JP3343017B2 - ダブルデッキエレベータ - Google Patents

ダブルデッキエレベータ

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JP3343017B2 JP05542496A JP5542496A JP3343017B2 JP 3343017 B2 JP3343017 B2 JP 3343017B2 JP 05542496 A JP05542496 A JP 05542496A JP 5542496 A JP5542496 A JP 5542496A JP 3343017 B2 JP3343017 B2 JP 3343017B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部かごと下部か
ごとを連結してなるダブルデッキエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】ダブルデッキエレベータは上部かごと下
部かごを連結して構成され、原則として上部かごは上部
かごサービス階に、下部かごは下部かごサービス階にそ
れぞれサービスさせる運転を行っている。そして、状況
により上部かごを下部サービス階にサービスさせたり、
下部かごを上部かごサービス階にサービスさせたりして
いる。
【0003】図5に、そのようなダブルデッキエレベー
タ1の上部かご2及び下部かご3の概略斜視図を示す。
図2に示すように、上部かご2と下部かご3とは連結さ
れており、上部かご2と下部かご3とは一体となって昇
降する。したがって、上部かご2は(最下階+1)階よ
り最上階まで昇降することになり、下部かご3は最下階
より(最上階−1)まで昇降することになる。
【0004】通常、このようなダブルデッキエレベータ
では、上部かご2は上部かごサービス階をサービスし、
下部かご3は下部かごサービス階をサービスする。つま
り、上部かご2は上部かごサービス階である上ホール4
に停止し、下部かご3は下部かごサービス階である下ホ
ール5に停止することになる。例えば、8階建てのビル
に設置されたダブルデッキエレベータでは、上部かご2
は2階から8階まで、下部かご3は1階から7階までを
昇降するが、原則として上部かご2は偶数階をサービス
し、下部かご3は奇数階をサービスすることになる。そ
して、状況により上部かご2を奇数階にサービスさせた
り、下部かごを偶数階にサービスさせたりしている。
【0005】例えば、2階で上部かご2に乗り込んだ利
用者が5階で降りようとする場合であって、利用者が他
にいない場合や、1階で下部かご3に乗り込んだ利用者
が4階で降りようとする場合には、上部かご2及び下部
かご3共に、本来のサービス階ではない奇数階(5階)
及び偶数階(4階)に停止させることになる。その方が
利用者の要求を迅速に満たすことができるからである。
したがって、本来のサービス階でないかごが各階床に到
着することがある。
【0006】利用者がエレベータを利用する場合には、
乗り場ボタンを押し到着したかごに乗り込むことになる
が、上述のように、必ずしもサービス階に対応したかご
がその階床に到着するとは限らないので、利用者は上部
かご2が到着するか、下部かご3が到着するかは判断で
きない。
【0007】したがって、利用者が上部かご2に乗り込
んだ場合には、最下階へ行くことは出来ず、また、下部
かご3に乗り込んだ場合には最上階へ行くことが出来な
いことになり、利用者を混乱させることになる。
【0008】そこで、例えば、特開昭61−26767
4号公報に示されるように、エレベータの乗り場報知装
置を設け、到着するかごが上部かごであるか、下部かご
であるかを乗り場に報知するようにしたものがある。こ
れにより、その階床に到達したかごが上部かご2である
のか、下部かご3であるのかを利用者に知らせるように
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
乗り場報知装置では、報知装置が乗り場の上部壁面に設
けられており、利用者の咄嗟の乗降時には見落とす可能
性が大きい。また、音により報知したとしても聞き逃し
等も考えられる。さらには、このような乗り場報知装置
を各階毎に設けなければならず、高価となる。
【0010】そこで、本発明の目的は、利用者がダブル
エレベータのかごに乗り込む前に、その乗り込もうとす
るかごがその階床のサービスかごであるか否かを容易に
判断できるダブルデッキエレベータを提供することであ
る。
【0011】請求項1の発明は、上部かごと下部かごと
を連結してなり、原則として上部かごは上部かごサービ
ス階に、下部かごは下部かごサービス階にそれぞれサー
ビスさせるようにしたダブルデッキエレベータにおい
て、上部かごの内装色と下部かごの内装色とをそれぞれ
異なった色に分け、さらに、上部かごサービス階の三方
枠の色を上部かごの内装色と同じ色調とし、下部かごサ
ービス階の三方枠の色を下部かごの内装色と同じ色調と
したものである。
【0012】請求項1の発明では、ホール待ちの利用者
は、三方枠の色とかごの内装色とを対比して見れば、到
着したかごがその階床のサービス階のかごであるか否か
を容易に識別できる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上部かごサービス階のホールドアの外装色を上部か
ごの内装色と同じ色調とし、下部かごサービス階のホー
ルドアの外装色を下部かごの内装色と同じ色調としたも
のである。
【0014】請求項2の発明では、ホール待ちの利用者
は、各階床のホールドアの外装色又は三方枠の色と到着
したかごの内装色とを一目するだけで、到着したかごが
その階床のサービスかごであるか否かを識別することが
できる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上部かごサービス階の建屋の内装色を上部かごの内
装色と同じ色調とし、下部かごサービス階の建屋の内装
色を下部かごの内装色と同じ色調としたものである。
【0016】請求項3の発明では、各階床の建屋の内装
色又はホールドアの外装色又は三方枠の色と、到着した
かごの内装色とを一目するだけで、到着したかごがその
階床のサービスかごであるか否かを識別することができ
る。
【0017】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、色に代えて、模様又は図柄としたことを特徴とす
る。
【0018】請求項4の発明では、各階床の建屋の模様
又は図柄、ホールドアの模様又は図柄、又は三方枠の模
様又は図柄と、到着したかごの模様又は図柄とを一目す
るだけで、到着したかごがその階床のサービスかごであ
るか否かを識別することができる。
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態を示す斜視図
である。この第1の実施の形態は、上部かご2の内装色
と下部かご3の内装色とをそれぞれ異なった色に色分け
したものである。これにより、かごの内装色を一目する
だけで上部かごか下部かごかを識別することができる。
【0022】図1は、ダブルデッキエレベータ1におけ
る上部かご2及び下部かご3のホールドアが開いている
状態を示している。図1から分かるように、上部かご2
のかご室内部の内装色と、下部かご3のかご室内部の内
装色とを別の色としている。例えば、上部かご2の内装
色を赤色とし、下部かご3の内装色を青色とする。
【0023】図1では、かご室内部の床及び内壁共に同
一色としたものを示しているが、床の色をかごの識別色
とし、内壁や天井は通常の色を用いるようにしても良
い。すなわち、かご室内の天井、床、内壁のいずれかの
色をかごの識別色とするようにしても良い。これによ
り、エレベータ利用者は到着したかごのサービス階床が
一目で認識することができる。
【0024】また、かご室内の床又は内壁の色をかごの
識別色とし、天井は色の変更ができるように液晶パネル
や照明器具等で構成し、かごが自己のサービス階に停止
したときは、天井の色をかご室内の床又は内壁の色と同
一色とし、かごが自己のサービス階でない階床に停止し
たときは別の色とするようにしても良い。これにより、
かごのサービス階床を識別することができると共に、か
ごの到着した階床がそのかごのサービス階床であるか否
かも識別することができる。
【0025】図2は、本発明の第2の実施の形態を示す
斜視図である。この第2の実施の形態は、図1に示した
第1の実施の形態に対し、上部かごサービス階の三方枠
6の色を上部かご2の内装色と同じ色調とし、下部かご
サービス階の三方枠7の色を下部かごの内装色と同じ色
調としたものである。これにより、エレベータ利用者
は、各階床の三方枠の色と到着したかごの内装色とを一
目するだけで、到着したかごがその階床のサービスかご
であるか否かを識別することができるようにしたもので
ある。
【0026】図2において、第1の実施の形態と同様
に、ダブルデッキエレベータ1における上部かご2のか
ご室内部の内装色と、下部かご3のかご室内部の内装色
とを別の色とする。例えば、上部かご2の内装色を赤色
とし、下部かご3の内装色を青色とする。
【0027】そして、各階床の三方枠についても、上部
かご2のサービス階床の三方枠6は上部かご2の内装色
と同じ色調の赤色とし、下部かご3のサービス階床の三
方枠7は下部かご3の内装色と同じ色調の青色とする。
その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同一
であるので、その説明は略する。
【0028】このように、第2の実施の形態では、上部
かご2のサービス階床である偶数階の三方枠6の色と、
下部かご3のサービス階床である奇数階の三方枠7の色
とをそれぞれ赤色と青色とに分ける。これにより、例え
ば、エレベータ利用者が3階のエレベータホール5に来
たとき、三方枠7の青色を視覚にて識別し、その利用者
が3階のエレベータホール5に来るエレベータかごは、
原則として奇数階行きであることを判断できる。そし
て、状況により赤色のかごが来た場合であってもそのか
ごは原則として偶数階行きのかごであることを認識でき
る。このことから、利用者は、奇数階行き又は偶数階行
きのダブルデッキエレベータのかごを乗り間違えること
なく安心して乗り込めることが出来る。
【0029】次に、本発明の第3の実施の形態を図3に
示す。この第3の実施の形態は、図2に示した第2の実
施の形態に対し、各階床の三方枠6、7に加えて、ホー
ルドア8、9にも識別色を施したものである。
【0030】図3は、上部かご2のホールドア8及び下
部かご3のホールドア9が閉じている状態を示してい
る。上部かごサービス階のホールドア8の外装色は、上
部かごの内装色と同じ色調の色が施され、また、下部か
ごサービス階のホールドア9の外装色として、下部かご
の内装色と同じ色調の色が施されている。これにより、
各階床のホールドア8、9の外装色又は三方枠6、7の
色と、到着したかごの内装色とを一目するだけで、到着
したかごがその階床のサービスかごであるか否かを識別
することができる。
【0031】以上の説明では、各階床の三方枠6、7の
色及びホールドア8、9の外装色の双方に識別色を施す
ものを示したが、各階床の三方枠6、7の色は通常の色
とし、各階床のホールドア8、9の外装色を識別色とす
るようにしても良い。
【0032】次に、本発明の第4の実施の形態を図4に
示す。この第4の実施の形態は、図3に示した第3の実
施の形態に対し、各階床の建物の内装にも識別色を施し
たものである。
【0033】すなわち、上部かごサービス階の建屋の内
装色を上部かご2の内装色と同じ色調とし、下部かごサ
ービス階の建屋の内装色を下部かご3の内装色と同じ色
調とする。これにより、各階床の建屋の内装色又はホー
ルドア8、9の外装色又は三方枠6、7の色と、到着し
たかごの内装色とを一目するだけで、到着したかごがそ
の階床のサービスかごであるか否かを識別することがで
きる。
【0034】ここで、建屋の内装色を施す部分として
は、各階床のホール4、5や、建屋の床、建屋の天井等
である。図4では各階床のホール4、5に識別色を施し
たものを示している。
【0035】以上の説明では、各階床の三方枠6、7の
色、ホールドア8、9の外装色、及び建屋の内装に識別
色を施すものを示したが、各階床の三方枠6、7の色又
はホールドア8、9の外装色は通常の色とし、各階床の
建屋の内装色を識別色とするようにしても良い。
【0036】また、各階床の三方枠6、7を、色の変更
ができるような液晶パネルや照明器具等で構成し、到着
するかごに対応して三方枠6、7の色を変えるようにし
ても良い。例えば、3階は下部かご3のサービス階であ
り、三方枠7の色は通常時はその識別色である青色で表
示されている。この状態で、エレベータの運転状況によ
り、上部かご2が到着する予定のときは三方枠7を一時
的に赤色に変える。これによって、3階で待っている利
用者は、偶数階をサービスする上部かご2が到着するこ
とを認識できる。
【0037】また、以上の説明では、かごのサービス階
床により、かご及び各階床を色分けするようにしたが、
色に代えて模様又は図柄としても良いことは言うまでも
ない。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、利
用者がダブルデッキエレベータのかごに乗り込む前に、
ホールにてその乗り込もうとするかごのサービス階が一
目で識別できるようになる。
【0039】また、各階床の三方枠やホールドア、さら
には建屋の内装の色、模様又は図柄を、上部かごサービ
ス階及び下部かごサービス階により別なものとするの
で、利用者はその階床をサービスするかごを識別するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態を示す斜視
図である。
【図2】図2は、本発明の第2の実施の形態を示す斜視
図である。
【図3】図3は、本発明の第3の実施の形態を示す斜視
図である。
【図4】図4は、本発明の第4の実施の形態を示す斜視
図である。
【図5】図5は、従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ダブルデッキエレベータ 2 上部かご 3 下部かご 4 上ホール 5 下ホール 6 上部かごサービス階の三方枠 7 下部かごサービス階の三方枠 8 上部かごサービス階のホールドア 9 下部かごサービス階のホールドア

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部かごと下部かごとを連結してなり、
    原則として前記上部かごは上部かごサービス階に、前記
    下部かごは下部かごサービス階にそれぞれサービスさせ
    るようにしたダブルデッキエレベータにおいて、前記上
    部かごの内装色と前記下部かごの内装色とをそれぞれ異
    なった色に分け、さらに、前記上部かごサービス階の三
    方枠の色を前記上部かごの内装色と同じ色調とし、前記
    下部かごサービス階の三方枠の色を前記下部かごの内装
    色と同じ色調としたことを特徴とするダブルデッキエレ
    ベータ。
  2. 【請求項2】 前記上部かごサービス階のホールドアの
    外装色を前記上部かごの内装色と同じ色調とし、前記下
    部かごサービス階のホールドアの外装色を前記下部かご
    の内装色と同じ色調としたことを特徴とする請求項1に
    記載のダブルデッキエレベータ。
  3. 【請求項3】 前記上部かごサービス階の建屋の内装色
    を前記上部かごの内装色と同じ色調とし、前記下部かご
    サービス階の建屋の内装色を前記下部かごの内装色と同
    じ色調としたことを特徴とする請求項1に記載のダブル
    デッキエレベータ。
  4. 【請求項4】 前記色に代えて、模様又は図柄としたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のダブルデッキエレベー
    タ。
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