JP3341762B2 - ダイボンディング装置およびダイボンディング方法 - Google Patents

ダイボンディング装置およびダイボンディング方法

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JP3341762B2 JP2000355436A JP2000355436A JP3341762B2 JP 3341762 B2 JP3341762 B2 JP 3341762B2 JP 2000355436 A JP2000355436 A JP 2000355436A JP 2000355436 A JP2000355436 A JP 2000355436A JP 3341762 B2 JP3341762 B2 JP 3341762B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハなどのチッ
プ供給部に備えられたチップをリードフレームやプリン
ト基板などの基板に移送搭載するダイボンディング装置
およびダイボンディング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウエハなどのチップ供給部に備えられた
チップを、リードフレームやプリント基板などの基板に
搭載するダイボンディング装置として、ノズルでチップ
供給部のチップを真空吸着してピックアップし、基板に
移送搭載するものが知られている。
【0003】図7は従来のダイボンディング装置の側面
図である。リードフレーム1はガイド部2上に位置決め
されている。ウエハ3はホルダ4に保持されている。ホ
ルダ4はXテーブル5とYテーブル6から成る可動テー
ブル7に載せられている。ヘッド部8はウエハ3のチッ
プPを下端部に真空吸着するノズル9を有している。ヘ
ッド部8は、移動機構(図示せず)に駆動されて、ウエ
ハ3とリードフレーム1の間を往復移動する。
【0004】ヘッド部8の停止位置は、実線および鎖線
で示す2つの位置で一定しており、ウエハ3の所定のチ
ップPをノズル9がピックアップできるように、可動テ
ーブル7を駆動してウエハ3をノズル9に対して相対的
にX方向やY方向へ水平移動させるようになっている。
この場合、鎖線で示すようにガイド部2側へ移動したウ
エハ3とホルダ4がガイド部2やリードフレーム1に衝
突しないように、ウエハ3はガイド部よりも段落差Dを
確保して低い位置に配設されている。
【0005】次に動作を説明する。ヘッド部8が鎖線で
示すようにウエハ3の真上に移動してきた状態で、ヘッ
ド部8に備えられたリニヤモータなどの上下動手段が駆
動することにより、ノズル9は上下動作を行い、ウエハ
3のチップPを真空吸着してピックアップする。次にヘ
ッド部8はリードフレーム1の上方へ移動し、そこで再
度ノズル9が上下動作を行うことにより、チップPをリ
ードフレーム1に搭載する。リードフレーム1をガイド
部2上をその長手方向へピッチ送りしながら、以上の動
作が繰り返されることにより、リードフレーム1にチッ
プPが次々に搭載されていく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7において、段落差
Dが確保されているため、ノズル9のウエハ3のチップ
PをピックアップするときのストロークSaは、チップ
Pをリードフレーム1に搭載するときのストロークSb
よりもかなり長い。したがってノズル9がウエハ3のチ
ップPをピックアップするための上下動作に要する時間
は長くかかり、それだけタクトタイムが長くなって作業
能率があがらないという問題点があった。
【0007】またヘッド部8はノズル9の上下動手段
(リニヤモータなど)を備えているが、上下動手段はか
なり重量が重いものである。したがって上下動手段はヘ
ッド部8がウエハ3とリードフレーム1の間を往復移動
するときの大きな負荷となり、このためヘッド部8の移
動速度を上げることができず、このことも作業能率があ
がらない原因の一つになっていた。
【0008】したがって本発明は、ウエハなどのチップ
供給部のチップをピックアップするときのノズルのスト
ロークを短くし、タクトタイムを短縮できるダイボンデ
ィング装置を提供することを目的とする。また本発明
は、ヘッド部の負荷を小さくし、ヘッド部をチップ供給
部と基板の間を高速度で移動させて作業能率をあげるこ
とができるダイボンディング装置およびダイボンディン
グ方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、基板
のガイド部と、このガイド部に位置決めされた基板より
も段落差を確保して低い位置に配設されたチップ供給部
と、チップ供給部に備えられたチップをノズルの下端部
に真空吸着してピックアップしガイド部に位置決めされ
た基板に移送搭載するヘッド部と、このヘッド部を基板
のガイド部とチップ供給部の間を移動させる移動機構と
を備えたダイボンディング装置であって、前記移動機構
が、前記基板の位置決め部から前記チップ供給部へ向っ
て下り勾配のカム曲線を有するカムと、前記ヘッド部側
に設けられてこのカム曲線に沿って移動するカムフォロ
アとを備え、また前記カムを上下動させることにより、
前記ノズルを前記カムと一体的に上下動させる上下動手
段を設け、更に前記ヘッド部は、前記ノズルシャフトを
直立して挿着する取付体と、前記ノズルシャフトをθ回
転させるモータを備えるとともに、前記ノズルをスクラ
ブ動作させるためのモータを備えた。
【0010】請求項2の発明は、前記カムを上下動させ
るための前記上下動手段の駆動部を、前記ヘッド部と別
体の固定台側に設けることにより、前記駆動部が前記ノ
ズルの前記チップ供給部と前記ガイド部の間の移動動作
の負荷とならないようにした。
【0011】請求項3の発明は、基板のガイド部と、こ
のガイド部に位置決めされた基板よりも段落差を確保し
て低い位置に配設されたチップ供給部と、チップ供給部
に備えられたチップをノズルの下端部に真空吸着してピ
ックアップしガイド部に位置決めされた基板に移送搭載
するヘッド部と、このヘッド部を基板のガイド部とチッ
プ供給部の間を移動させる移動機構と、前記チップ供給
部へ向って下り勾配の傾斜部を備えたカム曲線を有する
カムと、このカムを上下動させることにより前記ノズル
をこのカムと一体的に上下動させる上下動手段と、前記
ノズルと共に上下動し且つ前記移動機構による前記ヘッ
ド部の移動に伴って前記カム曲線に沿って移動するカム
フオロアと、前記ノズルをスクラブ動作させるモータと
を備えたダイボンディング装置を用いたダイボンディン
グ方法であって、前記移動機構で前記ヘッド部を前記チ
ップ供給部の上方へ移動させることにより、前記カムフ
ォロアを前記傾斜部を通過させて前記ノズルを下降させ
る工程と、前記上下動手段により前記カムを下降させる
ことにより、前記ノズルを下降させて前記チップ供給部
のチップを前記ノズルで真空吸着し、次いでカムを上昇
させてチップをピックアップする工程と、前記移動機構
で前記ヘッド部を前記ガイド部の基板の上方へ移動させ
ることにより、前記カムフォロアを前記傾斜部を通過さ
せて前記ノズルを上昇させる工程と、前記上下動手段に
より前記カムを下降させることにより、前記ノズルを下
降させてチップを基板に着地させる工程と、前記ノズル
にスクラブ動作させてチップを基板にボンディングする
工程、を含む。
【0012】請求項1〜3の発明によれば、ノズルがチ
ップ供給部へ向って移動するときには、ヘッド部はカム
曲線に沿って下降するので、この移動中にその分だけノ
ズルのストロークを稼ぐことができる。したがって上下
動手段を駆動することにより、カムを上下動させてノズ
ルがチップ供給部のチップをピックアップするときのス
トロークは大巾に短縮され、短いストロークで高速度で
チップをピックアップすることができる。またチップを
基板に着地させてスクラブ動作を行わせることにより、
チップを基板にしっかりボンディングできる。
【0013】また請求項2の発明によれば、ヘッド部の
移動の負荷は著しく軽減されるので、ヘッド部はチップ
供給部と基板の間を高速度で移動しながら、基板にチッ
プを搭載することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態を図
面を参照ながら説明する。図1は本発明の一実施の形態
におけるダイボンディング装置の斜視図、図2は本発明
の一実施の形態におけるダイボンディング装置の要部斜
視図、図3は本発明の一実施の形態におけるダイボンデ
ィング装置の正面図、図4は本発明の一実施の形態にお
けるダイボンディング装置の側面図、図5は本発明の一
実施の形態におけるダイボンディング装置の平面図、図
6は本発明の一実施の形態におけるダイボンディング装
置のノズルのストロークの説明図である。
【0015】まず、各図を参照してダイボンディング装
置の全体構造を説明する。なお図7に示す従来例と同一
要素には同一符号を付している。図1において、基台1
0の上面にはポール11が立設されており、ポール11
上にリードフレーム1のガイド部2が設けられている。
リードフレーム1はガイド部2上をその長手方向(X方
向)にピッチ送りされ、所定の位置で位置決めされる。
Xテーブル5とYテーブル6から成る可動テーブル7は
ガイド部2の側方に設置されており、可動テーブル7の
上部に取り付けられたホルダ4にウエハ3が保持されて
いる。このウエハ3、ホルダ4、可動テーブル7はチッ
プ供給部を構成している。
【0016】基台10の後方角部には支柱12が立設さ
れている。支柱12の上部にはリニヤモータ部20が片
持ちされている。このリニヤモータ部20は、後述する
ように、ヘッド部30をウエハ3とリードフレーム1の
間を移動させる移動機構となるものである。リニヤモー
タ部20は、その駆動源であるステータ21と移動板2
2から成っている。図4に示すように、ステータ21の
前面には水平なガイドレール23が上下2本設けられて
いる。また移動板22の背面には、ガイドレール23に
スライド自在に嵌合するスライダ24が設けられてい
る。したがって、ステータ21に配設されたコイル(図
示せず)に通電すると、その磁気力によって移動板22
はガイドレール23に沿って水平方向(Y方向)へ摺動
する。なお移動機構として、リニアモータ部20に代え
てボールネジとナットとモータを用いた送りネジ機構を
使用してもよい。
【0017】図1において、移動板22の前面にはヘッ
ド部30が設けられている。ヘッド部30は、移動板2
2に組み付けられて移動板22と一体的にリードフレー
ム1とウエハ3の間をY方向へ移動するものであり、以
下その詳細な構造を説明する。図1および図2におい
て、31はカギ型のブラケットであり、移動板22の前
面に取り付けられている。ブラケット31の前面には、
水平方向(X方向)の上下2本のガイドレール32が装
着されている。またブラケット31の前面にはプレート
33が設けられている。図5に示すように、プレート3
3の背面にはガイドレール32にスライド自在に嵌合す
るスライダ34が設けられている。したがってプレート
33は、ガイドレール32に沿って水平方向(X方向)
に移動自在となっている。
【0018】図2に示すように、プレート33の側面下
部にはローラ35が設けられている。ローラ35は横長
のガイド36に当接している。図5において、37はロ
ーラ35をガイド36に押し付けるために、プレート3
3をガイド36側へ付勢するためのスプリングである。
図2および図5において、ガイド36はシャフト38の
先端部に結合されている。シャフト38の後端部にはロ
ーラ39が軸着されている。ローラ39はカム40に当
接している。図4において、固定台42上にはシャフト
38がその長手方向へ移動するのを案内するガイド43
が設けられている。モータ41が駆動してカム40が回
転すると、シャフト38はその長手方向(X方向)にわ
ずかに往復動する。これにより、ガイド36やローラ3
5を介してプレート33もX方向へ往復動する。この往
復動は、後述するノズルにX方向のスクラブ動作を行わ
せるものである。
【0019】図2において、プレート33の前部には取
付体50が装着されている。取付体50は垂直なガイド
レール44とスライダ43を介してプレート33に上下
動自在に装着されている(図3も参照)。図2および図
3において、取付体50には軸受部50a,50cが突
設されており、これにノズルシャフト51が直立して挿
着されている。ノズルシャフト51の下端部には、チッ
プを真空吸着するノズル52が設けられている。53は
ノズルシャフト51に装着されたタイミングプーリであ
る。このタイミングプーリ53は、プレート33の前面
に固定された軸受部33bに回転自在に取り付けられて
いる。ノズルシャフト51の周面には長手方向に沿って
スプライン溝が形成されており(図示せず)タイミング
プーリに内蔵された軸受に上下方向へのみ摺動自在に支
持されている。ブラケット31の背後にはθ回転用のモ
ータ54が装着されている。モータ54の回転は、タイ
ミングベルト55やタイミングプーリ53を介してノズ
ルシャフト51に伝達され、ノズルシャフト51はその
軸心を中心にθ回転する。これにより、ノズル52の下
端部に真空吸着されたチップの水平方向の回転角度の設
定を行う。
【0020】図2および図4において、取付体50の側
面下部にはバー56が装着されている。バー56の下部
にはカムフオロア57が軸着されている。60はY方向
に長板形のカムであり、その前面には所定のカム曲線を
構成するカム溝61がY方向に長く形成されている。図
3において、このカム溝61は、リードフレーム1の真
上に位置する第1水平部61aと、ウエハ3の真上に位
置する第2水平部61bと、両部の間にあってウエハ3
に向って下り勾配の傾斜部61cから成っている。取付
体50に装着されたカムフオロア57はカム溝61に嵌
合している。62はカム60を弾持するスプリングであ
る。図3においてリニヤモータ部20が駆動すると、移
動板22はガイドレール23に沿ってY方向へ移動する
が、これによりカムフオロア57はカム溝61内を転動
しながら同方向へ移動し、傾斜部61c内を移動するこ
とにより、取付体50および取付体50に保持されたノ
ズルシャフト51およびノズル52は上下動する。
【0021】次に、図4および図5を参照してカム60
を上下動させる上下動手段について説明する。カム60
の背面にはブロック70が設けられている。ブロック7
0にはカギ型のレバー71がピン72で上下方向に回転
自在に軸着されている。レバー71の両端部にはローラ
73、74が軸着されており、一方のローラ73はカム
60の背面の突出部60aの下面に当接している。上記
スプリング62(図3)のばね力により、突出部60a
はローラ73に押接される。
【0022】カム60の背後には固定台42が設けられ
ている。この固定台42はステータ21の下部に固定さ
れている。固定台42の下面には、ブロック70やモー
タ75など装着されている。モータ75はX方向に長尺
の送りねじ76を回転させる。77は送りねじ76の先
端部の軸受である。送りねじ76にはナット78が装着
されている。ナット78には前方へ延出するロッド79
が結合されており、ロッド79の先端部はレバー71の
ローラ74に押接している。80はナット78のガイド
レールである。
【0023】したがってモータ75が駆動して送りねじ
76が回転すると、ナット78は送りねじ76に沿って
移動する。これによりロッド79はX方向へ移動し、レ
バー71のローラ74を背面から押圧する。するとレバ
ー71はピン72を中心に回転し、突出部60aを介し
てローラ73に接地するカム60は上下動する。取付体
50はバー56およびローラ57を介してカム60に連
結されており、したがってカム60が上下動することに
より、取付体50およびこれに保持されたノズルシャフ
ト51やノズル52も上下動する。
【0024】以上のように、ノズル52は、第1にはカ
ムフオロア57がカム溝61の傾斜部61cに沿って移
動することによって上下動作を行い、また第2にはモー
タ75の駆動によりカム60が上下動することにより上
下動作を行う。ここで、カム溝61の加工精度を十分に
あげることにより、カム溝61によるノズル52のスト
ロークの大きさを常に正確に確保できる。またモータ7
5をデジタル制御することにより、モータ75の駆動に
よるノズル52のストロークを正確に制御できる。
【0025】図6は、ノズル52のストロークの説明図
である。図示するように、リードフレーム1が載せられ
たガイド部2とウエハ3に備えられたチップPの上面
(チップPのピックアップレベル)には段落差Dが確保
されており、ウエハ3はリードフレーム1よりも低い位
置に配設されている。この段落差Dの必要性について
は、図7を参照して説明したとおりである。
【0026】この段落差Dを吸収するために、カム溝6
1の傾斜部61cによりストロークS1を稼ぐ。またウ
エハ3のチップPをピックアップする際には、モータ7
5を駆動してカム60を上下動させることによりストロ
ークS2を稼ぎ、またチップPをリードフレーム1に搭
載する際にもモータ75を駆動してカム60を上下動さ
せることによりストロークS3を稼ぐ。ここでストロー
クS1は、ノズル52がウエハ3とリードフレーム1の
間を移動しながら稼ぐので、このストロークS1を稼ぐ
ための時間は実質的に不要となり、ストロークS2、S
3を稼ぐための時間のみが必要となる。すなわち、ウエ
ハ3のチップPをピックアップする際に必要なストロー
クはS2であり、図7に示す従来例のストロークSaよ
りもこのストロークS2ははるかに短いので、ピックア
ップに要する時間を大巾に短縮できる。しかも上述した
ように、各ストロークS1,S2,S3は正確に実現で
きる。なおノズル52のストロークはチップPの厚さに
よって異るので、チップPの厚さに応じてモータ75の
回転量を調整する。
【0027】またノズル52はウエハ3とリードフレー
ム1の間を繰り返し往復移動を行って、ウエハ3のチッ
プPをリードフレーム1に搭載するが、ノズル52に上
下動作を行わせるための上下動手段(カム60、レバー
71、モータ75、送りねじ76、ナット78など)は
すべてヘッド部30とは別体であって、固定台42側に
固定されており、ノズル52の往復移動の負荷とはなら
ない。すなわちリニヤモータ部20の駆動によるノズル
52の往復移動の負荷となるのは、ブラケット31や取
付体50に組み付けられた部品だけである。したがって
リニヤモータ部20の負荷は小さく、ノズル52をウエ
ハ3とリードフレーム1の間を高速度で移動させること
ができる。
【0028】このダイボンディング装置は上記のように
構成されており、次に全体の動作を説明する。図1にお
いて、ガイド部2上を搬送されてきたリードフレーム1
は所定位置で停止して位置決めされる。次にリニヤモー
タ部20が駆動して移動板22がステータ21の前面を
ガイドレール23に沿ってスライドすることにより、ヘ
ッド部30はウエハ3の上方へ移動する。このとき、図
3においてカムフオロア57がカム溝61の傾斜部61
cを通過することにより、ノズル52はストロークS1
下降し、ウエハ3の上方に到達する。図4はこのときの
状態を示している。
【0029】そこで図4においてモータ75が正回転す
ることにより、ナット78は送りねじ76に沿って右方
へ後退し、ロッド79も後退する。これによりレバー7
1はカム60の突出部60aから受ける荷重により反時
計方向へ回転し、カム60は下降する。この下降量はス
トロークS2であり、これによりノズル52の下端部は
ウエハ3のチップPの上面に到達し、チップPを真空吸
着する。次にモータ75が逆回転すると、ナット78は
送りねじ76に沿って左方へ前進し、ロッド79も前進
してその先端部によりレバー71のローラ74を押し、
レバー71は時計方向へ回転する。これによりカム60
は上記ストロークS2だけ押し上げられ、ノズル52も
ストロークS2上昇してチップPをピックアップする。
【0030】次にリニヤモータ部20が逆方向に駆動し
て移動板22は図4において左方へ移動する。これによ
りノズル52はリードフレーム1の上方へ移動するが、
その途中において、カムフオロア57はカム溝61の傾
斜部61cに沿って移動することにより、ノズル52は
ストロークS1上昇する。次に、チップPのピックアッ
プの場合と同様に、モータ75を正方向へ駆動すること
により、カム60を下降させ、これによりノズル52を
下降させてノズル52の下端部に真空吸着されたチップ
Pをリードフレーム1に着地させる(図6において、鎖
線で示すチップPを参照)。このときのノズル52のス
トロークはS3である。
【0031】この着地状態で、図4および図5において
モータ41を正逆駆動する。するとシャフト38はカム
40の回転によってその長手方向(X方向)へ往復動
し、これによりプレート33及び取付体50も同方向へ
往復動し、ノズル52はX方向へわずかにスクラブ動作
を行う。またこれと同時にリニヤモータ部20をわずか
に正逆駆動することにより、ノズル52はY方向へわず
かにスクラブ動作を行う。このようにノズル52をX方
向やY方向へスクラブ動作させることにより、リードフ
レーム1に塗布された接着剤をチップPの裏面全体に接
触させ、チップPをリードフレーム1にしっかりボンデ
ィングできる。次にチップPの真空吸着状態を解除した
うえで、モータ75を逆方向へ駆動し、ノズル52を上
昇させれば、一連の動作は終了する。リードフレーム1
をガイド部2上をピッチ送りしながら、上述した動作を
繰り返すことにより、リードフレーム1にはチップPが
次々に搭載される。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ノズルを基板からチッ
プ供給部へ向って移動させるときに、ノズルをカム曲線
に沿って移動させて下降させるようにしているので、チ
ップ供給部に備えられたチップをピックアップする際
や、チップを基板に搭載する際には、上下動手段により
カムを上下動させてノズルをわずかに上下動させればよ
く、ノズルのストロークを大巾に短縮できる。したがっ
てチップのピックアップや搭載に要する時間を短縮で
き、高速度でチップを基板に搭載することができる。ま
たカムの上下動のストロークを正確に調整することによ
り、チップの厚さに応じてノズルのストロークを正確に
調整し、チップ供給部におけるチップのピックアップ
や、チップの基板への搭載を確実に行うことができる。
またチップを基板に着地させてスクラブ動作を行わせる
ことにより、チップを基板にしっかりボンディングでき
る。
【0033】請求項2の発明によれば、カムを上下動さ
せるための上下動手段の駆動部を、ヘッド部と別体の固
定台側に設けることにより、駆動部がノズルのチップ供
給部と基板のガイド部の間の移動動作の負荷とならない
ようにしているので、ノズルを高速度でチップ供給部と
基板の間を移動させることができ、したがって高速度で
チップを基板に移送搭載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるダイボンディン
グ装置の斜視図
【図2】本発明の一実施の形態におけるダイボンディン
グ装置の要部斜視図
【図3】本発明の一実施の形態におけるダイボンディン
グ装置の正面図
【図4】本発明の一実施の形態におけるダイボンディン
グ装置の側面図
【図5】本発明の一実施の形態におけるダイボンディン
グ装置の平面図
【図6】本発明の一実施の形態におけるダイボンディン
グ装置のノズルのストロークの説明図
【図7】従来のダイボンディング装置の側面図
【符号の説明】
1 リードフレーム 2 ガイド部 3 ウエハ 20 リニヤモータ部 21 ステータ 22 移動板 30 ヘッド部 42 固定台 52 ノズル 57 カムフオロア 60 カム 61 カム溝 75 モータ 76 送りねじ 78 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/52

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板のガイド部と、このガイド部に位置決
    めされた基板よりも段落差を確保して低い位置に配設さ
    れたチップ供給部と、チップ供給部に備えられたチップ
    をノズルシャフトの下端部のノズルに真空吸着してピッ
    クアップしガイド部に位置決めされた基板に移送搭載す
    るヘッド部と、このヘッド部を基板のガイド部とチップ
    供給部の間を移動させる移動機構とを備えたダイボンデ
    ィング装置であって、 前記移動機構が、前記基板の位置決め部から前記チップ
    供給部へ向って下り勾配のカム曲線を有するカムと、前
    記ヘッド部側に設けられてこのカム曲線に沿って移動す
    るカムフォロアとを備え、また前記カムを上下動させる
    ことにより、前記ノズルを前記カムと一体的に上下動さ
    せる上下動手段を設け、 更に前記ヘッド部は、前記ノズルシャフトを直立して挿
    着する取付体と、前記ノズルシャフトをθ回転させるモ
    ータを備えるとともに、前記ノズルをスクラブ動作させ
    るためのモータを備えたことを特徴とするダイボンディ
    ング装置。
  2. 【請求項2】前記カムを上下動させるための前記上下動
    手段の駆動部を、前記ヘッド部と別体の固定台側に設け
    ることにより、前記駆動部が前記ノズルの前記チップ供
    給部と前記ガイド部の間の移動動作の負荷とならないよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載のダイボンディ
    ング装置。
  3. 【請求項3】基板のガイド部と、このガイド部に位置決
    めされた基板よりも段落差を確保して低い位置に配設さ
    れたチップ供給部と、チップ供給部に備えられたチップ
    をノズルの下端部に真空吸着してピックアップしガイド
    部に位置決めされた基板に移送搭載するヘッド部と、こ
    のヘッド部を基板のガイド部とチップ供給部の間を移動
    させる移動機構と、前記チップ供給部へ向って下り勾配
    の傾斜部を備えたカム曲線を有するカムと、このカムを
    上下動させることにより前記ノズルをこのカムと一体的
    に上下動させる上下動手段と、前記ノズルと共に上下動
    し且つ前記移動機構による前記ヘッド部の移動に伴って
    前記カム曲線に沿って移動するカムフオロアと、前記ノ
    ズルをスクラブ動作させるモータとを備えたダイボンデ
    ィング装置を用いたダイボンディング方法であって、 前記移動機構で前記ヘッド部を前記チップ供給部の上方
    へ移動させることにより、前記カムフォロアを前記傾斜
    部を通過させて前記ノズルを下降させる工程と、 前記上下動手段により前記カムを下降させることによ
    り、前記ノズルを下降させて前記チップ供給部のチップ
    を前記ノズルで真空吸着し、次いでカムを上昇させてチ
    ップをピックアップする工程と、 前記移動機構で前記ヘッド部を前記ガイド部の基板の上
    方へ移動させることにより、前記カムフォロアを前記傾
    斜部を通過させて前記ノズルを上昇させる工程と、 前記上下動手段により前記カムを下降させることによ
    り、前記ノズルを下降させてチップを基板に着地させる
    工程と、 前記ノズルにスクラブ動作させてチップを基板にボンデ
    ィングする工程、 を含むことを特徴とするダイボンディング方法。
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