JP3343755B2 - 自動二輪車のフロントフォーク - Google Patents

自動二輪車のフロントフォーク

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JP3343755B2
JP3343755B2 JP10601995A JP10601995A JP3343755B2 JP 3343755 B2 JP3343755 B2 JP 3343755B2 JP 10601995 A JP10601995 A JP 10601995A JP 10601995 A JP10601995 A JP 10601995A JP 3343755 B2 JP3343755 B2 JP 3343755B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車のフロント
フォークに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自動二輪車のフロントフォーク
として、インナーチューブとアウターチューブとでスプ
リングを作動させるテレスコピック型フロントフォーク
が広く使用されている。図4および図5に従来のテレス
コピック型フォークの一例を示す。
【0003】このフロントフォークaは、図4および図
5に示すように、スクーターbに装備され、アンダーブ
ラケットgでアウターチューブeを保持するものであ
る。フロントフォークaは、前輪軸cを下端部で回転自
在に支持する左右一対のインナーチューブd,dと、イ
ンナーチューブd,dに摺動自在に嵌合された左右一対
のアウターチューブe,eと、アウターチューブe,e
が嵌入される左右二つの孔部f,fを有するアンダーブ
ラケットgとから主に構成される。
【0004】アンダーブラケットgの左右方向略中央部
には、ヘッドパイプhに回動自在に支持されたステムシ
ャフトiが溶接される。また、アウターチューブeは、
図6に示すように、アンダーブラケットgの孔部fに挿
入された状態でアンダーブラケットgの下面と全周すみ
肉溶接で接合される。
【0005】このように構成されたフロントフォークa
を有するスクーターbにおいては、ステムシャフトiの
上端に連結されたハンドルj(図4参照)が回動操作さ
れることで、アウターチューブeおよびインナーチュー
ブdを介して前輪kが操舵できるようになっている。そ
して、アウターチューブeの摺動により、路面からの衝
撃が吸収されると同時にハンドル操作に応じて路面を前
輪kがトレースできるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように機能する前
記フロントフォークaのアウターチューブeおよびイン
ナーチューブdには、軸方向力が作用するほか、符号m
(図4参照)で示す曲げモーメントが作用する。
【0007】しかしながら、従来のように、アウターチ
ューブeとアンダーブラケットgとの接合部が全周溶接
構造であると、図5に示すように、曲げモーメントmに
よる最大応力発生箇所が全周溶接部となってしまい、当
該接合部の耐久強度が低下する恐れがある。また、最大
応力発生箇所の強度は、溶接の強度によって決まるもの
であるため、のど厚等で耐久強度を高めようとするとコ
スト高になる問題が生じる。
【0008】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、安価な構成でアウターチューブの接
合部の耐久強度を向上させる自動二輪車のフロントフォ
ークを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は次の通り
である。すなわち本発明は、前輪軸を下端部で回転自在
に支持する左右一対のインナーチューブと、該左右一対
のインナーチューブに摺動自在に嵌合された左右一対の
アウターチューブと、該左右一対のアウターチューブが
嵌入される左右二つの孔部を有するアンダーブラケット
とから主に構成され、前記アウターチューブは、前記孔
部に挿入された状態で前記アンダーブラケットと溶接に
より接合される自動二輪車のフロントフォークにおい
て、前記アンダーブラケットの下壁には前記孔部が左右
一対設けられ、各孔部はアンダーブラケット下壁の下面
から下方にアウターチューブ軸方向に沿って突出したバ
ーリング部の内周面として形成され、前記アウターチュ
ーブは、これの上端面がアンダーブラケットの上壁下面
に当接するまで前記孔部に嵌入されるとともに、当該ア
ンダーブラケットの上壁下面に溶接され、且つ前記バー
リング部の下端面と前記アウターチューブの外周面とが
前記アウターチューブの中心軸を挟む左右両側部分のみ
において、中心角略90°の範囲で溶接していることを
特徴としている。
【0010】
【作用】本発明によれば、前記バーリング部に前記アウ
ターチューブが嵌入されるため、最大応力発生箇所とな
るアウターチューブの接合部の構造が二重管と略同じも
のになる。したがって、当該最大応力発生箇所における
断面係数が大きくなり、応力が緩和されて接合部の耐久
強度が増す。
【0011】また、前記バーリング部の下端面と前記ア
ウターチューブの外周面とは、前記アウターチューブの
中心軸を挟む左右両側部分のみで溶接されることから、
フロントフォークに作用する曲げモーメントに係る中立
軸方向(左右方向)のみに溶接部が存在することにな
る。よって、溶接部への応力集中を回避でき、より耐久
強度を高めることができる。また、中心角略90°の範
囲で溶接されるので、溶接部の長さも従来に比して大幅
に短くでき、耐久強度を高めつつアウターチューブの接
合構造を安価に構成することが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は本実施例のフロントフォークの側面図、
図2は本実施例に係るアウターチューブ接合部の正面
図、図3は図2におけるIII−III断面図である。
【0013】本実施例は、図1および図2に示すよう
に、スクーター(自動二輪車の一例)14のフロントフ
ォーク2であって、前輪軸4を回転自在に支持する左右
一対のインナーチューブ6,6と、インナーチューブ
6,6に摺動自在に嵌合されたアウターチューブ8,8
と、アウターチューブ8,8が嵌入される左右二つの孔
部10a,10aを有するアンダーブラケット10とか
ら主に構成され、アウターチューブ8は、溶接により接
合されるものである。なお、図1に示すように、インナ
ーチューブ6の側方には、フォークカバー16が配設さ
れており、このフォークカバー16はインナーチューブ
6にネジ部材等で締着される。
【0014】アンダーブラケット10は、図1に示すよ
うに後方に開放する略コの字状を呈しており、図2に示
すように、上壁10uの上面における左右方向略中央部
には、ステムシャフト18の下端部が溶接されている。
このステムシャフト18は、車体フレームの前端に設け
られたヘッドパイプ20に回動自在に支持されていて、
前輪22(図1参照)が操舵可能になっている。
【0015】アンダーブラケット10の下壁10dに
は、図2に示すように、アウターチューブ8が嵌入され
る孔部10aが左右一対設けられており、各孔部10a
は、下壁10dの下面から下方にアウターチューブ軸方
向に沿って突出したバーリング部12の内周面として形
成されている。このバーリング部12は、例えばプレス
型による円孔ブランクからの穴広げ(バーリング加工)
により所望の形状に加工されてなる。
【0016】アウターチューブ8は、その上端面がアン
ダーブラケット10の上壁10uの下面に当接するま
で、前記孔部10aに嵌入されている。バーリング部1
2の下端面とアウターチューブ8の外周面とは、図3に
示すように、アウターチューブ8の中心軸Cを挟む左右
両側部分のみにおいて、中心角略90°の範囲ですみ肉
溶接される。これにより、曲げモーメントM(図1参
照)に係る曲げモーメント軸方向(車両前後方向)に
は、溶接部が存在しない一方、中心角略90°の範囲で
形成された当該左右の溶接部は、引張・圧縮力による曲
げ応力が発生しない中立軸方向に存在している。
【0017】なお、本実施例では、図2に示すように、
アンダーブラケット10の上壁10uの下面とアウター
チューブ8の上端面との溶接も行うが、このアウターチ
ューブ8の上端面での溶接部は、図3に示した溶接部と
同様な形態で溶接されてもよいし、全周すみ肉溶接とし
てもよい。
【0018】以上のような構成を有する本実施例によれ
ば、バーリング部12にアウターチューブ8が嵌入され
ることから、最大応力発生箇所(図1参照)が二重管と
略同じものになるため、アウターチューブ8の接合部に
おける断面係数が大きくなり、応力が緩和されて耐久強
度が高まるようになる。
【0019】また、バーリング部12の下端面とアウタ
ーチューブ8の外周面とは、アウターチューブの中心軸
Cを挟む左右両側部分のみで溶接されるため、曲げモー
メントMに係る中立軸方向のみに溶接部が存在するよう
になり、溶接部の応力集中を回避できて耐久強度の向上
が図れる。
【0020】また、全周に亙って溶接せずに中心角略9
0°の範囲で二か所に溶接されることから、溶接部の長
さも従来に比して大幅に短くでき、耐久強度を高めなが
らもアウターチューブ8の接合構造を安価に構成するこ
とが可能となる。
【0021】なお、本実施例は、本発明の好適な実施の
態様であり、本発明の技術的範囲はこの実施例に限定さ
れない。
【0022】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明によれば次の
各効果を得ることができる。すなわち、バーリング部に
アウターチューブが嵌入されることから、最大応力発生
箇所が二重管と略同じものになるため、アウターチュー
ブの接合部における断面係数が大きくなり、応力が緩和
されて耐久強度が高まるようになる。また、バーリング
部の下端面とアウターチューブの外周面とは、アウター
チューブの中心軸を挟む左右両側部分のみで溶接される
ため、曲げモーメントMに係る中立軸方向のみに溶接部
が存在するようになり、溶接部の応力集中を回避できて
耐久強度の向上が図れる。さらに、全周に亙って溶接せ
ずに中心角略90°の範囲で二か所に溶接されることか
ら、溶接部の長さも従来に比して大幅に短くでき、耐久
強度を高めながらもアウターチューブの接合構造を安価
に構成することが可能となる。従って、自動二輪車のフ
ロントフォークにおいて、安価な構成でアウターチュー
ブの接合部の耐久強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のフロントフォークの側面図である。
【図2】本実施例に係るアウターチューブ接合部の正面
図である。
【図3】図2におけるIII−III断面図である。
【図4】従来のフロントフォークが装備されたスクータ
ーの側面図である。
【図5】従来のフロントフォークの正面図である。
【図6】図5におけるVI−VI断面図である。
【符号の説明】
2 フロントフォーク 4 前輪軸 6 インナーチューブ 8 アウターチューブ 10 アンダーブラケット 10a 孔部 12 バーリング部 C アウターチューブの中心軸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪軸を下端部で回転自在に支持する左
    右一対のインナーチューブと、該左右一対のインナーチ
    ューブに摺動自在に嵌合された左右一対のアウターチュ
    ーブと、該左右一対のアウターチューブが嵌入される左
    右二つの孔部を有するアンダーブラケットとから主に構
    成され、前記アウターチューブは、前記孔部に挿入され
    た状態で前記アンダーブラケットと溶接により接合され
    る自動二輪車のフロントフォークにおいて、 前記アンダーブラケットの下壁には前記孔部が左右一対
    設けられ、各孔部はアンダーブラケット下壁の下面から
    下方にアウターチューブ軸方向に沿って突出したバーリ
    ング部の内周面として形成され、 前記アウターチューブは、これの上端面がアンダーブラ
    ケットの上壁下面に当接するまで前記孔部に嵌入される
    とともに、当該アンダーブラケットの上壁下面に溶接さ
    れ、且つ前記バーリング部の下端面と前記アウターチュ
    ーブの外周面とが前記アウターチューブの中心軸を挟む
    左右両側部分のみにおいて、中心角略90°の範囲で溶
    接している ことを特徴とする自動二輪車のフロントフォ
    ーク。
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JP5337588B2 (ja) * 2009-06-11 2013-11-06 本田技研工業株式会社 ブリッジ部材
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