JP3341829B2 - 二重屋根およびこれに用いる支持金具 - Google Patents

二重屋根およびこれに用いる支持金具

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JP3341829B2
JP3341829B2 JP04015499A JP4015499A JP3341829B2 JP 3341829 B2 JP3341829 B2 JP 3341829B2 JP 04015499 A JP04015499 A JP 04015499A JP 4015499 A JP4015499 A JP 4015499A JP 3341829 B2 JP3341829 B2 JP 3341829B2
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重一 安本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば折板から
なる屋根の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】屋根では、風や雪等により軒先、ケラ
バ、棟に大きな負荷が掛かる。そのため屋根の面強度を
向上すべく、特開平9−302854号公報に開示され
ているような二重屋根が案出された。
【0003】この二重屋根は、折り曲げて形成した長尺
の折板が長さ方向に強度を有することを利用して、上下
で葺く方向を90度違えて重ねるように葺成する構成で
ある。この二重屋根に用いる支持金具は、上葺屋根を下
葺屋根の上に支持する役割を持つが、まず第1に強固に
下葺屋根上に固定されなければならない。そしてまた、
上葺屋根に係る正圧および負圧に耐えるものでなくては
ならない。
【0004】この支持金具は、下葺屋根上に固定する本
体と、該本体上部において上葺屋根を固定する吊子等の
係止部材からなるが、固定は下葺屋根の馳部を挟持する
方がよいため挟持しようとするが、本体に対する吊子の
取付けが、吊子を挟むようには行なえない。いわば上部
と下部とで向きが90度違う捩じれたような形にならざ
るを得ず、上述のように充分な固定状態と、正圧にも負
圧にも耐える高い強度を得ようとすると、複数の部材を
組み付けた複雑な構造になってしまい、コスト高となる
問題があった。
【0005】
【解決すべき課題及びそのための手段】そこでこの発明
は、簡素な構造にして、低コストで簡単に製造できるよ
うな支持金具と、これを利用した二重屋根の提供を主た
る課題とする。
【0006】そのための手段は、下葺屋根の上に固定さ
るとともに、該下葺屋根とは方向を90度異にして上
葺屋根を形成するための係止部材を、上部に有した支持
金具であって、本体を、前記下葺屋根の長さ方向に延び
る下葺屋根の係合膨出部を挟持する一対の挟持固定部
と、これら挟持固定部の上端同士を連結する連結部と、
該連結部における下葺屋根の長さ方向の一方側の側部に
設けられた取付け部とを有する形に、一枚の金属板で形
成した支持金具であることを特徴とする。
【0007】前記取付け部に、係止部材としての吊子を
取付けるのに必要な挿通孔を下葺屋根の長さ方向に形成
し、上記取付け部の吊子取付け側には、ナットの螺合作
業をし易くするための作業空間を形成するとよい。
【0008】また、前記取付け部を、連結部から垂設し
て形成するとともに、その長さを、下端が下葺屋根の係
合膨出部の上部に位置するように設定するとよい。
【0009】別の手段は、折板の長さ方向を左右方向に
向けて葺いて形成した下葺屋根に、支持金具を固定し、
該支持金具の係止部材で、折板の長さ方向を前後方向に
向けて葺いて上葺折板を形成する二重屋根であって、前
記支持金具に、請求項1から請求項3のうちのいずれか
一項に記載の支持金具を用いた二重屋根であることを特
徴とする。
【0010】
【作用及び効果】すなわち上述の支持金具の構成によれ
ば、本体を一枚の金属板で形成しているので、打ち抜い
て折曲するだけの簡単な加工で製作できる。このため、
コストの低減が可能であるとともに、使用に際しての組
み付け作業や部品の管理等もきわめて簡単である。
【0011】また、本体は一対の挟持固定部を有してお
り、これらによる挟持で固定されるので、上葺屋根を支
持するのに必要な充分な固定強度を得ることが可能であ
る。しかも、水平な接地部分を設けてその先端に、下葺
屋根の係合膨出部を挟持する挟持部分を形成すれば、ま
た下端側ほど幅広に形成すれば、安定感も良好になって
より一そうの固定強度を得られる。
【0012】持固定部はまた、その上端同士を連結部
で連結された一体のものであるので、挟持固定部で挟持
している限りにおいて、正圧が掛かっても負圧が掛かっ
ても揺らぐことのない耐力を有する。
【0013】請求項2のように、取付け部の吊子取付け
側に作業空間を形成すると、吊子を取付けるために必要
なナットの螺合作業が、例えば本体を反転させたりする
ような面倒な作業なしで容易に行なえる。
【0014】請求項3のように取付け部の長さを、その
下端が下葺屋根の係合膨出部の上部に位置するように設
定すると、正圧が掛かったときに荷重をこの取付け部で
支持して、荷重を分散できるので、正圧に対する強度が
向上する。
【0015】このような支持金具で形成した請求項4の
二重屋根では、面強度を向上する効果を確実に得ること
ができる。しかも、部品が少ないので作業性は良好であ
る。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1は、支持金具1の使用状態を示す斜視図で
あり、この支持金具1は、下葺屋根2の上に上葺屋根3
を方向を90度違えて葺成する、いわゆるクロス葺きの
二重屋根4を形成するのに使用する金具である。
【0017】下葺屋根2は山部と谷部が折曲形成され、
端部に嵌合式、はぜ締式などの係合膨出部を有する長尺
の金属製折板2aからなり、下地材5上に固定したタイ
トフレーム6を介して形成される。葺く方向は、折板2
aにおける強度の高い長さ方向を横に向け、勾配方向に
する。上葺屋根3はそれとは逆に、折板3aの長さ方向
を縦、すなわち屋根の勾配方向に向け、横方向に葺成す
る。
【0018】下葺屋根2の上に上葺屋根3を固定するた
めの支持金具1は、下葺屋根2の係合膨出部、図面では
馳部2bを挟んで位置固定する本体7と、該本体7の上
部に取付けられ上葺屋根3を係止するための係止部材と
しての吊子8とで構成している。図2がその支持金具1
の分解斜視図である。
【0019】本体7は、一枚の金属板から形成する。図
3に示した形状に打ち抜いて基材7aを得るとともに、
この基材7aを折曲して図2に実線と仮想線で示した形
にする。この本体7は、前後方向に対峙して下葺屋根2
の係合膨出部2bを挟持する一対の挟持固定部9,9
と、これら挟持固定部9,9の上端を連結する連結部1
0と、該連結部10の正面視右側に設けられた吊子取付
け用の取付け部11と、該取付け部11の吊子取付け側
に形成した作業空間12とを有する。
【0020】挟持固定部9は、山の裾のように下側ほど
幅広の正面視形状で、前後に所定間隔を隔てた下端か
ら、内側に向けて適宜幅の平らな接地部13を形成し、
該接地部13の先端を若干上へ折曲して挟圧部14を形
成している。そして上下方向の中間部には、一対の挟持
固定部9,9を相互に近接し、上記挟圧部14で下葺屋
根2の係合膨出部2bを挟圧する挟持手段としての根角
ボルト15を挿通するための角孔16を左右に2カ所形
成している。この角孔16周辺部分は、外に凸の補強リ
ブ17を形成して、面方向の強度を得ている。
【0021】また挟持固定部9,9の上部のうち左右方
向の一方、すなわち正面においては右側、背面において
は左側を切欠いて、上記作業空間12を形成できるよう
にしている。上端には適宜長さの延設片18を形成し
て、内側へ折曲している。この延設片18を形成するこ
とにより線状の端縁を隠して当りを柔らかくすることが
できる。外側へ折曲しても同様である。
【0022】前記連結部10は、挟持固定部9,9の上
端のうち正面から見れば左側、背面から見れば右側を連
結しており、左右のうち正面視左側には受け片19を、
右側には前記取付け部11を一体に形成している。受け
片19は、適宜長さで、正面視左側の傾斜片に沿わせて
いる。また取付け部11は真っ直ぐ垂らし、下端が下葺
屋根2の馳部2bに達するようにその長さを設定してい
る。下端には、係合膨出部2bに嵌合するように丸い係
合膨出部2bの形に合わせて略円弧状の切欠部11aを
形成している。
【0023】また取付け部11における上記延設片18
の上面の高さよりも上側には、吊子8を取付けるのに必
要な四角い挿通孔11bを形成している。このように挿
通孔11bの位置を設定するのは、挿通孔11bに対し
ては根角ボルト20を挿通するが、吊子8を挿嵌した後
で螺合するナット21の螺合作業を行いやすくするため
である。取付け部11は、いずれか一方の挟持固定部9
から延設して形成するもよい。
【0024】前記吊子8は、上記取付け部11と同程度
の幅で挿通孔8aを有した取付け板部8bの上端に、そ
れよりも幅広の係止部8cを有した構造である。この一
実施例では丸馳型の吊子8を例示している。
【0025】このように構成した支持金具1では、吊子
8を本体7に固定した後、図4に示したように下葺屋根
2の山部上に固定する。すなわち、図2に仮想線で示し
たように下端側ほど前後に開いている挟持固定部9,9
を、根角ボルト15の挿通とナット22の螺合により相
互に近接し、挟圧部14で下葺屋根2の係合膨出部2b
を挟持する。この時、接地部13が下葺屋根2の山部の
上面に接地して安定するとともに、取付け部11の下端
の切欠部11aが下葺屋根2の係合膨出部2bに嵌まる
ようになって当接する。
【0026】下葺屋根2の所定位置に固定した後は、図
5に示したように吊子8を利用して折板3aの固定を行
ない、上葺屋根3を葺成して、二重屋根4を形成する。
【0027】このようにして形成した二重屋根4では、
風や雪により掛る大きな荷重にも充分耐え得るような高
い面強度を確実に得ることができる。
【0028】しかも、支持金具1は簡素な構造であるの
で、低コストで簡単に製造できる上、部品が少ないので
作業性は良好である。すなわち支持金具1は、本体7を
一枚の金属板で形成しているので、打ち抜いて折曲する
だけの簡単な加工で製作できる。このため、コストの低
減が可能であるとともに、使用に際しての組み付け作業
や部品の管理等もきわめて簡単である。
【0029】また、本体7は前後に対峙する一対の挟持
固定部9,9を有しており、これらによる挟持で固定さ
れるので、上葺屋根3を支持するのに必要な充分な固定
強度を得ることが可能である。しかも、前後方向の離れ
た位置から、内側に向かって平らな接地部13を設けて
その先端に、下葺屋根2の馳部2bを挟持する挟圧部1
4を形成しているので、また正面から見た形状で下端側
ほど幅広に形成しているので、実際上も見た目にも安定
感が良好であり、より一層高い固定強度を得られる。
【0030】前後の挟持固定部9,9はまた、その上端
を連結部10で連結された一体のものであるので、挟持
固定部9,9で挟持している限りにおいて、正圧が掛か
っても負圧が掛かっても揺らぐことのない耐力を有す
る。
【0031】また、取付け部11の吊子取付け側に作業
空間12を形成しているので、吊子8を取付けるために
必要なナット21の螺合作業が、例えば本体7を反転さ
せたりするような面倒な作業なしで容易に行なえる。
【0032】さらに取付け部11の長さを、その下端が
下葺屋根2の係合膨出部2bに当接又は、若干間隔を有
するように設定しているので、正圧が掛かったときに取
付け部11が係合膨出部2bに当って荷重を支持し、分
散できるので、正圧に対する強度が向上する。
【0033】図6は他の例を示している。図6では本体
7の作業空間12を、一方、すなわち正面側の挟持固定
部9のみを切欠くことで構成し、背面側の挟持固定部9
には、支持片23を立設して、固定する折板3aを受け
て支持できるようにしている。取付け部11に若干食い
込ませても長さを長めに設定し、先端を内側または外側
に折曲して面で支持できるようにするもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 二重屋根の構造を示す斜視図。
【図2】 支持金具の分解斜視図。
【図3】 本体の展開図。
【図4】 使用状態の側面図。
【図5】 使用状態の正面図。
【図6】 他の例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…支持金具 2…下葺屋根 2b…係合膨出部 3…上葺屋根 4…二重屋根 7…本体 8…吊子(係止部材) 9…挟持固定部 10…連結部 11…取付け部 12…作業空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿島 嘉彦 大阪市中央区南本町4丁目1番1号 株 式会社淀川製鋼所内 (72)発明者 河野 重治 大阪市中央区南本町4丁目1番1号 株 式会社淀川製鋼所内 (56)参考文献 特開 平10−205074(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/00 - 3/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下葺屋根の上に固定されるとともに、該
    葺屋根とは方向を90度異にして上葺屋根を形成するた
    めの係止部材を、上部に有した支持金具であって、 本体を、前記下葺屋根の長さ方向に延びる下葺屋根の
    合膨出部を挟持する一対の挟持固定部と、これら挟持固
    定部の上端同士を連結する連結部と、該連結部における
    下葺屋根の長さ方向の一方側の側部に設けられた取付け
    部とを有する形に、一枚の金属板で形成した支持金具。
  2. 【請求項2】前記取付け部に、係止部材としての吊子を
    取付けるのに必要な挿通孔を下葺屋根の長さ方向に形成
    し、 上記取付け部の吊子取付け側には、ナットの螺合作業を
    し易くするための作業空間を形成した請求項1記載の支
    持金具。
  3. 【請求項3】前記取付け部を、連結部から垂設して形成
    するとともに、その長さを、下端が下葺屋根の係合膨出
    部の上部に位置するように設定した請求項1または請求
    項2記載の支持金具。
  4. 【請求項4】折板の長さ方向を左右方向に向けて葺いて
    形成した下葺屋根に、支持金具を固定し、該支持金具の
    係止部材で、折板の長さ方向を前後方向に向けて葺いて
    上葺折板を形成する二重屋根であって、 前記支持金具に、請求項1から請求項3のうちのいずれ
    か一項に記載の支持金具を用いた二重屋根。
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