JP3341606B2 - 内燃機関の燃料噴射ノズル - Google Patents
内燃機関の燃料噴射ノズルInfo
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Description
ジンなどの内燃機関の燃料噴射系に使用される燃料噴射
ノズルに関する。
エンジンは、燃料噴射系を構成する燃料噴射ノズルがシ
リンダヘッドに設けられており、ピストンが上死点に達
する直前に燃料を燃料噴射ノズルから燃焼室内に噴射す
るようにしている。従来、ホール型の燃料噴射ノズルの
例として、特開昭62−87665号公報や特開平7−
167016号公報などに示されているように、複数の
微小噴孔からなる噴孔群をノズルの周方向に所定ピッチ
で複数設けたものが知られている。例えば図10に示す
従来の噴射ノズルの場合、各々の噴孔群1を構成する複
数の微小噴孔2は円形あるいは円形に類似した形状の複
数の領域3内において各領域3の円周方向に沿って形成
されている。
のように、個々の噴孔群を構成する微小噴孔が、各噴孔
群ごとにほぼ円形の領域内において円周方向に配置され
ている場合、次のような問題が生じることが本発明者ら
の研究により判明した。すなわち従来の噴孔群では、各
噴孔群の微小噴孔から燃料が噴射された場合に、各噴孔
群ごとに形成される燃料の噴霧群の中心部分に空気が充
分に導入されにくく、燃料の過濃部分が存在することに
なってスモーク生成の要因となってしまうのである。
噴孔2から噴射された燃料の噴霧5が相互に重なり合
い、噴霧群6の中心部分7に新気が入りにくい状況が生
じていた。特に、燃焼室内に生じている新気のスワール
の流線と直交する方向(矢印fで示す方向)からは上下
の噴霧5が邪魔になって新気が噴霧群6の中心部分7に
入りにくく、過濃部分の存在が助長される傾向があっ
た。
載されているように噴孔群を構成する3つの微小噴孔を
正三角形の頂点に相当する位置に開口させることも提案
されたが、このものは上記3つの微小噴孔が互いに等間
隔で配置されており、しかも各微小噴孔はその中心線
(燃料の流れる方向)が互いに平行となるように穿孔さ
れているため、各微小噴孔から噴射された燃料の噴霧
が、互いに隣り合うものどうしで相互に重なり合い、噴
霧群の中心部分に新気が導入されにくい状況が生じてい
る。
ほぼ均等に分布させた場合、すなわち噴孔群を構成しな
い場合には、過濃部分を生じにくいという利点がある反
面、噴射燃料が一気に着火して燃焼するため振動が大き
くなったり、NOxの発生が多くなるという問題があ
る。
された燃料の噴霧群中心部への新気導入が促進され、噴
射燃料を望ましい状況で燃焼させることができるような
燃料噴射ノズルを提供することにある。
の請求項1に対応する本発明は、複数の微小噴孔の集り
により構成される噴孔群を複数有し、これら噴孔群がノ
ズル先端部に周方向に互いに間隔を存して配される燃料
噴射ノズルにおいて、互いに隣り合う上記噴孔群間の距
離は、互いに最も接近しているところでも、1つの噴孔
群内における各噴孔の中心間距離のいずれよりも大であ
り、上記各噴孔群内の個々の微小噴孔が互いに噴射燃料
を広げるべく微小噴孔どうしで所定の広がり角度をもっ
て形成され、かつ、上記各噴孔群内の微小噴孔のうち第
1の微小噴孔は第2および第3の微小噴孔に対してノズ
ルの軸線方向に位置をずらして開口し、上記各噴孔群内
の全ての微小噴孔の開口部は、ノズルの軸線方向に互い
に重ならないようにノズル周方向にオフセットした位置
に形成されていることを特徴とするものである。
したことで、噴霧群の中心部と外部との間に新気導入を
促進する空間が確保され、スワールの流線と直交する方
向からも新気が導入されやすくなる。互いに隣り合う上
記噴孔群間の距離は、互いに最も接近しているところで
も、1つの噴孔群内における各噴孔の中心間距離のいず
れよりも大である。このように微小噴孔の集まりからな
る噴孔群がノズルの周方向に間隔をあけて配置した場合
は、全ての噴孔をノズルの周方向に均等に配置した場合
に比べて、着火直後の燃焼は比較的ゆるやかであるが、
その後は一気に燃える。
ルの周方向に広がる角度であってもよいし、ノズルの軸
線方向あるいはこれら以外の方向に広がる角度であって
もよい。広がり角度θがノズルの周方向に広がる場合、
噴孔群の数をnとすると、θは最大でも360°/2n
までにする必要がある。θが360°/2nを越える
と、隣接する噴孔群どうしが干渉してしまう。
を構成する複数の微小噴孔のうちの少なくとも2つの微
小噴孔はノズルの軸線方向に互いに位置をずらして開口
させている。そして各噴孔群においてノズル周方向に隣
り合う3つの微小噴孔の開口部をつなぐ線分のなす角度
(この明細書では交差角と呼ぶ)を60°を越える角度
とすることにより、噴霧群中心部への新気導入が促進さ
れる。噴霧群中心部への新気導入効果をさらに促進する
ためには、上記交差角を90°あるいはそれ以上にする
とよい。
群内の微小噴孔のうち第2および第3の微小噴孔は、一
例として図3に示したように、ノズルの軸線と直角な横
断面において、ノズル中心を通る線分(N)と直角に交
わりかつノズル中心を通る線分を(B)としたとき、上
記第2および第3の微小噴孔の中心線(X2,X3)がノ
ズル中心からノズルの外周に近づくにつれて上記線分
(N)から次第に離れてゆくように、上記線分(N)に
対して上記第2および第3の微小噴孔が斜め方向に穿孔
されていると共に、上記第2の微小噴孔の中心線(X
2)が、上記ノズル中心に対して上記第2の微小噴孔側
にずれている上記線分(B)上の点(C2)と交わり、
第3の微小噴孔の中心線(X3)が、上記ノズル中心に
対して上記第3の微小噴孔側にずれている上記線分
(B)上の点(C3)と交わるように、上記第2および
第3の微小噴孔が穿孔されている。こうすることによ
り、ノズル内部において微小噴孔どうしの距離が比較的
広く確保される。
の特定の微小噴孔は、この噴孔群内の残りの微小噴孔に
対してノズルの周方向に所定の偏向角度をなして斜め方
向に穿孔され、かつ、この特定の微小噴孔の開口面積を
残りの微小噴孔の1つあたりの開口面積よりも小さくし
ている。こうすることにより、特定の微小噴孔から噴射
される燃料の相対的に小さな噴霧を、燃焼室内のスワー
ルに対して順方向あるいは逆方向に形成することが可能
になる。
のディーゼルエンジン10は、シリンダ11と、ピスト
ン12と、シリンダヘッド13などを備えて構成されて
いる。図5はピストン12が上死点付近まで移動した状
態で描かれている。ピストン12の頭部に凹状のピスト
ンキャビティ15が形成されている。燃焼室16は、シ
リンダ11の内面11a(シリンダボア)とピストン1
2の頭部とシリンダヘッド13の内面とで囲まれる領域
に形成される。
る吸気ポート21と、排気弁22を有する排気ポート2
3などが設けられており、エンジン10の吸気行程にて
吸気ポート21から燃焼室16に導入された空気が、燃
焼室16内において、シリンダ11の軸線回りにスワー
ル(新気の旋回流)を生じるようになっている。
が設けられている。燃料噴射ノズル30の先端部31は
ピストンキャビティ15に臨んでいる。燃料噴射ノズル
30は燃料供給部32を備えており、図示しない燃料噴
射ポンプ等の加圧手段によって加圧された燃料を、燃料
供給部32を経てノズル先端部31に供給するように構
成されている。ノズル先端部31はピストンキャビティ
15に向ってほぼ半球状に突出する形状となっている。
ドルバルブ33が収容されている。ニードルバルブ33
はノズル30の軸線Y方向に移動可能であり、図示しな
いばねによってノズル先端部31の内部空間(ノズルサ
ック)31aを閉じる方向に付勢されている。
部31に複数の噴孔群40が設けられている。これらの
噴孔群40は、ノズル先端部31においてノズル30の
周方向に互いに等間隔で例えば4箇所に独立して設けら
れている。各噴孔群40の一例は、図4に示すように、
複数(図示例は3つ)の微小噴孔41,42,43によ
り構成されている。微小噴孔41,42,43の1つあ
たりの内径dの一例はφ0.13mmである。
いて角度αを頂角とする二等辺三角形Tの各頂点に相当
する位置に形成されている。上記三角形Tの斜辺、つま
り噴孔41,42の中心間距離W1 と噴孔41,43の
中心間距離W2 は互いに等しく、W1 とW2 の一例は
0.3±0.05mmである。三角形Tの底辺、つまり
噴孔42,43の中心間距離W3 の一例は、0.45±
0.05mmである。軸線Y方向の噴孔間距離W4 の一
例は、0.2±0.05mmである。噴孔41,42を
結ぶ線分と噴孔41,43を結ぶ線分のなす角度(交差
角α)は、おおむね90°あるいはそれ以上である。
孔41,42,43のうち第1の微小噴孔41は、第
2,第3の微小噴孔42,43に対してノズルの軸線Y
の方向に位置をずらして開口させている。
開口部41a,42a,43aは、ノズルの軸線Y方向
に互いに重ならないようにノズルの周方向(図4におい
て左右方向)にオフセットした位置に開口させている。
Pは、互いに最も接近しているところでも、1つの噴孔
群40内における中心間距離W1 ,W2 ,W3 のいずれ
よりも大である。この点については、後述する全ての実
施形態も共通である。
42,43は、噴射燃料を広げるべく互いに所定の広が
り角度θ1 ,θ2 をもって形成されている。図3の例で
は、第1の微小噴孔41の中心線X1 はノズル中心Cを
通るノズル径方向の線分Nと一致しているが、第2の微
小噴孔42はその中心線X2 が上記中心線X1 に対して
ノズル周方向に所定の広がり角度θ1 をもっている。第
3の微小噴孔43も、その中心線X3 が上記中心線X1
に対してノズル周方向に所定の広がり角度θ2をもつよ
うに穿孔されている。この広がり角度θ1 ,θ2 の最大
値は、噴孔群の数をnとした場合、360°/2nであ
る。
は、各中心線X2 ,X3 がノズル中心Cに対して距離S
ずつ横にずれるように、ノズル中心Cを通る線分Nに対
し斜め方向に穿孔されている。
球状をなしているが、上記微小噴孔41,42,43は
放電加工によって穿孔されるため、この実施形態のよう
に噴孔41,42,43の中心線X1 ,X2 ,X3 がノ
ズル中心Cを外れていても、問題なく加工を行うことが
できる。従来のドリル加工(キリ加工)の場合には、ド
リル先端がノズル中心Cを向くようにノズル外周面に対
してドリルを垂直に当てる必要があった。
用について説明する。燃料ポンプ等によって加圧された
燃料は燃料噴射ノズル30内に流入し、ピストン12が
上死点に達する直前にニードルバルブ33が燃料の圧力
によって押上げられることにより、ノズルサック31a
内に旋回流を伴って流入するとともに各微小噴孔41〜
43から燃焼室16内に燃料が霧状となって噴射され
る。図1に示すように、各噴孔群40ごとに微小噴孔4
1〜43から噴射された燃料の噴霧50は、前述の広が
り角度θ1 ,θ2 に応じて燃焼室16内で広がることに
より、噴霧群51を形成する。
43がノズル30の軸線Y方向に重ならないようにオフ
セットした位置に開口しているから、各噴霧群51にお
いて噴霧群51の中心部と外部との間に新気導入部52
が形成されることにより、燃焼室16内のところどころ
に新気導入部52が形成され、噴霧群51の中心部への
新気導入が促進される。特に、スワールの流線と直交す
る方向(矢印F方向)から噴霧群中心部に新気を充分に
導入でき、燃料の過濃部分が生じることを抑制できる。
3の集まりからなる噴孔群40をノズル30の周方向に
間隔をあけて配置した場合は、全ての噴孔をノズルの周
方向に均等に配置した場合に比べて、着火直後の燃焼は
比較的ゆるやかであるが、その後は一気に燃えるため、
振動が少なく、NOxの発生も少ないという利点もあ
る。
に示すように微小噴孔41〜43を逆V型に配置しても
よい。また図6(B)に示すL型の噴孔配置や、図6
(C)に示すような変形L型の配置でもよい。4噴孔の
場合には、図6(D)に示すように4つの微小噴孔41
〜44を台形状に配置したり、図6(E)のようにN型
に配置してもよい。そして5噴孔の場合には、図6
(F)に示すように5つの微小噴孔41〜45をW型に
配置したり、図6(G)に示すようにZ型に配置しても
よい。
は複数の微小噴孔の集りにより構成される複数の噴孔群
40を有し、これら噴孔群40がノズル先端部において
ノズル周方向に互いに間隔を存して配されるようにして
いる。そして各噴孔群40内の個々の微小噴孔が互いに
噴射燃料を広げるべく微小噴孔どうしで所定の広がり角
度をもって穿孔され、かつ、各噴孔群40内の全ての微
小噴孔の開口部は、ノズルの軸線方向に互いに重ならな
いようにノズル周方向にオフセットした位置に形成され
ている。また、各噴孔群内の少なくとも2つの微小噴孔
は、ノズルの軸線方向に位置をずらして配置されてい
る。また、互いに隣り合う3つの微小噴孔の各開口部を
つなぐ線分のなす交差角αは60°を越え、好ましくは
90°を越える角度とすることにより、噴霧群中心部へ
の新気導入が促進されるようにしている。
小噴孔をN型に配置した場合の噴霧状態を模式的に示し
ている。この実施形態も、微小噴孔41〜44から噴射
した燃料の噴霧群51に新気導入部52が形成されるこ
とにより、噴霧群中心部への新気導入が促進され、燃料
の過濃部分が生じることを抑制できる。
40内の特定の微小噴孔60は、この噴孔群40内の残
りの微小噴孔41,42の中心線X1 ,X2 に対してノ
ズル30の周方向に所定の偏向角度β1 ,β2 をなす斜
め方向に形成されている。しかもこの特定の微小噴孔6
0の開口面積は残りの微小噴孔41,42の1つあたり
の開口面積よりも小さい。
向に偏向角度をもたせて形成することにより、ノズルサ
ック31a内の燃料の旋回流に対して、順方向あるいは
逆方向に微小噴孔60を向けることにより、噴射初期の
噴霧特性、特に貫徹力や分散状況を制御することができ
る。このために着火性の向上が可能となる。
1a内の旋回流に対して順方向(矢印R1 方向)に微小
噴孔60を形成した場合は燃料が流出しやすくなるた
め、逆方向に微小噴孔60をあけた場合に比較して、噴
孔径や燃料の圧力が同じであっても噴射量が多く、貫徹
力の大きい(到達距離の長い)噴霧が得られる。
流に対して逆方向(矢印R2 方向)に微小噴孔60を形
成した場合は燃料が流出しにくくなり、燃料の乱れが大
きくなるため、到達距離は短いが噴霧の分散が良く均一
度の高い噴霧が得られる。ノズルサック31a内の燃料
の旋回流に対して微小噴孔60を順方向あるいは逆方向
のいずれにするかは、得ようとする燃焼の状況に応じて
選択する。
噴孔60を他の噴孔41,42に対して斜め方向に設け
た場合、微小噴孔60は他の噴孔41,42に対して斜
めに立体的に交差する。すなわち、特定の微小噴孔60
が他の噴孔41,42の近傍を通る位置に肉厚の薄くな
る部分61,62が生じるが、この薄肉部分61,62
は、微小噴孔60を他の噴孔41,42と平行に形成し
た場合に比較して薄肉部分の合計長さが短くてすむか
ら、強度的に有利であり、ノズル壁が破壊しにくくなる
ためノズル材料の選択の自由度が広がる。
焼室内に噴射される噴霧群の中心部への新気導入が促進
されるとともに、燃料の分散度が高まるため空気との混
合が促進され、燃焼状態を改善することができ、エンジ
ン性能や排出ガス特性が向上する。そして各微小噴孔ど
うしの広がり角度も加わって噴霧の広がりが促進され、
噴霧の貫徹力が適度に調整され、スモークやHCの発生
が抑制される。この発明において、互いに隣り合う上記
噴孔群間の距離は、互いに最も接近しているところで
も、1つの噴孔群内における各噴孔の中心間距離のいず
れよりも大である。この場合、全ての噴孔をノズルの周
方向に均等に配置した場合に比べて、着火直後の燃焼は
比較的ゆるやかであるが、その後は一気に燃えるため、
NOxの発生が少ない。
ノズル内面側における微小噴孔どうしの開口部間の距離
を比較的広く確保することができるため、特定の領域に
複数の微小噴孔を穿孔することが容易になる。
微小噴孔から噴射された比較的小さな噴霧をスワールに
対して順方向あるいは逆方向に形成することができ、必
要に応じて噴霧群の状況を調整することが可能となり、
着火性などを改善する上で有効である。請求項2のよう
に特定の微小噴孔を他の噴孔に対して斜め方向に設けた
場合、特定の微小噴孔は他の噴孔に対して斜めに立体的
に交差する。すなわち特定の微小噴孔が他の噴孔の近傍
を通る位置に肉厚の薄くなる部分が生じるが、この薄肉
部分は、微小噴孔を他の噴孔と平行に形成した場合に比
較して、薄肉部分の合計長さが短くてすむから、強度的
に有利である。
その噴霧群を模式的に示す斜視図。
断面図。
部の横断面図。
正面図。
とその噴霧群を模式的に示す斜視図。
端部の横断面図。
示す斜視図。
Claims (2)
- 【請求項1】複数の微小噴孔の集りにより構成される噴
孔群を複数有し、これら噴孔群がノズル先端部に周方向
に互いに間隔を存して配される燃料噴射ノズルにおい
て、 互いに隣り合う上記噴孔群間の距離は、互いに最も接近
しているところでも、1つの噴孔群内における各噴孔の
中心間距離のいずれよりも大であり、 上記各噴孔群内の個々の微小噴孔が互いに噴射燃料を広
げるべく微小噴孔どうしで所定の広がり角度をもって形
成され、かつ、 上記各噴孔群内の微小噴孔のうち第1の微小噴孔は第2
および第3の微小噴孔に対してノズルの軸線方向に位置
をずらして開口し、 上記各噴孔群内の全ての微小噴孔の開口部は、ノズルの
軸線方向に互いに重ならないようにノズル周方向にオフ
セットした位置に形成され、 上記噴孔群内の第2および第3の微小噴孔は、ノズルの
軸線と直角な横断面において、ノズル中心を通る線分
(N)と直角に交わりかつノズル中心を通る線分を
(B)としたとき、上記第2および第3の微小噴孔の中
心線がノズル中心からノズルの外周に近づくにつれて上
記ノズル中心を通る線分(N)から次第に離れてゆくよ
うに、上記ノズル中心を通る線分(N)に対して上記第
2および第3の微小噴孔が斜め方向に穿孔されていると
共に、上記第2の微小噴孔の中心線が、上記ノズル中心
に対して上記第2の微小噴孔側にずれている上記線分
(B)上の点と交わり、上記第3の微小噴孔の中心線
が、上記ノズル中心に対して上記第3の微小噴孔側にず
れている上記線分(B)上の点と交わるように、上記第
2および第3の微小噴孔が穿孔されていることを特徴と
する内燃機関の燃料噴射ノズル。 - 【請求項2】複数の微小噴孔の集りにより構成される噴
孔群を複数有し、これら噴孔群がノズル先端部に周方向
に互いに間隔を存して配される燃料噴射ノズルにおい
て、 互いに隣り合う上記噴孔群間の距離は、互いに最も接近
しているところでも、1つの噴孔群内における各噴孔の
中心間距離のいずれよりも大であり、 上記各噴孔群内の個々の微小噴孔が互いに噴射燃料を広
げるべく微小噴孔どうしで所定の広がり角度をもって形
成され、かつ、 上記各噴孔群内の微小噴孔のうち特定の微小噴孔は残り
の微小噴孔に対してノズルの軸線方向に位置をずらして
開口し、 上記各噴孔群内の全ての微小噴孔の開口部は、ノズルの
軸線方向に互いに重ならないようにノズル周方向にオフ
セットした位置に形成され、 上記噴孔群内の特定の微小噴孔は、この噴孔群内の残り
の微小噴孔に対してノズルの周方向に所定の偏向角度を
なして斜め方向に穿孔され、かつ、この特定の微小噴孔
の開口面積を残りの微小噴孔の1つあたりの開口面積よ
りも小さくした ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射ノ
ズル。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33326896A JP3341606B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 内燃機関の燃料噴射ノズル |
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JP33326896A JP3341606B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 内燃機関の燃料噴射ノズル |
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- 1996-12-13 JP JP33326896A patent/JP3341606B2/ja not_active Expired - Fee Related
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