JP3349128B2 - 渦巻形ガスケットの補強リング及びその製造方法 - Google Patents

渦巻形ガスケットの補強リング及びその製造方法

Info

Publication number
JP3349128B2
JP3349128B2 JP2000040933A JP2000040933A JP3349128B2 JP 3349128 B2 JP3349128 B2 JP 3349128B2 JP 2000040933 A JP2000040933 A JP 2000040933A JP 2000040933 A JP2000040933 A JP 2000040933A JP 3349128 B2 JP3349128 B2 JP 3349128B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spiral gasket
reinforcing ring
flat
gasket
bending
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000040933A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001227648A (ja
Inventor
正夫 清水
勝 三崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority to JP2000040933A priority Critical patent/JP3349128B2/ja
Publication of JP2001227648A publication Critical patent/JP2001227648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3349128B2 publication Critical patent/JP3349128B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/08Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
    • F16J15/0818Flat gaskets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P15/00Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/10Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing
    • F16J15/12Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing with metal reinforcement or covering
    • F16J15/121Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing with metal reinforcement or covering with metal reinforcement
    • F16J15/125Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing with metal reinforcement or covering with metal reinforcement generally perpendicular to the surfaces

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水、油、蒸気、
ガス等の流体を封止する渦巻形ガスケットを補強するた
めに使用される補強リング、及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、高温、高圧等の条件下で使用さ
れる配管、容器、その他の各種機器類においては、継手
等の接合部分の密閉状態を保持して流体が外部に漏洩す
るのを防止するめにガスケットが使用されており、この
ガスケットの一つとして、図5に示すような高い密封性
を有する渦巻形ガスケット1が多用されている。この渦
巻形ガスケット1は、ステンレス鋼やインコネル等から
なる長尺薄板のフープ材2と、セラミックス、石綿紙、
膨張黒鉛テープ等からなるフィラー材3とを重ね合わせ
た状態で、渦巻状に巻回したものである。
【0003】このような渦巻形ガスケット1を高圧条件
下で使用する場合には、継手等の接合部分の密閉状態を
高めるために、渦巻形ガスケット1をその幅方向に強く
締め付ける必要がある。この際、渦巻形ガスケット1を
単独で使用すると、強度が不足して外周部が破壊した
り、あるいは内周部が座屈したりする等の不都合が生じ
るおそれがある。そこで、渦巻形ガスケット1の外周に
ステンレス鋼等からなる補強リング5を嵌合して、その
強度を高めることが行われている。なお、図5において
は、渦巻形ガスケット1の外周のみに補強リング5を嵌
合した場合を示しているが、さらに補強が必要な場合に
は、渦巻形ガスケット1の外周と内周の双方に補強リン
グを嵌合する場合もある。
【0004】ところで、前記補強リング5のうちの特に
口径の大きいものについては、従来、図7〜図9に示す
方法によって製造されている。すなわち、図7に示す製
造方法は、主として口径が300mm以下のものに適用
される製造方法であり、平板状の素材7を方形に切断し
て四角材8を得、この四角材8をプレス加工機10で打
ち抜くことにより補強リング5を得ている。また、図8
に示す製造方法は、主として口径が1500mm以下の
ものに適用される製造方法であり、素材7から四角材8
を切り出し、この四角材8の中央に貫通孔8aを形成
し、旋盤11のセンタボルトを前記貫通孔8aに通して
四角材8を固定した状態で、当該四角材8を回転させて
その外周側をバイトにて円形になるまで切削した後、当
該外周を旋盤11でチャックして内周側を切削すること
により補強リング5を得ている。
【0005】さらに、図9に示す製造方法は、主として
口径が1500mmを超えるものに適用される製造方法
であり、まず、平板状の素材7(同図(a)参照)を、レ
ーザ切断機12にセットし(同図(b)参照)、この素材
7から複数の円弧状部材13を直接切り出した後(同図
(c)参照)、これらの各円弧状部材13を、TIG溶接
機14等を使用して環状に継ぎ合わせることにより補強
リング5を得ている(同図(d)参照)。なお、図7ない
し図9に示した何れの製造方法においても、補強リング
5の内周面には、その周方向に沿って渦巻形ガスケット
1の外周面の形状に合致した形状の嵌合溝(図示せず)
が切削等により形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
補強リング5の製造方法は、それぞれ次のような問題点
を有している。すなわち、図7に示した製造方法は、四
角板8をプレス加工機10で打ち抜き加工して補強リン
グ5を形成するので、四角板8のうちの補強リング5を
形成する部分以外は全て残材となる。このため、材料歩
留まりが悪く、コストアップとなる。また、図8に示し
た製造方法は、四角板8を旋盤11で切削する作業に熟
練を要するとともに、四角板8を回転させる必要がある
ので作業に危険を伴う。しかも、削り屑が発生するの
で、その処理に余分な手間と費用がかかる。さらに、図
9に示した製造方法は、図7に示した製造方法と同様に
残材が多くなって材料歩留まりが悪い。また、円弧状部
材13を環状にするために、多くの溶接箇所を必要とす
るので、溶接作業に手間を要するとともに、溶接時の熱
歪みの影響が大きくなって、補強リング5の寸法精度が
悪くなり易い。
【0007】この発明は、これらの問題点を解決するた
めになされたもので、材料歩留まりが良好でコストダウ
ンを図ることができるとともに、作業の熟練度が不要
で、製造時の危険性も少ない渦巻形ガスケットの補強リ
ング及びその製造方法を提供することを目的とする。ま
たこの発明は、良好な寸法精度を確保することができる
渦巻形ガスケットの補強リング及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のこの発明の渦巻形ガスケットの補強リングは、幅方向
の一方の側面部に渦巻形ガスケットの外周面又は内周面
に合致する形状の嵌合部を全長に亘って形成した金属製
の平帯板を曲げ加工して得られる平坦な環状部材の端部
同士を、前記嵌合部を渦巻形ガスケットに嵌合した状態
互いに突き合わせて接合してなることを特徴とする
(請求項1)。また、この発明の他の補強リングは、
方向の一方の側面部に渦巻形ガスケットの外周面又は内
周面に合致する形状の嵌合部を全長に亘って形成した
属製の平帯板を曲げ加工して得られる複数の平坦な円弧
状部材の端部同士を、前記嵌合部を渦巻形ガスケットに
嵌合した状態で互いに突き合わせて接合してなることを
特徴とする(請求項2)。このように構成された補強リ
ングによれば、前記環状部材又は円弧状部材が平帯板を
曲げ加工して得られるものであるので、当該環状部材又
は円弧状部材を形成した後の素材の残材を少なくするこ
とができる。特に、環状部材を接合した補強リングにつ
いては、その接合箇所が1箇所で済むので、当該接合を
溶接にて行った場合でも、熱歪みを少なくすることがで
きる。
【0009】この発明の渦巻形ガスケットの補強リング
の製造方法は、幅方向の一方の側面部に渦巻形ガスケッ
トの外周面又は内周面に合致する形状の嵌合部を全長に
亘って形成した金属製の平帯板を曲げ加工して平坦な環
状部材を形成し、この環状部材の端部同士を、前記嵌合
部を渦巻形ガスケットに嵌合した状態で互いに突き合わ
せて接合することを特徴とする(請求項3)。また、こ
の発明の補強リングの他の製造方法は、幅方向の一方の
側面部に渦巻形ガスケットの外周面又は内周面に合致す
る形状の嵌合部を全長に亘って形成した金属製の平帯板
を曲げ加工して平坦な円弧状部材を形成し、複数の前記
円弧状部材の端部同士を、前記嵌合部を渦巻形ガスケッ
トに嵌合した状態で互いに突き合わせて接合することを
特徴とする(請求項
【0010】このように構成された補強リングの製造方
法によれば、平帯板を曲げ加工して環状部材又は円弧状
部材を形成するので、残材がほとんど生じないものとな
る。しかも、旋盤を使用する必要がないので、製造作業
の熟練度が不要であるととともに、製造作業の危険性を
少くすることができる。特に、環状部材を用いて補強リ
ングを形成する場合には、その接合箇所が1箇所で済む
ので、その接合を溶接にて行った場合でも、補強リング
の熱歪みを少なくすることができる。
【0011】特に、前記環状部材の端部同士の接合を、
当該環状部材を渦巻形ガスケットに嵌合した状態で行う
場合には、環状部材を渦巻形ガスケットに嵌合する際
に、当該環状部材の口径を伸縮させることができ、環状
部材を渦巻形ガスケットに容易に嵌合することができ
る。
【0012】また、前記円弧状部材の端部同士の接合
を、当該円弧状部材を渦巻形ガスケットに嵌合した状態
で行う場合には、円弧部材を渦巻形ガスケットに容易に
嵌合することができる。
【0013】前記した請求項3記載の補強リングの製造
方法においては、前記平帯板を曲げ加工して平坦な環状
部が螺旋状に連続する中間部材を形成し、この中間部材
を一巻き毎に切断して前記環状部材を形成するのが好ま
しく(請求項4)、この場合には、前記環状部材を容易
且つ能率よく形成することができる。
【0014】前記した請求項3から請求項に記載の補
強リングの製造方法においては、前記平帯板の曲げ加工
と同時に、その幅方向の一方の側面に前記渦巻形ガスケ
ットの外周面又は内周面の形状に合致する嵌合部を塑性
加工にて形成するのが好ましい(請求項)。この場合
には、曲げ加工と同時に嵌合部を形成できるので、別工
程で嵌合部を形成する場合に比べて製作工数を削減でき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面を参照しながらさらに詳しく説明する。な
お、この実施の形態では、図5に示した渦巻形ガスケッ
ト1の外周側に嵌合される補強リング5を製造する場合
を例にとって説明する。図1はこの発明の実施の形態に
係る渦巻形ガスケットの補強リングの製造方法を示す工
程図である。この補強リングの製造方法は、まず、図1
(a)に示すように、ステンレス鋼板や冷間圧延鋼板等の
金属からなる平板状の素材7を準備し、この素材7を、
図1(b)に示すように、シャーリング加工等によって長
手方向に沿って所定幅に切断して直線状の平帯板16を
形成する。
【0016】次に、フライス加工等によって、前記平帯
板16の幅方向における一方の側面部16aに、渦巻形
ガスケット1の外周面に合致する形状の嵌合部17を全
長に亘って形成する。図5に示した渦巻形ガスケット1
は、その外周面が断面山形であるので、平帯板16の前
記側面部16aに設けられる嵌合部17は、図2に示す
ように、断面凹状の溝に形成される。
【0017】続いて、図1(c)に示すように、曲げ加工
機20を使用して、平帯板16をその側面部16a,1
6bが所定の曲率になるように環状に曲げ加工する。こ
の場合に使用される曲げ加工機20には、本体21の一
側面に、3つの曲げロール22,23,24が設けられ
ている。これら曲げロール22,23,24のそれぞれ
の回転中心は、仮想三角形の各頂点に位置するように配
置されている。また、各曲げロール22,23,24
は、本体21に内蔵されたモータ及び変速機を含む駆動
機構によって、互いに同期して回転駆動される。さら
に、各曲げロール22,23,24には、曲げ加工時に
平帯板16が転倒するのを防止するためのガイド溝22
a,23a,24aが、その周方向に沿って形成されて
いる。なお、中央上部の曲げロール22は、上下方向に
スライド可能である。
【0018】この平帯板16の曲げ加工に際しては、各
曲げロール22を駆動し、平帯板16の嵌合部17が形
成されている側面部16aを上向きにした状態で、各曲
げロール22,23,24のガイド溝22a,23a,
24aに沿って平帯板16を押し込む。これにより、平
帯板16の側面部16a,16bが各曲げロール22,
23,24で順次しごかれて環状に曲げられる。この
際、曲げロール22の正転と逆転とを交互に繰り返して
平帯板16を押し込んだり押し戻したりしながら、当該
平帯板16を順次曲げていく。この曲げ加工は冷間加工
で行うほか、温間加工で行ってもよく、後者の場合には
曲げ加工がより容易となる。
【0019】前記曲げ加工を平帯板16の略全長に亘っ
て行うことにより、平坦な環状部25aが螺旋状に連続
する中間部材25が得られる。そこで、この中間部材2
5を曲げ加工機20から取り外し、図1(d)に示すよう
に、せん断加工又は切削加工によって一巻き毎に切断し
て、円周上の一箇所が分離された環状部材26を得る。
この際、中間部材25の巻き始め部分と巻き終わり部分
の余剰部についても切断してこれを除去する。
【0020】次いで、前記環状部材26を渦巻形ガスケ
ット1の外周に嵌合する。この場合、環状部材26の端
部同士が未接合状態であるので、環状部材26の口径が
渦巻形ガスケット1の外径よりも大きくなるように、当
該環状部材26を弾性変形させることができる。このた
め、環状部材26を渦巻形ガスケット1に容易に装着す
ることができる。続いて、図1(e)に示すように、環状
部材26を渦巻形ガスケット1に嵌合した状態で、その
端部同士を互いに突き合わせて、たとえばTIG溶接機
14により当該端部同士を溶接する。これにより所望の
補強リング5が得られる。
【0021】このように、前記補強リング5の製造方法
によれば、長尺の直線状の平帯板16を曲げ加工して補
強リング5を形成するので、従来の打ち抜き加工や切削
加工により製作する場合に比べて材料歩留がよく、コス
トダウンを図ることができる。たとえば、SUS304
のステンレス鋼の素材7から外径が800mmの補強リン
グ5を製造する場合を従来製法と比較すると、材料費
は、約1/9で済むことが確認された。また、曲げ加工
時の曲率を変更するだけで、補強リング5の口径を変更
できるため、各種寸法の渦巻形ガスケット1に対して同
一の材料を使用することができ、素材7や平帯板16の
在庫管理等が容易となる。しかも、製造作業に熟練度が
不要で、製造作業の危険性も少ない。また、前記の製造
方法によって得られる補強リング5は、その周方向に沿
って連続した圧延加工組織が形成されているので、疲労
等に対する強度が強く、また、環状部材26から補強リ
ング5に仕上げる場合の接合箇所が1箇所だけであるの
で、当該接合箇所を溶接する場合の熱歪みが少なく、寸
法精度の良好なものが得られる。
【0022】この発明は前記の実施の形態に対して、次
のような変形例や応用例を考えることができる。前記の
実施の形態では、平帯板16を曲げ加工する前に、その
一方の側面部16aに対してフライス加工等によって長
手方向に延びる嵌合部17を形成しているが、平帯板1
6を曲げ加工すると同時に、平帯板16の側面部16a
に嵌合部17を形成することも可能である。この場合に
は、図3に示すように、たとえば中央上部の曲げロール
22の外周に、渦巻形ガスケット1の外周面の形状に合
致する山形の環状突起22bを形成しておき、この環状
突起22bを平帯板16の側面部16aに対して押圧す
ることにより、嵌合部17を塑性加工にて形成すること
が可能である。このように、曲げ加工と同時に平帯板1
6の側面部16aに嵌合部17を形成すれば、別工程で
嵌合部17を形成する場合に比べて製作工数を削減でき
る。
【0023】環状部材26の端部同士の接合方法につい
ては、前記溶接に限らず、ろう付け、圧着、機械的接合
等の各種の接合方法を採用することができる。これらの
接合方法の各種態様を図4に示す。同図(a)では、互い
に突き合わされる端部をそれぞれ径方向に切断した後、
その端部同士を溶接している。また、同図(b)では、互
いに突き合わされる端部をそれぞれ径方向に対して斜め
に切断した後、その端部同士を溶接している。
【0024】同図(c)では、互いに突き合わされる端部
をそれぞれ鉤形に切断して、周方向に延びる突出部26
a,26bを形成した後、その突出部26a,26b同
士をろう付けしている。また、同図(d)では、互いに突
き合わされる端部にそれぞれ段差部26c,26dを形
成し、これらの段差部26c,26d同士を重ね合わせ
てろう付けしている。同図(c)(d)に示す構成の場合に
は、突き合わされる端部26a,26b及び26c,2
6d同士の接合面積が大きくなるので、ろう付けした場
合でも十分な接合強度を確保することができる。
【0025】同図(e)では、一方の端部に先端側が径方
向に膨出する凸部26eを、他方の端部にこの凸部26
eに係合する凹部26fをそれぞれ形成し、両者26
e,26fを嵌合して一体化している。また、同図(f)
では、一方の端部に蟻溝状の凹部26gを、他方の端部
にこの凹部26gに係合する凸部26hをそれぞれ形成
し、両者26g,26hを嵌合して一体化している。同
図(e)(f)に示す構成の場合には、端部同士が機械的に接
合されるため、溶接やろう付け等の作業を省くことがで
き、作業性が改善される。
【0026】前記の実施の形態では、円周の一箇所が分
離された環状部材2の端部同士を接合することにより補
強リング5を製造しているが、特に口径が大きい補強リ
ング5については、平帯板16を前記曲げ加工機20に
て円弧状に曲げ加工した後、余剰部を除去することによ
り、図に示すような平坦な円弧状部材27を形成し、
この円弧状部材27を複数枚組み合わせて、その突き合
わせた端部同士を溶接等にて接合するようにしてもよ
い。また、この場合においても、各円弧状部材27を渦
巻形ガスケット1に嵌合した状態で、各円弧状部材27
同士を接合するのが、円弧状部材27を渦巻形ガスケッ
ト1に容易に組み付けることができるので好ましい。
【0027】前記の実施の形態では、図5に示した渦巻
形ガスケット1の外周側に嵌合される補強リング5を例
にとって説明したが、この発明はこれに限定されるもの
ではなく、渦巻形ガスケット1の内周側に嵌合する補強
リングについても同様にこの発明を適用して製造するこ
とができる。この場合、図5に示した渦巻形ガスケット
1の形状に適合させるため、補強リング5の外周面に形
成する嵌合部17は、溝ではなく外周面から突出した凸
条部とする必要がある。但し、前記嵌合部17の断面形
状は、渦巻形ガスケットの内外周の断面形状に応じて、
種々の形状に形成される。さらに、前記の実施の形態で
は、平板状の素材7から平帯板16を切り出している
が、予め平帯状に形成されたフープ材から平帯板16を
得てもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明の渦巻形ガスケ
ットの補強リング及びその製造方法によれば、平帯板を
曲げ加工して環状部材又は円弧状部材を形成し、これら
環状部材又は円弧状部材の端部を接合するものであるの
で、材料歩留まりを高めることができ、その分、コスト
ダウンを図ることができる。しかも、製造作業の熟練度
が不要であるととともに、製造作業の危険性も少なくな
る。
【0029】特に、環状部材を用いて補強リングを形成
する場合には、その接合箇所が1箇所で済むので、その
接合を溶接にて行った場合でも、補強リングの熱歪みを
少なくすることができる結果、補強リングの寸法精度を
良好に確保することができる。また、前記環状部材又は
円弧状部材の端部同士の接合を、当該環状部材又は円弧
状部材を渦巻形ガスケットに嵌合した状態で行うので、
補強リングを渦巻形ガスケットに能率よく組み付けるこ
とができる。さらに、金属製の平帯板を曲げ加工して平
坦な環状部が螺旋状に連続する中間部材を形成し、この
中間部材を一巻き毎に切断して前記環状部材を形成する
場合には、前記環状部材を容易且つ能率よく形成するこ
とができる。
【0030】また、前記平帯板の曲げ加工と同時に、そ
の幅方向の一方の側面に前記渦巻形ガスケットの外周面
又は内周面の形状に合致する嵌合部を塑性加工にて形成
する場合には、別工程で嵌合部を形成する場合に比べて
製作工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る渦巻形ガス
ケットの補強リングの製造方法を示す工程図である。
【図2】平帯板の側面部に形成される嵌合部を示す斜視
図である。
【図3】この発明の製造方法の他の実施の形態において
使用する曲げロールの要部拡大断面図である。
【図4】環状部材の端部同士の各種の接合方法を示す要
部斜視図である。
【図5】渦巻形ガスケットの外周に補強リングを嵌合し
た状態を示す断面図である。
【図6】補強リング及びその製造方法の他の実施の形態
を示す斜視図である。
【図7】従来の補強リングの製造方法を示す斜視図であ
る。
【図8】従来の他の製造方法を示す斜視図である。
【図9】従来のさらに他の製造方法を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 渦巻形ガスケット 5 補強リング 7 素材 16 板材 16a 側面部 16b 側面部 17 嵌合部 20 曲げ加工機 22 曲げロール 23 曲げロール 24 曲げロール 25 中間部材 25a 環状部 26 環状部材 27 円弧状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−241772(JP,A) 特開 昭57−21234(JP,A) 特開 平2−205221(JP,A) 特開 昭58−93439(JP,A) 特開 昭59−35830(JP,A) 特開 昭47−43736(JP,A) 特開 昭59−14432(JP,A) 特開 昭60−201167(JP,A) 実開 昭49−51944(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 15/12 F16J 15/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幅方向の一方の側面部に渦巻形ガスケット
    の外周面又は内周面に合致する形状の嵌合部を全長に亘
    って形成した金属製の平帯板を曲げ加工して得られる平
    坦な環状部材の端部同士を、前記嵌合部を渦巻形ガスケ
    ットに嵌合した状態で互いに突き合わせて接合してなる
    ことを特徴とする渦巻形ガスケットの補強リング。
  2. 【請求項2】幅方向の一方の側面部に渦巻形ガスケット
    の外周面又は内周面に合致する形状の嵌合部を全長に亘
    って形成した金属製の平帯板を曲げ加工して得られる複
    数の平坦な円弧状部材の端部同士を、前記嵌合部を渦巻
    形ガスケットに嵌合した状態で互いに突き合わせて接合
    してなることを特徴とする渦巻形ガスケットの補強リン
    グ。
  3. 【請求項3】幅方向の一方の側面部に渦巻形ガスケット
    の外周面又は内周面に合致する形状の嵌合部を全長に亘
    って形成した金属製の平帯板を曲げ加工して平坦な環状
    部材を形成し、この環状部材の端部同士を、前記嵌合部
    を渦巻形ガスケットに嵌合した状態で互いに突き合わせ
    て接合することを特徴とする渦巻形ガスケットの補強リ
    ングの製造方法。
  4. 【請求項4】前記平帯板を曲げ加工して平坦な環状部が
    螺旋状に連続する中間部材を形成し、この中間部材を一
    巻き毎に切断して前記環状部材を形成する請求項3記載
    の渦巻形ガスケットの補強リングの製造方法。
  5. 【請求項5】幅方向の一方の側面部に渦巻形ガスケット
    の外周面又は内周面に合致する形状の嵌合部を全長に亘
    って形成した金属製の平帯板を曲げ加工して平坦な円弧
    状部材を形成し、複数の前記円弧状部材の端部同士を
    前記嵌合部を渦巻形ガスケットに嵌合した状態で互いに
    突き合わせて接合することを特徴とする渦巻形ガスケッ
    トの補強リングの製造方法。
  6. 【請求項6】前記平帯板の曲げ加工と同時に、その幅方
    向の一方の側面に前記渦巻形ガスケットの外周面又は内
    周面の形状に合致する嵌合部を塑性加工にて形成する請
    求項3から請求項の何れかに記載の渦巻形ガスケット
    の補強リングの製造方法。
JP2000040933A 2000-02-18 2000-02-18 渦巻形ガスケットの補強リング及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3349128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000040933A JP3349128B2 (ja) 2000-02-18 2000-02-18 渦巻形ガスケットの補強リング及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000040933A JP3349128B2 (ja) 2000-02-18 2000-02-18 渦巻形ガスケットの補強リング及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001227648A JP2001227648A (ja) 2001-08-24
JP3349128B2 true JP3349128B2 (ja) 2002-11-20

Family

ID=18564242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000040933A Expired - Fee Related JP3349128B2 (ja) 2000-02-18 2000-02-18 渦巻形ガスケットの補強リング及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3349128B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8984750B2 (en) 2012-02-24 2015-03-24 Federal-Mogul Corporation Static gasket with wire compression limiter
ITCO20130016A1 (it) * 2013-05-14 2014-11-15 Decatex Srl Procedimento di lavorazione per settori anulari metallici
JP2017116028A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 Nok株式会社 フレーム一体ガスケット及びその製造方法
DE102016103571A1 (de) 2016-02-29 2017-08-31 Oetiker Schweiz Ag Verfahren zum Herstellen eine geschweißten Rings
KR102073518B1 (ko) * 2019-06-13 2020-02-04 박재용 액셀 하우징의 제조방법
CN110587233B (zh) * 2019-09-10 2021-01-29 西安石油大学 一种用于制造多层金属密封垫片的液压成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001227648A (ja) 2001-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9061342B2 (en) Standing seam connectors for ducting
US4189819A (en) Method of manufacturing metallic spirally wound gaskets
US5634254A (en) Method for manufacturing swaging rings
DE3335570A1 (de) Wabendichtungsstruktur, verfahren zu ihrer herstellung und metallstreifen fuer ihre herstellung
US5775740A (en) Structure and process for jointing small-diameter thin metal tube and pressure rubber hose
JP3349128B2 (ja) 渦巻形ガスケットの補強リング及びその製造方法
KR101483646B1 (ko) 클래드 파이프 제조방법과 그 제조방법에 의해 제조된 클래드 파이프 및 클래드 파이프의 접합방법
KR20130031368A (ko) 중공 기어 링 및 중공 기어 링 제작 방법
US6382916B1 (en) Blade assembly for hydraulic power transmitting apparatus and method of manufacturing same
JP2882602B1 (ja) うず巻形ガスケットの製造方法及び製造装置
GB2149040A (en) Fabricating pipe elbows
JP2005517854A (ja) 自動車のエキゾーストパイプの端部に被せ嵌められるカバーを製造するための方法、及びこの方法に従って製造されたカバー
JP4114849B2 (ja) シールリングの合口加工方法とそのための加工刃
JP2012029400A (ja) 管状構造体および同管状構造体の製造方法
KR20000011605A (ko) 시이트링의제조방법
JP5061770B2 (ja) パイプ一体加工による管継手の製造方法
US3559264A (en) Regenerator spacer manufacture
JP3335267B2 (ja) うず巻形ガスケットの製造方法
JP3336166B2 (ja) うず巻形ガスケットの製造方法
JP3122182U (ja) リング可撓管継手
JP2008224125A (ja) 一体型螺旋ダクト
JPH0985367A (ja) パイプ加工方法
JPH10237424A (ja) ガスケットの製造方法
JP2018030145A (ja) 金属筒体の製造方法
JPH05337573A (ja) 管部品の接合方法及びこの接合方法を用いた連結管体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090913

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090913

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100913

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100913

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110913

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees