JP3347046B2 - 建築板及びその塗装方法 - Google Patents

建築板及びその塗装方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築板及びその塗装
方法に関し、特に、平板屋根瓦のように表面塗装された
部分(暴露部分)とその他の非塗装部分とを有する建築
板及びその塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平板状の壁材や屋根材のような建築板
は、パルプ繊維を混入したセメントを主成分とした繊維
混入セメント板、セメント硅酸カルシウム板、スラグセ
メントパーライト板、石綿セメント板等の窯業系材料で
作られることが多く、その表面には、耐候性を出す目的
であるいは意匠性を高める目的で、種々の表面塗装が施
される。表面塗装を全面に施すことはコスト的に無駄が
あることから、通常、重ね葺きしたときの重なり部分に
は表面塗装は行われない。また、滑り止めや艶消しのた
めに、砂のような固体粒状物を含有した塗料を用いて表
面塗装を行い、塗装表面に凹凸を付けることも行われ
る。
【0003】図3は、平板屋根瓦に対して部分的に塗装
を施す装置を示しており、ベルトコンベア13で搬送さ
れる屋根材12にカーテンフローコーター11により塗
装を行っている。図で15,16は塗料ガイドであり、
塗料は2本の塗料ガイドの間で塗料カーテン膜17とな
り、屋根材12の左半分を塗装するようになっている
(特開平9−141189号公報参照)。なお、図示の
装置では、塗料ガイド15は塗装境界位置調整機構26
により、塗装部分と非塗装部分の境界を変更できるよう
にされている。図4は他の形式の塗装装置であり、矢印
方向に搬送される平板屋根材(ア)の暴露部(イ)のみ
に塗料(オ)をフローコーター(エ)により塗布してい
る(特開平4−190875号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2に示すように、上
記のようにして、基板1の一部にのみ塗装2を施そうと
すると、その境界線領域では塗料の盛り上がり3が生じ
ることはよく知られている事実である。その領域は、他
の塗装領域よりも膜厚が厚くなり、そのためにブロッキ
ングが生じたり、それを回避するために、塗膜の硬化乾
燥時間を長くしたり、クーリング時間を長くしたりしな
ければならないという問題を有している。従来、これは
不可避のものとされており、格別の改善提案はなされて
いない。本発明は、基板上に部分的に塗装を施す際に生
じている上記の問題点を容易な手段で解決することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく多くの実験を行うことにより、塗布した
塗料がまだ硬化しないうちに、塗装部分の非塗装部分と
の境界線領域である盛り上がり部領域に、小さな粒径
(好ましくは1mm程度)の砂のような固体粒状物を上
から散布することにより、該盛り上がり部は短時間で均
平化し、他の塗装領域とほぼ等しい厚みとなることを経
験した。本発明は、上記の知見に基づくものであり、本
発明による建築板は、基材表面に塗装部分と非塗装部分
とを有する建築板であって、該塗装部分の塗膜上には固
体粒状物が散布されており、該固体粒状物は塗装部分の
非塗装部分との境界線領域において、他の塗装領域より
も多くの量が散布されていて、それにより、塗膜の厚さ
が塗装領域の全面にわたりほぼ等しい厚さとされている
ことを特徴とする。
【0006】本発明は、さらに、上記のような建築板の
塗装方法として、基材表面に塗装部分と非塗装部分とを
有する建築板の塗装方法であって、該塗装部分の塗膜上
には固体粒状物が散布されており、該固体粒状物は塗装
部分の非塗装部分との境界線領域において、他の塗装領
域よりも多くの量が散布されていて、それにより、塗膜
の厚さが塗装部分の全面にわたりほぼ等しい厚さとされ
ている建築板の塗装方法も開示する本発明による他の
建築板の塗装方法は、基材表面に塗装部分と非塗装部分
とを有する建築板の塗装方法であって、基材表面の所用
の部分に塗料を塗布し、塗布した塗料が未硬化状態下で
該塗装部分の少なくとも非塗装部分との境界線領域に固
体粒状物を散布し、それにより、塗装部分の非塗装部分
との境界線領域と他の塗装領域との厚みがほぼ等しくな
るようにすることを特徴とする
【0007】本発明において、建築板の種類に特に制限
はないが、通常、暴露部と非暴露部とに区分されている
平板屋根瓦の塗装方法として特に有効である。その理由
は、図3,図4に示すように、平板屋根瓦は、その長手
方向に暴露部の塗装が行われることから、塗装部と非塗
装部との境界線が長くなり、その部分に盛り上がりがあ
ると重ね葺きしたときに、雨水の浸入が生じやすくなる
ことによる。また、本発明において、用いる塗料にも特
に制限はなく、従来の建築板での表面塗装に用いられて
きた塗料を適宜用いることができる。固体粒状物も任意
であり、砂などのような従来の建築板での表面塗装の際
に、塗料と共に用いられてきたものを適宜用いることが
できる。好ましくは、長手方向の寸法は従来と同程度の
もの(平均長さ1mm程度)であって、そのアスペクト
比が1.2以上、好ましくは、1.4〜2.0程度のも
のを用いる。それにより、塗膜の厚みが均一となる効果
に加えて、塗装面での滑り止め効果と塗膜上での該固体
粒状物の付着強度の向上も満足される。
【0008】
【実施例】〔実施例1〕図1(a)に示すように、セメ
ントと硅砂を主体としたスラリーを抄造脱水成形し、プ
レス圧縮し、一次養生、二次養生し、所定形状に切断し
て平板屋根材の原板1を製造した。該原板1の表裏面全
面に、スプレー塗装法により塗布量10〜20g/m2
でアクリル系水性塗料を下地塗装し、乾燥室に入れて1
00℃、3〜5分乾燥させた。次に、中塗として、ロー
ルコーターで遊離イソシアネート基を有するアクリル樹
脂からなる湿気硬化型溶剤系塗料を15〜30g/m2
塗布し、さらに、図3に示す装置を用いてアクリル系水
性塗料を80〜120g/m2 で塗布して塗膜2を形成
した。カーテンフローコーター11のすぐ後ろに、図5
に示すような砂散布装置を配置し、塗装部分の非塗装部
分との境界線領域3に塗膜上方約60cmから塗布幅2
5mm、130g/m2で砂4を散布した。
【0009】なお、図5において、11aは砂4を収容
したホッパーであり、図5(b)に示すように、ホッパ
ー11aの出口部11bには図で上下方向に移動する第
1のシャッタcと、左右方向に移動する2枚の第2のシ
ャッタ12d、12dが設けてあり、原板1がその下方
を通過するときに、両シャッタを適宜調節することによ
って、原板1の適宜の箇所に適宜の量の砂4を散布する
ことができる。砂4の散布後に、その状態で3分放置
し、砂を散布した部分と塗膜で砂を散布しない部分との
塗膜厚みを目視及び触感により観察した。塗装部分の非
塗装部分との境界線領域は図1(b)に示すようにほぼ
平らになっており、塗装面全体がほぼ等しい厚みとなっ
ていることが観察された。
【0010】〔実施例2〕実施例1と同じようにして、
塗膜2を形成した。カーテンフローコーター11のすぐ
後ろの砂散布装置から、塗膜上方約70cmの距離で、
塗装部分の非塗装部分との境界線領域3近傍には塗布幅
20mm、120g/m2で砂を散布し、他の塗膜部分
には70g/m2で砂を散布した。その状態で、4分放
置した後、塗膜厚みを目視及び触感により観察した。塗
装部分の非塗装部分との境界線領域は均平化されてお
り、塗装面全体はほぼ等しい厚みとなっていることが観
察された。
【0011】〔実施例3〕実施例1と同じようにして、
塗膜2を形成した。カーテンフローコーター11のすぐ
後ろの砂散布装置から、塗膜上方約40cmの距離で、
塗装部分の全面に100g/m2で砂を散布した。その
状態で、4分放置した後、塗膜厚みを目視及び触感によ
り観察した。塗装部分の非塗装部分との境界線領域はい
くぶん盛り上がっているもののほとんど均平化されてお
り、塗装面全体はほぼ等しい厚みとなっていることが観
察された。
【0012】〔比較例〕実施例1と同じようにして、塗
膜2を形成し、そのまま4分間放置した後、塗膜の表面
を目視及び触感により観察した。塗装部分の非塗装部分
との境界線領域近傍には幅20mm程度の盛り上がりが
形成されており、他の塗膜部分との間に明らかな厚みの
違いが観察された。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、塗装部分の非塗装部分
との境界線領域近傍に盛り上がりがなく、塗装面がほぼ
等しい厚みとなった建築板が得られる。そのために、建
築板の製造過程において、塗料の硬化、乾燥に要する時
間が短縮化され、かつ、ブロッキングの発生は抑制され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による建築板の製造過程を説明する概念
図。
【図2】建築板の表面に部分的に塗膜を形成した場合の
塗料の状態を説明する概念図。
【図3】建築板への塗装装置の一例を説明する図。
【図4】建築板への塗装装置の他の例を説明する図。
【図5】砂散布装置を説明する図。
【符号の説明】
1…平板屋根材の原板、2…塗膜、3…塗料の盛り上が
り部、4…砂(固体粒状物)、11a…砂散布装置のホ
ッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 7/00 E04C 2/04 E04C 2/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に塗装部分と非塗装部分とを有
    する建築板であって、該塗装部分の塗膜上には固体粒状
    物が散布されており、該固体粒状物は塗装部分の非塗装
    部分との境界線領域において、他の塗装領域よりも多く
    の量が散布されていることを特徴とする建築板。
  2. 【請求項2】 基材表面に塗装部分と非塗装部分とを有
    する建築板であって、該塗装部分の塗膜上には固体粒状
    物が散布されており、該固体粒状物は塗装部分の非塗装
    部分との境界線領域において、他の塗装領域よりも多く
    の量が散布されていることを特徴とする建築板の塗装方
    法。
  3. 【請求項3】 基材表面に塗装部分と非塗装部分とを有
    する建築板の塗装方法であって、基材表面の所用の部分
    に塗料を塗布し、塗布した塗料が未硬化状態下で該塗装
    部分の少なくとも非塗装部分との境界線領域に固体粒状
    物を散布し、それにより、塗装部分の非塗装部分との境
    界線領域と他の塗装領域との厚みがほぼ等しくなるよう
    にすることを特徴とする建築板の塗装方法。
  4. 【請求項4】 固体粒状物を塗装部分の全面に散布する
    と共に、該固体粒状物を、塗装部分の非塗装部分との境
    界線領域において、他の塗装領域よりも多く散布するこ
    とを特徴とする請求項3記載の建築板の塗装方法。
  5. 【請求項5】 塗料を塗布する手段としてフローコータ
    ー塗装機を用いることを特徴とする請求項3又は4記載
    の建築板の塗装方法。
  6. 【請求項6】 建築板が平板屋根材であることを特徴と
    する請求項3ないし5いずれか記載の建築板の塗装方
    法。
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