JP3343112B2 - 半導体発光装置 - Google Patents
半導体発光装置Info
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Description
係わり、特にInGaAlP系半導体材料を用いた半導
体発光装置に関する。
III−V族化合物半導体混晶中で最大の直接遷移型バン
ドギャップを有し、0.5〜0.6μm帯の発光素子材
料として注目されている。特にGaAsを基板とし、こ
れに格子整合するInGaAlPによる発光部を持つp
n接合型発光ダイオード(LED)は、従来のGaPや
GaAsP等の間隔遷移型の材料を用いたものに比べ、
赤色から緑色の高輝度の発光が可能である。高輝度のL
EDを形成するには、発光効率を高めることはもとよ
り、素子内部での光吸収や、発光部と電極の相対的位置
関係等により、外部への有効な光取出しを実現すること
が重要である。
来のLEDの断面図を示す。n−GaAs基板51の一
主面にn−InGaAlPクラッド層52,InGaA
lP活性層53,p−InGaAlPクラッド層54,
p−InGaP中間バンドギャップ層55及びp−Ga
Asコンタクト層56が順次積層形成され、このp−G
aAsコンタクト層56にはp側電極57、またn−G
aAs基板51の他方の主面にはn側電極58が形成さ
れて発光素子が構成されている。そして、この素子中に
おける発光部を59で示し、電流分布を矢印で示してい
る。
ように設定され、発光部となる活性層53のバンドギャ
ップは2つのクラッド層52,54より小さいダブルヘ
テロ接合が形成されている。なお、以下ではこのような
ダブルヘテロ接合構造をもつLEDについて記すが、以
下で問題とする光取出し効率を考える上では、活性層部
の層構造は本質ではなく、シングルヘテロ接合構造やホ
モ接合構造でも同様に考えることができる。
aAlPクラッド層54の抵抗率がn−InGaAlP
クラッド層52に比べて大きいため、クラッド層54中
での電流広がりは殆どない。従って、発光部59は中間
バンドギャップ層55,コンタクト層56及び電極57
の直下のみとなり、上面方向への光取出し効率は非常に
低かった。
LEDを示す構造断面図であり、図中61〜68はpn
の関係が逆となっているだけで図5の51〜58に対応
している。中間バンドギャップ層65は、コンタクト層
66側でなく基板61側に配置されている。この図に示
したような構造では、抵抗率の高いp−InGaAlP
クラッド層62を基板61側に配置することにより、n
−InGaAlPクラッド層64での電流広がり(図中
矢印)は図5に示した例に比べ若干大きくなっている。
しかしながら、発光部69の大部分はやはりコンタクト
層66及び電極67の直下となり、光取出し効率の大き
な改善は認められなかった。
GaAlPからなる発光部を持つ半導体発光装置におい
ては、発光部における電流分布の状態から大きな光取出
し効率は得られず、高輝度化を実現するのは極めて困難
であった。
ので、その目的とするところは、InGaAlP等から
なる発光部における電流分布を改善することができ、光
取出し効率及び輝度の向上をはかり得る半導体発光装置
を提供することにある。
するために本発明は次のような構成を採用している。
を改善するために、発光部と光取出し側の電極との間に
電流を拡散させるための層を設けることにある。
化合物半導体基板と、この基板上に形成され発光部とな
るInGaAlP層を有し、且つ基板と反対側が第2導
電型層となる発光領域層と、この発光領域層上の中央部
に島状に形成された第1導電型の電流阻止層と、この電
流阻止層上及び該電流阻止層の周囲の発光領域層上に形
成され、前記発光部よりもバンドギャップが大きく前記
発光領域層の第2導電型層よりも抵抗率の小さな第2導
電型のGaAlAs電流拡散層と、この電流拡散層上の
前記電流阻止層と対向する位置に形成された光取出し側
の電極とを具備してなることを特徴とする。
取出し側電極との間に抵抗率の低い第2導電型の電流拡
散層を設け、この電流拡散層と発光領域層との間に第1
導電型の電流阻止層を選択的に設けているので、電極か
ら電流拡散層に注入された電流は電極直下の電流阻止層
の周辺部まで広範囲に広がり、電極直下以外の領域から
発光領域層に注入されることになる。従って電極真下部
以外の領域に、発光領域を広げることができる。しか
も、電流拡散層は発光部(InGaAlP)における発
光波長に対して透明なので、電流拡散層で光が吸収され
ることはなく、光の導出効率を向上させることも可能と
なる。
形態によって説明する。
の実施形態に係わる半導体発光装置の概略構成を示す断
面図である。図中11はn−GaAs基板であり、この
基板11の一主面上にn−In0.5 (Ga1-x Alx )
0.5 Pクラッド層12,In0.5 (Ga1-y Al y )
0.5 P活性層13及びp−In0.5 (Ga1-x Alx )
0.5 Pクラッド層14からなるダブルヘテロ構造部(発
光領域層)が成長形成されている。ダブルヘテロ構造部
上には、p−InGaPキャップ層15及びn−In
0.5 (Ga1-qAlq )0.5 P電流阻止層16が成長形
成され、電流阻止層16は選択エッチングによって例え
ば円形に加工されている。
は、p−Ga1-p Alp As電流拡散層17及びp−G
aAsコンタクト層18が成長形成され、このコンタク
ト層18は電流阻止層16の形状に合わせて円形に加工
されている。そして、コンタクト層18上にAu−Zn
からなるp側電極19が形成され、基板11の他方の主
面にAu−Geからなるn側電極20が形成されてい
る。なお、各層の成長にはMOCVD法を用い、12〜
16を1回目の成長で形成し、17,18を2回目の成
長で形成した。
層のAl組成x,y,zは高い発光効率が得られるよう
に、y≦x、y≦zに設定する。即ち、発光層となる活
性層13のバンドギャップがp,nの2つのクラッド層
12,14より小さいダブルヘテロ接合が形成されてい
る。また、p−GaAlAs電流拡散層17のAl組成
pとn−InGaAlP電流阻止層16のAl組成q
は、活性層13の発光波長に対して透明となるように活
性層13よりもバンドギャップが大きくなるように選ば
れている。
合構造をもつLEDについて記すが、光の取出し効率を
考える上では活性層部の層構造は本質ではなく、シング
ルヘテロ接合構造やホモ接合構造でも同様に考えること
ができる。
トオフ法又はエッチングにより電流阻止層16の直上に
形成され、このp側電極19以外の部分のp−GaAs
コンタクト層18は、アンモニア,過酸化水素系の選択
エッチャントにより除去されている。ここで、p−In
GaPキャップ層15はIn0.5 (Ga1-y Aly )
0.5 P活性層13のAl組成yを大きくした場合、活性
層13の発光に対して吸収層となってしまうが、本実施
形態では次のような理由で形成している。即ち、一般に
GaAlAs上への結晶成長はその成長主面であるGa
AlAs表面が酸化しやすく、酸化膜が形成されるた
め、良好な結晶成長を行うことはできないこと、及びn
−InGaAlP電流阻止層16をエッチングするエッ
チャントに対してこれを選択性を持つ材料でなければな
らない。このため、表面が酸化し難くInGaAlPの
エッチャントに対して選択性を持つInGaPを用いて
いる。また、このp−InGaPキャップ層15の厚さ
は、上記のことを満足するのに十分な膜厚であればよ
く、薄くなる程に前記した活性層発光に対する吸収の効
果が小さくなる。ここでは、キャップ層15の厚さを5
0nm以下としている。
弧内に示すように設定されている。n−GaAs基板1
1(80μm,3×1018cm-3)、n−InGaAl
Pクラッド層12(1μm,5×1017cm-3)、In
GaAlP活性層13(0.5μm、アンドープ)、p
−InGaAlPクラッド層14(1μm,4×10 17
cm-3)、n−InGaAlP電流阻止層16(0.1
5μm、2×1018cm-3)p−GaAlAs電流拡散
層17(7μm,3×1018cm-3)、p−GaAsコ
ンタクト層18(0.1μm,3×1018cm-3)であ
る。
InGaAlPクラッド層14上にp−GaAlAs電
流拡散層17を形成し、さらにクラッド層14と電流拡
散層17との間にp側電極直下部に位置するn−InG
aAlP電流阻止層16を形成したことであり、この構
造の優位性について以下に説明する。
は、p−InGaAlPクラッド層34での電流広がり
は、p−InGaAlPの抵抗率が高いため小さい。膜
厚を厚くすることによって電流広がりを大きくすること
が考えられるが、このInGaAlP材料系において
は、熱伝導率が悪く厚膜にすることによって結晶品質が
低下し、また上層への悪影響も現われるため好ましくな
い。また、InGaAlP系半導体材料は、結晶品質の
上から成長速度が制限され、厚膜の成長を行う場合には
成長時間の延長を行なわなければならない。このこと
は、クラッド層の不純物として拡散性の高いものを使用
した場合活性層への不純物拡散が起こり、素子特性の低
下を引き起す。このため、InGaAlP層を厚膜に成
長することは難しい。
と格子整合し、低抵抗率,速い成長速度を得ることが可
能なp−GaAlAs層17をp−InGaAlPクラ
ッド層14上に形成することによって、電極19から注
入された電流をp−GaAlAs層17で広げることが
でき、電極直下部以外の広域で発光が可能となる。
0.3 Al0.7 )0.5 Pクラッド層14とp−Ga0.3 A
l0.7 As電流拡散層17で上記キャリア濃度における
抵抗率はそれぞれpクラッド層14で1Ωcm、電流拡
散層17で0.05Ωcmとなっている。このように抵
抗率の差が大きいためp−GaAlAs電流拡散層17
へ注入された電流はp−クラッド層14に達する前に広
域に広げられる。これに加えてp−GaAlAs電流拡
散層17の下に電流阻止層16を形成することによっ
て、より広域へ電流を広げ発光領域を広げることができ
る。つまり、電極19から注入された電流はp−GaA
lAs電流拡散層17で下部に電流阻止層16のない領
域に流れ込み、電流阻止層16の周辺部まで拡散してp
クラッド層14に注入されるため、電極直下部以外での
広域での発光が可能となる。このとき、p側電極19の
外周を電極阻止層16の外周に一致するか、或いはそれ
より内部に含まれる小さなものに設定することにより発
光部を電極19で隠す影響を低減することが可能であっ
た。
直径Aを200μmφ、電流阻止層16の直径Bを24
0μmφとし、それぞれを同心円状に形成し、In0.5
(Ga1-y Aly )0.5 P活性層13のAl組成yに
0.3を用いて素子を構成し、順方向に電圧を印加し電
流を流したところ、p側電極19部を除いた素子表面広
域から585nmにピーク波長を有し、光度が1cdを
越える発光が得られた。p−Ga1-p Alp As電流拡
散層17による光吸収の影響はそのAl組成pを高く設
定することにより短波長の発光に対しても低減でき、A
l組成pを0.7から0.8とし、In0.5 (Ga1-y
Aly )0.5 P活性層13のAl組成yを0.5とした
ピーク波長555nmの緑色発光素子においても光度1
cdを越える発光が得られた。
GaAlPクラッド層14上にp−GaAlAs電流拡
散層17を設け、さらにクラッド層14と電流拡散層1
7との間の一部にn−InGaAlP電流阻止層16を
設けた構成としているので、電極19から電流拡散層1
7に注入された電流は、電流拡散層17で電流阻止層1
6の外側まで広がったのち、p−クラッド層14に注入
される。従って、電極19直下以外の広域に発光領域を
広げることができ、これにより光の導出効率を向上させ
高輝度の半導体発光装置を実現することができる。ま
た、電流阻止層16及び電流拡散層17のバンドギャッ
プを活性層13のそれよりも大きくしておけば、活性層
13からの光が電流阻止層16及び電流拡散層17で吸
収されることも防止でき、光の導出効率をよく高めるこ
とが可能となる。
の実施形態の概略構成を示す断面図である。なお、図1
と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省
略する。
態と異なる点は、p−クラッド層14とキャップ層15
との間にp−GaAlAs電流拡散層27を設けたこと
にある。即ち、電流拡散層17,27が2層に形成さ
れ、これらの間に電流阻止層16が配置された構造とな
っている。ここで、p−クラッド層14の厚さは0.2
μm、p−GaAlAs電流拡散層27の厚さは7μ
m、p−GaAlAs電流拡散層17の厚さは5μmと
し、これ以外の条件(各層の厚さ,キャリア濃度等)は
先の第1の実施形態と同様とした。
で電極19の直下の電流阻止層16の周辺部まで広がっ
た電流が、電流拡散層27でさらに広がることになり、
先の第1の実施形態以上に発光領域を広げることができ
る。
ついて説明する。これらの実施形態は、電流阻止層を含
む部分と含まない部分とのヘテロバリアの差を利用して
電流の拡散を行うものであり、特に第2導電型がp型で
あるときに有効に作用する。
0.5 P層(x≧0.4)とをヘテロ接合とした場合、価
電子帯側に大きなバンド不連続(ヘテロバリア)が存在
し(Appl. Phys. Lett 50, 906, (1987))、特にp型の
場合にこのヘテロバリアが顕著である。このヘテロバリ
アの大きさは、In0.5 (Ga1-x Alx )0.5 PのA
l組成とキャリア濃度に依存しており、Al組成が大き
いほど、またキャリア密度が低いほどヘテロバリアは大
きくなり、電圧をかけた場合の電圧効果は大きくなる。
例えば、0.4≦x≦0.7では、1×1017cm-3以
下、x≧0.7では1×1018cm-3以下の範囲で大き
な電圧降下が生じる。このような現象を利用することに
より、電流阻止層の導電型に拘らず、以下の実施形態の
ように電流の拡散を行うことが可能となる。
の実施形態の概略構成を示す断面図である。なお、図1
と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省
略する。この実施形態が第1の実施形態と異なる点は、
p−キャップ層15及びn−電流阻止層16の代わり
に、p−GaAs電流阻止層31及びp−InGaAl
P再成長用保護層32を形成したことにある。
Pクラッド層12,活性層13及びクラッド層14から
なるダブルヘテロ構造部(発光領域層)が成長形成され
ている。ダブルヘテロ構造部上には、p−GaAs電流
阻止層31が成長形成され、電流阻止層31は選択エッ
チングによって例えば円形に加工されている。このp−
GaAs電流阻止層31の上部には、p−InGaAl
P再成長用保護層32が形成されている。p−InGa
AlPクラッド層14及びp−InGaAlP再成長用
保護膜32上には、p−GaAlAs電流拡散層17及
びp−GaAsコンタクト層18が成長形成され、この
コンタクト層18は電流阻止層31及び再成長保護層3
2の形状に合わせて円形に加工されている。そして、コ
ンタクト層18上にAu−Znからなるp側電極19が
形成され、基板11の他方の主面にAu−Geからなる
n側電極20が形成されている。
InGaAlP活性層13の発光に対して吸収層となっ
てしまうが、この電流阻止層31を形成することによっ
て前述したように光の導出効率が従来と比べて遥かに高
くなるため、この構造を採用する優位性は高い。また、
この電流阻止層31の厚さは、前述したように電流を阻
止するためのヘテロバリアを形成し、十分な電圧降下を
示す程度であればよく、薄くなるほどに前記した活性層
発光に対する部分の吸収の効率が小さくなる。ここで
は、電流阻止層31の厚さを5nmとしている。
32の厚さは50nm,不純物濃度は4×1017cm-3
であり、その他の層の厚さキャリア濃度は、第1の実施
形態と同様に設定されている。
InGaAlPクラッド層14上にp−GaAlAs電
流拡散層17を形成し、さらにクラッド層14と電流拡
散層17との間にp側電極直下部に位置するp−GaA
s電流阻止層31及びp−InGaAlP再成長用保護
層32を形成したことであり、この構造の優位性は第1
の実施形態と同様に説明される。
の実施形態とn−InGaAlP電流阻止層16と同様
に作用する理由は次の通りである。即ち、InGaAl
PとGaAlAsとのヘテロバリアよりも、GaAsと
InGaAlPとのヘテロバリアの方が大きく、従って
電流阻止層31近傍では、電流阻止層31を除く領域で
p−GaAlAs電流拡散層17とp−InGaAlP
クラッド層14とのヘテロ接合を介して電流が流れる。
これにより、電流阻止層31はp型でありながらn型と
した場合と同様に電流阻止の機能を有することになる。
下の通りである。p−GaAlAs電流拡散層17及び
p−GaAsコンタクト層18は、第2回目の成長で形
成する。一般に、MOCVD法によるIII-V族化合物半
導体の結晶成長においては、成長温度が高い温度となる
ため、蒸気圧の高いV族原子は結晶基板からの蒸発が起
こる。これを抑制するために、一般にはV族原子の水素
化合物等を雰囲気に置き昇温を行っている。
時に結晶成長を行う主面からV族原子の蒸発が起こる。
これを抑制するためには、前記したような方法を用いれ
ばよいわけであるが、成長主面に複数のV族原子を有す
る面が存在すると、蒸発を抑えることは困難となる。故
に、本実施形態においては、再成長用主面のV族原子を
揃えるために、p−InGaAlP再成長用保護層32
形成している。また、その下層となるp−GaAs電流
阻止層31との間には、大きなヘテロバリアが存在する
ため、このことも大きな有意点となる。
GaAlPクラッド層14上にp−GaAlAs電流拡
散層17を設け、さらにクラッド層14と電流拡散層1
7との間の一部にp−GaAs電流阻止層31及びp−
InGaAlP再成長用保護層32を設けた設けた構成
としているので、電極19から電流拡散層17に注入さ
れた電流は、電流拡散層17で電流阻止層31及び再成
長用保護層32の外側まで広がったのち、p−クラッド
層14に注入される。従って、電極19直下以外の広域
に発光領域を広げることができ、これにより光の導出効
率を向上させ高輝度の半導体発光装置を実現することが
できる。
の実施形態の概略構成を示す断面図である。なお、図3
と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省
略する。
は、1回目の成長によってp−GaAlAs電流拡散層
27を形成し、2回目の成長によってp−GaAlAs
層と電流拡散層17を形成したことにある。即ち、電流
拡散層17,27が2層に形成され、これらの間に電流
阻止層31及び再成長用保護層32とp−In0.5 (G
a1-q Alq )0.5 Pキャップ層45が配置された構造
となっている。ここで、キャップ層45の必要性は、前
記した2回成長によることと、また次の理由によるもの
である。
は、その成長主面であるGaAlAs表面が酸化し易
く、酸化膜が形成されているため、良好な結晶成長を行
うことが難しい。このため、比較的表面が酸化し難いp
−InGaAlPキャップ層45を形成している。ま
た、このキャップ層45のAl組成qを活性層13のA
l組成yよりも大きくすることによって、活性層13の
発光に対して透明にすることができる。また、キャップ
層45は上記のことを満足するのに十分な膜厚であれば
よく、本実施形態では50nm以下としている。他の層
構造については、p−クラッド層14の厚さは0.3μ
m、p−GaAlAs電流拡散層27の厚さは7μm、
p−GaAlAs電流拡散層17の厚さは5μmとし、
これ以外の条件(各層の厚さ,キャリア濃度等)は先の
第1の実施形態と同様とした。
で電極19の直下のp−GaAs電流阻止層31及びp
−InGaAlP再成長用保護層32の周辺部まで広が
った電流が、電流拡散層27でさらに広がることにな
り、先の第3の実施形態以上に発光領域を広げることが
できる。
定されるものではない。実施形態では活性層のAl組成
としては、0.3又は0.5を用いたがAl組成を変化
させることによって赤色から緑色域にわたる可視光領域
の発光を得ることができる。また、p極電極及び電流阻
止層を円形として示したが、これはp側電極の外周が電
流阻止層の外周に一致するか或いはそれより、内部に含
まれる形状であれば、上記実施形態と同等の効果がある
のはいうまでもない。
おいて形成する電流拡散層にp−GaAlAs層を採用
したが、この代りには活性層の発光に対して透明となる
ようなバンドギャップを有するもので、且つ望ましくは
抵抗が小さい材料であれはよく、例えばp−InGaA
lPとしてもよい。この場合、活性層の発光に対して透
明となるように、電流拡散層のAl組成を、活性層のA
l組成よりも大きくすることが必要である。また、実施
形態では基板をn型としたが基板をp型とし各層の導電
型を逆にしてもよい。さらに、電流阻止層として、高抵
抗の化合物半導体層や絶縁層を用いることも可能であ
る。
で、種々変形して実施することができる。
nGaAlP等の発光部を有する発光領域層と光取出し
側電極との間に電流拡散層及び電流阻止層を設けている
ので、発光領域層に注入される電流を電流阻止層の外側
まで広げることができ、光取出し効率及び輝度の向上を
はかり得る半導体発光装置を実現することができる。
構造を示す断面図。
図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】第1導電型の化合物半導体基板と、この基
板上に形成され、発光部となるInGaAlP活性層を
第1導電型及び第2導電型のInGaAlPクラッド層
で挟み、基板と反対側が第2導電型クラッド層となる発
光領域層と、前記第2導電型クラッド層上に形成された
第2導電型のInGaPキャップ層と、このキャップ層
上の中央部に島状に形成された第1導電型の電流阻止層
と、この電流阻止層上及び該電流阻止層の周囲の発光領
域層上に形成され、前記発光部よりもバンドギャップが
大きく前記第2導電型クラッド層よりも抵抗率の小さな
第2導電型のGaAlAs電流拡散層と、この電流拡散
層上の前記電流阻止層と対向する位置に形成された光取
出し側の電極とを具備してなることを特徴とする半導体
発光装置。 - 【請求項2】前記電流阻止層のバンドギャップは、発光
部InGaAlPよりも大きいことを特徴とする請求項
1記載の半導体発光装置。 - 【請求項3】前記光取出し側の電極は、前記電流阻止層
よりも小径に形成されていることを特徴とする請求項1
記載の半導体発光装置。
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JP9915991A Division JP3251603B2 (ja) | 1990-08-20 | 1991-04-30 | 半導体発光装置 |
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