JP3343249B2 - 梱包材除去方法及び装置 - Google Patents

梱包材除去方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,紙やフィルム等の巻取体を保護している梱
包材を除去する方法及び装置に関し,特に,巻取体の端
面の梱包材や巻芯内に挿入している保護材を除去するた
めの梱包材除去方法及び装置に関する。
なお,本明細書において,梱包材とは,巻取体の周囲
を包む梱包材のみならず,巻芯保護のために巻芯端部内
に挿入した保護材をも含むものとする。
〔従来の技術〕
一般に紙,フィルム等の巻取体は,その周面及び端面
を梱包材で保護しており,また,巻芯端部内に保護材を
挿入することもある。第12図(a)〜(f)は巻取体の
梱包状態の種々な例を示すものであり,1は巻取体,2は巻
芯,3aは端面梱包材,3bは周面梱包材,4は巻芯2内に挿入
された保護材である。保護材4には鍔のないもの(第12
図(e),(f)参照),鍔のあるもの(第12図
(c),(d)参照)等があり,また,この保護材4は
端面梱包材3aの外側に露出するように取付けられる場合
(第12図(c),(e)参照)と端面梱包材3aの内側に
なるように取付けられる場合(第12図(d),(f)参
照)がある。
従来,このような巻取体の梱包材を除去するには,端
面梱包材3aと周面梱包材3bのと境界を切断して両者を切
り離し,端面梱包材3a及び保護材4を除去し,その後周
面梱包材3bを切断除去している。ここで,端面梱包材3a
と周面梱包材3bのと境界を切断して両者を切り離す装置
は,特開平1−103293号公報に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら,上記公報に開示の装置では,切断作業
は自動的に行われるが,切り離した端面梱包材の排出装
置は設けられておらず,そのため,作業者が手で端面梱
包材をつかんで巻取体の端面から除去する必要があり,
不衛生であるばかりでなく,作業人員が必要であるため
人件費がかさむという問題があった。
また,従来,巻芯に差し込んでいる保護材4を除去す
る装置は開発されておらず,従って,従来は作業者が保
護材4を手でつかんで引き抜くとか,先端に引っ掛け部
を形成した棒を保護材4の中心の孔に通し,その棒先端
を保護材4に引っ掛けて引き抜くとか,或いは,巻芯の
反対側から棒を通して保護材4を突き出す等の方法を採
っている。しかしながら,保護材4を手でつかんで引き
抜く方法は,保護材4が巻芯内にきつく嵌合している場
合には採用できないという問題があった。また,棒先端
を保護材4に引っ掛けて引き抜く方法は,棒が保護材か
ら外れ易く,しかもその棒先端が保護材をその中心から
離れた一方の位置のみで引っ掛けて引き出すので保護材
が巻芯に対してねじれた状態となり,引き抜きにくいと
いう問題があった。更に,棒を巻芯の反対側から通して
突き出す方法も同様に保護材の突き出しが難しく,作業
が面倒であるという問題があった。
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもの
で,面倒で不衛生な作業をあまり必要とすることなく巻
取体より端面梱包材及び/又は保護材を除去することの
できる梱包材除去方法及び装置を提供することを目的と
する。
また,本発明は巻取体より端面梱包材及び/又は保護
材を自動的に除去し,所定位置に排出することのできる
梱包材除去装置を提供することも目的とする。
更に,本発明は巻芯にきつく嵌合している保護材を容
易に抜き取ることのできる梱包材除去装置を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明方法は,複数の開閉爪と該開閉爪を開閉させる
開閉装置とを備えたチャック装置を用意し,そのチャッ
ク装置の前記開閉爪を,閉じた状態で巻取体の巻芯内に
梱包材を貫通して挿入し,次いで前記開閉爪を巻き,そ
の後該開閉爪を巻取体から引き抜くことにより,前記開
閉爪で梱包材を保持して,巻取体より取り外すことを特
徴とするものである。
本発明装置は上記方法の実施に使用するものであっ
て,複数の開閉爪と該開閉爪を開閉させる開閉装置とを
備えたチャック装置と,該チャック装置を前記複数の開
閉爪の中心軸線方向に往復動させる往復駆動装置とを有
することを特徴とするものである。
上記の本発明装置を,保護材の取り外しに使用する場
合には,前記チャック装置を,開閉爪が水平となる位置
から下方を向く位置に揺動させる揺動装置を設け,保護
材をチャック装置から自動的に外すことができるように
構成することが好ましい。
また,上記本発明装置を,端面梱包材の取り外しに使
用する場合には,前記チャック装置が巻取体端面の梱包
材を保持して後退する際にその梱包材が突き当たる位置
に梱包材除去枠を配置し,端面梱包材をチャック装置か
ら自動的に外すことができるように構成することが好ま
しい。
更に,上記本発明装置には,前記往復駆動装置及びそ
れに保持された前記チャック装置を,そのチャック装置
が巻取体の巻芯端面に対向する位置と,チャック装置に
保持した梱包材(端面梱包材及び/又は保護材)を排出
する位置に移動させる移動手段を設けることが好まし
い。ここで,本発明装置を端面梱包材及び保護材の両方
の取り外しに使用する場合には,前記移動手段はそのチ
ャック装置を,端面梱包材を排出する端面梱包材集積位
置と,保護材を排出する保護材集積位置に移動させるこ
とができるように構成する。また,チャック装置に保持
した端面梱包材を外すために使用する梱包材除去枠は,
前記チャック装置が端面梱包材集積位置で後退する際
に,そのチャック装置に保持した端面梱包材が突き当た
る位置に配置しておく。
上記した複数の開閉爪には,その先端に外側に突出し
た係止部を設けることが好ましい。なお,複数の開閉爪
としては,通常,互いに対向するように配置された一対
の開閉爪を使用することが好ましいが,これに限らず,
中心軸線を取り囲むように配置された3個以上の開閉爪
を使用してもよい。
〔作用〕
上記した本発明方法では,チャック装置の開閉爪を閉
じた状態で,巻取体の端面から梱包材(端面梱包材及び
/又は巻芯内の保護材)を貫通して巻芯内に挿入し,次
いでその開閉爪を開いて巻芯内から引き抜くと,複数の
開閉爪が端面梱包材又は保護材を保持し,それらを巻取
体から取り外すことができる。なお,端面梱包材を取り
外す場合には,あらかじめその端面梱包材を周囲梱包材
から切り離しておけばよい。前記チャック装置を巻取体
に対して出し入れするには,通常機械的に行うが,場合
によってはチャック装置に柄を付け,その柄を作業者が
手で持って操作してもよい。
上記した本発明装置では,チャック装置を往復駆動装
置で開閉爪の中心軸線方向に往復動させることにより,
自動的に巻取体端面からその巻芯内に開閉爪を出し入れ
して,梱包材(端面梱包材及び/又は保護材)を巻取体
から取り外すことができる。
ここで,チャック装置の開閉爪に係止部を設けておく
と,チャック装置により保護材を引き抜く場合,複数の
開閉爪の係止部がその保護材端面に引っ掛かるので,保
護材への係止部の引っ掛かりが確実であり,しかも引き
抜く際には保護材に比較的均一に力を作用させることが
でき,巻芯内にきつく嵌合している保護材でも確実且つ
容易に引き抜くことができる。
梱包材をチャック装置の開閉爪に保持させて巻取体か
ら取り外した後,その梱包材を開閉爪から取り外す必要
がある。この取り外し作業は,開閉爪を閉じた状態で手
で行うこともできるが,次のようにして自動的に行うこ
とができる。すなわち,上記したように梱包材除去枠を
設けておくと,端面梱包材を保持したチャック装置の開
閉爪を前記梱包材除去枠を通り抜けるように後退させる
ことにより,保持していた端面梱包材が梱包材除去枠に
突き当たって移動を阻止され,開閉爪から外れて落下す
る。このようにして,端面梱包材を開閉爪から外して梱
包材除去枠の下方に集積できる。また,上記したよう
に,チャック装置を,開閉爪が水平となる位置から下方
を向く位置に揺動させる揺動装置を設けておくと,その
揺動装置によって開閉爪を下向きとして閉じることによ
り,保持していた梱包材(保護材)を自動的に落下さ
せ,その下方に集積できる。
チャック装置によって巻取体から梱包材を除去するに
は,チャック装置を巻取体の巻芯端面に対向する位置に
位置決めする必要がある。この位置決めを行うには,チ
ャック装置を保持した往復駆動装置は定位置に固定し,
巻取体をそのチャック装置に対する所定の位置に位置決
めする方法を採ってもよいし,或いはその逆に往復駆動
装置を移動させて位置決めするように構成してもよい。
往復駆動装置を定位置に固定した場合には,チャック装
置は定位置を往復動するのみとなるので,端面梱包材集
積位置,保護材集積位置を設ける場合には,それらの集
積位置をチャック装置の往復動経路の下方に形成すれば
よい。なお,この時にはこれらの集積位置に必要なスペ
ースをとるため,往復駆動装置のストロークを大きくす
る必要がある。これに対し,チャック装置を保持した往
復駆動装置を移動手段によって移動させる構成とする
と,移動手段によってチャック装置を巻取体に対向した
位置と,端面梱包材集積位置と,保護材集積位置とに移
動させることができ,これらの集積位置の配置に自由度
が生じる。好適な実施例では,移動手段として,チャッ
ク装置及びそれを保持した往復駆動装置を垂直な軸線の
まわりに旋回させる機構が用いられる。
〔実施例〕
以下,図面に示す本発明の好適な実施例を説明する。
第1図は梱包材切断装置の両側に配置した梱包材除去
装置を示す概略平面図,第2図はその側面図であり,11
は梱包された状態の巻取体を示している。この実施例に
おける巻取体11は,第12図(c)に示すものと同一形式
のものであり,巻取体の周囲を端面梱包材12及び周面梱
包材13で梱包し,かつその端面梱包材12の外側から鍔付
の保護材14を巻芯15内に挿入している。16は梱包材切断
装置であり,梱包された状態の巻取体11を定位置で回転
させ,端面梱包材12と周面梱包材13との境界部分を切断
して端面梱包材12を周面梱包材13から切り離すためのも
のである。梱包材切断装置16としては,例えば,特開平
1−103293号公報に開示のものを使用できる。なお,図
示は省略しているが,この梱包材切断装置16に対して梱
包状態の巻取体11を矢印A方向に供給し,解梱後の巻取
体11を矢印B方向に排出するための装置が設けられてい
る。
18は,梱包材切断装置16の両側に配置された本発明の
実施例による梱包材除去装置である。梱包材除去装置18
は,第3図,第4図に拡大して示すように,チャック装
置20を備えている。このチャック装置20は,第5図〜第
8図に示すように,側面から見た形状がコ字状(第8図
参照)のフレーム21と,そのフレーム21に設けられた垂
直柱22と,その垂直柱22に上下動自在且つ回転自在に取
付けられた支持ブロック23と,この支持ブロック23に水
平に揺動可能に取付けられた一対の開閉爪24と,その開
閉爪24を第6図の状態と第7図の状態に開閉させるエア
シリンダからなる開閉装置25と,垂直柱22に上下動自在
かつ回転不能に保持され且つ支持ブロック23を支持する
支持部材28と,この支持部材28を支持するコイルばね26
と,一対の開閉爪24をその両側から押して中央位置に保
持する一対のコイルばね27等を備えている。開閉爪24は
先端で端面梱包材を突き刺すことができるよう,先端を
鋭利としており,且つその外面に外側に突出した係止部
24aを有している。
チャック装置20のフレーム21には,その下部の前端近
傍に水平な支持軸30が取付けられており,軸受31を介し
てL型フレーム32に取付けられている。更に支持軸30に
はL型フレーム32に取付けられたロータリーアクチュエ
ータ33が連結されている。このロータリーアクチュエー
タ33は支持軸30を介してフレーム21を往復回転させるも
のであり,チャック装置20を,その開閉爪が水平となる
位置から下方を向く位置に揺動させる揺動装置を構成す
る。
第3図,第4図において,35は昇降台であり,その先
端に,チャック装置20を一対の開閉爪24の中心軸線方向
に往復動させる往復駆動装置36が保持されている。この
往復駆動装置36は,昇降台35に保持されたベース板37
と,ベース板37にガイドロッド38及びガイドスリーブ39
を介して移動自在に保持された中間板40と,ベース板37
に取付けられ中間板40を往復動させるエアシリンダ41
と,L型フレーム32を中間板40に対して移動自在に保持さ
せるガイドロッド42及びガイドスリーブ43と,中間板40
に取付けられL型フレーム32を往復動させるエアシリン
ダ44等を備えており,2個のエアシリンダ41,44により2
段階でチャック装置20を前進,後退させることができ
る。なお,ストロークの長いエアシリンダを用いること
により,一方のエアシリンダを省略することはできる
が,図示実施例のようにエアシリンダを2個使用する
と,第3図に示すように全体を引っ込めた場合に占める
スペースを小さくしうる利点がある。
第4図において,往復駆動装置36のベース板37は昇降
台35に対して垂直な支点軸46の中心軸線X−Xを中心と
して旋回可能に設けられており,且つ昇降台35の下面に
はベース板37を所定角度(本実施例では180度)に渡っ
て往復旋回させる旋回モータ47が設けられている。これ
により,往復駆動装置36及びそれに保持されたチャック
装置20は,その開閉爪24が巻取体11の端面に向い合う位
置(第4図に示す位置)から,約90度旋回してY方向を
向いた位置(以下中間位置という),及び更に90度旋回
してZ方向を向いた位置(以下端面梱包材排出位置とい
う)に旋回可能である。この昇降台35,旋回モータ47等
は,往復駆動装置及びそれに保持された前記チャック装
置を移動させる移動手段を構成する。
第3図において,昇降台35は昇降機構50に保持されて
いる。この昇降機構50はガイドロッド51と,ねじ軸52と
その昇降モータ53を有しており,昇降モータ53によって
昇降台35を自在に昇降させることができる。更に昇降機
構50は巻取体11の最上面位置を検出するセンサ54と保持
棒55を備えている。この保持棒55は昇降台35の昇降に連
動して一定比率(約2対1)の速度で昇降するようにな
っており,且つセンサ54が巻取体11の最上面を検出した
時,昇降台35に保持しているチャック装置20の開閉爪24
がその巻取体11の中心と同じ高さ位置となるように,昇
降台35に対する位置が定められている。かくして,任意
の外径の巻取体11が梱包材切断装置16上に乗せられた
時,昇降モータ53が回転してセンサ54を上方の待機位置
から下降させ,そのセンサ54が巻取体11の最上面を検出
した時点で昇降モータが停止することにより,チャック
装置20をその巻取体11の中心に対応した位置に位置決め
することができる。
第1図,第2図において、往復駆動装置36の旋回中心
Xから,Y方向に離れた位置に保護材集積位置57が設けら
れており,また,Z方向に離れた位置に,梱包材除去枠58
が設けられ,その下方が端面梱包材集積位置59となって
いる。梱包材除去枠58は,一端が開口した開口58aを有
している。この開口58aは,昇降台35が所定の高さ位置
となり,それに保持されている往復駆動装置36及びチャ
ック装置20が旋回中心Xのまわりに旋回した時に,その
開閉爪24が挿入される位置に配置されており,かつその
開閉爪24が端面梱包材及び保護材を保持した状態で後退
した時に,保護材は通過させるが,端面梱包材は通過さ
せないような大きさになっている。これにより開閉爪24
を開口58aに挿入させて後退させた時に,それに保持さ
れている端面梱包材のみが梱包材除去枠58に突き当た
り,開閉爪24から外れ下方に落下することができる。
次に,上記構成の梱包材除去装置の動作を説明する。
なお,以下の動作は図示しない制御装置によって第11A
図,第11B図,第11C図に示す動作フローのように制御さ
れている。
通常は,昇降台35が所定の上昇位置で待機している。
また,往復駆動装置36は引っ込んだ状態となっており,
かつ保持したチャック装置20は巻取体11の方向を向いた
状態で,開閉爪24は閉じた状態となっている。
第1図において,巻取体11が梱包材切断装置16上に供
給され,その位置で巻取体11が回転させられ周面梱包材
13の両端と端面梱包材12との境界の切断が開始される。
この切断動作中に梱包材除去装置18の動作が開始され
る。
まず,昇降機構50の昇降モータ53が作動して昇降台35
を下降させ,チャック装置20が下降する。昇降台35に連
動するセンサ54が巻取体11の最上面を検知した時点で駆
動モータ53が停止し,チャック装置20の下降が停止し,
巻取体11の巻芯15に対向した位置に位置決めされる。
次に,往復駆動装置36のエアシリンダ41,44が延び出
してチャック装置20を前進させ,第9図(a)に示すよ
うに,開閉爪24を保護材14を貫通して巻芯15内に挿入さ
せる。なお,この時,チャック装置20の開閉爪24の位置
が多少巻取体の巻芯15中心からずれる場合があるが,開
閉爪24は,第5図〜第8図に示すように,垂直柱22に沿
って昇降したり,垂直柱22を中心として揺動することが
できるので,支障なく保護材14内に挿入される。
その後,梱包材切断装置16による梱包材切断作業が終
了すると,チャック装置20の開閉爪24が開き(第9図
(b)参照),次いで,エアシリンダ41,44が引っ込み
開閉爪24を巻芯15から引き抜く。これにより,第9図
(c)に示すように,保護材14が開閉爪24の係止部24a
に引っ掛けられて引き出され,また端面梱包材12も保護
材14と共に開閉爪24に保持される。ここで,開閉爪24を
一対設けているので,その係止部24aが保護材14の端面
に中心をはさんだ対称位置に引っ掛かるため,引っ掛か
りが確実で且つ保護材14に対して軸線方向に力を作用さ
せることができ,巻芯15にきつく嵌合している保護材14
でも確実に引き抜くことができる。
次に,旋回モータ47が作動を開始し,往復駆動装置36
及びチャック装置20を軸線Xを中心として旋回させ,約
90度旋回した中間位置に達すると,その旋回を停止し,
往復駆動装置36の一方のエアシリンダ44のみを延び出さ
せる。一方,旋回モータ47の作動開始と並行して昇降モ
ータ53が作動を開始し,昇降台35を上昇させ,所定の上
昇位置に達すると停止する。これにより,チャック装置
20が所定の上昇位置に戻る。
エアシリンダ44の延び出しが終了し,且つチャック装
置20が上昇位置に戻ると,再び旋回モータ47が作動を開
始し,チャック装置20を軸線Xを中心として更に回転さ
せ,端面梱包材排出位置に達すると停止する。この時,
第10図(a)に示すように,保護材14と端面梱包材12と
を保持したチャック装置20の開閉爪24が,梱包材除去枠
58の開口58a内に挿入される。
次に,エアシリンダ44が引っ込み,チャック装置20を
後退させ,開口58aから引き抜く。この時,第10図
(b)に示すように,端面梱包材12が梱包材除去枠58に
ぶつかって移動を阻止されるため,開閉爪24から外れ下
方に落下する。これにより端面梱包材12は端面梱包材集
積位置59に集積される。
次に,旋回モータ47が反転を開始し,チャック装置20
を中間位置まで旋回させ,その位置に停止させる。
その後,開閉爪24が閉じ,ロータリーアクチュエータ
33が回転してチャック装置20を,第10図(c)に示すよ
うに開閉爪24が下方を向く位置に揺動させる。これによ
り,開閉爪24に保持されていた保護材14が下方に落下
し,保護材集積位置57に集積される。
ロータリーアクチュエータ33が回転限度まで回転した
後,タイマーで設定した時間経過後に(この間に保護材
14が落下する),再びロータリーアクチュエータ33が反
転し,チャック装置20は元の位置に戻る。
その後,旋回モータ47が作動して,チャック装置20を
原点位置(第1図に示す位置)に戻す。以上で1回の梱
包材除去動作が終了する。
以上に示したように,本実施例では,端面梱包材12と
保護材14とをチャック装置20の開閉爪24が巻取体11から
取り外し,端面梱包材12を端面梱包材集積位置59に集積
し,また,保護材14を保護材集積位置57に集積すること
ができる。
なお,上記の説明では,巻取体11から鍔付の保護材14
と端面梱包材12とを同時に取り外す場合を説明したが,
上記構成の梱包材除去装置18はこの場合に限らず,第12
図(e)に示す形状の巻取体から鍔のない保護材4と端
面梱包材3aとを同時に取り外す場合にも同様に使用でき
る。
また,上記構成の梱包材除去装置18は,端面梱包材と
保護材とを同時に巻取体から取り外す場合のみに限ら
ず,保護材14のみを除去する場合にも使用可能である。
その場合には,端面梱包材12を周面梱包材13から切り離
す前に,保護材14に開閉爪24を挿入し,開閉爪24を開い
て引き出すことにより,保護材14のみを取り外すことが
できる。また,第12図(d),(f)に示す形式の巻取
体1において,端面梱包材3aを除去した後,保護材4を
除去するために使用することもできる。なお,梱包材除
去装置18を保護材4或いは14のみの除去に使用する場合
には,当然梱包材除去枠58を設ける必要はなく,また,
その位置までチャック装置20を旋回させる必要はない。
更に,上記構成の梱包材除去装置18は第12図(d),
(f)に示すように,保護材4の外側を端面梱包材3a覆
った形式の巻取体から,保護材4と端面梱包材3aとを同
時に除去する場合にも使用できる。その場合には,チャ
ック装置20の開閉爪24を,端面梱包材3aに突き刺し,且
つ保護材4内に挿入させ,その後開閉爪24を開き,後退
させることにより,端面梱包材3aと保護材4とを同時に
巻取体1から取り外すことができる。この端面梱包材3a
と保護材4とを開閉爪24から除去するには,まず,チャ
ック装置20を旋回させて中間位置とし,その位置でチャ
ック装置20をロータリーアクチュエータ33で下方に傾け
ることにより,保護材4を落下させ,その後,端面梱包
材3aのみを保持したチャック装置20を端面梱包材排出位
置に旋回させ,梱包材除去枠58によって端面梱包材を開
閉爪24から外せばよい。
また,上記構成の梱包材除去装置18は第12図(a),
(b)に示すように,保護材を用いない巻取体から端面
梱包材3aを除去する場合にも使用できる。その場合に
も,端面梱包材3aにチャック装置20の開閉爪24を突き刺
し,それを開いて引き抜くことにより,端面梱包材3aを
巻取体1から取り外すことができる。ただし,その前に
端面梱包材3aを周面梱包材3bから切り離しておくことは
言うまでもない。なお,梱包材除去装置18を端面梱包材
3aの除去のみに使用する場合には,チャック装置20を下
方に傾ける必要はなく,従って,ロータリーアクチュエ
ータ33を省略してもよい。
上記実施例では,チャック装置20を軸線Xの周囲に旋
回させるように構成し,軸線Xの周囲に端面梱包材集積
位置,保護材集積位置を設けているが,本発明はこの場
合に限らず,チャック装置20を直線状にのみ往復動する
ように設け,その途中に端面梱包材集積位置,保護材集
積位置を設けるようにしてもよい。その場合には,往復
駆動装置36の移動ストロークを大きくするか,或いはそ
の往復駆動装置36をその移動方向と同方向に往復動させ
る移動手段を設ければよい。
上記実施例において使用した開閉爪24は,先端に外側
に突出した係止部24aを設け,この係止部24aで保護材4
の端部を引っ掛けるように構成したが,保護材が比較的
容易に抜ける場合には,係止部24aを省略し,開閉爪24
の外面を保護材内面に押付けて保持させるように構成し
てもよい。
〔発明の効果〕
以上に説明したように,本発明方法によれば,巻取体
の端面梱包材や保護材等の梱包材をチャック装置によっ
て巻取体から取り外すことができ,従来のように梱包材
を手でつかんで巻取体から取り外す必要がなくなるとい
う効果を有している。
また,本発明装置によれば,巻取体の端面梱包材や保
護材等の梱包材をチャック装置によって自動的に巻取体
から取り外すことができ,梱包材除去作業の自動化に極
めて有益であるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による梱包材除去装置を示す
概略平面図,第2図はその側面図,第3図はその要部を
示す概略斜視図,第4図は上記梱包材除去装置の往復駆
動装置を延び出させた状態で示す概略斜視図,第5図は
上記梱包材除去装置のチャック装置及びその周辺を示す
概略斜視図,第6図はその概略平面図,第7図は開閉爪
を閉じた状態で示す概略平面図,第8図はチャック装置
及びその周辺を示す概略側面図,第9図は上記装置の動
作を説明するもので,(a),(b),(c)はそれぞ
れ異なる作動状態を示す巻取体,チャック装置等の水平
断面図,第10図は上記装置の動作を説明するもので,
(a),(b),(c)はそれぞれ異なる作動状態を示
すチャック装置,梱包材除去枠等の側面図,第11A図,
第11B図,第11C図は上記装置の動作フロー図,第12図
(a),(b),(c),(d),(e),(f)はそ
れぞれ巻取体の例を示す要部断面図である。 1……巻取体,2……巻芯,3a……端面梱包材,3b……周面
梱包材,4……保護材,11……巻取体,12……端面梱包材,1
3……周面梱包材,14……保護材,15……巻芯,16……梱包
材切断装置,18……梱包材除去装置,20……チャック装
置,24……開閉爪,24a……係止部,25……開閉装置,30…
…支持軸,31……軸受,32……L型フレーム,33……ロー
タリーアクチュエータ,35……昇降台,36……往復駆動装
置,37……ベース板,40……中間板,41,44……エアシリン
ダ,46……支点軸,47……旋回モータ,50……昇降機構,52
……ねじ軸,53……昇降モータ,54……センサ,57……保
護材集積位置,58……梱包材除去枠,58a……開口,59……
端面梱包材集積位置。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−198958(JP,A) 特開 昭54−4847(JP,A) 特開 昭54−69660(JP,A) 特開 昭61−161494(JP,A) 特開 平1−139764(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 69/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の開閉爪であって,それぞれの先端に
    外側に突出した係止部を有する複数の開閉爪と,該複数
    の開閉爪を開閉させる開閉装置とを備えたチャック装置
    を用意し,該チャック装置の前記開閉爪を,閉じた状態
    で巻取体の巻芯内に梱包材を貫通して挿入し,次いで前
    記開閉爪を開き,その後該開閉爪を巻取体から引き抜く
    ことにより,前記開閉爪で梱包材を保持し,巻取体より
    取り外すことを特徴とする梱包材除去方法。
  2. 【請求項2】複数の開閉爪であって,それぞれの先端に
    外側に突出した係止部を有する複数の開閉爪と,該複数
    の開閉爪を開閉させる開閉装置とを備えたチャック装置
    と,該チャック装置を前記複数の開閉爪の中心軸線方向
    に往復動させる往復駆動装置とを有する梱包材除去装
    置。
  3. 【請求項3】複数の開閉爪であって,それぞれの先端に
    外側に突出した係止部を有する複数の開閉爪と,該複数
    の開閉爪を開閉させる開閉装置とを備えたチャック装置
    と,該チャック装置を前記複数の開閉爪の中心軸線方向
    に往復動させる往復駆動装置と,前記チャック装置を,
    開閉爪が水平となる位置から下方を向く位置に揺動させ
    る揺動装置とを有する梱包材除去装置。
  4. 【請求項4】複数の開閉爪と該開閉爪を開閉させる開閉
    装置とを備えたチャック装置と,該チャック装置を前記
    複数の開閉爪の中心軸線方向に往復動させる往復駆動装
    置と,前記チャック装置が巻取体の端面梱包材を保持し
    て後退する際にその端面梱包材が突き当たる位置に配置
    された梱包材除去枠とを有する梱包材除去装置。
  5. 【請求項5】複数の開閉爪と該開閉爪を開閉させる開閉
    装置とを備えたチャック装置と,該チャック装置を前記
    複数の開閉爪の中心軸線方向に往復動させる往復駆動装
    置と,前記チャック装置を,開閉爪が水平となる位置か
    ら下方を向く位置に揺動させる揺動装置と,前記チャッ
    ク装置が巻取体の端面梱包材を保持して後退する際にそ
    の端面梱包材が突き当たる位置に配置された梱包材除去
    枠とを有する梱包材除去装置。
  6. 【請求項6】複数の開閉爪と該開閉爪を開閉させる開閉
    装置とを備えたチャック装置と,該チャック装置を前記
    複数の開閉爪の中心軸線方向に往復動させる往復駆動装
    置と,前記チャック装置を,開閉爪が水平となる位置か
    ら下方を向く位置に揺動させる揺動装置と,前記往復駆
    動装置及びそれに保持された前記チャック装置を移動さ
    せる移動手段と,前記チャック装置が巻取体の端面梱包
    材を保持して後退する際にその端面梱包材が突き当たる
    位置に配置された梱包材除去枠とを有する梱包材除去装
    置。
  7. 【請求項7】前記開閉爪が,先端に外側に突出した係止
    部を有することを特徴とする請求項4から6項のいずれ
    か1項に記載の梱包材除去装置。
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