JP3342809B2 - 傾斜台式工作機械用構造フレーム - Google Patents

傾斜台式工作機械用構造フレーム

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JP3342809B2
JP3342809B2 JP28925096A JP28925096A JP3342809B2 JP 3342809 B2 JP3342809 B2 JP 3342809B2 JP 28925096 A JP28925096 A JP 28925096A JP 28925096 A JP28925096 A JP 28925096A JP 3342809 B2 JP3342809 B2 JP 3342809B2
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作機械の構成コン
ポーネントを支持する構造フレームに関し、更に詳しく
は傾斜台式(傾斜式のベッド)の工作機械の構造フレー
ムおよび当該構造フレームの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】傾斜台式工作機械用構造フレームは、特
に傾斜台式CNC旋盤の実装用構造フレームとして先行
技術があり、公知である。
【0003】既存の構造フレームは完全に垂直でもなく
または完全に水平でもない傾斜角度を以って、工作機械
を駆動する各コンポーネントおよびマウント表面の位置
決めを行なう。
【0004】傾斜形台の利点の一つとしては、台構造体
上面に堆積する加工物残滓(切粉等)が発生させる熱に
よる台構造体の歪みを減少させることにある。即ち傾斜
形台では、重力を利用することにより、傾斜台の傾斜角
度はより多くの加工物残滓の除去を促進し、これにより
加工物残滓から傾斜台に伝導される熱量が減少する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特別の場合に使用され
る傾斜台式工作機械の傾斜角度を選択する場合、加工精
度および高生産効率の2要素が勘案される。傾斜角度を
増大することにより加工物残滓除去効果を高めやすいの
で、かなりの高率で加工物残滓が発生する高能率生産稼
動において大きな傾斜角度が好まれるのは明白である。
しかしながら、片持梁形態の工作機械コンポーネントは
構造フレームに対しトルク作用を及ぼすため、工作機械
の加工精度は傾斜角度の増大に伴って低下することは避
けられない。つまり工作機械のコンポーネントは、台
(ベッド)に対して片持ち状態に支持されるので、ベッ
ドを傾斜させると、工作機械コンポーネントの自重等に
よって台(ベッド)その他に曲げモーメントが発生し、
構造フレームに対しトルク作用を及ぼす。
【0006】傾斜台式工作機械を選択する場合、もう一
つの要素が勘案される。即ち工作機械使用者が操業する
現行生産ラインに対する傾斜台式工作機械の適合性であ
る。特に、現行生産ラインの資材取扱体制との適合性が
勘案される。そして傾斜台式工作機械の適合性は、傾斜
台式工作機械が設定する傾斜角度に大きく依存する。従
って特別目的に使用する傾斜台式構造体フレームの傾斜
角度を選択する場合、通常、加工精度、生産性、および
適合性のバランスがとれるように勘案される。
【0007】代表的な例として、傾斜台式工作機械の構
造フレームは、工作機械の実働コンポーネントを支持す
るための機械加工された表面を有するベッド部材が組み
込まれている。
【0008】通常、2つの平行表面および2つの非平行
表面により形成されるほぼ台形状の断面を有する鋳鉄を
用いてベッド部材が製造される。非平行表面の一つは傾
斜角度を定め、平行表面の一方はベース表面または分離
状態のベース部材の装着用表面として機能する。通常、
傾斜角度を限定する非平行表面はガントリータイプのフ
ライス盤を使用して成型され、工作機械の実働コンポー
ネントを支持するための表面を形成する。機械作動中に
おいてベッド部材は非平行表面がフライス盤の水平な機
械加工表面と平行になるようにベッド部材の位置決めを
行なう特注(特別な構成の)ジグ内部において支持され
る。
【0009】このタイプのベッド部材が有する不利な点
の一つとしては、多岐におよぶ機械加工作業に伴う生産
効率、精度、および適合性を勘案することにより設定さ
れうる多様の傾斜角度のそれぞれに対応して特注(個
別)の鉄鋳造設備を関連成型工具ともども用意する必要
があることが挙げられる。異なった鋳造対象それぞれに
必要な異なったセットの成型工具を用意することは、セ
ットの製造、貯蔵、およびメインテナンスに費用が嵩む
ため、傾斜台実装工作機械メーカーが提供できる傾斜角
度の種類は限定されている。
【0010】このタイプの構造フレームが有する他の一
つの不利な点としては、ガントリータイプのフライス盤
の水平な加工表面と平行に被加工表面の位置決めができ
るように個々の特注(特別の)ジグを異なった鋳造対象
それぞれに設定する必要があることが挙げられる。この
場合においても、異なったジグそれぞれの製造、貯蔵、
およびメインテナンスに費用が嵩むため、傾斜台内蔵工
作機械メーカーが提供できる傾斜角度の種類は限定され
る。
【0011】このタイプの構造フレームが有する他の一
つの不利な点として、コンポーネントのマウント表面を
特注ジグを使用して加工するため、ベッド部材および特
注ジグの両者を収納できるフライス盤の寸法が限定され
ることが挙げられる。寸法のより大きいフライス盤およ
びその配備に必要な床敷地を購入すれば明らかにコスト
が増大する。
【0012】このタイプの構造フレームの有する他の一
つの不利な点としては、ベッド部材の有するほぼ台形状
の断面がベッド部材自体の熱および応力による歪の分析
を複雑化していることである。さらには、各傾斜角度が
異なった台形状の断面を有するベッド部材を必要として
いるため、それぞれ異なった傾斜角度を有する各々の傾
斜台実装工作機械が当該機械メーカーから提供されてい
る生産ラインに付加されるたびに複雑化された歪分析を
繰り返し完全に行なわねばならないのが通例となってい
る。
【0013】このタイプの構造フレームの有するもう一
つの不利な点としては、傾斜台フレーム自体が半垂直状
に方向付けられているため、構造フレーム上面に実働コ
ンポーネントを組み立てる工程が複雑化されることが挙
げられる。典型的な例として、傾斜台フレーム上面にそ
のまま組み立てられる各機械コンポーネントの重量を支
持するため特殊の組み立て工具を製作する必要がある。
この特殊組み立て工具の調達は費用が嵩むこととなる。
【0014】
【課題を解決するための手段】そして請求項1に記載の
発明は、傾斜台式工作機械用の構造フレームの組み立
用部品であって、ベッド部材と、第1のシュー部材と、
第2のシュー部材を備え、前記ベット部材は前記工作機
械の実働コンポーネントを支持する機械加工された平坦
な表面と、ベッド部材自身をシュー部材に維持するため
のベッド部材側共働手段構成表面を備え、前記第1のシ
ュー部材は、ベッド部材を搭載するための第1シュー部
材側共働手段構成表面を備え、前記第2のシュー部材
は、ベッド部材を搭載するための第2シュー部材側共働
手段構成表面を備え、前記ベッド部材は前記第1および
第2シュー部材のいずれか一方だけと選択的に係合し、
ベッド部材が第1シュー部材と係合する時は、ベッド部
材側共働手段構成表面と第1シュー部材側共働手段構成
表面が接することによって第1シュー部材上に前記ベッ
ド部材が維持され、ベッド部材が第2シュー部材と係合
する時は、ベッド部材側共働手段構成表面と第2シュー
部材側共働手段構成表面が接することによって第2シュ
ー部材上に前記ベッド部材が維持され、ベッド部材が第
1シュー部材と係合する時は、機械加工された前記平坦
な表面は完全に垂直でもなくまた完全に水平でもない第
1の傾斜角度にあり、ベッド部材が第2シュー部材と係
合する時は、前記機械加工された平坦な表面は完全に垂
直でもなくまた完全に水平でもない第2の傾斜角度にあ
り、当該第2の傾斜角度は前記第1の傾斜角度と異な
る、ことを特徴とする傾斜台式工作機械用の構造フレー
ムの組み立て用部品である。
【0000】また請求項2に記載の発明は、前記機械加
工された平坦な表面が鋳造表面であることを特徴とする
請求項1に記載の傾斜台式工作機械用の構造フレームの
組み立て用部品である。
【0000】さらに請求項3に記載の発明は、ベット部
材に設けられた工作機械の実働コンポーネントを支持す
る機械加工された平坦な表面と、ベッド部材側共働手段
構成表面は平行であることを特徴とする請求項1に記載
の傾斜台式工作機械用の構造フレームの組み立て用部品
である。
【0000】また請求項4に記載の発明は、ベッド部材
とシュー部材から構成される傾斜台式工作機械用構造フ
レームを製造する方法であって、シュー部材に自身を支
持す るための平坦な第1表面を有すると共に工作機械の
実働コンポーネントを支持するものたる第2の平坦な表
面を有するベッド部材を形成する工程と、前記ベッド部
材を搭載するための第3表面を有する第1シュー部材を
形成する工程と、前記ベッド部材の第一表面を搭載する
ための前記第3表面とは角度が異なる第4表面を有する
第2シュー部材を形成する工程と、前記ベッド部材を第
1シュー部材の第3表面又は第2シュー部材の第4表面
と選択的に係合させる工程を有し、ベッド部材が第1シ
ュー部材に係合される時点においてベッド部材の第2表
面は第1の傾斜角度にあり、当該第1の傾斜角度は完全
に垂直でもなく完全に水平でもなく、ベッド部材が第2
シュー部材に係合される時点においてベッド部材の第2
表面は第2の傾斜角度にあり、当該第2の傾斜角度は前
記第1の傾斜角度とは異なる角度であり且つ完全に垂直
でもなく完全に水平でもないことを特徴とする傾斜台式
工作機械用構造フレームの製造方法である。
【0000】本発明は傾斜台式の工作機械の構造フレー
ムを提供することを目的とする。
【0015】本発明の一つの形態において、ベース部材
の作動位置はベッド部材が重力により誘発する偏差を補
償するために選択される。
【0016】本発明の一つの形態において、ベッド部材
の第1表面は、鋳造表面で構成される。
【0017】本発明の一つの形態において、ベッド部材
は第4表面を有し、かつベース部材の第3平面は少なく
とも第1表面の一部および第4表面と共働してベース部
材の一つの作動位置にベッド部材を維持する。前記第2
表面は完全な垂直状態でもなくまた完全な水平状態でも
ない。
【0018】本発明の一つの形態において、1基の傾斜
台式工作機械に対し1基の構造フレームキットが供給さ
れる。これにより、フレームキットはベッドの傾斜角度
を選択する。当該フレームキットは工作機械の実働コン
ポーネントの支持部位を定める機械加工済の平面を有す
る1基のベッド部材を含む。第1のベース部材は、ベッ
ド部材上の第1表面とともにベッド部材を第1のベース
部材の一つの作動位置に維持する一つの表面を有する。
ここで当該ベッド部材の機械加工済の表面は完全な垂直
状態でもなくまた完全な水平状態でもない第1の傾斜角
度にある。ベッド部材の第1表面とともにベッド部材を
シュー上部の一つの作動位置に維持する一つの表面を有
する第2のベース部材が供給される。ここで当該ベッド
部材の機械加工済の平面は完全な垂直状態でもなくまた
完全な水平状態でもない第2の傾斜角度にある。第2の
ベース部材が設定する第2の傾斜角度は第1のベース部
材が設定する第1の傾斜角度と異なる。ベッド部材自体
は第1および第2のベース部材のいずれか一方だけと係
合して第1または第2の傾斜角度を設定する。
【0019】本発明の一つの形態において、上記の第1
表面は上記ベッド部材を機械加工を行う位置において支
持できる一つの平面を形成する。機械加工済の平面は第
1表面と平行し、かつ第1表面上で支持される上記ベッ
ド部材と部分的に共同形成される。
【0020】本発明の一つの形態に従い、傾斜台式工作
機械用の構造フレームの製造工程が提供される。当該製
造工程は、上記ベッド部材が一つの機械加工を行う位置
において支持される第1の平面を有する1基のベッド部
材を形成するステップと、機械加工を行う位置において
第1の平面上に上記ベッド部材を支持するステップと、
上記台ベッド部材の第2の平面を機械加工するステップ
(当該第2の平面は工作機械の実働コンポーネントを支
持する部位を定める性質のものである)および第1のベ
ース部材上の一つの作動位置において当該ベッド部材を
維持するための第3表面を有する第1のベース部材を形
成するステップ、を含むものである。ここで当該ベッド
部材の第2表面は完全に垂直状態でもなくまた完全に水
平状態でもない第1の傾斜角度にある。
【0021】本発明の一つの形態において、前記製造工
程はさらに第3表面において前記ヘッド部材と前記第1
のベース部材とを係合するステップを含む。
【0022】本発明の一つの形態において、前記製造工
程はさらにシュー上部の一つの作動位置において前記ベ
ッド部材を維持するための第4表面を有する第2ベース
部材を形成するステップを含み、ここで前記のベッド部
材の有する第2の表面は完全な垂直状態でもなくまた完
全な水平状態でもない第2の傾斜角度にあり、かつ第2
の傾斜角度は第1の傾斜角度と異なるものである。前記
製造工程は、さらに前記の第3表面において前記のベッ
ド部材を前記第1のベース部材の一つに選択的に係合し
かつ前記第4表面において前記第2のベース部材に選択
的に係合するステップをも含む。
【0023】そして具体的には、傾斜台式工作機械を実
装するための構造フレームであって、当該フレームは、
ベッド部材と、シュー部材とを備え、ベッド部材は機械
加工位置においてベッド部材を支持可能な平坦な第1表
面を有し、当該ベッド部材はさらに機械加工された第2
の平坦な表面を有し、当該第2表面は前記第1表面と平
行しかつ前記第1表面上に支持された当該ベッド部材に
少なくとも部分的に形成され、前記第2表面は工作機械
の実働コンポーネントを支持するものとなり、前記シュ
ー部材上の作動位置に前記ベッド部材を維持するため前
記シュー部材とベッド部材間で共働する手段を備え、前
記第2表面は完全に垂直でもなく完全に水平でもない傾
斜台式工作機械用構造フレームである。ここで、「ベッ
ド部材は機械加工位置においてベッド部材を支持可能な
平坦な第1表面を有し」とは、ベッド部材が、第1表面
を介して所定の位置、或いは向きに設置されることを意
味する。すなわち「機械加工位置」とは、ベッド部材が
機械的動作を行うのに適する位置を意味する。ベッド部
材の第1表面自体は、機械加工されていると否とを問わ
ない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を従来技
術と比較しつつ説明する。図1は、従来の傾斜台実装工
作機械の正面立面図である。図2は、第1図に示す従来
の傾斜台実装工作機械の右側立面図である。図3は、本
発明の実施形態の傾斜台式構造フレーム実装の傾斜台実
装工作機械の右側立面図である。図4は、本発明の実施
形態のもう一つの傾斜台式構造フレーム実装の傾斜台実
装工作機械の右側立面図である。図5は、機械加工のた
め従来の傾斜台式構造フレーム部材を実装したガントリ
ータイプのフライス盤の正面立面図である。図6は、機
械加工のため本発明に成る傾斜台式構造フレーム部材を
実装したガントリータイプのフライス盤の正面立面図で
ある。図7は、従来の垂直台式工作機械の右側立面図で
ある。図8は、本発明の実施形態の傾斜台式構造フレー
ムを実装した縱立式傾斜台で構成された工作機械の右側
立面図である。
【0032】図1は先行技術に基くCNC(Computer N
umerical Controlled コンピューター数値制御)旋盤
としての形態に成る傾斜台実装工作機械10の正面立面
図を示す。当該旋盤10には当業者に熟知されている複
数の従来型実働コンポーネント11が実装されている。
当該実働コンポーネント11は製造過程にある半製品
(非図示)を回転させる1基のスピンドルアッセンブリ
ー12、1基のX−軸スライドアッセンブリー14、1
基の刃物タレット15、および1基のZ−軸スライドア
ッセンブリー16(製造過程中の半製品が前記スピンド
ル12内部で回転される際にカッター(図示せず)を操
作する)を含めて成る。これらスピンドル12、タレッ
ト15、X−軸スライドアッセンブリ14、およびY−
軸スライドアッセンブリー16、は前記旋盤10の構造
フレーム20の一部をなす1基のベッド部材18に搭載
支持されている。
【0033】第2図に示すように、傾斜台式旋盤10の
ベッド部材18は2つの非平行表面32および34で構
成される実質的に台形状の断面30および水平方向に伸
びる2つの平行表面36/38を有する。非平行表面3
2は前記実働コンポーネント11を搭載支持する。水平
表面36は前記構造フレーム20のベース部材50に前
記ベッド部材18を搭載するためのものである。当該傾
斜台式旋盤10の傾斜角度θは前記傾斜表面32と水平
表面36間の交線角度により決定される。典型的な例と
して前記ベッド部材18は鋳造された鉄で構成される。
鋳造工程において、前記各表面32、34、36、およ
び38が基本的に区画される。
【0034】従来技術においては、前記ベッド部材18
および旋盤10に対し異なった傾斜角度θが要求される
度に、新規の成型工具を用いて新規の鋳造を行なわねば
ならないことは当業者により認識されるであろう。鋳造
により前記ベッド部材18が形成された後、前記表面3
2は機械加工されて前記実働コンポーネント11を支持
するための構造体を精密に形成する。ベッド部材18は
かなり大きな寸法を有するため、第5図に示す様に、ベ
ッド部材18は通常のガントリータイプのフライス盤6
0上面で加工される。
【0035】当該フライス盤60は水平方向に延伸する
機械工作台64を跨ぐガントリー62を具備する。この
ガントリー62と機械工作台64は相対的運動を行なう
ことにより第1の水平加工軸Z1となる。このガントリ
ー62は第2の水平加工軸X1および前記ガントリー6
2と機械加工台64と相関する垂直加工軸Y1に沿って
移行できるカッタースピンドル66を支持する。1基の
特注ジグ68は機械加工台64上面のベッド部材18を
支持するとともにこれを位置決めする。これにより、前
記表面32が前記フライス盤の水平加工平面X1−Z1
と平行になる。通常のガントリータイプのフライス盤6
0が具備する加工台64自体が相対的に大きな寸法にな
るため、傾斜する機能を付与されていないので、前記特
注ジグ68が必要である。また従来技術においては、異
なった傾斜角度θを有する各ベッド部材18の鋳造加工
のためにそれぞれ異なった特注ジグ68を配備しなけれ
ばならないことは当業者が認識できるであろう。
【0036】第7図は1基のCNC旋盤9の形態を持
つ、従来の垂直台式工作機械を示す側面図である。第1
図に示した旋盤10と同様に、図示の旋盤9は1基のス
ピンドルアッセンブリー12、1基のX−軸スライドア
ッセンブリー14、1基のカッタータレット15、およ
び1基のZ−軸スライドアッセンブリー16、に成る複
数の通常型実働コンポーネント11を含む。これらX/
Z−軸スライドアッセンブリー14/16は旋盤9の構
造フレーム20の一部を成すベッド部材18上面に搭載
支持されている。一方、前記スピンドル12は構造フレ
ーム20のベース部材50に搭載され直接に支持され
る。同様に前記ベッド部材18の一表面36は前記ベー
ス部材50の水平表面37に搭載される。
【0037】前記実働コンポーネント14、15、16
の片持支持された重量は前記ベッド部材18を偏向させ
やすいので、図中央において断続線52で示すように所
望の位置から実働コンポーネント14、15、16、が
離れてもよいように仕組まれていることは当業者が認識
できるであろう。なお、図示のため偏向ラインを誇張し
て示している。この偏向により、製造過程の半製品に対
してカッター工具を正確に一線に整合できないので、旋
盤9の加工精度が低下する。
【0038】また、前記実働コンポーネント14、1
5、16に対して前記スピンドルアッセンブリー12の
位置を正確に整合するために前記ベッド部材18を精密
に前記ベース部材50上面に位置付けしなければならな
いことは当業者が認識できるであろう。究極的にベッド
部材18上面36とベース部材50上面37とを精密に
整合するための機械加工が必要である。しかしながら、
表面36/37はともに広大であり、最高の精度を以っ
て整合加工を実施しなければならない。一般に、整合に
要する機械加工工程として手工作業により表面36/3
7を削ぐ工程、ベッド部材18とベース部材50を組合
わせる工程、および位置の精度を測定して最終アッセン
ブリーに要する精度が達成されたか否かを決定する工程
を繰り返して実行する。
【0039】さらに、前記スピンドルアッセンブリー1
2と相関作用を有する前記実働コンポーネント14、1
5、16の正確な位置を維持するために前記ベッド部材
18が前記ベース部材50と相関して何れの方向にでも
移行することを予防しなければならないことは当事者が
認識できるであろう。これはベッド部材18をベース部
材50に据え付ける工程を複雑にするが、典型的にはボ
ルト締め付けジョイントが必要である。以上、先行技術
による従来型の傾斜台式工作機械と垂直台式工作機械に
関して詳述したが、以下本発明の好ましい実施形態を詳
述する。
【0040】図3に示すように、本発明は1基のCNC
旋盤の形態で例示される1基の傾斜台式工作機械80に
おいて実施される。前述の旋盤10と同様に、当該旋盤
80は前項で詳述した複数の通常型実働コンポーネント
11を含む。当該実働コンポーネント11は前記スピン
ドルアッセンブリー12とX/Z−軸スライドアッセン
ブリー14/16とを含む。当該実働コンポーネント1
1のそれぞれは構造フレーム84のベッド部材82に搭
載支持される。当該ベッド部材82は前記構造フレーム
84のベース部材86に搭載支持される。
【0041】前記ベッド部材82はほぼ平坦な4つの平
面88、90、92、94で構成される実質的に矩形状
の断面を有する。本実施形態においては、平面90が請
求項の第1表面として機能する。この第1表面と平行な
平面88が第2表面として機能する。また第1表面およ
び第2表面と接する表面92は、ベッド部材82におけ
る第4表面として機能する。表面88は少なくとも部分
的に機械加工工程を経て形成され前記複数の実働コンポ
ーネント11を搭載しかつ支持する。当該ベッド部材8
2の表面92はベース部材86の傾斜表面(第3表面)
96と共働してベッド部材82をベース部材86に搭載
する。尚、本実施形態においては、ベース部材86が請
求項のシュー部材(shoe element)として機能する。必
ずしも必須条件ではないが、図示のように、ベース部材
86の有する他の一つの傾斜表面98はベッド部材82
の表面(第1表面)90と共働してベッド部材82をベ
ース部材86に搭載させる補助的役割を成すことが望ま
しい。
【0042】これら相互共働を成す表面92と96また
は表面98と90のいずれか一方はベッド部材82をベ
ース部材86に搭載するために使用されてもよい。限定
するものではないが、螺子締め、螺子付き金具締め、ま
たはエポキシ樹脂など当業者に熟知され使用されている
締め付けまたは接合手段の何れかの方法により表面92
/96間の境界面または表面90/98間の境界面にお
いてベッド部材82をベース部材86に固定させてもよ
い。
【0043】従来型の傾斜台式工作機械10において傾
斜角度θは前記ベッド部材18の幾何学形状により決定
されるが、本実施例では傾斜台式工作機械80に導入さ
れる傾斜角度θは前記ベース部材86の幾何学形状によ
り決定される。より詳しくは、傾斜角度θは前記傾斜表
面96と当該ベース部材86が有する水平方向に延伸す
るベース表面100間の相対角度αにより決定される。
【0044】前記ベッド部材82は複数の実働コンポー
ネント11を搭載支持する機械加工済表面88を有する
が、ベッド部材82における応力および熱に起因する歪
みおよびベッド部材82を精密に形成する工程は、ベー
ス部材86を形成する工程およびベース部材86に発生
する歪みに係わる問題よりもより重大に傾斜台式工作機
械80の操業に影響する。そこで、より重大な問題点を
抱えるベッド部材82に代ってベース部材86が傾斜角
度θの決定に使用されうるように1基の傾斜台式構造フ
レーム84を配設することにより種々異なった傾斜角度
θを有する傾斜台式工作機械80の全生産ラインを標準
のベッド部材82を使用しながら供給してもよい。これ
により、従来型のベッド部材18に必要であった熱およ
び応力に起因する歪み分析の繰り返しをしなくても済む
ようになる。即ち、生産ラインに配備された各傾斜台式
工作機械80が標準のベッド部材82を導入できるから
である。明らかに前記ベース部材86自体の応力および
熱に起因する歪みが前記傾斜台式工作機械80に及ぼす
影響は前記ベッド部材82自体の歪みが斎すほど重大な
性質を持たないので、このベース部材86はベッド部材
82に要求されるのと同一レベルの分析を必要としな
い。
【0045】さらにまた、1基の標準ベッド部材82が
傾斜台式工作機械80の生産ラインに導入されるので、
従来型のベッド部材18に要求されていた成型工具の複
合セットの代わりに、傾斜台式工作機械メーカーは前記
ベッド部材82を一回だけ鋳造するための成型工具を供
給し、維持し、かつ貯蔵するだけでよいことになる。前
記ベッド部材82が表面90で支持されている間に各実
働コンポーネント11を機械加工済表面88の上面に組
み付けできるので、傾斜台式工作機械80の組み立て工
程も簡素化される。実働コンポーネント11自体の重量
は加工済表面88により支持されているので、特別のア
ッセンブリー用工具を必要としない。実働コンポーネン
ト11をベッド部材82上面にアッセンブルした後にベ
ッド部材82をベース部材86上面に固定させてもよ
い。
【0046】さらに加えて、前記ベース部材86を精密
成型する場合に前記工作機械80に及ぼす影響は前記ベ
ッド部材82を精密成型する場合ほど重大ではないの
で、ベース部材82を成型する工程においてはベッド部
材82の成型工程に要求されるほどの厳密な精度を必要
としない。従って、当業者が通常利用しているどの方法
を用いてでもシュー部(shoe)86を成型し工作機械用
の構造ベースまたはフレームを形成できる。一つの成型
方法として、ベース部材86が鋳鉄から成型される。他
の一つの成型方法として、コンクリート/エポキシ樹脂
または花崗岩/エポキシ樹脂を注入してベース部材86
が成型される。ベース部材86の成型に適用される方法
の如何を問わず、必要とされる前記表面96/98は機
械加工されることなく鋳造されたままあるいは注入され
たままの状態で利用することができる。
【0047】好ましくは、ベッド部材82は鉄を鋳造し
て形成される。鋳鉄表面90/92はなんらの機械加工
を加えずに鋳造されたままの状態で利用できる。然し乍
ら、表面88は複数の工作機械コンポーネント11を搭
載支持するための精密なマウント構造体を得るために機
械加工されねばならない。この機械加工を達成するため
に、第6図に示すように、ベッド部材82はガントリー
タイプのフライス盤110上面に搭載される。第5図に
示すガントリータイプのフライス盤と同様に当該フライ
ス盤110は1基のガントリー、1基の機械工作台11
4、および1基の機械工作ヘッド116を含む。従来型
のベッド部材18に対する機械加工とは異なり、当該ベ
ッド部材82に対する機械加工ではジグ68を必要とし
ない。理由は、前記表面90により表面88が水平加工
平面X1−Z1に平行に支持されかつ位置付けされてい
るからである。
【0048】当該ベッド部材82に対する機械加工にお
いてジグ68を必要としないので、従来型のベッド部材
18に対する機械加工に使用するフライス盤60よりも
前記フライス盤110の寸法は小さくてもよい。これに
より、機械表面88の精度が向上しかつ当該表面88に
対する機械加工コストを低減できる。理由は、寸法の小
さいフライス盤110が寸法のより大きいフライス盤6
0よりも高い精度を有しかつコストが低いからである。
【0049】図4に示すように、本発明は1基のCNC
旋盤の形態で示される1基の傾斜台式旋盤80aにおい
てさらに実施される。当該旋盤80aは前記台基素82
および図3に示す旋盤80が具備するベース部材86と
異なるベース部材86aを除外した他の全てのコンポー
ネントを内蔵している。即ち当該旋盤80aは、図3の
旋盤80に対して、ベース部材が異なるものである。こ
の除外理由は、図4に示す表面96aと表面100a間
の角度α1は第3図に示す表面96と表面100間の角
度αと異なっているからである。本発明に依れば、傾斜
台式工作機械80(第3図)と傾斜台式工作機械80a
(第4図)との比較において、各々異なった傾斜角度θ
とθ1を有する傾斜台式工作機械80と80aが提供さ
れ、ベッド部材82をベース部材86に係合させて傾斜
角度θを提供しまたはベース部材86aに係合させて傾
斜角度θ1を提供することができる。
【0050】従って、各々が異なった傾斜角度θを有す
る多数の傾斜式工作機械80を、それぞれの標準ベッド
部材82を複数の異なったベース部材86に係合させる
有利な方法により提供できることを当業者は認識できる
であろう。
【0051】次に、第8図に示す実施例において、本発
明は1基のCNC旋盤の形態で図示の1基の垂直型傾斜
台式工作機械120において実施される。前項記載の旋
盤9、10、80と同様に、当該旋盤120は既述した
複数の従来型実働コンポーネント11、即ち、1基のス
ピンドルアッセンブリー12、1基のX−軸スライドア
ッセンブリー14、1基のカッタータレット15、およ
び1基のZ−軸スライドアッセンブリー16、を含む。
当該実働コンポーネント11の全ては構造フレーム12
4のベッド部材122に搭載支持される。ベッド部材1
22は構造フレーム124のベース部材126に搭載支
持される。
【0052】ベッド部材122は前記スピンドルアッセ
ンブリー12を搭載するためのステップ128を有する
実質上矩形の断面を有する。当該ベッド部材122はほ
ぼ平坦な4つの表面130、132、134、136、
によって境界が定められている。尚、本実施形態におい
ては、平面136が請求項の第1表面として機能し、こ
の第1表面と平行な平面130及び132が第2表面と
して機能する。また第1表面および第2表面と接する表
面134は、ベッド部材122の第4表面として機能す
る。当該表面130と132は少なくとも部分的に機械
加工により形成され、前記実働コンポーネント11を搭
載支持する。前記表面134とベース部材126の傾斜
表面138は共働して前記ベッド部材122をベース部
材126に搭載させる。尚、本実施形態においては、ベ
ース部材122が請求項のシュー部材(shoeelement )
として機能する。
【0053】必ずしも必要ではないが、図示のように、
ベース部材126の他の一つの傾斜表面140は前記表
面136と共働して前記ベッド部材122をベース部材
126に搭載するための補助作用をなすことが望まし
い。ここで、共働作用をなす2組の表面134/138
または136/140のいずれもが前記ベッド部材12
2をベース部材126に搭載するため直接に稼動されう
ることを当業者は認識できるであろう。前記工作機械の
場合と同様に、前記表面134/138間の境界面また
は前記表面136/140間の境界面において、限定は
しないが例えば螺子締め、螺子付き金具締めまたはエポ
キシ樹脂など当業者が共通して熟知しかつ使用している
いずれの締め付け手段または接合手段を用いて前記ベッ
ド部材122をベース部材126に固定しても良い。
【0054】従来型の垂直台式工作機械9の場合、スピ
ンドルアッセンブリー12に相関する実働コンポーネン
ト14、15、16の位置精度は表面36/37の精度
により決定されるが、本実施例の傾斜台式工作機械12
0の位置精度は前記平面130/132の精度により決
定される。この理由は、スピンドルアッセンブリー12
が平面130に搭載されかつ前記実働コンポーネント1
4、15、16が平面132に搭載されているからであ
る。実働コンポーネント11の全てを一つの構造部材、
即ちベッド部材122に搭載することにより、傾斜台式
工作機械120はベース部材126と相関するベッド部
材122を正確に位置決めする必要がなくなる。従っ
て、ベッド部材122とベース部材126を正確に係合
するための機械工作を行なう必要がなくなる。
【0055】さらに、このベッド部材122は複数の実
働コンポーネント11を搭載支持する2つの平面130
/132を有するので、ベース部材126を形成する工
程および歪問題よりもベッド部材122自体の応力およ
び熱に起因する歪み問題および成型加工の精度がより重
大に傾斜台式工作機械120のオペレーションに影響す
る。これにより、従来型の垂直台式工作機械のベース部
材50と比較した場合、ベース部材126の製造におい
てより大きな柔軟性を付与できる。従って、前記工作機
械80のベース部材86の場合と同様に、工作機械用の
構造ベースまたはフレームを形成するために当業者によ
り一般的に利用されている何れかの方法を用いて当該ベ
ース部材126を形成してもよい。従来型の垂直台式工
作機械9の表面36/37の整合のために行なうコスト
の嵩張る機械加工を行なうよりも、ベース部材86の形
成に用いる方法の如何を問わず、当該ベッド部材122
の二平面134/136および当該ベース部材126の
二平面138/140を鋳造状態のままあるいは注入成
型状態のまま利用してもよい。
【0056】前記工作機械80/80aの場合と同様
に、前記ベース部材126の傾斜表面134と水平方向
に延伸するベース表面150間の相対角度αにより決定
される傾斜角度θが工作機械120に付与される。前記
垂直型傾斜台式工作機械に付与される傾斜角度θは重力
により誘発される前記ベッド部材122の偏差を補償す
るものであって、この偏差は片持支持された実働コンポ
ーネント14、15、16の重量から発生する曲げ力に
起因する。適正な傾斜角度θはベッド部材122に搭載
された実働コンポーネント14、15、16の重量およ
び相対位置,およびベッド部材122自体の剛性および
硬さしだいで決定される。適正な傾斜角度θを選択する
ための方法は多々ある。例えば、絶対的な垂直位置にあ
るベッド部材122が重力により誘発された偏差も決定
することが可能で、この偏差に対抗する適正な傾斜角度
θを選定できる。他のもう一つのアプローチ手段とし
て、実働コンポーネント14、15、16の共同重心を
前記平面134、138、136、140間の力の中心
により決定される力ベクトルFと整合させることにより
曲げ力を最小限に抑制する。
【0057】
【発明の効果】本発明の傾斜台式工作機械用構造フレー
ムは、ベッド部材自体に傾斜面を設ける必要がないの
で、製作が容易であるという効果がある。また本発明
は、傾斜台式工作機械用構造フレームの部品の互換性
や、製造装置、ジグの互換性を向上させる効果がある。
さらに本発明によると、ベッド部材の自重による撓み
や、熱変形の設計計算が容易であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の傾斜台実装工作機械の正面立面図であ
る。
【図2】第1図に示す従来の傾斜台実装工作機械の右側
立面図である。
【図3】本発明の実施形態の傾斜台式構造フレーム実装
の傾斜台実装工作機械の右側立面図である。
【図4】本発明の実施形態のもう一つの傾斜台式構造フ
レーム実装の傾斜台実装工作機械の右側立面図である。
【図5】機械加工のため従来の傾斜台式構造フレーム部
材を実装したガントリータイプのフライス盤の正面立面
図である。
【図6】機械加工のため本発明に成る傾斜台式構造フレ
ーム部材を実装したガントリータイプのフライス盤の正
面立面図である。
【図7】従来の垂直台式工作機械の右側立面図である。
【図8】本発明の実施形態の傾斜台式構造フレームを実
装した縱立式傾斜台で構成された工作機械の右側立面図
である。
【符号の説明】
11 実働コンポーネント 80 傾斜台式工作機械 82 ベッド部材 84 構造フレーム 86 ベース部材(シュー部材) 88 平面 90 平面 92 平面 94 平面 96 傾斜表面 98 表面 88a ベース部材 96a 表面 100a 表面 126 ベース部材 130 表面 132 表面 134 表面 136 表面 128 ステップ 120 垂直型傾斜台式工作機械 124 構造フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−213232(JP,A) 英国特許出願公開2040203(GB,A) 米国特許3837245(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 1/00 - 1/76 B23B 1/00 - 25/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜台式工作機械用の構造フレームの組
    み立て用部品であって、 ベッド部材と、 第1のシュー部材と、 第2のシュー部材を備え、 前記ベット部材は前記工作機械の実働コンポーネントを
    支持する機械加工された平坦な表面と、ベッド部材自身
    をシュー部材に維持するためのベッド部材側共働手段構
    成表面を備え、 前記第1のシュー部材は、ベッド部材を搭載するための
    第1シュー部材側共働手段構成表面を備え、 前記第2のシュー部材は、ベッド部材を搭載するための
    第2シュー部材側共働手段構成表面を備え、 前記ベッド部材は前記第1および第2シュー部材のいず
    れか一方だけと選択的に係合し、 ベッド部材が第1シュー部材と係合する時は、 ベッド部材側共働手段構成表面と第1シュー部材側共働
    手段構成表面が接することによって第1シュー部材上に
    前記ベッド部材が維持され、 ベッド部材が第2シュー部材と係合する時は、 ベッド部材側共働手段構成表面と第2シュー部材側共働
    手段構成表面が接することによって第2シュー部材上に
    前記ベッド部材が維持され、 ベッド部材が第1シュー部材と係合する時は、機械加工
    された前記平坦な表面は完全に垂直でもなくまた完全に
    水平でもない第1の傾斜角度にあり、 ベッド部材が第2シュー部材と係合する時は、前記機械
    加工された平坦な表面は完全に垂直でもなくまた完全に
    水平でもない第2の傾斜角度にあり、当該第2の傾斜角
    度は前記第1の傾斜角度と異なる、 ことを特徴とする傾斜台式工作機械用の構造フレームの
    組み立て用部品。
  2. 【請求項2】 前記機械加工された平坦な表面が鋳造表
    面であることを特徴とする請求項1に記載の傾斜台式工
    作機械用の構造フレームの組み立て用部品。
  3. 【請求項3】 ベット部材に設けられた工作機械の実働
    コンポーネントを支持する機械加工された平坦な表面
    と、ベッド部材側共働手段構成表面は平行であることを
    特徴とする請求項1に記載の傾斜台式工作機械用の構造
    フレームの組み立て用部品。
  4. 【請求項4】 ベッド部材とシュー部材から構成される
    傾斜台式工作機械用構造フレームを製造する方法であっ
    て、 シュー部材に自身を支持するための平坦な第1表面を有
    すると共に工作機械の実働コンポーネントを支持するも
    のたる第2の平坦な表面を有するベッド部材を形成する
    工程と、 前記ベッド部材を搭載するための第3表面を有する第1
    シュー部材を形成する工程と、 前記ベッド部材の第一表面を搭載するための前記第3表
    面とは角度が異なる第4表面を有する第2シュー部材を
    形成する工程と、 前記ベッド部材を第1シュー部材の第3表面又は第2シ
    ュー部材の第4表面と選択的に係合させる工程を有し、 ベッド部材が第1シュー部材に係合される時点において
    ベッド部材の第2表面は第1の傾斜角度にあり、当該第
    1の傾斜角度は完全に垂直でもなく完全に水平でもな
    く、ベッド部材が第2シュー部材に係合される時点にお
    いてベッド部材の第2表面は第2の傾斜角度にあり、当
    該第2の傾斜角度は前記第1の傾斜角度とは異なる角度
    であり且つ完全に垂直でもなく完全に水平でもないこと
    を特徴とする傾斜台式工作機械用構造フレームの製造方
    法。
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