JP3341374B2 - 三次元繊維組織の厚さ方向糸挿入装置 - Google Patents

三次元繊維組織の厚さ方向糸挿入装置

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JP3341374B2
JP3341374B2 JP19645393A JP19645393A JP3341374B2 JP 3341374 B2 JP3341374 B2 JP 3341374B2 JP 19645393 A JP19645393 A JP 19645393A JP 19645393 A JP19645393 A JP 19645393A JP 3341374 B2 JP3341374 B2 JP 3341374B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は三次元繊維組織の厚さ方
向糸挿入装置に係り、詳しくは基板上に所定ピッチで配
置した多数のピン、パイプ等の規制部材間に糸を折り返
し状に配列して形成した糸層を必要数積層した後、前記
規制部材を厚さ方向糸(垂直糸)で置換して各層を結合
する三次元繊維組織の製造方法において使用される厚さ
方向糸挿入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維強化複合材は軽量の構造材料として
広く使用されている。複合材用補強基材として三次元織
物(三次元繊維組織)がある。この三次元織物を骨格材
として、樹脂あるいは無機物をマトリックスとした複合
材はロケット、航空機、自動車、船舶及び建築物の構造
材として幅広い用途が期待されている。一般に三次元織
物はX,Y,Z軸方向にそれぞれ延びる三種類の糸から
成る。X,Y,Z軸方向に延びる三種類の糸に加えて、
三次元織物の長手方向に対して傾斜する方向に配列され
たバイアス糸を有する5軸の三次元織物も提案されてい
る。
【0003】三次元繊維組織の製造方法として、糸を折
り返しながら配列して形成した糸層を複数積層し、厚さ
方向に配列される糸により各糸層を結合する方法があ
る。例えば、特開昭63−42955公報に開示された
方法では、図19に示すように、ベースプレート51上
に所定間隔で複数本の糸案内管52を立設配置する。各
糸案内管52の間に板状のセパレータ53を平行に配置
する。それらのセパレータ53の上にセパレータ53と
直交する状態で板状のスペーサ54を配置する。そし
て、第1の無端糸Y1 を糸案内管52の間を埋めるよう
にスペーサ54の配列方向と直交する方向に配列し、周
縁部では糸案内管52と係合させて折り返し、一つの糸
層を形成する。次に第1の無端糸Y1 を前記糸層の上に
その配列方向と直交する方向に折り返すように配列す
る。このようにして第1の無端糸Y1 を配置することを
繰り返して所定数の糸層を積層配置し、糸積層体を形成
する。次に糸積層体の上にスペーサ54を前記と同様に
配置する。そして、糸積層体をその上下からスペーサ5
4により締め付ける。その後、糸案内管52を第2の無
端糸Y2 と置換して三次元繊維組織を製造する。
【0004】糸案内管52と第2の無端糸Y2 との置換
は、次のようにして行われる。まず、セパレータ53を
順次取り外し、糸案内管52を下方に位置するスペーサ
54の近傍まで引き上げる。次に、第2の無端糸Y2 を
ループ状に折り曲げて糸ガイド55に引っ掛け、ループ
Lを係止した状態の糸ガイド55を糸案内管52内に挿
通する。次いで糸案内管52を引き上げ、ループLを第
1の無端糸Y1 による糸積層体の上面に引き出す。この
状態で当該糸案内管52からループLを取り外し、ルー
プLに第3の無端糸Y3 をかんぬき糸として挿通する。
その後、第2の無端糸Y2 を下方に引き戻して糸積層体
を締付ける。以下、同様の操作を糸案内管52の本数分
だけ繰り返すことにより、糸案内管52と第2の無端糸
Y2 との置換が完了する。
【0005】又、図20に示すように、多数のピン(又
はパイプ)56を所定ピッチで立設したベースプレート
57を使用して三次元繊維組織を製造する方法も提案さ
れている(例えば、特開平4−289243号公報)。
この方法では、ピン56間に糸を折り返し状に配列した
糸層により少なくとも2軸配向となる積層糸群を形成し
た後、ピン56を厚さ方向糸と置換して各糸層を結合し
て三次元繊維組織を製造する。ベースプレート57の形
状を変えることにより、断面がL字状やU字状など異形
断面形状の三次元繊維組織が得られる。
【0006】積層糸群はベースプレート57の表面と直
接接触する状態で形成されるのではなく、ピン56と厚
さ方向糸との置換を容易とするため、ベースプレート5
7上の各ピン56間に載置されたプレッシャープレート
上に形成される。積層糸群が形成された後、ピン56と
厚さ方向糸とを置換する場合は、積層糸群の上側にも各
ピン56間にプレッシャープレートを配置し、積層糸群
を上下のプレッシャープレートで挟持した状態でピン5
6とともにベースプレート57上から取り外す。そし
て、厚さ方向糸が通された針でピンを積層糸群から押し
出しながら厚さ方向糸を積層糸群内に挿通させて、ピン
と厚さ方向糸との置換を行うようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の製造方法で
は、いずれも多数のピンあるいは糸案内管を1本ずつ取
り扱っていた。例えば、特開平4−289243号公報
に開示された製造方法では、ベースプレート57へのピ
ン56の挿入、積層糸群形成後におけるベースプレート
57からのピン56の取り外し、積層糸群のピン56と
厚さ方向糸との置換の各作業で1本ずつピン56を取り
扱う。そして、高密度の三次元繊維組織を得るためには
ピン56のピッチが数mm程度となり、ベースプレート
57に立設されるピンの本数は数千〜数万に及ぶ。その
結果、三次元繊維組織の製造に時間がかかるとともに、
取扱が面倒であった。
【0008】この不都合を解消するため本願出願人は、
積層糸群の1列分の規制部材と対応する数の厚さ方向糸
挿入針を使用して、一斉に厚さ方向糸を積層糸群に挿入
する方法を発明した。この方法では、積層糸群に挿入さ
れた1列分の厚さ方向糸挿入針に連なる各厚さ方向糸の
折り返しループに、抜け止め糸が厚さ方向糸挿入針の配
列方向に沿って挿通された後、厚さ方向糸挿入針が元の
位置まで引き戻される。従って、厚さ方向糸が同時に複
数の規制部材と置換されて積層糸群に挿入されるため、
生産性が向上する。
【0009】しかし、積層糸群に保持された規制部材は
その両端が自由状態のため、積層された糸層の圧力を受
けて傾斜し、先端の位置が不安定になる。そのため、機
械的に厚さ方向糸挿入針をピンに当接させることが難し
い。又、厚さの大きな積層糸群に対する厚さ方向糸の挿
入を可能とするため、厚さ方向糸挿入針を長くした場
合、厚さ方向糸挿入針の基端側が僅かに変位しても先端
側は大きく変位する。従って、単に1列分の厚さ方向糸
挿入針を規制部材に向かって移動させるだけでは、自動
的に挿入ミスのない状態で厚さ方向糸の挿入を行うこと
は難しい。
【0010】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は積層糸群を形成する際に用いた
規制部材と置換して厚さ方向糸を積層糸群に挿入する
際、1列に並んだ厚さ方向糸挿入針を使用して効率良
く、しかも所定の規制部材と対応する位置に確実に厚さ
方向糸を挿入することができる三次元繊維組織の厚さ方
向糸挿入装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、所定ピッチで配
置された規制部材間に糸を折り返し状に配列した糸層に
より少なくとも2軸配向となるように形成された積層糸
群を前記規制部材とともに保持する保持装置と、前記保
持装置に保持される積層糸群の厚さ方向に沿って移動可
能に設けられ、複数の厚さ方向糸挿入針が所定ピッチで
1列に装備された針支持体と、前記針支持体を厚さ方向
糸挿入針が保持装置に保持された積層糸群の規制部材と
係合不能な待機位置と積層糸群を貫通可能な作用位置と
に移動させる第1の駆動手段と、前記針列の移動経路の
側方に設けられ、前記針列と交差する方向に移動可能に
設けられ、前記針列と対向する1列の規制部材と係合し
て規制部材の列方向の位置決めを行う第1のガイドと、
前記第1のガイドを前記規制部材の列方向の位置決めを
行う作用位置と規制部材と係合不能な待機位置とに移動
させる第2の駆動手段と、前記第1のガイドに対し針列
の前進方向後側に設けられ、針列の各厚さ方向糸挿入針
の先端部と前記第1のガイドにより位置決めされた状態
の各規制部材とに同時に係合して厚さ方向糸挿入針と規
制部材との位置決めを行う第2のガイドと、前記第2の
ガイドを針列及び規制部材に同時に係合可能な位置決め
位置と針列及び規制部材と係合不能な待機位置とに移動
させる第3の駆動手段とを備えた。
【0012】前記第2のガイドは、位置決め位置に配置
された際、厚さ方向糸挿入針に挿通された厚さ方向糸の
通過を許容する凹部を備えているのが好ましい。又、厚
さ方向糸挿入装置は規制部材の位置決めを行う前に、積
層糸群から各厚さ方向糸挿入針に連なる厚さ方向糸と係
合して積層糸群と厚さ方向糸との間に所定量の厚さ方向
糸を一時的に貯溜するリザーブバーを備えているのが好
ましい。
【0013】
【作用】本発明の装置を使用する場合は、積層糸群が規
制部材とともに、規制部材が針列と対向する状態で保持
装置に保持される。各厚さ方向糸挿入針の針孔に厚さ方
向糸が挿通された状態で、第2の駆動手段が駆動されて
第1のガイドが位置決め位置に移動される。その結果、
第1のガイドが規制部材と係合して規制部材の列方向の
位置決めが行われる。次に第3の駆動手段が駆動されて
第2のガイドが針列及び規制部材に同時に係合可能な位
置決め位置に移動される。そして、規制部材は針列と対
応する所定位置に位置決めされる。
【0014】次に第1の駆動手段が駆動され、1列に並
んだ厚さ方向糸挿入針が積層糸群に向かって移動され
る。移動途中で各厚さ方向糸挿入針が第2のガイドと係
合する。先端側の芯がずれた状態にある厚さ方向糸挿入
針は、第2のガイドと係合することによりその中心が規
制部材の中心と対応する位置に位置決めされる。そし
て、針列は積層糸群を貫通する位置まで移動され、厚さ
方向糸挿入針と係合状態にある規制部材が積層糸群から
押し出される。次に積層糸群に挿入された1列分の厚さ
方向糸挿入針に連なる各厚さ方向糸の折り返しループ
に、抜け止め糸が厚さ方向糸挿入針の配列方向に沿って
挿通された後、厚さ方向糸挿入針が元の位置まで引き戻
されて、1回の厚さ方向糸の挿入が完了する。以下、前
記の操作が繰り返されて厚さ方向糸が順次積層糸群に挿
入される。
【0015】第2のガイドに凹部を設けた場合は、厚さ
方向糸挿入針が第2のガイドと係合して位置決めがなさ
れる際に、厚さ方向糸挿入針に挿通された厚さ方向糸に
無理な力が加わることが防止される。
【0016】又、厚さ方向糸挿入装置にリザーブバーを
設けた場合は、規制部材の位置決めが行われる前に、リ
ザーブバーが積層糸群から各厚さ方向糸挿入針に連なる
厚さ方向糸と係合して、積層糸群と厚さ方向糸との間に
所定量の厚さ方向糸が一時的に貯溜される。そのため厚
さ方向糸挿入針が移動する時に針孔での厚さ方向糸の擦
過や、厚さ方向糸が厚さ方向糸挿入針と規制部材との嵌
合部に噛み込まれる等の不都合が防止される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図18に従って説明する。図2は平面図であり、同図に
示すように厚さ方向糸挿入装置1にはその前側(図2の
下側)に積層糸群2を保持する保持装置3が配設されて
いる。保持装置3は積層糸群2を規制部材としてのパイ
プPが挿通された状態でその両面から挟持する多数のプ
レッシャープレート4,5とともに支持し、積層糸群2
の厚さ方向が厚さ方向糸挿入装置1の前後方向(図2の
上下方向)に位置する状態で保持するようになってい
る。保持装置3はプレッシャープレート4,5の配列ピ
ッチと対応する多数の溝(図示せず)が形成された各1
対の櫛歯状の支持プレート6,7を備えている。支持プ
レート6は水平状態で左右方向に延びるように配設さ
れ、積層糸群2に対して厚さ方向糸挿入装置1の前側に
配置されるプレッシャープレート4を支持する。支持プ
レート7は上下方向に延びるように配設され、積層糸群
2に対して厚さ方向糸挿入装置1の後側に配置されるプ
レッシャープレート5を支持する。
【0018】図4に示すように、保持装置3は基板8上
に固定され、基板8は厚さ方向糸挿入装置1の左右方向
(図4の紙面と直交方向)に延びるレール9に沿って移
動可能に配設されている。基板8はレール9に沿って延
設されたボールネジ10と螺合するボールナット11に
固着され、モータ(図示せず)によりボールネジ10を
回転駆動することにより、レールに沿って移動されるよ
うになっている。
【0019】図2,4に示すように、保持装置3の後方
にはアクチュエータ12が前後方向に延びるように水平
に配設されている。アクチュエータ12にはボールネジ
を使用するとともに、ボールナットと一体移動可能な移
動体12aを1軸方向に移動させる構成の公知のものが
使用されている。そして、移動体12aに針支持体13
が一体移動可能に固定されている。図4に示すように、
針支持体13は軽量化のため矩形状の枠体として形成さ
れ、その前部にパイプPとほぼ同じ直径の厚さ方向糸挿
入針14(図4では図示せず)がパイプPの配列ピッチ
と対応する所定ピッチで1列に固定されている。アクチ
ュエータ12は、針支持体13を厚さ方向糸挿入針14
が保持装置3に保持された積層糸群2のパイプPと係合
不能な待機位置と、積層糸群2を貫通可能な作用位置と
に移動させる第1の駆動手段を構成する。針支持体13
の待機位置は図2に鎖線で示す位置となる。
【0020】図2,4に示すように、針支持体13の後
方には支持プレート15が配設され、支持プレート15
には図示しない厚さ方向糸供給部から繰り出される厚さ
方向糸zを案内するガイドローラ16が1列に配設され
ている。
【0021】保持装置3とアクチュエータ12との間に
は所定位置に支持枠17が配設され、支持枠17には左
右両側にそれぞれ上下一対の支持ブロック18(図4,
5に図示)が固定されている。支持ブロック18間には
一対のガイドロッド19が、針支持体13の通過を許容
する間隔で左右方向に延びるように支持されている。両
ガイドロッド19には支持プレート20,21が摺動可
能に支持されている。針列の移動経路に対して左側に配
置された支持プレート20の前面には平面L字状の取付
ブラケット22が固着されている。取付ブラケット22
の先端には第1のガイド23と、第2のガイド24を構
成するガイド板25とが、第1のガイド23が前側とな
るように固定されている。
【0022】支持枠17には第2の駆動手段としてのエ
アシリンダ26が支持プレート20の左方位置に固定さ
れ、そのピストンロッド26aに支持プレート20が固
着されている。そして、第1のガイド23は、ピストン
ロッド26aが突出位置に配置された際にパイプPの列
方向の位置決めを行う作用位置に配置され、ピストンロ
ッド26aが没入位置に配置された際にパイプPと係合
不能な待機位置に配置される。又、第2のガイド24を
構成するガイド板25は、ピストンロッド26aが突出
位置に配置された際に、厚さ方向糸挿入針14の先端部
と前記第1のガイドにより位置決めされた状態のパイプ
Pとに同時に係合可能な位置決め位置に配置される。エ
アシリンダ26は第2のガイド24を針列及びパイプP
に同時に係合可能な位置決め位置と、針列及びパイプP
と係合不能な待機位置とに移動させる第3の駆動手段の
役割の一部を兼ねている。
【0023】針列の移動経路に対して右側に配置された
支持プレート21には支持プレート20と対向する側に
切欠き部21aが形成され、切欠き部21aにおいて支
持ブラケット27が支持プレート21に固着されてい
る。支持ブラケット27の後面中央にはエアシリンダ2
8が固定され、厚さ方向糸挿入針14の移動方向と平行
に延びるピストンロッド28aに取付けブラケット29
が固定されている。取付けブラケット29にはエアシリ
ンダ28を挟んで両側にロッド30がピストンロッド2
8aと平行に突設され、両ロッド30は支持ブラケット
27に形成されたガイド孔31に沿って摺動可能となっ
ている。取付けブラケット29の先端には第2のガイド
24を構成するガイド板32が固定されている。ガイド
板32はガイド板25と対称に形成され、ピストンロッ
ド28aが突出位置に配置された際に、ガイド板25と
対応する位置に配置され、ピストンロッド27aが没入
位置に配置された際に、ガイド板25より後方位置に配
置される。
【0024】支持枠17には第3の駆動手段としてのエ
アシリンダ33が支持プレート21の右方位置に固定さ
れ、そのピストンロッド33aに支持プレート21が固
着されている。そして、ガイド板32は、ピストンロッ
ド33aが突出位置に配置された際に、厚さ方向糸挿入
針14の先端部と第1のガイド23により位置決めされ
た状態のパイプPとに同時に係合可能な位置決め位置に
配置される。又、ピストンロッド33aが没入位置に配
置された際に厚さ方向糸挿入針14及びパイプPと係合
不能な待機位置に配置される。
【0025】図8及び図9に示すように、両ガイド板2
5,32の対向する面には厚さ方向糸挿入針14の外径
より若干大きな径の半円柱状の凹部25a,32aがパ
イプPのピッチと同じ間隔で形成されている。凹部25
a,32aの厚さ方向糸挿入針進入側にはガイド板2
5,32の後面側程拡径となるガイド部25b,32b
が形成されている。又、ガイド板25の凹部25aには
位置決め位置に配置された際、厚さ方向糸挿入針14の
針孔14aに挿通された厚さ方向糸zの通過を許容する
凹部としての溝25cが形成されている。
【0026】第1のガイド23には凹部25aの径と同
じ幅で右方が開放された溝23aが凹部25aと同じピ
ッチで、かつ凹部25aと対応する位置に形成されてい
る。各溝23aは凹部25aの径と同じ幅の部分が、ガ
イド板32が位置決め位置に配置されたときの凹部33
aと対応する位置とほぼ同じ位置まで形成されるととも
に、先端側が拡がったテーパ部23bを備えている。
【0027】保持装置3と両ガイド23,24との間に
は、リザーブバー34が設けられている。リザーブバー
34はパイプPの位置決めを行う前に、積層糸群2から
各厚さ方向糸挿入針14に連なる厚さ方向糸zと係合し
て積層糸群2と厚さ方向糸zとの間に所定量の厚さ方向
糸zを一時的に貯溜する作用をなす。リザーブバー34
は支持枠17の上方に配設されたレバーにひも(いずれ
も図示せず)を介して吊下されている。図5に示すよう
に、支持枠17の上部には支持ブラケット35を介して
エアシリンダ36が取り付けられ、そのピストンロッド
36aにはリザーブバー34をガイドするガイド37が
固着されている。図6(a)に示すように、ガイド37
にはリザーブバー34の上下方向への移動を案内するガ
イド孔37aが形成されている。支持枠17の下部には
支持ブラケット38を介してエアシリンダ39が取り付
けられ、そのピストンロッド39aにはリザーブバー3
4をガイドするガイド40が固着されている。図6
(b)に示すように、ガイド40は円弧状に形成され、
ピストンロッド39aの突出時にリザーブバー34の下
部と係合して、リザーブバー34を所定量の厚さ方向糸
zを一時的に貯溜する貯溜位置に移動させる。そして、
リザーブバー34は前記レバーの上下動により、その下
部がガイド40と係合可能な作用位置と、厚さ方向糸挿
入針14の移動経路より上方でガイド37とのみ係合可
能な待機位置とに移動されるようになっている。
【0028】又、保持装置3の下方には積層糸群2を貫
通した各厚さ方向糸挿入針14に連なる厚さ方向糸zの
折り返しループを貫通する作用位置と、積層糸群2と対
応する位置から退避した待機位置とに配置される抜け止
め糸用針41(図4にその先端部を図示)が配設されて
いる。抜け止め糸用針41は先端にベラを有し、図示し
ない駆動装置により往復動されるようになっている。
【0029】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。図7に示すように、積層糸群2は基板42上
に所定ピッチで立設されたパイプPの間に配置されたプ
レッシャープレート4上に形成される。積層糸群2は基
板42の長手方向に沿って折り返し状に配列される糸に
より形成される層と、幅方向に沿って折り返し状に配列
される糸により形成される層と、長手方向に対して斜め
方向に折り返し状に配列される糸により形成される層と
が所定の順序で順次積層されて形成される。基板42上
に積層糸群2が形成された後、積層糸群2の繊維密度を
高めるとともに厚さを調整するための圧縮操作が行われ
る。すなわち、積層糸群2の上側にプレッシャープレー
ト5がプレッシャープレート4と直交する状態で各パイ
プP間に配置され、両プレッシャープレート4,5によ
り積層糸群2が圧縮される。
【0030】次に基板42上から積層糸群2がパイプP
とともに取り外される。そして、積層糸群2はプレッシ
ャープレート5が積層糸群2に対して厚さ方向糸挿入針
14の進入側に位置するとともに、幅方向が上下方向と
なる状態で保持装置3に支持される。この状態で厚さ方
向糸挿入装置1により、積層糸群2に挿通されているパ
イプPに代えて厚さ方向糸zが順次挿入され、積層糸群
2が厚さ方向糸zにより結合される。
【0031】図10(a)に示すように、積層糸群2の
幅方向に配列された1列のパイプPと、厚さ方向糸挿入
針14の列が対向する位置に配置され、両ガイド23,
24が待機位置に配置された状態で厚さ方向糸zの挿入
の1サイクルが開始される。まず、リザーブバー34が
待機位置から図13に鎖線で示すように、針列の移動経
路に対して右方、すなわち第1のガイド23と反対側に
おいてガイド37,40と係合する作用位置に配置され
る。次にエアシリンダ36,39が作動され、図1及び
図10(b)に示すように、リザーブバー34が積層糸
群2から各厚さ方向糸挿入針14に連なる厚さ方向糸z
を所定量一時的に貯溜する貯溜位置に配置される。
【0032】厚さ方向糸zを所定量リザーブするのは、
厚さ方向糸挿入針14がパイプPを押し出す前の図17
(a)に示す状態から、図17(b)に示す積層糸群2
を貫通する位置まで移動する間の、厚さ方向糸zの針孔
14aでの擦過を少なくするためである。そのために
は、図17(a)における積層糸群2から針孔14aに
至る厚さ方向糸zの長さL1が、図17(b)における
積層糸群2から針孔14aに至る厚さ方向糸zの長さL
2より大きいことが必要となる。特に、厚さ方向糸zと
して擦過に弱いカーボン繊維等を使用する場合に必要と
なる。
【0033】次に今回の厚さ方向糸zの挿入サイクルで
積層糸群2から押し出すべきパイプPが、図示しない押
出し装置により図11(a)に示すように両ガイド2
3,24と係合可能な位置まで押し出される。この作業
は手作業でも可能である。次にエアシリンダ26が駆動
され、第1のガイド23及びガイド板25がパイプPに
向かって一体的に移動される。移動途中において、まず
第1のガイド23がパイプPと係合してパイプPが溝2
3aに導入され、列方向(上下方向)の位置決めがされ
る。図14に示すように、パイプPに列方向のずれがあ
っても、パイプPはテーパ部23bにガイドされて溝2
3a内に確実に導入される。そして、第1のガイド23
により列方向の位置決めがされた後、ガイド板25の凹
部25aがパイプPと係合する状態となる。
【0034】次にエアシリンダ33が駆動され、第2の
ガイド24を構成するガイド板32がガイド板24と当
接する位置決め位置に配置される。その結果、パイプP
が厚さ方向糸挿入針14の基端部と対向する所定の位置
に位置決めされる。次にアクチュエータ12が駆動さ
れ、図11(b)及び図15に示すように、厚さ方向糸
挿入針14の先端がパイプPの孔と嵌合する所定位置ま
で移動される。このとき、積層糸群2から厚さ方向糸挿
入針14に連なる厚さ方向糸zは、第2のガイド24と
対応する位置では溝25c内に収容されるため、厚さ方
向糸zに無理な力が加わることがない。
【0035】なお、厚さ方向糸挿入針14とパイプPと
の嵌合を確実にするためには、図15に示すように、厚
さ方向糸挿入針14が凹部25a,32aと係合する状
態でパイプP内に進入することが好ましい。従って、図
16(b)に示すように、パイプPの先端からガイド部
25b,32bの基端までの距離L3が、厚さ方向糸挿
入針14の先端からテーパ部基端までの長さ以上が好ま
しく、図16(a)に示すように短いのは好ましくな
い。
【0036】厚さ方向糸zのリザーブ量を多くして、厚
さ方向糸挿入針14がパイプPと嵌合する前にリザーブ
バー34を待機位置に復帰させた場合は、次のような不
都合が生じる。例えば、図17(c)に示すように、厚
さ方向糸挿入針14とパイプPとの嵌合部に厚さ方向糸
zが噛み込まれたり、厚さ方向糸zの撚トルクによりル
ープができてその中を厚さ方向糸挿入針14が進むとい
う不都合が生じる。従って、リザーブバー34は少なく
とも厚さ方向糸挿入針14がパイプPと嵌合するまで作
用位置に保持される。
【0037】次にエアシリンダ26,33の作動により
両ガイド23,24が待機位置に移動された後、再びア
クチュエータ12が駆動され、厚さ方向糸挿入針14が
さらに前進移動されてパイプPの押し出しが開始され
る。厚さ方向糸挿入針14の前進移動と同時に、リザー
ブバー34が上昇移動され、リザーブバー34が厚さ方
向糸zと係合不能な待機位置に配置される。そして、厚
さ方向糸挿入針14の前進移動によりパイプPが積層糸
群2から押し出されるとともに、厚さ方向糸挿入針14
は針孔14aが積層糸群2の前方に出るまで積層糸群2
に挿通される。厚さ方向糸挿入針14は最先端まで進ん
だ後、わずかに後退させられ、図12(b)に示すよう
に、積層糸群2から針孔14aに連なる厚さ方向糸zが
抜け止め糸用針41の通過を許容するループLを形成し
た状態で停止する。その結果、パイプPが挿通されてい
た位置に厚さ方向糸zが折り返し状に挿通される。
【0038】厚さ方向糸挿入針14がパイプPと嵌合し
た後、厚さ方向糸挿入針14を前進させる前に、両ガイ
ド23,24を待機位置に移動させるのは、厚さ方向糸
zと両ガイド23,24との摩擦により厚さ方向糸zに
余計な力が加わるのを防止するのが主な目的である。厚
さ方向糸挿入針14とパイプPとが嵌合しているため、
両ガイド23,24を待機位置に移動させても、厚さ方
向糸挿入針14は前進に伴いパイプPを確実に積層糸群
2から押し出すとともに、パイプPの挿通されていた位
置に挿通される。
【0039】又、両ガイド23,24を待機位置に配置
した後、厚さ方向糸挿入針14を前進させる場合は、両
ガイド23,24を待機位置に配置した状態で厚さ方向
糸挿入針14とパイプPとの嵌合状態の確認が可能とな
る。従って、センサ等で嵌合不良の厚さ方向糸挿入針1
4を検知し、嵌合不良を解消した後に厚さ方向糸挿入針
14の前進を開始させることができる。その結果、仮に
位置決め時のトラブルにより厚さ方向糸挿入針14とパ
イプPとの嵌合不良が発生しても、嵌合不良のまま厚さ
方向糸挿入針14の前進が開始されて、厚さ方向糸挿入
針14や積層糸群2の損傷を招くことが回避される。
【0040】次に抜け止め糸用針41が作動され、抜け
止め糸用針41は前回挿通された抜け止め糸Yのループ
部(図示せず)を通って厚さ方向糸挿入針14の配列方
向に沿って前進する。抜け止め糸用針41はその先端が
各厚さ方向糸挿入針14に保持された各厚さ方向糸zの
折り返しループL内を次々に通過し、積層糸群2の端部
まで到達した時点で停止する。このとき、抜け止め糸供
給部に連なる抜け止め糸Yが、抜け止め糸用針41の先
端に係止される。
【0041】そして、抜け止め糸用針41はその先端に
あるベラが閉じてループLを引き込まないようにして引
き戻され、抜け止め糸Yが厚さ方向糸zの折り返しルー
プL内に折り返し状に挿通される。又、抜け止め糸Yの
ループ部は前回挿入された抜け止め糸Yのループ部に挿
通された状態に保持される。その後、厚さ方向糸挿入針
14が元の位置まで後退して積層糸群2から離脱し、張
力調整部(図示せず)の作用により厚さ方向糸zが引き
戻され、積層糸群2内に挿入された厚さ方向糸zが抜け
止め糸Yにより抜け止めされた状態で締付けられる。以
上により厚さ方向糸zの1回の挿入サイクルが完了す
る。
【0042】次に保持装置3がパイプPの配列ピッチの
1ピッチ分移動され、次の列のパイプPが厚さ方向糸挿
入針14と対応する位置に配置されるとともに、プレッ
シャープレート4が1枚取り外されて、図10(a)の
状態となる。以下、前記と同様にして順次厚さ方向糸z
の挿入が行われる。その結果、積層糸群2を構成する各
糸層が厚さ方向糸zにより結合されて三次元繊維組織が
製造される。
【0043】積層糸群2に挿通されているパイプPの配
列ピッチが小さい場合は、前記のようにパイプP及び厚
さ方向糸挿入針14の位置決めを行う際に、当該列のパ
イプPを積層糸群2から厚さ方向糸挿入針14側に押し
出した状態で行う必要がある。しかし、パイプPの配列
ピッチが広い場合は、図18(a),(b)に示すよう
に、積層糸群2をパイプPが第1のガイド23及びガイ
ド板25と係合可能な状態で保持装置3にセットするこ
とにより、パイプPを押し出す工程を省略して厚さ方向
糸zの挿入作業を行うことができる。
【0044】この場合には、ガイド板32はパイプPと
直交する方向だけでなく、エアシリンダ28の作動によ
りパイプPの軸方向にも移動される。すなわち、エアシ
リンダ28のピストンロッド28aが没入位置に配置さ
れ、図18(a)に示すように、右側のガイド板32が
左側のガイド板25より後方に位置する状態で厚さ方向
糸zの挿入サイクルが開始される。なお、リザーブバー
34はパイプPが針列と対応する位置に移動配置される
前に待機位置から作用位置に配置されるとともに、リザ
ーブ位置に配置される。
【0045】図18(a)に示す状態で、まずエアシリ
ンダ26が作動されて第1のガイド23及びガイド板2
5がパイプPと係合する位置に配置される。次にエアシ
リンダ28が作動されてガイド板32がガイド板25と
対向する位置に配置された後、エアシリンダ33が作動
されてガイド板32がガイド板25と当接する位置に配
置される。その結果、図18(b)に示す状態となり、
パイプPの位置決めが行われる。
【0046】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、凹部25aに厚さ方向糸zの通過
を許容する溝25cを形成する代わりに、凹部25aの
形状を半楕円形状等、パイプP及び厚さ方向糸挿入針1
4と係合する状態においても厚さ方向糸zの通過を許容
する空間を有する形状にしてもよい。又、厚さ方向糸z
の通過を許容する空間は必ずしもなくてもよい。
【0047】又、第1のガイド23とガイド板25とを
別々に駆動可能な構成としたり、エアシリンダ28を設
けずにガイド板32をパイプPと直交する方向にのみ移
動させる構成としてもよい。
【0048】又、規制部材としてパイプPに代えてピン
を使用してもよい。この場合はピンの厚さ方向糸挿入針
14と当接する側に凹部を形成するのが好ましい。又、
リザーブバー34をひもを介して待機位置と作用位置と
に移動させる構成に代えて、リザーブバー34用の把持
装置を針列に沿う方向と針列と直交する方向とに移動さ
せる構成としてもよい。又、リザーブバー34は必ずし
も必須ではなく、圧縮空気で厚さ方向糸zを第1のガイ
ド23と保持装置3の間で一時的に厚さ方向糸挿入針1
4の移動経路から離間する位置に配置させてもよい。
又、厚さ方向糸zを所定量貯溜する装置を省略してもよ
い。
【0049】又、抜け止め糸用針41により抜け止め糸
Yを厚さ方向糸zのループLに挿通した後、厚さ方向糸
zを引き戻す際に厚さ方向糸z及び抜け止め糸Yに無理
な力が作用するのを防止するため、保持装置3を針列の
移動方向へも移動可能に構成してもよい。
【0050】又、プレッシャープレート4,5を互いに
直交する状態で配置する代わりに、互いに平行に配置し
てもよい。この場合は厚さ方向糸zを挿入する毎に対向
するプレッシャープレート4,5を1組ずつ保持装置3
から取り外しながら厚さ方向糸zの挿入作業が行われ
る。
【0051】さらには、厚さ方向糸挿入針14を水平方
向に移動させる代わりに、上下方向に移動させる構成と
し、それに対応して各部の配置を変更してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、積
層糸群を形成する際に用いた規制部材と置換して厚さ方
向糸を積層糸群に挿入する際、1列に並んだ厚さ方向糸
挿入針により効率良く厚さ方向糸を挿入することがで
き、しかもガイドによりに規制部材と厚さ方向糸挿入針
との芯出しが確実になされる。
【0053】又、請求項2に記載の発明では、前記の効
果に加えて厚さ方向糸が第2のガイドに強く押圧される
ことが抑制され、厚さ方向糸に損傷を与える虞が少なく
なる。又、請求項3に記載の発明では、厚さ方向糸挿入
に好適な長さの厚さ方向糸がリザーブバーにより一時的
に貯溜されるため、厚さ方向糸が厚さ方向糸挿入針の針
孔で擦過することが少なくなり、カーボン繊維等の擦過
に弱い糸を使用した場合も支障なく厚さ方向糸を挿入す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例における第1及び
第2のガイド、リザーブバー、パイプ及び厚さ方向糸挿
入針との関係を示す概略斜視図である。
【図2】厚さ方向糸挿入装置の一部破断概略部分平面図
である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】厚さ方向糸挿入装置の一部省略概略側面図であ
る。
【図5】第2のガイドのガイド板の駆動手段及びリザー
ブバーのガイド装置の配置を示す概略正面図である。
【図6】リザーブバーのガイド装置を示す概略平面図で
ある。
【図7】積層糸群が形成された状態を示す概略斜視図で
ある。
【図8】(a)は待機位置に配置された第1及び第2の
ガイドの部分平断面図であり、(b)は同じく部分正面
図である。
【図9】(a)は位置決め位置に配置された第1及び第
2のガイドの部分平断面図であり、(b)は同じく部分
正面図である。
【図10】厚さ方向糸の挿入手順を示す模式断面図であ
る。
【図11】厚さ方向糸の挿入手順を示す模式断面図であ
る。
【図12】厚さ方向糸の挿入手順を示す模式断面図であ
る。
【図13】リザーブバーの作用を示す概略正面図であ
る。
【図14】第1のガイドの作用を示す模式図である。
【図15】厚さ方向糸挿入針がパイプとの嵌合位置に配
置された状態を示す部分断面図である。
【図16】第2のガイドと厚さ方向糸挿入針及びパイプ
との関係を示す模式断面図である。
【図17】厚さ方向糸挿入針がパイプを積層糸群から押
し出す際の厚さ方向糸の状態を説明する模式図である。
【図18】別の厚さ方向糸挿入方法の手順を示す模式断
面図である。
【図19】従来方法における糸案内管と無端糸との置換
手順を示す模式断面図である。
【図20】従来の基板を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…厚さ方向糸挿入装置、2…積層糸群、3…保持装
置、12…第1の駆動手段としてのアクチュエータ、1
3…針支持体、14…厚さ方向糸挿入針、23…第1の
ガイド、24…第2のガイド、25,32…ガイド板、
25c…凹部としての溝、26…第2の駆動手段として
のエアシリンダ、33…第3の駆動手段としてのエアシ
リンダ、34…リザーブバー、z…厚さ方向糸、P…規
制部材としてのパイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 藤夫 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (56)参考文献 特開 昭63−42955(JP,A) 特開 平4−289243(JP,A) 特開 平2−112438(JP,A) 特開 昭61−89352(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 41/00 D03D 25/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定ピッチで配置された規制部材間に糸
    を折り返し状に配列した糸層により少なくとも2軸配向
    となるように形成された積層糸群を前記規制部材ととも
    に保持する保持装置と、 前記保持装置に保持される積層糸群の厚さ方向に沿って
    移動可能に設けられ、複数の厚さ方向糸挿入針が所定ピ
    ッチで1列に装備された針支持体と、 前記針支持体を厚さ方向糸挿入針が保持装置に保持され
    た積層糸群の規制部材と係合不能な待機位置と積層糸群
    を貫通可能な作用位置とに移動させる第1の駆動手段
    と、 前記針列の移動経路の側方に設けられ、前記針列と交差
    する方向に移動可能に設けられ、前記針列と対向する1
    列の規制部材と係合して規制部材の列方向の位置決めを
    行う第1のガイドと、 前記第1のガイドを前記規制部材の列方向の位置決めを
    行う作用位置と規制部材と係合不能な待機位置とに移動
    させる第2の駆動手段と、 前記第1のガイドに対し針列の前進方向後側に設けら
    れ、針列の各厚さ方向糸挿入針の先端部と前記第1のガ
    イドにより位置決めされた状態の各規制部材とに同時に
    係合して厚さ方向糸挿入針と規制部材との位置決めを行
    う第2のガイドと、 前記第2のガイドを針列及び規制部材に同時に係合可能
    な位置決め位置と針列及び規制部材と係合不能な待機位
    置とに移動させる第3の駆動手段とを備えた三次元繊維
    組織の厚さ方向糸挿入装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のガイドは、位置決め位置に配
    置された際、厚さ方向糸挿入針に挿通された厚さ方向糸
    の通過を許容する凹部を備えている請求項1に記載の三
    次元繊維組織の厚さ方向糸挿入装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の三次元繊維組織の
    厚さ方向糸挿入装置において、規制部材の位置決めを行
    う前に、積層糸群から各厚さ方向糸挿入針に連なる厚さ
    方向糸と係合して積層糸群と厚さ方向糸との間に所定量
    の厚さ方向糸を一時的に貯溜するリザーブバーを設けた
    三次元繊維組織の厚さ方向糸挿入装置。
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KR20020034013A (ko) * 2000-11-01 2002-05-08 김기웅 광섬유 이식기의 니들 클램핑 장치
CN110004572B (zh) * 2019-04-19 2020-08-18 天津工业大学 一种带有斜向纱引导功能的织物成型装置

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