JP3345548B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
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Description
し、更に詳しくは、外界からの刺激を遮断することがで
き、特に炎症を伴う肌荒れの防止及び改善効果に優れ、
肌に対してべたつきの少ない滑らかな感触を付与するこ
とができる皮膚化粧料に関する。
果のひとつとして、肌荒れの防止及び改善効果がある。
従来、このような効果を得るために、化粧料や皮膚外用
剤にはグリセリン、マルチトール、1,3−ブチレング
リコール等の各種多価アルコールや、ヒアルロン酸、カ
ルボキシメチルキチン等の多糖類、各種アミノ酸などが
保湿剤として配合されている。また、いわゆる皮膚のタ
ーンオーバーを早める目的で、皮膚の新陳代謝を促進す
るビタミンAや角質層を剥離するα−ヒドロキシ酸を配
合した製品も近年上市されている。
べたつきが生じるという問題があり、ビタミンA誘導体
などは、炎症を伴ったターンオーバーが亢進しすぎた状
態の皮膚に用いた場合、かえって炎症を促進する等の問
題があった。また、α−ヒドロキシ酸は、高温度で使用
すると、肌トラブルを起こすことが報告されている。更
に、上記のような保湿剤もこのような炎症を伴う肌荒れ
には十分な改善効果を発揮できないという問題点があっ
た。
として、植物抽出物の抗炎症作用によりターンオーバー
亢進を抑制する外用剤(特開平3−19809号公報)
が開示されている。しかしながら、この外用剤は、すで
に炎症が起こっている肌に使用することにより、事後処
理的に皮膚を治癒させるものであり、皮膚の受ける外界
からの刺激を積極的に遮断するものでないため、肌荒れ
防止効果は望めなかった。また、肌荒れを起こしている
皮膚は外界からの刺激により更に肌荒れを悪化させると
いう悪循環を起こすものであるが、それを防ぐこともで
きなかった。
ら守るため、皮膚表面に塗布することにより被膜を形成
する保護被膜剤が知られている。古くはセルロース誘導
体をアセトン、酢酸エチル等の有機溶媒に溶解したもの
が使用されたり、アクリル酸系ポリマーのイソプロパノ
ール溶液(特開昭63−10490号公報)が使用され
ていた。しかし、これらの保護被膜剤は、使用されてい
る有機溶媒が皮膚、粘膜、炎症部位等を刺激したり、形
成した被膜が皮膚から除去しがたい等の問題があった。
また、ポリマーとして、ポリアンテス属に属する植物由
来の酸性ヘテロ多糖類を用いる試みもなされているが
(特開平5−339141号公報)、日焼け等のひどい
返照性の肌荒れには十分に対応することができなかっ
た。
のポリマーを用いて荒れた状態の皮膚表面からの水分蒸
散量を抑制することにより、皮膚が改善されることが報
告されている(J.Clin.Invest.,87,
1688,1991)。また、化粧品原料として汎用さ
れているポリビニルアルコール、ポリオキシエチレン、
コラーゲン及びその誘導体、プルラン、キチン及びその
誘導体、キトサン及びその誘導体は水蒸気蒸散抑制効果
が高いポリマーであるが、このようなポリマーが皮膚上
に形成する被膜は化粧料中の保湿剤等により容易に可塑
化され、高いべたつき感を与えるものであるため、この
ようなポリマー単独では十分なスキンケア効果と良好な
感触の両立は望めなかった。
は、皮膚が受ける外界からの刺激を積極的に遮断し、か
つ皮膚表面からの水蒸散を抑制することにより、肌荒
れ、特に炎症を伴った肌荒れの改善に有効であり、かつ
べたつき少ない、滑らかな感触を付与することができる
皮膚化粧料を提供することにある。
成するために鋭意研究の結果、シリコーン鎖を有するポ
リマーとヒドロキシ基を有するポリマーを組合わせて用
い、皮膚に塗布したときに皮膚上で被膜を形成する皮膚
化粧料が、皮膚が受ける外界からの刺激を遮断し、皮膚
表面からの水蒸散を抑制して、肌荒れ、特に炎症を伴っ
た肌荒れを改善させ、かつべたつきの少ない、滑らかな
感触を付与しうることを見出し、本発明を完成した。
を有するポリマー及び(ii)ヒドロキシ基を有するポリ
マーを含有し、皮膚に塗布したときに皮膚上で被膜を形
成することを特徴とする皮膚化粧料を提供するものであ
る。
ーン鎖を有するポリマーとしては下記(a)のオキサゾ
リン変性オルガノポリシロキサンが挙げられる。
セグメントの末端又は側鎖において、ヘテロ原子を含む
アルキレン基を介して下記一般式(1);
のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基又はア
リール基を示し、kは2又は3の数を示す)で表される
繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミ
ン)のセグメントと結合してなる重量平均分子量50,
000〜500,000のオルガノポリシロキサンであ
って、オルガノポリシロキサンのセグメントと該ポリ
(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントとの重量
比が98/2〜40/60であるオルガノポリシロキサ
ン(以下、オキサゾリン変性オルガノポリシロキサンと
いう)
いて、基R1 で示される炭素数1〜22のアルキル基と
しては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシ
ル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テト
ラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタ
デシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル
基、ドコシル基等の直鎖状のアルキル基及び炭素数3以
上の直鎖アルキル基に対応する分岐状のアルキル基を挙
げることができ;シクロアルキル基としては、シクロプ
ロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基などを挙げることができ;アラルキル基とし
ては、ベンジル基、フェネチル基などを挙げることがで
き;アリール基としては、フェニル基、トリル基、ナフ
チル基、アンスリル基、ピレニル基、ペリレニル基など
を挙げることができる。R1 としては、これらのなかで
も炭素数1〜3のアルキル基、具体的にはメチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基が好ましい。
リ(N−アシルアルキレンイミン)との結合において介
在するヘテロ原子を含むアルキレン基の具体例として
は、次式;
オンを示す)で示す基などを挙げることができる。
ロキサンの重量平均分子量は、皮膚に対する滑らかな感
触を与え、また製造の容易性の点から50,000〜5
00,000であり、好ましくは100,000〜50
0,000である。
ポリシロキサンは、水又は低級アルコールに対する溶解
又は分散しやすさと皮膚に対する滑らかな感触を与える
点からオルガノポリシロキサンのセグメントとポリ(N
−アシルアルキルイミン)のセグメントとの重量比は9
8/2〜40/60であり、好ましくは92/8〜45
/55である。このようなオキサゾリン変性オルガノポ
リシロキサンは、例えば、特開平5−25025号公報
記載の方法により製造することができる。
リマーは、1種又は2種以上を組合わせて用いることが
でき、全組成中に0.001〜30重量%、特に0.0
05〜20重量%、更に0.005〜10重量%となる
ように配合するのが好ましい。
ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレングリコー
ル、コラーゲン及びその誘導体、プルランが使用され、
特にポリビニルアルコールが好ましい。
リマーは、1種又は2種以上を組合わせて用いることが
でき、全組成中に0.001〜30重量%、特に0.0
05〜20重量%、更に0.005〜10重量%となる
ように配合するのが好ましい。また、ポリマー(i)と
(ii)との重量比は、(i)/(ii)=5/95〜95
/5、特に15/85〜85/15であるのが好まし
い。
きに皮膚上で被膜を形成するものである。そのために
は、ポリマー(i)の表面張力γiとポリマー(ii)の
表面張力γi iがγi<γiiであるものを用いることがポ
リマー(i)を表面に優先的に偏在させる理由から(系
の表面エネルギーを低くするため、表面エネルギーの低
い成分が優先的に偏在する)好ましい。表面張力は、ポ
リマー(i)が15〜35dyn/cm、特に15〜30dyn
/cm、ポリマー(ii)が40〜75dyn/cm、特に55
〜75dyn/cmであるのが好ましい。表面張力は汎用の
表面張力計で測定することができる。
ポリマー(i)とポリマー(ii)を溶液又は分散液状態
で混合したものを皮膚に塗布したときに皮膚上に形成さ
れ、表面偏析を生じ、被膜の皮膚側がポリマー(ii)で
あり、表面側がポリマー(i)であるものが好ましい。
ここで、表面偏析とは、表面近傍に成分の一部が偏って
析出している現象をいい、その現象はFT−IR−AT
R(フーリエ変換赤外分光計−減衰全反射)法、XPS
(X線光電子分光)、EDX(エネルギー分散型X線分
析)、TEM(透過型電子顕微鏡)等の表面解析装置や
電子顕微鏡等で観察できる。本発明の皮膚化粧料は、ポ
リマー(i)及びポリマー(ii)のほか、必要に応じ
て、本発明の効果を損なわない範囲において、通常の化
粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種任意成分
を添加し、通常の方法に従って、液状、固形状、ペース
ト状、ジェル状、乳化物等の種々の形態とすることがで
きる。また、通常の方法に従って、各種化粧料、皮膚外
用剤等として適用することができる。
特に制限されないが、例えば油分、脂肪酸、ステロール
類、界面活性剤、水溶性多価アルコール、粉体、シリコ
ーン類、その他成分等が挙げられる。より具体的には、
油分としては、特に制限されず、例えば固体状又は液体
状パラフィン、クリスタルオイル、セレシン、オゾケラ
イト、モンタンロウ、スクワラン、スクワレン等の炭化
水素類、オリーブ油、カルナウバロウ、ラノリン、ホホ
バ油、グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリ
ンジステアリン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸
エステル、イソプロピルステアリン酸エステル、ジカプ
リン酸ネオペンチルグリコール、コレステロールイソス
テアレート等のエステル油、ステアリン酸、パルミチン
酸等の高級脂肪酸、セタノール、ステアリルアルコール
等の高級アルコール、天然抽出のスフィンゴシン誘導
体、次の一般式;
は分岐鎖の飽和又は不飽和のアルキル基を示し、R21は
炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和のア
ルキル基を示し、A及びBは水素原子又は糖類残基を示
す)で表される合成スフィンゴシン誘導体などを挙げる
ことができ、これらは1種以上を用いることができる。
中に0.001〜50重量%、特に0.005〜30重
量%配合するのが好ましい。
リノレイン酸、コルンビン酸、ニコサ−(η−6,9,
13)−トリエン酸、アラキドン酸、α−リノレイン
酸、テムノドン酸、ヘキサエン酸、イソステアリン酸、
ウンデシレン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン
酸、ミリスチン酸、ヤシ油脂肪酸、ラウリン酸、ラノリ
ン酸、DHAのほか、12−ヒドロキシステアリン酸等
のヒドロキシ脂肪酸、セチルリン酸等のモノアルキルリ
ン酸、ジアルキルリン酸等を挙げることができる。
成中に0.001〜30重量%、特に0.005〜20
重量%配合するのが好ましい。
ール、プロビタミンD3、カンペステロール、ステグマ
スタノール、ステグマステロール、5−ジヒドロコレス
テロール、α−スピナステロール、パリステロール、ク
リオナステロール、γ−シトステロール、ステマグステ
ノール、サルガステロール、アペナステロール、エルゴ
スタノール、シトステロール、コルビステロール、コン
ドリラステロール、ポリフェラステロール、ハリクロナ
ステロール、ネオスボンゴステロール、フコステロー
ル、アプトスタノール、エルゴスタジエノール、エルゴ
ステロール、22−ジヒドロエルゴステロール、ブラシ
カステロール、24−メチレンコレステロール、5−ジ
ヒドロエルゴステロール、デヒドロエルゴステロール、
フンギステロール、コレスタノール、コプロスタノー
ル、ジモステロール、7−ヘトコレステロール、ラトス
テロール、22−デヒドロコレステロール、β−シトス
テロール、コレスタトリエン−3β−オール、コプロス
タノール、コレスタノール、エルゴステロール、7−デ
ヒドロコレステロール、24−デヒドロコレスタジオン
−3β−オール、エキレニン、エキリン、エストロン、
17β−エストラジオール、アンドロスト−4−エン−
3β,17β−ジオール、デヒドロエビアンドロステロ
ン等を挙げることができ、これらは1種以上を用いるこ
とができる。
は、全組成中に0.001〜50重量%、特に0.00
5〜30重量%配合するのが好ましい。
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油アルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キル硫酸エステル、アルキルリン酸エステル、ポリオキ
シエチレンアルキルリン酸エステル、脂肪酸アルカリ金
属塩、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エ
ステル、アルキルグリセリルエーテル等を挙げることが
でき、これらは1種以上を用いることができる。
全組成中に0.001〜50重量%、特に0.005〜
30重量%配合するのが好ましい。
ヒドロキシル基を2以上含有するもの、例えばエチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、1,4−ブチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、グリセリン及びジグリセリン、トリグリ
セリン、テトラグリセリン等のポリグリセリン、グルコ
ース、マルトース、マルチトール、ショ糖、フラクトー
ス、キシリトール、ソルビトール、マルトトリオース、
スレイトール、エリスリトール、澱粉分解糖還元アルコ
ールを挙げることができ、これらは1種以上を用いるこ
とができる。
場合、配合量は剤型に応じて適宜設定することができる
が、通常は全組成中に0.001〜75重量%、特に
0.1〜25重量%配合するのが好ましい。
リサイト、カオリン、ナイロンパウダー、ポリメチルシ
ルセスキオキサン等の体質顔料、パールなどの無機顔
料、赤色202、赤色226、黄色4、アルミニウムレ
ーキ等の有機顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコ
ニウム、酸化鉄などの紫外線防御用の無機粉体等を挙げ
ることができる。これらの粉体は、メチルハイドロジェ
ンメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、
メチルポリシロキサン等によるシリコーン処理、パーフ
ルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコー
ル等によるフッ素処理、N−アシルグルタミン酸等によ
るアミノ酸処理、レシチン処理、金属石鹸処理、脂肪酸
処理、アルキルリン酸エステル処理等をしたものを用い
ることもできる。
型に応じて適宜設定することができるが、通常は全組成
中に0.001〜50重量%、特に0.005〜30重
量%配合するのが好ましい。
されるものであれば特に制限されるものではなく、例え
ばオクタメチルポリシロキサン、テトラデカメチルポリ
シロキサン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサンのほか、オ
クタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロ
ペンタシロキサン等のメチルポリシクロシロキサン、ト
リメチルシロキシケイ酸、更には、ポリエーテル・アル
キル変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性
シリコーン等の変性シリコーンなどを挙げることができ
る。
合量は剤型に応じて適宜設定することができるが、通常
は全組成中に0.001〜50重量%、特に0.005
〜30重量%配合するのが好ましい。
シウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、塩化マグネシ
ウム、塩化ナトリウム等の無機塩;ポリビニルアルコー
ル、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセル
ロース、ゼラチン、トラガントガム、キサンタンガム、
ヒアルロン酸、チューベロース抽出液、アガロース、ア
ルギン酸ナトリウム等の粘度調整剤;パラベン等の防腐
剤、pH調整剤、湿潤剤、紫外線吸収剤、色素、薬効成
分、香料等を挙げることができる。本発明の皮膚化粧料
のpHは2〜11であるのが好ましく、特に3〜8である
と、皮膚の正常な生理機能を保持できるので好ましい。
界からの刺激を積極的に遮断し、かつ、皮膚表面から水
蒸散を抑制することにより、肌荒れ、特に炎症に伴った
肌荒れに有効であり、かつべたつきの少ない、滑らかな
感触を付与することができるものである。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例において示した表面張力は汎用の表面張力
計により測定した値である。
シロキサンA)の合成:硫酸ジエチル21.4g(0.
139モル)と2−エチル−2−オキサゾリン331g
(3.33モル)を脱水した酢酸エチル700gに溶解
し、窒素雰囲気下5時間加熱還流し、末端反応性ポリ
(N−プロピオニルエチレンイミン)を得た。ここに側
鎖1級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(分
子量110,000、アミン当量4,840)560g
(アミノ基にして0.116モル)の50%酢酸エチル
溶液を一括して加え、10時間加熱還流した。反応混合
物を減圧濃縮し、ジメチルシロキサン/N−プロピニル
エチレンイミン共重合体を淡黄色ゴム状固体として得た
(885g、収率97%、セグメントの重量比=51/
49)。クロロホルムを展開溶媒としたゲル浸透型液体
クロマトグラフィーから、ポリスチレン換算重量平均分
子量は110,000であった。また、溶媒としてメタ
ノールを用いた塩酸による中和滴定の結果、アミノ基が
残存していないことを確認した。
シロキサンB)の合成:硫酸ジエチル3.56g(0.
023モル)と2−エチル−2−オキサゾリン27.5
g(0.277モル)を脱水した酢酸エチル60gに溶
解し、窒素雰囲気下8時間加熱還流し、末端反応性ポリ
(N−プロピオニルエチレンイミン)を得た。ここに側
鎖1級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(分
子量110,000、アミン当量20,800)400
g(アミノ基にして0.0192モル)の50%酢酸エ
チル溶液を一括して加え、12時間加熱還流した。反応
混合物を減圧濃縮し、ジメチルシロキサン/N−プロピ
ニルエチレンイミン共重合体を淡黄色ゴム状固体として
得た(428g、収率99%、セグメントの重量比=9
8/2)。クロロホルムを展開溶媒としたゲル浸透型液
体クロマトグラフィーから、ポリスチレン換算重量平均
分子量は110,000であった。また、溶媒としてメ
タノールを用いた塩酸による中和滴定の結果、アミノ基
が残存していないことを確認した。
化粧料を製造した。得られた皮膚化粧料について、肌荒
れ改善度及び塗布後の滑らかさを評価した。
せ、モデル荒れ肌状態を調整した。この肌に各皮膚化粧
料を1日2回、300μl ずつ塗布した。1ケ月後のコ
ンダクタンス値を測定し、肌荒れ改善度を以下の式に従
い評価した。また、塗布後の滑らかさについては、なめ
し皮に各皮膚化粧料を30μl ずつ塗布し、乾燥後、表
面試験機を用いて動摩擦係数を測定した。
/(健常部のコンダクタンス)
べ、肌荒れ改善度に優れ、また、高い平滑性を与えるも
のであった。
製造した。
した。
造した。
造した。
り製造した。
ずれも肌荒れ改善効果に優れ、また、高い滑らかな感触
を与えるものであった。
造した。
造した。
Claims (2)
- 【請求項1】 次の成分(i)及び(ii)を含有し、皮
膚に塗布したときに皮膚上で被膜を形成することを特徴
とする皮膚化粧料。 (i)分子内のオルガノポリシロキサンのセグメントの
末端又は側鎖において、ヘテロ原子を含むアルキレン基
を介して下記一般式(1); 【化1】 (式中、R1は水素原子、炭素数1〜22のアルキル
基、シクロアルキル基、アラルキル基又はアリール基を
示し、kは2又は3の数を示す) で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアル
キレンイミン)のセグメントと結合してなる重量平均分
子量50,000〜500,000のオルガノポリシロ
キサンであって、オルガノポリシロキサンのセグメント
と該ポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメント
との重量比が98/2〜40/60であり、表面張力が
15〜35dyn/cmであるオキサゾリン変性オルガノポ
リシロキサン。 (ii)ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレングリ
コール、コラーゲン又はその誘導体及びプルランから選
ばれる表面張力が40〜75dyn/cmのヒドロキシ基を
有するポリマー。 - 【請求項2】 ポリマー(ii)がポリビニルアルコール
である請求項1記載の皮膚化粧料。
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---|---|---|---|
JP10725396A JP3345548B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 皮膚化粧料 |
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JPH09291020A JPH09291020A (ja) | 1997-11-11 |
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JP10725396A Expired - Lifetime JP3345548B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 皮膚化粧料 |
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-
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