルボン酸塩であっ
て、適当な無機又は有機塩基の任意のものと形成される
ものが含まれる。例示するとこれらの塩はアルカリ金属
とのもの、例えばナトリウム及びカリウムとのもの、ア
ルカリ土類金属、例えばカルシウム及びマグネシウム、
アルミニウムを含めたIII A族の軽金属、有機第一級、
第二級及び第三級アミンとのもの、例えばトリエチルア
ミンを含めたトリアルキルアミン、プロカイン、ジベン
ジルアミン、1−エタナミン、N,N'−ジベンジルエチレ
ンジアミン、ジヒドロアビエチルアミン、N−(低級)
アルキルピペリジン及び任意の他の適当なアミンとのも
のが含まれる。
メチルスルフィド及びメチルアミドを含有するアミノ
酸は、ここに存在するものはそれぞれ(ψ[CH2S(C
H3)])及び(ψ[CH2N(CH3)])と命名される。ペ
プチド化学で用いられる慣用の命名法を使用してA8−Ψ
−A9は2つのアミノ酸A8及びA9を連結している部分が修
飾されたペプチド結合により、例えばメチレンメチルス
ルフィド又はメチレンメチルアミド結合によるものであ
る化合物である。例えばA8残基がメチレンメチルスルフ
ィド又はメチレンメチルアミド結合によってA9Leu残基
に連結されたPheであるときは、これらはそれぞれPheψ
[CH2S(CH3)]Leu及びPheψ[CH2N(CH3)]Leuと命
名できる。この命名は最後から2番目のPheのカルボニ
ル基がメチレンに還元され、それがそれぞれA9置換基の
メチルスルフィド基又はメチルアミド基に結合されてい
ることを示している。
Ψが−CH2S(CH3)−基である式1の出発物質、即ち
ψ[CH2S]化合物を製造する手順は、参照により本明細
書に取り込まれるスパトラ,A.F.及びエドワーズ,J.V.、
Biopolymers、25、S229−S244(1986)、そしてこれも
参照によって本明細書によって取り込まれるスパトラ及
びダーラク、Tetrahedron Letterrs 44(3)、821−33
(1986))から知られている。同様にΨが−CH2N(C
H3)−基である式1の出発物質、即ちψ[CH2N(C
H3)]化合物を製造する手順は参照により本明細書に取
り込まれるササキ及びコイ、Peptides 8、119−121(19
86)から知られている。
構造式A8−ψ[CH2S(CH3)]−A9の修飾されたジペ
プチド置換基を有する化合物の合成は反応経路1に得ら
れる。反応経路1の修飾されたジペプチドはゼネリック
な化合物1及びゼネリックな化合物2として示される修
飾されたアミノ酸をまず製造することによって得られ
る。
ゼネリク化合物1はRA9基(1a)を有するD−アミノ
酸から出発することによって得られる。RA9はα−アミ
ノ酸を有する置換基として考えられた場合に、1aの所望
のアミノ酸の構造を示す。RA9置換基上に存在する反応
性基の適当な保護は任意付加的に選択してもよい。RA9
保護に対するそのような選択は文献に記載されており、
当業者によく知られている。ゼネリック化合物1を合成
するためには、D−アミノ酸1aはまずハロゲン化されて
α−ハロRA9置換酸1bを造る。α−ブロモRA9置換酸1bは
適当に水性硫酸中で臭化カリウムを使用して形成でき
る。α−ハロRA9置換酸1bは次にメルカプタンの塩(例
えばチオレートイオン)で処理することによってα−メ
ルカプトRA9酸に変換される。α−メルカプトRA9酸を形
成する適当な方法は、ナトリウムトリチオカーボネート
との反応に続いて反応生成物をワークアップし、α−メ
ルカプトRA9アルカン酸1cを与えることである。
ゼネリック化合物2はL−α−アミノRA8置換アルコ
ール2aから出発することによって得ることが出来る。α
−アミノ基は次にこの分野でよく知られるように、ペプ
チド合成のために適当に保護される。適当な保護はジ−
t−ブトキシカーボネート(Boc)保護基によって与え
られ、例えばBoc−アミノ−RA8置換アルコール2bを形成
し、ここでBocはRpに対する適当な置換基である。2bの
アルコール官能基は次にゼネリック化合物1cとの縮合の
ために2cにおけるように適当な脱離基に活性化される。
2c中に存在するトシル化(−SO2−φ−CH3)脱離基の形
成は縮合のためにゼネリック化合物1との反応のために
適していることがわかった。
ゼネリック化合物3はゼネリック化合物1cをゼネリッ
ク化合物2cと反応させて、スルフィドの置換とトシレー
ト基の置き換えを生じることによって得られる。これは
ゼネリック化合物1cをナトリウムエトキシドと反応させ
てメルカプト酸のジナトリウム塩を予備形成し、そして
次にメルカプト酸をゼネリック化合物2cと反応させ、ト
シル基を置き換えてゼネリック化合物3のジペプチドを
形成することによって適切に行なうことができる。構造
式3の化合物はここに記載され、この分野で知られた方
法によって任意付加的に樹脂支持体 と連結することもできる。
ゼネリック化合物3は次にゼネリック化合物4のメチ
ルスルフィドに都合よく変換できる。スルフィドのメチ
ル化はいくつかのメチル化試薬で行なえる。この段階を
達成する適当な手段はゼネリック化合物3をヨードメタ
ンと反応させて、単離の為の硫黄イリドを形成すること
である。構造式4の化合物のメチル化は任意付加的に樹
脂支持体 と連結することもできる。同様にジペプチド結合のメチ
ル化は支持体上の所望のペプチド配列の合成の前又は後
に行なうことができるが、一般には所望配列が完成され
てた後に行なうのが好ましい。
構造式A8−ψ[CH2N(CH3)]−A9の修正されたジペ
プチド置換基を有する化合物の合成は一般に反応経路2
で得られる。
反応経路2の修飾されたジペプチドはまずゼネリック
化合物5及びゼネリック化合物6として示される修飾さ
れたアミノ酸を製造することによって得られる。
ゼネリック化合物5cのα−(アシルアミノ)及びα−
(アルコキシカルボニルアミノ)アルデヒドはN−保護
されたアミノアルコールの酸化、又はアミノ酸又はそれ
らのエステル5bを水素化ジイソブチルアルミニウムで還
元することによって造ることができる。例えば適当な方
法としてはα−(t−ブトキシルカルボニルアミノ)−
アルデヒドはRpがCH3等と定義されるときは、水素化リ
チウムアルミニウムによる還元により、対応するN−メ
トキシ−N−メチルカルボキサミドから製造できる。N
−メトキシ−N−メチルアミドはトリエチルアミンとカ
ップリグ剤ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス
[ジメチルアミノホスホニウムヘキサフルオロホスフェ
ート(BOP)の存在下でα−(t−ブトキシカルボニル
アミノ)酸をO,N−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩
と反応させることにより造ることができる。5bを水素化
リチウムアルミニウムで還元すると、化合物5cのリチウ
ム塩が与えられる。
化合物5(支持体樹脂に結合されていてもよい)及び
化合物6は水溶液中で反応でき、アミンとアルデヒドの
間でシッフ塩基を形成し、これはその後順次還元でき
る。シッフ塩基の適当な還元は水素化ホウ素ナトリウム
で(又はその誘導体で)実施でき、ゼネリック化合物7
を形成する。化合物7の構造式はゼネリック化合物4に
ついて記載されたように適当にメチル化できる。
特定的には5cの化合物は式5bのN−メトキシ−N−メ
チルアミドを還元して式5cのアルデヒドを造ることによ
って製造できる。
還元は水素化リチウムアルミニウム(LiAlH4)の使用
によるなど、当業者によって一般に知られ容易に実施さ
れる任意の方法で実施できる。この還元は約1当量のLi
AlH4を、テトラヒドロフラン(THF)又はジエチルエー
テル等のエーテル系溶媒等の非反応性の溶媒中の冷却さ
れ典型的には約0℃の式5A化合物の溶液に加えることに
よって都合よく実施できる。反応が実質的に完了した後
に典型的には約30分後、反応混合物は例えば10%硫酸水
素カリウム又は硫酸水素ナトリウムを、そして次に水を
添加することにより停止させられる。生成物5cは次に、
例えばジエチルエーテル等の溶媒で水性混合物を抽出
し、エーテル相を冷たい希塩酸水溶液で洗浄し、乾燥し
て溶媒除去をすることにより単離できる。粗生成物は例
えば55%酢酸エチル/ヘキサンで溶離するシリカゲルカ
ラム等のカラムクロマトグラフィによって精製できる。
式5bのN−メトキシ−N−メチルアミドは通常の方法
で対応するN−Boc保護酸からつくることができる。カ
ルボニルジイミダゾールはジエチルエーテル等のエーテ
ル系溶媒中のN−Boc保護アミノ酸の乾燥溶液に加えら
れる。反応混合物は10分〜1時間、典型的には約15〜20
分間攪拌される。DMF中のN,O−ジメチルヒドロキシアミ
ンHCl及びジイソプロピルエチルアミン等の立体的に障
害されたアミンが加えられ、混合物を約6時間から約24
時間の間室温で攪拌する。所望の化合物を次に溶媒蒸発
で単離し、粗精製は例えば塩化メチレンで溶離するシリ
カゲル上のフラッシュクロマトグラフィによって達成で
きる。
式5cアルデヒドを次に式6の樹脂結合アミノ酸と反応
させてシフ塩基アダクトを形成する。
式中Rはメチルであり、RA9は式1に定義した通りであ
り、 は樹脂を表わす。シッフ塩基アダクトrは次に、その場
で例えば、ナトリウムシアノボロハイドライドにより還
元され、式7の樹脂結合修飾ジペプチドを与える。
式中R、RA8及びRA9は式1に定義した通りであり、 は樹脂を表わす。
式5cの化合物を式6のアミノ酸と樹脂支持体上でシッ
フ塩基形成とその後の還元によって、式7の修飾された
ジペプチドを与えることを通じて行なわれる反応の方法
は、Rが水素又はメチルであるときは好ましい。
Rがメチル、エチル、プロピル、イソバレリル、又は
同様な1〜5個の炭素原子のアルキル置換基、又はフェ
ニルアルキリデンである式5の化合物を造る別の方法
(方法B)は還元的なアルキル化によって実施できる。
特定して言うと、Rが水素である式7の化合物は式7Aの
化合物と引続き反応にかけられ、式8の修飾されたジペ
プチドを生じ、ここでその後にR基は置換されたアルキ
ル基に由来する(X1として表わされ、そしてアルデヒド
官能基)。
その別の方法(方法B)では、まず式7Aアルデヒド
を、Rが水素基であり、 が樹脂を表わす式7の樹脂結合ジペプチドと反応させ
る。最初に形成されたシフ塩基アダクトを次にその場
で、例えばナトリウムシアノボロハイドライトを使用し
て還元し、式8の樹脂結合ジペプチドを与える。A7から
A1までのアミノ酸は次に順次通常の方法で樹脂結合修飾
ジペプチドに加えられる。
使用される樹脂支持体はポリペプチドの固相製造に於
いてこの分野で慣用的に用いられている任意の適当な樹
脂であり得、好ましくは0.5〜約3%のジビニルベンゼ
ンで架橋されているポリスチレンであり、これはクロロ
メチル化又はヒドロキシメチル化のいずれかがなされて
おり、最初に導入されたα−保護アミノ酸とエステル形
成をするための位置が提供される。
ヒドロキシメチル樹脂の例はボダンスキー等、Chem.I
nd.(ロンドン)38、1597−98(1966)に記載されてい
る。クロロメチル化樹脂はバイオラッドラボラトリー
ズ、カリフォルニア州リッチモンドから市販されてお
り、そのような樹脂の製造はステワート及びヤング「ソ
リッドフェーズペプチドシンセシス Solid Phase Pept
ide Synthesis」(フリーマンアンドカンパニー、サン
フランシスコ1969)第一章、1〜6頁に記載されてい
る。保護されたアミノ酸はギシン、Helv.Chem.Acta,56,
1476(1973)の手順によって樹脂に結合できる。多くの
樹脂結合保護アミノ酸が市販されている。例として本発
明のカルボキシ末端がThr残基であるポリペプチドを造
るためには、ベンジル化されヒドロキシメチル化された
フェニルアセトアミドメチル(PAM)樹脂に結合した第
三ブチルオキシカルボニル(Boc)保護Thrを使用でき、
そしてこれは市販されている。
ペプチド合成 本発明の式1のペプチド類は、当業者に容易に知られ
る種々の手順によってつくることができる。このような
手順は固相逐次及びブロック合成、遺伝子クローニン
グ、及びそれらの技術の組合せを包含している。固相逐
次手順は、自動化ペプチド合成機の使用などの確立され
た自動化法を用いて実施できる。式1のペプチドは、ア
ミノ酸間のメチレンメチルスルフィド又はメチレンメチ
ルアミドのいずれかの架橋を含有する保護されたジペプ
チドから始まる樹脂上で合成されるもので、そのC末端
アミノ酸はメチルベンズヒドリルアミン樹脂に結合され
ている。式2のペプチドは後で伸張するためにメチルベ
ンズヒドリルアミン樹脂に結合されたカルボキシ末端ア
ミノ酸を伝統的に有する。ペプチド配列の伸長は、標準
的な方法、メーカーの方法、及び当業者に知られた方法
を用いて行なわれた。ペプチド鎖の伸張は結合されたア
ミノ酸によるものは、アミノ酸のL及びD異性体の両方
について知られている。
配列カップリングの終了後、Boc保護基はその場に残
されるか、又は除去され、N−末端アミノ基がこの分野
で知られた方法でアルキル化又はアシル化される。所望
のN−末端が形成された後、次に保護された基の除去と
樹脂からのペプチドの離脱は、この分野で知られるフッ
化水素溶液を用いて達成された。
ポリペプチド配列へ導入される各アミノ酸に使用され
るα−アミノ保護基は、この技術で知られた任意のこの
ような保護基でありうる。考えられるα−アミノ保護基
の部類としては、(1)アシル型保護基、例えばホルミ
ル、トリフルオロアセチル、フタリル、トルエンスルホ
ニル(トシル)、ベンゼンスルホニル、ニトロ−フェニ
ルスルフェニル、トリチルスルフェニル、o−ニトロフ
ェノキシアセチル、及びα−クロロブチリル;(2)芳
香族ウレタン型保護基、例えばベンジロキシカルボニル
及び置換ベンジロキシカルボニル、例えばp−クロロベ
ンジロキシカルボニル、p−ニトロベンジロキシカルボ
ニル、p−ブロモベンジロキシカルボニル、p−メトキ
シベンジロキシカルボニル、1−(p−ビフェニリル)
−1−メチルエトキシカルボニル、α−ジメチル−3,5
−ジメトキシベンジロキシカルボニル及びベンズヒドロ
キシカルボニル;(3)脂肪族ウレタン保護基、例えば
第三ブチロキシカルボニル(Boc)、ジイソプロピルメ
トキシカルボニル、イソプロピロキシカルボニル、エト
キシカルボニル及びアリロキシカルボニル;(4)シク
ロアルキルウレタン型保護基、例えばシクロペンチロキ
シカルボニル、アダマンチロキシカルボニル、及びシク
ロヘキシロキシカルボニル;(5)フェニルチオカルボ
ニルのようなチオウレタン型保護基;(6)トリフェニ
ルメチル(トリチル)とベンジルのようなアルキル型保
護基;及び(7)トリメチルシランのようなトリアルキ
ルシラン基がある。好ましいα−アミノ保護基は第三ブ
チロキシカルボニル(Boc)である。
固相ペプチド合成の技術に知られているように、アミ
ノ酸類の多くは連鎖生成中に保護を必要とするような官
能基をもっている。適当な保護基の使用と選定は、保護
しようとするアミノ酸と、ペプチド上の他の保護アミノ
酸残基の存在に依存する。このような側鎖保護基の選択
には、α−アミノ部分の保護基の開裂中に除去されない
ものでなくてなならないということが必要とされる。例
えば、リジンに適した側鎖保護基はベンジロキシカルボ
ニル及び置換ベンジロキシカルボニル[この置換基はハ
ロ(例えばクロロ、ブロモ、フルオロ)及びニトロから
選ばれる](例えば2−クロロベンジロキシカルボニ
ル、p−ニトロベンジロキシカルボニル、3,4−ジクロ
ロベンジロキシカルボニル)、トシル、t−アミロキシ
カルボニル、t−ブチロキシカルボニル、及びジイソプ
ロピルメトキシカルボニルである。スレオニンとセリン
のアルコール性ヒドロキシル基はアセチル、ベンゾイ
ル、第三ブチル、トリチル、ベンジル、2,6−ジクロロ
ベンジル又はベンジロキシカルボニル基で保護できる。
好ましい保護基はベンジルである。各々のペプチドに対
する適当な保護基の選択及び使用は当業者の能力の範囲
内のことである。
適当なカップリング試薬の選択は、この技術の範囲内
にある。添加アミノ酸がGln、Asn又はArgの場合の特に
適したカップリング試薬は、N,N'−ジイソプロピルカル
ボジイミドと1−ヒドロキシベンゾトリアゾールであ
る。これらの試薬の使用はニトリル及びラクタムの形成
を予防する。その他のカップリング剤は(1)カルボジ
イミド(例えばN,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド
とN−エチル−N'−(γ−ジメチルアミノプロピルカル
ボジイミド);(2)シアナミド類(例えばN,N'−ジベ
ンジルシアナミド);(3)ケテンイミン類;(4)イ
ソキサゾリウム塩(例えばN−エチル−5−フェニル−
イソキサゾリウム−3'−スルホネート);(5)環中に
1−4個の窒素を含有する芳香族性で単環の窒素含有複
素環式アミド類、例えばイミダゾリド類、ピラゾリド類
及び1,2,4−トリアゾリド類(有用な特定的な複素環式
アミド類はN,N'−カルボニルジイミダゾールとN,N'−カ
ルボニル−ジ−1,2,4−トリアゾールを包含する);
(6)アルコキシル化アセチレン(例えばエトキシアセ
チレン);(7)アミノ酸のカルボキシル部分と混合無
水物を形成する試薬(例えばエチルクロロフォルメート
とイソブチルクロロフォルメート)又はカップリングし
ようとするアミノ酸の対称無水物(例えばBoc−Ala−O
−Ala−Boc);及び(8)一つの環窒素上に1個のヒド
ロキシ基をもった窒素含有複素環式化合物類(例えばN
−ヒドロキシフタルイミド、N−ヒドロキシサクシンイ
ミド及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)、及び
(9)ジフェニルホスホリルアジドである。その他の活
性化試薬と、ペプチドのカップリングにおけるそれらの
使用は、カプール(Kapoor)、J.Pharm.Sci.59巻1−27
頁(1970年)に記載されている。出願人らは、Arg、Asn
及びGlnを除き、すべてのアミノ酸に対するカップリン
グ試薬として、対称的無水物の使用を好ましいと考え
る。
各々の保護アミノ酸又はアミノ酸配列は、4倍過剰量
で固相反応器に導入され、ジメチルホルムアミド:塩化
メチレン(1:1)又はジメチルホルムアミドのみ、又は
好ましくは塩化メチレンのみの媒体中でカップリングが
行なわれる。不完全なカップリングが起こる場合は、α
−アミノ保護基の除去前に、固相反応器中で次のアミノ
酸のカップリングに先立って、カップリング手順を繰り
返す。各合成段階でのカップリング反応の成功は、イー
・カイザー(E.Kaiser)ら、Analyt.Biochem.34巻595頁
(1970年)に記載されたとおりに、ニンヒドリン反応に
よって監視される。
α−アミノ保護アミノ酸の樹脂支持体へのカップリン
グに続いて、保護基は塩化メチレン中のトリフルオロ酢
酸、トリフルオロ酢酸のみ、又はジオキサン中のHClを
使用するなど、任意適当な手順を用いて除去される。脱
保護は0℃と室温の間の温度で実施される。その他の標
準的な開裂試薬と、特定的なα−アミノ保護基の除去条
件を使用できる。α−アミノ保護基の除去後、その他の
アミノ保護されたアミノ酸類は所望の順序で段階的に結
合される。その代わりに、樹脂支持されたアミノ酸配列
とのカップリングに先立って、溶液法によって複数のア
ミノ酸基を結合できる。
所望のアミノ酸配列が得られた後、ペプチドは樹脂か
ら除去される。これは樹脂結合ポリペプチドをジクロロ
メタン(DCM)中のアミノ酸アルコール及び酢酸で処理
するなど加水分解によって行なうことができる。保護基
はこの技術で周知の手順によって除去できる。典型的に
は、保護基の除去はペプチド鎖合成が完了してから行な
われるが、保護基はその他の任意適当な時に除去でき
る。ペプチド精製は、主に分離用逆相高性能液体クロマ
トグラフィ及び当業者に知られた手法によって達成され
る。
本発明のペプチド誘導体がボンベシンのアゴニスト又
は拮抗剤として作用する能力は、ブック等のScience 22
6:987−989,1984の方法を使用して、哺乳類のボンペシ
ン/GRPレセプターに対し、そのようなペプチドが放射性
ヨウ素化されたボンベシン/GRPと競争する能力によっ
て、及びブリストウ等、British J.Pharmacol.90:211−
21,1987の方法を使用して、そのような化合物がボンベ
シンで誘発されるホスファチジルイノシトールの代謝回
転速度を刺激する能力によって実証できる。
治療的用途 消化の刺激/抑制 ボンベシン類似体が消化を刺激する特定の薬類学的効
果は全身的注射によって刺激された。例えばボンベシン
類似体を静脈内注射すると胃酸の分泌を刺激できる[ウ
ォルシュ、J.、Annu.Rev.Physiol.50、40−63、(198
8)に於いて調べられている]。ボンベシンペプチドの
末梢及び中枢の投与の両方が胃をからにすることを遅ら
せる一方、試験管内で胃腸の平滑筋を刺激する。また、
例えばボンベシンの外部からの投与が、単離された血管
灌流ラットの胃の中のガストリンとソマトスタチンの両
方の放出を誘発する。同様にモルモットの洞(antrum)
縦方向筋肉片は自発的な収縮の頻度を直接刺激し、そし
て結腸の粘膜筋の収縮を指示する。しかしながらこれら
の効果はそれらの投与が脳又は脊髄に対する投与である
ならば、起きないかもしれないことに注意すべきであ
る。そのペプチドを消化を刺激/抑制するために出願人
が使用するのは、従ってこれらの効果が消化の必要なメ
カニズムと一致するとき、そして末梢の投与と一致する
ときに有用である(即ち脳又は脊髄に注射されない)。
消化性潰瘍疾患の自然な経過は、反復する悪化と鎮静
である。このため、潰瘍性疾患は慢性病として処置され
るべきである。消化性(食道、胃、及び十二指腸)潰瘍
は、酸とペプシンに露出される胃腸管の区域に生ずる。
ボンベシンレセプターである本発明化合物類は、胃腸及
び/又は膵臓の潰瘍を処置するのに有用であり、また膵
臓及び/又は胃から生ずるその結果の過剰な分泌、特に
塩酸とペプシンの過剰分泌に対して有効である。このよ
うなものとして、本発明化合物類は消化性潰瘍を処置す
るための適当な介入剤として役立つ。
成長の刺激/抑制 ボンベシンの細胞表面レセプターへの結合は、幾つか
の組織に於ける細胞の有糸分裂生殖応答を刺激する。ボ
ンベシンペプチドが有糸分裂発生剤として機能できるこ
とについての最初の実証はスイス3T3ねずみ胚繊維芽細
胞に対して実証された。[ロゼンガート及びシンネット
−スミス、BBRC140、379−385(1983)]。レプレサ
[レプレサJ.J.,等Development 102、87−96(1988)]
による後の研究でボンベシンが細胞分裂、及び成長が拘
束された目の嚢胞の発達を再活性化できることが示され
た。同様のクローナル成長速度における増加及びコロニ
ー形成効率がウィリー等、1984によってGRPとGRP類似体
に対し観測された[ウィリー、J.C.,等、Exp.Cell Res
153、245−248(1984)]。幾つかのグループが幾つか
の人小細胞肺癌細胞系統に於いて、ボンベシン/GRPに対
する高親和性レセプターの存在を観測し、そしてボンベ
シンが培地に加えられたペプチドと共にチミジン取込の
水準を高めることが出来たことを観測している[ウエバ
ー等、J.Clin.Invest 75、306−309(1985);カーネー
等、Cancer Res.47、821−825、(1987)を参照]。鼠
の胃の洞粘膜中のガストリン細胞に対する測定可能な影
響が[レヒ等、Gastroenterology、84、914−919(198
3)]によってボンベシンの投与に続いて認められた。
ボンベシンの慢性的処置はまた、投与に依存する膵臓細
胞の肥大を誘発することが示された(ロステ等、1985
a)。成長を刺激するためにペプチドを出願人が使用す
ることは、従ってこれらの効果が成長の必要なメカニズ
ムと一致するとき、そして末梢投与で見られる効果と一
致するときに有用である。
がん療法へのボンベシン拮抗剤の使用は、小細胞肺癌
(SCLC)及び前立腺がんの処置と、その他種々のがん症
状の予防に対して示唆される。この分野の経験者は、が
ん療法を必要とする状況を容易に認識できる。
本明細書で使用される用語の「腫瘍組織」とは、良性
及び悪性の腫瘍又は新生物を意味し、メラノーマ、リン
パ腫、白血病、及び肉腫を包含する。腫瘍組織の例示的
な例は、悪性メラノーマと菌状息肉症のような皮膚腫
瘍;白血病、例えば急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄
球性白血病、又は慢性骨髄球性白血病のような血液性腫
瘍;ホジキン病や悪性リンパ腫のようなリンパ腫;卵巣
及び子宮腫瘍のような婦人科の腫瘍;前立腺、膀胱、又
は睾丸の腫瘍のような泌尿器系の腫瘍;軟組織肉腫、骨
性又は非骨性肉腫、乳房の腫瘍;下垂体、甲状腺、及び
副腎皮質の腫瘍;食道、胃、腸、結腸の腫瘍のような胃
腸管の腫瘍;膵臓と肝臓の腫瘍;喉頭乳頭腫及び肺腫瘍
を包含する。
用語「成長を抑制する」及びがん処置の考え方は、温
血動物の急速に増殖する腫瘍の成長と転移を鈍化、中
断、抑制、又は停止させることを意味する。温血動物の
処置は、腫瘍細胞が必ず破壊されるか、或いは全面的に
排除されるという意味での腫瘍の「治癒」を一般に提供
するものではないことが理解されよう。
治療的投与 本発明のペプチド誘導体の患者の処置に使用する時の
適当な投与量は、1日当たり患者の体重kg当たり0.2mg/
kgないし250mg/kgであるが、特定の患者及び選択される
ペプチド誘導体を含めた他の要因によって変わる。特定
の患者に適した投与量は、容易に決定できる。典型的に
は、投与量当たり活性化合物5−100mgで、一日1−4
回投与されるのが好ましい。必要な本発明のペプチドの
量は、当業者に容易に決定できる。
本明細書で使用される用語の「患者」とは、ヒトを含
めた霊長類、羊、馬、牛、豚、犬、猫、ラット、及びハ
ツカネズミのような哺乳類を意味するものとして扱われ
る。
ペプチド誘導体類の幾つかは経口投与後、腸を通過し
て生き残ることもあるが、出願人らは非経口投与、例え
ば皮下、静脈内、筋肉内又は腹膜内;デポー注射による
投与;移植製剤;又は鼻、のど、気管などの粘膜へ、例
えば本発明のペプチド誘導体を含有するアエロゾル缶
で、スプレー又は乾燥粉末型としての適用が好ましいと
考える。
非経口投与には、化合物類は製薬担体を伴った生理学
的に受入れられる希釈剤中の化合物の溶液又は懸濁液の
注射可能な適量投与物として投与でき、製薬担体は、表
面活性剤その他の製薬上受け入れられる助剤の添加を伴
って、又は伴っていない水や油類のような滅菌液体であ
りうる。これらの製剤に使用できる油類の例は、石油、
動植物、又は合成起源のもの、例えば落花生油、大豆
油、及び鉱油である。概して、水、食塩水、デキストロ
ース水溶液、及び関連する糖溶液、エタノール及びプロ
ピレングリコールやポリエチレングリコールのようなグ
リコール類が、特に注射液用に好ましい液体担体であ
る。
薬理学的に有用な試薬として式1の化合物は所望の効
果を達成する為に処置される患者に対し種々の方法で投
与でき、かくして化合物は単独で、又は互に組合せて投
与でき、又は化合物類は投与できる。特定して言うと、
式1の化合物は、癌の治療法に於いて標準の放射線学的
及び又は化学的な処置と組合せて有用であり得、それに
よりこの分野の既存の放射線学的又は化学的な処置の有
効性を化合物が増加すると期待されている。本明細書で
使用する式1の化合物の投与に関連して使用される「連
係投与」という用語は、患者がそのような処置を医学的
に決定される通りに必要としている時間にそのような化
合物を投与することを意味する。
実施例 この実施例は次の非限定的実施例により説明される。
実施例1 A8−ψ[CH2S(CH3)]−A9リトリンの製造 2−メルカプト−4−メチルペンタン酸(化合物1) 400mlの2.5N H2SO4中のD−ロイシン(5g)及び臭化
カリウム(114g)の溶液を−5℃に氷塩浴中で冷却し
た。NaNO2(70mlの水中の30g、0〜50℃)の冷たい溶液
を攪拌しながら滴下した。反応を〜14時間室温で進行さ
せた。反応を次に75ml部分のエーテルで3回抽出した。
エーテル抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶
液を濾過しエーテルを蒸発させた。生じる透明な油2−
ブロモ−4−メチル−ペンタン酸(マーチン及びグレ
コ、(1968)J.Org.Chem.33,1275−1276)(18g)を0
℃で攪拌しながら33%のナトリウムトリチオカーボネー
トの250mlの溶液に対し加えた。反応を48時間攪拌し、
次に10N H2SO4の慎重な添加で0℃で酸性にした。酸性
にされた溶液を次に75ml部分のエーテルで3回抽出し
た。エーテル抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、
その後エーテルを真空で除去した。生じる黄色がかった
油(17g)を真空蒸留した。最終収量は(S)−2−メ
ルカプト−4−メチルペンタン酸、15.3gであった。沸
点92〜93(0.75mmHg)。[α]D25=−23.2(cl、MeO
H)。
(S)−(第三ブトキシカルボニル)−2−アミノ−3
−フェニル−プロパニル−p−トルエンスルホネート
(化合物2) 表題化合物に対する出発物質は(S)−(第三ブトキ
シカルボニル)−2−アミノ−3−フェニル−プロパノ
ール(L−フェニル−アラニノール(シグマ)とジ−第
三ブチルジカーボネートから製造、4.5g、0.0179モル)
から合成した。出発試薬を次に無水条件下で20mlのピリ
ジンに加え、乾燥氷/アセトン浴中で−40℃に冷却し
た。次に混合物に塩化トシルを加えた(6.9g、3.6mmo
l)。反応混合物を次に4℃で走らせた。塩化ピリジニ
ウムの沈殿の蓄積を除去するために努力はなにもしなか
った。反応の停止後、ピリジンを真空で除去し、そして
生じる固体をエーテル中で抽出した。エーテル抽出物を
無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、エーテルを真
空で除去した。10.5gの油を生じた。生成物の結晶を酢
酸エチルとヘキサン中の油を沈殿させることから得た。
白色固体9.0gを生じた。融点109〜110℃。
(S)−(S)−第三ブチルオキシカルボニル−Pheψ
[CH2S]Leu−OH(化合物3) ナトリウムエトキシドの0.43M溶液(溶液A)を新し
く切出したナトリウムと無水エタノールで造った。化合
物1、即ち(S)−2−メルカプト−4−メチル−ペン
タン酸(25ml中0.72g)のエーテル溶液(溶液B)を造
った。溶液Aの13.5ml容量を窒素雰囲気下で溶液Bの15
mlにゆっくりと加えた。溶液を5分間攪拌し、そしてエ
タノールを真空で除去し、そして白色固体を繰返し乾燥
するまでベンゼンと共に蒸発させた。メルカプトロイシ
ンの生じるナトリウム塩を〜1mlのジメチルスルホキシ
ド(DMSO)中に溶解し、これに2mlのDMSO中に溶解した
1.58gの化合物2を加え、そして一夜攪拌した。反応混
合物を175mlの蒸留水と一緒にし、20ml部分のエーテル
で3回抽出し、次に0℃で攪拌しながら5N HClで酸性に
した。水溶液を酢酸エチルで3回再抽出した。抽出物を
飽和NaCl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾
過し、そして酢酸エチルを真空で除去し、1.05gの透明
な油を生じた。これを酢酸エチルとヘキサンから再結晶
化し、白色固体を生じた(0.83g)、(融点110〜11
1)、([α]25=52.5(C0.88、1,MeoH))。
(S)−(S)−第三ブチルオキシカルボニル−Pheψ
[CH2S]Leu−樹脂(化合物4) 固相ペプチド合成中で使用される樹脂は、C末端アミ
ノ酸残基のαカルボキシル基が樹脂マトリックスに共有
結合するように造られる。多くの支持用樹脂がこの分野
で知られているが、ペプチド合成は一般に不溶性の樹脂
支持体上で、一般にはスチレン−1%−ジビニルベンセ
ン重合体と共に反応容器中で一般に実施される。カルボ
キシ末端アミノ酸はしばしば特別な有機リンカーによっ
て樹脂に結合されるが、樹脂への直接の結合はこの分野
でよく知られている。例えば適当な有機リンカーを有す
る樹脂は4−(オキシメチル)フェニルアセトアミドメ
チル(PAM)樹脂、又はp−ベンジルオキシベンジルア
ルコール(WANG)樹脂である。
化合物3はアセトニトリル/ジメチルアセトアミド中
のヒドロキシベンゾトリアゾール及びアセトニトリル中
のジクロロヘキシルカルボジイミドで(活性エステルに
変換されている)化合物3を活性化することによりメチ
ルベンズヒドラミン樹脂に結合された。
[Phe8ψ[CH2S]Leu9]リトリン(化合物5) 指定されたアミノ酸配列の伸張のための固相ペプチド
合成は、標準の方法、製造業者の方法、及び当業者に知
られた方法を使用するアプライドバイオシンセシスペプ
チドシンセサイザー上で実施された。
完成した樹脂結合ペプチドを0℃でアニソール(エタ
ンジチオール)の存在下で1時間弗化水素を用いて樹脂
から解裂した。HFの除去に続いて樹脂を攪拌し、そして
ジエチルエーテル(2×30ml)で抽出し、そして30%酢
酸で抽出した。凍結乾燥によって粗生成物を与えた。生
成物の一部を、移動相勾配溶離(アセトニトリル勾配;
アセトニトリルと水中の0.1%TFAのレザボアから確立さ
れたもの)を用いて、C18ダイナマックスカラムを有す
る分離用逆相高性能液体クロマトグラフィー上で精製し
た。A214で化合物の吸光度をモニターしながら主要なピ
ークのフラクションを集めた。
[Phe8ψ[CH2S(CH3)]Leu9]リトリン(化合物6) [Phe8ψ[CH2S)]Leu9]リトリン(5mg)の試料を
ヨードメタン5ml中で1時間攪拌し、そしてヨウドメタ
ンを蒸発で除去し、硫黄イリドを与えた。生じる生成物
を、移動相勾配(15分間40ml/分でアセトニトリル勾配
5〜15%;アセトニトリルと水中の0.1%TFAのレザボア
から確立された)を用いて、C18ダイナマックスカラム
を有する分離用逆相高性能液体クロマトグラフィ上でさ
らに精製した。
実施例2 [t−ブチルオキシカルボニル]−L−ロイシンN−メ
トキシ−N−メチルアミド:化合物(7) トリエチルアミン(10ml)をジクロロメタン中のBoc
−ロイシンの攪拌溶液に加えた。次に順次カルボニルジ
イミダゾール(10mmol)を加え、続いてN−ジメチルヒ
ドロキシアミン塩酸塩(11mmol)及びトリエチルアミン
(11mmol)を加えた。反応をTLCでモニターし、1時間
以内で完了することがわかった。混合物をジクロロメタ
ン(250ml)で希釈し、連続して1N HCl及び飽和塩化ナ
トリウム溶液で洗浄した。有機溶液を硫酸マグネシウム
で乾燥し、溶媒を蒸発させて所望生成物(9.0mmol収
量)を得た。
(t−ブチルオキシカルボニル)−L−ロイシナール:
化合物(8) 水素化リチウムアルミニウム(2.5当量)を化合物
(7)の攪拌溶液に加えた。還元は15〜20分内に完了し
た。混合物を水中の硫酸水素カリウム溶液で加水分解し
た。エーテルを加え、水相を分離し抽出した。有機層を
一緒にし、1N HCl飽和炭酸水素ナトリウム及び飽和塩化
ナトリウムで洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を蒸発させて所望生成物を残した。
[Phe8ψ[CH2N(CH3)]Leu9]リトリン(化合物9) 化合物(8)をNaBH3CN(25当量)を使用してDMF中の
1%酢酸中のTFA−H−ロイシニル−p−メチルアミン
樹脂(1%架橋)と3時間反応させた。反応はカイザー
試験に基づいて完了したことがわかった。
アミノ酸配列の伸張の為の固相ペプチド合成は、アプ
ライドバイオシステムズペプチドセンセサイザー上で、
標準の方法、製造業者の方法、当業者に知られた方法を
使用して実施された。
この方法で得られたペプチドはFAB−MSにより所望の
分子イオンピークを与え、そして所望ペプチドに従うア
ミノ酸分析を有していた。この方法で述べられた性質を
有する次のペプチドが造られた。
(ID#9) pGlu Gln Trp Ala Val Gly His Pheψ[CH
2S(CH3)]Leu−NH2分子量 1084 (ID#8) pGlu Gln Trp Ala Val Gly His Pheψ[CH
2N(CH3)]Leu−NH2 分子量 1066 FAB−MS(MH+)1057 tR 60%ペプチド含量 実施例4 ヨウ素化GRPによって実証されるボンベシンレセプター
への結合 1又はそれ以上のマウスからの膵臓をプールし、そし
て120mM NaCl、5mM KCl、1mM EDTA及び蛋白分解酵素阻
害剤(1μg/mlアプロチニン、ロイペプチン、ペプスタ
チン;4μg/mlのバシトラシン、アンチパイン、ベスタチ
ン;100μM PMSF)を含有している50mM HEPES(pH7.4)
中で4℃でホモジナイズし、そして15分間37,500×gで
遠心分離した。ペレットを10mM EDTA、300mM KCl及び蛋
白分解酵素阻害剤を含有している50mM HEPES(pH7.4)
中に再懸濁し、そして次に4℃で30分間培養した。懸濁
液を上記のように遠心分離し、そしてペレットを8μg/
mlチオルファン及び蛋白分解酵素阻害剤を含有している
50mM HEPES(pH7.4)中で2回洗浄し、そして再度遠心
分離した。組織を次に培養緩衝液(4mg膵臓当り1ml)中
に再懸濁し、そして室温で15分間培養し、次に250μl
を検定を開始するために各試験管に加えた。検定試験管
は、50mM HEPES(pH7.4)、0.5%BSA、蛋白分解酵素阻
害剤、2mM MnCl2、8μg/mlチオールファン、1μMソ
マトスタチンからなる培養緩衝液、及び種々の濃度の
125I−GRP、及び必要とされるペプチド類を、500μlの
最終容量中に含有していた。この検定は室温で90分間平
衡に進行するようにさせた。この時間の後、各試験管の
内容物を0.1%ポリエチレンイミンで予備浸漬したワッ
トマンGF/Bフィルター上で迅速に濾過し、そしてフィル
ターを迅速に3回氷冷50mM HEPES(pH7.4)で洗浄し
た。フィルターに結合した。放射能活性をガンマー計数
管中で計量した。試験化合物又は標準によるヨウ素化GR
P結合の競争はペプチドの非存在下に於ける125I−GRP結
合の%として表現した。親和性と最大結合をLIGAND(バ
イオソフト、英国ケンブリッジ)で計算した(図1及び
図2)。
実施例5 ホスファチジルイノシトール代謝回転速度により実証さ
れるボンゼシンレセプターに対する類似体の効果 マウスからの膵臓を組織チョッパーで350μmにチョ
ップしプールした。チョップした組織を酸素化クレブス
−ヘペス(Krebs−Hepes)で2回洗浄し、次に37℃の酸
素化されたクレブス−ヘペス緩衝液中で30分間培養した
が、15分後、新鮮な緩衝液とした。組織を次に37℃で1
時間200μCiの[3H]イノシトールを含有するこの緩衝
液中で培養した。組織を次に2回洗浄し、酸素化クレブ
ス−ヘペス(10mM Li+含有)中でさらに30分間37℃で培
養したが、15分後新たな緩衝液に変えた。組織の固まり
の一部(検定試験管あたりおよそ10mg)を、次に、蛋白
分解酵素阻害剤(40μg/mlバシトラシン、4μg/mlロイ
ペプチン、4μg/mlキモスタチン、8μg/mlチオルファ
ン)、0.1%BSA、及び0.1〜10μMペプチドを最終容量2
50μl中に有する、Li+緩衝液中に入れた。室温で60分
後、ホスファチジルイノシトール代謝回転を940μlク
ロロホルム:メタノール(1:2)の添加に続き、310μl
クロロホルム、続いて310μl水の添加によって停止さ
せた。各試験管を次に5秒間渦巻かせ、次に2500×gで
10分間遠心分離し、相を分離した。50μlの下層(クロ
ロホルム)を各試験管から抜出し、計数バイヤル中に入
れ、乾燥し、蛍光流体中で計数した。900μlの上層
(水性)を次に2.1mlの水と混合し、0.5mlバイオラッド
AG−1X8(ホルメート)イオン交換カラム上に装填し
た。カラム上の物質を、1)10mlの水、2)5mlの5mMジ
ナトリウムテトラボレート/60mMナトリウムフォルメー
ト、3)0.1M蟻酸中の1M蟻酸アンモニウム10mlの順序で
洗浄した。最終(第三)洗液を集め、そして1mlを14ml
のバイオセーフ(Bio−Safe)蛍光剤と混合し計数し
た。これらの計数(イノシトールホスフェート合計)の
対応する有機相計数(組織に取込まれたイノシトール)
の比を次に各試料について計算した。試験化合物及び/
又は標準の存在下に於ける比を次に、対照の試験管(即
ち刺激拮抗剤がないもの)に対する比と比較した。ホス
ファチジルイノシトール代謝回転を刺激する試験化合物
の能力はコンピュータープログラムの助けで測定でき
た。
図の説明 図1は125I−GPRが鼠の膵臓膜上の単一のクラスの場
所−−ボンベシン/GRPレセプターに結合することを説明
してる(実施例1)。25〜1600pM125I−GPRの結合を3
重に検定し、次にLIGANDで分析しプロットした。これら
のデーターの最良のコンピューター適合は試料当り19pM
レセプターであり(膜蛋白質mg当り〜100fmolレセプタ
ー)kdは47pMである。横軸(x軸)はレセプターに結合
した125I−GPRの濃度を示す。縦軸(y軸)は自由であ
る(結合していない)125I−GPRの濃度で割ったレセプ
ターに結合した125I−GPRの濃度を示す。直線は単一の
クラスの場所を表わしている。即ち125I−GPRが同じ親
和性でそのレセプターの各々に結合する。25−3200pM
125I−GPR又は10pM125I−GPR±8−500pM GPRを使用す
る他の実験も同様のKdを示す。これはボンベシン/GRPに
対するレセプターへの結合が125I−GPR及び鼠膵臓膜で
測定出来ることを示している。
図2は、ボンベシン類似体が、鼠の膵臓膜(実施例
1)への125I−GPRの結合に対し競争する能力がこれら
のペプチドにあることによって実証されるように、GRP
レセプターに結合する能力があることを説明する。横軸
(x軸)は処置されるアゴニストの濃度の対数を示す。
縦軸(y軸)は最大の125I−GPR結合(ペプチド存在せ
ず)のパーセントとして測定される、各試験されるペプ
チドに対する観測される結合を示す。リトリン(Δ)の
結合は40pM125I−GPRの存在下で示される濃度に於いて
3重に検定された。リトリン結合はKd=0.1nMで単一ク
ラスの場所に最もよくフィットする。(Phe8ψ[CH2N
(CH3)]Leu9]リトリン(R)の結合は20pM125I−GPR
の存在下で示される濃度で2重に検定された。そのよう
な曲線の2つは図1のものと類似の125I−GPR飽和曲線
(図示なし)と同時分析され、すべての3つの曲線は同
じ実験からのものである。(Phe8ψ[CH2N(CH3)]Leu
9]リトリンの結合は、高親和状態での20%のレセプタ
ーで、2つのクラスの場所(Kd=0.08と16nM)に最もよ
くフィットする。幾つかの他のリトリン及び(Phe8ψ
[CH2N(CH3)]Leu9]リトリン実験の分析は同じ様な
結果を生じた。
図3は、投与量に依存する方法でホスファチジルイノ
シトール(PI)代謝回転を刺激する、GRPと(Phe8ψ[C
H2N(CH3)]Leu9]リトリン(NMe)の能力を説明す
る。横軸(y軸)は対照の%としての観測されるPI代謝
回転を示す。値は3重の測定の平均値±標準誤差であ
る。示された濃度に於ける(Phe8ψ[CH2N(CH3)]Leu
9]リトリンによるPI代謝回転はペプチドの投与がPI代
謝回転に於いて統計的に有為な(P<0.005)増加を生
じることを示している。
表1は省略した生物学的及び化学的命名法、配列及び
配列同定No.(ID#)を相関させて示したものである。
表2はレセプター親和性(Kd)及びボンベシン類似体
に対するPI代謝回転についての以前の実験(図1〜2)
の結果を比較している。
配列リスト (1)一般的情報 (i)出願人:エドワーズ,ヴィンス ファンガー,ブラッド (ii)発明の名称:ボンベシン類似体 (iii)配列数:13 (iv)連絡先 (A) 宛先:マリオン メレル ダウ インコー
ポレーテッド (B) 街:2110イースト ガルブライス ロード (C) 市:シンシナチ ピーオーボックス156300 (D) 州:オハイオ (E) 国:アメリカ合衆国 (F) 郵便番号:45215−6300 (v)コンピューター読取り形式 (A) 媒体タイプ:フロッピーディスク (B) コンピューター:IBM PC互換型 (C) OS:PC−DOS/MS−DOS (D) ソフトウエア:Patenln Release #1.0,Ve
r.#1.25 (vi)現在の出願データ (A) 出願番号:US M01598 (B) 出願日 :1991−5−23 (C) 分類 : (viii)弁理士/代理人情報 (A) 名前:コリアー,ケネス ジェイ (B) 登録番号:P−34,982 (C) 参照/ドケット番号:M01598 US (ix)テレ通信情報 (A) 電話:(513)948−7834 (B) FAX:(513)948−7961 (2)SEQ ID NO:1に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:14個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A) 名前/キー:ペプチド (B) 位置 :1..14 (D) 他の情報 :/注=“ガストリン放出ペプチ
ドアミノ酸14−27" (ix)特徴 (A) 名前/キー:修飾位置 (B) 位置 :14 (D) 他の情報 :/注=“Xaaはメチオニン−1
−アミド(Met−NH2)” (xi)配列の記述:SEQ ID NO:1: (2)SEQ ID NO:2に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:14個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :1 (D)他の情報 :/注=“Xaaはピログルタミル(p
Glu)” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :14 (D)他の情報 :/注=“Xaaはメチオニン−1−
アミド(Met−NH2)” (xi)配列の記述:SEQ ID NO:2: (2)SEQ ID NO:3に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:9個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :1 (D)他の情報 :/注=“Xaaはピログルタミル(p
Glu)” (ix)特徴 (A) 名前/キー:修飾されている場所 (B) 位置 :9 (D) 他の情報 :/注=“Xaaはメチオニン−1
−アミド(Met−NH2)” (xi)配列の記述:SEQ ID NO:3: (2)SEQ ID NO:4に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:14個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A) 名前/キー:修飾されている場所 (B) 位置 :1 (D) 他の情報 :/注=“Xaaはピログルタミル
(pGlu)” (ix)特徴 (A) 名前/キー:修飾されている場所 (B) 位置 :13 (D) 他の情報 :/注=“Xaaは後に続くアミノ
酸のα窒素に結合している1−カルボニル基の代りに1
−メチレン基を有するロイシン類似体” (ix)特徴 (A) 名前/キー:修飾されている場所 (B) 位置 :14 (D) 他の情報 :/注=“Xaaはロイシン−1−
アミド(Leu−NH2)” (xi)配列の記述:SEQ ID NO:4: (2)SEQ ID NO:5に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:14個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A) 名前/キー:修飾されている場所 (B) 位置 :1 (D) 他の情報 :/注=“Xaaはピログルタミル
(pGlu)” (ix)特徴 (A) 名前/キー:修飾されている場所 (B) 位置 :13 (D) 他の情報 :/注=“Xaaは後に続くアミノ
酸のα窒素に結合している1−カルボニル基の代りに1
−メチレン基を有するフェニルアラニン類似体” (ix)特徴 (A) 名前/キー:修飾されている場所 (B) 位置 :14 (D) 他の情報 :/注="Xaaは2−チオ−4−メ
チルペント−1−アミド([S]Leu−NH2) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:5: (2)SEQ ID NO:6に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:9個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :1 (D)他の情報 :/注=“Xaaはピログルタミル(p
Glu)” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :8 (D)他の情報 :/注=“Xaaは後に続くアミノ酸
のα窒素に結合している1−カルボニル基の代りに1−
メチレン基を有するフェニルアラニン類似体” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :9 (D)他の情報 :/注="Xaaは2−チオ−4−メチ
ルペント−1−アミド([S]Leu−NH2) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:6: (2)SEQ ID NO:7に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:9個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :1 (D)他の情報 :/注=“Xaaはピログルタミル(p
Glu)” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :8 (D)他の情報 :/注=“Xaaは後に続くアミノ酸
のα窒素に結合している1−カルボニル基の代りに1−
メチレン基を有するフェニルアラニン類似体” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :9 (D)他の情報 :/注="Xaaは2−スルホキシド−
4−メチルペント−1−アミド([S]Leu−NH2) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:7: (2)SEQ ID NO:8に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:9個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :1 (D)他の情報 :/注=“Xaaはピログルタミル(p
Glu)” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :8 (D)他の情報 :/注=“Xaaは後に続くアミノ酸
のα窒素に結合している1−カルボニル基の代りに1−
メチレン基を有するフェニルアラニン類似体” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :9 (D)他の情報 :/注="XaaはN−メチル−ロイシ
ン−1−アミド (xi)配列の記述:SEQ ID NO:8: (2)SEQ ID NO:9に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:9個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :1 (D)他の情報 :/注=“Xaaはピログルタミル(p
Glu)” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :8 (D)他の情報 :/注=“Xaaは後に続くアミノ酸
のα窒素に結合している1−カルボニル基の代りに1−
メチレン基を有するフェニルアラニン類似体” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :9 (D)他の情報 :/注="Xaaは2−チオメチル−4
−メチルペント−1−アミド([S(CH3)]Leu−N
H2) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:9: (2)SEQ ID NO:10に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:7個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :1 (D)他の情報 :/注=“XaaはN−α−アセチル
−グルタミン(Ac−Gln)” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :5 (D)他の情報 :/注=“XaaはD−アラニン(D
−Ala又はala)” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :7 (D)他の情報 :/注="Xaaはロイシン−1−アミ
ド(Leu−NH2) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:10: (2)SEQ ID NO:11に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:7個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :1 (D)他の情報 :/注=“XaaはN−α−オクタニ
ル−グルタミン(Oct−Gln)” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :5 (D)他の情報 :/注=“XaaはD−アラニン(D
−Ala又はala)” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :7 (D)他の情報 :/注="Xaaはロイシン−1−アミ
ド(Leu−NH2) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:11: (2)SEQ ID NO:12に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:7個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :1 (D)他の情報 :/注=“XaaはN−α−ラウリル
−グルタミン” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :5 (D)他の情報 :/注=“XaaはD−アラニン(D
−Ala又はala)” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :7 (D)他の情報 :/注="Xaaはロイシン−1−アミ
ド(Leu−NH2) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:12: (2)SEQ ID NO:13に関する情報 (i)配列特性 (A) 長さ:7個のアミノ酸 (B) タイプ:アミノ酸 (D) トポロジー:線形 (ii)分子タイプ:ペプチド (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :1 (D)他の情報 :/注=“XaaはN−α−パルミチ
ル−グルタミン” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :5 (D)他の情報 :/注=“XaaはD−アラニン(D
−Ala又はala)” (ix)特徴 (A)名前/キー:修飾されている場所 (B)位置 :7 (D)他の情報 :/注="Xaaはロイシン−1−アミ
ド(Leu−NH2) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:13:
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 43/00 105 A61K 37/02 (72)発明者 ファンガー,ブラッドフォード,オー. アメリカ合衆国 45242 オハイオ州 シンシナチ アパートメント 4 クー パーロード 5019 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07K 7/06 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式1 X−A1−A2−A3−A4−A5−A6−A7−A8−Ψ−A9−A(式
    1) 〔式中、アミノ末端アミノ酸が環状の誘導体でありXが
    省略される場合を除いて、Xは水素、1〜16個の炭素原
    子の1又は2個のアルキル基、2〜16個の炭素原子の1
    又は2個のアシル基、カルボベンジロキシ又はt−ブチ
    ルオキシカルボニルから選ばれるアミノ末端残基であ
    り、 A1はpGlu、Glu又は結合であり、 A2はGlnであり、 A3はTrpであり、 A4はAlaであり、 A5はValであり、 A6はGly、Ala、alaであり、 A7はHisであり、 A8はPhe、Leuであり、 Ψは、A8ΨA9に於けるジペプチド決定基であって、Ψ
    は、[CH2S(CH3)]又は[CH2N(CH3)]であり、ここ
    でA8とA9は置換基アミノ酸を示し、 A9はLeu、Met、Nleであり、そして YはOH、(C1〜C8)アルコキシエステル、カルボキサミ
    ド、モノ又はジ(C1〜C8)アルキルアミド、(C1〜C8
    アルキルアミン、(C1〜C4)チオアルキルエーテル、か
    ら選ばれるA9アミノ酸のカルボニル基のカルボキシ末端
    置換基である。〕のペプチド誘導体又は製薬上受け入れ
    られるその塩。
  2. 【請求項2】ペプチドがpGlu−Gln−Trp−Ala−Val−Gl
    y−His−Pheψ[CH2N(CH3)]Leu−NH2である請求項1
    に記載のペプチド。
  3. 【請求項3】ペプチドがpGlu−Gln−Trp−Ala−Val−Gl
    y−His−Pheψ[CH2S(CH3)]Leu−NH2である請求項1
    に記載のペプチド。
  4. 【請求項4】請求項1又は3のペプチドの有効量を含む
    消化刺激製剤組成物。
  5. 【請求項5】請求項1又は3のペプチド誘導体の有効量
    を含む食物摂取減少剤。
  6. 【請求項6】請求項1又は3のペプチド誘導体の有効量
    を含む肺、膵臓、又は腸の臓器組織成長刺激剤。
  7. 【請求項7】製薬上受け入れられるその塩であり得る請
    求項1又は3の何れか1のペプチド又は製薬上受け入れ
    られる担体を使用する製剤組成物である請求項4〜6の
    いずれか一に記載の薬剤。
  8. 【請求項8】請求項1又は2のペプチド誘導体の有効量
    を含む、腫瘍成長の一時的刺激による化学療法剤感受性
    の増加剤。
  9. 【請求項9】請求項1又は2のペプチド誘導体の有効量
    を含む、腫瘍細胞に対するナチュラルキラー細胞活性の
    刺激剤。
  10. 【請求項10】a)Ψが[CH2S(CH3)]又は[CH2N(C
    H3)]であり、A8とA9が置換基アミノ酸を示すA8ΨA9
    基からの適当に結合したC末端保護されたジペプチドを
    有している樹脂を使用し、 b)A7からA1まで他のαアミノ保護アミノ酸を順次結合
    させて特許請求される保護されたアミノ酸配列形成を達
    成し、但し任意付加的にグループC及びNのアミノ酸伸
    張を有してもよく、またX及びYの定義のなかの種から
    選ばれる修飾を任意付加的に有してもよいものとし、 c)該保護基を除去し、 d)所望ペプチドを精製する段階を含む請求項1又は2
    に記載のペプチド誘導体又はその製薬上受け入れられる
    塩を製造する方法。
  11. 【請求項11】式1 X−A1−A2−A3−A4−A5−A6−A7−A8−Ψ−A9−Y(式
    1) 〔式中、アミノ末端アミノ酸が環状の誘導体でありXが
    ない場合を除いて、Xは水素、1〜16個の炭素原子の1
    又は2個のアルキル基、2〜16個の炭素原子の1又は2
    個のアシル基、カルボベンジロキシ又はt−ブチルオキ
    シカルボニルから選ばれるアミノ末端残基であり、 A1はpGlu、Glu、又は結合であり、 A2はGlnであり、 A3はTrpであり、 A4はAlaであり、 A5はValであり、 A6はGly、Ala、又はalaであり、 A7はHisであり、 A8はPhe、又はLeuであり、 ΨはA8ΨA9に於けるジペプチド決定基であって、Ψは
    [CH2S(CH3)]又は[CH2N(CH3)]であり、ここでA8
    とA9は置換基アミノ酸であり、 A9はLeu、Met、又はNle又は結合であり、そして YはOH、(C1〜C8)アルコキシエステル、カルボキサミ
    ド、モノ又はジ(C1〜C8)アルキルアミド、(C1〜C8
    アルキルアミン、(C1〜C4)チオアルキルエーテルから
    選ばれるA9アミノ酸のカルボニル基のカルボキシ末端置
    換基である。〕のペプチド誘導体又は製薬上受け入れら
    れるその塩を製造する方法に於いて、 式2 X−A1−A2−A3−A4−A5−A6−A7−A8−Ψ’−A9−Y
    (式2) 〔式中Ψ’は[CH2S]又は[CH2N]である〕のペプチド
    を、ヨードメタン又は適当なメチル化試薬でメチル化し
    て式1の化合物を生じることからなる方法。
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