JP3344282B2 - 内面溝付伝熱管 - Google Patents

内面溝付伝熱管

Info

Publication number
JP3344282B2
JP3344282B2 JP15227997A JP15227997A JP3344282B2 JP 3344282 B2 JP3344282 B2 JP 3344282B2 JP 15227997 A JP15227997 A JP 15227997A JP 15227997 A JP15227997 A JP 15227997A JP 3344282 B2 JP3344282 B2 JP 3344282B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
groove
transfer tube
tube
weir member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15227997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10339518A (ja
Inventor
剛 中井
喜夫 鈴木
謙一 乾
忠男 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP15227997A priority Critical patent/JP3344282B2/ja
Publication of JPH10339518A publication Critical patent/JPH10339518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3344282B2 publication Critical patent/JP3344282B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸発器や凝縮器等
に用いられる伝熱性能に優れた内面溝付伝熱管に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、伝熱管の管内で冷媒の蒸発及び凝
縮を行うに際しては、熱伝達率が高く、圧力損失が少な
い伝熱管として、図7に示すように、伝熱管51の内面
54に沿って多数の突条52を形成して、複数の溝53
を形成した構造のものが知られている。
【0003】形成される溝53の形態としては、図8に
示すように、断面台形状のものや断面三角形状のものが
ある。これら溝53は、管軸方向に対して一定の角度を
もって形成されているのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年オゾン
層の破壊を防止するために、ルームエアコンやパッケー
ジエアコン等に使用されてきたHCFC22は西暦20
20年に原則全廃が決定し、現在このHCFC22に代
わる代替冷媒の開発と応用技術開発が進められている。
【0005】このHCFC22の代替品として有力視さ
れているものに、R407C(HFC32/125/1
34a)とR410a(HFC32/125)がある。
【0006】このうちR407Cは、非共沸混合冷媒で
あるため、物質拡散抵抗の影響により単一冷媒の場合に
比べて熱伝達率が低下してしまうことがある。従って、
従来広く使用されてきた内面溝付伝熱管では、熱交換器
の高性能化、小型化が達成できないという問題が生じ
た。
【0007】そこで、非共沸混合冷媒の物質拡散抵抗と
なる濃度境界層を乱すことによって物質拡散を促進さ
せ、熱伝達率を向上させることが考えられる。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく、
本発明は、管内面に複数の溝を形成すべく管内面に多数
の突条を隆起させて形成した伝熱管において、管内面に
その円周方向に沿って断面突状の堰部材を所定の間隔で
形成すると共に、その堰部材間に非共沸混合冷媒の流れ
を規制する上記溝をその角度が相違するように形成した
ものである。
【0009】上記溝が、上記堰部材を境としてこの堰部
材に隣接する一方の溝のリード角が管軸方向に対して4
°から45°で、他方の溝のリード角が管軸方向に対し
て−4°から−45°となるように形成されたものが好
ましい。
【0010】また、上記堰部材の高さが、上記溝の深さ
の0.8から1.2倍であるものがよい。
【0011】さらに、上記堰部材が、管長手方向に断続
的に配置されたものが望ましく、上記堰部材が、管内面
に沿って螺旋状若しくは、螺旋の延長線上に配置された
ものがよい。
【0012】上記構成によれば、溝に沿ってできた非共
沸混合冷媒の流れを塞いで、違う方向に拡散させること
ができるので、濃度境界層を乱すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0014】図1は本発明にかかる内面溝付伝熱管の第
一の実施の形態を示した断面図である。
【0015】図1に示すように、本発明にかかる内面溝
付伝熱管1は、その管内面2に複数の溝3を形成すべく
管内面に多数の突条4が隆起されて形成されている。そ
して、管内面2には、その円周方向に沿って断面突状の
堰部材5が所定の間隔で形成されている。
【0016】上記溝3は、堰部材5を境としてこの堰部
材5に隣接する一方の溝のリード角が管軸方向に対して
4°から45°(ここでは略45°)で、他方の溝のリ
ード角が管軸方向に対して−4°から−45°(ここで
は略−45°)となるように形成されている。この溝3
によって、管内部を流れる冷媒の熱伝達率を向上させる
と共に、流れを規制するようになっている。
【0017】堰部材5は、管軸方向に直交するように、
管内面2に沿って一周して断面三角形状に形成され、上
記突条4と交差するようになり、上記溝3の長手方向の
途中に形成され、溝3を流れる非共沸混合冷媒の流れを
塞ぐようになっている。そして、堰部材5の高さは、上
記溝3の深さの0.8から1.2倍の範囲内(ここでは
略1倍、図3参照)となるように形成されている。これ
は、堰部材5の高さが、溝3の深さの1.2倍よりも大
きいと圧力損失の増大を招いてしまい、実用化が困難に
なってしまうことと、0.8倍よりも小さいと非共沸混
合冷媒の撹拌にあまり効果がないためである。すなわ
ち、堰部材5の高さを溝3の深さの0.8から1.2倍
の範囲内にしたことによって、圧力損失と非共沸混合冷
媒の撹拌との調和を図っている。
【0018】次に、図3に基づいて、本発明にかかる内
面溝付伝熱管1を使用した時の冷媒の流れについて説明
する。
【0019】ところで、非共沸混合冷媒は、比較的凝縮
しやすい冷媒と、比較的凝縮しにくい冷媒とが存在する
ので、比較的凝縮しやすい冷媒が先に凝縮して液体にな
り、比較的凝縮しにくい冷媒は、ガスのまま残って濃度
境界層を形成する。内面溝付伝熱管1内の濃度境界層は
上記溝3に沿って形成される。
【0020】上記溝3に沿って流れてきた非共沸混合冷
媒は、堰部材5によって管内方へ掻き揚げられ、管軸方
向に対して垂直な方向に流れの向きが変えられ、管内部
を流れる非共沸混合冷媒とかき混ぜられて、冷媒の撹拌
が生じる。そして、堰部材5を越えたところで、溝3の
向きが上流側の溝3と逆向きになっているので、管内部
の非共沸混合冷媒の旋回流れの向きを逆にすることとな
り、さらなる冷媒の撹拌が生じる。これによって、非共
沸混合冷媒の拡散物質抵抗となっていた濃度境界層は完
全に乱されて、上記比較的凝縮しやすい冷媒を、内面溝
付伝熱管1の管壁に拡散させることができるので、熱伝
達率を向上させ、優れた伝熱性能を得ることができる。
【0021】次に、本発明にかかる内面溝付伝熱管の第
二の実施の形態について説明する。図2に示すように、
第二の実施の形態の内面溝付伝熱管1においては、堰部
材5が、内面溝付伝熱管1の管内面2に沿って螺旋状に
配置されたことに特徴を有する。この堰部材5は、螺旋
の延長線上に断続的に形成されてもよい。溝3は、堰部
材5を挟んでその角度が相違するように形成されてい
る。
【0022】このように、堰部材5を溝3の長手方向の
途中に形成すると共に、堰部材5を挟んで溝3をその角
度が相違するように形成したので、上記内面溝付伝熱管
1と同様に、溝3を流れる非共沸混合冷媒の流れを塞ぐ
と共に、旋回流れの向きを逆にすることによって、非共
沸混合冷媒の濃度境界層を効果的に乱して熱伝達率を向
上させることができる。
【0023】このように、内面溝付伝熱管1が優れた伝
熱性能を有しているので、熱交換器の高性能化を図ると
共に、内面溝付伝熱管1を必要以上に大きくしなくてよ
く、熱交換器全体の小型化を達成することができる。
【0024】上記二つの実施の形態以外にも、図4から
図6に示すように、溝3のリード角を管軸方向に対して
4°から45°及び−4°から−45°の範囲内で複数
種類設定して、隣接する溝3のリード角が相違するよう
に形成したり、螺旋状の堰部材5と管軸方向に直交する
堰部材5とを交互に形成するようにしてもよい。これら
構成による内面溝付伝熱管においても、上記作用と同様
の作用を得ることができる。
【0025】なお、上記構成による内面溝付伝熱管1
は、非共沸混合冷媒に限らず、単一冷媒に対しても有効
である。
【0026】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、溝を塞ぐ
ように堰部材を形成すると共に、堰部材を挟んで溝をそ
の角度が相違するように形成したので、非共沸混合冷媒
の物質拡散抵抗となる濃度境界層を乱すことができ、物
質拡散を促進させ、熱伝達率を向上させることによっ
て、熱交換器の高性能化及び小型化を達成することがで
きるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる内面溝付伝熱管の第一の実施の
形態を示した断面図である。
【図2】本発明にかかる内面溝付伝熱管の第二の実施の
形態を示した断面図である。
【図3】内面溝付伝熱管の内部を平面的に示した斜視図
である。
【図4】本発明にかかる内面溝付伝熱管の他の実施の形
態を示した断面図である。
【図5】本発明にかかる内面溝付伝熱管の他の実施の形
態を示した断面図である。
【図6】本発明にかかる内面溝付伝熱管の他の実施の形
態を示した断面図である。
【図7】従来の内面溝付伝熱管を示した断面図である。
【図8】内面溝付伝熱管の溝の形状を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内面溝付伝熱管(伝熱管) 3 溝 4 突条 5 堰部材 6 管内面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乾 謙一 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電 線株式会社 システムマテリアル研究所 内 (72)発明者 大谷 忠男 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電 線株式会社 システムマテリアル研究所 内 (56)参考文献 特開 平9−53893(JP,A) 特開 平8−61876(JP,A) 特開 平6−101985(JP,A) 特開 平2−280933(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 39/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管内面に複数の溝を形成すべく管内面に多
    数の突条を隆起させて形成した非共沸混合冷媒用の伝熱
    管において、管内面にその円周方向に沿って前記溝の深
    さの0.8〜1.2倍の高さを有する断面突状の堰部材
    を所定の間隔で形成すると共に、その堰部材間に前記冷
    の流れを規制する上記溝をその角度が相違するように
    形成したことを特徴とする内面溝付伝熱管。
  2. 【請求項2】上記溝が、上記堰部材を境としてこの堰部
    材に隣接する一方の溝のリード角が管軸方向に対して4
    °から45°で、他方の溝のリード角が管軸方向に対し
    て−4°から−45°となるように形成された請求項1
    記載の内面溝付伝熱管。
  3. 【請求項3】上記堰部材が、管内面に沿って螺旋状もし
    くは、螺旋の延長線上に配置された請求項1または2い
    ずれかに記載の内面溝付伝熱管。
JP15227997A 1997-06-10 1997-06-10 内面溝付伝熱管 Expired - Fee Related JP3344282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15227997A JP3344282B2 (ja) 1997-06-10 1997-06-10 内面溝付伝熱管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15227997A JP3344282B2 (ja) 1997-06-10 1997-06-10 内面溝付伝熱管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10339518A JPH10339518A (ja) 1998-12-22
JP3344282B2 true JP3344282B2 (ja) 2002-11-11

Family

ID=15537048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15227997A Expired - Fee Related JP3344282B2 (ja) 1997-06-10 1997-06-10 内面溝付伝熱管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3344282B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104154794B (zh) * 2013-12-06 2017-07-21 北京大学工学院包头研究院 一种提高气液两相态co2工质在换热管内的换热效率的方法
CN105202961A (zh) * 2015-10-16 2015-12-30 苏州新太铜高效管有限公司 具有两段不同螺旋齿型结构内螺纹蒸发换热管
CN114909941B (zh) * 2022-05-10 2023-08-08 青岛宏泰金属制品有限公司 一种组合齿内螺纹铜管

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10339518A (ja) 1998-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5458191A (en) Heat transfer tube
KR100300640B1 (ko) 비공비 혼합냉매용 전열관을 사용한 냉동사이클
JPH08128793A (ja) 内部フィン付伝熱管とその製造方法
KR950011986A (ko) 비공비혼합물 냉매를 채용한 공기조화기
JPH08178574A (ja) 混合冷媒用内面クロス溝付き伝熱管及びそれを用いた熱交換器
JP3344282B2 (ja) 内面溝付伝熱管
JP3811909B2 (ja) 伝熱管およびそれを用いた熱交換器
JPH0949695A (ja) 熱交換器のフィン
JPH10339519A (ja) 内面溝付伝熱管
JP3620284B2 (ja) 非共沸混合冷媒用内面溝付き伝熱管
JP3040022B2 (ja) 積層形熱交換器
JP3758310B2 (ja) 空気調和機
JP3145277B2 (ja) 内面溝付伝熱管
US5875839A (en) Heat exchanger for air conditioner
JPH0498097A (ja) 沸騰伝熱管
JP2004205057A (ja) プレート型熱交換器
AU2001244740B2 (en) Heating tube with inner surface grooves
JPH06101985A (ja) 内面溝付伝熱管
JP4370674B2 (ja) 熱交換器
JP2002206886A (ja) 内面溝付管
JPH07269985A (ja) 熱交換器
JP2002195773A (ja) 内面溝付管
JPH02161267A (ja) ヒートポンプエアコン
JPH08145585A (ja) 非共沸混合冷媒用伝熱管とその伝熱管を用いた熱交換器
JP2603224Y2 (ja) 熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees