JP3349730B2 - デポラライザ - Google Patents

デポラライザ

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JP3349730B2
JP3349730B2 JP27381692A JP27381692A JP3349730B2 JP 3349730 B2 JP3349730 B2 JP 3349730B2 JP 27381692 A JP27381692 A JP 27381692A JP 27381692 A JP27381692 A JP 27381692A JP 3349730 B2 JP3349730 B2 JP 3349730B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば直線偏光の入
射光を無偏光に近い光に変換して出射するデポラライザ
等に利用できる光の直交偏波光間に大きな遅延を与える
方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、光の直交偏波光間に遅延を与え
る方法として偏波保持ファイバ(複屈折ファイバ)の二
つの主軸方向の偏波光の速度分散を利用する方法があっ
た。前記方法は例えば光ファイバデポラライザに用いら
れている。光ファイバデポラライザは直線偏光の入射光
を無偏波光に近い光に変換して出射するもので、光の可
干渉性を無くして偏波依存性の雑音を低減するためのも
のである。前記方法を用いた光ファイバデポラライザは
図6に示すように、長さが1対2以上の2本の偏波保持
ファイバ21、22の主軸方向を互いに45°傾けて接
続したものである。このとき、短い方の偏波保持ファイ
バ21は両主軸方向の偏波がこの偏波保持ファイバ21
中で入射光のコヒーレント長以上の光路差を持つような
長さが必要とされる。例えば、入射光のコヒーレント長
が1m、偏波保持ファイバの偏波モード分散が0.33
〜2ns/km(モード複屈折率:1×10-4〜6×1
-4)であると、短い方の偏波保持ファイバ21は10
〜1.7km以上必要となり、光ファイバデポラライザ
全体では30〜5km以上必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前項で述べたように、
偏波保持ファイバの両偏波の伝搬速度差を利用する場
合、その速度差は微小であるため、コヒーレント長によ
っては、偏波保持ファイバが事実上実現不可能な長さと
なる。また、実現可能な長さであったとしても大変な長
さが必要となる。例えば、精密干渉計測等に利用される
ような1MHzのスペクトル線幅をもつ光波(コヒーレ
ント長は単純に計算すれば150mになる)をデポララ
イズするためには、偏波モード分散を前述のものと同じ
0.33〜2ns/km(モード複屈折率:1×10-4
〜6×10-4)とすると、光ファイバデポラライザ全体
で4500〜750kmの偏波保持ファイバが必要とな
る。因みに、短い方の偏波保持ファイバが必要な長さは
式(1)で求められる。 Lf ≧lc /B ……………(1) ここで、Lf は短い方の偏波保持ファイバの長さ、lc
はコヒーレント長、Bは偏波保持ファイバのモード複屈
折率である。デポラライザ全体ではLf ×3の長さが必
要である。そして、長い偏波保持ファイバを使用するこ
とは、偏波保持ファイバによる光パワーの損失とクロス
トークの影響を大きく受けることになる。更に、装置が
大型化するという問題もある。
【0004】この発明の目的は、前述の問題を解決し、
従来に比べ格段に短い偏波保持ファイバを用いれば済
む、光の直交偏波光間に遅延を与える方法とその方法を
用いた光の直交偏波光間に遅延を与える装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載のバデポラライザは、第1の入射面
(6a)、第2の入射面(6d)、第1の出射面(6
b)および第2の出射面(6c)を有し、該第1の入射
面に入射された光を第1の偏波成分(p 1 )と該第1の
偏波成分に直交する第2の偏波成分(s 1 )とに分離し
て該第1の偏波成分を透過して前記第1の出射面から出
射し、前記第2の偏波成分を前記第2の出射面から出射
し、前記第2の入射面に入射された光が前記第1の偏波
成分と同じ偏波成分であれば透過して前記第2の出射面
から出射し、前記第2の偏波成分と同じ偏波成分であれ
ば反射して前記第1の出射面から出射する第1の偏光ビ
ームスプリッタ(6)と、前記第2の出射面と前記第2
の入射面とを光の偏波面が一致する偏波主軸方向、また
は90°変化する偏波主軸方向のいずれか一方の偏波主
軸方向となるように接続する第1の偏波保持ファイバ
(2)と、第3の入射面(7a)、第4の入射面(7
d)、第3の出射面(7b)および第4の出射面(7
c)を有し、該第3の入射面に入射された光を第3の偏
波成分(p 2 )と該第3の偏波成分に直交する第4の偏
波成分(s 2 )とに分離して該第3の偏波成分を透過し
て前記第3の出射面から出射し、前記第4の偏波成分を
反射して前記第4の出射面から出射し、前記第4の入射
面に入射された光が前記第3の偏波成分と同じ偏波成分
であれば透過して前記第4の出射面から出射し、前記第
4の偏波成分と同じ偏波成分であれば反射して前記第3
の出射面から出射する第2の偏光ビームスプリッタ
(7)にして、前記第3の入射面に入射される光の前記
第1の偏波成分の偏波面の方向と前記第2の偏光ビーム
スプリッタとの関係が、前記第1の出射面から出射され
た光の前記第1の偏波成分の偏波面の方向と前記第1の
偏光ビームスプリッタとの関係と比較して、前記光の光
軸の回りに45°回転するように配置されている前記第
2の偏光ビームスプリッタ(7)と、前記第4の出射面
と前記第4の入射面とを光の偏波面が一致する偏波主軸
方向、または90°変化する偏波主軸方向のいずれか一
方の偏波主軸方向となるように接続する第2の偏波保持
ファイバ(8)とを備えており、前記第1の偏波保持フ
ァイバと前記第2の偏波保持ファイバが、前記第2の偏
波成分の前記第1の偏波成分に対する遅延時間値と前記
第4の偏波成分の前記第3の偏波成 分に対する遅延時間
値とが1:2以上の関係となるような長さとなってい
る。
【0006】請求項2記載のデポラサイザは、第1の入
射面(10a)、第2の入射面(10d)、第1の出射
面(10b)および第2の出射面(10c)を有し、該
第1の入射面に入射された光を第1の偏波成分(p 1
と該第1の偏波成分に直交する第2の偏波成分(s 1
とに分離して該第1の偏波成分を透過して前記第1の出
射面から出射し、前記第2の偏波成分を前記第2の出射
面から出射し、前記第2の入射面に入射された光が前記
第1の偏波成分と同じ偏波成分であれば透過して前記第
2の出射面から出射し、前記第2の偏波成分と同じ偏波
成分であれば反射して前記第1の出射面から出射する第
1の偏光ビームスプリッタ(10)と、前記第2の出射
面と前記第2の入射面とを光の偏波面が一致する偏波主
軸方向、または90°変化する偏波主軸方向のいずれか
一方の偏波主軸方向となるように接続する第1の偏波保
持ファイバ(2)と、第3の入射面(10e)、第4の
入射面(10h)、第3の出射面(10f)および第4
の出射面(10g)を有し、該第3の入射面に入射され
た光を第3の偏波成分(p 2 )と該第3の偏波成分に直
交する第4の偏波成分(s 2 )とに分離して該第3の偏
波成分を透過して前記第3の出射面から出射し、前記第
4の偏波成分を反射して前記第4の出射面から出射し、
前記第4の入射面に入射された光が前記第3の偏波成分
と同じ偏波成分であれば透過して前記第4の出射面から
出射し、前記第4の偏波成分と同じ偏波成分であれば反
射して前記第3の出射面から出射する第2の偏光ビーム
スプリッタ(7)と、前記第4の出射面と前記第4の入
射面とを光の偏波面が一致する偏波主軸方向、または9
0°変化する偏波主軸方向のいずれか一方の偏波主軸方
向となるように接続する第2の偏波保持ファイバ(8)
と、前記第1の出射部と前記第3の入射部とを光の偏波
面が45°変化する偏波主軸方向となるように接続する
第3の偏波保持ファイバ(11)とを備えており、前記
第1の偏波保持ファイバと前記第2の偏波保持ファイバ
が、前記第2の偏波成分の前記第1の偏波成分に対する
遅延時間値と前記第4の偏波成分の前記第3の偏波成分
に対する遅延時間値とが1:2以上の関係となるような
長さとなっている。請求項3記載のデポラサイザは、請
求項2記載のデポラライザにおいて、前記第1の偏光ビ
ームスプリッタおよび第2の偏光ビームスプリッタが単
一の偏光ビー ムスプリッタで構成され、該単一の偏光ビ
ームスプリッタの領域を分割して使用することとしてい
る。
【0007】
【作用】この発明の方法及び装置によれば、光は互いに
直交する2つの偏波光に分離され、一方の偏波光の偏波
面と他方の偏波光の偏波面とは直交関係を保持されつつ
一方の偏波光が他方の偏波光に対して所定時間遅延させ
られた後、他方の偏波光に対して所定時間遅延した一方
の偏波光と他方の偏波光とは合波される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2はこの発明の第1の実施例を示す概略構成図
である。第1の実施例の装置は、互いに直交する偏波光
成分(以後、それぞれs波、p波という)をもつ入射光
を入射するためのシングルモードファイバ4が結合用の
コリメートレンズ5を介して偏光ビームスプリッタ6に
結合されている。該偏光ビームスプリッタ6はその第1
の面6aから光が入射すると、p波は透過して第2の面
6bから出射し、s波は反射して第3の面6cから出射
し、該第3の面6cに対向する第4の面6dからs波を
入射すると反射して前記第2の面6bに出射する。
【0009】前記偏光ビームスプリッタ6の第1の面6
aへの入射光中のs波を反射して出射する位置、即ち、
第3の面6cに結合用のコリメートレンズ5を介して偏
波保持ファイバ2の一端が結合され、該偏波保持ファイ
バ2の他端が第4の面6dに結合用のコリメートレンズ
5を介して結合されている。偏光ビームスプリッタ6と
偏波保持ファイバ2とは、s波が第3の面6cから出射
するときと第4の面6dに入射するときとで偏光ビーム
スプリッタ6に対して該s波の偏波面が変化しないよう
な偏波主軸方向で結合されている。そして、第2の面6
bには出射用のシングルモードファイバ9が結合用のコ
リメートレンズ5を介して結合されている。第1の実施
例では、偏光ビームスプリッタ6が前記分離装置1と合
波手段3とを兼ねている。以下、第2〜4実施例の偏光
ビームスプリッタも同様である。
【0010】次に、第1の実施例の動作を説明する。入
射用のシングルモードファイバ4から入射した光は、偏
光ビームスプリッタ6でs波とp波に分離される、即
ち、s波は反射して第3の面6cから出射し、p波は透
過して第2の面6bから出射する。第3の面6cから出
射したs波は偏波保持ファイバ2中を伝搬することでp
波に対して遅延させられ、第4の面6dから再び前記偏
光ビームスプリッタ6に入射し、再び反射して第2の面
6bから出射する。このとき、該s波の第1の面6aへ
の入射より偏波保持ファイバ2での遅延時間分だけ遅れ
て第1の面6aに入射したp波と合波される。従って、
合波して第2の面6bから出射し、出射用のシングルモ
ードファイバ9からとりだされる光は、s波がp波より
所定時間遅延している。
【0011】図3はこの発明の第2の実施例を示す概略
構成図である。第2の実施例の装置は、互いに直交する
偏波光成分をもつ入射光を入射するためのシングルモー
ドファイバ4が結合用のコリメートレンズ5を介して偏
光ビームスプリッタ6に結合されている。該偏光ビーム
スプリッタ6はその第1の面6aから光が入射すると、
p波は透過して第2の面6bから出射し、s波は反射し
て第3の面6cから出射し、該第3の面6cに対向する
第4の面6dからs波を入射すると反射して前記第2の
面6bから出射し、第4の面6dからp波を入射すると
透過して前記第3の面6cから出射する。
【0012】前記偏光ビームスプリッタ6の第1の面6
aへの入射光中のs波を反射して出射する位置、即ち、
第3の面6cに結合用のコリメートレンズ5を介して偏
波保持ファイバ2の一端が結合され、該偏波保持ファイ
バ2の他端が第4の面6dに結合用のコリメートレンズ
5を介して結合されている。偏光ビームスプリッタ6と
偏波保持ファイバ2とは、s波が第3の面6cから出射
するときと第4の面6dに入射するときとで偏光ビーム
スプリッタ6に対して該s波の偏波面が90°変化する
ような偏波主軸方向で結合されている。そして、第2の
面6bには出射用のシングルモードファイバ9が結合用
のコリメートレンズ5を介して結合されている。
【0013】次に、第2の実施例の動作を説明する。入
射用のシングルモードファイバ4から入射した光は、偏
光ビームスプリッタ6でs波とp波に分離される、即
ち、s波は反射して第3の面6cから出射し、p波は透
過して第2の面6bから出射する。第3の面6cから出
射したs波は偏波保持ファイバ2中を伝搬することでp
波に対して遅延させられ、第4の面6dから再び前記偏
光ビームスプリッタ6に入射する。このとき、該s波の
偏波面は偏光ビームスプリッタ6に対して90°変化し
ているので(つまり、偏光ビームスプリッタ6に対して
p波と同じ偏波面をもっているので)、第4の面6dか
ら入射した前記s波は一度は偏光ビームスプリッタ6を
透過して第3の面6cから再び出射する。第3の面6c
から再び出射したs波は、二度目に第4の面6dから入
射するときはその偏波面は偏光ビームスプリッタ6に対
して90°×2だけ変化しているので(つまり、偏光ビ
ームスプリッタ6に対して第1の面6aに入射したとき
のs波と同じ偏波面に戻っているので)、反射して第2
の面6bから出射する。このとき、該s波の第1の面6
aへの入射より偏波保持ファイバ2での遅延時間分だけ
遅れて第1の面6aに入射したp波と合波される。
【0014】従って、合波して第2の面6bから出射
し、出射用のシングルモードファイバ9からとりだされ
る光は、s波がp波より所定時間遅延している。第2の
実施例では偏光ビームスプリッタ6と偏波保持ファイバ
2とをs波の偏波面が90°変化するような偏波主軸方
向で結合しているので、s波は偏波保持ファイバ2内を
2回伝搬することになる。従って、第1の実施例と同じ
遅延時間を得るのに偏波保持ファイバの長さは1/2で
済む。
【0015】図4はこの発明の第3の実施例を示す概略
構成図である。第3の実施例は、従来の技術の項で採り
上げた光ファイバデポラライザにこの発明を適用したも
のである。第3の実施例の装置は、第2の実施例の装置
の偏光ビームスプリッタ6の第2の面6bに結合したコ
リメートレンズ5及び出射用のシングルモードファイバ
9を取り除いた構成のものと、第2の実施例の装置の偏
光ビームスプリッタ6の第1の面6aに結合したコリメ
ートレンズ5及び入射用のシングルモードファイバ4を
取り除いた構成のものとを前記第2の面6bと第1の面
6aとを合わせるように、入射用及び出射用のシングル
モードファイバ4,9間の光軸の回りに45°回転して
配置したものである。
【0016】詳述すれば、互いに直交する偏波光成分を
もつ入射光を入射するためのシングルモードファイバ4
が結合用のコリメートレンズ5を介して第一の偏光ビー
ムスプリッタ6に結合されている。該第一の偏光ビーム
スプリッタ6はその第1の面6aから光が入射すると、
p波は透過して第2の面6bから出射し、s波は反射し
て第3の面6cから出射し、該第3の面6cに対向する
第4の面6dからs波を入射すると反射して前記第2の
面6bから出射し、第4の面6dからp波を入射すると
透過して前記第3の面6cから出射する。
【0017】前記第一の偏光ビームスプリッタ6の第1
の面6aへの入射光中のs波を反射して出射する位置、
即ち、第3の面6cに結合用のコリメートレンズ5を介
して第一の偏波保持ファイバ2の一端が結合され、該第
一の偏波保持ファイバ2の他端が第4の面6dに結合用
のコリメートレンズ5を介して結合されている。第一の
偏光ビームスプリッタ6と第一の偏波保持ファイバ2と
は、s波が第3の面6cから出射するときと第4の面6
dに入射するときとで第一の偏光ビームスプリッタ6に
対して該s波の偏波面が90°変化するような偏波主軸
方向で結合されている。
【0018】そして、第一の偏光ビームスプリッタ6の
第2の面6bには第二の偏光ビームスプリッタ7の第1
の面7aが合わせられており、両偏光ビームスプリッタ
6,7は入射用のシングルモードファイバ4と出射用の
シングルモードファイバ9間の光軸に対して45°回転
した位置関係で配置されている。第二の偏光ビームスプ
リッタ7のs波及びp波に対する作用は第一の偏光ビー
ムスプリッタ6と同じである。前記第二の偏光ビームス
プリッタ7の第1の面7aへの入射光中のs波を反射し
て出射する位置、即ち、第3の面7cに結合用のコリメ
ートレンズ5を介して第二の偏波保持ファイバ8の一端
が結合され、該第二の偏波保持ファイバ8の他端が第4
の面7dに結合用のコリメートレンズ5を介して結合さ
れている。第二の偏光ビームスプリッタ7と第二の偏波
保持ファイバ8とは、s波が第3の面7cから出射する
ときと第4の面7dに入射するときとで第二の偏光ビー
ムスプリッタ7に対して該s波の偏波面が90°変化す
るような偏波主軸方向で結合されている。そして、第2
の面7bには出射用のシングルモードファイバ9が結合
用のコリメートレンズ5を介して結合されている。第一
の偏波保持ファイバ2の長さと第二の偏波保持ファイバ
8の長さの比は1対2であり、第二の偏波保持ファイバ
8の長さは入射光のコヒーレント長をこの偏波保持ファ
イバ8の実効屈折率で割った長さ以上である。
【0019】次に、第3の実施例の動作を説明する。第
3の実施例の装置の前半部分、即ち、入射用のシングル
モードファイバ4から第一の偏光ビームスプリッタ6の
第2の面6bまで、及び後半部分、即ち、第二の偏光ビ
ームスプリッタ7の第1の面7aから出射用のシングル
モードファイバ9までの動作はそれぞれ第2の実施例の
動作と同じである。但し、第二の偏波保持ファイバ8の
長さが第一の偏波保持ファイバ2の長さの2倍であるの
で、後半部分では前半部分の2倍の光路長差が得られ
る。前半部分及び後半部分の入射光に対する作用は、そ
れぞれ前述した従来の光ファイバデポラライザの短い方
の偏波保持ファイバ21及び長い方の偏波保持ファイバ
22の作用に相当する。
【0020】動作を詳述すれば、入射用のシングルモー
ドファイバ4から入射した光は、第一の偏光ビームスプ
リッタ6でs1 波とp1 波に分離される、即ち、s1
は反射して第3の面6cから出射し、p1 波は透過して
第2の面6bから出射する。第3の面6cから出射した
1 波は第一の偏波保持ファイバ2中を伝搬することで
1 波に対して遅延させられ、第4の面6dから再び前
記第一の偏光ビームスプリッタ6に入射する。このと
き、該s1 波の偏波面は第一の偏光ビームスプリッタ6
に対して90°変化しているので(つまり、第一の偏光
ビームスプリッタ6に対してp1 波と同じ偏波面をもっ
ているので)、第4の面6dから入射した前記s1 波は
一度は第一の偏光ビームスプリッタ6を透過して第3の
面6cから再び出射する。第3の面6cから再び出射し
たs1 波は、二度目に第4の面6dから入射するときは
その偏波面は第一の偏光ビームスプリッタ6に対して9
0°×2だけ変化しているので(つまり、第一の偏光ビ
ームスプリッタ6に対して第1の面6aに入射したとき
のs1 波と同じ偏波面に戻っているので)、反射して第
2の面6bから出射する。このとき、該s1 波の第1の
面6aへの入射より第一の偏波保持ファイバ2での遅延
時間分だけ遅れて第1の面6aに入射したp1波と合波
される。
【0021】合波して第一の偏光ビームスプリッタ6の
第2の面6bから出射し、第二の偏光ビームスプリッタ
7の第1の面7aに入射した光は、第二の偏光ビームス
プリッタ7でs2 波とp2 波に分離される、即ち、s2
波は反射して第3の面7cから出射し、p2 波は透過し
て第2の面7bから出射する。第3の面7cから出射し
たs2 波は第二の偏波保持ファイバ8中を伝搬すること
でp2 波に対して遅延させられ、第4の面7dから再び
前記第二の偏光ビームスプリッタ7に入射する。このと
き、該s2 波の偏波面は第二の偏光ビームスプリッタ7
に対して90°変化しているので(つまり、第二の偏光
ビームスプリッタ7に対してp2 波と同じ偏波面をもっ
ているので)、第4の面7dから入射した前記s2 波は
一度は第二の偏光ビームスプリッタ7を透過して第3の
面7cから再び出射する。第3の面7cから再び出射し
たs2 波は、二度目に第4の面7dから入射するときは
その偏波面は第二の偏光ビームスプリッタ7に対して9
0°×2だけ変化しているので(つまり、第二の偏光ビ
ームスプリッタ7に対して第1の面7aに入射したとき
のs2 波と同じ偏波面に戻っているので)、反射して第
2の面7bから出射する。このとき、該s2 波の第1の
面7aへの入射より第二の偏波保持ファイバ8での遅延
時間分だけ遅れて第1の面7aに入射したp2 波と合波
される。
【0022】従来の技術の項で述べたように、従来の方
法で1MHzのスペクトル線幅をもつ光波(コヒーレン
ト長は単純に計算すれば150mになる)をデポラライ
ズするためには数100km〜数1000kmの偏波保
持ファイバが必要であるが、第3の実施例のデポラライ
ザを用いれば、偏波保持ファイバの実効屈折率を1.4
5とすると、高々160mで済む。因みに、短い方の偏
波保持ファイバの必要な長さは式(2)で求められる。 Lf ≧lc /ne ……………(2) ここで、Lf は短い方の偏波保持ファイバの長さ、lc
はコヒーレント長、ne は偏波保持ファイバの実効屈折
率である。第3の実施例のデポラライザ全体で必要な偏
波保持ファイバの長さはLf ×3÷2である。(÷2と
なるのは、第一及び第二の偏波保持ファイバ2、8をs
波がそれぞれ2回伝搬するようにしているからであ
る。) 第3の実施例のデポラライザを用いれば、従来技術では
偏波保持ファイバの長さが障害となって実現が困難であ
った光のデポラライズも可能となる。
【0023】図5はこの発明の第4の実施例を示す概略
構成図である。第4の実施例は、第3の実施例と同じく
デポラライザにこの発明を適用したものである。第3の
実施例の装置では、偏光ビームスプリッタを2個使用し
ているが、第4の実施例の装置では1個にして領域を分
け2個分の働きをさせている。説明のために、第3の実
施例の第一の偏光ビームスプリッタ6の第1の面6a、
第2の面6b、第3の面6c、第4の面6dに相当する
面をそれぞれ第11の面10a、第12の面10b、第
13の面10c、第14の面10dとし、第二の偏光ビ
ームスプリッタ7の第1の面7a、第2の面7b、第3
の面7c、第4の面7dに相当する面をそれぞれ第21
の面10e、第22の面10f、第23の面10g、第
24の面10hとする。
【0024】第3の実施例の装置では、第一の偏光ビー
ムスプリッタ6の第2の面6bと第二の偏光ビームスプ
リッタ7の第1の面7aを入射用及び出射用シングルモ
ードファイバ4,9間の光軸の回りに45°回転して配
置したが、第4の実施例の装置では、偏光ビームスプリ
ッタを1個とし、偏光ビームスプリッタ10の第12の
面10bから出射した光を第三の偏波保持ファイバ11
で前記偏光ビームスプリッタ10の第21の面10eに
入射するようにしている。そのとき、前記第三の偏波保
持ファイバ11を光の偏波面が45°回転して偏光ビー
ムスプリッタ10に入射するように結合している。
【0025】詳述すれば、互いに直交する偏波光成分を
もつ入射光を入射するためのシングルモードファイバ4
が結合用のコリメートレンズ5を介して偏光ビームスプ
リッタ10の第11の面10aに結合されている。該偏
光ビームスプリッタ10はその第11の面10aから光
が入射すると、p波は透過して第12の面10bから出
射し、s波は反射して第13の面10cから出射し、該
第13の面10cに対向する第14の面10dからs波
を入射すると反射して前記第12の面10bから出射
し、第14の面10dからp波を入射すると透過して前
記第13の面10cから出射する。また、その第21の
面10eから光が入射すると、p波は透過して第22の
面10fから出射し、s波は反射して第23の面10g
から出射し、該第23の面10gに対向する第24の面
10hからs波を入射すると反射して前記第22の面1
0fから出射し、第24の面10hからp波を入射する
と透過して前記第23の面10gから出射する。
【0026】前記偏光ビームスプリッタ10の第11の
面10aへの入射光中のs波を反射して出射する位置、
即ち、第13の面10cに結合用のコリメートレンズ5
を介して第一の偏波保持ファイバ2の一端が結合され、
該第一の偏波保持ファイバ2の他端が第14の面10d
に結合用のコリメートレンズ5を介して結合されてい
る。偏光ビームスプリッタ10と第一の偏波保持ファイ
バ2とは、s波が第13の面10cから出射するときと
第14の面10dに入射するときとで、該偏光ビームス
プリッタ10に対して該s波の偏波面が90°変化する
ような偏波主軸方向で結合されている。
【0027】そして、偏光ビームスプリッタ10の第1
2の面10bには結合用のコリメートレンズ5を介して
第三の偏波保持ファイバ11の一端が結合され、該第三
の偏波保持ファイバ11の他端が第21の面10eに結
合用のコリメートレンズ5を介して結合されている。偏
光ビームスプリッタ10と第三の偏波保持ファイバ11
とは、偏波光が第12の面10bから出射するときと第
21の面10eに入射するときとで、該偏光ビームスプ
リッタ10に対して該偏波光の偏波面が45°変化する
ような偏波主軸方向で結合されている。
【0028】前記偏光ビームスプリッタ10の第21の
面10e入射光中のs波を反射して出射する位置、即
ち、第23の面10gに結合用のコリメートレンズ5を
介して第二の偏波保持ファイバ8の一端が結合され、該
第二の偏波保持ファイバ8の他端が第24の面10hに
結合用のコリメートレンズ5を介して結合されている。
偏光ビームスプリッタ10と第二の偏波保持ファイバ8
とは、s波が第23の面10gから出射するときと第2
4の面10hに入射するときとで偏光ビームスプリッタ
10に対して該s波の偏波面が90°変化するような偏
波主軸方向で結合されている。そして、第22の面10
fには出射用のシングルモードファイバ9が結合用のコ
リメートレンズ5を介して結合されている。第一の偏波
保持ファイバ2の長さと第二の偏波保持ファイバ8の長
さの比は1対2であり、第二の偏波保持ファイバ8の長
さは入射光のコヒーレント長をこの偏波保持ファイバの
実効屈折率で割った長さ以上である。
【0029】次に、第4の実施例の動作を説明する。第
4の実施例の装置の前半部分、即ち、入射用のシングル
モードファイバ4から偏光ビームスプリッタ10の第1
2の面10bまで、及び後半部分、即ち、偏光ビームス
プリッタ10の第21の面10eから出射用のシングル
モードファイバ9までの動作はそれぞれ第2の実施例の
動作と同じである。但し、第二の偏波保持ファイバ8の
長さが第一の偏波保持ファイバ2の長さの2倍であるの
で、後半部分では前半部分の2倍の光路長差が得られ
る。前述のように、偏光ビームスプリッタ10と第三の
偏波保持ファイバ11とは、偏波光が第12の面10b
から出射するときと第21の面10eに入射するときと
で、該偏光ビームスプリッタ10に対して該偏波光の偏
波面が45°変化するような偏波主軸方向で結合されて
いるので、全体としては入射光に対して第3の実施例と
同じ作用をする。
【0030】動作を詳述すれば、入射用のシングルモー
ドファイバ4から入射した光は、偏光ビームスプリッタ
10でs1 波とp1 波に分離される、即ち、s1 波は反
射して第13の面10cから出射し、p1 波は透過して
第12の面10bから出射する。第13の面10cから
出射したs1 波は第一の偏波保持ファイバ2中を伝搬す
ることでp1 波に対して遅延させられ、第14の面10
dから再び前記偏光ビームスプリッタ10に入射する。
このとき、該s1 波の偏波面は偏光ビームスプリッタ1
0に対して90°変化しているので(つまり、偏光ビー
ムスプリッタ10に対してp1 波と同じ偏波面をもって
いるので)、第14の面10dから入射した前記s1
は一度は偏光ビームスプリッタ10を透過して第13の
面10cから再び出射する。第13の面10cから再び
出射したs1 波は、二度目に第14の面10dから入射
するときはその偏波面は偏光ビームスプリッタ10に対
して90°×2だけ変化しているので(つまり、偏光ビ
ームスプリッタ10に対して第11の面10aに入射し
たときのs1 波と同じ偏波面に戻っているので)、反射
して第12の面10bから出射する。このとき、該s1
波の第11の面10aへの入射より第一の偏波保持ファ
イバ2での遅延時間分だけ遅れて第11の面10aに入
射したp1 波と合波される。
【0031】該合波されて第12の面10bから出射し
た光は第三の偏波保持ファイバ11内を伝搬して第21
の面10eに入射する。このとき、該光の偏波面は45
°回転する。第21の面10eから入射した光は、偏光
ビームスプリッタ10でs2波とp2 波に分離される。
即ち、s2 波は反射して第23の面10gから出射し、
2 波は透過して第22の面10fから出射する。第2
3の面10gから出射したs2 波は第二の偏波保持ファ
イバ8中を伝搬することでp2 波に対して遅延させら
れ、第24の面10hから再び前記偏光ビームスプリッ
タ10に入射する。このとき、該s2 波の偏波面は偏光
ビームスプリッタ10に対して90°変化しているので
(つまり、偏光ビームスプリッタ10に対してp2 波と
同じ偏波面をもっているので)、第24の面10hから
入射した前記s2 波は一度は偏光ビームスプリッタ10
を透過して第23の面10gから再び出射する。第23
の面10gから再び出射したs2 波は、二度目に第24
の面10hから入射するときはその偏波面は偏光ビーム
スプリッタ10に対して90°×2だけ変化しているの
で(つまり、偏光ビームスプリッタ10に対して第21
の面10eに入射したときのs2 波と同じ偏波面に戻っ
ているので)、反射して第22の面10fから出射す
る。このとき、該s2 波の第21の面10eへの入射よ
り第二の偏波保持ファイバ8での遅延時間分だけ遅れて
第21の面10eに入射したp2 波と合波される。
【0032】
【発明の効果】この発明の光の直交偏波光間に大きな遅
延を与える方法および装置は、従来のような、偏波保持
ファイバのもつ性質を利用した、直交する2つの偏波光
間の微小な伝搬速度差の積み重ねではなく、光を互いに
直交する2つの偏波光に分離し、両偏波光間に光路長差
をもたせて相対的に一方の偏波光を遅延させた後合波す
ることとしたから、これによって、従来に比べ必要とす
る偏波保持ファイバを著しく短いものとすることができ
る。偏波保持ファイバが短くて済むので、偏波保持ファ
イバによる損失やクロストークの影響も小さくでき、ま
た、装置を小型化することができる。更に、この発明を
デポラライザに適用すれば、従来技術では偏波保持ファ
イバの長さが障害となって実現が困難であったコヒーレ
ント長の長い光のデポラライズも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本構成を示す図。
【図2】この発明の第1の実施例を示す概略構成図。
【図3】この発明の第2の実施例を示す概略構成図。
【図4】この発明の第3の実施例を示す概略構成図。
【図5】この発明の第4の実施例を示す概略構成図。
【図6】従来の方法を用いた光ファイバデポラライザを
示す概略構成図。
【符号の説明】
1 分離装置 2 導波路(偏波保持ファイバ) 3 合波手段 4 入射用のシングルモードファイバ 5 コリメートレンズ 6 分離装置と合波手段とを兼ねた(第一の)偏光ビー
ムスプリッタ 7 分離装置と合波手段とを兼ねた第二の偏光ビームス
プリッタ 8 第二の偏波保持ファイバ 9 出射用のシングルモードファイバ 10 分離装置と合波手段とを兼ねた偏光ビームスプリ
ッタ 11 第三の偏波保持ファイバ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−210414(JP,A) 特開 平6−51243(JP,A) 特開 平5−313095(JP,A) K.TAKADA,et.el.,N ew Fiber−Optic Dep olarizer,JOURNAL O F LIGHTWAVE TECHNO LOGY,1986年2月28日,VOL.L T−4,NO.2,pp.213−219 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/28 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の入射面(6a)、第2の入射面(6
    d)、第1の出射面(6b)および第2の出 射面
    (6c)を有し、該第1の入射面に入射された光を第1
    の偏波成分(p 1 )と該第 1の偏波成分に直交する
    第2の偏波成分(s 1 )とに分離して該第1の偏波成分
    を透過 して前記第1の出射面から出射し、前記第2
    の偏波成分を前記第2の出射面から出射し 、前記第
    2の入射面に入射された光が前記第1の偏波成分と同じ
    偏波成分であれば透過 して前記第2の出射面から出
    射し、前記第2の偏波成分と同じ偏波成分であれば反射
    て前記第1の出射面から出射する第1の偏光ビー
    ムスプリッタ(6)と、 前記第2の出射面と前記第2の入射面とを光の偏波面が
    一致する偏波主軸方向、または 90°変化する偏波
    主軸方向のいずれか一方の偏波主軸方向となるように接
    続する第1 の偏波保持ファイバ(2)と、 第3の入射面(7a)、第4の入射面(7d)、第3の
    出射面(7b)および第4の出 射面(7c)を有
    し、該第3の入射面に入射された光を第3の偏波成分
    (p 2 )と該第 3の偏波成分に直交する第4の偏波
    成分(s 2 )とに分離して該第3の偏波成分を透過
    して前記第3の出射面から出射し、前記第4の偏波成分
    を反射して前記第4の出射面か ら出射し、前記第4
    の入射面に入射された光が前記第3の偏波成分と同じ偏
    波成分であ れば透過して前記第4の出射面から出射
    し、前記第4の偏波成分と同じ偏波成分であれ ば反
    射して前記第3の出射面から出射する第2の偏光ビーム
    スプリッタ(7)にして、 前記第3の入射面に入射される光の前記第1の偏波成分
    の偏波面の方向と前記第2の偏 光ビームスプリッタ
    との関係が、前記第1の出射面から出射された光の前記
    第1の偏波 成分の偏波面の方向と前記第1の偏光ビ
    ームスプリッタとの関係と比較して、前記光の 光軸
    の回りに45°回転するように配置されている前記第2
    の偏光ビームスプリッタ( 7)と、 前記第4の出射面と前記第4の入射面とを光の偏波面が
    一致する偏波主軸方向、または 90°変化する偏波
    主軸方向のいずれか一方の偏波主軸方向となるように接
    続する第2 の偏波保持ファイバ(8)と を備えてお
    り、 前記第1の偏波保持ファイバと前記第2の偏波保持ファ
    イバが、前記第2の偏波成分の 前記第1の偏波成分
    に対する遅延時間値と前記第4の偏波成分の前記第3の
    偏波成分に 対する遅延時間値とが1:2以上の関係
    となるような長さとなっていることを特徴とす るデ
    ポラライザ。
  2. 【請求項2】第1の入射面(10a)、第2の入射面
    (10d)、第1の出射面(10b)および第2の出射
    面(10c)を有し、該第1の入射面に入射された光を
    第1の偏波成分(p1)と該第1の偏波成分に直交する
    第2の偏波成分(s1)とに分離して該第1の偏波成分
    を透過して前記第1の出射面から出射し、前記第2の偏
    波成分を前記第2の出射面から出射し、前記第2の入射
    面に入射された光が前記第1の偏波成分と同じ偏波成分
    であれば透過して前記第2の出射面から出射し、前記第
    2の偏波成分と同じ偏波成分であれば反射して前記第1
    の出射面から出射する第1の偏光ビームスプリッタ(1
    0)と、 前記第2の出射面と前記第2の入射面とを光の偏波面が
    一致する偏波主軸方向、または90°変化する偏波主軸
    方向のいずれか一方の偏波主軸方向となるように接続す
    る第1の偏波保持ファイバ(2)と、 第3の入射面(10e)、第4の入射面(10h)、第
    3の出射面(10f)および第4の出射面(10g)を
    有し、該第3の入射面に入射された光を第3の偏波成分
    (p2)と該第3の偏波成分に直交する第4の偏波成分
    (s2)とに分離して該第3の偏波成分を透過して前記
    第3の出射面から出射し、前記第4の偏波成分を反射し
    て前記第4の出射面から出射し、前記第4の入射面に入
    射された光が前記第3の偏波成分と同じ偏波成分であれ
    ば透過して前記第4の出射面から出射し、前記第4の偏
    波成分と同じ偏波成分であれば反射して前記第3の出射
    面から出射する第2の偏光ビームスプリッタ(10
    と、 前記第4の出射面と前記第4の入射面とを光の偏波面が
    一致する偏波主軸方向、または90°変化する偏波主軸
    方向のいずれか一方の偏波主軸方向となるように接続す
    る第2の偏波保持ファイバ(8)と、 前記第1の出射と前記第3の入射とを光の偏波面が
    45°変化する偏波主軸方向となるように接続する第3
    の偏波保持ファイバ(11)とを備えており、 前記第1の偏波保持ファイバと前記第2の偏波保持ファ
    イバが、前記第2の偏波成分の前記第1の偏波成分に対
    する遅延時間値と前記第4の偏波成分の前記第3の偏波
    成分に対する遅延時間値とが1:2以上の関係となるよ
    うな長さとなっていることを特徴とするデポラライザ。
  3. 【請求項3】前記第1の偏光ビームスプリッタおよび第
    2の偏光ビームスプリッタは単一の偏光ビー ムスプ
    リッタで構成され、該単一の偏光ビームスプリッタの領
    域を分割して使用するこ とを特徴とする請求項2に
    記載のデポラライザ。
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