JP3346966B2 - 昇降便座装置 - Google Patents

昇降便座装置

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JP3346966B2
JP3346966B2 JP25527495A JP25527495A JP3346966B2 JP 3346966 B2 JP3346966 B2 JP 3346966B2 JP 25527495 A JP25527495 A JP 25527495A JP 25527495 A JP25527495 A JP 25527495A JP 3346966 B2 JP3346966 B2 JP 3346966B2
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armrest
arm
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hanging
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賢一 小林
浩一 山田
貴光 馬路
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降便座装置に
関し、詳しくは便座の昇降部とアームレストとを具備し
た昇降便座装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、立ち座り動作を楽にするため
に便座を上下に昇降させる昇降便座装置が知られてい
る。このように便座を上下に昇降させることによって、
便座に腰掛けたり、或いは立ち上がったりするときに、
中腰の姿勢をとらなくて済むようになり、特に高年齢者
とか身体障害者等のように足腰が弱っていたり、障害が
ある人にとっては楽に便座を使用できるものである。
【0003】従来の昇降便座装置2の一例を図10に示
す。同図において、便器14の上方には、便器上カバー
15が配置される。この便器上カバー15の両端部は一
対の昇降ユニット16の可動カバー17の上面に夫々固
定され、これにより便器上カバー15は上下方向に昇降
可能となっている。この便器上カバー15の上面には便
座1が配設され、この便座1は、例えば暖房便座或いは
温水洗浄便座から成り、便器上カバー15と共に昇降ユ
ニット16により上下に昇降されるようになっている。
便座1の背後には上方に突出するケース19が配置さ
れ、このケース19の両側部に、温水タンクとか、ポン
プ、排気ファン等を収納する収納ケース20が設けられ
ている。さらに便座1の両側上方にはアームレスト4′
が設けられており、このアームレスト4′はアームレス
ト4′よりも下方に突出するL型パイプより成る連結部
材5′を介して固定フレーム6に連結されている。そし
て、このアームレスト4′に腕を乗せることによって用
便時の体の安定感が良くなり、快適な用便を確保できる
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のアー
ムレスト4′は固定式であるため、便座1の下降時にお
いて図10のようにアームレスト4′の下方に突出した
連結部材5′の垂下部5aの下部と便座1側部に設けた
収納ケース20の上部20aとの間で腕7を挟む心配が
あり、特に体の自由がきかない高齢者や身体障害者等に
とって便座1を上下に昇降させる際に不安感を与えると
いう問題がある。また、アームレスト4′を固定式にす
ると、便座1を使用する対象者以外の者にとって不便な
場合がある。例えば男性小用時にアームレスト4′が邪
魔になるというような問題が生じる。
【0005】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、昇降する便座の上部とアームレストの連結部材の下
部との隙間で腕を挟む可能性がなく、使用の安全性を確
保でき、しかも男性小用時にアームレストが邪魔になら
ず、そのうえ左右両側のアームレストの一方に昇降スイ
ッチが配設される場合において昇降スイッチの左右の取
り替え作業を容易に行なえるようにした昇降便座装置を
提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、立ち座り動作時に便座1を昇降
させる昇降部3を備えると共に、便座1の両側上方にア
ームレスト4を配置し、アームレスト4を連結部材5を
介して固定フレーム6に連結して成る昇降便座装置にお
いて、連結部材5はアームレスト4よりも下方に突出す
る垂下部5aを備えると共に、便座1の下降時に便座1
の上部20aが該垂下部5aの下部よりも上方に位置す
る状態P1、或いは便座1の上部20aが該垂下部5a
の下部よりも下方に位置する状態で且つ便座1の上部2
0aと該垂下部5aの下部との間に人間の腕を挟まない
程度の隙間Gが形成される状態P2となるように、便座
1の上部20aに対して垂下部5aの下方の突出幅Dを
設定したことを特徴としている。このように構成するこ
とで、便座1の下降時において便座1の上部20aと垂
下部5aの下部との間で腕を挟む可能性がなくなり、特
に体の自由がきかない高齢者や身体障害者等にとって便
座1を上下に昇降させる際に不安感を与えることがな
い。
【0007】請求項2の発明は、請求項1のアームレス
ト4を跳ね上げ自在となるように連結部材5に枢支する
ことを特徴としており、この場合、便座1を使用する対
象者以外の者、例えば男性小用時にアームレスト4を跳
ね上げることでアームレスト4が邪魔にならなくなり、
不便なく小用を足すことができる。請求項3の発明は、
請求項2のアームレスト4の枢支部8にアームレスト4
が自重で落下するのを防止するための皿ばね9を取着し
て成ることを特徴としており、この場合、皿ばね9によ
って枢支部8に一定の摩擦が生じ、この摩擦によって上
に跳ね上げたアームレスト4をその跳ね上げ位置で保持
できるので、アームレスト4を手で降ろさない限り、急
に降りてくる心配がなく、安心して使用できる。
【0008】請求項4の発明は、請求項1の便座1の両
側上方に配置されるアームレスト4が、一対のアームパ
イプ11と、各アームパイプ11に取り替え自在に装着
されるアームカバー10とで夫々構成され、一方のアー
ムカバー10に昇降スイッチ30の取付部を設けると共
に、両方のアームカバー10の内側面及び外側面にアー
ムパイプ11に対するネジ止め部を設けて成ることを特
徴としており、この場合、昇降スイッチ30が取付けら
れるアームカバー10を左右取り替えることで、左きき
と右ききとに対応させることができるようになり、しか
も常にアームカバー10の内側面からのネジ止めが可能
となり、仮りにアームレスト4の外側に壁などが接近し
ている場合でも、壁が邪魔になってネジ止めができなく
なるという事態を回避できるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。昇降便座装置2は、図1に示すように、便器
14の両側に配置されて立ち座り動作時に便座1を昇降
させる一対の昇降ユニット16と、便座1の両側上方に
配置されるアームレスト4と、アームレスト4を固定フ
レーム6に連結する連結部材5とを備えている。
【0010】便器14の上方には、便器上カバー15が
配置される。この便器上カバー15の両端部は上記昇降
ユニット16の可動カバー17の上面に夫々固定され、
これにより便器上カバー15は上下方向に昇降可能とな
っている。便器上カバー15の上面には便座1が配設さ
れる。便座1は、例えば暖房便座或いは温水洗浄便座か
ら成り、便器上カバー15と共に昇降ユニット16によ
り上下に昇降されるようになっている。便座1の背後に
は上方に突出するケース19が設けられ、このケース1
9の両側部に、温水タンクとか、ポンプ、排気ファン等
を収納する収納ケース20が設けられており、本実施形
態では、この収納ケース20が後述する連結部材5の垂
下部5aの下部に対向する「便座1の上部20a」とな
る。
【0011】便器14の両側には、左右一対の昇降ユニ
ット16が配置される。各昇降ユニット16の前部に
は、昇降部3(図8)と、この昇降部3を収納する上方
に開口した前側固定カバー21と、この前側固定カバー
21に上方から上下昇降自在に嵌挿される可動カバー1
7とが配設されており、昇降ユニット16の後部には、
駆動部22(図8)と、この駆動部22を収納する密閉
された後側固定カバー23とが配設されている。この後
側固定カバー23の上面は、図2に示すように、上記可
動カバー17が下降している時の上面よりも低い段差状
に形成され、この後側固定カバー23の上面に後述する
固定フレーム6の下端部を支持するための支柱24が立
設されている。図2中の25は昇降ユニット16の高さ
調節をするアジャスタボルト、26はアース線、27は
電源プラグである。
【0012】便座1の上方の両側に、左右一対のアーム
レスト4が配置される。両アームレスト4の後端部は、
便座1の背後側に配置された左右の固定フレーム6から
夫々立ち上げたL型パイプから成る連結部材5の上端部
に夫々連結されている。両固定フレーム6の上端はバッ
クバー28で連結されている。そして、左右の昇降ユニ
ット19を電気的に接続するハーネスがバックバー28
内に渡されており、左右の配線が露出せず、見栄えの良
い構造となっている。また、両固定フレーム6の下端部
は、昇降ユニット16の後側固定カバー23の上面に立
設された前記支柱24に嵌挿支持されている。
【0013】この連結部材5は、アームレスト4の枢支
部8よりも下方に垂下した垂下部5aとなっており、本
実施形態では、この垂下部5aが「便座1側部の収納ケ
ース20の上部20aとの対向部」となり、便座1の下
降時において腕を挟まないように、便座1の上部20a
に対する垂下部5aの下方への突出幅Dが設定されてい
る。
【0014】即ち、図3(a)の実線で示す便座1の下
降時において、図3(b)のように便座1の収納ケース
20の上部20aが該垂下部5aの下部よりも上方に位
置する状態P1、或いは図3(c)のように便座1の上
部20aが該垂下部5aの下部よりも下方に位置する状
態で且つ便座1の上部20aと該垂下部5aの下部との
間に人間の腕を挟まない程度の隙間Gが形成される状態
2のいずれかになるように垂下部5aの下方の突出幅
Dを設定してある。
【0015】また、上記一対のアームレスト4は、図4
に示すように、アームパイプ11と、これを覆うアーム
カバー10とで夫々構成される。アームレスト4の後端
部は、連結部材5により水平状態から下方へ回動しない
ように支持されていると共に、上方に対しては跳ね上げ
自在に枢支されている。アームレスト4の枢支部8は、
図5に示すように、アームパイプ11の下面に固定され
る下方に開口したコ字状ブラケット24内に、連結部材
5の上端部に突設したボス25が下方から挿入されてお
り、コ字状ブラケット24からボス25に挿入される固
定ネジ26及びナット27によってアームパイプ11は
固定ネジ26を中心に上方に向けて跳ね上げ自在とされ
ると共に、アームレスト4を水平に戻した状態ではボス
25の上端面25aとコ字状ブラケット24の天面24
aとがストッパ面となってアームパイプ11の水平状態
が保持され、下方に回動するのを防止できる構造となっ
ている。さらに、コ字状ブラケット24とボス25との
隙間には、アームレスト4が自重で落下するのを防止す
るための皿ばね9が取着してある。この皿ばね9によっ
てコ字状ブラケット24とボス25との間に一定の摩擦
が生じ、この摩擦によって上に跳ね上げたアームレスト
4をその跳ね上げ位置で保持できるようにしてある。
【0016】ここで、上記一対のアームレスト4におけ
る各アームカバー10は、各アームパイプ11に対して
左右取り替え可能な形状を有しており、さらに図6に示
すように、アームカバー10の内側面と外側面の両方に
ネジ孔12が形成されており、一方、アームパイプ11
の両側面には該ネジ孔12に対応するネジ孔13が夫々
形成されており、各ネジ孔12,13に固定ネジ50が
ネジ止め可能となっている。さらにアームパイプ11の
内部には通線部29(図4)が設けられ、アームカバー
10の先端部には昇降スイッチ30の取付孔80が開口
している。ここで図7は昇降スイッチ30の配線状態を
示す。昇降ユニット16の駆動部22に配線される接続
線31は固定フレーム6内からアームパイプ11内に引
き込まれ、接続線31のコネクタ32と昇降スイッチ3
0のコネクタ33とがフック部34によって電気的及び
機械的に接続される。尚、フック部34を押すことでコ
ネクタ32,33を外すことができる。
【0017】次に、昇降ユニット16の内部構造の一例
を説明する。駆動部22は、図8に示すように、後側固
定カバー23内に収納される電動式の駆動モータ40か
ら成り、この駆動モータ40を操作する昇降スイッチ3
0は前記のようにアームレスト4の先端部に取着され
る。昇降部3は、上記駆動モータ40の出力軸41に一
端側が巻回されるワイヤ42と、ワイヤ42の回転に連
動して上下移動してスライドプレート43と、スライド
プレート43の上端部に回動自在に連結される可動カバ
ー取付部18と、便座1が上昇したときに便座1を後上
がり状態に傾斜させるためのガススプリング44とで構
成される。このガススプリング44のロッド44aは前
側固定カバー21に連結されると共に、ボトム44bは
可動カバー取付部18の後部より垂下したガススプリン
グ取付片45に回動自在に連結してある。
【0018】ここで、可動カバー取付部18を上昇させ
る場合は、アームレスト4の先端に取着した昇降スイッ
チ30を上昇モードに設定すると、駆動モータ40の出
力軸41が左回り方向に回転して、ワイヤ42が上下一
対のプーリー47とワイヤガイド筒46に沿って矢印方
向Aに回転し、プーリー47間のワイヤ部分42aが上
方Cに移動して、該ワイヤ部分42aに連結部48にて
連結されたスライドプレート43が上昇して可動カバー
取付部18が押し上げられる。このとき可動カバー取付
部18の上昇に伴ってガススプリング44が伸長しはじ
め、可動カバー取付部18は軸支点ボルト49を中心に
後上がりに傾斜していき、最終的には便座1前部よりも
便座1背部が高くなる前傾姿勢で便座1及び便器上カバ
ー15が保持される。一方、便座1を下降させる場合
は、昇降スイッチ30を下降モードに設定すると、駆動
モータ40の出力軸部10bが右回り方向に回転して、
ワイヤ42が矢印方向Cに回転してスライドプレート4
3が下降すると同時に、ガススプリング44が収縮しは
じめて可動カバー取付部18が徐々に傾斜姿勢から水平
姿勢に戻っていき、最終的に水平姿勢となる。また、便
座1の下降時において可動カバー取付部18の前端部を
受け止めて便座1を水平に安定させるための水平受け片
50がスライドプレート43のガイド片51に一体形成
されている。さらにガススプリング44を使用せず、便
座1を水平姿勢のままで昇降させるための水平維持片5
2がスライドプレート43の上部後端に一体に設けてあ
り、ネジ53を図9に示す可動カバー17のネジ孔54
から可動カバー取付部18のネジ孔55を通して水平維
持片52に設けたネジ孔56に螺合することで、ガスス
プリング44の伸長が水平維持片52によって阻止さ
れ、便座1を水平姿勢のままで昇降させることが可能と
なる。従って、便座1の水平を維持したまま上下に昇降
させる場合と、少し角度を付けた前傾姿勢で上下に昇降
させる場合のいずれか一方を選択できるものである。尚
図9中の矢印Fは昇降ユニット16の前方を示し、矢印
Iは昇降ユニット16の内側(便器14側)を示してい
る。
【0019】上記構成において、昇降ユニット16によ
って便座1を上下に昇降させることによって立ち座り動
作を楽に行なうことができると共に、アームレスト4に
よって用便時に腕を安定させることができる。また、ア
ームレスト4を固定フレーム6に連結するL型パイブか
ら成る連結部材5はアームレスト4の下方に垂下する垂
下部5aとなっているが、便座1の下降時において腕を
挟まないように、便座1側部の収納ケース20の上部2
0aに対する垂下部5aの下方への突出幅D(図3
(c))が設定されているので、例えば図10のように
便座1側部の収納ケース20の上部20aと垂下部5a
の下部との間で腕7を挟む心配がなく、特に体の自由が
きかない高齢者や身体障害者等にとって便座1を上下に
昇降させる際に不安感を与えることがなく、上下に昇降
する便座1を安心して使用することができる。
【0020】ちなみに、収納ケース20の上部20aと
連結部材5との隙間で腕を挟むのを防止する方法とし
て、例えば連結部材5をアームレスト4の枢支部8の後
方に水平に伸ばして固定フレーム6に連結したり、或い
はアームレスト4の枢支部8よりも上方に立ち上げて固
定フレーム6に連結したりすることが考えられるが、仮
りに連結部材5をアームレスト4の枢支部8の後方に水
平に伸ばした場合には、便座1を上昇させた時に便座1
の上部20aと水平に延びた連結部材5との間で腕を挟
む可能性があり、一方、アームレスト4の枢支部8より
も上方に立ち上げた場合には、腕を挟む可能性は無くな
るものの、アームレスト4を上方に跳ね上げる構造を採
用しようとしても、連結部材5が邪魔になってアームレ
スト4を跳ね上げ構造にできなくなるという問題があ
る。これに対して、本実施形態では便座1の下降時にお
いて腕を挟まないように、便座1の上部20aに対する
連結部材5の垂下部5aの下方への突出幅Dを設定した
から、アームレスト4を跳ね上げ式としながら、同時に
腕を挟まない構造を実現でき、使用の安全性と使い勝手
の良さとの両方を確保できるものである。
【0021】また、アームレスト4を固定式ではなく、
上方に跳ね上げ式としたことで、便座1を使用する対象
者以外の者、例えば男性小用時にアームレスト4を跳ね
上げることでアームレスト4が邪魔にならなくなり、不
便なく小用を足すことができ、固定式のアームレストと
比較して使い勝手が良くなり、そのうえ仮りにアームレ
スト4の下面と便座1の上面との間に腕を入れた場合で
も、アームレスト4が跳ね上がることによってアームレ
スト4によって腕を挟む心配もない。さらにアームレス
ト4の枢支部8に、アームレスト4が自重で落下するの
を防止するための皿ばね9を取着してあるので、この皿
ばね9によって枢支部8に一定の摩擦が生じ、この摩擦
によって上に跳ね上げたアームレスト4をその跳ね上げ
位置で保持できるので、アームレスト4を手で降ろさな
い限り、急に降りてくる心配がなく、安心して使用でき
る。
【0022】また、一対のアームレスト4の各アームカ
バー10は左右取り替え自在とされ、且つ一方のアーム
カバー10に昇降スイッチ30の取付孔80が設けられ
ると共に、両方のアームカバー10の内側面及び外側面
にネジ孔12が設けられているので、昇降スイッチ30
の左右取り替えが容易となる。つまり、左ききの人と右
ききの人とでは昇降スイッチ30はきき腕に対応するア
ームレスト4の方に配置されるのが好ましいことから、
昇降スイッチ30が取付けるアームカバー10を左右交
換することで、左ききと右ききとに対応させることがで
きる。例えば最初に昇降スイッチ30の取付け側のアー
ムレスト4を決定し、固定ネジ50を外して、アームカ
バー10を外し、次いで接続線31と昇降スイッチ30
のコネクタ32,33を外すことにより、昇降スイッチ
30とアームカバー10を決定したアームレスト4側の
アームパイプ11に付け替えることができる。そして、
アームカバー10をアームパイプ11にねじ止めする際
に、アームカバー10の外側に壁などが接近していて
も、内側からのネジ止めが可能となっているので、アー
ムカバー10の取け替え作業に支障をきたすことがな
く、しかもネジ1本でアームカバー10を左右交換でき
るので、昇降スイッチ30の左右の取り替え作業を容易
に行なうことができるという利点がある。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、立ち座り動作時に便座を昇降させる昇降部を備える
と共に、便座の両側上方にアームレストを配置し、アー
ムレストを連結部材を介して固定フレームに連結して成
る昇降便座装置において、連結部材はアームレストより
も下方に突出する垂下部を備えると共に、便座の下降時
に便座の上部が該垂下部の下部よりも上方に位置する状
態、或いは便座の上部が該垂下部の下部よりも下方に位
置する状態で且つ便座の上部と該垂下部の下部との間に
人間の腕を挟まない程度の隙間が形成される状態となる
ように、便座の上部に対して垂下部の下方の突出幅を設
定したから、便座の下降時に便座の上部と垂下部の下
との間で腕を挟んでしまう可能性がなくなり、特に体の
自由がきかない高齢者や身体障害者等にとって便座を上
下に昇降させる際に不安感を与えることがなく、安心し
て上下に昇降する便座を使用できるものである。
【0024】請求項2の発明は、請求項1のアームレス
トを跳ね上げ自在となるように連結部材に枢支している
から、請求項1記載の効果に加えて、便座を使用する対
象者以外の者、例えば男性小用時にアームレストを跳ね
上げることでアームレストが邪魔にならなくなり、固定
式のアームレストと比較して使い勝手が良くなる。また
仮りにアームレストと便座との対向部間に腕を入れた場
合でも、アームレストが跳ね上がることによってこの対
向部においても腕を挟む心配がなくなる。
【0025】請求項3の発明は、請求項2のアームレス
トの枢支部にアームレストが自重で落下するのを防止す
るための皿ばねを取着したから、請求項2記載の効果に
加えて、皿ばねによって枢支部に一定の摩擦が生じ、こ
の摩擦によって上に跳ね上げたアームレストをその跳ね
上げ位置で保持できるので、アームレストを手で降ろさ
ない限り、急に降りてくる心配がなく、一層の安心感を
与えることができる。
【0026】請求項4の発明は、請求項1の便座の両側
上方に配置されるアームレストが、一対のアームパイプ
と、各アームパイプに取り替え自在に装着されるアーム
カバーとで夫々構成され、一方のアームカバーに昇降ス
イッチの取付部を設けると共に、両方のアームカバーの
内側面及び外側面にアームパイプに対するネジ止め部を
設けて成るから、請求項1記載の効果に加えて、左きき
の人と右ききの人とでは昇降スイッチはきき腕に対応す
るアームレストの方に配置されるのが好ましいことか
ら、昇降スイッチが取付けられるアームカバーを左右取
り替えることで、左ききと右ききとに対応させることが
できる。しかもアームカバーの内側面と外側面の両方に
ネジ止め部を設けたので、常に内側からのネジ止めが可
能となり、仮りにアームレストの外側に壁などが接近し
ている場合でも、壁が邪魔になってネジ止めができなく
なるという事態を回避でき、昇降スイッチの左右の取り
替え作業を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】同上の昇降便座装置の分解斜視図である。
【図3】(a)は便座の使用動作の説明図、(b)
(c)は連結部材の垂下部と便座との位置関係の説明図
である。
【図4】同上のアームレストを跳ね上げた状態の斜視図
である。
【図5】(a)(b)はアームレストの枢支部の正面図
及び側面図である。
【図6】(a)はアームカバーの取付け状態を説明する
分解斜視図、(b)はアームパイプの平面図である。
【図7】(a)は同上の昇降スイッチの配線状態を説明
する分解斜視図、(b)(c)は昇降スイッチと接続線
のコネクタの接続、取外しの説明図である。
【図8】同上の昇降ユニットの内部構造図である。
【図9】同上の可動カバー取付部付近の分解斜視図であ
る。
【図10】従来の連結部材の垂下部と便座との位置関係
の説明図である。
【符号の説明】
1 便座 3 昇降部 4 アームレスト 5 連結部材 5a 垂下 6 固定フレーム 8 枢支部 9 皿ばね 10 アームカバー 12 ネジ孔 20a 上部 D 突出幅
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−100082(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 13/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立ち座り動作時に便座を昇降させる昇降
    部を備えると共に、便座の両側上方にアームレストを配
    置し、アームレストを連結部材を介して固定フレームに
    連結して成る昇降便座装置において、連結部材はアーム
    レストよりも下方に突出する垂下部を備えると共に、便
    座の下降時に便座の上部が該垂下部の下部よりも上方に
    位置する状態、或いは便座の上部が該垂下部の下部より
    も下方に位置する状態で且つ便座の上部と該垂下部の下
    部との間に人間の腕を挟まない程度の隙間が形成される
    状態となるように、便座の上部に対して垂下部の下方の
    突出幅を設定したことを特徴とする昇降便座装置。
  2. 【請求項2】 アームレストは跳ね上げ自在となるよう
    に連結部材に枢支されていることを特徴とする請求項1
    記載の昇降便座装置。
  3. 【請求項3】 アームレストの枢支部にアームレストが
    自重で落下するのを防止するための皿ばねを取着して成
    ることを特徴とする請求項2記載の昇降便座装置。
  4. 【請求項4】 便座の両側上方に配置されるアームレス
    トが、一対のアームパイプと、各アームパイプに取り替
    え自在に装着されるアームカバーとで夫々構成され、一
    方のアームカバーに昇降スイッチの取付部を設けると共
    に、両方のアームカバーの内側面及び外側面にアームパ
    イプに対するネジ止め部を設けて成ることを特徴とする
    請求項1記載の昇降便座装置。
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