JP3344053B2 - グラフト変性ゴムの製造方法 - Google Patents

グラフト変性ゴムの製造方法

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    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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    • F04C2210/26Refrigerants with particular properties, e.g. HFC-134a

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  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレン−プロピレン
ゴムに不飽和カルボン酸誘導体および/または不飽和カ
ルボン酸をグラフト重合したゴムを主要成分とする、機
械的特性、耐油性、耐熱性、耐寒性、圧縮永久歪性等に
優れた工業用ゴム材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車部品を主とした工業材料用
途として、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム
(SBR)、ポリイソプレンゴム(IR)、ブチルゴム
(IIR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム
(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、エチレン−プ
ロピレンゴム(EP、EPDM)、スルホン化ポリエチ
レン(CSM)、アクリルゴム(ACM)等が知られて
いる。しかし、近年においてはこの様な工業材料のゴム
に対して、従来の機械的特性、耐熱性、耐寒性、耐油性
のレベルでは要求性能を満足できない高度の機能が要求
されつつある。
【0003】これらのゴムの物性向上のために、主にポ
リマー組成の変更、配合剤の種類および量の変更が実施
されている。しかしながらこれらの変更を実施しても、
機械的特性、耐熱性、耐寒性、耐油性を全て向上させる
ことは困難である。また、性能の異なる二種類以上のポ
リマーをブレンドすることも実施されているが、ポリマ
ー間の相溶性により、組み合わせは制限される。加硫用
途のゴムにおいては、ポリマー組成の変更、配合剤の種
類および量の変更等により、機械的特性、耐熱性、耐寒
性、耐油性の全てを同時に改良することは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の耐
油、耐熱性ゴムに見られるこうした問題を克服し、機械
的特性、耐熱性、耐寒性、耐油性に優れた新規なグラフ
ト変性ゴムの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エチレン
−プロピレンゴムを基本として、該ゴムの耐油性を改良
すべく検討を重ねた結果、該ゴムに不飽和カルボン酸誘
導体および/またはニトリル基を有するビニル単量体を
グラフト共重合せしめることにより、工業用途に適した
機械的特性、耐熱性、耐寒性、耐油性、圧縮永久歪性に
優れたゴムが得られることを見いだした。
【0006】すなわち本発明は、(a)エチレンからな
る構成成分が40〜80重量%、プロピレンからなる構
成成分が60〜20重量%、不飽和ジエンからなる構成
成分が0〜20重量%であるランダム二元共重合体また
はランダム多元共重合体であり、好ましくは、その共重
合体の数平均分子量が5,000〜1,000,000
であるエチレン−プロピレンゴムの溶液に、(b)不飽
和カルボン酸誘導体または不飽和カルボン酸誘導体とニ
トリル基を有するビニル単量体を、該グラフト用単量体
の重合体のガラス転移温度(Tg)が−10℃以下であ
り、エチレン−プロピレンゴムとグラフト成分の割合が
30〜95:70〜5(重量%)として、ラジカル重合
開始剤を用いて、グラフト率5〜60%に重合すること
を特徴とするグラフト変性ゴムの製造方法を提供するも
のである。
【0007】本発明の好ましい態様は、次の通りであ
る。 (1)(a)エチレンからなる構成成分が40〜80重
量%、プロピレンからなる構成成分が60〜20重量
%、不飽和ジエンからなる構成成分が0〜20重量%で
あるランダム二元共重合体またはランダム多元共重合体
であり、その共重合体の数平均分子量が5,000〜
1,000,000であるエチレン−プロピレンゴムに
対し、(b)不飽和カルボン酸誘導体または不飽和カル
ボン酸誘導体とニトリル基を有するビニル単量体であっ
て、該グラフト用単量体の重合体のガラス転移温度(T
g)が−10℃以下であり、エチレン−プロピレンゴム
とグラフト成分の割合が30〜95:70〜5(重量
%)として、グラフト率5〜60%にラジカル重合させ
て得られるグラフト変性ゴム。
【0008】(2)上記(1)記載のグラフト変性ゴム
100重量部に対し、通常のアクリルゴム(ニトリル含
有アクリルゴムを含む)を1〜200重量部ドライブレ
ンドしてなるグラフト変性ゴム組成物。 (3)上記(1)、(2)記載のグラフト変性ゴムまた
はその組成物からなるゴム成分100重量部、補強性充
填剤0〜200重量部および架橋剤0.01〜10重量
部を含有することを特徴とするゴム組成物。 (4)上記(1)のゴム、(2)のゴム組成物、(3)
のゴム組成物それぞれのの製造方法。 (5)グラフト変性ゴムが、エチレン−プロピレン(ジ
エン)ゴム30〜85重量部に対し、炭素数1〜4のア
ルキル基を持つアクリル酸アルキルエステル10〜60
重量部、アクリル酸メトキシエチルおよび/またはアク
リル酸エトキシエチル3〜30重量部、アクリロニトリ
ル0〜15重量部(ゴムと単量体の合計100重量部)
を重合したものであるグラフト変性ゴムおよびその製造
方法。
【0009】本発明における(a)エチレン−プロピレ
ンゴムは、エチレンとプロピレンの二元共重合体、およ
び/または、エチレン−プロピレンと不飽和成分との多
元共重合体を含むゴム状重合体である。エチレン−プロ
ピレンゴム中のエチレンからなる構成成分40〜80重
量%、プロピレンからなる構成成分60〜20重量%で
あり、不飽和成分からなる構成成分0〜20重量%の組
成を有するEPゴムである。ここで、不飽和成分として
は、エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、
1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエン等が用いら
れる。
【0010】グラフト変性ゴムのベースとしての(a)
エチレン−プロピレンゴムの含有量は、グラフト変性ゴ
ムの機械的特性、圧縮永久歪性等の諸物性を満足するた
めに、その範囲は30〜95重量%、好ましくは35〜
85重量%である。30重量%未満では粘度の小さいグ
ラフト変性ゴムとなり、実用性に劣り、また95重量%
を越えると耐油性が劣る。
【0011】(b)不飽和カルボン酸誘導体の例として
は、(b−1)酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、(b
−2)炭素数1〜8のアルキル基を有する(メタ)アク
リル酸アルキルエステル、具体的には(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、および(b
−3)エーテル結合を有する炭素数3〜6のアルキル基
を有する(メタ)アクリル酸アルキルエーテルエステ
ル、具体的には(メタ)アクリル酸メトキシエチル、
(メタ)アクリル酸エトキシエチル等を挙げることがで
きる。この中で、グラフト変性ゴムの加硫のし易さか
ら、(b−2)と(b−3)との組み合わせが好まし
い。
【0012】(b−4)ニトリル基を有する単量体の例
としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が
挙げられる。エチレン−プロピレン(ジエン)ゴム30
〜95重量部に対して、(b−2)、(b−3)、(b
−4)は、それぞれ(b−2)が2〜60重量部、好ま
しくは10〜55重量部、(b−3)が、2〜40重量
部、好ましくは3〜30重量部、(b−4)が0〜20
重量部、好ましくは0〜15重量部である。 (b)不飽和カルボン酸誘導体および/またはニトリル
基を有するビニル単量体からなる構成成分のガラス転移
温度(Tg)は−10℃以下であることが必要である。
−10℃を越えるとグラフト変性ゴムの耐寒性と耐油性
のバランスをとることが困難となる。
【0013】グラフトの手法としては溶液グラフト、溶
融グラフト、あるいは水性懸濁グラフト、もしくは放射
線グラフト等の方法があるが、本発明のグラフト変性ゴ
ムの製造方法においては、溶液グラフト重合法を採用す
る。溶液グラフト法では、エチレン−プロピレンゴムお
よびグラフト変性物双方を可溶な有機溶媒、例えば、ベ
ンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン等にエチレン−
プロピレンゴムを溶解し、単量体およびラジカル開始剤
を加えた後昇温し、重合反応を開始、完結させる。この
方法は、その他のグラフト法に比較して工業的に容易に
グラフト変性ゴムを得ることができる。
【0014】ラジカル開始剤としては、例えばベンゾイ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシアセ
テート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネー
ト、t−ブチルパーオキシベンゾエート等の有機過酸化
物が例示される。これらのラジカル開始剤の使用量とし
ては、使用される(b)成分100重量部に対し、O.
O5〜30重量部、好ましくは0.1〜20重量部であ
る。溶液グラフト重合に際しては、(a)エチレン−プ
ロピレンゴムと(b)の単量体の合計100重量部に対
して、通常、有機溶媒を100〜2000重量部と前記
ラジカル開始剤を上記範囲で使用し、重合温度50〜1
20℃の条件で重合される。
【0015】反応混合物からグラフト変性ゴムを回収す
る方法としては、スチームストリッピング法、非溶剤に
よる沈澱法、直接脱溶剤法などが用いられる。これらの
グラフト変性ゴムは、通常、不飽和カルボン酸誘導体お
よび/またはニトリル基を有するビニル単量体のグラフ
ト体と非グラフト体の混合物である。本発明においては
上記単量体のグラフト率は5〜60重量%である。グラ
フト率が5重量%未満では加硫ゴムの屈曲疲労性が劣
り、60重量%を越えると重合体がゲル化しやすくな
り、物性が全般的に低下することがある。
【0016】該グラフト変性ゴムには、通常のアクリル
ゴムをブレンドすることもできる。アクリルゴムとして
は、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メ
トキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシメチル等の
(メタ)アクリル酸誘導体の単独あるいは相互共重合体
であるが、上記重合成分の他にニトリル基含有単量体を
共重合させたものを含むことができる。ニトリル基含有
単量体としてはアクリロニトリル、メタクリロニトリル
等があげられる。これらビニル単量体の組成比は、アク
リレート系共重合体中、ニトリル基含有ビニル単量体は
0〜60重量%の範囲にあるのが好ましい。
【0017】これらの単量体の共重合によって生成する
共重合体のガラス転移温度(Tg)は−10℃以下であ
ることが必要である。−10℃を越えるとグラフト変性
ゴムの耐油性と耐寒性のバランスをとることが難しくな
る。さらに、グラフト変性ゴムの加硫を容易にするため
に(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸エトキシメチル等のアルコキシアルキルアルキレー
トの使用が好ましく、該アルコキシアルキルアルコレー
トの含有率はアクリレート系共重合体中5〜60重量%
の範囲にあることが好ましい。
【0018】ブレンドされるアクリルゴムの比率は、目
的とするゴムの耐油性および耐寒性のバランスから任意
に選ぶことができるが、好ましくはグラフト変性ゴム1
00重量部に対して1〜200重量部である。本発明に
おいては、該グラフト変性ゴムに対し、通常ゴムに配合
される公知の添加剤が用いられる。これらの添加剤とし
ては、加硫剤、加硫助剤、顔料、充填剤、補強剤、軟化
剤、老化防止剤、分散剤などが用いられる。
【0019】加硫剤としては、例えば、有機過酸化物な
ど公知のものを使用することができる。有機過酸化物の
場合の使用量はゴム100重量部に対し通常0.01〜
10重量部、好ましくは1〜5重量部である。また補強
剤としてはカーボンブラックの場合の使用量はゴム成分
100重量部に対し、0〜200重量部、好ましく30
〜80重量部である。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、これら
実施例に制約されるものではない。なお、実施例中、
部、および%は特に断らない限り重量基準である。
【0021】グラフト変性ゴムおよび架橋物の諸特性の
測定方法は以下のとうりである。グラフト率 グラフト重合体の一定量をメチルエチルケトン中に投入
し、二昼夜放置し、遊離の共重合体を溶解させる。この
中から不溶分を分離し、この重量よりグラフトしたモノ
マーのグラフト率を求めた。グラフトユニット(非グラフトユニット)のTg 前記メチルエチルケトン溶解分を水で凝固し乾燥させた
後、示差走査熱量計(DSC)により測定した。
【0022】ゴム中のアクリル酸エステル組成の定量 アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸メト
キシエチル、アクリロニトリル等からなる構成成分の定
量は13C−核磁気共鳴スペクトルから求めた。架橋物の性質 グラフト変性ゴムを含有する組成物よりゴムシートまた
はブロックを作製し架橋プレス装置を用いて所定時間架
橋した。得られた架橋シートまたはブロックをダンベル
カッターで成形し、JIS−K6301に準じて初期物
性、耐熱性老化性(150℃×168時間)、耐寒性、
圧縮永久歪率(%、120℃×70時間)、耐油性(体
積変化率(%)、JIS#3オイル中100℃×70時
間)等を測定した。
【0023】実施例1〜3、比較例1〜3 還流冷却管、温度計、窒素ガス導入口および攪拌機を備
えた2リットルのセパラブルフラスコに、エチレン−プ
ロピレンゴム(EPゴム:不飽和成分としてエチリデン
ノルボルネンを含有、ムーニー粘度25、エチレン/プ
ロピレン=75/25重量比、ヨウ素価15)120g
にトルエン1200gを加え、攪拌下、加熱により溶解
させた後、エチルアクリレート86g、メトキシエチル
アクリレート43g、アクリロニトリル14gおよびラ
ジカル開始剤:t−ブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネート1.5gを添加し、95℃まで昇温後6時間重
合温度を一定に制御し重合を行った。重合終了後、反応
混合物をセパラブルフラスコから取り出し、水蒸気 蒸
留により、有機溶剤及び未反応モノマーを除去し、析出
したゴム状組成物(グラフト重合体)を真空乾燥し、第
1表に示す重合体P−1を得た。以下、実施例1と同様
にして不飽和カルボン酸誘導体および/またはニトリル
基を有するビニル単量体の比率、使用量ならびにラジカ
ル開始剤量を変更し、表1に示す実施例2、3の重合体
(P−2、3)と比較例1〜3の重合体(P−4〜6)
を得た。
【0024】比較例4 エチルアクリレート36g、メトキシエチルアクリレー
ト18g、アクリロニトリル6gとし、反応時間を8時
間に変更する以外は実施例1に従って実験した。得られ
た重合体(P−7)はゲル化していた。
【0025】アクリルゴムの合成 還流冷却管、温度計、窒素ガス導入口および攪拌機を備
えた2リットルのセパラブルフラスコにラウリル硫酸ナ
トリウム24gを溶かした蒸留水1200g、アクリル
酸エチル360g、アクリル酸メトキシエチル180
g、アクリロニトリル60gを導入した後、過硫酸カリ
ウム0.6gを添加し、60℃で3時間反応させた。こ
のラテックスを60℃の塩化カルシウム溶液で凝固さ
せ、90℃で3時間熱風乾燥し、重合体P−8を得た。
【0026】前記の如く製造したグラフト変性ゴム(P
−1〜7)とアクリルゴム(P−8)、変性前のEPゴ
ム(比較例5)、クロロプレンゴム(ネオプレンGR
T:du Pont製)(比較例6)を用い、これに表
2に従って添加剤を加え、内部混練機およびロールで混
練した後、170 ℃で20分プレス加硫した。なお、
実施例2は重合体P−2とP−8とを50/50にブレ
ンドしたものである。第2表において、充填剤にFEF
カーボンブラック(シーストSO、東海カーボン製)、
架橋剤に有機過酸化物(パーカドックス14/40、化
薬アクゾ製)、共架橋剤(TAIC:トリアリルイソシ
アヌレート)を用いた。
【0027】得られた加硫物の特性値を表3に示す。こ
の表から次のことが分かる。(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルをグラフト共重合していない比較例1のグラ
フト変性ゴムでは、耐油性が劣った。グラフト成分のT
gが高い比較例2では、伸びと耐寒性が劣った。ベース
のEPゴムの割合が少ない比較例3では、引張強度が劣
った。グラフト率が高過ぎる比較例4では、引張強度が
劣った。比較例5は、グラフト変性ゴムの代わりにEP
ゴムを用いた例であるが、耐熱老化性と耐油性が共に著
しく劣った。比較例6は、グラフト変性ゴムの代わりに
代表的耐油性ゴムのクロロプレンゴムを使用した例であ
るが、耐熱老化性と圧縮永久歪が著しく劣った。
【0028】
【発明の効果】本発明の方法で得られるグラフト変性ゴ
ムは、従来の耐油性ゴムであるクロロプレンゴムに比べ
耐熱性、圧縮永久歪性に優れており、耐油性、機械的特
性、耐寒性の物性バランスも良好である。本発明のゴム
組成物は、歯付きベルト、Vリブドベルト等のベルト材
関係、ホース、チューブ材関係、各種シール、ガスケッ
ト、Oーリング材関係、ブーツ等の他、電線被覆、家電
部品、ゴムロール、ライニング、化学プラント用ダイヤ
フラム、土木建築用シーラント等広く応用することがで
きる。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−7346(JP,A) 特開 昭51−47091(JP,A) 特開 昭51−125187(JP,A) 特開 平4−23814(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 255/00 - 255/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エチレンからなる構成成分が40
    〜80重量%、プロピレンからなる構成成分が60〜2
    0重量%、不飽和ジエンからなる構成成分が0〜20重
    量%であるランダム二元共重合体またはランダム多元共
    重合体であるエチレン−プロピレンゴムの溶液に、
    (b)不飽和カルボン酸誘導体または不飽和カルボン酸
    誘導体とニトリル基を有するビニル単量体を、該グラフ
    ト用単量体の重合体のガラス転移温度(Tg)が−10
    ℃以下であり、エチレン−プロピレンゴムとグラフト成
    分の割合が30〜95:70〜5(重量%)として、ラ
    ジカル開始剤を用いて、グラフト率5〜60%に重合す
    ることを特徴とするグラフト変性ゴムの製造方法。
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