JP3343230B2 - 車両用シートのバックレスト構造の製造方法及び該方法により製造された構造 - Google Patents

車両用シートのバックレスト構造の製造方法及び該方法により製造された構造

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JP3343230B2 JP34609299A JP34609299A JP3343230B2 JP 3343230 B2 JP3343230 B2 JP 3343230B2 JP 34609299 A JP34609299 A JP 34609299A JP 34609299 A JP34609299 A JP 34609299A JP 3343230 B2 JP3343230 B2 JP 3343230B2
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用シートのバッ
クレスト構造の製造方法およびこの方法により製造され
るバックレスト構造に関する。
【0002】特に、本発明は車両用シートのバックレス
ト構造の製造方法に関し、この構造は、底部および頂部
を有するある内容積を画定する筒状、剛性、底部水平横
材、底部および頂部を有するある内容積を画定する筒
状、剛性、頂部水平横材、および、各々が底部および頂
部横材にそれぞれ接合された底端および頂端間を延びる
少なくとも第1および第2の剛性でほぼ垂直な直立部を
含み、該方法は底部および頂部横材がハイドロフォーミ
ングにより成形される少なくとも1つの工程を有する。
【0003】
【従来の技術】この種の方法が、例えば、FR−A−
2,753,935に記載されており、構造の一方の側
方の直立部は同じ筒状断面からの2つの横材を有する1
片から作られ、次にこのユニットが他の側方の直立部上
へ溶接される。
【0004】この方法は極めて満足のいく方法ではある
が、前述他の側方の直立部は底部および頂部横材に溶接
でしか接合できず、比較的費用がかかるという欠点があ
る。
【0005】さらに、溶接継目は常にバックレスト構造
の重要な点であり非常に慎重に制御しなければならない
ので、バックレスト構造の製造工程を複雑化する。
【0006】これらの欠点はあらゆる状況において重要
であるが、バックレスト構造がアルミニウムもしくはア
ルミニウム系合金製である場合には、それらの材料の溶
接が特にデリケートな操作である限り決定的なものとな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、それ
らの欠点を克服した、製造工程が簡単で、製造コストの
低い、車両用シートのバックレストの構造およびその製
造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は前述した種類の方法を提案し、それは内容
積を加圧液体で充填しながら底部横材をハイドロフォー
ミングする時に、少なくとも第1対および第2対のオリ
フィスが前記底部横材内へ開けられ、底部横材内の第1
対のオリフィスは底部横材のそれぞれ頂部および底部に
配列され第1の直立部の底端と一致する断面を有する2
つの互いに一致するオリフィスを有し、底部横材の第2
対のオリフィスは底部横材のそれぞれ頂部および底部に
配列され第2の直立部の底端と一致する断面を有する2
つの互いに一致するオリフィスを有し、内容積を加圧液
体で充填しながら頂部横材をハイドロフォーミングする
時に、少なくとも第1対および第2対のオリフィスが前
記頂部横材内へ開けられ、頂部横材の第1対のオリフィ
スは頂部横材のそれぞれ底部および頂部に配列され第1
の直立部の頂端と一致する断面を有する2つの互いに一
致するオリフィスであり、頂部横材の第2対のオリフィ
スは頂部横材のそれぞれ底部および頂部に配列され第2
の直立部の頂端と一致する断面を有する2つの互いに一
致するオリフィスであり、そしてハイドロフォーミング
工程には組立工程が続き、この工程は、第1および第2
の直立部の底端は底部横材のそれぞれ第1対および第2
対のオリフィスとそれぞれ隙間なく係合され、第1およ
び第2の直立部の頂端は頂部横材のそれぞれ第1対およ
び第2対のオリフィスと隙間なく係合され、直立部は滑
り抜けを防止するために横材に確実に接合され、直立部
を横材内に隙間なく配置することによりバックレスト構
造へ本質的に機械的強度が与えられることを特徴として
いる。
【0009】これらの特徴により、バックレスト構造の
機械的強度は、実現および制御することが非常に容易で
ある位置合わせによりほぼ得られる。
【0010】随意に、溶接継目やスポットを適用して直
立部を横材上へ確実に接合することができるが、これら
の溶接はバックレストの機械的強度に関して実質的にな
んの役割も果たさず、したがって構造の重大な点ではな
い。
【0011】いずれにせよ、溶接は従来技術の方法で必
要なものよりも遥かに小規模なものとなる。
【0012】さらに、本発明の方法は、バックレスト構
造の垂直な直立部の長さの製造上の公差を容易に吸収す
る。
【0013】さらに、同じハイドロフォーミング装置を
使用して異なる厚さの材料を内蔵する同じ外形のバック
レスト構造を造ることができ、同じバックレスト構造で
あるので、例えば、ブーツが後部乗客用のエリアから完
全には分離されていない“3座席”車両用および“2座
席”車両用のバックレスト構造の製造コストが低減され
る。
【0014】最後に、オリフィスが横材内へ開けられる
操作は、ハイドロフォーミング工程におけるありふれた
工程であり、その結果それ以上複雑になったり費用がか
かることがない。
【0015】随意に、バックレスト構造は少なくとも2
つの横に並べたシートを有することができ、この構造は
それぞれ底部および頂部横材に接合された底端および頂
端間を延びる第3の剛性でほぼ垂直な直立部を有し、本
方法はさらに下記の工程を有する。
【0016】底部横材をハイドロフォーミングする時
に、少なくとも第3対のオリフィスが前述の底部横材の
頂部内へ開けられ、底部横材内の第3対のオリフィス
は、底部横材のそれぞれ頂部内および底部内に配列され
第3の直立部の底端と一致する断面をる互いに一致する
2つのオリフィスを含み、頂部横材をハイドロフォーミ
ングする時に、少なくとも第3対のオリフィスが前述の
頂部横材の底部内へ開けられ、頂部横材内の第3対のオ
リフィスは、頂部横材のそれぞれ底部内および頂部内に
配列され第3の直立部の頂端と一致する断面を有する互
いに一致する2つのオリフィスを有し、第3の直立部の
底端および頂端はそれぞれ底部横材および頂部横材の第
3対のオリフィス内に隙間なく係合され、そして、第3
の直立部は滑り抜けを防止するために横材へ確実に接合
され、第1、第2および第3の直立部を隙間なく横材内
へ位置合わせすることによりバックレスト構造へ本質的
に機械的強度が与えられる。
【0017】本発明は、また、前述の方法により造り出
されるバックレスト構造にも関しており、この構造は、
次の特徴の少なくともいずれかを有する。
【0018】垂直な直立部は溶接により横材へ確実に接
合される、垂直な直立部は締付けにより横材へ確実に接
合される、バックレスト構造は鋼で造られる、バックレ
スト構造はアルミニウムおよびアルミニウム系合金から
選択された材料から造られる、底部および頂部横材はバ
ックレストを覆うキャップを取り付けるように設計され
た溝を有し、これらの溝は前記横材と同じ材料から鋳造
される、底部横材はバックレストを車両上にピボット、
搭載するように設計されたフランジを形成し、これらの
フランジは前述底部横材と同じ材料から鋳造される、頂
部横材は、また、少なくとももう1つのパンチングされ
たオリフィスを有し、その中に下記の中から選択された
要素が固定される、ヘッドレスト用ピン、リベット留め
固定挿入物、バックレストボルト、バックレストボルト
用プレート、安全ベルトリール用取付け部、安全ベルト
革帯用出口、バックレスト構造は少なくとも1つのユー
ザ用場所を有し、底部横材はこのシートと同じ高さのほ
ぼ垂直面上で平坦化される部分を有する。
【0019】本発明の他の特徴や利点は付属の図面を参
照して読み得る非制限的な次の幾つかの例から明らかと
なるであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の車両用シートの
バックレスト構造の一実施形態例のシートの斜視図、図
2は、図1のバックレストの少なくとも最も広幅部分に
取り付ける、剛性構造の第1の実施例の斜視図、図3
は、図2の線III−IIIに沿った断面図、図4は、
図2および図3に示す構造の1つの横材上に設けられた
固定装置の拡大説明図、図5は、本発明のバックレスト
構造の横材の第2の実施例の垂直断面図、図6は、本発
明の第3の実施例内のバックレスト構造の1つの垂直な
直立部の一端の斜視図、図7は、図1のバックレスト
の、2つのピボット部に対してそれぞれ使用可能な構造
を示す斜視図である。
【0021】図1はシート部2およびバックレスト3を
有する後部シートである、モータ車のシート1を示す。
【0022】ここに示す特定の例では、バックレスト3
は2つの部分4,5を含み、それらはバックレスト3の
幅のそれぞれおよそ1/3および2/3を形成し互いに
独立して前方へ折り畳むことができる。バックレストの
部分4は1人の乗客用側部場所を形成し、バックレスト
の部分5は2つの隣接場所、すなわち側部場所および中
央場所を形成する。シート1内の3つの場所の各々にヘ
ッドレスト6が設けられており、バックレストの剛性構
造上の2本の垂直金属ピン7により支えられている。
【0023】図2および図3に示すように、部分5の剛
性金属フレーム8は、水平に延びる底部筒状横材9、や
はり水平に延びる頂部筒状横材10、および、3本のほ
ぼ垂直な直立部11、を有する。
【0024】金属フレーム8のこれらの異なる部分は、
例えば、鋼製とすることができ、あるいはアルミニウム
もしくはアルミニウム合金製とすることができる。各直
立部11は、一方では底部横材9の頂部内に設けられた
オリフィス9a内に隙間なく係合される底端11aと、
頂部横材10の底部内に設けられたオリフィス10a内
に隙間なく係合される頂端11bとの間を延びている。
【0025】本発明の目的のために、少なくとも横材
9,10は一定断面の各筒状部分を型へ挿入し、次にこ
の筒状部分の内容積中へ高圧で液体を注入し、型の内部
形状に一致するまで前述の部分を変形させることにより
筒状部分からハイドロフォーミングにより造られる。
【0026】前述の筒状部分が型の内部形状を呈しかつ
加圧液体で充填されると、型内に一体化されたパンチに
よりオリフィス9a,10aが開けられる。
【0027】横材9,10内に直立部11を係合させた
後で、直立部は極めて限定することができる、例えば溶
接継目もしくは溶接スポット12により、確実に横材へ
接合される。実際上、これらの溶接継目やスポットの目
的は、本質的に直立部11が滑り抜けるのを防止するこ
とであって、バックレスト構造8へ何ら機械的強度を与
えるものではなく、それは主として横材9,10内への
直立部11の位置合わせにより行われる。
【0028】横材9,10にハイドロフォーミング工程
を使用する結果、これらの横材は極めて複雑な形状とす
ることができ、機械的強度の観点からまた前述の横材の
占有空間に関して最適化される。
【0029】特に、底部横材9はバックレスト部分5の
側部場所と同じ高さ(すなわち、最も頻繁に使用される
このバックレスト部分の場所と同じ高さ)に、前後端面
間で厚さが減少されるようにほぼ垂直面に沿って平坦化
された部分13を有することができる。それにより、底
部横材9が乗客の背面から十分なフォーム厚だけ離され
て配置されることが保証され、この乗客の快適さおよび
安全性が保証される。さらに、横材9,10をハイドロ
フォーミングする時に、やはり孔開けにより、これらの
横材内にさらにオリフィスを設けることができる。
【0030】したがって、頂部横材10は、例えば、シ
ートの中央場所と同じ高さで横材10の頂面および底面
の両方に設けられてこの場所に対応するヘッドレスト6
を支える金属ピンを受け入れる垂直オリフィス14、お
よび図4に示すようなめねじ金属挿入物16を配置する
ことができる追加オリフィス15であって、挿入物は横
材10上に要素を固定するのに使用されるねじ(図示せ
ず)が挿入物16内へねじ込まれる時に筒状横材10の
内側で拡張するリベットを構成することができるオリフ
ィス、を有することができる。
【0031】頂部横材10上へ固定することができる要
素は、特に車体上に固定されたプレート18と協同して
バックレスト部5を高い位置内へ固定するように設計さ
れたバックレストボルト17を有する。明らかに、1つ
以上の挿入物16によりプレート18を頂部横材10上
へ固定することもでき、その場合ボルト17は車体上に
支えられる。
【0032】さらに、挿入物16を使用して横材10上
にシート1の中央安全ベルト用ベルトリールの取付け部
30を固定することもでき、この取付け部30は前記中
央安全ベルト用革帯出口31と協同する。
【0033】随意に、ベルト出口31は横材10の頂面
および底面内に設けられたスロット(不図示)の形状と
することができ、これらのスロットは安全ベルトの革帯
の案内として作用するプラスチック挿入物と内部で一直
線状になっている。
【0034】図5に示すように、バックレスト構造8が
アルミニウム製である場合には、底部横材9および頂部
横材10は、溝32,33を有することができる。好ま
しくは後向きであるこれらの溝は、バックレストを覆う
キャップを搭載するように設計されており、横材9,1
0と同じ材料で鋳造される。
【0035】さらに、底部横材9はフランジ34を有す
ることができ、その各々に例えば水平ボア35を設け
て、部分5およびバックレストを車体上にピボット搭載
することができる。好ましくは、これらのフランジ34
は底部横材9と同じ材料で鋳造される。
【0036】フランジ6に示すように、構造8がアルミ
ニウム製であれば、横材9,10内に配置された直立部
11が滑り抜けるのを防止するクランプ装置を直立部1
1の端部11a,11bに設けることができる。これら
のクランプ装置は、例えば、直立部11の端部に固定さ
れたプラスチック挿入物の形状とするかあるいは、図6
に示すように、直立部11の壁へ切り込む弾性舌状部3
6の形状とすることができる。これらの各舌状部36
は、直立部11の長さに平行に、直立部の対応する端部
11a,11bに隣接する第1の端部37から、直立部
11の外部へ向けて幾分後方へ間隔のとられた、第2の
自由部まで縦方向に延びている。
【0037】必要ならば、前述したのと同様な構造をシ
ートバックレストの最狭部4もしくは単一場所シートの
バックレストに設けることができることを指摘したい。
【0038】図7に示す例では、バックレストの2つの
部分4,5の構造8は、各々が、前述したように、ハイ
ドロフォーミングされた横材9,10内に係合された直
立部11を有しているが、下記の点で異なっている。す
なわち、各直立部11の底端11aは横材9内の2つの
揃えられたオリフィス9a,9b内に配置されこの横材
の底部から突出するようにされており、また、各直立部
11の頂上11bは横材10内の2つの揃えられたオリ
フィス10a,10b内に配置されこの横材の頂部から
突出するようにされている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用シートのバックレスト構造の一
実施形態例のシートの斜視図である。
【図2】図1のバックレストの少なくとも最も広幅部分
に取り付ける、剛性構造の第1の実施例の斜視図であ
る。
【図3】図2の線III−IIIに沿った断面図であ
る。
【図4】図2および図3に示す構造の1つの横材上に設
けられた固定装置の拡大説明図である。
【図5】本発明のバックレスト構造の横材の第2の実施
例の垂直断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例内のバックレスト構造の
1つの垂直な直立部の一端の斜視図である。
【図7】図1のバックレストの、2つのピボット部に対
してそれぞれ使用可能な構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シート 2 シート部 3 バックレスト 4,5 側部および中央場所 6 ヘッドレスト 7 金属ピン 8 金属フレーム(バックレスト構造) 9,10 横材 9a,9b,10a,10b,15 オリフィス 11 直立部 11a,11b, 端部 12 溶接継目 13 平坦化部 16 金属挿入物 17 バックレストボルト 18 プレート 30 ベルトリール取付け部 31 ベルト出口 32,33 溝 34 フランジ 35 孔 36 舌状部 37,38 舌状部の端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−252873(JP,A) 特開 平7−255561(JP,A) 特開 平6−189838(JP,A) 実開 平4−79541(JP,U) 欧州特許出願公開2753935(EP,A 1) 欧州特許出願公開749867(EP,A 1) 欧州特許出願公開197167(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/40

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用シート(1)のバックレスト構造
    (8)の製造方法であって、該構造は、 底部および頂部を有するある内容積を画定する筒状、剛
    性、底部水平横材(9)と、 底部および頂部を有するある内容積を画定する筒状、剛
    性、頂部水平横材(10)と、 各々が底部横材および頂部横材にそれぞれ接合された底
    端および頂端(11a,11b)間を延びる少なくとも
    第1および第2の剛性でほぼ垂直な直立部(11)を有
    し、該方法は底部および頂部横材(9,10)がハイド
    ロフォーミングにより成形される少なくとも1つの工程
    を有する、前記製造方法において、 内容積を加圧液体で充填しながら底部横材(9)をハイ
    ドロフォーミングする時に、少なくとも第1対および第
    2対のオリフィス(9a,9b)が前記底部横材内へ開
    けられ、底部横材内の第1対のオリフィスは底部横材の
    それぞれ頂部および底部に配列され第1の直立部(1
    1)の底端(11a)と一致する断面を有する2つの互
    いに一致するオリフィス(9a,9b)を有し、底部横
    材の第2対のオリフィスは底部横材のそれぞれ頂部およ
    び底部に配列され第2の直立部(11)の底端(11
    a)と一致する断面を有する2つの互いに一致するオリ
    フィス(9a,9b)を有し、 内容積を加圧液体で充填しながら頂部横材(10)をハ
    イドロフォーミングする時に、少なくとも第1対および
    第2対のオリフィス(10a,10b)が前記頂部横材
    内へ開けられ、頂部横材の第1対のオリフィスは頂部横
    材のそれぞれ底部および頂部に配列され第1の直立部の
    頂端(11b)と一致する断面を有する2つの互いに一
    致するオリフィス(10a,10b)を有し、頂部横材
    の第2対のオリフィスは頂部横材のそれぞれ底部および
    頂部に配列され第2の直立部(11)の頂端(11b)
    と一致する断面を有する2つの互いに一致するオリフィ
    ス(10a,10b)を有し、 そして、ハイドロフォーミング工程には組立工程が続
    き、その工程において、第1および第2の直立部の底端
    (11a)は、底部横材のそれぞれ第1対および第2対
    のオリフィス(9a,9b)と隙間なく係合され、 第1および第2の直立部の頂端(11b)は、頂部横材
    のそれぞれ第1対および第2対のオリフィス(10a,
    10b)と隙間なく係合され、 直立部(11)は滑り抜けを防止するために横材(9,
    10)に確実に接合され、直立部を横材内に隙間なく配
    置することによりバックレスト構造へ本質的に機械的強
    度が与えられる、ことを特徴とする、車両用シート
    (1)のバックレスト構造(8)の製造方法。
  2. 【請求項2】 バックレスト構造(8)は少なくとも2
    つの横に並べたシートを有し、この構造はそれぞれ底部
    横材および頂部横材(9,10)に接合された底端およ
    び頂端(11a,11b)間を延びる第3の剛性でほぼ
    垂直な直立部(11)を有し、該方法はさらに下記の工
    程、 底部横材(9)をハイドロフォーミングする時に、少な
    くとも第3対のオリフィス(9a,9b)が前記底部横
    材の頂部内へ開けられ、底部横材内の第3対のオリフィ
    スは底部横材のそれぞれ頂部および底部内に配列され第
    3の直立部の底端(11a)と一致する断面を有する互
    いに一致する2つのオリフィス(9a,9b)を有し、 頂部横材(10)をハイドロフォーミングする時に、少
    なくとも第3対のオリフィス(10a,10b)が前記
    頂部横材の底部内へ開けられ、頂部横材内の第3対のオ
    リフィスは頂部横材のそれぞれ底部および頂部内に配列
    され第3の直立部の頂端(11b)と一致する断面を有
    する互いに一致する2つのオリフィス(10a,10
    b)を有し、 第3の直立部の底端および頂端(11a,11b)はそ
    れぞれ底部横材および頂部横材の第3対のオリフィス
    (9a,9b;10a,10b)内に隙間なく係合さ
    れ、 そして、第3の直立部(11)は滑り抜けを防止するた
    めに横材(9,10)へ確実に接合され、第1、第2お
    よび第3の直立部を隙間なく横材内へ位置合わせするこ
    とによりバックレスト構造へ本質的に機械的強度が与え
    られる、を有する、請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 直立部(11)が溶接により横材(9,
    10)へ確実に接合される、請求項1または請求項2記
    載の方法により作られる、車両用シートのバックレス構
    造。
  4. 【請求項4】 直立部(11)が締付けにより横材
    (9,10)へ確実に接合される、請求項1または請求
    項2記載の方法により作られる、車両用シートのバック
    レスト構造。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の方法によ
    り鋼から製造される、車両用シートのバックレスト構
    造。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2記載の方法によ
    りアルミニウムおよびアルミニウム系合金から選択され
    た材料から作られる、車両用シートのバックレスト構
    造。
  7. 【請求項7】 底部横材および頂部横材(9,10)は
    バックレストを覆うキャップを取り付けるための溝(3
    2,33)を有し、これらの溝は前記横材と同じ材料か
    ら鋳造される、請求項6記載のシートバックレスト構
    造。
  8. 【請求項8】 底部横材(9)はバックレストを車両上
    にピボット搭載するように設計されたフランジ(34)
    を形成し、これらのフランジは前記底部横材と同じ材料
    から鋳造される、請求項6または請求項7記載のシート
    バックレスト構造。
  9. 【請求項9】 頂部横材(10)は、また、少なくとも
    もう1つの開けられたオリフィス(14,15)を有
    し、その中へ、 ヘッドレスト用ピン(7)、 リベット留め固定挿入物(16)、 バックレストボルト(17)、 バックレストボルト用プレート(18)、 安全ベルトリール用取付け部(30)、 安全ベルト革帯用出口(31)、 の中から選択された要素が固定される、請求項1または
    請求項2記載の製造方法により作られる車両のシートバ
    ックレスト構造。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つのユーザ用場所を有
    し、底部横材(10)はこのシートと同じ高さのほぼ垂
    直な面上で平坦化される部分(13)を有する、請求項
    1もしくは請求項2記載の方法により作られる車両のシ
    ートバックレスト構造。
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