JP3343873B2 - 研磨シートおよびその製造方法 - Google Patents

研磨シートおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体表面の粗研磨およ
び仕上げ研磨に使用する研磨シートまたは研磨テープ、
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】従来の
固体表面研磨法は、例えばラッピング研磨と呼ばれ、プ
ラスチックシート基板上に接着剤で研磨砥粒を接着した
研磨シート等で被研磨固体表面を粗く研磨し、さらに仕
上げ研磨として、回転円盤上に軟らかいバフ布、フェル
ト、またはセーム皮を取り付けたラップ盤表面にワック
スと混練した微細な砥粒を塗布して研磨するという二段
階の工程から成る。
【0003】この研磨法の仕上げ研磨において、バフ布
またはフェルト等のラップ盤表面に塗布したワックスと
混練した塗粒は、研磨中に徐々に排除されるので、工程
を中断し、都度に塗り足しがされなければならず、手間
がかかり、さらに、塗粒の補充後、時間経過と共に塗粒
が丸く磨り減るため、固体被研磨物の仕上りに長い時間
がかかっていた。かかる欠点は仕上げ研磨を行える研磨
シートの利用により回避できる。
【0004】仕上げ研磨は柔軟性が要求されるため、こ
のような研磨シートにはその基板シートとして植毛布や
起毛布が利用されているが、図1および図2にそれぞれ
を利用して、従来の研磨シート製造方法により製造され
た研磨シートを示す。
【0005】図1から明らかなように、、織物6上に植
毛バインダー5により植え付けられた植毛4の上方に、
従来の研磨シートの製造方法にしたがって、砥粒とバイ
ンダー樹脂接着剤を塗布すると、植毛布7の上に層状を
なしたスラリーの塊3が形成される。
【0006】起毛布の場合も、図2から明らかなよう
に、起毛布9の起毛8上に層状をなしたスラリーの塊3
が形成される。
【0007】このように、層状のスラリーの塊が形成さ
れては、基板シートに植毛布や起毛布を利用しても、全
く柔軟性がなくなり、従来のプラスチックシート基板を
用いた場合と変わりない。これでは、事実上仕上げ研磨
を行えない、
【0008】そこで、本発明は、従来のような二段階の
研磨工程を一段階とし、ワックスと混練した砥粒を研磨
中に補充しなくてもよいように従来の研磨工程を省力化
し、かつ研磨時間を短縮するために、仕上げ研磨を行え
る柔軟性を有する研磨シートまたは研磨テープを提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の研磨シートは、分散され且つ立ち上げら
れた基板シートの表面の毛の毛表面に研磨砥粒を付着さ
せたものである。好適には、基板シートは植毛布または
起毛布である。
【0010】本発明の研磨シートの製造方法は、表面に
毛を有する基板シートに接着剤溶液を含浸させ、基板シ
ートの表面の毛を分散させ且つ立ち上げ、その毛の毛表
面に研磨砥粒を付着させる工程から成る。
【0011】接着剤溶液は、接着剤と溶媒との混合液か
らなり、接着剤溶液に含浸させた基板シートの表面の毛
が分散され且つ立ち上げられたとき、毛の毛表面に接着
剤を残して揮発する。
【0012】接着剤溶液に含浸させた基板シートの表面
の毛を電界中で帯電させて、基板シートの表面の毛の各
々を、静電的反発力によって分散し且つ電界方向に立ち
上げる。
【0013】研磨砥粒は、基板シートの分散され且つ立
ち上げられた毛の毛表面に圧縮空気を利用して吹き付け
られて付着してもよく、研磨砥粒を基板シートの分散さ
れ且つ立ち上げられた毛の毛表面に回転円盤の遠心力を
利用して散布して付着してもよい。
【0014】基板シートにアニオン性、カチオン性、ま
たは両性もしくは非イオン性の界面活性剤を含浸させる
ことで、接着剤溶液の基板シートへの含浸性を増加させ
ることができる。
【0015】研磨シートに非イオン性、またはアニオン
性の界面活性剤を含浸させて、その柔軟性を増加させる
ことができる。
【0016】
【実施例】研磨シート製造装置 図5に、本発明の製造方法を実施する研磨シートの製造
装置を示す。
【0017】ボビン22に巻き付けられた基板シート1
8を図5の矢印の方向に送り出し、接着剤溶液19中を
くぐるように通過させて基板シート18にこの接着剤溶
液19を含浸させ、次いで、接着剤溶液を含浸した基板
シート18を電界中に進入させる。
【0018】この電界は、アースされた電極10、高電
圧源11、および針状電極12からなる装置によって発
生され、針状電極11には好適に負電圧が印加される。
一般に、印加される電圧は10〜100キロボルトであ
る。
【0019】アースされた電極10は、その表面を基板
シート18の下側表面が接触し、基板シート18の上側
表面の毛の各々が密集しないように、つまり、基板シー
ト18上方表面の毛の各々が相互に分散されやすいよう
に、好適に図5に示すような上方に湾曲した形状、つま
り、針状電極11に向かって凸状に湾曲した形状をなし
ている。
【0020】上記の基板シート18が電界中にあると
き、基板シート18上方表面の毛4の先端部分は、静電
誘導によって正の電荷21が帯電して静電的反発力によ
って毛の各々が相互に分散し、さらに電界の方向に沿っ
て立ち上がる。このとき、毛細管現象によって基板シー
ト18上方表面の毛の間に捕らえられていた接着剤溶液
19が、毛の各々が分散し且つ立ち上がったことにより
解放され、分散し且つ立ち上がった毛の毛表面に接着剤
20を残して揮発し、図6に示すように、分散し且つ立
ち上げられた毛4の各々の表面に、接着剤20の層が形
成される。ここで、表面張力によって、接着剤は毛の先
端部分に特に多く残る(図6を参照)。
【0021】次に、圧縮空気溜14からの圧縮空気によ
って導かれた研磨砥粒1を散粉口13から基板シート1
8上方表面に吹き付けて、研磨砥粒1を毛表面にまんべ
んなく付着させる。研磨砥粒を、回転円盤(図示せず)
の遠心力を利用して、基板シート上方表面に散布しても
よい。
【0022】研磨砥粉1は、一般に、平均粒径が1.0
μm〜40μmのダイヤモンド(C)、アルミナ(Al
2O3)、カーボランダム(SiC)、酸化クロム(Cr2O3)、酸化
鉄(Fe2O3)、等を用いるが、好適に平均粒径3μmのア
ルミナである。
【0023】次に、乾燥部15でこの基板シート18を
乾燥し、さらに、基板シート18の研磨砥粒1が付着し
た表面を下方に向け、振動部16で未付着の研磨砥粒を
振るい落とす。これにより、分散し且つ立ち上げられた
毛4の各々の表面に形成された接着剤20の層に、研磨
砥粒1が、重なり合うことなく、分散し、付着した本発
明に従った研磨シートが製造され、最後にボビン23に
その研磨シートは巻き込まれる。
【0024】ここで、基板シートに予めアニオン性、カ
チオン性、または両性もしくは非イオン性界面活性剤を
含浸させることによって接着剤溶液の含浸性が増し、研
磨シートに非イオン性、またはアニオン性の界面活性剤
を含浸させることによって研磨シートの柔軟性をより高
めることができる。
【0025】例1 基板シートとして、通常織布6に静電植毛された通常ピ
ーチスキンと呼ばれる植毛布を使用した研磨シートを図
3に示す。接着剤溶液は、接着剤と溶媒との混合液を使
用し、接着剤は酢酸ビニール樹脂を用い、溶媒はアセト
ンと酢酸ブチルとの混合溶媒を用いる。接着剤と溶媒と
の混合比は体積比で約1:20である。
【0026】ピーチスキン布よりも毛足が長い通常ベル
ベットまたはビロードと呼ばれる植毛布を基板シートと
して使用しても、全く同様の研磨シートを製造すること
ができる。
【0027】例2 例1の植毛布に代えて、起毛布を使用した研磨シートを
図4に示す。ここで、接着剤溶液中に含まれる接着剤
は、実施例1の接着剤を使用してもよいが、この外に酢
酸ビニール樹脂エマルジョン系接着剤を使用してもよ
い。この場合、市販の界面活性剤を使用して、接着剤溶
液の基板シートへの含浸性を増加させる。
【0028】両例とも、起毛布および植毛布の研磨シー
トを市販の柔軟剤で処理することによって、それらの柔
軟性を増加させることができる。
【0029】
【効果】本発明の方法に従い、この基板シート表面の毛
を分散させ且つ立ち上げて毛表面に研磨砥粒を付着させ
ることによって、研磨シート表面に層状のスラリーの塊
が形成されず、従来の硬質な研磨シートとは異なる、柔
軟性に富む研磨シートとなり、この研磨シートを使用す
る研磨において、研磨中に使用済み研磨シートを自動的
に順次巻き取ることで、従来のようにバフ布等のラップ
盤表面上に研磨中に砥粒を補充するという工程が省か
れ、かつ研磨時間を短縮できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 植毛布上に砥粒とバインダー樹脂接着剤とを
混合したスラリーが層状塊を形成した状態を示す状態図
である。
【図2】 起毛布上に砥粒とバインダー樹脂接着剤とを
混合したスラリーが層状塊を形成した状態を示す状態図
である。
【図3】 本発明に従って製造された、植毛布を基板シ
ートとした研磨シートの毛表面付近の断面図である。
【図4】 本発明に従って製造された、起毛布を基板シ
ートとした研磨シートの毛表面付近の断面図である。
【図5】 本発明の製造方法に従った、研磨シート製造
装置の概念図である。
【図6】 電界によって、植毛布の毛の先端が帯電して
相互に反発し、その状態で、毛の先端部に砥粒が付着し
た状態を示す状態図である。
【符号の説明】
1 砥粒 2 スラリー 3 層状をなしたスラリーの塊 4 植毛 5 植毛バインダー 6 通常織布 7 織毛布 8 起毛 9 起毛布 10 アース側電極 11 高電圧源 12 針状電極 13 散粉口 14 圧縮空気溜 15 乾燥部 16 振動部 17 砥粒回収溜 18 基板シート 19 接着剤溶液 20 残留接着剤 21 帯電電荷(+) 22 ボビン 23 ボビン

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に毛を有する基板シートに接着剤溶
    液を含浸させる工程、前記基板シートの表面の毛を分散
    させ且つ立ち上げる工程、及び前記の分散され且つ立ち
    上げられた毛の毛表面に研磨砥粒を付着させる工程、か
    ら成る、研磨シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記接着剤溶液が接着剤と溶媒との混合
    液からなり、前記混合液が、前記基板シートの毛が分散
    され且つ立ち上げられたとき、前記毛の毛表面に前記接
    着剤を残して揮発することを特徴とする、請求項記載
    の研磨シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記基板シートの表面の毛を分散させ且
    つ立ち上げる前記工程が、前記接着剤溶液に含浸させた
    前記基板シートの表面の毛を電界中で帯電させる工程で
    あり、前記基板シートの表面の毛の各々が静電的反発力
    によって分散し、且つ電界方向に立ち上がることを特徴
    とする、請求項記載の研磨シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記の分散され且つ立ち上げられた毛の
    毛表面に研磨砥粒を付着させる前記工程が、圧縮空気を
    利用して、前記研磨砥粒を前記基板シートの分散され且
    つ立ち上げられた毛の毛表面に吹き付けて付着させる工
    程である、請求項記載の研磨シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記の分散され且つ立ち上げられた毛の
    毛表面に研磨砥粒を付着させる前記工程が、回転円盤の
    遠心力を利用して、前記研磨砥粒を前記基板シートの分
    散され且つ立ち上げられた毛の毛表面に散布し付着させ
    る工程である、請求項記載の研磨シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記接着剤溶液の含浸性を増加させるた
    め、前記基板シートに、アニオン性、カチオン性、また
    は両性もしくは非イオン性界面活性剤を含浸させる工程
    からさらに成る、請求項記載の研磨シートの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記研磨シートの柔軟性を増加させるた
    め、前記研磨シートを非イオン性、またはアニオン性の
    界面活性剤に含浸させる工程からさらに成る、請求項
    記載の研磨シートの製造方法。
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