JP3341001B2 - テクネチウム放射性薬剤の新しいコア - Google Patents

テクネチウム放射性薬剤の新しいコア

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JP3341001B2 JP2001197466A JP2001197466A JP3341001B2 JP 3341001 B2 JP3341001 B2 JP 3341001B2 JP 2001197466 A JP2001197466 A JP 2001197466A JP 2001197466 A JP2001197466 A JP 2001197466A JP 3341001 B2 JP3341001 B2 JP 3341001B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Tc=NR、Tc
−N=NYまたはTc(−N=NY)を有する新しい
テクネチウム(Tc)錯体に関する。本発明はまた、さ
まざまな臨床的応用のための放射性薬剤中にかかるテク
ネチウム錯体を使用することに関する。また、テクネチ
ウム錯体の調製法についても本明細書に記載する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】放射性薬
剤は、それを構成する放射性核種の物理的性質を利用し
た治療剤や診断薬として使用することができる。その用
途は薬学的性質に基づくものばかりではない。この種の
多くの臨床薬は、その共配位リガンドの物理的または代
謝的性質によって、静脈注射後に特定の器官に行き着く
放射性核種を組み込んだ診断薬である。得られるイメー
ジは器官のかたちや機能を反映することができる。これ
らのイメージは、放射性分子から放射される電離線の分
布を検出するカメラによって得ることができる。臨床診
断核の薬として頻繁に用いられている主アイソトープ
は、半減期が6時間の準安定テクネチウム(99m
c)である。99mTcの放射性薬剤の調製には、概し
て還元剤の存在下で、ジェネレーターで調製されたNa
99mTcO溶出液をリガンドと結合させることが必
要である。このために多くの還元剤が使用されている。
例えば、金属錫、第1錫イオン、ホウ水素化ナトリウ
ム、アスコルビン酸第1鉄、第1鉄イオンおよびホルム
アミジンスルホン酸が挙げられる。これらの操作によっ
て、Tc=Oを有するTc錯体(テクネチウムの酸化数
+4または+5)を得ることができる。このような放射
性薬剤錯体の形成は[TcOX2−または[Tc
IV2−の置換反応によって行ってきた。この合
成法は有用な方法として認識されている。(Deuts
ch E,Libson K,Jurisson S,
Lindoy L F,Technetium Che
mistry and Technetium Rad
iopharmaceuticals,Prog.In
org.Chem.(1982)30p175)Tc
「酸化状態は、強力な還元剤および/または強力な酸ま
たは塩基の存在下で苛酷な条件においたときのみ、形成
し安定化することができる。新規な放射性薬剤の製造
は、Tc=Oの化合物へ変化する傾向にあることが制約
要因となっている。さらに、Tc4+またはTc
体の形成もまた、金属に結合しがちなリガンドの数およ
び/または種類に制約を与えることになる。PCT出願
WO85/03063には、さまざまなリガンド置換反
応を行い得ることを利用して、放射性薬剤の合成におい
てTc=Nの中間体を合成することについて記載されて
いる。Tc=Nコアは、基本的にTcの酸化数+5に基
づくものである。TcCl 2−とヒドロキシルアミン
塩とのさまざまな条件下における反応により、Tc−N
Oを有する種々の錯体を合成することができる。(Ea
kins,JCS(1963)6012;Radnov
ich とHoard,J.Phys.Chem.88
(26)(1984)6713;Armstrong
とTaube,Inorg.Chem.(1976)1
5(3),1904)この文献は99Tcに関するもの
であり、その準安定アイソトープ99mTcに関するも
のではない。99Tcの半減期は2.1×10年であ
り、β粒子を放出しながら崩壊するため、放射性薬剤と
しての興味はない。欧州特許第0291281Aには、
99mTc−NOと生物学的標識探索機能を錯体に付与
するリガンドからなるテクネチウム錯体が記載されてい
る。この錯体は過テクネチウム酸(TcO )から、
ヒドロキシルアミン塩を含むさまざまな径路で合成する
ことができる。テクネチウムの配位化学の研究は、新し
9mTcラベル放射性薬剤の合成と進展に向けられ
ている。現在臨床的に使用されている放射性薬剤から
なるテクネチウムの大部分は、モノオキソまたはジオキ
ソコア(すなわち、それぞれ[Tc=O]3+または
[Tc からなるテクネチウム錯体を含
む物である。テクネチウム(V)オキソ化合物は、腎
臓、肝臓、脳および骨の組織のイメージングに使用され
る。末端イミド(2−)=NRは形のうえでは末端オキ
ソ(2−)と等価である。有機イミドリガドを有する遷
移金属錯体が多数知られている。例えば、レニウム
456(I、II)、タングステン(III)、バナ
ジウム(IV)およびモリブデン(V)である。
【0003】
【化1】
【0004】
【化2】 ここにおいて、Arはアリールである。末端イミドリガ
ンドのRがジアルキルアミド、NYであるとき、イミ
ドリガンドはヒドラジド(2−)リガンドとしばしば標
記される。末端ヒドラジド(2−)=N−NRは末端
オキソ(2−)と等価であり、ヒドラジド(2−)リガ
ンドを有する多くの遷移金属錯体が知られている10
等価の金属オキソおよび金属ヒドラジド(2−)錯体と
して下記のものを挙げることができる11 12
13 14
【0005】
【化3】 同様に、ジアゼニド−N=NRはニトロシルリガンド
(−NO)と等価であり類似構造を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】オキソおよびニトロシル
リガンドと異なり、イミド(2−)、ヒドラジド(2
−)およびジアゼニドリガンドは、さまざまな置換基を
金属原子に結合していない窒素原子上に有する。したが
って、テクネチウム錯体にこれらの3つのいずれかが存
在していれば、Rを変化させることによってさまざまな
生物学的性質を持った新しい放射性薬剤をつくることが
できる。さらに、Tc=NR、 Tc=N−NY2
たは Tc−N=NYを有する錯体の合成法は、それ以
外のさまざまなリガンドの付随的配位と両立しうるもの
である。かかる発見が本発明の基礎となっている。本発
明によって、Tc=NR、Tc−N=NYまたはTc
(−N=NY)2を有するテクネチウム(99Tcまたは
99mTc)と、錯体上の生化学的標的を検索する性質を
与えるリガンドとの錯体が提供される。一般式におい
て、Rはアリール、置換または無置換のアルキル、また
は−NR 1 2 である。Yはアリールまたは置換または無
置換のアルキルであり、そして、R1およびR2は、水
素、アリールまたは置換または無置換の脂肪族または環
式アルキルであり:これらは同一であっても異なってい
てもよいが、両方とも水素である場合は除かれる。この
錯体は、放射線治療法において有用である。本発明の錯
体は次の構造を有する:Ln Tc=NR;Ln Tc−
N=NYまたはLn Tc(−N=NY)2(ここにおい
て、Lは一価または多価のリガンドであり、nは1,
2,3または4である)そしてRおよびYは上記で定義
したとおりである。置換であるアルキルは、脂肪族(線
状でも分枝でもよい)であっても環式であってもよく、
例えば、酸素、窒素、硫黄および/またはリンで置換さ
れていてもよい。本発明の錯体にはさまざまなリガンド
を使用することができると考えられるが、その中には少
なくとも下記のものが含まれる。 a)一般式Q2B(CD2)nBQ2で表されるホスフィン
またはアルシン(ここにおいて、BはPまたはAsであ
り:QはHまたはアリールまたは置換または無置換のア
ルキル、好ましくはC1〜C4のアルキルまたはフェニ
ルであり、nは1、2、3または4であり;そして(C
2)は置換または無置換のメチレンである)。関連化
合物が、米国特許4481184,同4387087,
同4489054,同4374821,同445145
0,同4526776,欧州特許A−0266910
(アマーシャム インターナショナル;メチレン架橋し
たジホスフィン錯体):同A−00311352(アマ
ーシャム インターナショナル;エーテルを有するホス
フィン錯体)およびR3 mB−(CH2n−W−(C
2n−W−(CH2n−BR3 mで一般に表されるリガ
ンドを挙げることができる。(ここにおいて、BはPま
たはAsであり、WはNR,S,Se,O,PまたはA
sであり、R3はHまたはC1〜C6アルキルまたはア
リール、mは1または2、そしてnは1,2,3または
b) メチレンジホスフォネート(MDP) c) チオウレア(TU) d) チオマレート(TMA) e) ジメルカプトコハク酸(DMSA) f) グルコネート(GLUC) g) エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスフォネ
ート(EHDP) h) ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA) i) イミノジ酢酸N−(2,6−〔ジアルキル〕フェ
ニル カーバモイルメチル) アルキル=メチル(HIDA) エチル(EHIDA) イソプロピル(PIPIDA) j) カルバミド酸ジアルキル k) C=NR4で表されるイソニトリル R4=アルキル、アルコキシ、エーテル l) BAT誘導体(下記の一般式で表されるもののう
ち、とくに次のもの) i) R5=R11=H R6,7,9,10=Et R8=N−メチルスピロピペリジニル ii) R5=R11=H R6,7,9,10=Et R8=N−メチルスピロピペリジニル iii) R5=R11=H R6,7,9,10=Et R8=N−メチルスピロピペリジニル
【0007】
【化4】 m) フェナントロリン n) ペンタン−2,4−ジオン, o) ビピリジル p) 欧州特許123504および194843に記載
される一般式のプロピレンアミンオキキムの主鎖を有す
る他のリガンド
【0008】
【化5】 q) 下記の構造を有するビスチオセミカルバゾン
【0009】
【化6】 ここにおいてR12として採用しうるさまざまな置換基
は、同一であっても異なっていてもよく、水素および/
またはアルキルおよび/またはアリールである。他の適
切なリガンドは表1に記載するとおりである。本発明は
さらに上記のテクネチウム錯体の製造方法をも提供する
ものである。例えば、テクネチウムオキソ含有化合物を
ヒドラジンまたはアミン(式A)、イソシアネート(式
B)、スルフィニルアミン(式C)またはホスフィニミ
ン(式D)で縮合する方法がある。 A:LTc=O+HNR−−−→ LTc=NR
+HO B:LTc=O+OCNR−−−→ LTc=NR
+CO C:LTc=O+OSNR−−−→ LTc=NR
+SO D:LTc=O+PhP=NR−−→ LTc=
NR+PhP=O ここにおいて、R、Lおよびnは上記の定義のとおりで
ある。これらの反応は、前のオキソ機能(例えば、水、
二酸化炭素、二酸化硫黄または二酸化リン)を有する安
定な生成物の形成が推進力となっている。オキソが移動
した後、所望のテクネチウムヒドラジド(2−)または
イミド錯体を残して容易に除去することができる。別の
製造方法として、ヒドラジン(式E)またはアミン(脂
肪族または芳香族)(式F)をテクネチウム−ハロゲン
結合を有する錯体と反応させる工程からなる方法があ
る。 E:LTcCl+HNNR −−→L
c=NNR+2HCl E:LTcCl+HNR −−→LTc=NR
+2HCl ここにおいてL,R,RおよびRは上記の定義のと
おりである。これらの反応の推進力は、同時に生成する
揮発性で簡単に除去しうるハロゲン化水素が反応中に生
成するところにある。ヒドラジンとジアゼニドは、本質
的にイミドリガンドとして機能することができると考え
られている。ヒドラジド(2−)リガンドは、イミドリ
ガンド=NRにおいてNRの場合に相当する。ま
た、ジアゼニドリガンドはRが水素の場合に相当す
る。この場合、中間ヒドラジド(2−)錯体は、塩基に
よって脱プロトン化して同時に金属中心を還元した金属
ジアゼニド錯体を与える。
【0010】
【化7】 この反応において、塩基は溶液中にヒドラジンよりも過
剰に添加する。イミドを有するテクネチウム錯体の調製
については、[TcOX(X=ClまたはBr)
におけるオキソをアリールイソシアネート(反応式B)
を用いて置換することで検討した。この反応は、Tc=
NRの錯体の確立された合成法をさらに進めることによ
って簡便な方法にすることができる。この方法は、中性
遷移金属オキソ化合物を出発物質として中性イミドを合
成するときに用いられてきたものであるしたがって、本
明細書に記載する方法は、アニオン性遷移金属イミド錯
体の合成とテクネチウム化学に応用した最初の例であ
る。[TcOXと過剰量のArNCOを乾燥ト
ルエン中で窒素雰囲気下で還流することによって、目的
とするTc−イミド生成物を高収率で得ることができ
る。後処理は、反応混合物から直接得られる残渣をエー
テルに混合することによって固体を単離させることによ
って得られる(式G)
【0011】
【化8】 この方法はかなり純粋な固体を高収率で得ることができ
るが、その反応は決して平凡なものではない。出発物質
のイソシアネートは湿気や水分に敏感であるため反応は
厳格な窒素雰囲気下で行わなくてはならない。および
は暗青色固体であり、これらも外来の湿気に極めて敏
感であるが乾燥窒素下では安定である。生成物が湿気に
かなり敏感であるということは、無水エーテルの代わり
に試薬級ジエチルエーテル中で後処理の粉砕を行ったと
きに、生成物が茶色の不溶性高分子化合物となってしま
うことからも伺える。また、生成物はクロマトグラフィ
ー(HPLC)にもなじまない。生成物[Tc(Nto
l)Xは新しいコア[Tc=NR]3+からな
り、このコアはよく知られている[Tc=O]3+と形
の上では同類である。[Tc(NR)Xは、イミ
ドリガンドが4電子供与体として働く6電子化合物であ
る。テクネチウムと窒素との結合は短くて直線多重[T
c=NR]結合であると考えられる。PPh 塩とし
て[Tc(Ntol)ClのX線結晶回折を行っ
たが、環境に敏感な化合物であるためにうまくいかなか
った。生成物およびは多くのTc=NR錯体の合成
に大変適した出発物質である。およびが環境に敏感
な性質を有していることに鑑みて、もっとずっと安定な
Tc−イミド錯体の研究が行われた。[TcOCl
と芳香族アミンとの直接メタセシス反応をホスフィン
リガンドの存在下で行うことができる。この種の反応
は、かなりさまざまな置換芳香族アミンが市販されてい
ることを考えれば99mTc化学における応用がかなり
広いものと言うことができる。1価のホスフィンPPh
の存在下で[TcOClとArNHとをメタ
ノール中で還流させることによって反応させれば、[T
c(NR)Cl(PPh]と同定される緑茶色
中性Tcイミド錯体が得られる(式H)
【0012】
【化9】 これらの生成物をクロマトグラフィーによって(HPL
C、ベータ検知)によって分析したところ、99Tc含
有化合物のみが観測された。これらの中性Tc錯体
は、新しい[Tc=NR]3+コアを有しており、反
磁性を示す。また、空気中で安定であり、塩化メチレ
ン、クロロホルムにかなりよく溶解し、アルコールにお
だやかに溶解し、エーテルおよびガソリンには不溶性で
ある。この生成物の31PNMRスペクトルにはシング
レットピーク(約30ppm)が現れ、同一の環境内に
2つのトランスPPhが存在していることが示唆され
た。X線によるの構造解析によると、錯体分子は図1
の棒と玉で示すような構造を有していることが判明し
た。この図1は、線状のトリルイミドと2つのPPh
がトランスの関係にあることを示している。の[Tc
=Ntol]は線状の4電子供与イミドリガンドとして
帰属され、錯体は18電子系である。この操作は、Tc
イミド錯体を最初に構造的に決定ずけたものである。
[TC(NR)Cl(PPh]は、Tc=NR
よりもずっと安定であるため[Tc(NR)X
りも出発物質として優れている。還流メタノールまたは
エタノール中で[TcClと過剰のアミンとdp
peとを反応させることによって、カチオン性Tc−イ
ミド錯体[TcIV(NCZ)Cl−(dpp
e)をそのBPh塩として高収率で単離するこ
とかできる(式I)。
【0013】
【化10】 錯体およびはすべて空気中で安定な暗色のカチ
オン性TcIVイミド錯体である。クロマトグラフィー
による分析(HPLC、ベータ解析)では単一のTc含
有化合物のみが確認された。これらの錯体は、塩化メチ
レンに極めてよく溶解するが、エーテル、ガソリンおよ
びアルコールには溶解しない。また、塩化メチレン/メ
タノールから簡便に再結晶することができる。Tc(I
V)錯体としての帰属は、以下のとおりである。分析に
よる化学量論は[Tc(NR)Cl(dppe)
(BPh)を示している。νTc=N は帰属すること
ができないが、赤外線吸収スペクトルではνNHは確認
されなかった。この化合物の室温におけるNMRスペク
トル(H、31P)はきわめてブロードであり、容易
には帰属できなかった。これらの化合物は反磁性のTc
イミド錯体であり、TcIIIアミド(TcNH
R)錯体ではないものと考えられる。以上の結果は、
[TcIV=NR]2+という新しいコアの存在を示し
ている。その根拠は、[TcIVNNR2+コア
18を有する[TcIVヒドラジド(2−)ビス(dp
pe)Cl]カチオンの構造決定にある。ヒドラジド
(2−)およびイミド(2−)はかたちの上では同類で
ある。また、別の根拠は、TcIVオキソシッフ塩基錯
19の電気化学的還元から同類の[TcIV=O]
2+コアが比較的安定に存在するということにある。上
記の式A〜Fに示す反応はさまざまな遷移金属ヒドラジ
ド(2−)およびイミド錯体3 10の合成反応として
広く知られている。しかし、これらの反応は本明細書に
記載し、特許を請求している種類のテクネチウム錯体の
合成には応用されたことがない。ただし、ヒドラジンヒ
ドロクロリドを有する窒化テクネチウム錯体そのものの
合成はすでに報告されている15 16。上記の式Aの
方法を用いて、ヒドラジン[NBu][TcOC
]との反応を検討し、中間体を1価または2価のリ
ガンドでさらに修飾した。とくに、テクネチウムオキソ
部分[Tc=O]を有する錯体と1置換ヒドラジンまた
は1,1−置換ヒドラジンとの反応によりテクネチウム
ジアゼニドまたはテクネチウムヒドラジド(2−)が生
成する。メタノール中において[BuN][TcOC
],PhNHNHおよびPPhを還流すること
によって、[TcOCl(NNPh)(PP
]を簡便に合成することができることが明らか
になっている25。しかし、この錯体はやや溶解性が低
いため、再結晶を満足に行うことができない。この無置
換フェニルジアゼニド錯体は高分子であり、塩素による
橋渡しが存在している可能性がある。したがって、この
錯体は置換反応の出発物質としては適当でないと考えら
れる。4−置換ヒドラジンヒドロクロリド4−XC
NHNH・HCl(X=Cl、CH)を使用する
ことによって、同類のビスジアゼニド錯体[TcCl
(NNCX)(PPh](X=Cl,
;C=CH10)を合成することができる。これ
らの錯体は、空気中で安定な橙色結晶はかなり溶解性の
高い化合物であり、出発物質として極めて優れた性質を
備えている。とくに錯体(X=Cl)は、適切なリガ
ンドとの反応によって比較的きれいな生成物を与えるこ
とができ、テクネチウムビスジアゼニド錯体の置換反応
の系統的な研究に最も適したものである。この研究にお
けるもっとも大きな成果は、これらのジアゼニド錯体
[TcCl(NNR)(PPh]は[Tc
から直接合成することもできることにある。
[NH][TcO]とClCNHNH
HClとを乾燥メタノール中で還流させることによって
良好な収率(60〜70%)で[TcCl(NNC
Cl)(PPhを得ることができる。こ
の反応についてはさまざまな条件にて検討を行ったが、
最も良かったのはここに記載した条件である。この結果
は、テクネチウムジアゼニド錯体はすべて、[Tc
から直接合成しうることを示唆している。将
来、いかなる種類の錯体を[TcOから合成する
ことができるかということを検討するために、ジアゼニ
ド(およびイミド)コアをさまざまな錯体に組み入れる
ことができることが示されたことは極めて意義深いこと
である。ジアゼニドコアの場合は、の系統的置換によ
って主として検討されている。と過剰のdppeとを
メタノール中において反応させることによって、純粋な
・[TcCL(NNCCl)(dpp
e)12をBPh またはPFの塩(橙色
結晶)として良好な収率で単離することができる。この
種の錯体は[NH][TcO]から直接合成するこ
とができる。とdmpeとを同様の条件下で反応させ
ることによって、窒素を含有しない淡桃色のカチオン性
固体(HPLC保持時間10分:単一ピーク)が単離さ
れた。この化合物は純粋な形では単離できなかったが、
実験的に[Tc(dmpe)][BPh]とされ
た。室温において反応推進力を弱くして同様の反応を行
ったところ、所望のカチオン[TcCl(NNC
Cl)(dmpe) がPF 塩として単離され
た(HPLC保持時間9.6分、単一ピーク)。[Tc
(NAr)と[Tc(NAr)]2+のTc
含有放射線医薬製品の新しいコアとしての価値を検討す
るために、−NArユニットの他のリガンドとの反応
における信頼性を検討することが必要である。(保持
時間9.4分)を出発物質とするカチオン12(保持時
間14分)の合成反応においてビスジアゼニド中間体が
生成しているか否かを確認するために、詳細なHPLC
による実験(ベータ解析)を行った。HPLCによる検
討の結果、室温で15分間攪拌しただけでカチオンが形
成されていることが判明した。しかも、他にTcを含有
するTc中間体は検出されなかった。このことは、1つ
の−NArは大変信頼性が高く、しかも適切なリガン
ドの存在によって室温で容易に除去されモノジアゼニド
生成物を与えることを示している。および10とより
小さなリン化合物(PMePh,PMePh)との
反応によって単一化合物が生成する(HPLC分析によ
る)。しかし、明らかにカチオン性のこれらの生成物は
溶解性が高いためにさらに後処理することができない。
[BuN][TcOCL],XCNHNH
・HCl(X=Cl,CH)と適切なリン化合物との
反応により、これらの溶液を分離することができる(H
PLC)。商業的に入手しうるヒドラジンONC
NHNHと[BuN][TcOCL]およびP
Phをメタノール中において反応させることによっ
て、ライムグリーンのTc(II)モノジアゼニド錯体
[TcCl(NNC NO)(PP
],11を良好な収率で形成することができ
る。このニトロ置換フェニルヒドラジンの反応ではビス
ジアゼニド錯体は得られないことは明らかである。この
錯体11は2つの容易に置換される塩素を有しているた
め、さまざまなモノジアゼニド錯体合成の出発物質とし
て有用である。dppeの存在下で錯体11をメタノー
ル/トルエン中で還流することによって、良好な収率で
BPh 塩として[TcCl(NNCNO
(dppe)を単離することができる。[TcC
l(NNCNO)(dmpe)][PF
(保持時間10分、単一ピーク)は、[TcOCl
、ヒドラジンおよびdmpeをメタノール/トルエン
中で還流することによって直接合成することができる。
とナトリウムジメチルジチオカルバメートとを無水エ
タノール中で還流させることによって、新規な橙色Tc
(III)ジアゼニド錯体[Tc(NNCCl)
(SCNMe(PPh)],14をかなりの
収率(66%)で得ることができる。錯体14は固体状
態でも溶液状態でも空気中で安定である。塩化メチレン
/ジエチルエーテルから再結晶することによってX線級
の橙色結晶を得ることができる。元素分析とスペクトル
分析の結果、化合物の構造式の正しいことが裏付けられ
た。室温における14H NMRスペクトルは立体
的な配向について示唆している。14の4つのメチルは
4つのシングレットピークとして現れた。この共鳴パタ
ーンは、2つのジチオカルバメートリガンドが非等価で
あり、シス型をとっていることを示している。このこと
はX線回折によっても確認された。カルバメートリガン
ドがトランスであり4つのメチルが等価であるならば、
H NMRスペクトルは温度によって変化しない単一
の共鳴パターンを示すはずである。とマルトールとの
反応によって暗橙色の結晶を得ることができる。生成物
はHPLCで単一ピークであり、[TcCl(NNC
Cl)(マルトール)(PPh],15と同
定された。この新規なTc(III)ジアゼニド錯体
は、構造決定されている[ReCl](NNCOPh)
(マルトール)(PPh26とかたちの上では
同類である。この錯体はマルトールリガンドを有するT
c錯体として最初に報告されたものである。と4価の
(2−)リガンドsalenHとをメタノー
ル/トルエン中においてトリエチルアミンの存在下で還
流することによって、中性の暗緑色Tc(III)ジア
ゼニド錯体[Tc(NNCCl)(salen)
(PPh)],16が良好な収率で得られる。と強
制的に平面構造をとっている4価のN(2−)リ
ガンドsalenHとを同様に反応させてもはっきり
した生成物は得られない。このことは、−NArおよ
びPPhはシス型が好ましいことを示している。この
事実は、さらに14のスペクトルデータからも伺え、さ
らにX線による構造分析で確認されている。とN
リガンド(HSCH(Me)CONHCH−)
をトリエチルアミンの存在下で反応させることによって
暗茶色固体が得られる。この生成物は極めて水に溶解し
にくいため、NMR分析を満足に行うことができない
が、反磁性であることが伺えた。反応混合物から直接分
離した生成物を元素分析したところ、ジアゼニド錯体
[Tc(NNCCl)2−(SCH(Me)CO
NHCHCHNHCOCH(Me)S)]17
であることが伺えた。[TcOから直接Tcイミ
ド錯体を合成する方法の検討に多大な努力を払ってき
た。[TcOの水性メタノール溶液と芳香族アミ
ンとPPhとを濃塩酸の存在下で反応させることによ
って、低収率ながら目的とするTc(V)イミド錯体
[TcCl(NAr)(PPh]が得られる。
この錯体は従来[BuN][TcOCl]から合成
されていたものである25。[TcOを出発物質
とする反応の特性は塩酸の濃度に大きく依存するようで
ある。過剰の塩酸を使用すると、[TcCl(PPh
]が生成する。アミンジヒドロクロリド(ArN
Cl)を塩酸の代わりに反応系に添加する検討もあ
る程度詳細に行った。[TcOはArNHCl
およびPPhと水性メタノール中で20分間室温で攪
拌することによって淡青色の中性生成物を高収率で生成
する。この生成物は使用した芳香族アミンヒドロクロリ
ドに依存しないように観察された。この青色化合物は反
磁性(NMR)であり、PPhが配位していることが
示された。しかし、窒素はまったく含有していなかっ
た。この化合物を分析したところ、公知のRe−Re多
重結合化合物の同族化合物である[TcCl(PP
]を示していた。脂肪族アミンヒドロクロリド
(RNHCl)を使用した場合は、素早く黒色の不溶
性化合物“TcO ・xHO”に変化する。[N
][TcO]とアントラニル酸の塩酸塩(2−H
CCNHCl)とを同様の条件下で反応さ
せれば、ライムグリーンの沈殿物が生成する。この化合
物は[TcCl(NCCO)(PP
],18と分析され、曲がったTcNC骨格を
有する新規な構造を有していることが伺えた。この曲が
ったキレート化イミドヘンゾエート(3−)リガンドは
テクネチウムの新しいコアである。錯体18は[TcO
から低収率で合成することもできる。アントラニ
ル酸は[ReOCl(PPh]とエタノール中
で反応してキレート化イミドベンゾエート(3−)錯体
[ReCl(OEt)(NC CO)(PP
]・27を形成する。
【0014】
【化11】 [TcOからイミド錯体をより一般的に合成する
ことができるということが示唆されたことは極めて大き
な進歩である。キレート効果は、このイミドリガンドの
形成をなんらかのかたちで安定化しなくてはならない。
M=N,C=CおよびC=O結合を通しての共役系を確
保することは、イミドリガンドの形成の推進力になると
考えられる。[TcOとアントラニル酸ヒドロク
ロリドとをさまざまな非リン系リガンドの存在下で反応
させることも考えられる。ヒドラジンRCONHNHA
r(R=CH,Ph)を用いて[TcO からT
cイミドリガンドを直接合成することと、NArリガン
ド源としてその塩酸塩を合成することに多大な努力が払
われて来た。対称型置換ヒドラジンRNHNHR(R=
Me,Et,PhCO,Ph)を使用することも考えら
れる。[TcOと[TcOClに関する初
期の研究によると、さまざまな生成物の混合物が得られ
る(HPLC)。発明者らの研究は、ヒドラジド(2
−)(すなわち、=NNR)とジアゼニド(すなわち
−NNR)を有する2つの新しいテクネチウム錯体をキ
ャリアー添加(99Tc)と無添加(99mTc)の場
合で合成する結果になった。中性誘導体とカチオン性誘
導体は、それぞれの場合で合成した。これらの錯体は放
射線医薬の分野に有用であり、かかる試薬の応用範囲を
新たに広げるものである。とくに、下記のヒドラジド
(2−)とジアゼニドを有する新しい錯体を合成した。99 Tc: キャリア添加 [Tc(NNMePh)Cl(PPh] [Tc(NNMePh)Cl(PMePh)][PF] [Tc(NNMePh)Cl(EtNCS] [Tc(N)Cl(dppe)] [TcIV(NNMe)Cl(dppe)][PF] [TcO(NH)dppe][PF] [TcIII(NNPh)Cl(PPh] [TcIII(NNPh)Cl(dppe)][PF] [Tc(NNCCl)Cl(dppe)][PF] [BuN][Tc(NCCH)Br],[BuN][Tc(NCCH)Cl],Tc(NCZ)Cl(PPh (ここにおいて、Z=CH,Br,Cl) [Tc(NCZ)Cl(dppe)][BPh],(こ こにおいてZは上記のとおり)99m Tc:キャリア未添加 [TcIII(NNPh)Cl(L) L=dmpe,dppe,P46,P53,P56,P68,PL 28,PL31,PL34,PL37,PL38,PL40,PL42,PL4 3,PL46,PL49,PL50. [TcIII(NNCNO)Cl(L) L=dmpe [TcIV(NNMePh)Cl(L) L=dmpe,P34,P46,P53,P65,P68,PL2 8,PL38 * リガンドLの構造は表1に示すとおりである。 これらの例のうち、生体内分布を下記の99mTcについて検討し、その結果 を表2、3および4に示した。 [TcIII(NNPh)Cl(L) L=dmpe,PL28,P46,PL42,PL43,P65, PL50,PL38 (表2) [TcIII(NNCNO)Cl(L) L=dmpe (表3) [TcIV(NNMePh)Cl(L) L=dmpe,P46,P65, (表4) 本発明をさらに実施例を挙げて説明する。
【0015】
【実施例】99Tc錯体 すべての反応はとくに断りのない限り窒素雰囲気下で乾
燥蒸留溶媒を使用して行った。[NBu][TcOC
l]は文献記載の方法によって調製した20。その他の
すべての試薬は、製品として市販されているものを使用
した。[NH ][TcO]の水溶液はアマーシャム
インターナショナルplcから入手したものを使用し
た。すべての錯体は元素分析、IR,H NMRおよ
31P NMRを使用して同定した。本明細書には分
析データのみを記載したが、スペクトルに関する情報は
提供することができる。上記の錯体の物理的同定に加え
て、下記の化合物については単結晶のX線による構造解
析も行った。[Tc(NNPh)Cl(dppe)
[PF],[Tc(NH)O(dppe)][PF
],[Tc(NNMe)Cl(dppe)][P
]およびTc(NC CH)Cl(PPh
実施例1 (BuN)[TcOX](X=Cl,Br)と4−
トリルイソシアネートとの反応 i) テトラブチルアンモニウム(1+)テトラクロロ
(p−トリルイミド)テクネテート(V)(1−)、
(BuN)[Tc(Ntol)Cl (BuN)[TcOCl](0.194g,0.3
9mmol)を、脱気した乾燥トルエン(10ml)内
に懸濁し、MePhNCO(0.25ml、1.98m
mol、5当量)を添加した。できた混合物を激しく攪
拌しながら窒素雰囲気下で45分間還流した。室温に冷
却した後、トルエンを傾斜法によって除去し、黒色の残
留物を乾燥ジエチルエーテル(10ml)中で粉砕し
た。その後、濾過することによって青黒色固体を収集
した。ジエチルエーテルで洗浄して、生成物を減圧下で
乾燥した(収量0.229g、0.39mmol、10
0%)。の合成を同様にしてくり返し行ったところ、
収率は95%を下回ることはなく、本質的に定量的に反
応が進行していると考えられた。(実測値、C,49.
31;H,7.22;N,5.02; 計算値、TcC
43Cl:C,47.03;H,7.3
7;N,4.77%);HNMR(d−DMSO)
0.9[12H,br,unresolved t,
(CH(CHN];1.4(24H,br
m,(CH(CHN];2.2[3H,
s,CHN−Tc];7.0−7.4[4
H,m,CHNTc];max.(ヌジョ
ール添加,KBrプレート)1170m br cm
−1(Tc=N,仮帰属). ii) テトラブチルアンモニムウ(1+)テトラブロ
モ(p−トリルイミド)テクネテート(V)(1−),
(BuN)[Tc(Ntol)Br(Bu
N)[TcOBr](0.268g,0.396mm
ol)およびMePhNCO(0.25ml,1.98
mmol,5当量)を乾燥トルエン(15ml)中で還
流することによって、の合成と同様にして青黒色生成
を合成した(収量0.224g、0.29mmo
l、74%)。HPLCの保持時間は9.6分であり、
ピークは単一であった。(実測値:C,36.73;
H,6.43;N,3.16.計算値TcC2343
Br;C,36.10;H,5.66;N,3.
66%);H NMR(CDCl)1.0[12
H,br,unresolved t(CH(C
N];1.5[24H,br m(CH
(CHN];2.27[3H,s,CH
NTc];6.9−7.5[4H,m,CH
NTc];νmax(ヌジョール添加,KBrプ
レート)1175cm−1(Tc=N,仮帰属).実施例2 トリフェニルホスフィンPPh存在下における(Bu
N)[TcOCl]と芳香族アミン(4−ZC
NH,Z=CH,Br,Cl)との反応 i)トリクロロ(p−トリルイミド)ビス(トリフェニ
ルホスフィン)テクネチウム(V)、Tc(NC
Z)Cl(PPhZ=CH(BuN)
[TcOCl](0.216g,0.43mmo
l)、CH NH(0.07g,0.65m
mol,1.5当量)およびPPh (0.34g,
1.3mmol,3当量)を乾燥メタノール(10m
l)中で窒素雰囲気下で40分間還流した。室温に冷却
した後、茶緑色の混合物を蒸留して5mlとし、ジエチ
ルエーテル(15ml)を添加しての沈殿を促進し
た。茶緑色の生成物を濾過することによって収集した。
全体をエーテルで洗浄して乾燥した。生成物を塩化メチ
レン/ヘキサン混合物で再結晶した。(収集0.094
g,0.11mmol,26%).HPLC 保持時間
10.8分;単一ピーク (実測値:C,59.01;H,4.35;N,1.7
6:Cl,12.80.計算値 TcC4337NC
:C,61.84;H,4.46;N,1.6
8;Cl,12.74%); H NMR(CDCl
)2.2[3H,s,CHNTc];6.
5−6.8[4H,m,CHNTc];7.
0−8.0[30H,m,フェニル H].NHのピー
クはなかった。31P−[H]NHR(CDCl
30.02s ppm;νmax(ヌジョール添加、K
Brプレート)1165cm−1(Tc=N,仮帰
属).νNKの吸収はなかった。 ii)トリクロロ(p−ブロモフェニルイミド)ビス
(トリフェニルホスフィン)テクネチウム(V)、Tc
(NCZ)Cl(PPh Z=Br,
(BuN)[TcOCl](0.210g,0.4
2mmol),BrCNH(0.11g,0.
64mmol,1.5当量)およびPPh(0.33
1g,1.26mmol,3当量)を乾燥メタノール
(10ml)中還流した後処理した。生成物を塩化メチ
レン/ヘキサン混合物で再結晶することにより、低収率
で茶色固体をえた。(収量0.052g,0.06m
mol,14%).HPLC保持時間9.6分,単一ピ
ーク;(実測値:C,54.38;H,4.00;N,
1.53;Cl,10.56.計算値 TcC42
34NPClBr:C,56.05;H,3.8
1;N,1.56;Cl,11.82.計算値 TcC
4234NPClBr.1/2CHCl
C,54.45;H,3.72;N,1.48;Cl,
14.95%); HNMR(CDCl)5.25
[s,CHCl];6.8[4H,m,BrC
NTc];7.0−8.0[30H,m,フェニル
H];31P−{H}NMR(CDCl)29.9
3s ppm; νmax(ヌジョール添加,KBrプ
レート)1165cm−1(Tc=N,仮帰属). iii)トリクロロ(p−クロロフェニルイミド)ビス
(トリフェニルホスフィン)テクネチウム(V)、Tc
(NCZ)Cl(PPh Z=Cl,
(BuN)[TcOCl](0.272g,0.5
45mmol)、ClCNH(0.104g,
0.82mmol,1.5当量)およびPPh(0.
43g,1.64mmol,3当量)を乾燥メタノール
(10ml)中還流し、低収率で茶色固体を得た。
(収量0.084g,0.098mmol,18%).
HPLC 保持時間9.2分,単一ピーク;(実測値:
C,55.85;H,3.86;N,1.63.計算値
TcC42 34NPCl;C,58.96;
H,4.00;N,1.64%);HNMR(CDC
)6.5−6.7[4H,m,ClCNT
c];7.0−8.0[30H,m,フェニルH];
31P−{H}NMR(CDCl)29.87 s
ppm; νmax(ヌジョール添加,KBrプレー
ト)1170cm−1(Tc=N,仮帰属)実施例3 ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(dppe)存在
下における(BuN)[TcOClと芳香族アミ
ン(4−ZCNH,Z=CH,Br,Cl)
との反応 i)[Tc(NCZ)Cl(dppe)](B
Ph)Z=CH(BuN)[TcOCl
(0.333g,0.67mmol),CH
NH(0.36g,3.33mmol,5当量)およ
びdppe(0.80g,2.0mmol,3当量)を
脱気した乾燥メタノール(20ml)中で1時間還流し
た。室温に冷却した後、できた紫色の混合物をきれいな
フラスコに向けて濾過して赤色の不溶物を除去した。メ
タノール(5ml)中のテトラフェニルホウ酸ナトリウ
ム(0.23g,0.67mmol)を攪拌しながら添
加して紫色の固体と同量を直ちに沈殿させた。濾過す
ることによって生成物を収集して、全体をまずメタノー
ル、次いでエーテルで洗浄した。生成物を塩化メチレン
/メタノールまたは塩化メタノール/ヘキサン混合物か
ら再結晶した。(収量0.544g,0.40mmo
l,60%).HPLC保持時間8.4分,大きなピー
クが1つ;(実測値:C,74.09;H,7.09;
N,1.70;Cl,3.22.計算値TcC83
75NClPB:C,73.54;H,5.58;
N,1.03;Cl,2.62%).NHに相当する赤
外線吸収は確認されなかった。Tc=Nは明確には帰
属できなかった。生成物のH NMRスペクトルはブ
ロードで常磁性Tc(IV)と帰属された。31P N
MRスペクトルもまたブロードであった。ArNH
量を少なくして反応させ、室温に冷却した後にメタノー
ルから再結晶したところ[TcIIICl(dpp
e)]Clと考えられる赤色沈殿物が収率約50%で
得られた。 ii)[Tc(NCZ)Cl(dppe)
(BPh)Z=Br,(BuN)[TcOC
](0.179g,0.36mmol),BrC
NH(0.31g,1.79mmol,5当量)
およびdppe(0.429g,1.08mmol,3
当量)を乾燥メタノール(10ml,1hr)中で還流
した。メタノール(5ml)中のNaBPh(0.1
22g,0.36mmol)を冷却し濾過した反応混合
物に攪拌しながら添加して、生成物を濾過することによ
ってえび茶色固体を得た(収量0.325g,0.2
3mmol,64%)。HPLC保持時間7.6分、単
一ピーク;粗生成物の分析結果:(実測値:C,73.
19;H,5.91;N,0.89;Cl,3.19.
計算値:TcC8272NBrClPB:C,6
9.33;H,5.11;N,0.99;Cl,2.5
0%) 分析データよりBPh またはClによる汚染が示
唆された。生成物は塩化メチレン/メタノールから再結
晶することができる。 iii)[Tc(NCZ)Cl(dppe)
(BPh)Z=Cl, (BuN)[TcOCl] (0.28g,0.5
6mmol),ClCNH(0.358g,
2.8mmol,5当量)およびdppe(0.67
g,1.68mmol,3当量)を乾燥メタノール(1
5ml,75分)中で還流した。メタノール(5ml)
中のNaBPh(0.19g,0.56mmol)を
冷却し濾過した反応混合物に攪拌しながら添加して、生
成物を濾過することによってえび茶色固体を得た(収
量0.497g,0.36mmol,64%)。HPL
C保持時間8分、大きなピークが1つ;粗生成物の分析
結果:(実測値:C,73.56;H,5.94;N,
1.72;Cl,3.26.計算値TcC8272
ClB:C,71.57;H,5.27;N,
1.02;Cl,5.15%) 分析データよりBPh による汚染が示唆された。生
成物は塩化メチレン/メタノールから再結晶することが
できる。実施例4 [Tc(NNPh)Cl(PPhの合成 乾燥蒸留メタノール(5cm)を、222mgPPh
(0.85mmol)および70mg[NBu
[TcOCl](0.14mmol)と磁気攪拌棒を
入れた反応フラスコに添加した。不溶性のPPhを有
する橙色のサスペンジョンとなった。5分後にPhNH
NH(6.1mmol)を0.60cm添加して、
反応混合物を加熱して1時間還流した。溶液を一晩かけ
て室温に冷却して、できた黄金色の沈殿を収集した。メ
タノール(5cm)とエタノール(10cm)で洗
浄した。テクネチウムを基準にした減圧乾燥後のTc
(NNPh)Cl(PPhの収量は94mg
(0.11mmol、80%)であった。この生成物は
部分的にハロゲン化溶媒に溶解するが、アルコールには
不溶性であった。したがって、錯体の精製は部分的にし
かうまく行かなかった。 計算値:C4840ClNTc:66.32%
C,4.64% H; 6.45% N.実測値:6
4.23% C;4.28% H;4.87%N.実施例5 [Tc(NNPh)Cl(dppe)][PF]の
合成 方法1 52μlのPhNHNH(0.53mmol)を攪拌
しながら、80mg[NBu][TcOCl
(0.16mmol)のメタノール溶液(5cm )に
添加した。5分後、反応混合物に攪拌しながらdppe
253mg(0.64mmol)を固体として添加し
た。その後、加熱して1時間還流した。溶液を室温に冷
却して、濾過し、過剰量の3mlの水中のNHPF
(1g)を添加し橙色の沈殿物を得た。この沈殿物を収
集して、メタノール(15cm)とエタノール(30
cm)で洗浄した。空気乾燥することによって、精製
物95g(0.08mmol,50%)を得た。錯体を
塩化メチレン/エタノールから再結晶することができ
る。C5853ClFTc:58.97%
C; 4.61% H: 2.37% N.実測値:5
8.92% C;4.68% H;2.70% N.方法2 0.50cmの0.29M[NH][TcO
(0.15mmol)水溶液を3.0cmの反応級メ
タノールに添加することによって[NH][Tc
]のメタノール溶液を得た。フェニルヒドラジン
(50μl,0.51mmol)をこの溶液に攪拌しな
がら添加した。5分後に反応混合物に0.1cmの塩
酸を添加するまでは、反応は起こらなかった。その後、
すぐに241mgのdppe(0.81mmol)を固
体のまま添加した。反応混合物は1時間還流して室温に
冷却した。過剰量の未反応dppeを濾過することによ
って除去した。過剰の[NH][PF]を反応混合
物に固体として添加し、できたサスペンジョンを室温で
一晩攪拌した。生成した橙色の沈殿物を収集して、イソ
プロパノールとエチルエーテルで洗浄し、減圧乾燥した
ところ108mgの[Tc(NNPh)(dppe)
Cl[PF](0.09mmol、60%)が得られ
た。この生成物のIRおよびH NMRスペクトルを
純物質のスペクトルと比較することによって同定した。実施例6 [Tc(NNCCl)(dppe)Cl][P
]の合成 [NH][TcO](0.19mmol),129
mgのtrans−ClCNHNH・HCl
(1.07mmol),0.1cmの濃塩酸および5
61mgのdppe(1.41mmol)から上記方法
2に従って、表題の錯体を合成した。収量[Tc(NN
Cl)(dppe)Cl][PF]:29
8mg,0.24mmol,84%.C5852Cl
Tc.1/2CHCl:55.99
% C;4.25% H;2.23% N.実測値:5
5.73% C;4.37% H;1.93% N.実施例7 [NBu][TcOCl]とベンゾイルヒドラジン
とPPhとの反応 Tc(NNPh)Cl(PPhの合成を示す上
記の方法1に従って、77mg[NBu][TcOC
],70mg PhC[O]NHNH(0.51
mmol)および135mg PPh(0.51mm
ol)を用いて反応を行った。反応溶液を加熱して1時
間還流し、室温に冷却した後、明橙色の沈殿物を収集し
た。メタノール(15cm)とエチルエーテル(30
cm)で洗浄して、空気乾燥した。化合物のIRおよ
びNMRスペクトルを標品のスペクトルと比較するこ
とによって、TcNClと同定した。収量は97mg
(0.14mmol,88%). 計算値C3630ClNPTc:61.12%
C:4.27% H;1.98% N.実測値:60.
66% C;4.35% H;2.32% N.実施例8 [NBu][TcOCl]とベンゾヒドラジンとd
ppeとの反応 119mg[NBu][TcOCl](0.24m
mol)、91mgPhC[O]NHNH(0.67
mmol)および323mg dppe(0.81mm
ol)を用いて、上記方法1にしたがって反応させた。
冷却した反応溶液を濾過して、過剰の[NH][PF
]を攪拌しながら添加した。橙色の錯体は、標品21
のスペクトルと比較することによって[TcN(dpp
e) Cl][PF]と同定された。収量196mg
(0.18mmol,75%).計算値C5248
lFNPTc:57.28%C;4.44%H;
1.28% N.実測値:56.72% C;4.84
% H;0.87% N.実施例9 [NBu][TcOCl],HNNHおよびd
ppeの反応 124mg[NBu][TcOCl](0.25m
mol),15μlHNNH(アルドリッチ、無水
物、0.47mmol)および421mgdppe
(1.06mmol)を用いて、上記方法1にしたがっ
て反応させた。反応溶液を加熱して30分間還流した
後、冷却し濾過した濾液に過剰の[NH ][PF
を攪拌しながら添加した。橙茶色の化合物を濾過するこ
とによって収集した。収量は144g(0.20mmo
l,80%)であった。この生成物は[TcN(dpp
e)Cl][PF]と同定された。実施例10 TcNNPhMe(PPhClの反応 108mg[NBu][TcOCl](0.22m
mol)を、10cmの乾燥メタノールと52μlの
MePhNNH(0.44mmol)の混合物に攪拌
しながら添加した。この溶液は薄緑色から赤橙色に直ち
に変化した。211mgのPPh(0.80mmo
l)を反応溶液に添加して、できたサスペンジョンを加
熱して1時間還流した。サスペンジョンを室温に冷却し
て、黄褐色の沈殿物を収集し、メタノール(15c
)とエチルエーテル(30cm)で洗浄し、減圧
下で乾燥した。収量は108mgで、生成物は[Tc
(NHPhMe)Cl(PPh](0.13
mmol、59%)と同定された。C4338Cl
Tc:60.82% C;4.51% H;
3.30% N;12.53% Cl.実測値:60.
01% C;4.17% H;3.53% N;12.
20% Cl.実施例11 [Tc(NNPhMe)Cl(PMeph)
[PF] の合成 0.10cmのMePhNNH(0.85mmo
l)を、メタノール(4.0cm)中の1.47mg
[NBu][TcOCl](0.30mmol)に
攪拌しながら添加した。PMePh(0.20c
)を反応混合物に添加した後、加熱して45分間還
流した。できた透明橙色溶液を約2cmに濃縮して9
4mgの[NH][PF]を固体として攪拌しなが
ら反応混合物に添加した。生成した沈殿物を収集して、
エタノール−イソプロパノールの混合溶媒〔7:1(v
/v)〕で洗浄した。濾液はさらに濃縮して金茶色の微
結晶質からなる第2クロープとして回収した。138m
gの[Tc(NNMePh)Cl(PMe
h)][PF](0.16mmol,54%)を得
た。 計算値:C3140ClTc:43.
93% C;4.76%H;3.31% N.実測値:
44.53% C;5.22% H;3.10% N.実施例12 [Tc(NNPhMe)Cl(EtNCS
の合成 メタノール(3ml)中の138mg[NBu][Tc
OCl](0.28mmol)と80μl MePh
NNH(0.68mmol)を用いて上記の方法によ
り赤橙色溶液を調製した。室温でこの溶液を5分間攪拌
した後、200mgのNaSCNEt・3H
(0.89mmol)のメタノール(0.89mmo
l)溶液を添加した。できた暗赤溶液を加熱して30分
間還流し、室温に冷却した、溶媒を減圧下で除去し、赤
色のオイル状残渣を得た。この残渣をイソプロパノール
(5cm)で後処理して、このサスペンジョンを濾過
することによって淡茶色粉末を得た。これをさらにジエ
チルエーテルで洗浄して、濾液を約1〜2cmに濃縮
してエチルエーテルを添加し、生成した沈殿物を収集し
た。生成物は最初の単離物質と同一であった。全段階の
錯体収量は、[Tc(NNMePh)Cl(EtNC
]として111mg(0.02mmol,71
%)であった。この錯体は、塩化メチレン/ジエチルエ
ーテルから再結晶することができる。計算値 C17
27ClNTc:37.12% C:4.95%
H;10.19% N;6.44% Cl.実測値:
38% C;5% H;11% N;9.4% Cl.実施例13 [NBu][TcOCl],MePhNNHとd
ppeとの反応 メタノール(4cm)中の100mg[NBu
[TcOCl](0.20mmol)と45μl M
ePhNNH(0.38mmol)から、上記の方法
によって橙色溶液を調製した。この溶液に攪拌しなが
ら、550mgのdppe(1.38mmol)を固体
として添加した。できたサスペンジョンを加熱して1時
間還流した後、室温に冷却し、未反応のdppeを濾過
することによって除去した。濾液に過剰の[NH
[PF]を固体として添加して黄褐色の沈殿物を得
た。この沈殿物をメタノール(20cm)とジエチル
エーテル(10cm)で洗浄した。 収量:[Tc(NH)O(dppe)][PF
(0.11mmol、55%)121mg 計算値C
5249NOPTc:58.27%C;4.6
1%H;1.31%N.実測値:56.90%C;4.
70%H;1.61%N.実施例14 「NBu][TcOCl],MeNNHとdp
peとの反応 方法1 メタノール(5ml)中の211mg[NBu][T
cOCl](0.42mmol)、35μl Me
NNH(0.46mmol)から、上記の方法によっ
て橙赤色溶液を調製した。この溶液に攪拌しながら、3
66mgのdppe(1.40mmol)を固体として
添加した。反応混合物を加熱して1時間還流した後、室
温に冷却し、黄色の沈殿物[Tc(N)(dppe)
Cl]72mg(0.07mmol,17%)を収集
した。過剰の[NH][PF]を固体として添加し
て金茶色の沈殿物(137mg)を得た。[Tc(NN
Me)Cl(dppe)][PF](0.12m
mol、29%).[Tc(N)(dppe)Cl 計算値 C5248ClNTc:65.17%
C:5.05% H;2.92% N. 実測値:64.70% C;5.32% H;2.07
% N.[Tc(NNMe)Cl(dppe)][PF 計算値 C5452ClFTc:57.33%
C;4.63% H;2.48% N. 実測値:51.6% C;4.4% H;1.8%
N.方法2 メタノール(5cm)中の95mg[NBu][T
cOCl](0.19mmol),27μl Me
NNH(0.36mmol)と333mgdppe
(0.84mmol)から、上記の方法1によって反応
溶液を調製した。この反応混合物を室温で70時間攪拌
した。この溶液を濾過して、その濾液に固体としてdp
pe(黄色沈殿物なし)とNHPF 65mg
(0.40mmol)を添加して、減圧下に濃縮した。
残渣を塩化メチレン(5cm)中で後処理した。この
溶液を濾過して不溶性非有機塩を除去した。濾過後、濾
液にイソプロパノール(25cm)を添加して、13
5mgの黄茶色固体を生成させた。これを収集し洗浄し
た後、乾燥した。この生成物のIRを方法1で調製した
[Tc(NNMe)Cl(dppe)][PF
のスペクトルと比較することによって目的物であること
を確認した。(0.12mmol、63%).実施例15 [NBu][TcOBr]、MeNNHとdp
peとの反応 [NBu][TcOCl]についての上記方法1に
従い、メタノール(5cm)中の130mg[NBu
][TcOBr](0.20mmol)、20μl
MeNNH(0.26mmol)、247mg
dppe(0.62mmol)を用いて反応させた。そ
の結果、黄色固体としてTc(N)Br(dppe)
55mg(0.06mmol,30%)を得た。過
剰のNHPFを添加しても濾液からは単離されなか
った。 計算値 C5248BrNTc:62.22%
C;4.82% H;2.79% N. 実測値 58.48% C;4.71% H;2.03
% N. 99mTc 錯体 一般的事項: 99m Tcジアゼニドとヒドラジン(2
−)錯体を、適当なヒドラジン99mTcO と適切
なリガンドから簡単な方法で調製した。錯体組成物は、
かなり高い放射性純度(表2〜4参照)を有している所
望のカチオン性生成物を与えることが判明した。この錯
体組成物と文献22記載の方法により調製したTc
III化合物標品のHPLCとTLC分析結果を比較す
ることによって、錯体組成物の主たる不純物は、[Tc
IIICl(L)であることが判明した。Me
PhNNHでラベルした化合物については、形成され
た錯体が[TcIV(NNMePh)Cl(L)
と[Tc(NH)O(L) のいずれかであるか
が問題である。ラベリング(L=P65)して得られた
組成物に関する最近のICES研究によると、得られた
錯体の酸化状態は+423であることがわかった。この
ことは、MePhNNH組成物に存在する化合物が目
的とするヒドラジド(2−)であることを示している。試薬 :リガンドは表1に示すとおりである。その他のす
べての使用試薬は標準品として市販されているものであ
る。[99mTcO ]は、AmertecIIジェ
ネレーターから生理食塩水溶液として得られた。反応生
成物は、本明細書に記載される24ようにHPLC、T
LCおよびゲル電気泳動によって分析した。調製操作は
すべて窒素雰囲気下で行った。実施例16 錯体合成 ヒドラジン20〜25μlを無水エタノール2cm
添加し、できた溶液に99mTcO (0.2〜3.
0GBq)とリガンド(10mg)を添加した。この混
合物を120℃に加熱して30〜60分後に、室温に冷
却して分析した。生体内分布を検討するために、無菌生
理食塩水を添加して組成物の全量を5cm未満とし
た。動物生体内分布試験 :6匹のラット(Sprague
Dawley)をエーテルで軽く麻酔して0.1cm
の組成物を尾静脈から注射した。1/2は注射後適切な
時間に頸を脱きゅうさせることによって殺し切開した。
器官を秤量してその活性を電離箱内で測定した。計算の
便宜上、血液は全体重の5.8%、筋肉は43%:肺は
1%と仮定とした。生体内分布は表2〜4に示すとおり
であった。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】 実施例17〜19 すべての反応は別に記載のない限り、窒素雰囲気下で乾
燥蒸留した溶媒を用いて実施した。[BuN][Tc
OCl]を文献記載の方法28にしたがって調製し
た。実施例17 テクネチウムジアゼニド−出発物質 a) [TcCl(NNCCl)(PPh
方法1 .[BuN][TcOCl]からの合成 [BuN][TcOCl](0.134g、0.2
68mmol)、4−ClCNHNH・HCl
(0.120g,0.67mmol,2.5equiv
alents),EtN(0.09ml、0.67m
mol)、およびPPh(0.211g、0.804
mmol、3当量を乾燥メタノール(5cm)中で室
温において2時間攪拌した。カーキ色の固体を濾過によ
って収集し、メタノールとエーテルで洗浄して乾燥した
(収量0.134g、53%)。生成物は塩化メチレン
/メタノールから再結晶して橙色の結晶とすることがで
きる。実測値:C,61.23;H,3.98;N,
6.05;Cl,11.74,計算値:TcC48
38Cl C,61.45;H,4.08;
N,5.97;Cl,11.34%.HPLC保持時間
9.4分、単一ピーク。νmax(KBr プレート、
ヌジョール添加)1600,1555cm−1(N
N).31P NMR(CDCl)30.27ppm
s.方法2 .[NH][TcO]からの合成 水性[NH][TcO](0.5ml,0.181
mmol)を減圧蒸留して乾燥した。ClCNH
NH・HCl(0.142g,0.793mmol)
を乾燥メタノール(2.5ml)中に溶解して、攪拌し
ながら添加することによって10分後に橙色溶液を得
た。固体PPh(0.204g,0.778mmo
l)を添加して混合物を加熱して1.5時間還流した。
室温に冷却した合成、カーキ色の固体を濾過することに
よって収集しエーテルで洗浄した(収集0.113g、
67%)。この生成物は塩化メチレン/メタノールから
再結晶して橙色の結晶とすることができる。生成物のス
ペクトルは、「TcOClから調製したの標品
のIRスペクトルと同一であった。 b) [Tc(NNCCH(PP
10 [BuN][TcOCl](0.178g,0.3
56mmol)、CHNHNH・HCl
(0.282g,1.78mmol,5当量)、Et
N(0.25ml,1.78mmol)、およびPPh
(0.280g,1.07mmol、3当量)を乾燥
メタノール(5ml)中で一晩攪拌してカーキ色のサス
ペンジョンを得た。生成物を濾過することによって収集
して、エーテルで洗浄して乾燥した(収量0.122
g,40%)。HPLC保持時間は10.4分で、大き
なピークは1つであった。粗生成物の分析結果は以下の
とおりであった。(実測値 C,64.1;H,4.
6;N,5.9;Cl,3.53.計算値TcC50
44Cl C,66.93;H,4.94;
N,6.24;Cl,3.95%). H NMR(CDCl)2.29[6H,s,2
x CH]、6.5−8.0[38H,m,フェニル
H].31P NMR(CDCl)28.6ppm
s.νmax1620,1570,1535cm
−1(NN).この生成物は塩化メチレン/メタノール
から再結晶してもよい。 c) [TcCl(NNCNO)(PP
11 [BuN][TcOCl](0.152g,0.3
04mmol)、O NCNHNH(0.11
6g,0.76mmol,2.5当量)、およびPPh
(0.239g,0.912mmol,3当量)を乾
燥メタノール(5ml)中で一晩攪拌して淡橙色の固体
を得た。生成物を濾過することによって収集した(収量
0.223g,77%)。この生成物は塩化メチレン/
メタノールから再結晶して、ライムグリーンの固体
(0.151g,52%)を得た。νmax1620,
1600(NN),1555(NO),1335(N
)cm−1 H NMR(CDCl)3.4[MeOH]、7.
0−8.0[フェニルH].31P NMR(CDCl
)30.0ppm s.HPLC保持時間10.4
分。(実測値:C,57.65;H,4.18;N,
4.94;Cl,8.60.実測値:C,57.42;
H,4.24;N,4.95;Cl,7.95.計算値
TcC4338Cl C,58.9
2;H,4.37;N,4.79;Cl,8.09
%).実施例18 テクネチウムジアゼニドを出発物質とする置換反応 a) [TcCl(NNCCl)(dpp
e)][BPh12 (0.098g,0.104mmol)とdppe
(0.104g,0.26mmol,2.5当量)をメ
タノール−トルエン(1:1、4ml)中で加熱して3
時間還流し、暗橙色の固体を得た。固体NaBPh
(0.035g,1当量)を攪拌しながら添加して橙
色固体を沈殿させた。この生成物を濾過することによっ
て収集した(収量0.117g,77%).粗生成物は
塩化メチレン/エーテルから再結晶することができる。
(実測値 C,70.55;H,5.34;N,2.1
7;Cl,4.72.計算値 TcC8072
Cl C,70.34;H,5.31;N,2.
05;Cl,5.19%)、HPLC保持時間14分。
νmax1575,1665cm−1(NN).
NMR(CDCl)2.68[8H,br m,2
x −CHCH−]、6.5−7.5[64H,b
r(帰属不能)m,フェニルH]. b) [TcCl(NHCCl)(dpp
e)][PF12a (0.101g,0.107mmol)およびdpp
e(0.107g,0,269mmol)をメタノール
/トルエン(1:1 4ml)中で1時間還流して12
のときと同様にして合成した。[NH][PF
(0.018g,0.110mmol)を攪拌しながら
濾過した反応混合物に添加して12a(収量0.059
g,43%)を得た。この生成物は塩化メチレン/メタ
ノールから再結晶することができる。(実測値 C,5
5.44;H,4.27;N,2.48;Cl,6.3
5.計算値 TcC5844Cl
C,57.68;H,3,67;N,2.32;Cl,
5.87%). c) [TcCl(NNCNO)(dppe)
][BPh13 11 (0.051g,0.06mmol)and dp
pe(0.060g,0.151mmol,2.5当
量)モノメタノール/トルエン(1:1,3ml)をメ
タノール−トルエン中で加熱して1時間還流し、橙赤色
の溶液を得た。室温に冷却後、固体NaBPh(0.
02g、1当量)を攪拌しながら添加して橙色固体を沈
殿させた。この生成物を濾過することによって収集し、
メタノールとジエチルエーテルで洗浄した(収量0.0
6g,72%)。生成物は塩化メチレン/ジエチルエー
テルから再結晶して、橙色結晶を得た(0.042g、
50%)。νmax1645s,1600w(NN),
1570(NO),1340(NO)cm−1
HPLC保持時間14.2分、単一ピーク.(実測値:
C,67.65;H,5.12;N,2.93;Cl,
4.14.計算値TcC8272Cl−P
B.1/2CHCl C,68.66;H,5.1
0;N,2.91;Cl,4.91%) d) [Tc(NNCCl)(SCNMe
(PPh)] 14 (0.139g,0.148mmol)とNaS
NMe(0.08g,0.444mmol,3当量)
を無水エタノール(2ml)中で加熱して1.5時間還
流した。冷却後濾過することによって橙色固体を収集し
(収量0.072g)、これを塩化メチレンに溶解しフ
ロリジルカラムに通した。展開液として塩化メチレンを
用い、橙色のバンドを収集した。展開液を蒸留して乾燥
することによって得た残渣を塩化メチレン/ジエチルエ
ーテルから再結晶することによって暗橙色結晶(収量
0.072g,66%)を得た。HPLC保持時間は1
3.6分であり、単一ピークであった。(実測値C,4
5.82;H,4.09;N,6.79;Cl,6.2
5.実測値:C,45.99;H,4.04;N,6.
77.計算値TcC3031ClSP.1/2
CHCl C,46.74;H,4.11;N,
7.15;Cl,9,05.計算値TcC3031
ClSP.1/4CH Cl C,47.65;
H,4.16;N,7.35;Cl,6.97%).
H NMR(CDCl)2.92[3H,s,C
]、3.06[3H,s,CH]、3.31[3
H,s,CH]、3.39[3H,s,CH]、
5.27[CHCl]、6.8−7.7[19H,
m,フェニルH]. P NMR(CDCl)では
室温で全くシグナルが観測されなかった。 e) [TcCl(NNCCl)(マルトール)
(PPh15 (0.145g,0.155mmol)とマルトール
(0.059g,0.465mmol,3当量)を無水
エタノール(2ml)中で加熱して2時間還流した。室
温に冷却後濾過することによって橙色固体を収集し、エ
タノールで洗浄した。生成物は塩化メチレン/エーテル
から再結晶して、暗橙色の結晶を得た(収量0.03
g,21%)。(実測値C,59.68;H,4.1
1;N,3.03;Cl,7.73.計算値TcC48
39Cl C,62.41;H,4.
23;N,3.03,Cl,7.68%). νmax
1615s,1560cm−1H NMR(CDC
)2.21[3H,s,CH],5.63[1
H,d,J HH=4Hz,C=CH]、6.92[1
H,d,J HH=4Hz,C=CH]、7.0−8.
0[34H,m,フェニルH].31P NMR(CD
Cl)30.0ppm s.HPLC保持時間10
分。 f) [Tc(NNCCl)(salen)(P
Ph)] 16 (0.100g 0.107mmol),salen
(0.032g,0.119mmol,1.1当
量)、およびEtN(0.40ml,0.259mm
ol,2.2当量)を乾燥メタノール/トルエン(1:
1、3ml)中で加熱して2時間還流した。冷却後、エ
ーテルを添加することによってカーキグリーン色の固体
を得た。この固体を濾過することによって収集して、エ
ーテルで洗浄して乾燥した(収量0.052g、63
%)。生成物は塩化メチレン/ヘプタンから再結晶し
て、かなり暗緑色の結晶を得た(実測値 C,61.7
7;H,4.41;N,7.17;Cl,4.77.計
算値TcC4033PO Cl C,62.6
3:H,4.34;N,7.30;Cl,4.62
%).νmax1600,1610,1620(N
N),1540(C=N)cm−1H NMR(C
DCl)4.0[4H,br m,−CHCH
−],6.0−7.6[27H,br m,フェニル
H]、8.14[2H,s,N=CH].31P NM
R(CDCl)では、室温でシグナルは観測されなか
った。HPLC保持時間11.6分。 g) [Tc(NNCCl)(N)]
17 =(HSCH(Me)CONHCH2− (0.083g,0.088mmol),N
(0.023g,0.097mmol,1.1当量)
およびEtN(0.05ml,0.34mmol,4
当量)を乾燥メタノール(2ml)中で加熱して1時間
還流して、暗茶緑色の溶液を得た。この溶液を減圧蒸留
して得られた茶色のオイルをイソプロパノール中に入れ
暗茶色固体を得た(収量0.011g)。生成物は再結
晶やNMR分析することができないほど溶解性が低かっ
た。また、反磁性であるように観察された。HPLC保
持時間は12.2分であった。(実測値 C,40.3
6;H,4.40;N,9.19;Cl,11.97.
計算値TcC2024Cl C,4
0,96;H,4.12;N,9.55;Cl,12.
09%).実施例19 テクネチウムイミド錯体 [TcCl(NCCO)(PPh
18 方法1 . [NH][TcO]からの合成 無水[NH][TcO](1ml,0.343mm
ol)、2−HOCCNHCl (2−カル
ボキシアニリンヒドロクロリド)(0.298g,1.
715mmol、5当量)、およびPPh(0.36
0g1.372mmol,4当量)を試薬級メタノール
(10ml)中で一晩攪拌して明緑色の沈殿物を得た。
この生成物を濾過することによって収集した。メタノー
ルとエーテルで洗浄して、減圧下で乾燥した(収量0.
139g、50%)。(実測値C,63.30;H,
4.44;N,1.77.計算値 TcC4334
Cl C,62.33;H,4.14;N,
1.67%).生成物はDMFやCHClに溶解し
た。方法2 [BuN][TcOCl]からの合成 [BuN][TcOCl](0.262g,0.5
25mmol)、アントラニル酸(0.72g,5.2
5mmol 10当量)、およびPPh(0.48
g,1.84mmol,3.5当量)を無水エタノール
(20ml)中で加熱して2時間還流した。この暖かい
溶液を濾過(空気)して、減圧乾燥した。残渣をエーテ
ル中に入れて、緑色固体を濾過することによって単離
し、エタノール/ヘキサンから再結晶した(収量0.1
14g 26%)。31P NMR(DMSO)31.
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【0020】1.Tc=NR、Tc−N=NYまたはT
c(−N=NY) (ここにおいて、Rはアリール、置換または無置換のア
ルキルまたは=NRであり;Yはアリールまたは
置換または無置換のアルキルであり;RおよびR
水素、アリールまたは置換または無置換の脂肪族または
環状アルキルであり、これらは同一でも異なっていても
よいが、ともに水素である場合は除く)、および錯体に
生物学的標的探索能を与えるリガンドからなるテクネチ
ウム(99Tcまたは99mTc)錯体。 2.LnTc=NR(ここにおいて、Lは1価または多
価のリガンドであり;nは1、2、3または4であり;
Rは上記定義のとおりである)の構造を有する1の錯
体。 3.LnTc−N=NY(ここにおいて、Lは1価また
は多価のリガンドであり:nは1、2、3または4であ
り;Yは上記定義のとおりである)の構造を有する1の
錯体。 4.LnTc(−N=NY) (ここにおいて、Lは1
価または多価のリガンドであり:nは1、2、3または
4であり;Yは上記定義のとおりである)の構造を有す
る1の錯体。 5.アルキルが酸素、窒素、硫黄および/またはリンで
置換されている1〜4のいずれかに記載の錯体。 6.リガンドが:QB(CDBQ (ここにお
いて、Qは水素、アリールまたは置換または無置換のア
ルキルであり、BはPまたはAsであり、;(CD
は置換または無置換のメチレンでありnは1、2、3ま
たは4である)で表されるホスフィンまたはアルシンで
ある1〜5のいずれかに記載の錯体。 7.錯体の生物学的標的探索能が存在するリガンドの性
質および/または置換基RおよびYの性質によって決定
される放射性薬剤として有用な1〜6のいずれかに記載
の錯体。 8.テクネチウムオキソ含有化合物をヒドラジン、アミ
ン、イソシアネート、スルフィニルアミンまたはホスフ
ィンイミンと縮合させることによって誘導体とする工程
からなる、Tc=NR、Tc−N=NYまたはTc(−
N=NY)(ここにおいて、RおよびYは、1の定義
のとおりである)を有するテクネチウム(99Tcまた
9mTc)錯体の合成法。 9.テクネチウムとハロゲンの結合を有する錯体とヒド
ラジンまたはアミンとを反応させることからなる、Tc
=NR、Tc−N=NYまたはTc(−N=NY)
(ここにおいて、RおよびYは上記請求項1の定義の
とおりである)を有するテクネチウム(99Tcまたは
99mTc)錯体の合成法。 10.1〜7のいずれかに記載のテクネチウム錯体から
なる放射性薬剤。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は[TC(Ntol)Cl(PP
]のX線回折図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーチャー,コリン・ミル イギリス国エイチピー7・9エヌエイ, バッキンガムシャー,リトル・チャルフ ォント,アマーシャム・プレイス(番地 なし)ケア・オブ・アマーシャム・イン ターナショナル・ピーエルシー (72)発明者 ディルウォース,ジョナサン・ロビン イギリス国シーオー4・3エスキュー, エセックス,コルチェスター,ウィベン ホー・パーク(番地なし),ユニバーシ ティ・オブ・エセックス,ケア・オブ・ デパートメント・オブ・ケミストリー・ アンド・バイオロジカル・ケミストリー (72)発明者 ジョバンプトラ,パナ イギリス国シーオー4・4アールイー, エセックス,コルチェスター,ハイウッ ズ,シャイニントン・エンド 27 (72)発明者 ラザム・イアン・アンドリュー イギリス国エイチピー7・9エヌエイ, バッキンガムシャー,リトル・チャルフ ォント,アマーシャム・プレイス(番地 なし),ケア・オブ・アマーシャム・イ ンターナショナル・ピーエルシー (72)発明者 トンプソン,ラッセル・マーチン イギリス国シーオー4・3エスキュー, エセックス,コルチェスター,ウィベン ホー・パーク(番地なし),ユニバーシ ティ・オブ・エセックス,ケア・オブ・ デパートメント・オブ・ケミストリー・ アンド・バイオロジカル・ケミストリー (56)参考文献 特開 平1−52787(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 13/60 C07F 19/00 C07F 9/50 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 LnTc=NR、LnTc-N=NYまた
    はLnTc(-N=NY)2の合成99mTc錯体(式中、各L
    は独立して、錯体に生物学的標的探索能を与える一価ま
    たは多価のリガンドであり、 nは1、2、3または4であり、 Yはアリール基、またはアルキル基であり、 RはYまたは−NR12基であり、 R若しくはYは1以上のLと結合していてもよく、 R1およびR2は水素、アリール基、または脂肪族アルキ
    ル基または環状アルキル基であり、これらは同一でも異
    なっていてもよいが、ともに水素である場合を除く)。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の99mTc錯体を含む放
    射性薬剤。
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