JP3340719B2 - プリント配線基板のめっき装置 - Google Patents

プリント配線基板のめっき装置

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JP3340719B2
JP3340719B2 JP2000108104A JP2000108104A JP3340719B2 JP 3340719 B2 JP3340719 B2 JP 3340719B2 JP 2000108104 A JP2000108104 A JP 2000108104A JP 2000108104 A JP2000108104 A JP 2000108104A JP 3340719 B2 JP3340719 B2 JP 3340719B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線基板
のめっき装置に関する。すなわち、プリント配線基板の
製造工程において用いられ、外表面間に極めて小径のス
ルホールが多数形成されたプリント配線基板材に対し、
銅めっき処理を行うめっき装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、この種従来例の説明に供し、
(1)図は側面説明図、(2)図は噴射管の斜視図であ
る。同図にもしたように、前工程において多数の極めて
小径の貫通孔たるスルホールAが、穴あけ加工されたプ
リント配線基板材Bは、めっき装置1へと供給され銅め
っき処理される。これにより、スルホールA内壁面に銅
めっき皮膜が形成され、もって、プリント配線基板材B
の表面に形成されることになる回路と、裏面に形成され
ることになる回路との間が、このように形成されたスル
ホールA内壁面の銅めっき皮膜により、電気的に導通可
能となる。ところで、従来のめっき装置1は、銅めっき
液Cの液槽2と、液槽2の銅めっき液C中等に配設さ
れ、プリント配線基板材Bを挟んで搬送するコンベヤ3
のロール4群と、このように搬送されるプリント配線基
板材Bに対向配設された、パイプ状の不溶性陽極電極た
る噴射管5と、からなっていた。この噴射管5は、搬送
方向Dと直行する幅方向Eに配設されると共に、搬送方
向Dに複数本配設され、かつプリント配線基板材Bを介
し上側と下側とにそれぞれ配設されていた。
【0003】もって、銅めっき液C中を水平に搬送され
るプリント配線基板材Bに対し、ポンプを介し圧送され
てきた銅めっき液Cが、各噴射管5にそれぞれ列設形成
された多数の小径孔たる噴射孔6から、噴射されてい
た。そして、このように噴射された銅めっき液Cが、プ
リント配線基板材Bの各スルホールA中を通過すること
により、スルホールA内壁面に銅めっき皮膜が形成され
ていた。(なお、プリント配線基板材Bの外表面つまり
表面と裏面にも、銅めっき皮膜が形成されるが、この銅
めっき皮膜は、前工程で既に張り付けけられている回路
形成用の銅箔上に一体的に重積形成される。) 図中7は、プリント配線基板材Bを陰極に帯電させる陰
極電極ロール、8は、プリント配線基板材Bと不溶性陽
極電極の噴射管5との間の絶縁ピース8である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、プリント配線基板材Bに形成される回路は、最近ま
すます高密度化,微細化,高精度化の進展が著しく、も
って、穴あけ加工されるスルホールAも、最近一段と極
細化,小径化されており、噴射管5の噴射孔6から噴射
された銅めっき液Cが、液槽2内の銅めっき液Cの抵抗
を克服して、このようなスルホールA中を通過すること
は、次第に困難化している状況にある。
【0005】これらについて更に詳述すると、a.スル
ホールAの孔径は、50μm程度のものも出現する等、
最近一段と小径化傾向にあり、b.このようなスルホー
ルAが1つのプリント配線基板材Bに、1,000個以
上と極めて多数形成されており、c.更に不規則に点在
・分布しており、d.これに対しプリント配線基板材B
の肉厚は、スルホールAの孔径の10倍程度以上となっ
ている(つまり、スルホールAの孔形状は、極めて細長
い)。更にe.スルホールAの入口付近に水膜が形成さ
れたり、内部に気泡が残存することもある。又f.噴射
孔6は、噴射管5に列設形成されて、プリント配線基板
材Bと上下間隔を存しつつ対向位置しているが、上記
b.c.のように不規則に多数点在・分布しているスル
ホールAについて、対向位置している訳ではない。つま
り、噴射孔6の位置とスルホールAの位置とは、ほとん
どずれており、噴射孔6から噴射された銅めっき液C
が、圧を伴いつつスルホールAにストレートに命中する
ことは少ない。噴射孔6の位置と正確に対向位置してい
ないスルホールAについては、銅めっき液Cが通過する
ことは極めて困難であり、このようなスルホールAの方
が数が多かった。
【0006】これらa,b,c,d,e,f等の理由に
より、噴射孔6から噴射された銅めっき液Cが、既に液
槽2中に収容されていた銅めっき液Cの抵抗を排除しつ
つこのようなスルホールA内に、スムーズかつ十分に流
入,通過,浸透することは、困難を極めており、これら
が不確実化し不足する、という問題が指摘されていた。
図5は、プリント配線基板材Bの要部の拡大した正断面
図であり、(1)図は良い例を、(2)図は悪い例を、
(3)図は悪い他の例を示す。すなわち、上述したよう
にスルホールA内への銅めっき液Cの流入,通過,浸透
が不確実化し不足すると、銅めっき液C中の銅イオンの
スルホールA内壁面への供給量が、外表面Hと同様・同
等ではなくなり、不足することになる。そこで、図5の
(2)図や(3)図に示したように、スルホールA内壁
面Fに電着,析出形成される銅めっき皮膜Gの肉厚、特
に内壁面Fの中央部分の肉厚が、外表面Hのものに比し
薄く減少してしまう。図5の(1)図に示したように、
プリント配線基板材Bの表面や裏面等の外表面Hに形成
される銅めっき皮膜Gと、スルホールA内壁面Fに形成
される銅めっき皮膜Gとは、均一であることが必要であ
るが、図5の(2)図や(3)図に示したように、外表
面Hに比しスルホールA内壁面Fの銅めっき皮膜Gの方
が、極薄化してしまっていた。なお、図5の(3)図の
例では、上述に加え、スルホールAの内部に届かない分
の銅めっき液Cの銅イオンが、スルホールAの入口付近
・角部分において集中的に電着され、外表面Hと比べて
も特に肉厚となった銅めっき皮膜Gが析出形成しまって
いる。
【0007】この種従来例では、このように形成される
銅めっき皮膜Gの膜厚の均一性が保たれないことが多か
った。そこで、プリント配線基板としての使用時におい
て、表裏の回路間に介在するスルホールAの銅めっき皮
膜Gの電気的導通量が不足し、もって、電流低下,電圧
降下,発熱,断線,その他の回路トラブルを引き起こす
原因となっていた。回路の高密度化,微細化,高精度化
が進むプリント配線基板において、このような品質不良
は許されない。この種従来例では、このような問題が指
摘されていた。
【0008】本発明は、このような実情に鑑み、上記し
たこの種従来例の課題を解決すべく、発明者の鋭意研究
努力の結果なされたものであって、銅めっき液を、この
種従来例のように噴射させるのではなく逆に吸引するよ
うにしたことにより、更に、吸引口をスリット状として
全幅をカバーすると共に、前後に若干傾斜せしめたり上
下でずらして配した構成を採用してなる。もって第1
に、銅めっき液が各スルホール内を十分に確実に通過
し、もって均一な膜厚の銅めっき皮膜を形成でき、第2
に、しかもこれが簡単容易に実現される、プリント配線
基板のめっき装置を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
のプリント配線基板のめっき装置は、プリント配線基板
の製造工程において用いられ、外表面間に極めて小径の
スルホールが多数形成されたプリント配線基板材に対
し、銅めっき処理を行う。そして、銅めっき液の液槽
と、該液槽の銅めっき液中等に配設され該プリント配線
基板材を挟んで搬送するコンベヤと、搬送される該プリ
ント配線基板材に対向配設された陽極電極の吸引管と、
を有してなる。該吸引管は、該銅めっき液を該スルホー
ル内外から吸引可能となっていること、を特徴とする。
【0010】請求項2については次のとおり。すなわ
ち、この請求項2のプリント配線基板のめっき装置は、
請求項1に記載したプリント配線基板のめっき装置にお
いて、該銅めっき液は銅イオンを含み、該プリント配線
基板材は陰極に帯電せしめられており、該コンベヤは、
上下のロール群又はホイール群よりなり、該プリント配
線基板材を水平に搬送する。そして該吸引管は、該コン
ベヤの各ロール又は各ホイールの前後間隔間に配設され
ると共に、吸引機構に接続されており、該スルホール内
を通過する該銅めっき液および該スルホール内を通過し
ないその他の該銅めっき液を、該プリント配線基板材の
外表面側から吸引可能となっている。該プリント配線基
板材は、該スルホール内壁面および外表面について、供
給された銅イオンにて銅めっき皮膜が形成されること、
を特徴とする。
【0011】次に、請求項3については次のとおり。す
なわち、この請求項3のプリント配線基板のめっき装置
は、請求項2に記載したプリント配線基板のめっき装置
において、該吸引管は、搬送される該プリント配線基板
材に対し、上下間隔を存して対向位置すると共に前後の
搬送方向ではなく左右の幅方向の全幅をカバーすべく配
された、スリット状の吸引口を備えていること、を特徴
とする。請求項4については次のとおり。すなわち、こ
の請求項4のプリント配線基板のめっき装置は、請求項
3に記載したプリント配線基板のめっき装置において、
該吸引管の吸引口は、水平面において、左右の幅方向に
対し前後方向に若干傾斜して配されていること、を特徴
とする。請求項5については次のとおり。すなわち、こ
の請求項5のプリント配線基板のめっき装置は、請求項
3に記載したプリント配線基板のめっき装置において、
該吸引管は、搬送される該プリント配線基板材の前後の
搬送方向に複数個配設されると共に、該プリント配線基
板材を介し上側と下側とにそれぞれ配設されている。そ
して、上側に位置する該吸引管と下側に位置する該吸引
管とは、それぞれの吸引口が、上下で対向位置せず搬送
方向に距離的にずれて配されていること、を特徴とす
る。
【0012】本発明は、このようになっているので、次
のようになる。このめっき装置では、液槽中をコンベヤ
にて搬送される陰極のプリント配線基板材のスルホール
の内外から、陽極電極の吸引管のスリット状の吸引口に
より、液槽内の銅イオンを含む銅めっき液が吸引され
る。そして、小径で細長く水膜や気泡が存するスルホー
ルではあるが、抵抗が存する噴射ではなく吸引すること
により強力な吸引力が作用し、もって銅めっき液が、ス
ルホール内を十分かつ確実に通過するようになる。又、
多数が不規則に点在・分布するスルホールではあるが、
全幅をカバーするスリット状の吸引口にて全域のすべて
のスルホールが対象として網羅され、もってこの面から
も、銅めっき液が、各スルホール内を十分かつ確実に通
過するようになる。
【0013】従って、このめっき装置によると、プリン
ト配線基板材の各スルホール内壁面について、銅イオン
が不足なく供給され、もって、銅めっき皮膜が所期の膜
厚で、つまりプリント配線基板材の外表面と同じ膜厚
で、均一に形成される。更に、このめっき装置では、吸
引管の吸引口を、左右の幅方向から前後方向側に若干傾
斜させたことにより、プリント配線基板材が、吸引力に
て吸引口に吸い着けられてしまう危険が回避されつつ搬
送され、もって所期の通り銅めっき液の吸引が行われる
ようになる。又、このめっき装置では、搬送されるプリ
ント配線基板材の上下に配設された吸引管の吸引口が、
対向位置せずずれて配されているので、上方への吸引力
と下方への吸引力が、同時に同一スルホールに作用する
ことがなく、もってこの面からも、銅めっき液がスルホ
ール内を十分かつ確実に通過するようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプリント配線
基板のめっき装置を、図面に示す発明の実施の形態に基
づいて、詳細に説明する。図1,図2,図3は、本発明
の実施の形態の説明に供する。そして、図1は正面説明
図であり、図2は側面説明図である。図3の(1)図
は、上側の吸引管等の側面説明図、(2)図は、下側の
吸引管の斜視図、(3)図は、1例の全体的な平面概略
図、(4)図は、他の例の全体的な平面概略図である。
なお図6は、プリント配線基板(材)の平面説明図であ
る。
【0015】本発明のめっき装置9(図1等を参照)
は、プリント配線基板Jの製造工程で用いられる。ま
ず、前提となるプリント配線基板Jについて、図6更に
は図5を参照しつつ説明しておく。プリント配線基板J
は、各種OA機器用の基板,携帯電話用の基板,コンピ
ュータ用の基板,計算機用の基板,その他の電子機器用
の基板等々、各種の用途に用いられ、その製造工程も多
種多様である。プリント配線基板Jの種類としては、一
応、片面基板,両面基板,多層基板(含、最近のビルド
アップ工法のもの),フレキシブル基板等々が考えられ
るが、その一環として最近は、半導体チップ・パッケー
ジ絡みのCSP,PBGAも出現している。そしてプリ
ント配線基板Jは、近年ますます小型化,軽量化,ファ
イン化,極薄化,フレキシブル化,多層化等々が著し
く、特に、外表面Hに形成される回路Kの高密度化,微
細化,高精度化等が進みつつある。そして、このような
プリント配線基板Jは、例えば次のように製造される。
すなわちプリント配線基板Jは、材料の薄板材たるプリ
ント配線基板材Bについて順次、積層,研磨,切断、→
スルホールA用の穴あけ加工,研磨,めっき,研磨、→
エッチングレジストの塗布・乾燥・又は張り付け、→露
光、→現像、→エッチング、→回路K部分のエッチング
レジストの剥離、等々の多くの工程を、順次連続的に辿
って行くことにより、製造される。
【0016】このようなプリント配線基板Jの製造方法
について、更に詳述する。まず、ポリイミド樹脂,その
他の樹脂やガラスクロス製の絶縁基材Lの両面に、銅箔
Mが熱プレス等により張り合わされ積層された後、洗浄
および研磨が行われる。それから、銅箔M表面を粗化す
るソフトエッチングが行われると共に、このような前処
理工程を経て得られた、両面銅箔M張り積層板たるプリ
ント配線基板材Bが、ワークサイズの短尺に切断され
る。しかる後、NCボール盤等のドリルマシンを用い、
プリント配線基板材Bの外表面H間にスルホールAが穴
あけ加工された後、洗浄および両面研磨が行われてか
ら、めっき用の下地処理として、スルホールAの内壁面
Fにパラジウム等が付着せしめられる。それから、めっ
き装置9を用いてパネルめっきが実施される。これによ
り、プリント配線基板材B(プリント配線基板J)の両
外表面Hに形成されることになる回路K間、つまり表面
の回路Kと裏面の回路Kとの間を電気的に導通すべく、
そのままでは非導電性のままのスルホールAの内壁面F
に、銅めっき皮膜Gが形成される。
【0017】本発明のめっき装置9は、このように、両
面基板たるプリント配線基板Jの製造工程において用い
られ、スルホールAに対し銅めっき処理を行う。スルホ
ールAは、1枚のプリント配線基板J(プリント配線基
板材B)について、最近では孔径が50μm程度のもの
も出現するなど極小径のものが、数100個,数100
0個以上にも及ぶ等、多数形成される。又、スルホール
Aは表裏の回路Kの導通用としての用途の外、部品挿着
用、つまりプリント配線基板Jに搭載される半導体部品
の脚廻りの挿着用として用いられる。さてしかる後、プ
リント配線基板材Bについて、再び洗浄,研磨,洗浄,
乾燥等が行われてから、エッチングレジストつまり耐ア
ルカリ性や耐酸性の保護膜たる感光性レジストを、塗布
し乾燥させて塗膜化する処理が行われる。それから、両
面つまり表面や裏面の外表面Hの回路K形成面に、回路
Kのネガフィルムである回路K写真をあてて露光した
後、感光性レジストは、露光され硬化した回路K部分を
残し、他の不要部分が、現像液の噴射により溶解除去さ
れる。しかる後、このようなプリント配線基板材Bにつ
いて、洗浄,乾燥が行われてから、このように感光性レ
ジストが硬化して被覆,保護された回路K部分の銅箔M
(更には一体化されたパネルめっきによる銅めっき皮膜
G)を残し、上述により感光性レジストが溶解除去され
た不要部分の銅箔M(更には銅めっき皮膜G)が、腐食
液の噴射により溶解除去・エッチングされる。それか
ら、残っていた上述の硬化した回路K部分の感光性レジ
ストが、剥離液の噴射により溶解除去された後、洗浄,
乾燥され、もって、残った銅箔M(更には銅めっき皮膜
G)にて所定の回路Kが形成された、プリント配線基板
Jが得られる。なお、このような工程を辿って製造され
たプリント配線基板Jについては、後処理工程として、
形成された回路Kの保護被膜が形成される。
【0018】プリント配線基板Jは、例えば縦横が、5
50mm×550mm,500mm×500mm,50
0mm×300mm程度の寸法よりなり、その肉厚は、
絶縁基材Lの部分が例えば0.06mm程度で、回路K
部分が、例えば55μm(銅箔M部分が35μm+一体
化された銅めっき皮膜G部分が20μm)程度まで極薄
化されている(図5の各図を参照)。このようなプリン
ト配線基板Jが4層等の多層に積層された多層基板の場
合でも、全体の肉厚は、1.0mmから0.8mm更に
は0.4mm程度と、極薄化しつつある。又、回路K幅
も、70μmから50μm更には30μmから20μm
へと微細化傾向にあり、例えば回路K幅が20μmで回
路K間スペースが30μm程度のニーズも出現してい
る。回路Kが形成された外表面H(つまり表面や裏面)
の周縁端部は、10mm程度の幅でつかみ代たる、みみ
部となっている。プリント配線基板Jは、このように製
造される。
【0019】以下、本発明のめっき装置9について説明
する。まず、銅めっき液Cの供給について述べる。図1
に示したように、生成槽10の電解液中には、陽極用銅
11が収納された開口穴付の陽極ケース12と、陰極板
13と、が対向配設されており、通電して電気分解する
ことにより、陽極ケース12側から矢示のように銅イオ
ンが析出する。Pは、陰極板13付近の陰極液を循環
させるポンプである。このように生成槽10にて生成さ
れた銅イオン電解液、つまり陽極の銅イオンを含む新鮮
な銅めっき液Cは、供給用のポンプPおよび配管14
を介し、サブ槽15へと圧送,供給される。これと共
に、サブ槽15と生成槽10との間には、回収用のポン
プPおよび配管14が設けられており、銅イオンが消
耗・減少して老廃した銅めっき液Cを、サブ槽15から
生成槽10に回収する。又、サブ槽15と液槽16との
間にも、供給用のポンプPおよび配管14と、回収用
のポンプPおよび配管14が設けられており、サブ槽
15から新鮮な銅めっき液Cを液槽16へ圧送,供給す
ると共に、液槽16から銅イオンが消耗・減少して老廃
した銅めっき液Cをサブ槽15へと回収する。
【0020】このめっき装置9では、例えばこのような
循環ラインにて、銅めっき液Cが生成,供給,回収され
ており、液槽16には、銅イオン濃度が必要十分な程度
に維持された新鮮な銅めっき液Cが、常に供給されてい
る。なお図示例では、回収用のポンプPおよびその配
管14により、液槽16内の銅めっき液Cをサブ槽15
へと回収しているが、このような図示例によらず、後述
する吸引機構17のエジェクター18やポンプPを利
用するようにしてもよい。この場合には、回収用のポン
プPおよびその配管14が設けられないと共に、エジ
ェクター18に他端が接続された吸引用配管19の一端
が、図示のようにサブ槽15側ではなく液槽16側に接
続される。銅めっき液Cは、このように供給される。
【0021】次に、銅めっき処理について述べる。図
1,図2,図3等に示したように、このめっき装置9
は、上述した銅イオンを含む銅めっき液Cの電解セル槽
たる液槽16と、コンベヤ3と、吸引管20と、吸引機
構17と、を有してなる。これらについて、更に詳述す
る。まず、図2に示したように、このめっき装置9のコ
ンベヤ3は、液槽16の銅めっき液C中等に配設され、
プリント配線基板材Bを挟んで搬送する。すなわちコン
ベヤ3は、上下のロール4群又はホイール群よりなり、
プリント配線基板材Bを、水平に搬送方向Dに搬送す
る。
【0022】図示例のコンベヤ3では、ロール4群が設
けられており、これらの各ロール4は、搬送方向Dに所
定の前後間隔を置きつつ、水平の軸で配設されている。
勿論、ロール4は上下1対をなし、その一方が駆動用、
他方が従動用となっている。液槽16の入口側および出
口側のロール4は、上下共いわゆるダムロールとして用
いられており、液槽16の入口壁や出口壁としても兼用
されている。上側のロール4上に配されたフリーロール
21も、これに準じて機能する。これに対し、液槽16
内のロール4は、搬送専用のいわゆるパスロールとして
用いられている。なお、図2に示した例では、液槽16
が2連式に2台用いられており、コンベヤ3は、このよ
うな前後2連の液槽16にわたり、連続して設けられて
いる。又、プリント配線基板材Bを予め陰極に帯電して
おく陰極電極ロール7が、液槽16入口の上流側に対向
しつつ上下に設けられると共に、図示例ではコンベヤ3
の一環をなしている。コンベヤ3は、このようになって
いる。
【0023】次に、図1,図2,図3に示したように、
このめっき装置9の吸引管20は、液槽16の銅めっき
液C中において、搬送されるプリント配線基板材Bに対
向配設されている。そして、この吸引用のパイプ状の不
溶性陽極電極たる吸引管20は、液槽16中の銅めっき
液Cを、プリント配線基板材BのスルホールA内外か
ら、吸引可能となっている。すなわち吸引管20は、コ
ンベヤ3の各ロール4(又は各ホイール)の前後間隔間
に配設されると共に吸引機構17に接続されており、銅
めっき液Cを、スルホールA内外から吸引可能となって
いる。つまり吸引管20は、スルホールA内を通過する
銅めっき液C、およびスルホールA内を通過しないその
他の銅めっき液Cを、プリント配線基板材Bの外表面H
側から吸引可能となっている(特に図3の(1)図を参
照)。
【0024】そして、このような吸引手段として、図3
に示したように、この吸引管20は吸引口22を備えて
なる。吸引口22は、スリット状をなして穿設されてお
り、搬送されるプリント配線基板材Bに対し、若干の上
下間隔を存して対向位置すると共に、前後の搬送方向D
ではなく左右の幅方向Eの全幅をカバーすべく配されて
いる。すなわち吸引口22は、狭い前後幅・スリット幅
の直線的な隙間状をなし、前後の搬送方向Dではなく、
左右の幅方向Eに沿って配設されている。そして、図3
の(4)図に示した例の吸引口22は、水平面におい
て、搬送方向Dと直角をなす幅方向Eと一致して配設さ
れており、コンベヤ3のロール4の幅と略一致した左右
幅よりなる。これに対し、図3の(3)図に示した例の
吸引口22は、水平面において、左右の幅方向Eから前
後の搬送方向Dに向け、例えば5度から15度程度若干
傾斜して配設されている。
【0025】そして、このような吸引口22を備えた吸
引管20は、図2に示したように、搬送されるプリント
配線基板材Bの前後の搬送方向Dに複数個配設されると
共に、プリント配線基板材Bを介し上側と下側とにそれ
ぞれ配設されている。図2の例では、液槽16が2連式
に2台用いられており、吸引管20も、それぞれの液槽
16について、上下に複数個ずつ配設されている。な
お、上側に位置する吸引管20と下側に位置する吸引管
20とは、それぞれの吸引口22が、上下で対向位置せ
ず搬送方向Dに距離的にずれて配されている。すなわ
ち、コンベヤ3の上下1対をなす前後の同一ロール4の
前後間隔間に配設された上下の吸引管20は、それぞれ
の吸引口22が、搬送方向Dに沿い前後に交互に千鳥状
にずらされている。
【0026】なお第1に、図示例の吸引管20そして吸
引口22は、それぞれ長尺の1本にて、左右の幅方向E
全体をカバーすべく配設されていたが、このような図示
例によらず、左右の幅方向Eにおいて、例えば3本の短
尺に分割されたタイプのものも可能である。このような
タイプの場合、分割された各吸引管20について、それ
ぞれ分岐された後述の吸引用配管23が接続される。な
お第2に、図示例の吸引管20は、コンベヤ3のロール
4の各前後間隔のすべてについて、それぞれ配設されて
いたが、このような図示例によらず、選択された前後間
隔のみについて、吸引管20を配設するようにしたタイ
プも考えられる。なお第3に、図3の(1)図,(2)
図中24は、樹脂製の絶縁ピース24である。この絶縁
ピース24は、吸引管20による銅めっき液Cの吸引時
に、もしもプリント配線基板材Bが吸引されてしまった
場合において、陰極に帯電されたプリント配線基板材B
が不溶性陽極電極の吸引管20に直接接触しないよう
に、介在・絶縁すると共に、スムーズに摺動して離反さ
せるべく機能する。又、図2中25は、液槽16の銅め
っき液Cのオーバーフロー回収口である。吸引管20
は、このようになっている。
【0027】次に、図1に示したように、このめっき装
置9の吸引機構17は、吸引用配管23,吸引用配管1
9,エジェクター18,ポンプP,圧力計26、等を
備えてなる。まず吸引用配管23は、一端が、液槽16
中で上下に分岐された後、上下の各吸引管20に接続さ
れ、他端が、エジェクター18に接続されている。又、
吸引用配管19は、一端が、図示例ではサブ槽15に接
続されると共に(図示例によらず、前述したように液槽
16側に接続する例も可能)、他端が、エジェクター1
8に接続されている。ポンプPは、そのポンプ配管2
7の一端がエジェクター18に接続されると共に、他端
が、サブ槽15に接続されている。
【0028】エジェクター18は、吸引用配管19から
ポンプPにて吸引されてポンプ配管27へと循環,圧
送される銅めっき液Cを利用して、真空状態を発生さ
せ、もって吸引用配管23について吸引力を作用せしめ
る。そして、このような吸引用配管23に作用する吸引
力に基づき、吸引管20が、液槽16中の銅めっき液C
を吸引可能となる。吸引管20にて吸引された銅めっき
液Cは、エジェクター18,ポンプP,ポンプ配管2
7等を介し、サブ槽15に回収される。なお、図示例の
吸引機構17は、その1例を示すに過ぎず、その他各種
の公知機構を用いて吸引力を発生させ、もって吸引用配
管23そして吸引管20に作用させるようにすることも
可能である。吸引機構17は、このようになっている。
【0029】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。プリント配線基板Jの
製造工程において、スルホールAが形成されたプリント
配線基板材Bは、本発明のめっき装置9へと供給され
て、パネルめっきが実施され銅めっき処理される。本発
明のめっき装置9は、液槽16,コンベヤ3,吸引管2
0,吸引機構17、等を有してなる。
【0030】そして、このめっき装置9では、液槽16
の銅めっき液C中をコンベヤ3の上下のロール4群(又
はホイール群)に挟まれて、水平に搬送される陰極に帯
電されたプリント配線基板材Bについて、対向配設され
た陽極電極の吸引管20により、液槽16内の陽極の銅
イオンを含む銅めっき液Cが、スルホールAの内外から
吸引される(図1,図2を参照)。この吸引管20は、
コンベヤ3の各ロール4(又は各ホイール)の前後間隔
間に配設されると共に、吸引機構17に接続されてお
り、その吸引力に基づき液槽16の銅めっき液Cを、ス
ルホールA内を通過せしめると共に、プリント配線基板
材Bの外表面H側から吸引する。この吸引は、プリント
配線基板材Bに対し左右の幅方向E全幅をカバーして対
向位置する、スリット状の吸引口22により行われる
(図3を参照)。
【0031】このめっき装置9にあっては、このような
吸引管20の吸引口22による吸引により、液槽16内
の銅めっき液Cは、各スルホールA内を十分かつ確実に
流入,通過,浸透するようになる。すなわち、a.スル
ホールAの孔径は極めて小径化しており、b.このよう
なスルホールAがプリント配線基板材Bに極めて多数形
成され、c.しかも不規則に点在・分布しており、d.
プリント配線基板材Bの肉厚は、スルホールAの孔径の
10倍程度以上となっている(スルホールAの孔形状は
極めて細長い)。更にe.スルホールAの入口付近には
水膜が形成され易く、内部に気泡が残存することもあ
る。
【0032】これに対し、このめっき装置9では、ま
ず、液槽16中の銅めっき液Cの抵抗にあう噴射ではな
く、吸引することにより、a.小径で,d.細長く,
e.水膜や気泡が存するスルホールAではあるが、抵抗
のない強力な吸引力が作用するので、液槽16中の銅め
っき液Cが、スルホールA内を十分かつ確実に流入,通
過,浸透するようになる(図3の(1)図を参照)。又
このめっき装置9では、全幅をカバーするスリット状の
吸引口22により、b.多数が,c.不規則に点在・分
布するスルホールAではあるが、全域のすべてのスルホ
ールAがすべて対象として網羅され、この面からも銅め
っき液Cが、各スルホールA内を、十分かつ確実に流
入,通過,浸透するようになる。このようにして、めっ
き装置9を通過することにより、陰極に帯電されたプリ
ント配線基板材Bは、スルホールA内壁面F、および表
面や裏面の外表面Hについて、供給された銅めっき液C
の陽極の銅イオンにて、銅イオン電解皮膜たる銅めっき
皮膜Gが形成される(図5の(1)図を参照)。
【0033】さてそこで、このプリント配線基板Jのめ
っき装置9にあっては、次の第1,第2のようになる。
第1に、このめっき装置9によると、図5の(1)図に
示したように、プリント配線基板材Bの各スルホールA
内壁面Fについて、外表面Hと同様・同等に、銅イオン
が不足なく供給されて電着する。もって、スルホールA
内壁面Fについて、銅めっき皮膜Gが所期の膜厚で、つ
まりプリント配線基板材Bの外表面Hの例えば20μm
程度の膜厚と同じ例えば20μm程度の膜厚で、均一化
されて析出形成されるようになる(図5の(2)図や
(3)図と比較対照)。
【0034】更に、図3の(3)図に示した例のめっき
装置9では、吸引管20の吸引口22を、水平面におい
て、左右の幅方向Eから前後方向側に若干傾斜させたこ
とにより(図3の(4)図の例と比較対照)、搬送され
るプリント配線基板材Bに対し吸引力が時間的に順次ず
れつつ作用するので、搬送されるプリント配線基板材B
が、吸引力にて吸引口22に吸い着けられてしまう危険
が少なくなる。もって、プリント配線基板材Bが何ら支
障なく搬送され、所期の通り銅めっき液Cの吸引が行わ
れるようになる。又、このめっき装置9では、搬送され
るプリント配線基板材Bの上下に配設された吸引管20
の吸引口22が、上下で対向位置せず搬送方向にずれて
配されているので(図2を参照)、上方への吸引力と下
方への吸引力とが、同時に同一スルホールAに作用する
ことがない。もって、スルホールAの吸引が効果的に行
われ、この面からも、銅めっき液CがスルホールA内
を、十分かつ確実に流入,通過,浸透するようになる。
【0035】第2に、このめっき装置9は、従来より用
いられている液槽16とコンベヤ3とを使用すると共に
(図2と図4の従来例とを比較対照)、従来用いられて
いた噴射孔6付の噴射管5に代え(図4を参照)、スリ
ット状の吸引口22付の吸引管20を採用してなる。そ
して、このような吸引管20,吸引口22等の配設位置
関係や他の構成部材との関係について、配慮・工夫した
構成よりなる。このように、このめっき装置9は、比較
的簡単な構成よりなる。
【0036】
【発明の効果】本発明のプリント配線基板のめっき装置
は、以上説明したように、銅めっき液を、この種従来例
のように噴射させるのではなく、逆に吸引するようにし
たことにより、更に、吸引口をスリット状として全幅を
カバーすると共に、前後に若干傾斜せしめたり上下でず
らして配した構成を採用したことにより、次の効果を発
揮する。
【0037】第1に、銅めっき液がスルホール内を十分
に確実に通過し、もって均一な膜厚の銅めっき皮膜を形
成できる。すなわち、本発明のプリント配線基板のめっ
き装置では、吸引管のスリット状の吸引口にて、銅めっ
き液を、プリント配線基板材の全幅から強力に吸引し、
更に吸引管を、前後方向に若干傾斜させたり、上下で搬
送方向にずらして配したことにより、銅めっき液が、各
スルホール内を十分かつ確実に、流入,通過,浸透する
ようになる。もって、プリント配線基板材のスルホール
内壁面について、銅イオンが外表面と同様・同等に不足
なく供給され、銅めっき皮膜が所期の膜厚で形成され
る。
【0038】つまり、前述したこの種従来例のように、
プリント配線基板材のスルホール内壁面について、銅イ
オンの供給量が不足し銅めっき皮膜の膜厚が極薄化して
しまうことは、確実に防止される。又、スルホールの入
口付近・角部分について、特に肉厚となった銅めっき皮
膜が形成されてしまうことも回避される。このように、
プリント配線基板材に形成される銅めっき皮膜の膜厚
が、スルホール内と外表面を通じ均一化される。従っ
て、プリント配線基板としての使用時に、表裏の回路間
を電気的に導通するスルホールの銅めっき皮膜につい
て、電気的導通性が不足することなく所期の通り確保さ
れ、もって、電流低下,電圧降下,発熱,断線,その他
の回路トラブルは回避される。このようにして、製造さ
れるプリント配線基板の品質が向上し、不良が減少して
生産性が向上する。回路の高密度化,微細化,高精度化
が進むプリント配線基板において、このような品質向上
の意義は特に大なるものがある。
【0039】第2に、しかもこれは、簡単容易に実現さ
れる。すなわち、本発明のプリント配線基板のめっき装
置は、従来よりの液槽とコンベヤを使用すると共に、従
来の噴射孔付の噴射管に代えて吸引口付の吸引管を採用
し、その配設位置関係に配慮する等、簡単な構成よりな
り、もって上述した第1の点が容易に実現される。この
ように、この種従来例に存した課題がすべて解決される
等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものが
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント配線基板のめっき装置に
ついて、発明の実施の形態の説明に供する、正面説明図
である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する、側面説明
図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、上側の吸引管等の側面説明図、(2)図は、下側の
吸引管の斜視図、(3)図は、1例の全体的な平面概略
図、(4)図は、他の例の全体的な平面概略図である。
【図4】この種従来例の説明に供し、(1)図は側面説
明図、(2)図は噴射管の斜視図である。
【図5】プリント配線基板(材)の要部の拡大した正断
面図であり、(1)図は良い例を、(2)図は悪い例
を、(3)図は悪い他の例を示す。
【図6】プリント配線基板(材)の平面説明図である。
【符号の説明】
1 めっき装置(従来例のもの) 2 液槽 3 コンベヤ 4 ロール 5 噴射管 6 噴射孔 7 陰極電極ロール 8 絶縁ピース 9 めっき装置(本発明のもの) 10 生成槽 11 陽極用銅 12 陽極ケース 13 陰極板 14 配管 15 サブ槽 16 液槽 17 吸引機構 18 エジェクター 19 吸引用配管 20 吸引管 21 フリーロール 22 吸引口 23 吸引用配管 24 絶縁ピース 25 オーバーフロー回収口 26 圧力計 27 ポンプ配管 A スルホール B プリント配線基板材 C 銅めっき液 D 搬送方向 E 幅方向 F 内壁面 G 銅めっき皮膜 H 外表面 J プリント配線基板 K 回路 L 絶縁基材 M 銅箔 P ポンプ P ポンプ P ポンプ P ポンプ P ポンプ P ポンプ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線基板の製造工程において用
    いられ、外表面間に極めて小径のスルホールが多数形成
    されたプリント配線基板材に対し、銅めっき処理を行う
    めっき装置であって、 銅めっき液の液槽と、該液槽の銅めっき液中等に配設さ
    れ該プリント配線基板材を挟んで搬送するコンベヤと、
    搬送される該プリント配線基板材に対向配設された陽極
    電極の吸引管と、を有してなり、 該吸引管は、該銅めっき液を該スルホール内外から吸引
    可能となっていること、を特徴とするプリント配線基板
    のめっき装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したプリント配線基板の
    めっき装置において、該銅めっき液は銅イオンを含み、
    該プリント配線基板材は陰極に帯電せしめられており、
    該コンベヤは、上下のロール群又はホイール群よりな
    り、該プリント配線基板材を水平に搬送し、 該吸引管は、該コンベヤの各ロール又は各ホイールの前
    後間隔間に配設されると共に、吸引機構に接続されてお
    り、該スルホール内を通過する該銅めっき液および該ス
    ルホール内を通過しないその他の該銅めっき液を、該プ
    リント配線基板材の外表面側から吸引可能となってお
    り、 該プリント配線基板材は、該スルホール内壁面および外
    表面について、供給された銅イオンにて銅めっき皮膜が
    形成されること、を特徴とするプリント配線基板のめっ
    き装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載したプリント配線基板の
    めっき装置において、該吸引管は、搬送される該プリン
    ト配線基板材に対し、上下間隔を存して対向位置すると
    共に前後の搬送方向ではなく左右の幅方向の全幅をカバ
    ーすべく配された、スリット状の吸引口を備えているこ
    と、を特徴とするプリント配線基板のめっき装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載したプリント配線基板の
    めっき装置において、該吸引管の吸引口は、水平面にお
    いて、左右の幅方向に対し前後方向に若干傾斜して配さ
    れていること、を特徴とするプリント配線基板のめっき
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載したプリント配線基板の
    めっき装置において、該吸引管は、搬送される該プリン
    ト配線基板材の前後の搬送方向に複数個配設されると共
    に、該プリント配線基板材を介し上側と下側とにそれぞ
    れ配設されており、 上側に位置する該吸引管と下側に位置する該吸引管と
    は、それぞれの吸引口が、上下で対向位置せず搬送方向
    に距離的にずれて配されていること、を特徴とするプリ
    ント配線基板のめっき装置。
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