JP3349597B2 - 堆肥散布機 - Google Patents

堆肥散布機

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JP3349597B2
JP3349597B2 JP20134994A JP20134994A JP3349597B2 JP 3349597 B2 JP3349597 B2 JP 3349597B2 JP 20134994 A JP20134994 A JP 20134994A JP 20134994 A JP20134994 A JP 20134994A JP 3349597 B2 JP3349597 B2 JP 3349597B2
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晃 村木
努 田内
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株式会社タカキタ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、牛糞・豚糞等の堆肥
を散布するための堆肥散布機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の肥料散布機としては、例えば図1
または図3に示すようなものがある。図1および図3に
示した堆肥散布機は、車巾より大幅に広く堆肥を散布す
るタイプの代表的な堆肥散布機である。
【0003】図1に示す堆肥散布機Wは、前端側に設け
た牽引桿10をトラクタ等の車体に連結して牽引するこ
とにより、走行輪11…により走行するようにした被牽
引型の車体1の上面に、前壁20と左右の側壁21…と
床板22とにより上面側と後面側が開放する荷箱状に形
成した荷枠2を装架し、その荷枠2の床面には、搬送面
が床板22の上面に沿いエンドレスに回動する床コンベ
ア3を装設し、車体1の後端側で荷枠2の後端の後方部
位には、後面視においてゲート状に形成した支持機枠4
を、荷枠2を後方に延長するように装設して、それの内
腔に、図2に示している如く、床コンベア3の搬送方向
の後端側を突入させる。
【0004】そして、この支持機枠4の内腔で床コンベ
ア3の後端部の上方に、左右方向の回転軸50中心に破
砕羽根51…が駆動回転する破砕ビーター5を軸支し、
支持機枠4の内腔の底部で前記床コンベア3の後端部の
下方における後方位置に、散布ビーターフレーム6aを
荷枠2に対し所望の傾斜角度に調節自在に装設し、この
散布ビーターフレーム6aの上面に、上下方向の回転軸
60中心に回転するディスク状の平板部61と散布羽根
62とからなる散布ビーター6を組み付け軸支してお
き、荷枠2内に積み込まれて床コンベア3により後送さ
れてくる堆肥を、破砕ビーター5で破砕し、それを散布
ビーター6により後方に拡散して散布するようにした構
成のものである。
【0005】また、図3に示している堆肥散布機Wは、
前述の図1および図2に示す堆肥散布機Wから、横軸で
回転する破砕ビーター5を取り除いて、散布ビーター6
の上面側の中心部位に、該散布ビーター6と一体に回転
する垂直な方向の回転軸60を立設して、これの周面に
放射方向に突出する羽根64…を設けて、これが破砕ビ
ーター5の役割を果すようにした構成の形態のものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図1・図2および図3
に示す床コンベアで後送される堆肥を破砕ビーターで破
砕して散布ビーターにより散布する形態の従前の堆肥散
布機Wは、それの破砕ビーター5または破砕ビーター5
の役割を果すよう竪方向の回転軸63により回転する羽
根64によって、堆肥を破砕していくときに、回転する
破砕羽根51または羽根64が、堆肥または堆肥に混入
している異物、特に石等を、支持機枠4の上方前面側に
垂設してあるゴム垂れ40を押しのけて、前方に弾き飛
ばす場合がある。この前方に弾き飛ばされる堆肥または
石等は、堆肥散布機Wを牽引するトラクタを運転操作し
ている作業者にとって非常に危険で、傷害事故を起す問
題がある。このため、堆肥散布機Wには、図1および図
3に示しているようなストーンガードSGを荷枠2の前
端部についたて状に設けて、この前方に飛ばされる堆肥
・石等からオペーレーターをガードするようにしている
堆肥散布機が多い。しかし、このストーンガードSGに
よるガードは完全なものではない問題がある。
【0007】また、散布ビーターフレーム6aを傾斜回
動させて、散布ビーター6による後方に散布する堆肥の
放出方向を、上向きまたは下向きに変更させたときに、
堆肥の散布が不均一になる問題がある。
【0008】また、散布ビーターフレーム6aの傾斜角
度を所望に調節して、堆肥を散布ビーター6により機体
の後方に散布していくとき、散布ビーターフレーム6a
がどの位の角度に傾斜しているのかが、荷枠2を牽引し
ているトラクタに座乗しているオペレータに判らないこ
とで、散布ビーター6による堆肥の散布状態が推測され
るに止まり、予定した散布状態となっているかが確認で
きない問題がある。
【0009】この発明は、従来手段に生じている問題を
解決するためになされたもので、破砕ビーター5自体の
構造を、該破砕ビーター5が、荷枠2の後端側に床コン
ベア3により運ばれてくる堆肥を破砕するときに、堆肥
類を堆肥散布機Wの前方の上方に向けて弾き飛ばすこと
なく、散布ビーター6に向けて崩し出していくように構
成する新たな手段を提供することを第1の目的とし、ま
た、散布ビーターフレーム6aを傾斜回動させて、散布
ビーター6の堆肥の放出角度を変更調節したときに、そ
の放出角度の変動に連動して、床コンベア3の送り量が
変化し、堆肥の散布が均一に行われるようにする手段を
提供することを第2の目的とし、さらに、堆肥散布機W
を牽引するトラクタのオペレータが、散布ビーターフレ
ーム6aの傾斜角度を、トラクタに座乗した状態におい
て確認し得るようにする手段を提供することを第3の目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、上述の第1の目的を達成するための手段として、散
布する堆肥を収容する荷枠2の床面に、収容した堆肥を
後方に搬送する床コンベア3を設け、その床コンベア3
の後端部の上方位置に、後送される堆肥を破砕する破砕
ビーター5を配位して荷枠2の後端側に設けた支持機枠
4に軸支し、床コンベア3の後端部の下方位置に、散布
ビーターフレーム6aを配位して荷枠2に対し傾斜回動
自在に装設し、それの上面に、前記破砕ビーター5によ
り破砕された堆肥を受け止めて後方に散布する散布ビー
ター6を組付け支架してなる堆肥散布機において、床コ
ンベア3の後端部の上方位置に設ける破砕ビーター5
を、それの、周面に放射状に突出する破砕羽根51…を
設けた回転軸50が、前方に向かい幾分下降傾斜するよ
う前傾して略前後方向に沿う軸心線をもって回転する姿
勢として、支持機枠4に軸支せしめたことを特徴とする
堆肥散布機を提起し、また、第2の目的を達成するため
の手段として、上述の堆肥散布機において、床コンベア
3には、送り量調節盤8aにより送り量を変更調節する
間欠送り機構8を組込み、それの送り量調節盤8aと、
荷枠2に対し傾斜回動自在に装設せる散布ビーターフレ
ーム6aとを、床コンベア3の送り量を大きく調節する
に従い散布ビーターフレーム6aが上向きに傾斜してい
くようリンク機構Lを介して連繋せしめて、散布ビータ
ー6の放出角度の変動に連動して床コンベア3の送り量
が変化するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
堆肥散布機を提起し、さらに第3の目的を達成するため
の手段として、上述の堆肥散布機において、荷枠2の外
面に、堆肥散布機Wの前方よりの目視により視認し得る
指針91を装設し、その指針91を、荷枠2に対し傾斜
回動自在に支架せる散布ビーターフレーム6aと連繋機
構90を介して連繋して、その指針91により散布ビー
ターフレーム6aの前記荷枠2に対する傾斜角度を表示
するようにしておくことを特徴とする請求項1記載の堆
肥散布機を提起するものである。
【0011】
【作用】このように構成する本発明手段においては、破
砕ビーター5が、図4にあるように、軸心線が、前方に
向い幾分下降傾斜する略前後方向に沿う回転軸50をも
って回転することから、この回転軸50のまわりに設け
た破砕羽根51は、床コンベア3で後送されてくる堆肥
を破砕していくときに、その堆肥の後端部を後面側から
削り落すように崩し出し、それを、回転軸50から放射
方向に突出する破砕羽根51…が、散布ビーター6の上
面に向けて払い落していくようになる。
【0012】このとき、破砕羽根51…に付着し、また
は、からみついて、ともまいするようになる堆肥は、上
方に跳ね飛ばされるようになることで、支持機枠4の天
板41に衝突していくようになる。このため、破砕羽根
51…により振り出され、または弾き飛ばされる堆肥・
石塊等は、堆肥散布機Wの機体前方には飛ばされないよ
うになる。そして、このことから、支持機枠4の上部側
の前縁に垂れ下げるゴム垂れ40は、乾いた堆肥を散布
するときに破砕ビーター5の周面に発生する土埃を抑え
る程度にあればよく、省略しても良いようになる。
【0013】また、床コンベア3の送り量を、散布ビー
ターフレーム6aの傾斜角度の調節作動に対応させて調
節変更する第2の手段にあっては、散布ビーター6を上
向きにして広い範囲に散布するようにしたときには送り
量が多くなり下向きにして狭い範囲に散布するようにし
たときは送り量が少なくなるので、散布状態を均一にし
得るようになる。
【0014】また、散布ビーターフレーム6aの傾斜角
度を荷枠2に設ける指針91により表示するようにした
第3の手段にあっては、その指針91により散布ビータ
ーフレーム6aの傾斜角度が、堆肥散布機Wを牽引する
トラクタの運転者が座乗した位置から確認できるので、
運転席に座乗したままで、散布ビーターフレーム6aの
傾斜角度の調節の遠隔操作が適確に行えるようになる。
【0015】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図
面符号は、従前手段のものと同効の構成部材については
同一の符号を用いるものとする。
【0016】図4は、本発明を実施せる堆肥散布機Wの
一部破断した全体の側面図で、1は車体、2は車体1に
装架した荷枠、3は床コンベア、4は荷枠2の後端側に
装設した支持機枠、5は支持機枠4の内腔の上部に軸支
した破砕ビーター、6は散布ビーターを示す。
【0017】車体1は、この例においては、前端側(図
において左端側)に設けた牽引桿10を、トラクタ等の
牽引車に連結して牽引することで、走行輪11により走
行する被牽引型に作られているが、走行輪11を駆動す
るエンジンおよびミッション部を装架して、自走して走
行する自走型に構成する場合もある。
【0018】荷枠2は、前壁20と左右の側壁21…と
床板22とにより、後方が開放する前後に長い平箱状に
形成したもので、それの床面には、搬送面が床板22の
上面に沿い後方に回動する床コンベア3が装設してあ
る。
【0019】支持機枠4は、前後方向視においてゲート
状に形成してあり、それの上端側が荷枠2の側壁21…
の上縁よりも上方に突出する状態として、荷枠2の後端
部に、その荷枠2を後方に延長するように装設してあ
る。
【0020】そして、この支持機枠4には、それの内腔
の上半側に破砕ビーター5が軸支され、下端側には散布
ビーター6が軸支される。
【0021】破砕ビーター5は、回転軸50に放射方向
に突出する破砕羽根51…を放射状に設けて構成する
が、それの回転軸50の軸心線が図5に示している如
く、略前後方向に沿う姿勢として装設してあり、その回
転軸50の軸心線が前方に向い下降していくように幾分
前傾した姿勢としてある。
【0022】そして、該破砕ビーター5は、それの回転
軸50の基端側に、ディスク状の底板52が一体的に連
結し、破砕羽根51…はこの底板52の表面に沿い放射
状に装設してある。
【0023】前記支持機枠4には、この破砕ビーター5
の前記底板52の背面側に、その底板52と平行する案
内壁42が配位されて該支持機枠4に固定支持されてい
る。
【0024】そして、この案内壁42の後面側には、ギ
ヤボックスGBが装設されて、これに前記破砕ビーター
5の回転軸50の基端側が軸支してあって、この案内壁
42を貫通して前方に突出する回転軸50の先端側に前
記底板52および破砕羽根51…が装設してある。
【0025】また、このギヤボックスGBには、トラク
タ等の牽引車のPTO軸とユニバーサルジョイント軸を
介して伝導するよう車体1に設ける伝導軸70の後端側
から、支持機枠4の前端側の下部に横架軸支せる左右方
向の第1中間伝導軸71および伝導機構72を介して伝
導する左右方向の第2中間伝導軸73を経て回転動力が
伝導される。
【0026】このとき、案内壁42の後面側に設けるギ
ヤボックスGBは、支持機枠4の内腔の上半側に装設す
る破砕ビーター5の数に対応させて、左右に多連に並列
させて設け、それらに、軸心線の方向を左右方向とした
前述の第2中間伝導軸73が貫通するようにする。
【0027】この第2中間伝導軸73と回転軸50との
伝導は、ギヤボックスGB内に収蔵するベベルギヤ等の
伝導機構を介し、回転軸50が第2中間伝導軸73に対
し垂直な姿勢となって伝導するようにし、これにより、
破砕ビーター5の回転軸50が前述した姿勢で前後方向
に沿う状態となるようにしてある。
【0028】散布ビーター6は、ディスク状の平板部6
1の軸心部位を貫通する回転軸60を一体に連結して設
け、その回転軸60の平板部61の上面側に突出する部
の周囲に、放射方向に突出する散布羽根62…を、ディ
スク状の平板部61の上面に沿うように設けて構成する
通常のものである。
【0029】この散布ビーター6の支持機枠4に対する
組付けは、支持機枠4の下端側の後端に寄る部位に、前
記第1中間伝導軸71を中心に上下に自在に回動する散
布ビーターフレーム6aを支架して、このフレーム6a
を支持機枠4に、それの外面側に図1の従前手段のもの
の如く装備せしめる手動の操作手段の操作によって作動
する保定機構(図示省略)または、図7に示す如く、支
持機枠4と散布ビーターフレーム6aとの間に設ける油
圧シリンダまたは電動シリンダ等のアクチエーターCY
の作動により、所望の傾斜角度に回動させた位置に保定
し得るように支持せしめる。
【0030】この散布ビーターフレーム6aには、図6
にあるように、それの平らな台板状に形成してあるデッ
キプレート63の下面側に、図5にあるよう前述の第1
中間伝導軸71と伝導機構74を介して伝導する第3中
間伝導軸75が前記第1中間伝導軸71と平行する姿勢
として横架軸支してあり、かつ、この伝導軸75と伝導
する伝導機構(図示省略)を収蔵した伝導機筐64が一
体的に連結して組付けてある。
【0031】そして、散布ビーター6は、この散布ビー
ターフレーム6aのデッキプレート63の上面に、図6
にあるように、左右に所望の連数に並列させて、それぞ
れの回転軸60の下端側を、デッキプレート63の下面
側に設けた伝導機筐65に軸支するとともにそこに収蔵
せしめる伝導機構を介して第3中間伝導軸75と伝導
し、これにより、図6にて矢印に示している方向に駆動
回転するようにしてある。
【0032】次に図8は別の実施例を示している。この
実施例は、散布ビーター6の機体後方に向う傾斜角度
(放出角度)を、荷枠2の床面に設けた床コンベア3の
送り量に関連させて変化させるようにした例である。
【0033】即ち、散布ビーター6により機体の後方に
堆肥類を散布していくとき、床コンベア3の送り量が大
きく、従って、散布ビーター6に対する堆肥類の供給量
が多い場合には、散布ビーター6を後方に向けて上向き
に傾斜させて、放出距離を大きくすることで広い範囲に
拡散させた状態に散布していくことが必要となる。ま
た、逆に、床コンベア3の送り量を小さくして、散布ビ
ーター6に対する堆肥の供給量を少なくしたときには、
散布ビーター6は後方に向けて下向きに傾斜させて、散
布ビーター6からの堆肥の放出が速やかに行われるよう
にすることが、作業能率を高める上において有効であ
る。
【0034】このことから、床コンベア3のコンベアチ
ェン30の送り量を変更調節するよう、その床コンベア
3の駆動プーリー31の軸31aと前述の第1中間伝導
軸71との間に設ける間欠送り機構8の送り量調節盤8
aを、リンク機構Lを介して散布ビーターフレーム6a
に連繋しておき、この送り量調節盤8aを、機体の外面
側に装設する操作レバー(図示省略)等の適宜の手段の
操作で調節したときに、リンク機構Lにより、この作動
に連動してその調節盤8aの回動量に対応する角度分だ
け、散布ビーターフレーム6aが傾斜回動して、散布ビ
ーター6の傾斜角度が変化するようにしてある。
【0035】間欠送り機構8は、第1中間伝導軸71に
装着したクランクホイル80と、これに設けたクランク
ピン81に連繋する往復動杆82と、その往復動杆82
に連繋して床コンベア3の駆動プーリー31の軸31a
中心に往復回動する作動アーム83と、このアーム83
に基端側を軸支したラチェット爪84と、この爪84に
周面の歯部が噛合うよう前記駆動プーリー31の軸31
aに一体に装着したラチェットギヤ85と、ラチェット
爪84のラチェットギヤ85の周面の歯部に対する噛合
い範囲を変更させる送り量調節盤8aと、からなる通常
のもので、送り量調節盤8aを、それに設けた調節アー
ム86の作動で、図8において時計回わりに回動させて
いくと、ラチェット爪84の、ラチェットギヤ85周面
の歯部に対する噛合い許容範囲が次第に狭められて、そ
れに伴い往復動杆82のストローク当りのラチェット爪
84の送り出し量が小さくなるようにしてある。
【0036】そして、この送り量調節盤8aの調節アー
ム86がリンク機構Lを介して散布ビーターフレーム6
aに連繋してあって、その調節アーム86の操作で送り
量調節盤8aを図7において時計回わりに回動させると
散布ビーターフレーム6aが下方に傾斜回動していくよ
うにしてある。
【0037】また、このことから、この実施例は、散布
ビーターフレーム6aを、それの後端側が下降する方向
に傾斜回動させると、間欠送り機構8の送り量調節盤8
aが、送り巾を狭める方向に動いて、床コンベア3の送
り量を小さくしていき、また、逆に散布ビーターフレー
ム6aを上向きに回動させると、送り量調節盤8aが送
り量を多くする方向に動いて、床コンベア3の送り量を
大きくしていくようになる。
【0038】次に、図9および図10はさらに別の実施
例を示している。この実施例は、前述の図8に示してい
る如く、床コンベア3の間欠送り機構8の送り量調節盤
8aと連動させて散布ビーターフレーム6aを傾斜回動
させたとき、または、前述の図5および図7に示してい
る如く、支持機枠4と散布ビーターフレーム6aとの間
に設ける電動シリンダ等のアクチエーターCYにより散
布ビーターフレーム6aを傾斜回動させたときに、その
フレーム6aの傾斜角度が、堆肥散布機Wの機体の前方
から目視により確認できるようにした例である。
【0039】即ち、この実施例では、堆肥散布機Wの機
体の上面に、散布ビーターフレーム6aと連繋機構90
を介してそれの傾斜回動の動作に連動して作動する指針
91とそれの作動位置を指示すさ標識板92とを、堆肥
散布機Wの機体の前方からの直視により視認し得るよう
に前方に向けて装設しておくことで、堆肥散布機Wを牽
引走行さす牽引車を運転するオペーレーターが、その位
置から後方を目視して指針91の作動位置を視認するこ
とで、散布ビーターフレーム6aの傾斜角度が確認でき
るようにしてある。
【0040】散布ビーターフレーム6aの傾斜回動の作
動と指針91の作動とを連動連繋させる連繋機構90
は、図示する例においては、連繋ロッドを用いている
が、レリーズワイヤーまたはケーブルを用いてもよい。
【0041】また、指針91は支点軸93中心に回動す
るようにしているが、昇降作動するようにしても良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による堆肥
散布機Wは、荷枠2の床コンベア3により順次後送され
る堆肥を破砕するよう荷枠2の後端側に装設する破砕ビ
ーター5を、それの破砕羽根51…が軸心線を前後方向
に沿わせた回転軸50中心に回動するように装設してあ
ることで、床コンベア3により後送されくる堆肥を破砕
するときに、破砕した堆肥を振り出す方向が、前後方向
に沿う回転軸50の放射方向となることで、振り出され
る堆肥類が堆肥散布機Wの前方に弾き飛ばされることが
なくなり、また、上方に堆肥・石等が振り出されても、
荷枠2の後端側に設けられる支持機枠4の天板41およ
び側壁の内面に衝突して下方に反射するようになるの
で、ストーンガードSGを用いないで安全が確保できる
ようになる。
【0043】そして、散布ビーター6が散布ビーターフ
レーム6aの傾斜角度の調節で、後方への堆肥の放出角
度が所望に変更できることから、床コンベア3により後
送されてくる堆肥の性状および移送量に適応するように
散布ビーター6による散布状態を調節できるようにな
る。
【0044】また、散布ビーターフレーム6aと床コン
ベア3の送り量を調節する送り量調節盤8aとを、連繋
リンクLで連繋しておくことで、床コンベア3の送り量
と散布ビーター6の堆肥の放出角度とが連動して変化す
るようになる。
【0045】また、散布ビーターフレーム6aの傾斜角
度が、そのフレーム6aの傾斜回動の作動と連繋機構9
0を介し連繋する指針91により、堆肥散布機Wの前面
側から目視により読取れるようになることで、堆肥散布
機Wを牽引する牽引車側から、散布ビーターフレーム6
aの傾斜回動による散布ビーター6の放出角度の変更制
御を、油圧シリンダまたは電動シリンダ等のアクチエー
ターCYにより遠隔操作したときに、その散布ビーター
6の放出角度が牽引車を運転する位置から適確にコント
ロールできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の堆肥散布機の全体の一部破断した側面図
である。
【図2】同上の要部の一部破断した側面図である。
【図3】従前の別の形態の堆肥散布機の一部破断した側
面図である。
【図4】本発明による堆肥散布機の一部破断した側面図
である。
【図5】同上の要部の縦断側面図である。
【図6】同上の要部の横断平面図である。
【図7】同上の要部の後面図である。
【図8】同上の別の実施例の要部の縦断側面図である。
【図9】同上のさらに別の実施例の要部の正面図であ
る。
【図10】同上実施例の要部の側面図である。
【符号の説明】
W…堆肥散布機、L…リンク機構、SG…ストーンガー
ド、GB…ギヤボックス、CY…アクチエーター、1…
車体、10…牽引桿、11…走行輪、2…荷枠、20…
前壁、21…側壁、22…床板、3…床コンベア、30
…コンベアベルト、31…駆動プーリー、31a…軸、
4…支持機枠、40…ゴム垂れ、41…天板、42…案
内壁、5…破砕ビーター、50…回転軸、51…破砕羽
根、52…底板、6…散布ビーター、6a…散布ビータ
ーフレーム、60…回転軸、61…平板部、62…散布
羽根、63…デッキプレート、64…羽根、65…伝導
機筐、70…伝導軸、71…第1中間伝導軸、72…伝
導機構、73…第2中間伝導軸、74…伝導機構、75
…第3中間伝導軸、8…間欠送り機構、8a…送り量調
節盤、80…クランクホイル、81…クランクピン、8
2…往復動杆、83…作動アーム、84…ラチェット
爪、85…ラチェットギヤ、86…調節アーム、90…
連繋機構、91…指針、92…標識板、93…支点軸。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−21306(JP,A) 特開 昭59−48005(JP,A) 実開 昭63−71609(JP,U) 実開 平2−23409(JP,U) 実開 昭59−166603(JP,U) 実開 昭56−162913(JP,U) 独国特許出願公開2452035(DE,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 3/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散布する堆肥を収容する荷枠2の床面
    に、収容した堆肥を後方に搬送する床コンベア3を設
    け、その床コンベア3の後端部の上方位置に、後送され
    る堆肥を破砕する破砕ビーター5を配位して荷枠2の後
    端側に設けた支持機枠4に軸支し、床コンベア3の後端
    部の下方位置に、散布ビーターフレーム6aを配位して
    荷枠2に対し傾斜回動自在に装設し、それの上面に、前
    記破砕ビーター5により破砕された堆肥を受け止めて後
    方に散布する散布ビーター6を組付け支架してなる堆肥
    散布機において、床コンベア3の後端部の上方位置に設
    ける破砕ビーター5を、それの、周面に放射状に突出す
    る破砕羽根51…を設けた回転軸50が、前方に向かい
    幾分下降傾斜するよう前傾して略前後方向に沿う軸心線
    をもって回転する姿勢として、支持機枠4に軸支せしめ
    たことを特徴とする堆肥散布機。
  2. 【請求項2】 散布する堆肥を収容する荷枠2の床面
    に、収容した堆肥を後方に搬送する床コンベア3を設
    け、その床コンベア3の後端部の上方位置に、後送され
    る堆肥を破砕する破砕ビーター5を配位して荷枠2の後
    端側に設けた支持機枠4に軸支し、床コンベア3の後端
    部の下方位置に、散布ビーターフレーム6aを配位して
    荷枠2に対し傾斜回動自在に装設し、それの上面に、前
    記破砕ビーター5により破砕された堆肥を受け止めて後
    方に散布する散布ビーター6を組付け支架してなる堆肥
    散布機において、床コンベア3の後端部の上方位置に設
    ける破砕ビーター5を、それの、周面に放射状に突出す
    る破砕羽根51…を設けた回転軸50が、前方に向かい
    幾分下降傾斜するよう前傾して略前後方向に沿う軸心線
    をもって回転する姿勢として、支持機枠4に軸支せし
    め、床コンベア3には、送り量調節盤8aにより送り量
    を変更調節する間欠送り機構8を組込み、それの送り量
    調節盤8aと、荷枠2に対し傾斜回動自在に装設せる散
    布ビーターフレーム6aとを、床コンベア3の送り量を
    大きく調節するに従い散布ビーターフレーム6aが上向
    きに傾斜していくようリンク機構Lを介して連繋せしめ
    て、散布ビーター6の放出角度の変動に連動して床コン
    ベア3の送り量が変化するようにしたことを特徴とする
    堆肥散布機。
  3. 【請求項3】 散布する堆肥を収容する荷枠2の床面
    に、収容した堆肥を後方に搬送する床コンベア3を設
    け、その床コンベア3の後端部の上方位置に、後送され
    る堆肥を破砕する破砕ビーター5を配位して荷枠2の後
    端側に設けた支持機枠4に軸支し、床コンベア3の後端
    部の下方位置に、散布ビーターフレーム6aを配位して
    荷枠2に対し傾斜回動自在に装設し、それの上面に、前
    記破砕ビーター5により破砕された堆肥を受け止めて後
    方に散布する散布ビーター6を組付け支架してなる堆肥
    散布機において、床コンベア3の後端部の上方位置に設
    ける破砕ビーター5を、それの、周面に放射状に突出す
    る破砕羽根51…を設けた回転軸50が、前方に向かい
    幾分下降傾斜するよう前傾して略前後方向に沿う軸心線
    をもって回転する姿勢として、支持機枠4に軸支せし
    め、荷枠2の外面には、堆肥散布機Wの前方よりの目視
    により視認し得る指針91を装設し、その指針91を、
    荷枠2に対し傾斜回動自在に支架せる散布ビーターフレ
    ーム6aと連繋機構90を介して連繋して、その指針9
    1により散布ビーターフレーム6aの前記荷枠2に対す
    る傾斜角度を表示するようにしておくことを特徴とする
    堆肥散布機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101504099B1 (ko) * 2014-02-04 2015-03-24 서경산업주식회사 고형물 살포 장치

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